JPH0933210A - 位置測定装置 - Google Patents

位置測定装置

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JPH0933210A
JPH0933210A JP18899295A JP18899295A JPH0933210A JP H0933210 A JPH0933210 A JP H0933210A JP 18899295 A JP18899295 A JP 18899295A JP 18899295 A JP18899295 A JP 18899295A JP H0933210 A JPH0933210 A JP H0933210A
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JP
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light
unit
axis direction
light source
light receiving
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JP18899295A
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English (en)
Inventor
Koji Ichigaya
弘司 市ヶ谷
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SEFUTO KENKYUSHO KK
Original Assignee
SEFUTO KENKYUSHO KK
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な原理で高い精度の位置測定が可能であ
り、かつ、微小な距離から、その分解能に較べて十分に
大きな距離までの測定が可能である位置測定装置を提供
する。 【解決手段】 CCD60には多数のセルIn 等が11
μm間隔で設けられ、連続する10個のセルで一つのグ
ループが形成される。スリットマスク50には10μm
間隔で多数のスリット511 等が設けられ、上方の光源
から略平行な光が投射される。このうち、スリットを通
過した光だけが、CCD60へ投射される。スリットマ
スク50は、x軸方向に並進移動可能である。Gn グル
ープの最も左のセルIn の真上にスリットマスク50の
一つのスリット511 が来ており、セルIn は受光可能
な光の最大量を受ける。隣のセルJn とその上のスリッ
ト512 の位置は僅かにずれ、セルJn の出力値は、最
大値よりわずかに小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正確な位置測定が
必要とされるあらゆる分野に適用可能な位置測定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】正確な距離や長さ(以下「距離」と総称
する)の測定は、さまざまな分野で重要であり、種々の
方法が実用化されている。二つの点の間の距離を求める
には、その二つの点の相対位置を正確に測定することが
必要となる。距離もしくは相対位置の測定に用いられる
一般的な手段としては、ノギス、マイクロメーター、ダ
イヤルゲージ、マグネスケール、レーザー測長器、顕微
鏡、光の干渉を利用した測長器などが従来から知られて
いる。半導体集積回路技術の分野や工作機械分野等、多
くの分野では、加工手段と加工対象物との正確な位置合
わせが必要となるため、その前提として、高精度の距離
もしくは相対位置の測定が必要となる。
【0003】例えば、半導体製造の分野では、半導体ウ
ェハ上への素子の形成から、チップのダイシング、ワイ
ヤボンディング、パッケージングに至るまでの多くの段
階で、位置合わせのための正確な距離測定が必要とな
る。ダイシング加工における位置合わせの方法には、パ
ターン認識の技術が用いられることがある。また、自動
化された工作機械の場合も、ツールと加工ワークとの間
の正確な相対位置の検出が不可欠であり、例えばエンコ
ーダなどからの信号から加工ワークの移動量を検出し、
これに基づいてツールと加工ワークとの位置を数値制御
するなどの方法で位置合わせを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の位置測
定装置は、いずれも、特定の分野の位置測定には適して
いても、それ以外の分野で位置測定が必要な場合に、直
ちに転用することは難しい。また、測定長が微小である
場合には高い分解能で正確に測定できるもの(たとえ
ば、電子顕微鏡)でも、その分解能を保ったまま大きな
測定長を測定することは、一般には困難である。
【0005】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
のであり、簡単な原理で高い精度の位置測定が可能であ
り、かつ、微小な距離から、その分解能に較べて十分に
大きな距離までの測定が可能である位置測定装置を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、x軸方向に等間隔に配列
された複数の受光素子を、各グループにp個ずつ含まれ
るようグループ分けして構成された受光部と、前記受光
部に対して所定の広がりで光を投射する光源を、前記受
光素子の1つのグループの寸法と等しい距離当たりにq
個(q≠p)ずつ含まれるよう、前記各光源を前記x軸
方向に等間隔に配列して構成された光源部と、前記各受
光素子が、前記各光源からの光を受光したときに、それ
ぞれのグループに属する対応する位置に配置された受光
素子の出力信号を加算して、p個の加算結果を出力する
加算部と、前記加算部による加算の結果得られる、p個
の加算結果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を
行う演算部と、を具備し、前記演算部の位相計算の結果
から、前記光源間隔の範囲内で、前記受光部と前記光源
部とのx軸上における相対位置を算出することを特徴と
するものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記受光部に対して前記光源部をx軸方向
に相対的に並進移動したときに生じる特定の前記受光素
子のパルス状の出力信号をカウントして、光源間隔を単
位とする移動量を算出する手段を有することを特徴とす
るものである。
【0008】請求項3記載の発明は、x軸方向に等間隔
に配列された複数の受光素子(x受光素子という)を、
各グループにp個ずつ含まれるようグループ分けすると
ともに、y軸方向に等間隔に配列された複数の受光素子
(y受光素子という)を、各グループにs個ずつ含まれ
るようグループ分けして構成された受光部と、前記受光
部に対して所定の広がりで光を投射する複数の光源を、
前記x受光素子の1つのグループの寸法と等しい距離当
たりにq個(q≠p)ずつ含まれるようx軸方向に等間
隔に配列するとともに、前記y受光素子の1つのグルー
プの寸法と等しい距離当たりにt個(t≠s)ずつ含ま
れるよう、y軸方向に等間隔に配列して構成された光源
部と、前記各x受光素子が、前記各光源からの光を受光
したときに、それぞれのグループに属する対応する位置
に配置された受光素子の出力信号を加算して、p個の加
算結果を出力するとともに、前記各y受光素子が、前記
各光源からの光を受光したときに、それぞれのグループ
に属する対応する位置に配置された受光素子の出力信号
を加算して、s個の加算結果を出力する加算部と、前記
加算部による加算の結果得られる、p個の加算結果を周
期関数化し、この周期関数の位相計算を行うとともに、
前記加算部による加算の結果得られる、s個の加算結果
を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算部
と、を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記
受光部と前記光源部とのx−y平面上における相対位置
を算出することを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記受光部に対して前記光源部をx軸方向
に相対的に並進移動したときに生じる特定の前記x受光
素子のパルス状の出力信号をカウントして、前記受光部
