JP2016223295A - 内燃機関のブリーザー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の大型化や重量増加等を抑制しつつ、ブローバイガスの気液分離性能を向上させる内燃機関のブリーザー装置を提供する。
【解決手段】エンジンのブリーザー装置36は、クランクシャフトを軸支するクランクケースと、クランクケースの一端面に取り付けられるマグネトーカバーと、クランクケースとマグネトーカバーとの間のギア室R2に配置されるリングギア33と、ブローバイガスを気液分離するブリーザー部50と、を備え、ブリーザー部50は、ギア室R2を仕切壁60で区画して形成されるブリーザー室51と、ギア室R2に導入されたブローバイガスをブリーザー室51に導くブリーザー通路52と、を有し、ブリーザー通路52は、クランクケースと、リングギア33と、仕切壁60と、仕切壁60に対向してクランクケースに設けられる通路壁80と、によって構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関のブリーザー装置に関する。
従来から、エンジンの燃焼室からクランクケース内に漏出したブローバイガスを吸気系に還流させるブリーザー装置が知られている。ブリーザー装置は、ブローバイガスに含まれるオイルを分離(気液分離)するためのブリーザー室を有している。
例えば、特許文献1には、右側のクランクケースとスタータークラッチケースとの合せ面にブリーザー室を形成したブリーザー装置が開示されている。このブリーザー室の内部には複数の障壁が配置され、ブローバイガスの通過経路が迷路構造になっている。ブローバイガスに含まれるオイルは、ブリーザー室内の障壁に衝突することでガス成分から分離される(衝突式慣性力回収)。
特開平05−113115号公報
ブリーザー室の容量を大きくすると共に迷路構造を複雑にすることで、ブローバイガスの気液分離性能が向上する。しかしながら、ブリーザー室の大容量化や複雑化は、クランクケースを含むエンジンの大型化や重量増加を招いていた。したがって、特許文献1に記載のブリーザー装置(ブリーザー室)は、エンジンの大型化や重量増加を抑制しつつ、ブローバイガスの気液分離性能を向上させることができなかった。
ところで、上記のような衝突式慣性力回収の他にも、ブローバイガスの気液分離は、整流板等によってブローバイガスの流れる方向を急激に変更することで促進される(反転式慣性力回収)。さらに、ブローバイガスの気液分離は、ブローバイガスの流速を急激に減速することでも促進される。しかしながら、ブリーザー装置に対し、上記した気液分離性能を向上させる装置を追加することは、エンジンの大型化や重量増加に加えて製造コストの増加という問題を発生させる。
本発明は、上記した課題を解決すべく、内燃機関の大型化や重量増加、製造コストの増加を抑制しつつ、ブローバイガスの気液分離性能を向上させる内燃機関のブリーザー装置を提供する。
本発明の内燃機関のブリーザー装置は、クランクシャフトを軸支するクランクケースと、前記クランクケースの一端面に取り付けられるカバーと、前記クランクケースと前記カバーとの間に構成されるギア室に配置され、前記クランクシャフトの一端部に取り付けられるリングギアと、前記クランクシャフトの上側に配置され、前記クランクケース内に発生するブローバイガスを前記ギア室に導入して気液分離するブリーザー部と、を備え、
前記ブリーザー部は、前記ギア室を仕切壁で区画して形成され、前記ギア室内と内燃機関の吸気系とを連通させるブリーザー室と、前記仕切壁に沿って形成され、前記ギア室に導入された前記ブローバイガスを前記ブリーザー室に導くブリーザー通路と、を有し、前記ブリーザー通路は、前記クランクケースまたは前記カバーと、前記リングギアと、前記仕切壁と、前記仕切壁に対向して前記クランクケースまたは前記カバーに設けられる通路壁と、によって構成されている。
この構成によれば、ブローバイガスに含まれるオイルは、ブリーザー室に加えてブリーザー通路を通過することでガス成分と分離される。これにより、ブローバイガスの気液分離性能を向上させることができる。また、ブリーザー通路は、通路壁を除いて、既存の部材(クランクケースまたはカバー、リングギア、仕切壁)によって構成されている。これにより、通路壁を追加するだけでブリーザー通路を構成することができるため、内燃機関の大型化や重量増加を抑制することができる。また、ブリーザー通路の形成に係るコストの増加を最小限に抑えることができる。
この場合、前記ブリーザー部は、前記ブリーザー室と前記ブリーザー通路とを連通させる中間空間を更に有し、前記中間空間の断面積は、前記ブリーザー通路の断面積よりも大きく設定されていることが好ましい。
この構成によれば、中間空間の断面積はブリーザー通路の断面積よりも大きいため、ブリーザー通路から中間空間に流出したブローバイガスは急激に減速する。これにより、ブローバイガスの気液分離を促進することができる。
