JPH09208886A - 水性塗料用樹脂及び水性塗料組成物 - Google Patents

水性塗料用樹脂及び水性塗料組成物

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JPH09208886A
JPH09208886A JP1848596A JP1848596A JPH09208886A JP H09208886 A JPH09208886 A JP H09208886A JP 1848596 A JP1848596 A JP 1848596A JP 1848596 A JP1848596 A JP 1848596A JP H09208886 A JPH09208886 A JP H09208886A
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resin
water
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acid
polymerizable oligomer
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JP1848596A
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Katsutomo Katamoto
勝智 片本
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Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明により、塗膜の耐水性、加工性に優
れ、かつ塗料としての塗装性、経時保存安定性にも優れ
る水性塗料用樹脂組成物及び塗料を提供すること。 【解決手段】 下記(a)(b)(c)を重合してなる
数平均分子量3000〜100000の水性塗料用樹
脂。 (a)水酸基および一分子当たり1〜6個の脂肪族系エ
チレン結合を有し、かつ−COOH基を有さない、数平
均分子量が500〜10000であるラジカル重合可能
なオリゴマー (b)α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸 (c)その他共重合可能な不飽和単量体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規にして有用な
る水性塗料用樹脂及び水性塗料組成物に関する。さらに
詳細には、耐水性、加工性に優れ、かつ塗装性、経時保
存安定性にも優れる水性塗料用樹脂組成物及びそれを用
いてなる水性塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水性塗料は家電、自動車、缶等の金属に
塗装され、その耐腐食性、美観の向上等に貢献してい
る。しかしながら、最近特に塗料の性能に対する要望が
強く、さらなる物性の向上が要求されている。従来より
美観が要求される分野には、透明性に優れる、アクリル
系樹脂/アミノ系樹脂、またはポリエステル系樹脂/ア
ミノ系樹脂が広く使用されている。しかし、加工性と耐
腐食性、あるいは加工性と耐水性のバランスを取ること
が難しいという問題を有していた。
【0003】従来より水性塗料には、水分散性と水溶性
の2タイプがある。水分散性の場合に用いられる樹脂
は、通常界面活性剤を用いて乳化重合法で合成されるも
のが多く、使用する界面活性剤が塗膜形成後も塗膜中に
残存し、耐水性を低下させる欠点があった。一方、水溶
性タイプは、用いられる樹脂中に親水性の強い極性基、
ボキシル基、水酸基等を有することが必要であり、酸
価、水酸基価は共に20以上必要であるが、耐水性の点
からは、樹脂中の親水性基の量は少ない方が望ましい。
さらにポリエステル樹脂の場合、その加水分解性の点か
ら耐水性、耐アルカリ性等の性能が劣るという欠点もあ
った。
【0004】これらの欠点を改善するために、種々の検
討が成されている。例えば、アクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂に、ヘキサメトキシメチルメラミン、メチル
化ベンゾグアナミン等の水性アミノ樹脂を多量に配合す
る方法が行われているが、加工性の低下が大きく、耐水
性、加工性のバランスをとることが困難であり、さらに
焼き付け時に、多量に配合したアミノ樹脂の一部が揮散
するという欠点があり、実用上満足できる水性塗料を与
えるものではなかった。また、アクリル系樹脂を用いる
場合、特に加工性において、バランスをとることが困難
であった。
【0005】また、特開平1−129072号公報に
は、アクリル樹脂にポリエステル樹脂をエステル化反応
或いは、エステル化交換反応を用い結合させる方法が開
示されているが、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂共に
多官能ポリマー同士の反応であるため、反応制御が困難
である。
【0006】特開平5−279621号公報には、アク
