JPH09209730A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JPH09209730A
JPH09209730A JP3738696A JP3738696A JPH09209730A JP H09209730 A JPH09209730 A JP H09209730A JP 3738696 A JP3738696 A JP 3738696A JP 3738696 A JP3738696 A JP 3738696A JP H09209730 A JPH09209730 A JP H09209730A
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JP
Japan
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sprocket
internal combustion
combustion engine
idler
shaft
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Application number
JP3738696A
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English (en)
Inventor
Masahisa Kamiya
雅久 神谷
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、アイドラスプロケットの両端面の
摺動部位の潤滑性能を向上させるとともに、オイル供給
溝をアイドラスプロケットの外周面近傍にてシールして
シール箇所から放出される潤滑油を減少させ、オイルパ
ン内に落下した際に生ずる潤滑油の気泡発生を防止し、
内燃機関各部の潤滑性能を向上し得ることを目的として
いる。 【構成】 このため、アイドラスプロケットの両端面に
は外周面部位近傍にてシールされるオイル供給溝を設け
ている。また、アイドラスプロケットの両端面に外周面
部位近傍にてシールされるオイル供給溝を設け、アイド
ラシャフトを筒状に形成するとともに、アイドラシャフ
トを固定手段によって内燃機関に固定して設け、アイド
ラシャフトにアイドラスプロケットを軸支して設け、ア
イドラシャフトのフランジ部近傍に開口するオイル供給
通路を内燃機関に形成し、オイル供給通路とオイル供給
溝とを連絡する連絡孔部をアイドラシャフトのフランジ
部に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は内燃機関の潤滑装
置に係り、特にアイドラスプロケットの両端面の摺動部
位の潤滑性能を向上させるとともに、オイル供給溝をア
イドラスプロケットの外周面近傍にてシールしてシール
箇所から放出される潤滑油を減少させ、オイルパン内に
落下した際に生ずる潤滑油の気泡発生を防止し、内燃機
関各部の潤滑性能を向上させる内燃機関の潤滑装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両の内燃機関には、シリンダを直列に
配設した内燃機関や、シリンダを対向して配設した内燃
機関、シリンダをV字形状に配設した内燃機関等があ
る。
【0003】シリンダをV字形状に配設した内燃機関
は、V字形状のシリンダブロックの一側及び他側の第
1、第2シリンダバンクに、夫々第1、第2シリンダヘ
ッドを搭載して設けている。
【0004】このような内燃機関には、第1シリンダヘ
ッドに吸気弁用第1カム軸と排気弁用第1カム軸を軸支
するとともに、第2シリンダヘッドに吸気弁用第2カム
軸と排気弁用第2カム軸を軸支して設け、シリンダブロ
ックに軸支されるクランク軸の回転を中間軸を介してタ
イミングチエン及び一側、他側カムチエンにより前記吸
気弁用第1カム軸と排気弁用第1カム軸及び吸気弁用第
2カム軸と排気弁用第2カム軸に伝達して駆動するもの
がある。
【0005】前記内燃機関の潤滑装置としては、実開昭
55−55656号公報に開示されるものがある。この
公報に開示されるアイドルギヤーの潤滑油供給装置は、
アイドルギヤーを回動自在に嵌装してなるアイドル軸を
機関壁に対しボルトにより止着してなる内燃機関のアイ
ドルギヤー取付部においてアイドル軸にその軸直角方向
