JP3051883U - ソファーマットレス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な組み合わせでありながら、ソファーと
マットレスの機能を充分に発揮するソファーマットレス
とする。 【解決手段】 三個の同一矩形のマット５Ａ、５Ｂ、５
Ｃを一直線に連継する係止部の一方を上面で、他方を下
面で係止し、折り畳み可能としたマットレス１と、マッ
トと同一矩形の底面７を有する有底枠体２より構成し、
有底枠体２の後壁長手枠１０は積層したマット５Ａ、５
Ｂ、５Ｃ厚より高くして背当て面とし、前壁長手枠８は
マット５Ａ、５Ｂ、５Ｃ厚と略同一高とし、側壁短手枠
１１の上縁は前後壁長手枠の上縁を結ぶ傾斜縁とした側
壁短手枠１１とし、かつ有底枠体２の底面７と前壁長手
枠８は柔軟なシート９で形成し、後壁長手枠１０と両側
壁短手枠１１、１１は芯材１２、１３を内装した柔軟な
シート９の袋体としたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ソファー兼用マットレスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のソファーとマットレス（ベッド）とを兼用する考案は多数提案されてい る。 そして、それらの多くはソファーの背当て部及び肘掛け部を起倒することで両 機能を兼用しようとするものである。

【０００３】 一方、簡易な構成しては、マットを複数個連継し、その一端のマットを隣接マ ットに折り返し、積層して段差を形成し、背当て部を構成したものがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ベッドと兼用するものは、堅固な枠を座部や背当て部に設け、かつ起倒した場 合の係止を確実にし、又起倒のための各部の脱着を容易とするため構成が複雑化 し、全体の重量も増して、豪華重厚な商品を目的とする方向へ進まざるを得ない のである。

【０００５】 一方、連継マットの一部を折曲するものは、ソファーとしての安定性に欠け、 かつ背当て部の高さ及び座部の厚みに不満が残るのである。

【０００６】 そこで、本考案は簡易な組み合わせでありながら、ソファーとマットレスの機 能を充分に発揮するソファーマットレスを提供せんとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、三個の同一矩形のマットを一直線に連継する係止部の一方を上面で 、他方を下面で係止し、折り畳み可能としたマットレスと、マットと同一矩形の 底面を有する有底枠体より構成し、有底枠体の後壁長手枠は積層したマット厚よ り高くして背当て面とし、前壁長手枠はマット厚と略同一高とし、側壁短手枠の 上縁は前後壁長手枠の上縁を結ぶ傾斜縁とした側壁短手枠とし、かつ有底枠体の 底面と前壁長手枠は柔軟なシートで形成し、後壁長手枠と両側壁短手枠は芯材を 内装した柔軟なシートの袋体としたことを特徴とするものである。 そして、柔軟なシートは布製であってもよい。

【０００８】 有底枠体内へ上面に係止部を有する一端のマットを装置すれば、有底枠体とマ ットレスは一体化してベッド状と成り、又マットレスを折り畳むとソファー状と 成るのである。 有底枠体内へ装置するマットは、中間マットと上面で係止しているから有底枠 体内への挿入に支障はなく、同一矩形であるから一体性も安定している。

【０００９】 マットレスが伸長している時、後壁長手枠及び側壁短手枠は頭部壁面と成って 安心感を与え、折り畳んだ時はソファーの背当て部と側枠と成り、又芯材を内装 しているため自立作用を有し、後壁長手枠への荷重に対しては、側壁短手枠及び 前壁長手枠にテンションが働き、マットで吸収する作用を奏する。

【００１０】 更に、底面及び前壁長手面は柔軟なシートであるため、側壁短手面を後壁長手 面に折り重ね、底面をも折り曲げれば、薄板状にコンパクト化するものである。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の一実施の形態を図面に基づいて説明する。 図１は本考案の一実施の形態を示すマットレスとして使用した場合の斜視図、 図２は同ソファーとして使用した場合の斜視図を示し、マットレス１と有側壁枠 体２より成る。

【００１２】 マットレス１は厚みを有する矩形のウレタンホーム３を布４で包んだマット５ Ａ、５Ｂ、５Ｃの三個一直線状に連継したもので、連継する基部マット５Ａと中 間マット５Ｂとは隣接する各マットの前又は後側面６Ａ、６Ｂを下面布４Ｂが形 成して上面布４Ａにて連継し、中間マット５Ｂと先部マット５Ｃとは隣接する各 マットの前又は後側面６Ｂ、６Ｃを上面布４Ａが形成して下面布４Ｂにて連継し ている（図３）。

