JPH09209551A - フロアー設置型置き畳 - Google Patents

フロアー設置型置き畳

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JPH09209551A
JPH09209551A JP8168096A JP8168096A JPH09209551A JP H09209551 A JPH09209551 A JP H09209551A JP 8168096 A JP8168096 A JP 8168096A JP 8168096 A JP8168096 A JP 8168096A JP H09209551 A JPH09209551 A JP H09209551A
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JP
Japan
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tatami
tatami mat
floor
core material
mat
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Application number
JP8168096A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Fukushima
克彦 福島
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Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Ube Nitto Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の置き畳は、(1) 厚みが厚く重いため、
持ち運びに不便で収納時には場所をとる。(2) そりが生
じやすい。(3) 安全用のスロープ状枠が別途必要であ
る。(4) ダニ、カビ発生の要因となる。 【解決手段】 この発明の置き畳は、1/4畳の大きさ
に形成された一対の畳ユニット1をヒンジ板5を介して
折り畳み可能に接合したもので、各畳ユニット1は、芯
材4と、芯材4の表面を覆うとともに、両側を裏面に折
り返して前記芯材4を抱持した状態に一体に貼着された
畳表材2と、畳表材2の両端縁に縫着され、かつ縁部を
裏面側に折り返し接合された縁仕上げ材3とからなって
いる。芯材4は、一対の合成樹脂製中空板4a,4bを
積層配置したもので、各中空板4a,4bは折り曲げ強
度が極めて高く、軽量であっても剛性に富む素材であ
り、それ自体が荷重方向に対して弾性体として機能す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フロアー設置型
置き畳に関する。
【0002】
【従来の技術】最近ではフローリング床の普及によっ
て、いわゆるごろ寝や床に座るための床居住スペースが
減少しており、これらの解消を図るものとしてフロアー
設置型のカーペットや置き畳が市販されている。
【0003】カーペットは一般に設置面積に応じた大き
さのものを丸めたり折り畳んだ状態で各種販売されてお
り、搬送,収納に便利で薄形であるため、敷き広げても
段差が生ぜず、高齢者等にとって安全性が高い。反面、
遮音性が低く、保温性に劣り、材質によっては肌触りが
悪く、快適性に劣る。さらには、汚れた場合には一般家
庭などでは丸洗いや、洗浄後の乾燥が困難である。
【0004】一方、置き畳は芯材の表面に畳表材を積層
したものであり、一般に半畳タイプをユニットとしてこ
れらを間取りに応じて複数設置するものが知られてお
り、前記カーペットにはない風合いと、和室的な雰囲気
が得られるので、和風的な室内装飾を演出するための敷
物として好適であり、保温性、遮音性にも富む利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
置き畳は、次のような課題があった。
【0006】(1) 芯材としては、樹脂発泡体、合板など
木質系、プラスチック製段ボール、またはこれらの組み
合わせがあるが、実際の畳のテクスチャーに類似させる
ためにクッション性と剛性を両立させる必要があること