この場合、前記ブリーザー室は、前記ブリーザー通路の上方にUターンするように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、ブリーザー通路から流出したブローバイガスは、Uターンしてブリーザー室に導入される。この際、ブローバイガスの流れる方向が急激に変更されるため、ブローバイガスの気液分離(反転式慣性力回収)を促進することができる。
この場合、前記ギア室には、前記クランクシャフトの一端部とオイルポンプとに巻き掛けられるチェーンが設けられ、前記通路壁は、前記チェーンを覆うように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、チェーンに付着したオイルは、チェーンの走行(回転)によって遠心力方向に飛散する。しかし、チェーンを覆うように通路壁が形成されているため、飛散したオイルがブリーザー通路やブリーザー室に侵入することを防止することができる。また、ブリーザー通路を構成する通路壁をオイルの飛散防止用の障壁として兼用することができる。これにより、内燃機関の重量増加等を抑制することができる。
この場合、前記クランクケースまたは前記カバー、前記リングギア、前記仕切壁および前記通路壁のうち少なくとも1つには、突起部が前記ブリーザー通路の内側に向けて突設されていることが好ましい。
この構成によれば、ブリーザー通路を通過するブローバイガスは、突起部に衝突することで気液分離される(衝突式慣性力回収)。これにより、ブリーザー室に導入される前のブローバイガスの気液分離を促進することができる。
この場合、前記クランクケースは、その内部と前記ギア室とを連通させる複数の通気孔を有し、前記複数の通気孔は、前記クランクシャフトよりも下方に形成されると共に、前記クランクシャフトを挟んで前後方向に離間して形成され、前記ブリーザー通路は、後側の前記通気孔の上方に開口する流入口と、前側の前記通気孔の上方に開口する流出口と、を有し、後側の前記通気孔は、前側の前記通気孔よりも大きく形成されていることが好ましい。
この構成によれば、クランクケース内のブローバイガスは、複数の通気孔を通ってギア室に流れ込む。このとき、大きな通気孔から多くのブローバイガスが流れ込む。大きな通気孔は流入口側に設けられているため、ギア室に流れ込んだブローバイガスは、ブリーザー通路に向けて円滑に流れて行く。なお、出願人は、後側(流入口)の通気孔を前側の通気孔よりも大きく形成することで、ブリーザー通路(の流入口)にブローバイガスを導きやすくなることを実験的に確認している。
本発明の内燃機関のブリーザー装置によれば、内燃機関の大型化や重量増加に加えて製造コストの増加を抑制しつつ、ブローバイガスの気液分離性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る自動二輪車を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザー装置のクランクケース側の構造を示す側面図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザー装置のクランクケース側の構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザー装置のマグネトーカバー側の構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るブリーザー装置のクランクケース側の構造およびガスケットを示す側面図である。 図2のVIII−VIII断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1ないし図4を参照して、自動二輪車1について説明する。図1は自動二輪車1を示す側面図である。図2はエンジン4を示す斜視図である。図3はエンジン4を示す平面図である。図4はブリーザー装置36のクランクケース20側の構造を示す側面図である。なお、以下、自動二輪車1に搭乗した乗員を基準に各方向を設定し、各図に示す方向を基準に説明する。
図1に示すように、スクータータイプの自動二輪車1は、車体フレーム2と、車体カバー3と、エンジン4と、を備えて概略構成されている。
車体フレーム2は、鋼材またはアルミニウム合金材等から成るチューブを溶接して構成されている。車体フレーム2の前部には、左右一対のフロントフォーク10が左右操舵可能に支持されている。フロントフォーク10の下部には、前輪11が回転可能に支持されている。フロントフォーク10の上部には、ハンドルバー12が設けられている。
車体フレーム2の後側上部には、着座シート13が設けられている。着座シート13の下側には、ヘルメットHや手荷物等を収納するヘルメットボックス14が設けられている。着座シート13は、ヘルメットボックス14の蓋の役割を担っている。