に対する前記光源部のx軸上の光源間隔を単位とする移
動量を算出するとともに、前記受光部に対して前記光源
部をy軸方向に相対的に並進移動したときに生じる特定
の前記y受光素子のパルス状の出力信号をカウントし
て、前記受光部に対する前記光源部のy軸上の光源間隔
を単位とする移動量を算出する手段を有することを特徴
とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、回転方向に等間隔
に配列された複数の受光素子を、各グループにp個ずつ
含まれるようグループ分けして構成された受光部と、前
記受光部に対して所定の広がりで光を投射する光源を、
前記受光素子の1つのグループの角度範囲と等しい角度
範囲当たりにq個(q≠p)ずつ含まれるよう、前記各
光源を前記受光部と等しい回転方向に等間隔に配列して
構成された光源部と、前記各受光素子が、前記各光源か
らの光を受光したときに、それぞれのグループに属する
対応する受光素子の出力信号を各グループについて加算
して、p個の加算結果を出力する加算部と、前記加算部
による加算の結果得られる、p個の加算結果を周期関数
化し、この周期関数の位相計算を行う演算部と、を具備
し、前記演算部の位相計算の結果から、前記受光素子同
士の角度間隔の範囲内で、前記受光部と前記光源部との
回転方向における相対位置を算出することを特徴とする
位置測定装置。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記受光部に対して前記光源部を前記回転
方向に相対的に回転移動したときに生じる特定の前記受
光素子のパルス状の出力信号をカウントして、前記受光
部に対する前記光源部の前記回転方向における光源間隔
を単位とする移動量を算出する手段を有することを特徴
とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5又は6記載の発明において、前記各光源は、
単一の光源からの光を所定間隔のスリットを通過させて
得たものであることを特徴とするものである。
【0013】請求項8記載の発明は、x軸方向に等間隔
に配列された複数の磁気検出素子を、各グループにp個
ずつ含まれるようグループ分けして構成された磁気検出
部と、前記磁気検出部に対して所定の広がりで磁界を投
射する磁界源を、前記磁気検出素子の1つのグループの
寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)ずつ含まれる
よう、前記各磁界源を前記x軸方向に等間隔に配列して
構成された磁界発生部と、前記各磁気検出素子が、前記
各磁界源からの磁界を受けたときに、それぞれのグルー
プに属する対応する位置に配置された磁気検出素子の出
力信号を加算して、p個の加算結果を出力する加算部
と、前記加算部による加算の結果得られる、p個の加算
結果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演
算部と、を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、
前記磁気検出部と前記磁界発生部とのx軸上における相
対位置を算出することを特徴とするものである。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記磁気検出部に対して前記磁界発生部を
x軸方向に相対的に並進移動したときに生じる特定の前
記磁気検出素子のパルス状の出力信号をカウントして、
前記磁気検出部に対する前記磁界発生部の磁界発生源間
隔を単位とする移動量を算出する手段を有することを特
徴とするものである。
【0015】請求項10記載の発明は、x軸方向に等間
隔に配列された複数の磁気検出素子(x磁気検出素子と
いう)を、各グループにp個ずつ含まれるようグループ
分けするとともに、y軸方向に等間隔に配列された複数
の磁気検出素子(y磁気検出素子という)を、各グルー
プにs個ずつ含まれるようグループ分けして構成された
磁気検出部と、前記磁気検出部に対して所定の広がりで
磁界を投射する複数の磁界源を、前記x磁気検出素子の
1つのグループの寸法と等しい距離当たりにq個(q≠
p)ずつ含まれるようx軸方向に等間隔に配列するとと
もに、前記y磁気検出素子の1つのグループの寸法と等
しい距離当たりにt個(t≠s)ずつ含まれるよう、y
軸方向に等間隔に配列して構成された磁界発生部と、前
記各x磁気検出素子が、前記各磁界源からの磁界を受け
たときに、それぞれのグループに属する対応する位置に
配置された磁気検出素子の出力信号を加算して、p個の
加算結果を出力するとともに、前記各y磁気検出素子
が、前記各磁界源からの磁界を受けたときに、それぞれ
のグループに属する対応する位置に設けられた磁気検出
素子の出力信号を加算して、s個の加算結果を出力する
加算部と、前記加算部による加算の結果得られる、p個
の加算結果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を
行うとともに、前記加算部による加算の結果得られる、
s個の加算結果を周期関数化し、この周期関数の位相計
算を行う演算部と、を具備し、前記演算部の位相計算の
結果から前記磁気検出部と前記磁界発生部とのx−y平
面上における相対位置を算出することを特徴とするもの
である。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の発明において、前記磁気検出部に対して前記磁界発生
部をx軸方向に相対的に並進移動したときに生じる特定
の前記x磁気検出素子のパルス状の出力信号をカウント
して、前記磁気検出部に対する前記磁界発生部のx軸上
の磁界源間隔を単位とする移動量を求めるとともに、前
記磁気検出部に対して前記磁界発生部をy軸方向に相対
的に並進移動したときに生じる特定の前記y磁気検出素
子のパルス状の出力信号をカウントして、前記磁気検出
部に対する前記磁界発生部のy軸上の磁界源間隔を単位
とする移動量を求める手段を有することを特徴とするも
のである。
【0017】請求項12記載の発明は、x軸方向及びy
軸方向に受光素子を二次元的に配列し、x軸方向では各
グループにp個ずつにグループ分けし、y軸方向では各
グループにs個ずつにグループ分けして構成した受光部
と、x軸方向には、前記x軸方向の受光素子の1つのグ
ループの寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)ずつ
となる間隔で第一の色の光を遮断する色により第一のス
リット模様を形成するとともに、y軸方向には、前記y
軸方向の受光素子の1つのグループの寸法と等しい距離
当たりにt個(t≠s)ずつとなる間隔で第二の色の光
を遮断する色により第二のスリット模様を形成し、前記
受光部に対向するよう配置し、かつ前記受光部に対し並
進移動可能としたスリットマスクと、前記第一の色の光
を発する第一の光源及び前記第二の色の光を発する第二
の光源を、前記受光部からみて前記スリットマスクの背
後にスリットマスクと一体的に配置した光源部と、前記
第一の光源を点灯したときに、x軸方向におけるそれぞ
れのグループの対応する位置に設けられた受光素子の出
力信号同士を加算してp個の信号として出力する第一の
加算手段と、前記第二の光源を点灯したときに、y軸方
向におけるそれぞれのグループの対応する位置に設けら
れた受光素子の出力信号同士を加算してs個の信号とし
て出力する第二の加算手段と、を具備し、前記第一の加
算手段による加算結果から得られるp個の値を周期関数
化し、この周期関数の位相を求めることによってx軸方
向における位置を求め、かつ、前記第二の加算手段によ
る加算結果から得られるs個の値を周期関数化し、この
周期関数の位相を求めることによってy軸方向における
位置を求め、これらから前記スリットマスクの前記受光
部に対するx−y平面内における相対位置を算出するこ
とを特徴とするものである。
【0018】
【作用】本発明は、前記の構成により、p個とq個の
数、およびs個とt個の数が僅かに異なっている場合、
一つのグループに属するp個(又はs個)の受光素子か
ら出力される信号の値を並べると、正弦波状となる。そ
して、それぞれのグループに属する対応する受光素子の
出力信号を各グループについて加算して得られるp個の
加算結果を並べた場合にも、同様に正弦波状の周期関数
となる。ところで、光源部を、光源同士の間隔又はスリ