に油孔を穿設し、止着ボルトの外周又は互いに連通して
外周と内部に軸方向に設けた流通路を介して機関壁内に
穿設した給油孔と連通せしめている。
【0006】また、実開昭61−47416号公報に開
示されるものがある。この公報に開示される4サイクル
エンジンのカムチエン潤滑装置は、カムシャフトの一端
に締着するスプロケットの側面に放射状の溝を設けた円
板を添え、カムシャフトの芯孔を通した潤滑オイルを放
射状の溝を通して外側に流出させ、スプロケットに巻掛
けたカムチエンを潤滑するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の内燃
機関の潤滑装置において、上述の実開昭55−5565
6号公報に開示されるものは、チエンからの負荷を受け
てアイドル軸上の油孔に応力が集中することとなり、強
度上好ましくなく、実用上不利であるという不都合があ
る。
【0008】また、上述の実開昭61−47416号公
報に開示されるものにおいては、円板の溝が放射状に外
方に延びていることにより、エンジン運転中は、遠心力
によって潤滑オイルが瞬時に外方、つまりチエンケース
内に放出されるとともに、放出される潤滑オイルが多量
であることにより、オイルパン内に落下した際に、多数
の気泡が発生し、エンジンの他の潤滑部位に悪影響を及
ぼすという不都合がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、内燃機関のシリンダブロッ
クに軸支されるクランク軸に取り付けられたクランクス
プロケットと内燃機関に軸支されるアイドラシャフトに
取り付けられたアイドラスプロケットとをタイミングチ
エンを介して連絡させて設けるとともに、前記クランク
スプロケットとオイルポンプスプロケットとをオイルポ
ンプチエンを介して連絡させこのオイルポンプチエンに
よりクランク軸の回転をオイルポンプスプロケットに伝
達させてオイルポンプを駆動する内燃機関の潤滑装置に
おいて、前記アイドラスプロケットの両端面には外周面
部位近傍にてシールされるオイル供給溝を設けたことを
特徴とする。
【0010】また、内燃機関のシリンダブロックに軸支
されるクランク軸に取り付けられたクランクスプロケッ
トと内燃機関に軸支されるアイドラシャフトに取り付け
られたアイドラスプロケットとをタイミングチエンを介
して連絡させて設けるとともに、前記クランクスプロケ
ットとオイルポンプスプロケットとをオイルポンプチエ
ンを介して連絡させこのオイルポンプチエンによりクラ
ンク軸の回転をオイルポンプスプロケットに伝達させて
オイルポンプを駆動する内燃機関の潤滑装置において、
前記アイドラスプロケットの両端面に外周面部位近傍に
てシールされるオイル供給溝を設け、前記アイドラシャ
フトを筒状に形成するとともにこのアイドラシャフトを
固定手段によって前記内燃機関に固定して設け、アイド
ラシャフトにアイドラスプロケットを軸支して設け、ア
イドラシャフトのフランジ部近傍に開口するオイル供給
通路を前記内燃機関に形成し、このオイル供給通路と前
記オイル供給溝とを連絡する連絡孔部を前記アイドラシ
ャフトのフランジ部に設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
内燃機関の駆動時には、アイドラスプロケットの両端面
に設けたオイル供給溝によってアイドラスプロケットの
両端面の摺動部位の潤滑性能を向上させるとともに、オ
イル供給溝をアイドラスプロケットの外周面近傍にてシ
ールしてシール箇所から放出される潤滑油を減少させ、
オイルパン内に落下した際に生ずる潤滑油の気泡発生を
防止し、内燃機関各部の潤滑性能を向上させている。
【0012】また、内燃機関の駆動時には、アイドラス
プロケットの両端面に設けたオイル供給溝によってアイ
ドラスプロケットの両端面の摺動部位の潤滑性能を向上
させるとともに、オイル供給溝をアイドラスプロケット
の外周面近傍にてシールしてシール箇所から放出される
潤滑油を減少させ、オイルパン内に落下した際に生ずる
潤滑油の気泡発生を防止し、内燃機関各部の潤滑性能を
向上させ、しかもオイル供給通路からの潤滑油を、連絡
孔部によってオイル供給溝に確実に供給し、アイドラス
プロケットの両端面の摺動部位を潤滑して焼き付きを防
止している。