車体カバー3は、フロントカウル15と、ステップボード16と、シートカウル17と、を含んで構成されている。フロントカウル15は、乗員の脚部を保護するためにフロントフォーク10を覆うように設けられている。ステップボード16は、フロントカウル15の下端から後方に向けて略平坦に延設されている。シートカウル17は、ヘルメットボックス14を覆うように着座シート13の下側に設けられている。
図2および図3に示すように、エンジン4は、クランクケース20と、シリンダー21と、スイングケース22と、スターター部23と、を含んで構成されている。エンジン4は、ヘルメットボックス14の下側で車体フレーム2に搭載されている(図1参照)。
クランクケース20は、車体フレーム2に対して上下方向に揺動可能に連結されている。クランクケース20は、左側のレフトケース20Lと右側のライトケース20Rとを左右方向略中央で接合して構成されている。クランクケース20は、側面視で上下方向に長い略矩形状に形成されている。クランクケース20の内部(以下、「クランク室R1」ともいう。)には、左右方向に延びるクランクシャフト24が軸支されている(図3参照)。クランクシャフト24は、側面視でクランクケース20の中央よりも僅かに上側に位置している(図4参照)。なお、クランク室R1の底部には、潤滑用のオイルが貯留している。
ライトケース20Rの右端面には、マグネトーカバー25が取り付けられている。ライトケース20Rとマグネトーカバー25との間には、スターター部23等を収容するギア室R2が構成されている(図3参照)。なお、ライトケース20Rやマグネトーカバー25の詳細については後述する。
シリンダー21は、クランクケース20の前側に設けられている。シリンダー21は、シリンダーブロック21aと、シリンダーヘッド21bと、ヘッドカバー21cと、を含んで構成されている。
シリンダーブロック21aは、クランクケース20の前端面から略水平(正確には、前側に向けて僅かに上り勾配)に延設されている。シリンダーヘッド21bは、シリンダーブロック21aの前端部に設けられている。ヘッドカバー21cは、シリンダーヘッド21bの前端面を覆うように設けられている。なお、図示は省略するが、シリンダー21の内部には、ピストンが略前後方向に往復運動可能に設けられている。ピストンは、コンロッドを介してクランクシャフト24に連結されている。
シリンダーブロック21aとシリンダーヘッド21bとの間には、燃焼室(図示せず)が形成されている。シリンダーヘッド21bの上側には、燃焼室に連通する吸気ポート26が形成されている。吸気ポート26には、吸気管26a(図2参照)を介して燃料噴射装置(図示せず)が接続されている。シリンダーヘッド21bの下側には、燃焼室に連通する排気ポート27(図2参照)が形成されている。排気ポート27には、排気管を介して排気マフラー(いずれも図示せず)が接続されている。
スイングケース22は、レフトケース20Lの後端面から後方に延設されている。スイングケース22の内部には、例えば、ベルト式無段変速機等の動力伝達装置が設けられている。スイングケース22の後端部には、駆動輪としての後輪28が回転可能に支持されている(図1参照)。後輪28は、動力伝達装置を介してクランクシャフト24に接続されている。スイングケース22は、上下方向に揺動することでスイングアームとして機能する。
図1および図3に示すように、スイングケース22の上方には、外気を取り込んで浄化するエアークリーナー30が設けられている。エアークリーナー30は、クリーナーケース30aにフィルター30bを内蔵して構成されている。エアークリーナー30は、アウトレットチューブ(図示せず)を介して燃料噴射装置に接続されている。
ここで、エンジン4の作用について説明する。エンジン4の作動によって負圧が発生すると、外気(空気)がエアークリーナー30内に吸い込まれ、フィルター30bを透過することで清浄化(埃等の異物除去)される。清浄な空気は、アウトレットチューブを通って燃料噴射装置に送られる。
燃料噴射装置は、燃料タンク(図示せず)から供給された燃料と清浄な空気とを混合した混合気をシリンダー21の燃焼室に供給する。混合気は、点火プラグ(図示せず)によって着火され、燃焼室内で燃焼する。ピストンは、混合気の燃焼圧によってシリンダー21内を往復運動し、コンロッドを介してクランクシャフト24を回転させる。クランクシャフト24の回転力は、スイングケース22の動力伝達装置を介して後輪28を回転させる。燃焼後の排気は、排気ポート27から排気管(排気マフラー)を通って外部に排出される。
次に、図2ないし図4に示すように、スターター部23は、セルモーター31と、アイドルギア32と、リングギア33と、を含んで構成されている。セルモーター31は、クランクケース20の後側上面に固定されている。アイドルギア32およびリングギア33は、ギア室R2に配置されている。