ットの間隔と等しい距離だけx軸方向に並進移動させる
と、ある特定の受光素子からの出力信号の値は、ちょう
ど周期関数の振幅と等しい振幅で1周期分の変化をす
る。このことは、上記周期関数の1周期が、光源間隔又
はスリット間隔に対応することを意味する。したがっ
て、この周期関数が特定の値となる位相を求めると、こ
れに対応する光源同士の間隔の範囲内における光源部と
受光部との相対位置、すなわち、局所アドレスに基づく
移動距離を非常に高い精度で算出することができる。
【0019】また、上記で、受光部に対して前記光源部
をx軸方向に相対的に並進移動させると、特定の受光素
子の出力信号はパルス状となる。したがって、このパル
ス数をカウントすることによって、この特定の受光素子
が、光源部のどの光源と光源の間にあるかを示す位置、
すなわち、「光源アドレス」を求めることができる。こ
れと上記の局所アドレスを組み合わせることによって、
光源部もしくは受光部を相対移動させたときの移動量を
求めることができる。
【0020】上記のような手続きを、x軸方向だけでな
く、y軸方向についても行うことによって、一次元だけ
でなく、二次元的な位置を求めることも可能となる。ま
た、発光素子と受光素子を直線的に配列する代わりに、
環状に配置すれば、受光部と光源部との相対的な回転角
度位置の高い精度での測定も可能となる。更に、上記受
光素子の代わりにホール素子などの磁気検出素子、ま
た、光源の代わりに磁気テープ上に所定の間隔で磁化さ
れた磁界源を利用することによって、磁気的な方法によ
っても、上記とまったく同様にして精密な位置測定が可
能となる。更に、x軸方向及びy軸方向に対して、異な
る色でスリット模様を形成したフィルムをスリットマス
クとして用いると、単一のスリットマスクと二次元的な
受光素子を用いて二次元的な位置の算出が可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。本出願人は、平成7年5
月19日付けの特許出願(発明の名称「位置測定装
置」)において、互いに対向して並進可能に設けられた
受光部と光源部との相対的位置を高い精度で測定できる
位置測定装置の原理を提案した。尚、以下では、上記出
願に係る発明装置の方式を「複数光源方式」と呼び、本
発明の位置測定装置の方式を「本方式」と呼ぶ。
【0022】図1は、複数光源方式による位置検出装置
の主要部の概略断面図である。図1において、光源部1
0は、発光素子11、散乱板12、スリットマスク1
3、レンズアレー14、そして発光素子11とは別に設
けられた発光素子15からなる。発光素子11及び15
としては、例えばLEDを使用する。
【0023】発光素子11から発せられた光は、散乱板
12において適当に散乱されて透過する。この光のう
ち、スリットマスク13に設けられた9個のスリット1
1 〜139 のいずれかを通過したものは、レンズアレ
ー14によって、受光手段であるCCD20の表面上に
投射される。したがって、CCD20の側から光源部1
0を見ると、131 〜139 の9個の光源列が設けられ
た状態と等しい。一方、発光素子15は、その光が、ス
リットマスク13を通過せず、直接CCD20の表面に
投射されるように、発光素子11から十分に離れた位置
に設けられている。発光素子11と発光素子15の距離
は、予め所定の距離となるように調整しておく。
【0024】光源部10は、CCD20の表面に対向
し、CCD20に対し相対的に左右方向(これをx軸方
向とする)に自由に移動できる。実際の距離もしくは相
対位置の測定においては、光源部10とCCD20のう
ち、一方を固定側、他方を移動側とする。ここでは、光
源部10を移動側、CCD20を固定側として説明す
る。尚、図1では、CCD20の表面に設けられた各セ
ルの間隔は10μmとする。また、CCD20は、連続
する8個のセルが同一のグループとなるようグループ分
けされており、一つのグループの範囲内での光源部10
の位置を「小アドレス」といい、CCD20の表面のう
ち光源部が対向するセルのグループ単位の位置を「大ア
ドレス」という。光源部10の発光素子11は小アドレ
ス測定用、発光素子15は大アドレス測定用であり、小
アドレスを求める場合は、発光素子11のみを点灯して
発光素子15は消灯し、大アドレスを求める場合は、発
光素子15のみを点灯して発光素子11は消灯する。
【0025】これに対し、スリットマスク13の隣合う
スリットの間隔は、80μmとする。これにより、CC
D20の表面に投射される光の強度分布のピーク間の距
離は、隣合うグループの対応するセルの間隔と等しくな
る。このようなスリットマスクは、例えば写真フィルム
に、透明領域と不透明領域からなる縦縞もしくは横縞の
縞模様(スリット模様)を形成したものを用いることが
できる。80μm間隔程度のスリット模様であれば、周
知の技術によって容易に得られる。一方、発光素子15
からの光は、スリットマスクを通さずに、直接CCD2
0の表面に投射される。
【0026】図2は、図1のCCD20の表面の一部を
拡大したものである。図2において、A1 、B1 、・・
・は、CCD20の表面上に直線的に10μm間隔で配
列された各セルであり、ここでは簡単のために、A1
1 、・・・、G16、H16の128セルが設けられてい
るとする。各セルは、A1 〜H1 の8セルがG1グルー
プ、A2 〜H2 の8個のセルがG2グループ、・・・、
16〜H16の8個のセルがG16グループというよう
に、連続する8セルを同一グループとして16のグルー
プに分けられている。このため、一グループの長さは8
0μmとなる。
【0027】まず、大アドレスを求める方法について説
明する。図1の位置測定装置は、各グループ毎に、その
グループに属するセルからの出力を加算する加算回路を
有する。グループが16個の場合、各加算回路からの出
力はL1 〜L16の16個となる。大アドレスを求めるた
めに、発光素子11を消灯して発光素子15だけを点灯
すると、その強度分布は、例えば図3に示す曲線32の
ようになる。尚、図3は、発光素子15の位置がG13
グループの範囲にある場合を示す。このとき、上記各加
算回路の出力L1 〜L16は図4に示すようになり、出力
13が最も大きくなる。したがって、これらの信号L1
〜L16を、図示しない演算回路によって比較することに
より、発光素子15がG13グループに対向する位置に
あることが検出され、これから大アドレスを求めること
ができる。
【0028】次に、小アドレスを求める方法について説
明する。図1において、スリットマスク13の各スリッ
ト131 〜139 を通過する光は、それ以前に散乱板1
2によって適当に散乱されているので、ある角度の広が
りをもった光束としてCCD20の表面上に投射され
る。したがって、レンズアレー10の位置を適当に調節
すれば、一つのスリットを通過した光束は、CCD20
の表面上で、各スリットの位置を中心とした左右対称の
強度分布となる。図5は、この強度分布の一例を示した
ものである。図5において、CCD20の上に破線で示
した各曲線は、スリットマスク13のうちの一つのスリ
ットを通過した光束の強度分布を示す。そして、これら
を重ね合わせた実際の強度分布は、実線で示すようにな
り、この分布は、前述のように80μm間隔でピークと
なる。この間隔はグループの間隔と等しく、このため、
スリットを通った光が投射されるそれぞれのグループの
対応するセルの強度は等しくなる。
【0029】図1の装置は、前記の加算回路とは別に、
図6に示す加算回路40A 〜40Hを有している。この
うち加算回路40A は、G1グループのセルA1 の出
力、G2グループのセルA2 の出力、・・・・、G16
グループのセルA16の出力を加算して出力する。加算回
路40B 〜40H も、同様に各グループの対応するセル
の出力信号を加算する。加算回路40A 〜40H の出力
を、それぞれOA 〜OHとする。
【0030】ここで、まず、一つのスリットを通過した
光束のみに基づいて、光源部10とCCD20との相対
位置もしくは移動距離を求める方法について説明する。
そのために、図1のスリットマスク13には、スリット
マスク131 のみが設けられ、他のスリットは設けられ
ていないと仮定する。このように仮定した場合、図5で
は、G3グループに強度分布のピークがくることにな
る。また、この場合に得られる各加算回路40A 〜40
H の出力を図示すると、図7(a)に示すような周期的
