JPH09208903A - エアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物及びエアバッグ - Google Patents

エアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物及びエアバッグ

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JPH09208903A
JPH09208903A JP1653896A JP1653896A JPH09208903A JP H09208903 A JPH09208903 A JP H09208903A JP 1653896 A JP1653896 A JP 1653896A JP 1653896 A JP1653896 A JP 1653896A JP H09208903 A JPH09208903 A JP H09208903A
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敏広 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグ用基布に対し、優れた接着性、気
密性等を有し、水の除去により機械的強度に優れたエラ
ストマー状物質を形成し得るエマルジョン型シリコーン
組成物を提供する。 【解決手段】 (A) (a) コロイダルシリカのコア80〜5
重量%と(b) エチレン性不飽和基を含む特定のポリオル
ガノシロキサンのシェル20〜95重量%からなるコロイダ
ルシリカ−シリコーンコアシェル体、(B) 有機過酸化
物、(C) 乳化剤および(D) 水の夫々特定量からなるエア
バッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有害な有機溶剤を
使わずに、環境及び人体に安全に各種コーティング方法
に対応した粘度調整が可能で、塗工性に優れ、エアバッ
グ用基布に対する接着性及び気密性に良好で、表面のタ
ック感を軽減したゴム硬化被膜を形成することのできる
エアバッグ用皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物
及び該皮膜形成エマルジョン型シリコーン組成物の硬化
被膜を形成したエアバッグ基布を縫製してなるエアバッ
グに関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】近年、自動車の座席
前方に備えられる安全装置として、いわゆるエアバッグ
装置が広く用いられるようになった。このエアバッグ装
置は、袋状のエアバッグと、自動車に与えられた衝撃を
感知するセンサと、このセンサによってエアバッグ内に
瞬時にガスを送り込んでエアバッグを膨張させるインフ
レータとを備えて構成されている。上記エアバッグは、
通常時はハンドル等の内部に折り畳まれて収納されてい
るが、自動車が衝突事故等によって強い衝撃を受ける
と、ダッシュボードフロアやフロントフロアのセンター
に配置されているセンサがその衝撃を感知し、上記イン
フレータにおいてアジ化ナトリウムなどを主成分とする
ガス発生剤を反応させて窒素ガスを発生させるととも
に、この窒素ガスを上記エアバッグ内に送り込んでエア
バッグを瞬時に膨張させるようになっている。すなわ
ち、エアバッグ装置は、自動車事故発生の際の衝撃を感
知してエアバッグを瞬時に膨張させ、この膨張させたエ
アバッグにより、自動車事故発生時における乗員への衝
撃を効果的に緩和して乗員の身体を保護するという重大
な役割を有しているものである。一般に、このようなエ
アバッグ装置のエアバッグは、ナイロン樹脂等の合成樹
脂からなる織布の一方の面側(エアバッグの内面側とな
る方)にクロロプレンゴム(特開昭49−55028 号公報)
やシリコーンゴム被膜(特開平2−270654号公報)が形
成された布材を所定の形状に裁断し、得られた複数枚の
基布を袋状に縫製したものである。また、上記袋体の内
面に形成されている被膜は、織布に気密性を付与すると
ともに、エアバッグが展開する瞬間、エアバッグ内に一
気に圧入される高温のガスにナイロン織布が直接曝露さ
れるのを防いでナイロン樹脂が溶融劣化するのを防止
し、延いては高温ガスから乗員を保護する機能を有する
ものである。従って、この被膜には、ある程度の耐熱性
が要求される。一方、エアバッグは、通常時は、折り畳
まれてハンドル内等に収納しておく必要があり、またそ
の収納部分の省スペース化が望まれていることから、な
るべくコンパクトに折り畳むことが可能なものであるこ
とが望ましい。従って、上記被膜としては、当初はクロ
ロプレンゴムが主体に用いられていた。しかしながら、
クロロプレンゴムでは、耐熱性及び耐久性が不十分であ
り、エアバッグの寿命が短くなってしまう欠点があっ
た。また車輛等の衝突の際に発生する火災や爆風の影響
を避けるために、エアバッグには、難燃性を付与する必
要があった。クロロプレンゴムでは、難燃性が不十分で
あり、爆風の当たる面にシリコーン製の難燃剤がさらに
塗布されていた。これに対してシリコーンゴムをコーテ
ィングしたエアバッグでは、シリコーンに対して公知の
難燃剤を付与することでコーティング皮膜自体に難燃性
をもたせることが可能となり、難燃剤をコートする必要
性がなくなった。このために、クロロプレンゴムに比
べ、耐熱性及び耐候性に優れるシリコーンゴムコーティ
ング剤が注目を集めるようになった。
【0003】シリコーンゴムをコーティングしたエアバ
ッグは、ハンドル等に通常は格納され、衝突した時、爆
風によって膨らむ。この際に、コーティング皮膜も基布
の伸びに追従して瞬間的に伸びるため、シリコーンゴム
コーティング皮膜にも機械的強度及び伸びが要求され
る。このためには重合度の大きく粘度の高いベースポリ
マーが利用され、さらに補強剤、難燃剤、接着助剤等が
配合される。しかしながら、これらのシリコーン配合物
は、一般的に粘度が高く、ナイフコーティング等で要求
量30〜100g/m2に塗布することは困難であり、このため
トルエンやキシレン等の有機溶剤で希釈しナイフコーテ
ィング等でコーティングし易い粘度に調整し、塗布後に
ドライヤーで溶剤を蒸発させながら硬化させるといった
工程をとっている。そのため、エアバッグ用のゴムの場
合、一般にゴムコートに使用されるナイフ、ロール、グ
ラビア等のコーティングを用いて、通常必要とされる塗
布量の30〜100g/m2に塗布することは困難で、これらの
ゴムを有機溶剤で希釈し適当な粘度へ調整し使用するこ