セルモーター31の出力軸(図示せず)は、ライトケース20R側からギア室R2内に延びている。セルモーター31の出力軸には、ピニオンギア(図示せず)が固定されている。なお、セルモーター31には、電力の供給源となるバッテリー(図示せず)が接続されている。
図4に示すように、アイドルギア32は、所謂段付き歯車であって、ライトケース20Rとマグネトーカバー25とに回転可能に支持されている。アイドルギア32は、側面視でギア室R2の上部後側に配置され、セルモーター31のピニオンギアに噛み合っている。リングギア33は、ワンウェイクラッチ(図示せず)を介してクランクシャフト24の右端部(一端部)に取り付けられている。リングギア33は、側面視でアイドルギア32の斜め下前側に配置され、アイドルギア32に噛み合っている。なお、クランクシャフト24は、リングギア33を貫通して右側に延びている。
セルモーター31は、アイドルギア32を介してリングギア33を回転させる。リングギア33の回転は、ワンウェイクラッチを介してクランクシャフト24に伝達され、エンジン4を始動させる。エンジン4が始動するとワンウェイクラッチが作動し、クランクシャフト24とリングギア33との接続が遮断される。これにより、クランクシャフトの回転がリングギア33に伝達されないため、セルモーター31の過回転を防止することができる。
また、ギア室R2には、クランク室R1に貯留したオイルをシリンダーヘッド21b内等に供給するオイルポンプ34が配置されている。オイルポンプ34は、側面視でライトケース20Rの下部前側に配置されている。ギア室R2には、クランクシャフト24の右端部とオイルポンプ34とに巻き掛けられるチェーン35が設けられている。なお、リングギア33は、チェーン35の右側(外側)に配置されている。
エンジン4が始動すると、クランクシャフト24の回転がチェーン35を介してオイルポンプ34に伝達される。これにより、オイルポンプ34が駆動され、クランク室R1内のオイルが、潤滑の必要な箇所に供給される。なお、リングギア33の右側には、マグネトー(図示せず)が配設されている。マグネトーのフライホイールには永久磁石が並設され、このフライホイールがステーター(コイル)の周囲を回転することで発電を行う。
ところで、エンジン4は、燃焼室からクランクケース20内に漏出したブローバイガスを吸気系(エアークリーナー30)に還流させるブリーザー装置36を備えている。以下、図4ないし図8を参照して、ブリーザー装置36について説明する。図5はブリーザー装置36のクランクケース20側の構造を示す斜視図である。図6はブリーザー装置36のマグネトーカバー25側の構造を示す斜視図である。図7はブリーザー装置36のクランクケース20側の構造およびガスケット46を示す側面図である。図8は、図2のVIII−VIII断面図である。
図4に示すように、ブリーザー装置36は、ライトケース20R(クランクケース20)と、マグネトーカバー25(図3等参照)と、リングギア33と、ブリーザー部50と、を備えている。
図4および図5に示すように、ライトケース20Rは、左右両面を開放した略矩形箱状に形成されている。すなわち、ライトケース20Rは、略矩形筒状の外周壁40aの内部を左右に仕切るケース壁40bを有している。外周壁40aの右端部には、周方向に沿って複数のネジ孔部40cが形成されている。ケース壁40bの中央よりも僅かに上側には、クランクシャフト24の右端部を軸支するベアリング41が設けられている。
図4に示すように、ライトケース20Rは、クランク室R1とギア室R2とを連通させる2つの通気孔42F,42Rを有している。2つの通気孔42F,42Rは、ケース壁40bに穿設されている。2つの通気孔42F,42Rは、側面視でクランクシャフト24よりも下方に形成されている。また、2つの通気孔42F,42Rは、側面視でクランクシャフト24を挟んで前後方向に離間して形成されている。後側の通気孔42Rは、前側の通気孔42Fよりも大きく形成されている。
なお、前側の通気孔42Fの後側近傍には、ケース壁40bから右方向に延びるボス部43が形成されている。ケース壁40bの下部には、クランク室R1とギア室R2とを連通させるオイル戻し孔44が穿設されている。
図6に示すように、マグネトーカバー25は、左面を開放した略矩形箱状に形成されている。すなわち、マグネトーカバー25は、略矩形筒状の外周壁45aの右側面を閉鎖するカバー壁45bを有している。外周壁45aの左端部には、周方向に沿って複数の貫通孔部45cが形成されている。
マグネトーカバー25は、ガスケット46を挟んでライトケース20Rに固定されている。図7に示すように、ガスケット46は、ライトケース20Rおよびマグネトーカバー25の外形(外周壁40a,45a)に合せて枠状に形成されている。ガスケット46の外周部には、各ネジ孔部40cに対応する位置に複数の貫通孔46aが形成されている。