から、厚みが厚く重くなるため、その大きさが半畳大で
あることと併せて、持ち運びに不便であり店頭販売しに
くく、もっぱら受注により配送するなどの必要があるほ
か、収納時には場所をとっていた。
【0007】(2) この種の置き畳は敷設時や収納時にそ
りが生じやすい欠点があり、踏み圧などによっても経時
的にそりが増大し易かった。
【0008】(3) 厚みが厚いと床面との間に段差が生じ
危険であるため、安全用のスロープ状枠が別途必要であ
り、敷設作業が面倒であるばかりか、高価となる。
【0009】(4) 特に木質系のものを用いた場合には住
宅の気密化、高断熱化によってダニ、カビ発生の要因と
なっていた。
【0010】そこでこの発明は、実際の畳のテクスチャ
ーを保持しつつ、厚みが薄く、軽量であって持ち運びや
すく、そりの生じにくいフロアー設置型置き畳を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明のうち請求項1記載の発明では、合成樹脂
製の芯材と、該芯材の表面を覆うとともに、両側を裏面
に折り返して前記芯材に一体に貼着された畳表材と、該
畳表材の両端縁に縫着され、かつ縁部を裏面側に折り返
し接合された縁仕上げ材によって構成された一対の畳ユ
ニットを備え、該畳ユニットの裏面側にあって、該畳ユ
ニット同士を前記畳表材の折り返し端を平行に配置した
状態でヒンジ板により折り畳み可能に接合したことによ
って、薄くても剛性と荷重方向に対する弾性に富み、全
体を軽量薄型に形成することができ、ヒンジ板を介して
二つ折り状態にして持運び、収納できる。
【0012】この発明のうち請求項2記載の発明では、
前記芯材は、平行に対向する二枚のライナー板とこれら
を連結する並行リブが一体に押出し成形された、少なく
とも二枚の合成樹脂中空板を積層配置したことにより、
薄くてもクッション性が良好で、かつ、耐圧性が高い。
【0013】この発明のうち請求項3記載の発明では、
前記中空板のうち、下面側中空板の大きさを前記畳表材
の折り返ししろ分縮小し、前記折り返し面を上面側中空
板の裏面に貼着することにより、各畳ユニットの裏面を
平坦にできる。
【0014】この発明のうち請求項4記載の発明では、
前記上部側中空板の並行リブの方向を前記畳表材の折り
返し面と並行する方向に配向させたことにより、縁仕上
げ材の造形仕上りがシャープで、曲げ強度上も有利とな
る。
【0015】この発明のうち請求項5記載の発明では、
上部側中空板の並行リブの方向を前記畳表材の折り返し
面と直交する方向に配向させることによって、畳表材の
折返し部分の造形仕上りがシャープとなる。
【0016】この発明のうち請求項6記載の発明では、
前記芯材の四隅に切り欠きを形成し、前記縁仕上げ材の
端部折込部が該切り欠き内に収まるようにすることによ
って、縁仕上げ材と、畳表材の縁部を同一線上とするこ
とができ、展開時のユニット継目と敷込時の隙間をなく
す事が可能で、美観の向上と、つまづき等の危険防止が
図られる。
【0017】この発明のうち請求項7記載の発明では、
前記ヒンジ板が、前記一対のユニットの裏面における前
記畳表材が折返し接着される段部に接着固定されること
により、畳ユニットを接合したときの裏面形状を平坦に
できる他、加工工程では、左右畳ユニットのジョイント
時の位置合わせが容易になる。
【0018】この発明のうち請求項8記載の発明では、
前記各ユニットの裏面を化粧シートによって覆うことに
より、裏面の意匠を良好にできる。
【0019】この発明のうち請求項9記載の発明では、
前記ヒンジ板を前記一対のユニットの裏面全体を覆う大
きさに形成するとともに、該ヒンジ板の四隅に前記縁仕
上げ材の端部折込部が収まる切り欠きを形成することに
より、ヒンジ板を裏面側化粧シートに兼用できるととも
に、裏面形状を平坦にできる。
【0020】この発明のうち請求項10記載の発明で
は、前記各畳ユニットが1/4畳に形成され、前記ヒン
ジ板を介して接合した状態で正方形状の半畳タイプとな
ることにより、持運び性,収納性を確保しつつ従来の置
き畳と同一の規格となる。
【0021】この発明のうち請求項11記載の発明で
は、前記芯材、畳表材、縁仕上げ材、ヒンジ板ないしは
化粧シートが熱溶着可能な部材によって構成されている