な正弦波状の曲線D1(x)となる。尚、図7(a)及び
(b)において、横軸はCCD20の左右方向(x軸方
向)に対応し、AからHまでの1周期を、実際のCCD
20のセルの1グループ分の長さ(80μm)に対応さ
せてある。以下では、この1周期に対応させた距離を
「実距離」という。
【0031】このような周期関数D1(x)が得られれば、
周知の演算回路(図示せず)を用いて、図7(a)に示
すピーク値までの位相θ1 を容易に、しかも高い精度で
求めることができる。このθ1 を求めることは、関数D
1(x)の第一次高調波の位相を求めることに対応する。こ
こで、このθ1 の求め方を簡単に説明する。図7(a)
に示す波形D1(x)を、 D1(x)=Acos(x−θ1) とする。
【0032】この式で、θ1 は、図7(a)に示すよう
に、D1(x)のピーク値の位相であり、この段階ではその
値は不明である。また、Aは定数である。ここで、D
1(x)にcosxを掛けて1周期にわたって積分したものを
Cとすると、 C = πA cosθ1 となる。これはフーリエ変換のリアル成分に該当する。
また、D1(x)に sinxを掛けて1周期にわたって積分し
たものをSとすると、 S = πA sinθ1 となる。これはフーリエ変換のイマジナリー成分に該当
する。したがって、 S/C = tanθ1 であり、θ1 は、 θ1 = tan-1(S/C) によって求めることができる。
【0033】実際には、離散的にサンプリングしたデー
タを用いて計算を行う。例えば位相角45°間隔でサン
プリングしたデータ(1周期8サンプリング)を考え、
これを D1(0),D1(1),D1(2),D1(3),D1(4),D1(5),D
1(6),D1(7) とする。これに対応して、1周期の cosxを 1,s,0,−s,−1,−s,0,s とし、1周期の sinxを 0,s,1,s,0,−s,−1,−s とする。ここで、s= cos45°= sin45°=0.7
07である。
【0034】このようにすると、Cは、 C=D1(0)×1+D1(1)×s+D1(2)×0+D1(3)×
(−s)+D1(4)×(−1)+D1(5)×(−s)+D
1(6)×0+D1(7)×s となり、Sは、 S= D1(0)×0+D1(1)×s+D1(2)×1+D1(3)×
s+D1(4)×0+D1(5)×(−s)+D1(6)×(−1)
+D1(7)×(−s) となり、このSとCの値は簡単な計算によって求められ
る。したがって、これからθ1 は、 θ1 = tan-1(S/C) によって求めることができる。
【0035】このようなθ1 が求められたら、CCD2
0に対する光源部10の位置l1 は、10〔μm〕×8
を1周期360°として、 l1 = 10〔μm〕 × 8 × θ1 /360 (1) によって求めることができる。例えば、図7(a)の信
号波形から求められたθ 1 の値が90.25°だとすれ
ば、図5のG3グループ(図1のスリット131を通過
した光の強度分布のピークが属するグループ)に属する
セルA3 の中心からD1(x)のピーク値までの距離l
1 は、上の式から、 l1 = 20.06〔μm〕 となる。尚、1周期8データでサンプリングしたことに
よる7次及び9次又は15次及び17次以上(サンプリ
ング数をNとすると、nN±1次。ここでnは自然
数。)の高次歪みが0.1%あると、 tan-1(0.001)=0.057° 0.057°/360°=0.00016 となり、1周期に対する誤差は最大で0.016%とな
る。光源を適当にデフォーカスして周期化すると、容易
にこの程度の合成歪みに抑えることができる。このよう
にして、1つのグループの範囲(80μm)内で、正確
な位置を求めることができる。
【0036】上記では、図1におるけスリットマスク1
3には、一つのスリット131 のみが設けられていると
して説明した。これとまったく同様にして、それぞれの
スリット132 〜139 についても、単一のスリットの
みが設けられ、他のスリットがないと仮定すれば、上記
と図7(a)と同様の周期関数D2(x)〜D9(x)を考える
ことができる。そして、スリットマスク13に設けられ
た各スリット131 〜139 は、80μm間隔(実距
離)で設けられているので、残りの周期関数D2(x)〜D
9(x)は、図7(a)に示す周期関数D1(x)に等しい位相
となる。
【0037】ところで、実際には、スリットマスク13
には一つのスリットのみが設けられているのではなく、
131 〜139 の9個のスリットが設けられている。そ
して、実際のCCD20の表面上の光の強度分布も、図
5の実線に示すように、各スリットからの光の重ね合わ
せとなっている。したがって、図6に示す加算回路40
A 〜40H の出力を図7(a)と同じように示すと、図
7(b)のような周期関数D(x) となる。これは9個の
周期関数D1(x)〜D9(x)を重ね合わせたものと等価な信
号波形である。そして、この周期関数D(x) は、図7
(a)の周期関数D1(x)〜D9(x)に比べて振幅が非常に
大きくなる。
【0038】このため、一つのスリットだけからの光に
基づくD1(x)についてピークの位相を求めたのと全く同
様にして、周期関数D(x) についてピークの位相を求め
ることができる。その際、D(x) の振幅がD1(x)、D
2(x)、・・・、D9(x)の振幅に比べて非常に大きいの
で、各スリットからの光を重ね合わせた強度分布から位
相を求める場合に、各スリットから光の強度分布が正確
に左右対称でなかったり、または各スリットの間隔に多
少の誤差があったとしても、図7(b)のように各信号
が重ねあわされる結果、各信号波形の歪みは相殺され、
結果的に非常に正弦波に近い波形が得られる。このこと
は、一つのスリットのみの場合に比べて、S/Nが大幅
に向上することを意味する。したがって、より高い精度
の位相測定、ひいては高い精度の距離測定が可能とな
る。また、以上の説明より明らかなように、スリットの
数を多くすれば、それだけ位相測定の精度が向上するた
め、希望する精度を考慮して、スリットの数を決定する
ことができる。
【0039】以上の説明から明らかなように、まず、移
動前の大アドレス及び小アドレスを求め、次に、CCD
20に対して光源部10を移動させた後の大アドレス及
び小アドレスを求め、両者の値の差を求めれば、光源部
10のCCD20に対する移動量が決定される。また、
移動前の位置が分かっていれば、移動量の測定から移動
後の位置を求めることは簡単である。以上が「複数光源
方式」の原理的な説明である。
【0040】次に、上記の複数光源方式の説明を踏まえ
て、本発明の実施の形態である「本方式」の位置測定装
置について説明する。図8は、本発明の第一の実施の形
態である本方式による位置測定装置の概略断面図であ
る。尚、図8において、CCD60に対するスリットマ
スク50の相対位置を考える場合に、CCD20の特定
のセルがスリット間隔を単位としてどの位置にあるかを
示すアドレスをスリットアドレスといい、スリットアド
レス内において更に詳細な位置を示すアドレスを局所ア
ドレスというものとする。
【0041】図8に示すように、受光部であるCCD6
0には、大文字I〜Rで示す多数のセルが11μm間隔
で設けられ、連続する10個のセルによって一つのグル
ープが形成されている。そして、各セルには、それが属
するグループの添字が付してある。たとえばGn グルー
プに属する各セルには、符号I〜Rに添字nが付されて
いる。一方、光源部に属するスリットマスク50には、
10μm間隔で多数のスリットが設けられている。スリ
ットマスク50の上方には図示しない適当な光源がスリ
ットマスク50と一体的に設けられ、この光源から、略
平行な光がスリットマスク50に向けて投射される。こ
れらの光のうち、スリットを通過した光だけが、所定の
角度αの広がりをもって、CCD60の表面へ投射され
る。CCD60とスリットマスク50のいずれか一方又
は両方は、相対的にx軸方向に並進移動できるよう構成
されている。但し、ここでも、CCD60を固定側、ス
リットマスク50を移動側として説明する。
【0042】図8は、Gn グループの最も左に位置する
セルIn の真上にスリットマスク50の一つのスリット
511 が来ている状態を示している。この状態で、セル
nは受光可能な光の最大量を受け、その出力値は最大
となる。また、各セルの間隔と各スリットの間隔が上記
のように僅かに異なるため、In の隣のセルJn とその
