JPH09208547A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH09208547A
JPH09208547A JP8014668A JP1466896A JPH09208547A JP H09208547 A JPH09208547 A JP H09208547A JP 8014668 A JP8014668 A JP 8014668A JP 1466896 A JP1466896 A JP 1466896A JP H09208547 A JPH09208547 A JP H09208547A
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JP
Japan
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compound
acid
heat
recording material
bis
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JP8014668A
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English (en)
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Masakatsu Nakatsuka
正勝 中塚
Atsuo Otsuji
淳夫 大辻
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 電子供与性発色性化合物および電子受容
性化合物を含有する感熱記録材料において、さらに一般
式(1)で表される化合物の金属塩の少なくとも1種を
含有する感熱記録材料。 (式中、X1 〜X4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、ニトロ基またはアセトアセチルア
ミノ基を表し、Rはアルキル基またはアリール基を表
す) 【効果】 発色画像の保存安定性に優れた感熱記録材料
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関す
る。さらに詳しくは、発色画像の保存安定性に優れた感
熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子供与性発色性化合物と電
子受容性化合物(顕色剤)との呈色反応を利用した感熱
記録材料はよく知られている(例えば、特公昭43−4
160号公報、特公昭45−14039号公報)。感熱
記録材料は比較的安価であり、また、記録機器がコンパ
クトで、且つ、メンテナンスフリーである等という利点
があり、ファクシミリ、記録計、プリンターの分野にお
いて幅広く利用されている。最近では、感熱記録材料の
利用分野はさらに広がり、且つ、多様化しており、さら
に過酷な環境下での用途(例えば、ラベル、プリペイド
カード等)へと広がっている。しかし、従来より公知の
2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)プロパン〔”
ビスフェノールA”〕、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステルなどを電子受容性化合物とする感熱記録材料
は、過酷な環境下(例えば、油、溶剤、油脂、蛍光ペン
等の筆記具等との接触下あるいは多湿環境下)では、そ
の発色画像が褪色したりする等の欠点がある。現在、発
色画像の保存安定性に一層優れた感熱記録材料が求めら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、発色
画像の保存安定性に優れた感熱記録材料を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の要
望にこたえるべく、感熱記録材料に関し鋭意検討した結
果、本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は、
電子供与性発色性化合物および電子受容性化合物を含有
する感熱記録材料において、さらに一般式(1)(化
2)で表される化合物の金属塩から選ばれる少なくとも
1種の金属塩を含有する感熱記録材料に関するものであ
る。
【0005】
【化2】 (式中、X1 〜X4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基、ニトロ基またはアセトアセチルア
ミノ基を表し、Rはアルキル基またはアリール基を表
す)
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の感熱記録材料に関
して、詳細に説明する。本発明は、電子供与性発色性化
合物および電子受容性化合物を含有する感熱記録材料に
おいて、さらに一般式(1)で表される化合物の金属塩
を含有する感熱記録材料である。本発明に係る一般式
(1)で表される化合物において、X1 〜X4 は水素原
子、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、ニトロ
基またはアセトアセチルアミノ基を表す。好ましくは、
水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、炭素数1
〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基、ニト
ロ基またはアセトアセチルアミノ基であり、より好まし