リル系のモノマーと酸価を有する酸性基含有ポリエステ
ル樹脂との共重合体を水性塗料に用いることが開示され
ているが、ポリエステル樹脂に残っているカルボキシル
基のために耐水性の点で不十分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、この
ような問題点を解決するものであり、耐水性、加工性に
優れ、かつ塗装性、経時保存安定性にも優れる水性塗料
用樹脂組成物及び水性塗料組成物を提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち第1の発明は、
下記(a)(b)(c)を重合してなる数平均分子量3
000〜100000の水性塗料用樹脂である。 (a)水酸基および一分子当たり1〜6個の脂肪族系エ
チレン結合を有し、かつ−COOH基を有さない、数平
均分子量が500〜10000であるラジカル重000
であるラジカル重合可能なオリゴマー (b)α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸 (c)その他共重合可能な不飽和単量体
【0009】第2の発明は、ラジカル重合可能なオリゴ
マー(a)の酸価が0であることを特徴とする第1の発
明記載の水性塗料用樹脂である。
【0010】第3の発明は、ラジカル重合可能なオリゴ
マー(a)が、エステル結合および/またはアミド結合
を有する重合体であることを特徴とする第1の発明また
は第2の発明記載の水性塗料用樹脂であり、さらに第4
の発明は、第1の発明ないし第3の発明いずれか記載の
水性塗料用樹脂、及び水酸基と反応可能な架橋剤とを含
有することを特徴とする水性塗料組成物である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるラジカル重合
可能なオリゴマー(a)は、水酸基および一分子当たり
1〜6個の脂肪族系エチレン結合を有し、かつ−COO
H基を有さず、数平均分子量が500〜10000であ
り、水酸基は、主鎖の末端、側鎖の末端、いずれにあっ
てもよい。酸価が0であることが好ましい。係るラジカ
ル重合可能なオリゴマー(a)としては、エステル結合
および/またはアミド結合を有する重合体であることが
好ましく、通常の多塩基酸と多価アルコール、または通
常の多塩基酸と官能基数が2個以上であるアミン、また
はアミノアルコール等とを反応せしめることにより得ら
れる。
【0012】脂肪族系エチレン結合は、前記の多塩基
酸、多価アルコール、官能基数が2個以上であるアミ
ン、またはアミノアルコールの一部に脂肪族系エチレン
結合を有する化合物を用いることによって、ラジカル重
合可能なオリゴマー(a)中に導入すればよい。脂肪族
系エチレン結合が一分子当たり6個を越えると、反応が
制御しにくくなり、ゲル化が起こりやすい。
【0013】脂肪族系エチレン結合を有する化合物とし
ては、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、テトラヒド
ロフタル酸等の不飽和多価カルボン酸、もしくはその酸
無水物、ブテンジオール等の不飽和多価アルコール等を
一種以上が使用できる。
【0014】多塩基酸としては、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、琥珀酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバチン酸、ヘキサヒドロフタル酸、ハイミック
酸、トリメリット酸、メチレンシクロヘキセントリカル
ボン酸、ピロメリット酸等の多価カルボン酸、もしくは
その酸無水物等を一種以上が使用できる。また、必要に
応じて安息香酸などの一塩基酸も併用できる。
【0015】多価アルコールとしては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ト
リエチレングリコール、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメタ
ン、ペンタエリスリット、ジペンタエリット、ジグリセ
リン、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、
水添ビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
等、もしくは、それらのアルコキシ化したものを一種以
上使用できる。さらに、上記アルコール成分および上記
酸性分に加えてヒマシ油、脱水ヒマシ油、桐油、サフラ
ワー油、大豆油、アマニ油、トール油、ヤシ油等、およ
びそれらの脂肪酸の内の一種もしくは、二種以上の混合
物である油成分及び、その脂肪酸用いることができる。
【0016】係るラジカル重合可能なオリゴマー(a)
は、前記の酸成分、アルコール成分、アミン成分をアル
コール成分過剰の状態で公知の方法によりエステル化或
いはアミド化反応させ、酸価を0にすることにより得ら
れる。また、酸価を0にするために、多塩基酸と多価ア
ルコールとを反応せしめ、最後にジエタノールアミン、