とが一般的に行われている。しかし、これらの有機溶剤
は、静電気による着火のおそれがあるばかりでなく、吸
引、皮膚接触により作業者が健康を害したり、溶剤を揮
発させた後の回収に大きなコストが掛かる。また、回収
しないと大気汚染につながる等の問題があり、近年はあ
らゆる分野において有機溶剤の規制が行われつつある。
また、有機溶剤を用いないでコーティング組成物をナイ
フコーティング等でコーティングし易い粘度にするに
は、コーティング組成物のベースポリマーの重合度を下
げ、低粘度化する方法があるが、この組成物では、基布
に形成した硬化皮膜の機械的強度が十分でなく、エアバ
ッグ開裂時の高温の爆風によってコーティング面にヒビ
が入り、エアがもれバッグが十分に膨らまないおそれが
ある。更に、従来のゴムコーティング組成物では、硬化
皮膜表面の粘着性が大きく、コーティング面同士のブロ
ッキングしやすいという問題点もある。
【0004】一方で、皮膜形成タイプのエマルジョン型
シリコーン組成物については、これまで、水分を除去し
た後に、エラストマー状物質を形成するいろいろのシリ
コーン水性エマルジョン組成物が提案されている。たと
えば、特公昭38−860 号公報には、分子鎖両末端が水酸
基で封鎖されたポリジオルガノシロキサン、ポリオルガ
ノハイドロジェンシロキサン、ポリアルキルシリケート
および脂肪酸のスズ塩から構成されたものが、特公昭57
−57063 号公報には、分子鎖両末端が水酸基で封鎖され
たポリジオルガノシロキサン、3官能以上のシランおよ
び脂肪酸のスズ塩から構成されたものが、特公昭58−17
226 号公報には、分子鎖両末端がビニル基で封鎖された
ポリジオルガノシロキサン、ポリオルガノハイドロジェ
ンシロキサンおよび白金化合物から構成されたものが、
また、特開昭54−131661号公報には、環状オルガノシロ
キサンと官能基結合オルガノアルコキシシランとを乳化
重合したものなどが提案されている。しかし、これらの
エマルジョン組成物から形成されるエラストマー状物質
は、耐熱性、撥水性、耐候性、透明性などに優れている
が、機械的強度に劣っており、たとえばコーティング剤
としての使用には不適当であった。そこで、この機械的
強度を改善するため、補強材としてコロイダルシリカを
添加する手段がいくつか提案されている。添加方法とし
てヒドロシリル化反応が採用されたものについて挙げる
と、先ず特開昭54−52160 号公報には、分子鎖末端また
は側鎖上にビニル基を含有したポリジオルガノシロキサ
ン、ポリオルガノハイドロジェンシロキサンおよび白金
化合物(触媒)から構成されたエマルジョンに、コロイ
ダルシリカを添加することが記載されている。また、特
開昭56−36546 号公報には、分子鎖両末端ビニル基封鎖
のポリジオルガノシロキサン、ポリオルガノハイドロジ
ェンシロキサンおよび白金化合物(触媒)から構成され
たエマルジョンを加熱して架橋構造を形成した後、コロ
イダルシリカを添加する方法が開示されている。しか
し、これらのエマルジョン組成物から水を除去すること
で形成されるエラストマー状物質は、コロイダルシリカ
とポリオルガノシロキサンとの結び付き、すなわち界面
接着性が不十分であり、コロイダルシリカの均一分散性
も悪いので、シリコーンにシリカの補強性を十分に付与
するには至らない。
【0005】一方、上記の場合と架橋方法は変わるが、
前記問題点を改善するため、特開昭61−16929 号公報お
よび特開昭61−271352号公報には、酸性コロイダルシリ
カの存在下、低重合度の両末端水酸基封鎖のジオルガノ
シロキサンと3官能性以上のアルコキシシランとの乳化
重合を行うといったエマルジョンの製造方法が開示され
ている。しかし、初期の均質化において原料シロキサン
とコロイダルシリカを同一ミセル内に含ませることが困
難であり、その結果、ミセル内でシロキサンとシリカが
縮合したもののほか、この縮合に未関与なシロキサンと
シリカが共存したエマルジョンとなり、機械的強度の改
善には至らない。
【0006】
【発明の目的】そこで、本発明は、エアバッグ基布に対
し優れた接着性、気密性等を有し、尚かつコロイダルシ
リカ−シリコーンコアシェル体を主要構成成分とし、水
の除去により機械的特性に優れたエラストマー状物質を
形成し得るエマルジョン型シリコーン組成物を用いるこ
とで、有害な有機溶剤を使用しないエアバッグ用皮膜形
成エマルジョン型シリコーン組成物及びその硬化皮膜を
形成したエアバッグを提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】本発明者らは、上記目的を達成するべく
鋭意検討した結果、特定のコロイダルシリカ−シリコー
ンコアシェル体を主要構成成分とした皮膜形成エマルジ
ョンを用いることにより、種々のエアバッグ基布に対し
て、優れた接着性、気密性及び機械的特性を示し、また
有害な有機溶剤を使用せずにナイフ、ロールグラビアコ
ーティング等に適した粘度に調整でき、尚且つ基布の凹
凸に沿った表面状態を形成させる事により、ゴム表面の
タック感を減らし、エアバッグとして縫製する際に作業
性を向上させ、又は、ゴム面同士が接触した際にブロッ
キングを起こさない等の各種利点があることを見出し、
本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、 (A)(a)コロイダルシリカのコア80〜5重量% (b)平均組成式 R1 aSiO(4-a)/2 … (I) (式中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の1価の
炭化水素基、a は1.80〜2.20の数、R1のうち0.01〜25モ
ル%がエチレン性不飽和基を含む基である)で表される
ポリオルガノシロキサンのシェル20〜95重量%からなる
コロイダルシリカ−シリコーンコアシェル体 100重量
部、 (B) 有機過酸化物 0.1〜5重量部、 (C) 乳化剤1〜20重量部、および (D) 水50〜1000重量部 とから成ることを特徴とするエアバッグ用皮膜形成エマ
ルジョン型シリコーン組成物、及び上記エマルジョン型
シリコーン組成物の硬化被膜を形成したエアバッグ基布
を縫製してなるエアバッグである。なお、ここでコロイ
ダルシリカ−シリコーンコアシェル体とは、コロイダル
シリカをコアとし、少なくとも一部をシリコーンが被覆
した構成を主成分とし、分離したシリコーン粒子などが
若干含まれていてもよい。しかして、本発明に係るエマ
ルジョン型シリコーン組成物は、次のようにして製造し