くは、水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ニトロ基
またはアセトアセチルアミノ基であり、特に好ましく
は、水素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基、エト
キシ基、ニトロ基またはアセトアセチルアミノ基であ
る。一般式(1)で表される化合物において、Rはアル
キル基またはアリール基を表し、好ましくは、炭素数1
〜8アルキル基または炭素数6〜20のアリール基であ
り、より好ましくは、炭素数1〜4のアルキル基または
炭素数6〜10のアリール基であり、特に好ましくは、
メチル基またはフェニル基である。
【0007】一般式(1)で表される化合物の具体例と
しては、例えば、アセト酢酸アニリド、2'−メチルアセ
ト酢酸アニリド、3'−メチルアセト酢酸アニリド、4'−
メチルアセト酢酸アニリド、2'−エチルアセト酢酸アニ
リド、4'−エチルアセト酢酸アニリド、4'−tert−ブチ
ルアセト酢酸アニリド、4'−n−ヘキシルアセト酢酸ア
ニリド、4'−tert−オクチルアセト酢酸アニリド、2',
4'−ジメチルアセト酢酸アニリド、2'−メトキシアセト
酢酸アニリド、3'−メトキシアセト酢酸アニリド、4'−
メトキシアセト酢酸アニリド、2'−エトキシアセト酢酸
アニリド、4'−エトキシアセト酢酸アニリド、4'−n−
プロポキシアセト酢酸アニリド、4'−n−ブトキシアセ
ト酢酸アニリド、4'−n−ヘキシルオキシアセト酢酸ア
ニリド、4'−n−オクチルオキシアセト酢酸アニリド、
2',4'−ジメトキシアセト酢酸アニリド、2',5'−ジメ
トキシアセト酢酸アニリド、2'−メトキシ−5'−メチル
アセト酢酸アニリド、
【0008】2'−フルオロアセト酢酸アニリド、4'−フ
ルオロアセト酢酸アニリド、2'−クロロアセト酢酸アニ
リド、3'−クロロアセト酢酸アニリド、4'−クロロアセ
ト酢酸アニリド、4'−ブロモアセト酢酸アニリド、2',
4'−ジクロロアセト酢酸アニリド、2',5'−ジクロロア
セト酢酸アニリド、2'−クロロ−4'−メチルアセト酢酸
アニリド、5'−クロロ−2'−メトキシアセト酢酸アニリ
ド、5'−クロロ−2',4'−ジメトキシアセト酢酸アニリ
ド、4'−クロロ−2',5'−ジメトキシアセト酢酸アニリ
ド、4'−クロロ−2',5'−ジエトキシアセト酢酸アニリ
ド、2'−ニトロアセト酢酸アニリド、3'−ニトロアセト
酢酸アニリド、4'−ニトロアセト酢酸アニリド、2'−メ
トキシ−4'−ニトロアセト酢酸アニリド、4'−メトキシ
−2'−ニトロアセト酢酸アニリド、1,3−ビス(アセ
トアセチルアミノ)ベンゼン、1,4−ビス(アセトア
セチルアミノ)ベンゼン、2−エチルカルボニルアセト
アニリド、2−n−ブチルカルボニルアセトアニリド、
2−n−ヘキシルカルボニルアセトアニリド、2−ベン
ゾイルアセトアニリド、2−ベンゾイル−2'−メチルア
セトアニリド、2−(4'−メチルベンゾイル)アセトア
ニリド、2−(4'−メトキシベンゾイル)アセトアニリ
ド、2−(4'−クロロベンゾイル)アセトアニリド等を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0009】一般式(1)で表される化合物は、一部の
化合物に関しては市販されており、また、公知の方法に
より製造することができる。すなわち、一般式(1)で
表される化合物において、例えば、Rがメチル基の化合
物は、アニリン誘導体に、ジケテンを作用させることに
より製造することができる。
【0010】本発明に係る一般式(1)で表される化合
物の金属塩において、金属塩としては、ナトリウム、カ
リウム、リチウムなどの1価の金属塩を包含するもので
はあるが、より好ましくは、多価金属塩であり、さらに
好ましくは、2価、3価あるいは4価の金属塩であり、
特に好ましくは、2価の金属塩である。多価金属塩の具
体例としては、例えば、亜鉛、マグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、ニッケル、スズ、銅、鉛、モリブデン、
タングステン、モリブデン、ジルコニウム、ストロンチ
ウム、マンガン、コバルト、チタン、アルミニウム、鉄
の塩を挙げることができる。好ましくは、亜鉛、マグネ
シウム、カルシウム、バリウム、ニッケル、マンガン、
コバルト、アルミニウムの塩であり、より好ましくは、
亜鉛、マグネシウム、カルシウムの塩であり、特に好ま
しくは、亜鉛、カルシウムの塩である。
【0011】また、本発明に係る一般式(1)で表され
る化合物の金属塩、例えば、1価のナトリウム、カリウ
ム、リチウム塩などのアルカリ金属塩は、通常、一般式
(1)で表される化合物1当量に対し、0.8〜1.2
当量、好ましくは、1.0〜1.1当量の水酸化アルカ
リ金属化合物、炭酸アルカリ金属化合物、炭酸水素アル
カリ金属化合物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸水素ナトリウムなど)を水の存在下で作用させ
て製造することができる。
【0012】また、一般式(1)で表される化合物の金
属塩において、多価金属塩は、通常、水の存在下で一般
式(1)で表される化合物のアルカリ金属塩1当量に対
し、0.8〜1.5当量、好ましくは、1.0〜1.2
当量の多価金属化合物を作用させることにより製造する
ことができる。この際、所望に応じて、加熱を行った
り、あるいは有機溶媒を共存させてもよい。尚、この場
合の当量とは、一般式(1)で表される化合物のアルカ
リ金属塩1モルに対し、多価金属化合物が、例えば、2
価の金属化合物(例えば、硫酸亜鉛)の場合には、0.