【００１３】 したがって、基部マット５Ａ上に中間マット５Ｂを折り返し、更に中間マット ５Ｂ上に先部マット５Ｃを折り返して、三個のマット５Ａ、５Ｂ、５Ｃが積層可 能と成り、図１のように伸長させてマットレスとし、図２のように積層してソフ ァーに使用できるものである。

【００１４】 有底枠体２の底面７はマット５Ａ、５Ｂ、５Ｃと同一矩形であり、基部マット ５Ａを装置でき、前壁長手枠８の高さは各マットの厚さと略同一高であり、又後 壁長手枠１０の高さは折り畳んで積層したマット５Ａ、５Ｂ、５Ｃの高さより高 く、更に側壁短手枠１１、１１の上縁は前・後長手枠の上縁を結ぶ傾斜縁と成っ ている（図４）。

【００１５】 そして、有底枠体２は、底面７及び前壁長手枠８は柔軟なシート９である織布 、不織布、樹脂シート等の一体と成ったシートで形成し、後壁長手枠１０及び両 側壁短手枠１１、１１は同質のシートで二重の袋状に形成し、内部に芯材１２、 １３としてパネル板等を内装して自立可能とし、又底面７及び前壁長手枠８がシ ート９のみで形成してあるため、側壁短手枠１１、１１と共に後壁長手枠１０へ 折り畳むことが可能となり、コンパクトに収納できるものとなる（図５）。

【００１６】 更に、袋状は底面７、前壁長手枠８と一体に形成した外面シート１０Ａ、１１ Ａの上面を折り返して二重とし、折り返した内面シート１０Ｂ、１１Ｂの下端を 面テープ１４、１４等で底面７と着脱可能とし、芯材１２、１３、１３の挿入、 取り替えができるようにしてある（図６）。

【００１７】

【考案の効果】 以上のように、本考案は簡易な構成でソファーとマットレスを形成でき、マッ トレスは三ツ折りとし、ソファー用とマットレス用となり、収納する時は三ツ折 りとしてコンパクト化できる。 又、有底枠体はマットレスとの一体化を確実にし、三方に芯材を内装したため 自立可能で、かつソファー時の荷重をテンションを作用させてマットレスに吸収 させることができ、安定性を有し、更に一枚板状に折り畳みコンパクト化して収 納できる等の効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のマットレスとして使用した一実施の形
態を示す斜視図である。

【図２】同ソファーとして使用した一実施の形態を示す
斜視図である。

【図３】同マットレスの側面図である。

【図４】同有底枠体の斜視図である。

【図５】同有底枠体を折り畳んだ状態の斜視図である。

【図６】同有底枠体の縦断側面図である。

【符号の説明】

１ マットレス ２ 有底枠体 ３ ウレタンホーム ４ 布 ４Ａ 上面布 ４Ｂ 下面布 ５Ａ、５Ｂ、５Ｃ マット ６Ａ、６Ｂ、６Ｃ 前・後側面 ７ 底面 ８ 前壁長手枠 ９ シート １０ 後壁長手枠 １０Ａ 外面シート １０Ｂ 内面シート １１Ｂ 内面シート １１ 側壁短手枠 １２ 芯材 １３ 芯材 １４ 面テープ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 三個の同一矩形のマットを一直線に連継
   する係止部の一方を上面で、他方を下面で係止し、折り
   畳み可能としたマットレスと、マットと同一矩形の底面
   を有する有底枠体より構成し、有底枠体の後壁長手枠は
   積層したマット厚より高くして背当て面とし、前壁長手
   枠はマット厚と略同一高とし、側壁短手枠の上縁は前後
   壁長手枠の上縁を結ぶ傾斜縁とした側壁短手枠とし、か
   つ有底枠体の底面と前壁長手枠は柔軟なシートで形成
   し、後壁長手枠と両側壁短手枠は芯材を内装した柔軟な
   シートの袋体としたことを特徴とするソファーマットレ
   ス。
2. 【請求項２】 柔軟なシートが布製である請求項１記載
   のソファーマットレス。