得る。すなわち、 (A) (a) コロイダルシリカと、(b-1) 一般式 R2 nSiO(4-n)/2 … (II) (式中、R2はエチレン性不飽和基を含まない炭素数1〜
8の置換または非置換の1価の有機基、n は0〜3の整
数を示す。)で表される構造単位を有し、かつ水酸基を
含有しないケイ素原子数2〜10のオルガノシロキサン、
(b-2) 一般式 R3 lR4 mSiO(4-l-m)/2 … (III) (式中、R3はエチレン性不飽和基を含まない炭素数1〜
8の置換または非置換の1価の有機基、R4はエチレン性
不飽和基を含む基、l は0〜2、m は1〜3、 l+m =
1〜3の整数を示す。)で表される構造単位を有し、か
つ水酸基を含有しないケイ素原子数2〜10のエチレン性
不飽和基含有オルガノシロキサンとを、または(a) およ
び(b-2) とを、水性媒体中、乳化剤の存在下に重縮合さ
せることによって、コロイダルシリカ−シリコーンコア
シェル体水性エマルジョンを調製し、次いで、(B) の有
機過酸化物を添加することによって得られる。本発明に
係るシリコーン水性エマルジョン組成物は、コロイダル
シリカのコアをシリコーンのシェルがシロキサン結合を
介して覆ったコアシェル体を主成分としているので、コ
ロイダルシリカの補強性を十分に、かつ効果的に引き出
すことが可能となり、これを室温でまたは加熱して水分
など揮発物を蒸発させることによって、機械的強度に優
れたエラストマー硬化物が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係るシリコーン水
性エマルジョン組成物を成す組成分について説明する。
本発明において使用する(A) 成分のコロイダルシリカ−
シリコーンコアシェル体は、水が除去された後エラスト
マー硬化物を形成する成分であり、(a) 成分の一つのコ
ロイダルシリカ粒子を、(b) 成分のポリオルガノシロキ
サンが覆ったものである。より単純な系のもので更に詳
しくいえば、このコアシェル体とは、1)ポリオルガノ
シロキサンの両末端がシリカ表面とシロキサン結合を介
して結合したもの、2)ポリオルガノシロキサンの片末
端がシリカ表面とシロキサン結合を介して結合し、他の
末端が水酸基で封鎖されたもの、3)ポリオルガノシロキ
サンの両末端が水酸基で封鎖され、シリカ表面とのシロ
キサン結合を持たないものの3種類の形態で構成された
ものである。そして、3、4官能性アルコキシシランや
チェーンストッパーの併用により、これら形態の種類は
増加し、複雑なものとなる。(A) 成分のコロイダルシリ
カ−シリコーンコアシェル体中の(b) 成分のポリオルガ
ノシロキサンシェル部は20〜95重量%の範囲で選択され
る。20重量%未満では弾性率などが大きく低下して、エ
ラストマー的特性に欠ける硬化物が得られる。一方、95
重量%を超えるとコロイダルシリカの補強性をポリオル
ガノシロキサンに十分に付与するには至らず、機械的特
性に欠けるエラストマー硬化物となる。また、(A) 成分
のコアシェル体中の(b) 成分であるポリオルガノシロキ
サンシェルのケイ素原子上に結合する有機基は、炭素数
1〜8の置換または非置換の1価の炭化水素基で、その
うちの0.01〜25モル%がエチレン性不飽和基を含む基で
ある。エチレン性不飽和基を含まない非置換の炭化水素
基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、デシル基、ヘキサデシル基、オクタ
デシル基などの直鎖または分岐状アルキル基、フェニル
基、ナフチル基、キセニル基などのアリール基、ベンジ
ル基、β−フェニルエチル基、メチルベンジル基、ナフ
チルメチル基などのアラルキル基およびシクロヘキシル
基、シクロペンチル基などのシクロアルキル基などが例
示される。また、エチレン性不飽和基を含まない置換炭
化水素基としては、上に例示した非置換有機基の水素原
子をフッ素や塩素のようなハロゲン原子で置換した基が
挙げられ、そのようなものとして、3,3,3 −トリフルオ
ロプロピル基、3−フロロプロピル基などが例示され
る。さらに、エチレン性不飽和基を含む基は、ラジカル
反応に関与せずに残ったものであるが、エチレン性不飽
和基として、一般式
【0009】
【化1】
【0010】で表されるものが挙げられる。その他、エ
チレン性不飽和基を含む基として、一般式 CH2=CH-(CH2)n- … (VII) で表されるものが挙げられる。ただし上記(IV) 〜(VI
I)式中、n は0〜10の整数を示す。上記(IV)式で表さ
れるエチレン性不飽和を含む基としては、ビニロキシプ
ロピル基、ビニロキシエトキシプロピル基、ビニロキシ
エチル基、ビニロキシエトキシエチル基などが挙げら
れ、好ましくはビニロキシプロピル基、ビニロキシエト
キシプロピル基である。エチレン性不飽和基が上記
(V)式で表される場合、R5は水素原子または炭素数1
〜6のアルキル基、好ましくは水素原子または炭素数1
〜2のアルキル基、さらに好ましくは水素原子またはメ
チル基である。このような(V)式で表されるエチレン
性不飽和基を含む基としては、ビニルフェニル基、1−
(ビニルフェニル)エチル基、2−(ビニルフェニル)
エチル基、(ビニルフェニル)メチル基、イソプロペニ
ルフェニル基、2−(ビニルフェノキシ)エチル基、3
−(ビニルベンゾイルオキシ)プロピル基、3−(イソ
プロペニルベンゾイルアミノ)プロピル基などが挙げら
れ、好ましくはビニルフェニル基、1−(ビニルフェニ
ル)エチル基、2−(ビニルフェニル)エチル基であ
る。エチレン性不飽和基が上記(VI)式で表される場
合、R6は水素原子またメチル基である。また、R7は炭素
数1〜6のアルキレン基、-O- 、-S- 、-N(R8)R9- で表
される基であり、R8は炭素数1〜6の炭化水素基もしく
は(メタ)アクリロイル基、R9は炭素数1〜6のアルキ
レン基である。この(VI)式で表されるエチレン性不飽
和基を含む基としては、γ−アクリロキシプロピル基、
γ−メタクリロキシプロピル基、N−メタクリロイル−
N−メチル−γ−アミノプロピル基、N−アクリロイル
−N−メチル−γ−アミノプロピル基、N,N −ビス−
(メタクリロイル)−γ−アミノプロピル基などが挙げ
られ、好ましくはN−メタクリロイル−N−メチル−γ
−アミノプロピル基、N−アクリロイル−N−メチル−
γ−アミノプロピル基である。また上記(VII)式で表さ
れるエチレン性不飽和基を含む基としては、ビニル基、
アリル基、ホモアリル基、5−ヘキセニル基、7−オク
テニル基などが挙げられ、好ましくはビニル基、アリル
基である。かかる炭素官能性基およびエチレン性不飽和