【0013】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0014】図1〜図3はこの発明の実施例を示すもの
である。図2において、2は内燃機関、例えばV型内燃
機関、4はシリンダブロック、6−1、6−2は第1、
第2シリンダヘッド、8−1、8−2は第1、第2シリ
ンダバンクである。
【0015】前記V型内燃機関2は、シリンダブロック
4に第1、第2シリンダヘッド6−1、6−2を搭載し
て略V字形状に第1、第2シリンダバンク8−1、8−
2を配列している。
【0016】前記シリンダブロック4には、図示しない
ベアリングキャップによって長手方向に1本のクランク
軸10を軸支し、下部にオイルパン12を取付けてい
る。前記シリンダブロック4には、図示しない第1、第
2シリンダが設けられ、夫々第1、第2ピストン(図示
せず)が装着されている。第1、第2ピストンは、夫々
図示しない第1、第2コネクチングにより前記クランク
軸10に連絡されている。
【0017】このクランク軸10の一端部には、例えば
クランク軸10用のクランクスプロケット14が取付け
られている。
【0018】また、前記第1シリンダヘッド6−1の第
1ヘッドカバー16−1内に吸気弁用第1カム軸18と
排気弁用第1カム軸20とが夫々配設されるとともに、
第2シリンダヘッド6−2の第2ヘッドカバー16−2
内には吸気弁用第2カム軸22と排気弁用第2カム軸2
4とが夫々配設されている。
【0019】そして、前記第1、第2シリンダヘッド6
−1、6−2により挟まれる空間部26側に、吸気弁用
第1、第2カム軸18、22を夫々位置させている。
【0020】更に、吸気弁用第1カム軸18及び排気弁
用第1カム軸20の一端に、小径スプロケット28、3
0を夫々配設する。
【0021】前記吸気弁用第2カム軸22の一端に大径
スプロケット部32と小径スプロケット28、30と同
径の小径スプロケット部34とを有する複合スプロケッ
ト36を配設するとともに、排気弁用第2カム軸24の
一端には、小径スプロケット28、30と同一形状の小
径スプロケット38を配設する。
【0022】そして、前記第1シリンダヘッド6−1の
吸気弁用第1カム軸18及び排気弁用第1カム軸20と
クランク軸10間に中間軸40を配設するとともに、中
間軸40の一端に大径スプロケット部42と小径スプロ
ケット部44とを有するアイドラスプロケット、つまり
複合アイドラスプロケット46を配設する。
【0023】また、前記第2シリンダヘッド6−2の例
えば吸気弁用第2カム軸22の複合スプロケット36の
大径スプロケット部32と中間軸40の複合アイドラス
プロケット46の大径スプロケット44とクランク軸1
0のクランクスプロケット14とを第1タイミングチエ
ン48により連絡して設ける。
【0024】そして、前記第1シリンダヘッド6−1の
吸気弁用第1カム軸18及び排気弁用第1カム軸20の
小径スプロケット28、30と中間軸40の複合アイド
ラスプロケット46の小径スプロケット部42とを第2
タイミングチエン50により連絡して設ける。
【0025】また、前記第2シリンダヘッド6−2に配
設される吸気弁用第2カム軸22及び排気弁用第2カム
軸24の小径スプロケット34、36を第3タイミング
チエン52により連絡して設ける。
【0026】更に、前記クランク軸10のクランクスプ
ロケット14とオイルポンプ54のオイルポンプスプロ
ケット56とをオイルポンプチエンである第4タイミン
グチエン58により連絡している。
【0027】そして、前記第1〜第4タイミングチエン
48、50、52、58は、タイミングチエンカバー6
0により被覆される。
【0028】また、前記V型内燃機関2のシリンダブロ
ック4とタイミングチエンカバー60間且つ少許第2シ
リンダヘッド6−2側に偏倚させた位置にウォータポン
プ62を設け、前記クランク軸10にクランクプーリ
(図示せず)を設けるとともに、ウォータポンプ54に
は図示しないウォータポンププーリを設け、クランクプ
ーリとウォータポンププーリとを駆動ベルト(図示せ
ず)により捲回して設ける。
【0029】更に、前記内燃機関2のシリンダブロック
4にアイドラスプロケット64をアイドラシャフト66
により軸着する。
【0030】前記オイルポンプ54に潤滑油を被潤滑部