ことによって、これらの組立に当り、超音波または高周
波ウエルダー溶着を用いることによって安全、強固そし
て容易に接合できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1〜図3はこの発明の第一実施形態を示
している。このうち図1は、フロア設置型置き畳の完成
状態を示している。図における置き畳は、1/4畳大
(例えば850mm×850mm)の一対の畳ユニット1を
ヒンジ板を介して折畳み展開可能に接合したもので、後
述するように、それぞれの畳ユニット1は、芯材の表面
に畳表材2が貼着され、この畳表材2の両端にその目の
方向と直交して縁仕上げ材3が一体に設けられてそれぞ
れの端縁が縁取られている。
【0024】この置き畳を使用する場合には、図1
(a)に示すように、畳ユニット1を展開して床面に敷
設することにより、畳表材2の目の方向をそろえ、その
両端に縁仕上げ材3が並行に位置した状態で半畳大の敷
設面積とすることができる。また、同図(b)に示すよ
うに折畳めばコンパクトにすることができ、手に持って
持運ぶことができ、収納場所もとらない。
【0025】図2は各畳ユニット1の組立手順を示して
いる。同図(a)において、畳表材2は天然のい草に
色,形状とも類似するポリプロピレン樹脂等発泡チュー
ブ、ストロー、フラットベーンの巻層状物等の中空状物
を経糸とし、これを緯糸により引き目形状(畳表状)に
編組したものであり、積水成型工業株式会社製の商品名
「美草ST」、あるいはさらにクッション性のよい同社
製の商品名「美龍SB」が例示される。
【0026】また、縁仕上げ材3は、ポリエステル繊維
などの合成繊維を袋綴じ状に形成したもので、その両端
が裏面側に折返し接合される。
【0027】なお、以上のような合成素材を採用したの
は、主としてカビやダニなどの発生を予防するものであ
るが、より自然なテクスチャを得るため、天然のい草
や、天然の布地を用いることも可能である。また、畳表
材2としては、引き目形状だけでなく、綾織形状などの
一般に畳として用いられている意匠形状を構成するもの
であればいずれも選択できることはいうまでもない。
【0028】さらに、前述の芯材4は、二枚のポリプロ
ピレン製の合成樹脂中空板4a,4bからなっている。
それぞれの中空板4a,4bは、図2(a)の一部に拡
大して示すように、平行に対向する二枚のライナー板4
−1とこれらを連結する多数の並行リブ4−2を一体に
押出し成形した軽量かつ剛性に富む素材であり、しかも
それ自体が荷重方向に対する弾性体として機能するもの
であり、この実施形態では中空板4a,4bが並行リブ
4−2を長手方向にそろえた状態で上下に積層される。
この種の機能を満足する各中空板4a,4bとしては、
例えば宇部日東化成株式会社製の商品名「ダンプレー
ト」が好適である。
【0029】なお、本実施例では、合成樹脂製の芯材と
してポリプロピレン製の合成樹脂中空板を採用したが、
本発明はこれに限られるものではなく、合成樹脂、とり
わけポリプロピレン製の発泡板を採用することもでき
る。発泡板の発泡倍率は5〜10倍程度のもの、特に8
倍程度の発泡倍率のものを用いることが好ましい。この
ような中発泡倍率(約8倍)のポリプロピレン板状発泡
体としては、例えば株式会社JSP製の「Pボード(商
品名)」が好適であり、これを用いることにより、軽量
でありながら剛性に富み、保温性、クッション性、耐水
性に優れるといった、本実施例の「ダンプレート(商品
名)」を採用した場合と同様な効果が得られることが実
証された。
【0030】これらの中空板4a,4bのうち、下部側
の中空板4bは、上部側より幅狭に成形され、上部側中
空板4aの表面側に前記畳表材2を配置し、その両側折
込面2aを中空板4aの下部両側に巻込み配置した状態
で下部側中空板4bを積層する際に、この折込面2aを
避けて積層されることにより、折込面2aが下部側中空
板4bの裏面側に積層されることを防止している。折込
面2aの中空板4aに対する接合は、高周波ウエルダ溶
着などによって行われ、図2(b)の一部に拡大して示
すように、折込面2aの一部を長手方向に沿ってシーム
熱溶着Aにより圧潰した状態で中空板4aに接合してい
る。これにより、畳表材端末部のたるみ、ほつれを確実