上のスリット512 の位置は僅かにずれ、セルJn の出
力値は、最大値よりわずかに小さい。以下、同様に、右
側に行くに従ってセルの出力値は徐々に小さくなり、セ
ルNn において出力値が最小となる。その後、今度は増
加に転じ、各セルの間隔及び各スリットの間隔を前述の
ように規定した結果、Gn グループの最も右側のセルR
n において出力値の変化は1周期を終える。そして、こ
のRn の右隣にあるセル、すなわちGn+1 グループのセ
ルIn+1 では再び真上にスリットスリット5112が来
て、その出力値は再び最大となる。
【0043】CCD60の各セルとスリットマスク50
の各スリットが上記の間隔で設けられていることによっ
て、すべてのグループにおける各セルの出力値の変化の
仕方は、Gn グループの各セルの出力値の変化の仕方と
全く同様となる。すなわち、セル全体で見ると、その出
力値は、1グループの長さを1周期とする正弦波状の変
化を示す。そして、各グループの対応するセルの出力値
を、図6と同様の10個の加算回路I〜R(図示せず)
によって相互に加算すると、その結果は、より振幅の大
きな同一周期の正弦波状となる。図9は、この加算結果
を順番に並べて示したものである。同図において、Iの
値は、I1 +I2 +・・・+In +・・・を示す。J〜
Rについても同様である。このように、各加算回路の出
力値を並べると、図9に示すような周期関数が得られ
る。
【0044】ここで、図8において、CCD60を固定
し、スリットマスク50を少しずつ左側に移動させたと
きに、セルIn の出力値がどのように変化するかを考え
る。スリットマスク50が左側に移動すると、その真上
のスリット511 が左側に移動し、その結果セルIn
受ける光の量は徐々に減少する。スリットマスク50が
約5μm移動すると、セルIn の受光量は最小となる。
しかし、移動量が5μmを越えると、隣のスリット51
2 からの光の影響が大きくなるため、セルInの受光量
は増加に転じる。そして、スリットマスク50が10μ
m移動すると、スリット512 がセルIn の真上に来
て、セルIn は、再び受光可能な光の最大量を受けるこ
とになる。
【0045】したがって、セルIn の出力値は、スリッ
トマスク50が10μm移動するごとに1周期の変化を
する。このことは、位相が異なる点を除き、他のセルに
ついても全く同様であり、スリットマスク50が10μ
m移動するごとに、各セルの出力値は1周期の変化をす
る。その結果、図9に示す正弦波も、スリットマスク5
0が10μm移動するごとに、1周期の変化をすること
が理解される。このことは、図9の正弦波形の1周期に
対応する実距離が10μmであることを示している。
【0046】上記の説明から明らかなように、特定のセ
ル、例えば図8のセルIn について、その出力値を常時
モニターしていれば、スリットマスク50が10μm移
動するごとに、この出力値はピークとなる。したがっ
て、所定の回路手段を用いて出力値をパルス信号に変換
し、そのパルス数をカウントすることによって、スリッ
トマスク50に対するCCD60のスリットアドレスを
求めることが可能となる。一方、局所アドレスについて
は、以下のような手続きで求めることができる。すなわ
ち、図9の周期関数の波形が得られたならば、図7に示
した正弦波からその位相θ1 を求め、その結果から図1
に示す光源部10とCCD20の相対位置を求めたの全
く同様の手続きによって、図9に示す正弦波からその位
相θ2 を求め、その結果から図8に示すCCD60に対
するスリットマスク5の局所アドレスを求めることがで
きる。ここでは、位相θ2 は、基準となるIから、例え
ばこの波形が最小となる位置までの位相を示すものとす
る。
【0047】したがって、まず、移動前のスリットアド
レスと局所アドレスを求め、次に、CCD60に対して
スリットマスク50を移動させた後のスリットアドレス
と局所アドレスを求め、両者のアドレス値の差を求めれ
ば、CCD60に対するスリットマスク50の正確な移
動量が決定される。尚、図7と図9では次の点が大きく
異なる点に注意する。すなわち、図7では、正弦波の1
周期が、図3に示すCCD20の各グループの間隔(8
0μm)に対応するのに対し、図9では、その正弦波の
1周期が、図8に示すスリット50の各スリットの間隔
(10μm)に対応する。
【0048】ところで、図5に示す複数光源方式の場
合、位相θ1 の分解能は、図7(b)に示す信号波形の
S/N比及びθ1 を計算する際のサンプル数に依存す
る。ここで、サンプル数とは、一つのグループに含まれ
るセルの数である。すなわち、サンプル数が大きくなる
と、図7(a)又は(b)に示す1周期の正弦波のサン
プル点が多くなってA、B、・・・の間隔が狭まり、そ
の結果、得られる周期関数が滑らかとなって、S/N比
が向上する。
【0049】一方、サンプル数が増加するということ
は、セルとセルの間隔が一定(10μm)の条件下で
は、図7(a)及び(b)に示す正弦波の1周期に対応
する実際の距離が長くなることを意味する。いま、複数
光源方式の小アドレスを求める(1)式を一般化して、 l1 = 10〔μm〕 × m × θ1 /360 (2) とすると表すことができる。ここで、mは、1グループ
に属するセルの数、すなわちサンプル数に対応し、図3
の場合には、m=8である。この式に基づいてCCD2
0に対する光源部10の位置を計算する場合、サンプル
数mの値を大きくしてθ1 の分解能を高くしても、セル
とセルの間隔が一定(10μm)であれば、(2)式の
「10〔μm〕×m」の部分の値が大きくなり、結果と
して位置計算の分解能は、それだけ低下する。
【0050】これに対して、本方式では、一つのグルー
プに属するセルの数(10個)と僅かに異なる数のスリ
ット(11個)を、一つのグループの間隔(110μ
m)と等しい距離の間に等間隔に配置することによっ
て、図9に示す周期関数の1周期を非常に短い実距離
(10μm)に対応させることができる。このため、こ
の周期関数の位相θ2 に対応する局所アドレスl2 は、 l2 = 10〔μm〕 × θ2 /360 (3) によって求めることができる。この式から分かるよう
に、サンプル数を増やしてθ2 の分解能をいくら高めて
も、周期関数の1周期に対応する実距離が、そのことに
よって長くなることはなく、したがって、θ2 の分解能
の向上がそのまま局所アドレスの分解能の向上に反映さ
れ、位置測定の精度が複数光源方式の場合に比べて飛躍
的に向上する。この点が、複数光源方式と異なる本方式
の大きな特長である。
【0051】以上では、x軸方向のみの一次元の位置測
定について説明したが、上記と同様の受光部及び光源部
をもう一つ設け、これをy軸方向の位置測定用とすれ
ば、二次元的な位置測定及び移動量の算出が可能とな
る。具体的には、x軸方向に移動可能なステージ(xス
テージ)とy軸方向に移動可能なステージ(yステー
ジ)からテーブルを用意し、それぞれのxステージには
x軸方向の位置測定用の、また、yステージにはy軸方
向の位置測定用の位置測定装置を、それぞれもうけるこ
とによって、二次元の位置測定が可能となる。
【0052】次に、図10を参照して、本発明の第二の
実施の形態について説明する。図10は、本発明の第二
の実施の形態である距離測定装置の概略断面図である。
この装置は、二次元的な位置測定を、上記一次元の位置
測定装置を単純に二つ設けて二次元の位置測定を行うの
ではなく、巧みな方法で効率よく、かつ高い精度で、二
次元の位置測定を行うことができる。
【0053】図10に示す距離測定装置の光源部70
は、青色(B)LED71及びレンズ72、x軸方向の
スリットアドレス測定用の赤色(R)LED73、y軸
方向のスリットアドレス測定用の緑色(G)LED74
を備え、更に、写真フィルムからなる特殊なスリットマ
スク75を有している。スイッチ76は、電源77の供
給先を選択するためのものである。この光源部70は、
CCD78の表面に対向して二次元的に並進移動可能と
されている。CCD78は、多数のセルがx軸方向及び
y軸方向に二次元的に配置されている。スリットマスク
75は、CCD78に近接させてあり、これによって両
者の熱的密着性を向上させ、熱膨張によるずれを最小限
に抑えることができる。CCD78からの出力は、CC
D対応メモリ79に一時的に記憶されたのち、演算回路
80に供給され、所定の演算がなされる。