基を含む基は、(I)式の平均組成式 R1 aSiO(4-a)/2 のR1の総量に対して、通常0.02〜10モル%、好ましくは
0.05〜5モル%の範囲内である。0.02モル%未満では、
エアバッグの基材に塗布したときの接着性(密着ないし
固着)の改善効果が小さく、逆に10モル%を超えると最
終硬化物が硬くなりすぎるおそれがある。
【0011】(A) (b) 成分における別の1価の有機基と
して、炭素原子と水素原子と、さらに窒素および酸素の
うち少なくとも1種の原子とによって構成される有機官
能性基が挙げられ、このような有機官能性基を含む(A)
成分を用いたエマルジョン組成物は、エアバッグの基材
に塗布したときに接着性(密着ないし固着)に優れ有利
である。このような有機官能性基としては、たとえば
【0012】
【化2】
【0013】などが挙げられる。
【0014】(B) 成分の有機過酸化物は、(A) (b) 成分
のポリオルガノシロキサンシェルのラジカル反応による
硬化を誘発および促進するものであって、ジアシルパー
オキサイド、ジアルキルパーオキサイド、パーオキシケ
タール、アルキルパーオキシケタール、パーオキシジカ
ーボネート等が例示される。本発明においては、1時間
半減期温度が25〜100 ℃の範囲にあるものが好ましく、
たとえばベンゾイルパーオキサイド、 O−メチルベンゾ
イルパーオキサイド、ビス−3,5,5 −トリメチルヘキサ
ノイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイド、アセ
チルシクロヘキサンスルフォニルパーオキサイド、2,4,
4 −トリメチルペンチルパーオキシフェノキシアセテー
ト、 t−ブチルパーオキシネオデカノエート、ジ−3−
メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エ
チルヘキシルパーオキシジカーボネート、ビス(4− t
−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、
ジイソプロピルパーオキシジカーボネートなどが適す
る。(B) 成分の有機過酸化物の配合量は、(A) 成分のコ
ロイダルシリカ−シリコーンコアシェル体 100重量部に
対して通常 0.1〜5重量部である。配合量が 0.1重量部
未満では硬化速度が遅く、かつその硬化物の強度が低
い。一方、5重量部を超えると組成物が短時間に粘度上
昇やゲル化を起こし易く、エアバッグ基布への塗工作業
性が悪化するからである。
【0015】(C) 成分の乳化剤は、コロイダルシリカ−
シリコーンコアシェル体を水中において安定に存在させ
る役割と、このコアシェル体を形成させる際の重縮合触
媒としての役割をなすものであり、アニオン系乳化剤あ
るいはカチオン系乳化剤である。アニオン系乳化剤とし
ては、脂肪族置換基が炭素原子6〜18の長さの炭素連鎖
を有する脂肪族置換ベンゼンスルホン酸、脂肪族置換ナ
フタレンスルホン酸、脂肪族スルホン酸、シリルアルキ
ルスルホン酸、脂肪族置換ジフェニルエーテルスルホン
酸などの有機スルホン酸系乳化剤が挙げられ、なかでも
脂肪族置換ベンゼンスルホン酸がより好ましい。ただ
し、コロイダルシリカ−シリコーンコアシェル体エマル
ジョン調製時においては、これらスルホン酸の状態で使
用するが、後にアルカリで中和するので、本発明の組成
物ではスルホン酸塩の形で存在する。また、カチオン系
乳化剤としては、たとえばオクタデシルトリメチルアン
モニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウ
ムクロリドなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩、
たとえばジオクタデシルジメチルアンモニウムクロリ
ド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジ
ドデシルジメチルアンモニウムクロリドなどのジアルキ
ルジメチルアンモニウム塩、例えばオクタデシルジメチ
ルベンジルアンモニウムクリロド、ヘキサデシルジメチ
ルベンジルアンモニウムクロリドなどの塩化ベンザルコ
ニウムなど第4級アンモニウム塩型乳化剤が挙げられ
る。(C) 成分の乳化剤の配合割合は、(A) 成分のコロイ
ダルシリカ−シリコーンコアシェル体 100重量部に対し
て通常1〜20重量部である。配合量が1重量部未満では
安定なミセル形成が困難であり、20重量部を超えるとエ
マルジョン粘度が上昇し、いずれも不安定なエマルジョ
ンとなる。また必要に応じて、(C) 成分としてノニオン
系乳化剤を併用してもよい。このノニオン系乳化剤とし
ては、たとえばグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン(以下POEと略
す)アルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステ
ル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキル
フェノールエーテル、POEポリオキシプロピレンブロ
ック共重合体などが挙げられる。
【0016】また、(D) 成分の水の配合量は(A) 成分の
コアシェル体 100重量部に対して、通常50〜1000重量部
の範囲である。(D) 成分が50重量部未満または1000重量
部を超えると乳化状態が悪く、エマルジョンが不安定に
なる。
【0017】次に、本発明に係るシリコーン水性エマル
ジョン組成物の製造方法について説明する。本発明のシ
リコーン水性エマルジョン組成物は、(A)(a)成分のコロ
イダルシリカと(A)(b-1)成分のオルガノシロキサンおよ
び(A)(b-2)成分のエチレン性不飽和基含有オルガノシロ
キサンとを、または(a) 成分および(b-2) 成分とを、水
性媒体中、有効量の乳化剤、または乳化剤混合物の存在
下に重縮合させることによってコロイダルシリカ−シリ
コーンコアシェル体エマルジョンを調製し、次いで(B)
成分の有機過酸化物を添加することを骨子としている。
本発明に使用される(A)(a)成分のコロイダルシリカと
は、SiO2を基本単位とする水中分散体を指称するもので
あって、本発明においては4〜300nm 、特に好ましくは
30〜150nm なる平均粒子径を持ったものが適する。この
ようなコロイダルシリカとしては、酸性側とアルカリ性
側との双方のものがあるが、条件に応じて適宜選択す
る。たとえばアニオン系乳化剤を用いた酸性条件下での
乳化重合を行う場合には、酸性コロイガルシリカの使用
が好ましい。