位に供給するオイル供給通路68を連絡して設ける。実
際には、オイル供給通路68は、前記中間軸40近傍に
開口すべく前記内燃機関2のシリンダブロック4に形成
する。
【0031】そして、前記中間軸40の複合アイドラス
プロケット46の両端面には外周面部位近傍にてシール
されるオイル供給溝70を設ける構成とする。
【0032】詳述すれば、図1及び図2に示す如く、中
間軸40の複合アイドラスプロケット46の両端面にお
いて、内側部位から円周等間隔且つ放射状に4個のオイ
ル供給溝70を形成するとともに、これらのオイル供給
溝70の外端を外周面部位まで到達させないように形成
するものである。
【0033】また、前記中間軸40は、アイドラシャフ
ト72と固定手段である固定ボルト74を有し、アイド
ラシャフト72を筒状に形成するとともに、このアイド
ラシャフト72を固定ボルト74によって前記内燃機関
2に固定して設け、アイドラシャフト72に複合アイド
ラスプロケット46を軸支して設け、アイドラシャフト
72のフランジ部76近傍に開口するオイル供給通路6
8を前記内燃機関2に形成し、このオイル供給通路68
と前記オイル供給溝70とを連絡する連絡孔部78を前
記アイドラシャフト72のフランジ部76に設ける。
【0034】詳述すれば、前記中間軸40は、図1に示
す如く、筒状のアイドラシャフト72と、このアイドラ
シャフト72を貫通し第1シリンダヘッド6−1に螺合
する植込み方式の固定ボルト74とを有し、この固定ボ
ルト74に螺合して複合アイドラスプロケット46を固
定する固定腕部80を設ける。
【0035】また、アイドラシャフト72に軸受82を
介して複合アイドラスプロケット46を軸支して設け、
アイドラシャフト72のフランジ部76に複合アイドラ
スプロケット46の一端面を接触させ、オイル供給溝7
0のシールを行う。
【0036】そして、前記連絡孔部78によってオイル
供給通路68とシリンダヘッド6−1側のオイル供給溝
70とを連絡し、オイル供給通路68からの潤滑油を、
連絡孔部78を経てオイル供給溝70に供給し、このオ
イル供給溝70からアイドラシャフト72外周の軸受8
2に供給するものである。
【0037】次に作用について説明する。
【0038】内燃機関2を駆動させた際には、クランク
軸10の回転によりこのクランク軸10に固設されるク
ランクスプロケット14が回転する。クランクスプロケ
ット14の回転力は、第1タイミングチエン48を介し
て中間軸40の複合アイドラスプロケット46の小径ス
プロケット部44及び第2シリンダヘッド6−2の吸気
弁用第2カム軸22の大径スプロケット部32に伝達さ
れている。
【0039】前記中間軸40の小径スプロケット部44
の回転により、第2タイミングチエン50によって前記
シリンダヘッド6−1の2本の吸気弁用第1カム軸18
及び排気弁用第1カム軸20の小径スプロケット28、
30が回転される。
【0040】また、第2シリンダヘッド6−2の吸気弁
用第2カム軸22の大径スプロケット部32の回転によ
り、この大径スプロケット部32と一体的に形成された
吸気弁用第2カム軸22の小径スプロケット部34が回
転し、第3タイミングチエン52によって排気弁用第2
カム軸24の小径スプロケット38が回転される。
【0041】更に、前記クランク軸10の回転力が第4
タイミングチエン58によってオイルポンプ54に伝達
され、オイルポンプ54が駆動される。
【0042】そして、オイルポンプ54が駆動されてオ
イル供給通路68に潤滑油が吐出され、このオイル供給
通路68を経て、潤滑油が中間軸40のアイドラシャフ
ト72のフランジ部76に至る。
【0043】フランジ部76に至った潤滑油は、連絡孔
部78を介してオイル供給溝70に供給され、このオイ
ル供給溝70からアイドラシャフト72外周の軸受82
に供給される。
【0044】これにより、前記複合アイドラスプロケッ
ト46の両端面に設けたオイル供給溝70によって複合
アイドラスプロケット46の両端面の摺動部位の潤滑性
能を向上させることができる。
【0045】また、オイル供給溝70を複合アイドラス
プロケット46の外周面近傍にてシールすることによ
り、シール箇所から放出される潤滑油を減少させること
ができ、オイルパン12内に落下した際に生ずる潤滑油
の気泡発生を防止でき、内燃機関各部の潤滑性能を向上