【0054】図11は、スリットマスク75の一部を拡
大した平面図である。同図に枡目状に示した各領域に
は、特定の組み合わせの色の光を通過する性質を持たせ
てある。すなわち、「B」で示す領域は青色の光を透過
し、「RB」で示す領域は赤色及び青色の光を透過し、
「GB」で示す領域は緑色及び青色の光を透過し、「R
B」で示す領域は赤色及び青色の光を透過し、「RG
B」で示す領域は赤色、緑色及び青色の光を透過する。
図11に示すスリットマスク75では、緑色(G)の光
を通過する直線領域751 とこの光を透過しない直線領
域752 が、x軸に平行に一つおきに配置されている。
したがって、緑色の光に対して、x軸に平行な10μm
間隔のスリットがあるのと等価となる。また、赤色
(R)を通過する直線領域753 とこの光を過しない直
線領域754 が、y軸に平行に一つおきに配置されてい
る。したがって、赤色の光に対して、y軸に平行な10
μm間隔のスリットがあるのと等価となる。更に、青色
(B)の光は、どこでも透過できるようになっている。
尚、図11に示すスリットマスクは、写真フィルムを利
用したカラーフィルタとして容易に実現できる。
【0055】図11のように構成したスリットマスク7
5は、赤色LED73を点灯したときは、x軸方向にお
ける位置測定用のスリットマスクとなり、緑色LED7
4を点灯したときと、y軸方向における位置測定用のス
リットマスクとなる。更に、青色LED71からの青色
光(B)に対しては、全面において一定の透過率となる
ため、青色LED71を点灯するときは、x軸方向、y
軸方向それぞれの受光部の各受光素子の出力を、各グル
ープごとに加算すれば、最も大きな加算結果が得られた
グループの所に、この青色LED71があることが分か
る。これから、グループを単位とする相対位置が求めら
れる。このグループ単位の大まかな位置と、上記のスリ
ットアドレスに基づいて、二次元の位置測定及び距離測
定が可能となる。
【0056】図12は、図10のCCD78の面上にお
ける、青色LED71からの光の照射範囲71aと、発
光素子72からの光の照射範囲72aを模式的に示した
ものである。発光素子71からの青色の光は、レンズ7
2によって適当に絞られた後、上記のような性質を有す
るスリットマスク75をそのまま透過して、CCD78
上にスポット状の輝点81を生じる。この光は、スリッ
トアドレスを求めるために用いられる。一方、赤色LE
D73からの赤色の光、及び緑色LED74からの緑色
の光は、CCD78上の一定の広がりを持つ領域82に
照射される。
【0057】CCD78の各セルからの信号は、CCD
対応メモリ79において一時的に記憶され、更に、演算
回路80に供給される。この演算回路において、上記図
4、図7、図9に関連して説明した各種演算が行われ、
CCD78に対する光源部70の二次元的な位置が、上
記のようにして、極めて高い精度で求められる。
【0058】図13は、本発明の第三の実施の形態の概
略断面図である。これは、比較的長い光源部90を固定
側とし、ラインセンサ91をこの光源部90の上部に設
けて移動側としてあるが、セル及びスリットの配置につ
いては、図8の構成と同様である。ラインセンサ91
は、図8のCCDに対応する。同図において、光源部9
0のラインスリット92は、図8に示すスリットマスク
50と略同様のものであり、このラインスリット92に
対して、下側の光源部90から一様な強度で光が投射さ
れている。図14(a)(b)は、ラインセンサ91の
出力信号の概略を示した図であり、図14(a)は図9
に対応するものであり、図14(b)はセル・アドレス
を求めるためのパルス信号である。このような信号に基
づいて、上記と同様にして、光源部90に対するライン
センサ91の相対位置を、局所アドレスまで、精細に求
めることができる。また、この実施の形態によれば、横
方向において比較的長いスパンの位置測定及び距離測定
が可能となる。
【0059】図15は、受光部100及び光源部101
を、共に環状とした第四の実施の形態の概略図である。
この場合も、受光部100の多数のセルは、所定の数ず
つにグループ分けされており、一つのグループに属する
セルの数と僅かに異なる数のスリットを、一つのグルー
プの角度間隔と等しい角度間隔の間に等間隔に配置す
る。そして、セル及びスリットを直線的に配置した上記
の各実施の形態と同様にして、各セルからの出力信号を
図9と同様に周期関数化し、この信号に対して、所定の
演算を行うことによって、受光部100と光源部101
との相対的な回転角度位置を、精密に求める。したがっ
て、本装置を精密な角度位置を測定できるロータリーエ
ンコーダに適用することができる。
【0060】図16は、CCDカメラ110を用いて、
このCCDカメラ110からある程度離れた位置にある
測定対象物の移動を精密に測定する、本発明の第五の実
施の形態の概略断面図である。この実施の形態では、同
図の上下に移動する測定対象物に多数の点光源列111
を固定し、この光をCCDカメラ110のレンズ110
aで調節して、CCDカメラ110のCCDセル上に投
影する。この場合、カメラの倍率合わせによって、点光
源列のセル上への投影ピッチを合わせる。これにより、
この投影ピッチとCCDカメラのセルの配列ピッチは、
図8のスリットとセルとの配列ピッチに対応するものと
なる。これによって、測定対象物の位置を高い精度で測
定することが可能となる。
【0061】図17は、上記の各実施の形態の光源もし
くはスリットの代わりに磁界源を用い、受光手段の代わ
りに磁気検出素子を用いた本発明の第六の実施の形態の
概略断面図である。ここで、磁界源は磁気テープ上の所
定の間隔で離間した領域を磁化したものとし、磁気検出
素子としてはホール素子を用いる。図17のホール素子
1301 、1302 、・・・・は、磁気を精密に測定で
きるセンサ素子であり、これを例えば図8のCCD60
の各セルと等しい間隔で基板131上に配列する。そし
て、図8のスリットマスク50のスリットの間隔と等し
い間隔で垂直に磁化した磁気テープ132を図8のスリ
ットマスク50の代わりに用いる。この磁気テープ13
2を、基板131から僅かに離間して基板131の上部
に配置し、横方向(x軸方向)に移動できるようにすれ
ば、各ホール素子から得られる出力に対し所定の演算を
行えば、図9と同様な周期関数が得られる。この周期関
数に基づいて上記と同様の計算を行うことによって、基
板131に対する磁気テープ132の相対的位置を、局
所アドレスまで精密に求めることができる。
【0062】尚、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、上記の各実施の形態では、光源とし
て、多数のスリットを有するスリットマスクを用い、単
一の光源からの光をこのスリットマスクで遮蔽し、スリ
ットを通った光を等価的に多数の光源として利用した
が、本発明はこれらに限られるものではなく、実際に多
数の光源を用意することも可能である。その場合には、
上記の各実施の形態のスリットアドレスは、光源アドレ
スとなる。更に、上記の実施の形態ではp=10、q=
11の場合、すなわちp<qの場合について説明した
が、本発明はこれに限定されることはなく、p及びqが
適当な大きさの異なる値を有していればよく、p>qの
場合であってもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受光素子と光源とを所定の間隔で配列し、または磁気検
出素子と磁界源とを所定の間隔で配列して、受光部又は
磁気検出部に対して発光部又は磁界発生部を移動させた
ときの受光素子又は磁気検出素子の出力信号の変化の様
子から所定の演算を行って、受光部又は磁気検出部に対
する発光部又は磁界発生部の相対位置を求めることによ
り、複数光源方式の場合に比べて、更に、数桁程度高い
精度で、精密な位置測定が可能となる位置検出装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数光源方式による位置検出装置の主要部の概
略断面図である。
【図2】図1のCCD20の表面の一部を拡大した概略
断面図である。
【図3】大アドレスを求める場合の発光素子からの光の
強度分布を示した概略図である。
【図4】各グループ毎に、そのグループに属するセルか
らの出力を加算した結果を示す図である。
【図5】単一のスリットを通過した光の強度分布及びそ
れぞれスリットを通過した光を重ね合わせたときの強度