【0018】本発明に使用される(A)(b-1)成分のオルガ
ノシロキサン、(A)(b-2)成分のエチレン性不飽和基含有
オルガノシロキサンは、前記のそれぞれ(II)式および
(III)式で表される構造単位を有し、かつ水酸基を含有
しないケイ素原子数1〜10のものであり、この構造は直
鎖状、分岐状または環状など特に限定しないが、環状構
造を持つものが好ましい。ここで、ケイ素原子数が10を
超えると、乳化重合を行う際、シロキサンミセル中にコ
ロイダルシリカ粒子を取込みにくいため、コアシェル体
の形成に参加できないものが生じ、結果として目的のコ
アシェル体の他、フリーな状態のコロイダルシリカおよ
びポリオルガノハイドロジェンシロキサンミセルが共存
したエマルジョンとなる。また、水酸基含有シロキサン
では、乳化初期時に重縮合反応が起きてケイ素原子数10
を超えるシロキサンとなり、上記問題点が生じるので使
用は好ましくない。上記(A)(b-1)成分のオルガノシロキ
サンとしては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン、 1,3,5,7−テトラメチル− 1,3,5,7
−テトラフェニルシクロテトラシロキサン、 1,3,5,7−
テトラベンジルテトラメチルシクロテトラシロキサン、
1,3,5 −トリス(3,3,3 −トリフルオロプロピル)トリ
メチルシクロテトラシロキサンなどの環状化合物が例示
され、これらを単独あるいは2種以上の混合物として用
いる。
【0019】また上記(A)(b-2)成分のエチレン性不飽和
基含有オルガノシロキサンとしては、 1,3,5,7−テトラ
ビニルテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタビ
ニルシクロテトラシロキサン、1,3,5 −トリビニルトリ
メチルシクロトリシロキサン、1,3,5,7 −テトラアリル
テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テト
ラ(5−ヘキセニル)テトラメチルシクロテトラシロキ
サン、1,3,5,7 −テトラ(7−オクテニル)テトラメチ
ルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テトラ(ビニロ
キシプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、
1,3,5,7 −テトラ(ビニロキシエトキシプロピル)テト
ラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テトラ
(p−ビニルフェニル)テトラメチルシクロテトラシロ
キサン、1,3,5,7 −テトラ〔1−(m−ビニルフェニ
ル)メチル〕テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,
3,5,7 −テトラ〔2−(p−ビニルフェニル)エチル〕
テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テト
ラ〔3−(p−ビニルフェノキシ)プロピル〕テトラメ
チルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テトラ〔3−
(p−ビニルベンゾイロキシ)プロピル〕テトラメチル
シクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テトラ〔3−(p
−イソプロペニルベンゾイルアミノ)プロピル〕テトラ
メチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7 −テトラ(γ
−アクリロキシプロピル)テトラメチルシクロテトラシ
ロキサン、1,3,5,7 −テトラ(γ−メタクリロキシプロ
ピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7
−テトラ(N−メタクリロイル−N−メチル−γ−アミ
ノプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,
3,5,7 −テトラ(N−アクリロイル−N−メチル−γ−
アミノプロピル)テトラメチルシクロテトラシロキサ
ン、1,3,5,7 −テトラ〔N,N−ビス(メタクリロイ
ル)−γ−アミノプロピル〕テトラメチルシクロテトラ
シロキサン、1,3,5,7 −テトラ〔N,N−ビス(アクリ
ロイル)−γ−アミノプロピル〕テトラメチルシクロテ
トラシロキサンなどの環状化合物が例示され、これらを
単独あるいは2種以上の混合物として用いる。なお、上
記例示した環状化合物の他、直鎖状あるいは分岐状のオ
ルガノシロキサンを用いてもよい。ただし、直鎖状ある
いは分岐状のシロキサンの場合、分子末端は水酸基以外
の有機基、たとえばアルコキシ基、トリメチルシリル
基、ジメチルビニルシリル基、メチルフェニルビニルシ
リル基、メチルジフェニルシリル基、3,3,3 −トリフル
オロプロピルジメチルシリル基などで封鎖されているも
のが好ましい。
【0020】本発明においては、必要に応じて、(b-3)
エチレン性不飽和基を含む基とアルコキシ基、または有
機官能性基とアルコキシ基とを併せ持つアルコキシシラ
ンを配合することができる。エチレン性不飽和基を含む
基とアルコキシ基を併せ持つアルコキシシランとして
は、(ビニロキシプロピル)メチルジメトキシシラン、
(ビニロキシエトキシプロピル)メチルジメトキシシラ
ン、p−ビニルフェニルメチルジメトキシシラン、1−
(m−ビニルフェニル)メチルジメチルイソプロポキシ
シラン、2−(p−ビニルフェニル)エチルメチルジメ
トキシシラン、3−(p−ビニルベンゾイロキシ)プロ
ピルメチルジメトキシシラン、1−(p−ビニルフェニ
ル)エチルメチルジメトキシシラン、1−(o−ビニル
フェニル)−1,1,2 −トリメチル−2,2 −ジメトキシジ
シラン、1−(p−ビニルフェニル)−1,1 −(ジフェ
ニル−3−エチル−3,3 −ジエトキシジシロキサン、m
−ビニルフェニル〔3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル〕ジフェニルシラン、〔3−(p−イソプロペニルベ
ンゾイルアミノ)プロピル〕フェニルジプロポキシシラ
ン、γ−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、
N−メタクリロイル−N−メチル−γ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、N−アクリロイル−N−メチ