モノエチルエタノールアミン、ジメチルアミン等のアミ
ノ基以外の官能基としては水酸基のみを持つアミンを用
い、アミド化を行えばより反応が進行しやすい。
【0017】本発明においてラジカル重合可能なオリゴ
マー(a)の数平均分子量としては、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー法で500〜10000であ
る。数平均分子量が500未満だと、係るラジカル重合
可能なオリゴマーの共重合体を用いてなる塗料の塗膜に
おいて、加工性と耐水性・硬度のバランスをとることが
難しくなり、一方、数平均分子量が10000を越える
と塗料とした場合塗装性を損なう。
【0018】本発明において用いられるα,β−モノエ
チレン性不飽和カルボン酸(b)としては、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、テトラヒドロフタル酸等があり、これ
らの一種以上を使用することができる。
【0019】本発明において用いられるその他の共重合
可能な不飽和単量体(c)としては、スチレン、ビニル
トルエン、メチルメタアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルメタアクリレ
ート、シクロヘキシルアクリレート、メタアクリルアミ
ド、アクリルニトリル、酢酸ビニル等が挙げられ、これ
らの一種以上を使用することができる。
【0020】本発明の水性塗料用樹脂は、常法に従っ
て、(a)、(b)、(c)を重合してなる、数平均分
子量3000〜100000のものである。数平均分子
量3000未満であると、加工性と耐水性・硬度のバラ
ンスをとることが難しくなり、数平均分子量10000
0を越えると塗装性が悪くなる。
【0021】(a)は、(a)、(b)、(c)の合計
に対し5〜80重量%使用することが好ましく、(b)
は、2〜20重量%使用することが好ましい。(a)が
5重量%未満では、塗膜の加工性が劣り、一方、80重
量%を越えると塗装性が劣る。また、(b)が2重量%
未満では、水性化が困難であり、一方、20重量%を越
えると塗膜の耐水性が劣る。(c)は、93重量%を越
えると相対的に(a)、(b)が少なくなり、その結
果、水性化が困難になったり、塗膜の加工性が劣ったり
するので、93重量%以下であることが好ましい。
【0022】本発明の水性塗料用樹脂は、その樹脂構成
成分中の酸性基を塩基性物質で部分的或いは、完全に中
和することによって、水性媒体に溶解もしくは分散す
る。塩基性物質としては、酸性基のプロトンを享受でき
るものであれば良く、好ましくは、1級及び/または2
級および/または3級アミノ基を有する有機アミン類で
あり、例えばアンモニア、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、
トリエタノールアミン等が挙げられ、これらは1種また
は2種以上の混合物として用いられる。
【0023】上記水性媒体とは、水、または水と親水性
溶剤との混合物である。親水性溶剤としては、水可溶性
を持ったものであれば良く、好ましくはグリコール類お
よび/またはアルコール類であり、例えばエチレングリ
コール、エチルセロソルブ、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、エタノール、ブタノール等が挙げら
れ、これらは1種または2種以上の混合物として用いら
れる。
【0024】本発明の水性塗料組成物において用いられ
る水酸基と反応可能な架橋剤としては、アミノ樹脂、フ
ェノール樹脂等、水性塗料用樹脂中のラジカル重合可能
なオリゴマー由来の水酸基と反応可能なものであれば良
く、アミノ樹脂が好ましい。また、水性塗料用樹脂/架
橋剤の配合比は、2/1〜1/2が好ましく、1/1が
さらに好ましい。
【0025】本発明の水性塗料組成物には、必要に応じ
て硬化助剤も使用できる。例えば、アミンでブロックし
た酸触媒として、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸等
を塗料組成物中の水性塗料用樹脂と架橋剤の固形分総量
100重量部に対し0.1〜5重量部添加して塗料化す
る。
【0026】本発明の水性塗料組成物には、本発明の水
性塗料用樹脂の他に、塗膜の耐水性や加工性、塗料の経
時安定性を損なわない範囲で、種々の親水性樹脂を混合
して用いても良い。親水性樹脂としては、一般的に用い
られている水溶性樹脂、水分散性樹脂であれば良く、例
えば水性アクリル樹脂、マレイン化脂肪酸、ポリオー
ル、変性エポキシ樹脂などが挙げられ、水性アクリル樹
脂が好ましく、例えば水性アクリル樹脂としては、アク
リル酸15重量部、スチレン10重量部、アクリル酸メ
チル75重量部の共重合体等が用いられる。
【0027】また、本発明の水性塗料組成物には、レベ
リング剤、消泡剤、潤滑剤等の添加剤を添加することも
できる。さらに、酸化チタン、キナクリドン等の顔料、
その他充填剤を添加する事も出来る。顔料、充填剤等を
配合するには、本発明の水性塗料用樹脂や水性アクリル