マグネトーカバー25は、ライトケース20Rとの間にガスケット46を挟み込み、貫通孔部45cおよび貫通孔46aを貫通させたボルトBをネジ孔部40cに螺合させることでライトケース20Rに固定される(図2参照)。これにより、ギア室R2がライトケース20Rとマグネトーカバー25との接合部内に形成される(図3参照)。正確には、ギア室R2は、ライトケース20R側のケース側ギア室R21(図5等参照)と、マグネトーカバー25側のカバー側ギア室R22(図6参照)と、によって構成される。なお、ガスケット46には、ケース側ギア室R21とカバー側ギア室R22とを連通させる開口部46bが開口している。開口部46bは、各ギア32,33、オイルポンプ34およびチェーン35の動きを妨げないような大きさに枠状に形成されている。
図4および図5に示すように、ブリーザー部50は、クランクシャフト24の上側に配置されている。ブリーザー部50は、クランクケース20内(クランク室R1)に発生するブローバイガスをギア室R2に導入して気液分離するために設けられている。
ブリーザー部50は、ブリーザー室51と、ブリーザー通路52と、中間空間53と、を有している。ブリーザー室51は、ギア室R2を仕切壁60,70(図5および図6参照)で区画して形成されている。ブリーザー通路52は、ケース側仕切壁60に沿って形成されている。中間空間53は、ブリーザー室51とブリーザー通路52との間に形成されている。
ブリーザー室51は、ギア室R2内とエアークリーナー30とを連通させるように形成されている。ブリーザー室51は、ライトケース20Rと一体に形成されるケース側ブリーザー室54(図5参照)と、マグネトーカバー25と一体に形成されるカバー側ブリーザー室55(図6参照)と、によって構成されている。なお、詳細は後述するが、ブリーザー室51の内部は、迷路構造になっている。
図4および図5に示すように、ケース側ブリーザー室54は、ケース側ギア室R21の上部前側をケース側仕切壁60で区画して形成されている。ケース側仕切壁60は、ケース壁40bから右方向に突設されている。ケース側仕切壁60は、ライトケース20Rの外周壁40aの上側内面から下方に延びて前方に折曲し、前下側に向けて円弧を描くように延設されている。ケース側仕切壁60は、リングギア33の湾曲に沿って形成されている(図4参照)。以上のように、ケース側ブリーザー室54は、ライトケース20Rの外周壁40aおよびケース壁40bと、ケース側仕切壁60と、によって(囲まれた領域)構成されている。
ケース側ブリーザー室54(後述する第1ケース側ブリーザー室541)の前下面には、入室口61が開口している。ケース側ブリーザー室54の内部は、2つのケース側隔壁62a,62bによって3つに仕切られている。ケース側ブリーザー室54の内部には、入室口61側から順に、第1ケース側ブリーザー室541と、第2ケース側ブリーザー室542と、第3ケース側ブリーザー室543とが形成されている。
第1ケース側ブリーザー室541には、外周壁40aから下方に延びる第1ケース側リブ63が形成されている。第1ケース側リブ63は、入室口61の上方に配置されている。同様に、第2ケース側ブリーザー室542には、外周壁40aから下方に延びる第2ケース側リブ64が形成されている。第3ケース側ブリーザー室543には、排出口65がケース壁40bに穿設されている(図4参照)。排出口65は、レフトケース20L(ライトケース20Rの左側)の上面よりも上方に配置されている(図3参照)。排出口65には、エアークリーナー30から延びるブリーザーホース66が接続されている(図3参照)。ブリーザーホース66は、ブリーザー室51(第3ケース側ブリーザー室543)とエアークリーナー30とを連通させている。
図6に示すように、カバー側ブリーザー室55は、カバー側ギア室R22の上部前側をカバー側仕切壁70で区画して形成されている。すなわち、カバー側ブリーザー室55は、ガスケット46を挟んでケース側ブリーザー室54に対向する位置に形成されている。カバー側仕切壁70は、カバー壁45bから左方向に突設されている。カバー側仕切壁70は、マグネトーカバー25の外周壁45aの上側内面から下方に延びて前方に折曲し、前下側に向けて円弧を描くように延設されている。また、カバー側仕切壁70は、前下側で前方に折曲し、外周壁45aの前側内面に接続している。すなわち、カバー側ブリーザー室55は、ケース側ブリーザー室54の入室口61を閉鎖したような形状を成している。以上のように、カバー側ブリーザー室55は、マグネトーカバー25の外周壁45aおよびカバー壁45bと、カバー側仕切壁70と、によって(囲まれた領域)構成されている。
カバー側ブリーザー室55の内部は、カバー側隔壁71によって、第1カバー側ブリーザー室551と、第2カバー側ブリーザー室552と、に仕切られている。第1カバー側ブリーザー室551には、カバー側隔壁71(カバー側仕切壁70)から前方に延びる第1カバー側リブ72が形成されている。同様に、第2カバー側ブリーザー室552には、外周壁45aから下方に延びる第2カバー側リブ73が形成されている。