分布を示した図である。
【図6】加算回路の内容を示す概略回路図である。
【図7】周期関数の概略形状を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施の形態である位置測定装置
の概略断面図である。
【図9】各グループの対応するセルの出力値を加算した
結果を並べて、正弦波状の周期関数が得られる様子を示
す概略図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態である位置測定装
置の概略断面図である。
【図11】異なる色でx軸方向及びy軸方向のスリット
を形成したスリットマスクの拡大平面図である。
【図12】図10のCCD78の面上における、光の照
射の様子を模式的に示した概略平面図である。
【図13】本発明の第三の実施の形態の概略断面図であ
る。
【図14】図12のラインセンサ91の出力信号の概略
を示した図である。
【図15】本発明の第四の実施の形態の概略図である。
【図16】本発明の第五の実施の形態の概略断面図であ
る。
【図17】本発明の第六の実施の形態の概略断面図であ
る。
【符号の説明】
10、70、90、101 光源部 11、15 発光素子 12 散乱板 13、50、75 スリットマスク 131 〜139 、511 〜5112 スリット 14 レンズアレー14 20、78 CCD 40A 〜40H 加算回路 71 青色LED 72 レンズ 73 赤色LED 74 緑色LED 76 スイッチ 77 電源 79 CCD対応メモリ 80 演算回路 91 ラインセンサ 92 ラインスリット 101 受光部 110 CCD 110a レンズ 111 点光源列 1301 〜1308 ホール素子 131 基板 132 磁気テープ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 x軸方向に等間隔に配列された複数の受
    光素子を、各グループにp個ずつ含まれるようグループ
    分けして構成された受光部と、 前記受光部に対して所定の広がりで光を投射する光源
    を、前記受光素子の1つのグループの寸法と等しい距離
    当たりにq個(q≠p)ずつ含まれるよう、前記各光源
    を前記x軸方向に等間隔に配列して構成された光源部
    と、 前記各受光素子が、前記各光源からの光を受光したとき
    に、それぞれのグループに属する対応する位置に配置さ
    れた受光素子の出力信号を加算して、p個の加算結果を
    出力する加算部と、 前記加算部による加算の結果得られる、p個の加算結果
    を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算部
    と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記光源
    間隔の範囲内で、前記受光部と前記光源部とのx軸上に
    おける相対位置を算出することを特徴とする位置測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受光部に対して前記光源部をx軸方
    向に相対的に並進移動したときに生じる特定の前記受光
    素子のパルス状の出力信号をカウントして、光源間隔を
    単位とする移動量を算出する手段を有することを特徴と
    する請求項1記載の位置測定装置。
  3. 【請求項3】 x軸方向に等間隔に配列された複数の受
    光素子(x受光素子という)を、各グループにp個ずつ
    含まれるようグループ分けするとともに、y軸方向に等
    間隔に配列された複数の受光素子(y受光素子という)
    を、各グループにs個ずつ含まれるようグループ分けし
    て構成された受光部と、 前記受光部に対して所定の広がりで光を投射する複数の
    光源を、前記x受光素子の1つのグループの寸法と等し
    い距離当たりにq個(q≠p)ずつ含まれるようx軸方
    向に等間隔に配列するとともに、前記y受光素子の1つ
    のグループの寸法と等しい距離当たりにt個(t≠s)
    ずつ含まれるよう、y軸方向に等間隔に配列して構成さ
    れた光源部と、 前記各x受光素子が、前記各光源からの光を受光したと
    きに、それぞれのグループに属する対応する位置に配置
    された受光素子の出力信号を加算して、p個の加算結果
    を出力するとともに、前記各y受光素子が、前記各光源
    からの光を受光したときに、それぞれのグループに属す
    る対応する位置に配置された受光素子の出力信号を加算
    して、s個の加算結果を出力する加算部と、 前記加算部による加算の結果得られる、p個の加算結果
    を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行うととも
    に、前記加算部による加算の結果得られる、s個の加算
    結果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演
    算部と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記受光
    部と前記光源部とのx−y平面上における相対位置を算
    出することを特徴とする位置測定装置。
  4. 【請求項4】 前記受光部に対して前記光源部をx軸方
    向に相対的に並進移動したときに生じる特定の前記x受
    光素子のパルス状の出力信号をカウントして、前記受光
    部に対する前記光源部のx軸上の光源間隔を単位とする
    移動量を算出するとともに、前記受光部に対して前記光
    源部をy軸方向に相対的に並進移動したときに生じる特
    定の前記y受光素子のパルス状の出力信号をカウントし
    て、前記受光部に対する前記光源部のy軸上の光源間隔
    を単位とする移動量を算出する手段を有することを特徴
    とする請求項3記載の位置測定装置。
  5. 【請求項5】 回転方向に等間隔に配列された複数の受
    光素子を、各グループにp個ずつ含まれるようグループ
    分けして構成された受光部と、 前記受光部に対して所定の広がりで光を投射する光源
    を、前記受光素子の1つのグループの角度範囲と等しい
    角度範囲当たりにq個(q≠p)ずつ含まれるよう、前
    記各光源を前記受光部と等しい回転方向に等間隔に配列
    して構成された光源部と、 前記各受光素子が、前記各光源からの光を受光したとき
    に、それぞれのグループに属する対応する受光素子の出
    力信号を各グループについて加算して、p個の加算結果
    を出力する加算部と、 前記加算部による加算の結果得られる、p個の加算結果
    を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算部
    と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記受光
    素子同士の角度間隔の範囲内で、前記受光部と前記光源
    部との回転方向における相対位置を算出することを特徴
    とする位置測定装置。
  6. 【請求項6】 前記受光部に対して前記光源部を前記回
    転方向に相対的に回転移動したときに生じる特定の前記
    受光素子のパルス状の出力信号をカウントして、前記受
    光部に対する前記光源部の前記回転方向における光源間
    隔を単位とする移動量を算出する手段を有することを特
    徴とする請求項5記載の位置測定装置。
  7. 【請求項7】 前記各光源は、単一の光源からの光を所
    定間隔のスリットを通過させて得たものであることを特
    徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の位置測
    定装置。
  8. 【請求項8】 x軸方向に等間隔に配列された複数の磁
    気検出素子を、各グループにp個ずつ含まれるようグル
    ープ分けして構成された磁気検出部と、 前記磁気検出部に対して所定の広がりで磁界を投射する
    磁界源を、前記磁気検出素子の1つのグループの寸法と
    等しい距離当たりにq個(q≠p)ずつ含まれるよう、
    前記各磁界源を前記x軸方向に等間隔に配列して構成さ