樹脂の溶液と練肉し分散ペーストを作成した後塗料化す
るのが好ましい。本発明の水性塗料組成物は、ロールコ
ート、スプレー、はけ塗り等の公知の手段で塗装するこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表わす。 製造例1 水酸基を有するラジカル重合可能なオリゴマ
ーA1の製造 温度計、撹拌機、精留塔、窒素ガス吹込管を備えた四つ
口フラスコにエチレングリコール14部、ネオペンチル
グリコール37部、アジピン酸34部、無水マレイン酸
15部を仕込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら
温度を230℃に加熱し、酸価が0になるまで反応し、
次に160℃まで冷却し、ブチルセロソルブを添加し
て、一分子当たり3個の脂肪族系エチレン結合を有し数
平均分子量2000の水性ラジカル重合可能なオリゴマ
ーA1の溶液(固形分80%、有機溶剤量20%)を得
た。
【0029】製造例2 水酸基を有するラジカル重合可
能なオリゴマー樹脂A2の製造 温度計、撹拌機、精留塔、窒素ガス吹込管を備えた四つ
口フラスコにエチレングリコール14部、ネオペンチル
グリコール37部、アジピン酸23部、無水マレイン酸
酸15部を仕込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜなが
ら温度を230℃に加熱し、酸価が5以下になるまで反
応し、次に160℃まで冷却し、アジピン酸11部を添
加し、更に温度を230℃に加熱し、反応を続け酸価が
30になった時点で反応を終了させた。100℃以下に
冷却し、ジエタノールアミン5.6部仕込み、窒素ガス
を導入しつつかきまぜながら温度110℃で2時間加熱
し、酸価が0になるまで反応した。その後80℃以下に
冷却し、ブチルセロソルブを添加して、一分子当たり3
個の脂肪族系エチレン結合を有し数平均分子量2000
の水性ラジカル重合可能なオリゴマーA2の溶液(固形
分80%、有機溶剤量20%)を得た。
【0030】製造例3 水酸基を有するラジカル重合可
能なオリゴマー樹脂A3の製造 エチレングリコール7.5部、ネオペンチルグリコール
38部、アジピン酸44.5部、無水マレイン酸酸10
部とし、反応温度を230℃ではなく260℃とした以
外は、製造例1と同様にして、一分子当たり5個の脂肪
族系エチレン結合を有し数平均分子量4000の水性ラ
ジカル重合可能なオリゴマーA3の溶液(固形分80
%、有機溶剤量20%)を得た。
【0031】製造例4 水酸基を有するラジカル重合可
能なオリゴマー樹脂A4の製造 エチレングリコール12部、ネオペンチルグリコール4
9部、アジピン酸19部、無水マレイン酸20部とした
以外は、製造例1と同様にして、一分子当たり2個の脂
肪族系エチレン結合を有し数平均分子量1000の水性
ラジカル重合可能なオリゴマーA4の溶液(固形分80
%、有機溶剤量20%)を得た。
【0032】製造例5 −COOH基を有するラジカル
重合可能なポリエステルB1の製造 温度計、撹拌機、精留塔、窒素ガス吹込管を備えた四つ
口フラスコにエチレングリコール14部、ネオペンチル
グリコール37部、アジピン酸23部、無水マレイン酸
15部を仕込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら
温度を230℃に加熱し、酸価が5以下になるまで反応
し、次に160℃まで冷却し、アジピン酸11部を添加
し、更に反応を続け酸価が30になった時点で反応を終
了させた。80℃以下に冷却し、ブチルセロソルブを添
加し、一分子当たり3個の脂肪族系エチレン結合を有し
数平均分子量2000の水性ラジカル重合可能なオリゴ
マーB2の溶液(固形分80%、有機溶剤量20%)を
得た。
【0033】製造例6 水性ポリエステルC1の製造 温度計、撹拌機、精留塔、窒素ガス吹込管を備えた四つ
口フラスコにエチレングリコール13部、ネオペンチル
グリコール33部、アジピン酸21部、テレフタル酸2
3部を仕込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら温
度を230℃に加熱し、酸価が5以下になるまで反応
し、次に160℃まで冷却し、アジピン酸10部を添加
し、更に温度を230℃に加熱し、反応を続け酸価が3
0になった時点で反応を終了させた。80℃以下に冷却
し、ブチルセロソルブを添加し、固形分80%とし、ジ
メチルエタノールアミン4.8部および水24.6部を
添加し、数平均分子量2000の水性ポリエステルB1
(固形分60%、有機溶剤量12%)の溶液を得た。
【0034】製造例7 水性アクリル樹脂D1の製造 温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下槽、窒素ガス吹込管
を備えた四つ口フラスコにn−ブタノール100部を仕
込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら温度を10