図8に示すように、ライトケース20Rにマグネトーカバー25を固定した状態で、第1カバー側ブリーザー室551は、第1ケース側ブリーザー室541と第2ケース側ブリーザー室542とを跨ぐように配置される。また、第2カバー側ブリーザー室552は、第2ケース側ブリーザー室542と第3ケース側ブリーザー室543とを跨ぐように配置される。
上記したガスケット46は、ライトケース20Rにマグネトーカバー25を固定した状態で、ケース側仕切壁60とカバー側仕切壁70との間に挟持される。図7および図8に示すように、ガスケット46には、ケース側ブリーザー室54とカバー側ブリーザー室55とを連通させる第1〜第4連通口461〜464が形成されている。第1連通口461は、第1ケース側ブリーザー室541と第1カバー側ブリーザー室551とを連通させる位置に形成されている。第2連通口462は、第1カバー側ブリーザー室551と第2ケース側ブリーザー室542とを連通させる位置に形成されている。第3連通口463は、第2ケース側ブリーザー室542と第2カバー側ブリーザー室552とを連通させる位置に形成されている。第4連通口464は、第2カバー側ブリーザー室552と第3ケース側ブリーザー室543とを連通させる位置に形成されている。
次に、図4および図5に示すように、ブリーザー通路52は、ギア室R2に導入されたブローバイガスをブリーザー室51に導くように形成されている。ブリーザー通路52は、ライトケース20Rと一体に形成される通路壁80を含んで構成されている。
通路壁80は、ケース側仕切壁60の下方に対向してライトケース20R(クランクケース20)に設けられている。通路壁80は、ライトケース20Rのケース壁40bから右方向に突設されている。通路壁80は、側面視でチェーン35の上側を覆うように形成されている。詳細には、通路壁80は、ベアリング41(クランクシャフト24)の直上から前側に向けて下方に湾曲すると共にチェーン35の前側に沿って下方に延びている。通路壁80の前端部は、ボス部43に接続されている。なお、ボス部43とライトケース20Rの外周壁40aの前側内面との間には、閉鎖壁80aが形成されている。また、通路壁80は、ベアリング41(クランクシャフト24)の直上から後側に向けて僅かに下方に傾斜して、クランクシャフト24とアイドルギア32とを仕切るように延びている。通路壁80の後端部は、下方に折り曲げられ、外周壁40aの後側内面から前方に離間した位置に形成されている。
図4に示すように、上記したアイドルギア32は、通路壁80の上側で、ブリーザー室51の後側に配置される。リングギア33は、ブリーザー室51の下側で、通路壁80を覆い隠すように配置される。以上によって、ブリーザー通路52は、クランクケース20(ライトケース20Rのケース壁40b)と、リングギア33と、ケース側仕切壁60と、通路壁80と、によって(囲まれた領域)構成されている。
また、図4および図5に示すように、ブリーザー通路52は、流入口81と流出口82とを有している。流入口81は、後側の通気孔42Rの上方に開口している。流入口81は、通路壁80の後端部と外周壁40aの後側内面との間に形成されている。流出口82は、前側の通気孔42F(ボス部43)の上方に開口している。流出口82は、通路壁80の前側とケース側仕切壁60の先端部との間に形成されている。詳細には、流出口82は、ケース側仕切壁60の先端部に直交する面(図4の破線参照)であって、ブリーザー室51の入室口61と同一平面を構成している。上記したブリーザー室51は、ブリーザー通路52の上方にUターンするように形成されている。
ケース側仕切壁60には、2つの突起部83がブリーザー通路52の内側に向けて突設されている。なお、ケース側仕切壁60、カバー側仕切壁70、通路壁80および各突起部83は、アイドルギア32やリングギア33に接触しないように形成されている(図4参照)。
図4および図5に示すように、中間空間53は、ブリーザー室51とブリーザー通路52とを連通させるように形成されている。詳細には、中間空間53は、ライトケース20Rのケース壁40bと、リングギア33と、ガスケット46(図7参照)と、通路壁80と、閉鎖壁80aと、によって(囲まれた領域)構成されている。中間空間53の断面積A1は、ブリーザー通路52の断面積A2(または流出口82の面積)よりも大きく設定されている(図4参照)。
次に、ブリーザー装置36の作用(ブローバイガスの気液分離)について説明する。