し得る。
【0046】更に、従来のものに比し、コスト及び重量
の面で何ら変わることがないことにより、容易に実施で
きるものである。
【0047】更にまた、前記連絡孔部78が複合アイド
ラスプロケット46のフランジ部76に形成されること
により、複合アイドラスプロケット46の強度に悪影響
を及ぼすことがなく、各チエンから負荷荷重を受けても
従来のものと同様に、何ら不具合はないとともに、アイ
ドラシャフトの軸受部位に孔部を形成するものに比し、
アイドラシャフトの強度を向上し得るものである。
【0048】また、前記オイル供給通路68からの潤滑
油を、連絡孔部78によってオイル供給溝70に確実に
供給することができることにより、複合アイドラスプロ
ケット46の両端面の摺動部位を潤滑でき、焼き付きを
防止し得る。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、内燃機関のシリンダブロックに軸支されるクランク
軸に取り付けられたクランクスプロケットと内燃機関に
軸支されるアイドラシャフトに取り付けられたアイドラ
スプロケットとをタイミングチエンを介して連絡させて
設けるとともに、前記クランクスプロケットとオイルポ
ンプスプロケットとをオイルポンプチエンを介して連絡
させこのオイルポンプチエンによりクランク軸の回転を
オイルポンプスプロケットに伝達させてオイルポンプを
駆動する内燃機関の潤滑装置において、アイドラスプロ
ケットの両端面には外周面部位近傍にてシールされるオ
イル供給溝を設けたので、アイドラスプロケットの両端
面に設けたオイル供給溝によってアイドラスプロケット
の両端面の摺動部位の潤滑性能を向上させることができ
る。また、オイル供給溝をアイドラスプロケットの外周
面近傍にてシールすることにより、シール箇所から放出
される潤滑油を減少させることができ、オイルパン内に
落下した際に生ずる潤滑油の気泡発生を防止でき、内燃
機関各部の潤滑性能を向上し得る。更に、従来のものに
比し、コスト及び重量の面で何ら変わることがないこと
により、容易に実施できるものである。
【0050】また、内燃機関のシリンダブロックに軸支
されるクランク軸に取り付けられたクランクスプロケッ
トと内燃機関に軸支されるアイドラシャフトに取り付け
られたアイドラスプロケットとをタイミングチエンを介
して連絡させて設けるとともに、前記クランクスプロケ
ットとオイルポンプスプロケットとをオイルポンプチエ
ンを介して連絡させこのオイルポンプチエンによりクラ
ンク軸の回転をオイルポンプスプロケットに伝達させて
オイルポンプを駆動する内燃機関の潤滑装置において、
アイドラスプロケットの両端面に外周面部位近傍にてシ
ールされるオイル供給溝を設け、アイドラシャフトを筒
状に形成するとともにこのアイドラシャフトを固定手段
によって内燃機関に固定して設け、アイドラシャフトに
アイドラスプロケットを軸支して設け、アイドラシャフ
トのフランジ部近傍に開口するオイル供給通路を内燃機
関に形成し、オイル供給通路とオイル供給溝とを連絡す
る連絡孔部をアイドラシャフトのフランジ部に設けたの
で、アイドラスプロケットの両端面に設けたオイル供給
溝によってアイドラスプロケットの両端面の摺動部位の
潤滑性能を向上させることができる。また、オイル供給
溝をアイドラスプロケットの外周面近傍にてシールする
ことにより、シール箇所から放出される潤滑油を減少さ
せることができ、オイルパン内に落下した際に生ずる潤
滑油の気泡発生を防止でき、内燃機関各部の潤滑性能を
向上し得る。更に、従来のものに比し、コスト及び重量
の面で何ら変わることがないことにより、容易に実施で
きるものである。更にまた、連絡孔部がアイドラスプロ
ケットのフランジ部に形成されることにより、アイドラ
スプロケットの強度に悪影響を及ぼすことがなく、各チ
エンから負荷荷重を受けても従来のものと同様に、何ら
不具合はないとともに、アイドラシャフトの軸受部位に
孔部を形成するものに比し、アイドラシャフトの強度を
向上し得る。また、前記オイル供給通路からの潤滑油
を、連絡孔部によってオイル供給溝に確実に供給するこ
とができることにより、アイドラスプロケットの両端面
の摺動部位を潤滑でき、焼き付きを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す中間軸のアイドラシャ