に強固なものとすることができ、美観を美しく保つこと
ができる。なお、折込み端部は径糸のほつれを防止する
ために予め接着剤を塗布するか、溶着などにより固化さ
せておくことが望ましい。
【0031】また下部側中空板4bは、図2(c)に示
すように、上部側中空板4aに対して複数箇所のスポッ
ト熱溶着Bを施すことにより接合される。
【0032】その後、各縁仕上げ材3を各中空板4a,
4bの両端面に嵌め合わせ、縫合した後、その両端の折
込部3aを裏面側に折返し接合することによって畳ユニ
ット1が完成する。この接合にも熱溶着Aまたはスポッ
ト熱溶着Bにより行うことが望ましい。折込部3aも前
記上部側中空板4aと下部側中空板4bとの幅差部に位
置することはいうまでもない。
【0033】この場合、縁仕上げ材3は、各中空板4
a,4bの並行リブ4−2が並行する方向に対して直交
する方向に折り曲げ縁部が形成されるため、折り曲げ縁
部をシャープに形づくることができ、製品外観を引締め
る。
【0034】なお、前記畳表材2及び縁仕上げ材3が天
然素材で構成されている場合には、この種の溶着手段に
代えて、縫合あるいはメタルステッチャなどの接合手段
が採用されることは勿論であるが、使用時の安全面を考
慮すると仕上がりが薄いこともあり、前述の通り溶着す
ることが望ましい。
【0035】図3は、以上の畳ユニット1を組合わせた
置き畳の組立手順を示している。図において、5は並列
配置された両畳ユニット1の裏面中央の段部に接合され
るスペーサ兼用のヒンジ板、6は両畳ユニット1の裏面
縁部の段部に接合される一対のスペーサ、7は各畳ユニ
ット1の裏面全体を覆う化粧シートである。
【0036】ヒンジ板5、スペーサ6は前記芯材4と同
様にポリプロピレン製の中空板からなり、その厚みを薄
くして各畳ユニット1の両側段部に設置することで、裏
面側を同一平面に整える。これらの接合には前記と同様
にスポット熱溶着Bなどの手段が採用される。
【0037】また、ヒンジ板5の長手方向中央にはその
長手方向に沿って図の鎖線で示すヒンジ部5aが形成さ
れる。このヒンジ部5aは、予めヒンジ板5の中央を加
熱圧潰して薄肉化し裏面側への癖付けをしておくことも
できるし、このような薄肉加工を施すことなく組立完成
後の任意の時点で折り畳み癖付けすることもできる。ヒ
ンジ板5として前述の商品名「ダンプレート」を採用し
た場合には、組立完成後における任意の時点での癖付け
も容易である。
【0038】化粧シート7は、厚さ0.8mm程度の発
泡ポリエチレンシートなどのシートからなるもので、こ
れもスポット熱溶着Bによって裏面全体に貼着される。
各化粧シート7の両側部中央には把手部7aが打抜き成
形などによって形成されており、図中矢印で示すよう
に、これを切り起しつつ、畳ユニット1,1を図1
(b)に示すように折り畳み、二つの把手部7aを合わ
せることによって、他の袋体などを使用することなく、
持運び時における手掛りを得ることができる。
【0039】また、好ましくは化粧シート7の表面に吸
着シートを複数箇所貼着しておけば、折畳み時において
両化粧シート7の接合面に相互に吸着し、折畳み状態を
保持できるとともに、展開してフローリング等の床面に
敷設しただけで、他の接着手段を要することなく該床面
に密着して固定することができるため、簡易な固定手段
として好適である。なお、この吸着シートは、接着テー
プや粘着テープとは異なるものであって、テープの表面
に微細な吸着要素を無数に一体化し、その吸着力により
接合面に吸着するものであって、繰返し使用による吸着
力の低下がない素材とすることが好ましい。このような
機能を満足する吸着シートとしては、東洋ケミテック株
式会社製の商品名「フィットボンド」が好適である。
【0040】以上の置き畳は、中空板4a,4bとして
宇部日東化成株式会社製の商品名「ダンプレートA3」
(厚さ3mm)を使用した場合、展開時における厚さ寸法
が11mm、重量が約2.5kgのものが得られた。なお、
展開時に上方に位置する中空板4aとして目付けが90
0g/m2 のものを使用し、下方に位置する中空板4b
として目付けが700g/m2 のものを使用した。この
ように、薄くかつ軽量であるので、折り畳んだ状態で店
頭から持ち帰ることができ、店頭販売により気軽に購入