図4に示すように、燃焼室からクランク室R1に漏出したブローバイガスは、2つの通気孔42F,42Rを通ってギア室R2に流れ込む。このとき、大きな通気孔42Rから多くのブローバイガスが流れ込む。大きな通気孔42Rは流入口81側に設けられているため、ギア室R2に流れ込んだブローバイガスは、ブリーザー通路52に向けて円滑に流れて行く。なお、出願人は、後側(流入口81側)の通気孔42Rを前側の通気孔42Fよりも大きく形成することで、ブリーザー通路52(の流入口81)にブローバイガスを導きやすくなることを実験的に確認している。
流入口81からブリーザー通路52内に流入したブローバイガスは、流出口82に向けて流れて行く。ブリーザー通路52を通過するブローバイガスは、2つの突起部83に衝突することで気液分離される(衝突式慣性力回収)。これにより、ブリーザー室51に導入される前のブローバイガスの気液分離を促進することができる。
ブローバイガスは、ブリーザー通路52の流出口82から中間空間53に流出する。このとき、中間空間53の断面積A1はブリーザー通路52の断面積A2(または流出口82の面積)よりも大きいため、ブリーザー通路52から中間空間53に流出したブローバイガスは急激に減速する。これにより、ブローバイガスの気液分離を促進することができる。
ブリーザー通路から流出したブローバイガスは、中間空間53でUターンして入室口61からブリーザー室51内に導入される。この際、ブローバイガスの流れる方向が急激に変更されるため、ブローバイガスの気液分離(反転式慣性力回収)を促進することができる。
図8に示すように、ブローバイガスは、ライトケース20Rの入室口61から第1ケース側ブリーザー室541に流入し、第1ケース側リブ63(図4参照)に衝突することで気液分離される。第1ケース側ブリーザー室541内のブローバイガスは、ケース側隔壁62aに塞き止められるため、ガスケット46の第1連通口461を通ってマグネトーカバー25の第1カバー側ブリーザー室551に流入する。
第1カバー側ブリーザー室551内のブローバイガスは、第1カバー側リブ72(図6参照)に衝突することで気液分離される。また、このブローバイガスは、カバー側隔壁71に塞き止められるため、ガスケット46の第2連通口462を通ってライトケース20Rの第2ケース側ブリーザー室542に流入する。
第2ケース側ブリーザー室542内のブローバイガスは、第2ケース側リブ64(図4参照)に衝突することで気液分離される。また、このブローバイガスは、ケース側隔壁62bに塞き止められるため、ガスケット46の第3連通口463を通ってマグネトーカバー25の第2カバー側ブリーザー室552に流入する。
第2カバー側ブリーザー室552内のブローバイガスは、第2カバー側リブ73(図6参照)に衝突することで気液分離される。また、このブローバイガスは、ガスケット46の第4連通口464を通ってライトケース20Rの第3ケース側ブリーザー室543に流入する。
以上のように、ブローバイガスは、迷路構造のブリーザー室51を通過することで気液分離される。第3ケース側ブリーザー室543内のブローバイガスは、排出口65からブリーザーホース66を介してエアークリーナー30に送られる。なお、エアークリーナー30に供給されたブローバイガスは、再び燃焼室に導入されて燃焼される。
以上説明した本実施形態に係るブリーザー装置36によれば、ブローバイガスに含まれるオイルは、ブリーザー室51に加えてブリーザー通路52を通過することでガス成分と分離される。これにより、ブローバイガスの気液分離性能を向上させることができる。また、ブリーザー通路52は、通路壁80を除いて、既存の部材(クランクケース20(ライトケース20R)、リングギア33、ケース側仕切壁60)によって構成されている。これにより、通路壁80を追加するだけでブリーザー通路52を構成することができるため、エンジン4の大型化や重量増加を抑制することができる。また、ブリーザー通路52の形成に係るコストの増加を最小限に抑えることができる。
また、本実施形態に係るブリーザー装置36によれば、チェーン35に付着したオイルは、チェーン35の走行(回転)によって遠心力方向に飛散する。しかし、チェーン35を覆うように通路壁80が形成されているため、飛散したオイルがブリーザー通路52やブリーザー室51に侵入することを防止することができる。また、ブリーザー通路52を構成する通路壁80をオイルの飛散防止用の障壁として兼用することができる。これにより、エンジン4の重量増加等を抑制することができる。
なお、本実施形態に係るブリーザー装置36は、ライトケース20Rにブリーザー通路52(通路壁80)を形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブリーザー通路52(通路壁80)は、マグネトーカバー25に形成されていてもよい。この場合、ブリーザー通路52は、マグネトーカバー25(カバー壁45b)と、リングギア33と、カバー側仕切壁70と、マグネトーカバー25に設けられる通路壁80と、によって構成される。なお、ブリーザー装置36は、レフトケース20Lに形成されていてもよい。