ル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N,N
−ビス(メタクリロイル)−γ−アミノプロピルメチル
ジメトキシシラン、N,N −ビス(アクリロイル)−γ−
アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−メタクリ
ロイル−N−メチル−γ−アミノプロピルフェニルジエ
トキシシラン、1−(3−メタクリロキシプロピル)−
1,1,3 −トリメチル−3,3 −ジメトキシジシロキサン、
ビニルメチルジメトキシシラン、ビニルエチルジイソプ
ロポキシシラン、ビニルジメチルエトキシシラン、アリ
ルメチルジメトキシシラン、5−ヘキセニルメチルジエ
トキシシラン、7−オクテニルエチルジエトキシシラン
などのシラン化合物およびこれを加水分解したシロキサ
ン化合物が挙げられ、これらを単独または2種以上の混
合物として用いる。一方、有機官能性基とアルコキシ基
を併せ持つアルコキシシランとしては、3−アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン、N−ジエチレントリアミンプロピルメチ
ルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチル
ジエトキシシラン、3,4 −エポキシシクロヘキシルエチ
ルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチル
ジメトキシシランなどのシラン化合物およびこれを加水
分解したシロキサン化合物である。
【0021】そして、上述したような(A)(b-1)成分のオ
ルガノシロキサン、(A)(b-2)成分のエチレン性不飽和基
含有オルガノシロキサン、および(A)(b-3)成分のアルコ
キシシランは、本発明に係る組成物中のコロイダルシリ
カ−シリコーンコアシェル体におけるポリオルガノシロ
キサンシェル部が20〜95重量%となり、しかも(I)式
の平均組成式 R1 aSiO(4-a)/2 (式中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の1価の
炭化水素基、a は1.80〜2.20の数、R1のうち0.01〜25モ
ル%がエチレン性不飽和基を含む基である)を満たすも
のになるように配合される。
【0022】上記したように、本発明に係るシリコーン
エマルジョン組成物は、上記(A)(a)成分のコロイダルシ
リカと、(A)(b-1)成分のオルガノシロキサン、(A)(b-2)
成分のエチレン性不飽和基含有オルガノシロキサンおよ
び要すれば(A)(b-3)成分のアルコキシシランとを、また
は(A)(a)成分と(A)(b-2)成分および(A)(b-3)成分とを、
水性媒体中、乳化剤の存在下にホモジナイザーなどを用
いて剪断混合し、重縮合させることによってコロイダル
シリカ−シリコーンコアシェル体を調製し、次いで(B)
成分の有機過酸化物を添加することによって製造でき
る。この乳化剤は主に(A)(b-1)成分および(A)(b-2)成分
と生成してくるコロイダルシリカ−シリコーンコアシェ
ル体を乳化させるための界面活性剤の役割を果たすと同
時に、(A)(a)成分と、(A)(b-1)成分、(A)(b-2)成分、
(A)(b-3)成分との重縮合反応の触媒の働きをするもので
あり、ここでアニオン系乳化剤としては有機スルホン酸
系乳化剤が、またカチオン系乳化剤としては第4級アン
モニウム塩型が好ましい。しかし、第4級アンモニウム
塩型の場合は種類によっては触媒作用が低いので、水酸
化ナトリウムや水酸化カリウムなどのアルカリ触媒の添
加併用が望まれる。また、この乳化剤の使用量は、(A)
(a)成分と、(A)(b-1)、(A)(b-2)および(A)(b-3)成分の
合計量 100重量部に対して通常1〜20重量部、好ましく
は1〜10重量部程度である。また、必要に応じてノニオ
ン系の乳化剤を併用してもよい。なお、前記コロイダル
シリカ−シリコーンコアシェル体の調製に当り、コロイ
ダルシリカを安定な状態に保持しておくため、酸性コロ
イダルシリカ−アニオン系乳化剤、アルカリ性コロイダ
ルシリカ−カチオン系乳化剤の組合せを選択する。この
際の水の使用量は、(A)(a)成分と(A)(b-1)、(A)(b-2)お
よび(A)(b-3)成分の合計量 100重量部に対して通常50〜
1000重量部、好ましくは 100〜500 重量部であり、縮合
温度は通常、5〜100 ℃である。
【0023】なお、本発明に係る組成物中のコロイダル
シリカ−シリコーンコアシェル体の調製に際し、シリコ
ーンシェル部の強度を向上させるために第4成分として
架橋剤を添加することもできる。この架橋剤としては、
たとえばトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシ
ラン、フェニルトリメトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、(3,3,3 −トリフルオロプロピル)トリメト
キシシランなどの3官能性架橋剤、テトラエトキシシラ
ンなどの4官能性架橋剤を挙げることができる。この架
橋剤の添加量は、(A)(b-1)、(A)(b-2)および(A)(b-3)成
分の合計量に対して、通常10重量%以下、好ましくは5
重量%以下である。
【0024】上記により得られる本発明に係る組成物中
のコロイダルシリカ−シリコーンコアシェル体エマルジ
ョンは酸性あるいはアルカリ性になっているので、長期
安定性を保つためアルカリあるいは酸で中和する必要が
ある。このアルカリ性物質としては、たとえば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウム、トリエタノールアミンなどが用いられ、ま
た酸としては塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、しゅう酸などが
用いられる。上記コロイダルシリカ−シリコーンコアシ
ェル体に対し、最後に(B) 成分の有機過酸化物を添加
し、攪拌混合を行うことで、本発明のシリコーン水性エ
マルジョン組成物の製造が完了する。本発明において使
用する有機過酸化物としては、上記したようにビス(4
−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネー
トなどが好ましい。また、これら有機過酸化物の使用に
際して、予め常法により乳化剤と水を使用し、O/W 型ま