できる。展開時においては畳ユニット1,1間の接合部
は閉じられ、一枚あたりで1/2畳の畳として機能し、
フロア面に平坦状に固定され、複数枚の組み合わせによ
って和風的な室内を演出することになる。
【0041】次に図4〜6を用いてこの発明の第二実施
形態を説明する。図4は第二実施形態における畳ユニッ
ト1の分解図、図5は同畳ユニットの組立状態を示す斜
視図、図6は同一部切欠きの平面および底面図である。
なお、図において、前記第一実施形態と共通する部材に
は共通符号を付し、異なる部材のみ異なる符号を用いて
説明する。
【0042】図において畳ユニット1は、芯材4と、芯
材4上に積層された発泡プラスチック薄板からなるクッ
ション材10と、クッション材10の表面を覆うととも
に、両側を裏面に折り返して前記芯材4を抱持した状態
に一体に貼着された畳表材2と、畳表材2の両端縁に縫
合され、かつ縁部を裏面側に折り返し接合された縁仕上
げ材3とからなっており、それぞれが溶着、接着剤また
は両面粘着テープを介して一体化される。なお、縁仕上
げ材3は前述した実施形態と同様に縫合により一体化さ
れる。
【0043】前記芯材4は、前記と同様に合成樹脂製中
空板4a,4bを積層配置したものであるが、この実施
形態では各中空板4a,4bと前記畳表材2の厚みをほ
ぼ等しく設定し、下面側中空板4bの幅を前記畳表材2
の折り返ししろ分縮小し、前記折込面2aを上面側中空
板4aの裏面両側に貼着することで、面一に組み付けて
いる。
【0044】また上部側中空板4aは、図6の鎖線で示
すように、平行リブ4−2の開口面を前記畳表材2の折
込面2aに向けて配向させ、これによって折り曲げ縁部
をシャープに形作るようにしている。
【0045】一方、下面側の中空板4bの平行リブは、
同じく図6の鎖線で示すように、上面側と直交して配置
されおり、これによって平面上における縦横両方向の剛
性を増大させている点も前記実施形態とは異なってい
る。
【0046】さらに、前記クッション材10および芯材
4の四隅には切欠き11a,11bが形成され、前記縁
仕上げ材3の端部折込部3aが切り欠き11a,11b
内に収まるようにすることで、縁仕上げ材3の折込部3
aと畳表材2の折込面2aを同一線上に一致させるよう
にしている。
【0047】以上の各畳ユニット1は、裏面化粧板を兼
用した一枚のヒンジ板12上に相互に平行に接合され
る。
【0048】ヒンジ板12は、ポリプロピレン等の合成
樹脂薄板などからなるもので、その中央に筋押し加工に
よってヒンジ部12aを形成しているとともに、周囲に
は前記縁仕上げ材3の折込部3aを避けるための切欠き
12bを形成し、この切欠き12bの部分に折込部3a
が嵌合することで、裏面を平坦化している。
【0049】したがって、畳ユニット1は、畳表材2側
を表面に露出した状態でヒンジ板12のヒンジ12aを
介して二つ折り状態に折り畳んで収納,搬送できる。
【0050】この実施形態ではクッション材10による
クッション性の増加と、平行リブ4−2の直交配置によ
る剛性向上を図ることができる。
【0051】なお、前記各実施形態において、使用され
る合成樹脂製中空板は平行リブを設けたものに限定され
るものでなく、例えば図7,8に示すコア形状を採用す
ることもできる。
【0052】図7に示す中空板20は、多数の円筒リブ
21aを突出形成したシート部21の上下に平坦状のシ
ート22を一体化したものであり、図8は前記筒状リブ
21aに代えて斜行リブ21bを設けたシート部21を
積層した場合を示している。さらにはこれらに代えて波
形コルゲートなど他のいずれの構成も使用可能であるこ
とはいうまでもない。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、合成樹
脂製の芯材と、該芯材の表面を覆うとともに、両側を裏
面に折り返して前記芯材に一体に貼着された畳表材と、
該畳表材の両端縁に逢着され、かつ縁部を裏面側に折り
返し接合された縁仕上げ材によって構成された一対の畳
ユニットを備え、該畳ユニットの裏面側にあって、該畳
ユニット同士を前記畳表材の折り返し端を平行に配置し
た状態でヒンジ板により折り畳み可能に接合することに
より、薄くても剛性と荷重方向に対する弾性に富み、全