5℃に保ち、滴下槽からスチレン30%、エチルアクリ
レート20%、ブチルアクリレート10%、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート20%、メチルメタクリレート
10%、アクリル酸10%の混合物100部に過酸化ベ
ンゾイル5部を溶解させたものを3時間にわたって滴下
した。その後105℃に保ち1時間反応し、過酸化ベン
ゾイル0.5部を添加し、さらに1時間反応させ終了し
た。これを減圧下80℃にてn−ブタノールを不揮発分
80%になるまで留去し、その後、ジメチルエタノール
アミン12.4部と水を入れ、水性アクリル樹脂D1の
溶液(固形分50%、残留n−ブタノール12.5%)
を得た。
【0035】製造例8 水性塗料用樹脂E1の製造 温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下槽、窒素ガス吹込管
を備えた四つ口フラスコにn−ブタノール100部を仕
込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら温度を10
5℃に保ち、滴下槽からスチレン30%、エチルアクリ
レート20%、ブチルアクリレート10%、水酸基を有
するラジカル重合可能なオリゴマー(A1)20%、メ
チルメタクリレート10%、アクリル酸10%の混合物
100部に過酸化ベンゾイル5部を溶解させたものを3
時間にわたって滴下した。その後105℃に保ち1時間
反応し、過酸化ベンゾイル0.5部を添加し、さらに1
時間反応させ終了した。これを減圧下80℃にてn−ブ
タノールを不揮発分80%になるまで留去し、その後、
ジメチルエタノールアミン12.4部と水を入れ、数平
均分子量10000の水性塗料用樹脂E1の溶液(固形
分50%、残留n−ブタノール12.5%)を得た。
【0036】製造例9 水性塗料用樹脂E2の製造 温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下槽、窒素ガス吹込管
を備えた四つ口フラスコにn−ブタノール100部を仕
込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら温度を10
5℃に保ち、滴下槽からスチレン30%、エチルアクリ
レート20%、ブチルアクリレート10%、水酸基を有
するラジカル重合可能なオリゴマー(A2)20%、メ
チルメタクリレート10%、アクリル酸10%の混合物
100部に過酸化ベンゾイル5部を溶解させたものを3
時間にわたって滴下した。その後105℃に保ち1時間
反応し、過酸化ベンゾイル0.5部を添加し、さらに1
時間反応させ終了した。これを減圧下80℃にてn−ブ
タノールを不揮発分80%になるまで留去し、その後、
ジメチルエタノールアミン12.4部と水を入れ、数平
均分子量10000の水性塗料用樹脂E2の溶液(固形
分50%、残留n−ブタノール12.5%)を得た。
【0037】製造例10、11 水性塗料用樹脂E3、
E4の製造 過酸化ベンゾイルを8部、重合温度を130℃(製造例
10:水性塗料用樹脂E3)、過酸化ベンゾイルを3
部、重合温度を100℃(製造例11:水性塗料用樹脂
E4)とした以外は製造例8と同様にして、数平均分子
量7000(:E3)、数平均分子量13000(:E
4)の水性塗料用樹脂を得た。
【0038】製造例12、13 水性塗料用樹脂E5、
E6の製造 製造例8の水酸基を有するラジカル重合可能なオリゴマ
ー(A1)の代わりに製造例3、4の水酸基を有するラ
ジカル重合可能なオリゴマー(A3)、(A4)を用い
た以外は、製造例8と同様にして数平均分子量1000
0の水性塗料用樹脂(E5)、数平均分子量10000
の水性塗料用樹脂(E6)溶液を得た。
【0039】製造例14 ポリエステル変性アクリル樹
脂F1の製造 温度計、撹拌機、還流冷却器、滴下槽、窒素ガス吹込管
を備えた四つ口フラスコにn−ブタノール100部を仕
込み、窒素ガスを導入しつつかきまぜながら温度を10
5℃に保ち、滴下槽からスチレン30%、エチルアクリ
レート20%、ブチルアクリレート10%、カルボキシ
ル基を有するラジカル重合可能なポリエステル(B1)
20%、メチルメタクリレート10%、アクリル酸10
%の混合物100部に過酸化ベンゾイル5部を溶解させ
たものを3時間にわたって滴下した。その後105℃に
保ち1時間反応し、過酸化ベンゾイル0.5部を添加
し、さらに1時間反応させ終了した。これを減圧下80
℃にてn−ブタノールを不揮発分80%になるまで留去
し、その後、ジメチルエタノールアミン12.4部と水
を入れ、数平均分子量10000のポリエステル変性ア
クリル樹脂F1の溶液(固形分50%、残留n−ブタノ
ール12.5%)を得た。
【0040】実施例1〜7、比較例1〜4 表1の組成は各成分の量を固形分重量%にて示したもの
である。この表1の組成に従って、各成分を混合したの
ち、ブチルセロソルブを添加して、塗料中の有機溶剤量
を10重量%にし、これにパラトルエンスルホン酸アミ
ン塩を0.3重量部、シリコーン系レベリング剤を0.