なお、本実施形態に係るブリーザー装置36は、ケース側仕切壁60に2つの突起部83を形成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、突起部83は、ライトケース20R(クランクケース20)、マグネトーカバー25、リングギア33、および通路壁80のうち少なくとも1つに形成されていてもよい。また、ブリーザー通路52がマグネトーカバー25に形成されている場合には、突起部83は、カバー側仕切壁70に形成されていてもよい。なお、突起部83は1つ以上形成されていればよい。
なお、上記した本実施形態の説明では、一例として、本発明を自動二輪車1に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、四輪車等の鞍乗型車両に対して本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る内燃機関のブリーザー装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施態様に限定されるものではない。上記実施形態における構成要素は、適宜、既存の構成要素等との置き換えや組み合わせが可能であって、上記実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
4 エンジン(内燃機関)
20 クランクケース
24 クランクシャフト
25 マグネトーカバー(カバー)
30 エアークリーナー(吸気系)
33 リングギア
34 オイルポンプ
35 チェーン
36 ブリーザー装置
42F,42R 通気孔
50 ブリーザー部
51 ブリーザー室
52 ブリーザー通路
53 中間空間
60 ケース側仕切壁(仕切壁)
70 カバー側仕切壁(仕切壁)
80 通路壁
81 流入口
82 流出口
83 突起部
A1,A2 断面積
R2 ギア室

Claims (6)

  1. クランクシャフトを軸支するクランクケースと、
    前記クランクケースの一端面に取り付けられるカバーと、
    前記クランクケースと前記カバーとの間に構成されるギア室に配置され、前記クランクシャフトの一端部に取り付けられるリングギアと、
    前記クランクシャフトの上側に配置され、前記クランクケース内に発生するブローバイガスを前記ギア室に導入して気液分離するブリーザー部と、を備え、
    前記ブリーザー部は、
    前記ギア室を仕切壁で区画して形成され、前記ギア室内と内燃機関の吸気系とを連通させるブリーザー室と、
    前記仕切壁に沿って形成され、前記ギア室に導入された前記ブローバイガスを前記ブリーザー室に導くブリーザー通路と、を有し、
    前記ブリーザー通路は、前記クランクケースまたは前記カバーと、前記リングギアと、前記仕切壁と、前記仕切壁に対向して前記クランクケースまたは前記カバーに設けられる通路壁と、によって構成されていることを特徴とする内燃機関のブリーザー装置。
  2. 前記ブリーザー部は、前記ブリーザー室と前記ブリーザー通路とを連通させる中間空間を更に有し、
    前記中間空間の断面積は、前記ブリーザー通路の断面積よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のブリーザー装置。
  3. 前記ブリーザー室は、前記ブリーザー通路の上方にUターンするように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のブリーザー装置。
  4. 前記ギア室には、前記クランクシャフトの一端部とオイルポンプとに巻き掛けられるチェーンが設けられ、
    前記通路壁は、前記チェーンを覆うように形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の内燃機関のブリーザー装置。
  5. 前記クランクケースまたは前記カバー、前記リングギア、前記仕切壁および前記通路壁のうち少なくとも1つには、突起部が前記ブリーザー通路の内側に向けて突設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の内燃機関のブリーザー装置。
  6. 前記クランクケースは、その内部と前記ギア室とを連通させる複数の通気孔を有し、
    前記複数の通気孔は、前記クランクシャフトよりも下方に形成されると共に、前記クランクシャフトを挟んで前後方向に離間して形成され、
    前記ブリーザー通路は、後側の前記通気孔の上方に開口する流入口と、前側の前記通気孔の上方に開口する流出口と、を有し、
    後側の前記通気孔は、前側の前記通気孔よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の内燃機関のブリーザー装置。
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