たはW/O 型エマルジョンとしておくことが望ましい。さ
らに、前記硬化触媒の添加・攪拌混合温度は5〜25℃の
範囲内が好ましい。
【0025】なお、本発明に係るシリコーン水性エマル
ジョンは、製造ないし調製後2ケ月程度は安定だが、さ
らに長期間保存する場合には、有機過酸化物を別成分と
して分けて保存し、使用直前に混合することが好まし
い。また補強用の充填剤、安定剤、顔料、改質剤、難燃
剤などの併用も支障ない、さらにコーティングしやすい
粘度にするために増粘剤を使用したり、水で希釈したり
しても支障ない。
【0026】たとえば、難燃剤としては、水酸化アルミ
ニウム、水酸化マグネシウム、炭酸亜鉛などが例示され
る。さらには、本発明に係るエマルジョン組成物のエア
バッグ基布への接着性を向上させるため、1分子中に炭
素官能性基と、加水分解性基を併せ持つ有機ケイ素化合
物などの公知の接着助剤を本発明の組成物に添加しても
支障ない。このような有機ケイ素化合物としては、3−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチ
ル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3,4 −
エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン、3
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−クロロ
プロピルトリメトキシシラン及び下記構造式で示される
有機ケイ素化合物
【0027】
【化3】
【0028】などを挙げることができる。これらの有機
ケイ素化合物は、単独もしくは2種以上混合して用いる
ことができる。
【0029】さらに本発明の組成物の基材への処理は、
種々のエアバッグ用基布に、ディップコート、スプレー
コート、刷毛塗り、ナイフコート、ロールコート等の方
法によって塗布し、水を乾燥除去し、室温で10分〜数時
間放置するか、基材に応じて若干の加熱を行って硬化せ
しめる。
【0030】
【発明の効果】本発明のエアバッグ用皮膜形成エマルジ
ョン型シリコーン組成物によれば、種々のエアバッグ用
基布に処理した場合、従来のシリコーンゴムコーティン
グ組成物に比べ、塗工液の粘度を下げることになり、塗
工時の作業性が改善される。しかも水分が徐々に蒸発す
ることにより、複雑な形状においても、その表面の形状
に沿ったゴム被膜が形成され、ゴム面同士が接触した際
のブロッキングを起こさない。さらに従来の皮膜形成エ
マルジョンに比べ、機械的強度に優れた硬化皮膜を与え
る。また有害な有機溶剤を使用しないので、作業時の安
全性に優れ、作業者の健康を害することなく、各種塗工
に適した粘度に調整し得ることが可能である。
【0031】
【実施例】以下、実施例及び比較例をあげ、本発明を詳
述する。なお、実施例中の「部」はすべて「重量部」
を、「%」はすべて「重量%」を示す。 調製例1 酸性コロイダルシリカスノーテックスOL(日産化学工業
(株)製、平均粒子径84nm、SiO2 20.66%、Na2O 0.019
%、pH 2.78)1000部、蒸留水 470部、ドデシルベンゼン
スルホン酸 8.4部の混合液中に、オクタメチルシクロテ
トラシロキサン210部および1,3,5,7 −テトラビニルテ
トラメチルシクロテトラシロキサン 1.2部を加え、ホモ
ミキサーにより予備攪拌した後、ホモジナイザーにより
300kgf/cm2 の圧力で2回通すことにより、乳化、分散
させた。この混合液をコンデンサー、窒素導入口および
攪拌機を備えたセパラブルフラスコに移し、攪拌混合し
ながら85℃で5時間加熱し、5℃で48時間冷却すること
によって重合を完結させた。次いで、このポリオルガノ
シロキサンエマルジョンを炭酸ナトリウム水溶液でpH7
に中和し、重合を終わらせた。得られたポリオルガノシ
ロキサン中のオクタメチルシクロテトラシロキサンおよ
び1,3,5,7 −テトラビニルテトラメチルシクロテトラシ
ロキサンの重合率は99.4%であった。また、前記ポリオ
ルガノシロキサンがコロイダルシリカ−シリコーンコア
シェル体であるということが、動的光散乱法に基づく粒
径解析および電子顕微鏡観察により確認できた。すなわ
ち、レーザー粒径解析システム(大塚電子(株)製LPA-
3000 S/3100)を用いて粒径解析したところ、原料コロイ
ダルシリカの84nm付近にピークを持つ単一分散の粒径分
布が完全に消失し、153nm 付近にピークを持った単一分
散の粒径分布が新たに現れた。さらに、電子顕微鏡によ
り観察したところ、シリコーン粒子像のみが確認され、
原料シリカ粒子像は全く観察されなかった。一方、この
コアシェル体エマルジョンの一部を多量のアセトン中に
投入し、コアシェル体を析出させ、濾別後、真空乾燥機
で50℃、12時間乾燥し、コアシェル体凝集物を得た。そ
して、このコアシェル体凝集物の元素分析、IRおよび
1H、29Si−NMR 分析の結果、シリコーンシェル部の割合
は49.7%であった。また、前記コアシェル体をグラフト
重合体とみなした場合のグラフト率およびグラフト効率
はそれぞれ41.7%であった。次に、上記調製したコロイ
ダルシリカ−シリコーンコアシェル体水性エマルジョン
100部(固形分24.0%)に対しビス(4−t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネートの25%水性エ
マルジョン〔パーカドックス16(化薬アクゾ(株)製商
品名)25部、NIKKOL OP-5(日光ケミカルズ(株)製、商
品名)25部および蒸留水50部にて調製〕 1.0部、増粘剤
HPC(ヒドロキシプロピルセルロース(グレードM )日本
曹達(株)製) 1.2部、3−グリシドシキプロピルトリ
メトキシシラン3部を25℃にて添加し、混合攪拌するこ
とにより、シリコーン水性エマルジョン組成物を得、調
製液1とした。
【0032】調製例2 酸性コロイダルシリカとして、スノーテックスOZL (日
産化学工業(株)製、平均粒子径122nm 、SiO2 21.14
%、Na2O 0.101%、pH2.02)を用いた以外は、実施例1
の場合と同一組成、同一条件でポリオルガノシロキサン
エマルジョンを調製した。得られたポリオルガノシロキ
サンは、動的光散乱に基づく粒径解析および電子顕微鏡
観察によって、単一分散に粒径分布を有するコロイダル
シリカ−シリコーンコアシェル体であると確認できた
〔シリコーンシェル部の割合49.3%、グラフト率(%)
及びグラフト効率(%)それぞれ40.3%〕。次に上記調