体を軽量薄型に形成できる。持運び時にはヒンジ板を介
して二つ折り状態にして持運びできるため、運搬収納に
便利で、またこれによって受注販売のみならず店頭販売
が可能となる。
【0054】請求項2記載の発明にあっては、芯材を、
平行に対向する二枚のライナー板とこれらを連結する並
行リブが一体に押出し成形された、少なくとも二枚の合
成樹脂中空板を積層配置したものとすることにより、薄
くても耐圧性を確保でき、耐久材として好適である。
【0055】請求項3記載の発明にあっては、中空板の
うち、下面側中空板の大きさを前記畳表材の折り返しし
ろ分縮小し、前記折り返し面を上面側中空板の裏面に貼
着することにより、各畳ユニットの裏面を平坦化でき、
薄型化に好適である。
【0056】請求項4記載の発明にあっては、上部側中
空板の並行リブの方向を前記畳表材の折り返し面と並行
する方向に配向させたことにより、縁仕上げ材の造形仕
上りがシャープで、曲げ強度上も有利となる。
【0057】請求項5記載の発明にあっては、上部側中
空板の並行リブの方向を前記畳表材の折り返し面と直交
する方向に配向させたことにより、畳表材の折返し部分
の造形仕上りがシャープとなる。
【0058】請求項6記載の発明にあっては、芯材の四
隅に切り欠きを形成し、前記縁仕上げ材の端部折込部が
該切り欠き内に収まるようにしたことにより、縁仕上げ
材と、畳表材の縁部を同一線上とすることができる。
【0059】請求項7記載の発明にあっては、ヒンジ板
を、前記一対のユニットの裏面における前記畳表材が折
返し接着される段部に接着固定されるものとすることに
より、組合わせた裏面形状を平坦にでき、設置安定性を
十分に確保できる。
【0060】請求項8記載の発明にあっては、各ユニッ
トの裏面が化粧シートによって覆われていることによ
り、裏面の意匠的形状を確保できる。
【0061】請求項9記載の発明にあっては、ヒンジ板
が、前記一対のユニットの裏面全体を覆う大きさに形成
されているとともに、該ヒンジ板の四隅に、前記縁仕上
げ材の端部折込部が収まる切り欠きを形成したことによ
り、ヒンジ板を裏面側化粧シートに兼用できるととも
に、裏面形状を平坦にできる特徴がある。
【0062】請求項10記載の発明にあっては、各畳ユ
ニットを1/4畳に形成し、ヒンジ板を介して接合した
状態で正方形状の半畳タイプとなることにより、持運び
性を確保しつつ従来の置き畳と同一の規格となるため、
一枚あたりの設置面積も十分に確保できる。
【0063】請求項11記載の発明にあっては、芯材、
畳表材、縁仕上げ材、ヒンジ板ないしは化粧シートが、
熱溶着可能な部材から構成されていることにより、組立
に当り、超音波または高周波ウエルダー溶着によって互
いに接合できるため、接着剤や他の機械的接合手段を用
いた場合に比べて作業を省力化出来、しかも確実な接合
を行うことができ、メタルステッチャーのような金属の
使用を回避すれば、危険のない安全な製品を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第一実施形態による置き畳
の展開状態を示す姿図である。(b)は同折畳み状態を
示す姿図である。
【図2】(a)〜(c)は同畳ユニットの組立手順を示
す分解斜視図である。
【図3】(a),(b)は同ユニットを用いた置き畳の
組立手順を示す分解斜視図である。
【図4】この発明の第二実施形態による畳ユニットを示
す分解斜視図である。
【図5】同畳ユニットを用いた置き畳の組立姿図であ
る。
【図6】同一部切欠きの平面および底面図である。
【図7】合成樹脂製芯材の他の実施形態を示す一部破断
姿図である。
【図8】同合成樹脂製芯材のさらに他の実施形態を示す
一部破断姿図である。
【符号の説明】
1 畳ユニット 2 畳表材 2a 折込面 3 縁仕上げ材 4 芯材 4a,4b 合成樹脂製中空板(芯材) 5、12 ヒンジ板 5a、12a ヒンジ部 6 スペーサ 7 化粧シート 10 クッション材 11a,11b 切り欠き 12b 切り欠き

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の芯材と、該芯材の表面を覆
    うとともに、両側を裏面に折り返して前記芯材に一体に