フトと複合アイドラスプロケット部位の概略拡大断面図
である。
【図2】内燃機関の概略構成図である。
【図3】複合アイドラスプロケットの拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
2 V型内燃機関 4 シリンダブロック 6−1 第1シリンダヘッド 6−2 第2シリンダヘッド 10 クランク軸 14 クランクスプロケット 18 吸気弁用第1カム軸 20 排気弁用第1カム軸 22 吸気弁用第2カム軸 24 排気弁用第2カム軸 36 複合スプロケット 40 中間軸 42 大径スプロケット部 44 小径スプロケット部 46 複合アイドラスプロケット 48 第1タイミングチエン 50 第2タイミングチエン 52 第3タイミングチエン 54 オイルポンプ 56 オイルポンプスプロケット 58 第4タイミングチエン 60 タイミングチエンカバー 64 アイドラスプロケット 66 アイドラシャフト 66により軸着する。 68 オイル供給通路 70 オイル供給溝 72 アイドラシャフト 74 固定ボルト 76 フランジ部 78 連絡孔部 80 固定腕部 82 軸受

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のシリンダブロックに軸支され
    るクランク軸に取り付けられたクランクスプロケットと
    内燃機関に軸支されるアイドラシャフトに取り付けられ
    たアイドラスプロケットとをタイミングチエンを介して
    連絡させて設けるとともに、前記クランクスプロケット
    とオイルポンプスプロケットとをオイルポンプチエンを
    介して連絡させこのオイルポンプチエンによりクランク
    軸の回転をオイルポンプスプロケットに伝達させてオイ
    ルポンプを駆動する内燃機関の潤滑装置において、前記
    アイドラスプロケットの両端面には外周面部位近傍にて
    シールされるオイル供給溝を設けたことを特徴とする内
    燃機関の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関のシリンダブロックに軸支され
    るクランク軸に取り付けられたクランクスプロケットと
    内燃機関に軸支されるアイドラシャフトに取り付けられ
    たアイドラスプロケットとをタイミングチエンを介して
    連絡させて設けるとともに、前記クランクスプロケット
    とオイルポンプスプロケットとをオイルポンプチエンを
    介して連絡させこのオイルポンプチエンによりクランク
    軸の回転をオイルポンプスプロケットに伝達させてオイ
    ルポンプを駆動する内燃機関の潤滑装置において、前記
    アイドラスプロケットの両端面に外周面部位近傍にてシ
    ールされるオイル供給溝を設け、前記アイドラシャフト
    を筒状に形成するとともにこのアイドラシャフトを固定
    手段によって前記内燃機関に固定して設け、アイドラシ
    ャフトにアイドラスプロケットを軸支して設け、アイド
    ラシャフトのフランジ部近傍に開口するオイル供給通路
    を前記内燃機関に形成し、このオイル供給通路と前記オ
    イル供給溝とを連絡する連絡孔部を前記アイドラシャフ
    トのフランジ部に設けたことを特徴とする内燃機関の潤
    滑装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016796A (ja) * 2006-10-27 2007-01-25 Honda Motor Co Ltd バーチカル型エンジンの潤滑装置
JP2016223295A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 スズキ株式会社 内燃機関のブリーザー装置

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JP2007016796A (ja) * 2006-10-27 2007-01-25 Honda Motor Co Ltd バーチカル型エンジンの潤滑装置
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