製したコロイダルシリカ−シリコーンコアシェル体水性
エマルジョン 100部(固形分24.0%)に対し、調製例1
の場合と同様の有機過酸化物0.24部、増粘剤HPC(ヒドロ
キシプロピルセルロース グレードM 、日本曹達(株)
製)1.0部及び下記式で示される有機ケイ素化合物
【0033】
【化4】
【0034】2.5部を25℃にて添加し、混合攪拌するこ
とにより、シリコーン水性エマルジョン組成物を得、調
製液2とした。
【0035】調製例3 ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留水 320部との
混合液中に、オクタメチルシクロテトラシロキサン 100
部を加え、ホモミキサーにより予備攪拌した後、ホモジ
ナイザーにより300kgf/cm2 の圧力で2回通すことによ
り、乳化、分散させた。この乳化、分散液をコンデンサ
ー、窒素導入口および攪拌機を備えたセパラブルフラス
コに移し、攪拌混合しながら85℃で5時間加熱し、5℃
で48時間冷却した後、10%炭酸ナトリウム水溶液でpH7
に中和し、縮合を終わらせ、主剤とした。このものは、
GPC測定の結果、数平均分子量Mn=2.93×105 であっ
た。一方で、ドデシルベンゼンスルホン酸 2.0部と蒸留
水 320部との混合液中に、下記式で示される粘度25cSt
のポリメチルハイドロジェンシロキサン 100部
【0036】
【化5】
【0037】を加え、ホモミキサーにより予備攪拌した
後、ホモジナイザーにより300kgf/cm2 の圧力で2回通
すことにより、乳化、分散させ、硬化剤とした。次に、
前記主剤 100部に前記硬化剤5部、ジブチルスズジラウ
レートの50%水性エマルジョン(ジブチルスズジラウレ
ート50部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部
および蒸留水45部にて調製)0.1 部、3−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン3.0 部および増粘剤 HPC
(ヒドロキシプロピルセルロースグレードM;日本曹達
(株)製)4部を25℃にて添加し、混合攪拌することに
より、シリコーン水性エマルジョン組成物を得、調製液
3とした。
【0038】調製例4 粘度1万cPのα,ω−ジビニルポリメチルシロキサンベ
ースポリマー100 部にヒュームドシリカ15部を均一にな
るように混合し、次いで塩化白金酸のイソプロパノール
溶液を白金量としてベースポリマーに対し20ppm となる
量を均一に分散させ、主剤とした。一方、粘度1万cPの
α,ω−ジビニルポリメチルシロキサンベースポリマー
100 部にヒュームドシリカ15部を均一になるように混合
し、次いで下記式で示される粘度25cSt のポリメチルハ
イドロジェンシロキサン5.0 部
【0039】
【化6】
【0040】及び下記式で示されるアセチレン性不飽和
基を有するケイ素化合物0.2 部
【0041】
【化7】
【0042】を均一に分散させ、硬化剤とした。前記主
剤、硬化剤を50部づつ及び下記式で示される有機ケイ素
化合物3部
【0043】
【化8】
【0044】を混合攪拌してゴム成分4を得た。
【0045】実施例1〜2及び比較例1〜4 調製例1〜4で得られた調製液1〜3及びゴム成分4
に、表1に示す各種希釈剤を表1に示す量添加し、コー
ティング組成物を得た。このコーティング組成物を 6,6
−ナイロン布(420D) へゴム量が60〜80g/m2になる様
にコーティングした。次にオーブンにて以下の様に処理
し、シリコーンゴム硬化被膜を形成させた布を得た。
【0046】90℃×5min → 170℃×2min 得られた被膜形成布のゴムコーティング膜表面状態を目
視観察し、下記基準により評価し、また表面の動摩擦係
数(ゴム同士、ゴム−SUS)を下記の条件で測定した。 ・コーティング膜表面状態の評価基準 膜厚 ◎;均一 ○;ほぼ均一 △;少々ムラ有
り ×;不均一 ・表面動摩擦係数測定条件 荷重 150g、速度 100mm/min 、温度25℃、湿度60%RH ・塗れ性 6,6 −ナイロン布へコーティングした時の、布へのゴム
コーティング組成物の塗り易さ、広がり易さを観察し、
次の4段階で評価した。 ◎;広がり易く、スムーズに塗れる ○;塗り易い △;やや塗りにくい ×;塗りにくい ・浸透性 塗れ性の評価と同様に、コーティング組成物を、6,6 −
ナイロン布へコーティングした時の布へのコーティング
組成物のしみ込み易さを観察し、次の4段階で評価し
た。 ◎;良くしみ込み、布の表面から中まで全体が均一にな
る ○;多少しみ込みにくいが、布の表面から中までは均一
になる △;布の表面部に多く残り、中まで十分にしみ込まない ×;布の表面部のみで中にはしみこまない ・接着性及び機械的強度 6,6 −ナイロン布へコーティングされたゴム膜のナイロ
ン布への接着性及び機械的強度(コーティングされたナ
イロン布を指で強くしごき、接着の悪いもの、もしくは
機械的強度に劣るものは、コーティング面のゴム膜から
剥離、脱落がおきる)を観察し、次の3段階で評価し
た。 ◎;コーティング面からゴム膜の脱落等がなく、優れた
接着性、機械的強度を示す △;コーティング面からゴム膜がわずかに脱落、剥離が
生じる ×;コーティング面からゴム膜が脱落する
【0047】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a)コロイダルシリカのコア80〜5重量
    % (b)平均組成式 R1 aSiO(4-a)/2 … (I) (式中、R1は炭素数1〜8の置換または非置換の1価の
    炭化水素基、a は1.80〜2.20の数、R1のうち0.01〜25モ
    ル%がエチレン性不飽和基を含む基である)で表される
    ポリオルガノシロキサンのシェル20〜95重量%からなる
    コロイダルシリカ−シリコーンコアシェル体 100重量
    部、 (B) 有機過酸化物 0.1〜5重量部、 (C) 乳化剤1〜20重量部、および (D) 水50〜1000重量部 とから成ることを特徴とするエアバッグ用皮膜形成エマ
    ルジョン型シリコーン組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエマルジョン型シリコー
    ン組成物の硬化被膜を形成したエアバッグ基布を縫製し
    てなるエアバッグ。
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