    貼着された畳表材と、該畳表材の両端縁に縫着され、か
    つ縁部を裏面側に折り返し接合された縁仕上げ材によっ
    て構成された一対の畳ユニットを備え、 該畳ユニットの裏面側にあって、該畳ユニット同士を前
    記畳表材の折り返し端を平行に配置した状態でヒンジ板
    により折り畳み可能に接合したことを特徴とするフロア
    ー設置型置き畳。
  2. 【請求項2】 前記芯材は、平行に対向する二枚のライ
    ナー板とこれらを連結する並行リブが一体に押出し成形
    された、少なくとも二枚の合成樹脂中空板を積層配置し
    たものであることを特徴とする請求項1記載のフロアー
    設置型置き畳。
  3. 【請求項3】 前記中空板のうち、下面側中空板の大き
    さを前記畳表材の折り返ししろ分縮小し、前記折り返し
    面が上面側中空板の裏面に貼着されていることを特徴と
    する請求項1または2記載のフロアー設置型置き畳。
  4. 【請求項4】 前記上部側中空板の並行リブの方向を前
    記畳表材の折り返し面と並行する方向に配向させたこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフロ
    アー設置型置き畳。
  5. 【請求項5】 前記上部側中空板の並行リブの方向を前
    記畳表材の折り返し面と直交する方向に配向させたこと
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフロ
    アー設置型置き畳。
  6. 【請求項6】 前記芯材の四隅に切り欠きを形成し、前
    記縁仕上げ材の端部折込部が該切り欠き内に収まるよう
    にしたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載のフロアー設置型置き畳。
  7. 【請求項7】 前記ヒンジ板が、前記一対のユニットの
    裏面における前記畳表材が折返し接着される段部に接着
    固定されるものであることを特徴とする請求項1ないし
    6のいずれかに記載のフロアー設置型置き畳。
  8. 【請求項8】 前記各ユニットの裏面が、化粧シートに
    よって覆われていることを特徴とする請求項1ないし7
    のいずれかに記載のフロアー設置型置き畳。
  9. 【請求項9】 前記ヒンジ板が、前記一対のユニットの
    裏面全体を覆う大きさに形成されているとともに、該ヒ
    ンジ板の四隅に、前記縁仕上げ材の端部折込部が収まる
    切り欠きを形成したことを特徴とする請求項1ないし6
    のいずれかに記載のフロアー設置型置き畳。
  10. 【請求項10】 前記各畳ユニットは1/4畳に形成さ
    れ、前記ヒンジ板を介して接合した状態で正方形状の半
    畳タイプとなることを特徴とする請求項1ないし9のい
    ずれかに記載のフロアー設置型置き畳。
  11. 【請求項11】 前記芯材、畳表材、縁仕上げ材、ヒン
    ジ板ないしは化粧シートが、熱溶着可能な部材から構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし10のいず
    れかに記載のフロアー設置型置き畳。
JP8168096A 1995-06-07 1996-04-03 フロアー設置型置き畳 Pending JPH09209551A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227388A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Kyokuto Sanki Co Ltd タイル状の畳
JP2002294989A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Kyokuto Sanki Co Ltd タイル状畳の製法
JP2007168253A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Aitec:Kk 折り畳みパネル

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