    れた磁界発生部と、 前記各磁気検出素子が、前記各磁界源からの磁界を受け
    たときに、それぞれのグループに属する対応する位置に
    配置された磁気検出素子の出力信号を加算して、p個の
    加算結果を出力する加算部と、 前記加算部による加算の結果得られる、p個の加算結果
    を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演算部
    と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から、前記磁気
    検出部と前記磁界発生部とのx軸上における相対位置を
    算出することを特徴とする位置測定装置。
  9. 【請求項9】 前記磁気検出部に対して前記磁界発生部
    をx軸方向に相対的に並進移動したときに生じる特定の
    前記磁気検出素子のパルス状の出力信号をカウントし
    て、前記磁気検出部に対する前記磁界発生部の磁界発生
    源間隔を単位とする移動量を算出する手段を有すること
    を特徴とする請求項8記載の位置測定装置。
  10. 【請求項10】 x軸方向に等間隔に配列された複数の
    磁気検出素子(x磁気検出素子という)を、各グループ
    にp個ずつ含まれるようグループ分けするとともに、y
    軸方向に等間隔に配列された複数の磁気検出素子(y磁
    気検出素子という)を、各グループにs個ずつ含まれる
    ようグループ分けして構成された磁気検出部と、 前記磁気検出部に対して所定の広がりで磁界を投射する
    複数の磁界源を、前記x磁気検出素子の1つのグループ
    の寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)ずつ含まれ
    るようx軸方向に等間隔に配列するとともに、前記y磁
    気検出素子の1つのグループの寸法と等しい距離当たり
    にt個(t≠s)ずつ含まれるよう、y軸方向に等間隔
    に配列して構成された磁界発生部と、 前記各x磁気検出素子が、前記各磁界源からの磁界を受
    けたときに、それぞれのグループに属する対応する位置
    に配置された磁気検出素子の出力信号を加算して、p個
    の加算結果を出力するとともに、前記各y磁気検出素子
    が、前記各磁界源からの磁界を受けたときに、それぞれ
    のグループに属する対応する位置に設けられた磁気検出
    素子の出力信号を加算して、s個の加算結果を出力する
    加算部と、 前記加算部による加算の結果得られる、p個の加算結果
    を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行うととも
    に、前記加算部による加算の結果得られる、s個の加算
    結果を周期関数化し、この周期関数の位相計算を行う演
    算部と、 を具備し、前記演算部の位相計算の結果から前記磁気検
    出部と前記磁界発生部とのx−y平面上における相対位
    置を算出することを特徴とする位置測定装置。
  11. 【請求項11】 前記磁気検出部に対して前記磁界発生
    部をx軸方向に相対的に並進移動したときに生じる特定
    の前記x磁気検出素子のパルス状の出力信号をカウント
    して、前記磁気検出部に対する前記磁界発生部のx軸上
    の磁界源間隔を単位とする移動量を求めるとともに、前
    記磁気検出部に対して前記磁界発生部をy軸方向に相対
    的に並進移動したときに生じる特定の前記y磁気検出素
    子のパルス状の出力信号をカウントして、前記磁気検出
    部に対する前記磁界発生部のy軸上の磁界源間隔を単位
    とする移動量を求める手段を有することを特徴とする請
    求項10記載の位置測定装置。
  12. 【請求項12】 x軸方向及びy軸方向に受光素子を二
    次元的に配列し、x軸方向では各グループにp個ずつに
    グループ分けし、y軸方向では各グループにs個ずつに
    グループ分けして構成した受光部と、 x軸方向には、前記x軸方向の受光素子の1つのグルー
    プの寸法と等しい距離当たりにq個(q≠p)ずつとな
    る間隔で第一の色の光を遮断する色により第一のスリッ
    ト模様を形成するとともに、y軸方向には、前記y軸方
    向の受光素子の1つのグループの寸法と等しい距離当た
    りにt個(t≠s)ずつとなる間隔で第二の色の光を遮
    断する色により第二のスリット模様を形成し、前記受光
    部に対向するよう配置し、かつ前記受光部に対し並進移
    動可能としたスリットマスクと、 前記第一の色の光を発する第一の光源及び前記第二の色
    の光を発する第二の光源を、前記受光部からみて前記ス
    リットマスクの背後にスリットマスクと一体的に配置し
    た光源部と、 前記第一の光源を点灯したときに、x軸方向におけるそ
    れぞれのグループの対応する位置に設けられた受光素子
    の出力信号同士を加算してp個の信号として出力する第
    一の加算手段と、 前記第二の光源を点灯したときに、y軸方向におけるそ
    れぞれのグループの対応する位置に設けられた受光素子
    の出力信号同士を加算してs個の信号として出力する第
    二の加算手段と、 を具備し、前記第一の加算手段による加算結果から得ら
    れるp個の値を周期関数化し、この周期関数の位相を求
    めることによってx軸方向における位置を求め、かつ、
    前記第二の加算手段による加算結果から得られるs個の
    値を周期関数化し、この周期関数の位相を求めることに
    よってy軸方向における位置を求め、これらから前記ス
    リットマスクの前記受光部に対するx−y平面内におけ
    る相対位置を算出することを特徴とする位置測定装置。
JP18899295A 1995-03-10 1995-07-25 位置測定装置 Pending JPH0933210A (ja)

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JP18899295A JPH0933210A (ja) 1995-07-25 1995-07-25 位置測定装置
EP96905045A EP0814317A4 (en) 1995-03-10 1996-03-08 POSITION MEASURING DEVICE
PCT/JP1996/000583 WO1996028707A1 (fr) 1995-03-10 1996-03-08 Instrument de mesure de positions
US08/913,233 US6222181B1 (en) 1995-03-10 1996-03-08 Position measuring instrument measuring relative turning angle of light sources for receiving devices
TW085106016A TW314590B (ja) 1995-03-10 1996-05-20

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7328616B2 (en) 2003-10-13 2008-02-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital angular velocity detection device
JP2020159991A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダおよび光電式エンコーダにおける演算方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7328616B2 (en) 2003-10-13 2008-02-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Digital angular velocity detection device
JP2020159991A (ja) * 2019-03-28 2020-10-01 株式会社ミツトヨ 光電式エンコーダおよび光電式エンコーダにおける演算方法

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