3重量部添加して、さらに水を添加し固形分60%とな
るように調整し、水性塗料組成物を得た。尚、架橋剤と
しては、アミノ樹脂であるサイメル1123(三井サイ
テック社製)を使用した。
【0041】実施例、比較例で作成した塗料、および塗
膜特性の試験の結果を表1に示した。各試験方法は下記
のとおりである。
【0042】塗料試験 ◎塗料安定性試験;塗料を2ヶ月間常温で保存した後、
塗料中の樹脂のゲル化・・粘度変化・分離の状態を観察
した。 ○・・・変化無し △・・・増粘する ×・・・ゲル化する
【0043】塗膜特性試験 実施例1〜2、比較例1〜4で得られた塗料組成物を、
板厚0.23mmの電気メッキブリキにロールコート塗
装により乾燥後塗膜厚7μになるように塗装し、ガスオ
ーブンにて雰囲気温度190℃において10分間焼き付
け塗装パネルを作成し、塗膜の各種特性を調べた。
【0044】◎密着性試験;碁盤目剥離試験を行い、剥
離面積を目視で評価した。 ○・・・0%〜5% △・・・5%〜39% ×・・・40%以上
【0045】◎耐水性試験;塗装パネルを水中に浸漬
し、100℃−30分の熱処理を行った後、密着性試験
を行った。 ○・・・0%〜5% △・・・5%〜39% ×・・・40%以上
【0046】◎塗膜硬度;JIS規格「鉛筆引っかき試
験」(JIS NO.K5400)に登録されている方
法に準じて行った。
【0047】◎加工性試験;エリクセン試験:JIS
Z−2247に準じ、下地の金属が割れ始めるところま
で押し出し加工した後塗膜の状態を評価した。 ○・・・変化無し △・・・多少ヒビが入る ×・・・全体にヒビが入る
【0048】◎フロー試験;塗膜のグロスやレベリング
状態を目視にて評価した。 ○・・・グロス、レベリング性共に良好 △・・・グロス、またはレベリング性若干劣 ×・・・グロス、またはレベリング性劣
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明により、特に耐水性、加工性に優
れ、かつ塗装性、経時保存安定性にも優れる水性塗料用
樹脂組成物及び塗料を提供することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)(b)(c)を重合してなる
    数平均分子量3000〜100000の水性塗料用樹
    脂。 (a)水酸基および一分子当たり1〜6個の脂肪族系エ
    チレン結合を有し、かつ−COOH基を有さない、数平
    均分子量が500〜10000であるラジカル重合可能
    なオリゴマー (b)α,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸 (c)その他共重合可能な不飽和単量体
  2. 【請求項2】 ラジカル重合可能なオリゴマー(a)の
    酸価が0であることを特徴とする請求項1記載の水性塗
    料用樹脂。
  3. 【請求項3】 ラジカル重合可能なオリゴマー(a)
    が、エステル結合および/またはアミド結合を有する重
    合体であることを特徴とする請求項1または2記載の水
    性塗料用樹脂。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の水性塗
    料用樹脂、及び水酸基と反応可能な架橋剤とを含有する
    ことを特徴とする水性塗料組成物。
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