5モルの2価の金属化合物が1当量に相当するものであ
る。
【0013】この際使用される一般式(1)で表される
化合物のアルカリ金属塩の水溶液としては、複数の異な
る一般式(1)で表される化合物のアルカリ金属塩の水
溶液を用いてもよく、例えば、アセト酢酸アニリドと4'
−メチルアセト酢酸アニリドのそれぞれのアルカリ金属
塩水溶液の混合水溶液を用いて調製された多価金属塩も
本発明の感熱記録材料に使用することができる。多価金
属化合物の具体例としては、例えば、硫酸亜鉛、硫酸マ
グネシウム、硫酸アルミニウム等の硫酸塩、塩化亜鉛、
塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化バリウム、塩
化ニッケル、塩化コバルト、塩化アルミニウム、臭化亜
鉛等のハロゲン化物、酢酸亜鉛、酢酸マンガン等の酢酸
塩、硝酸亜鉛等の硝酸塩等を挙げることができる。多価
金属化合物は、単独で使用してもよく、または複数併用
してもよい。
【0014】また、一般式(1)で表される化合物の多
価金属塩は、一般式(1)で表される化合物を、水の存
在下、水に難溶性または水に不溶性の多価金属化合物
(例えば、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、ほう酸亜鉛)とを、所
望により分散剤の共存下で、粉砕(湿式粉砕)して作用
させる方法によっても製造することができる。
【0015】上述のようにして製造される一般式(1)
で表される化合物の金属塩は、製造条件や、一般式
(1)で表される化合物の種類あるいは金属の種類によ
って、時として水和物等の溶媒和物を形成することがあ
るが、該溶媒和物も本発明の感熱記録材料に好適に使用
しうるものである。勿論、公知の方法(例えば、乾燥)
により、該溶媒和物より、水などの溶媒を除いた一般式
(1)で表される化合物の金属塩を製造することもでき
る。勿論、該一般式(1)で表される化合物の金属塩の
無溶媒和物も本発明の感熱記録材料に使用できる。
【0016】本発明の感熱記録材料においては、一般式
(1)で表される化合物の金属塩は、単独で使用しても
よく、あるいは複数併用してもよい。本発明の感熱記録
材料においては、一般式(1)で表される化合物の金属
塩の使用量に関しては、特に限定するものではないが、
通常、電子供与性発色性化合物100重量部に対し、1
〜200重量部程度、より好ましくは、3〜150重量
部程度、特に好ましくは、5〜120重量部程度使用す
るのが望ましい。
【0017】本発明の感熱記録材料に使用する無色ない
し淡色の電子供与性発色性化合物としては、特に限定す
るものではないが、トリアリールメタン系化合物、ビニ
ルフタリド系化合物、ジアリールメタン系化合物、ロー
ダミン−ラクタム系化合物、チアジン系化合物、フルオ
ラン系化合物、ピリジン系化合物、スピロ系化合物、フ
ルオレン系化合物など各種公知の電子供与性発色性化合
物が挙げられ、より好ましくは、フルオラン系化合物で
あり、中でも一般式(A)(化3)で表されるフルオラ
ン系化合物は好ましい。
【0018】
【化3】 (式中、AおよびBは炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数5〜8のシクロアルキル基、炭素数3〜8のアルコキ
シアルキル基、炭素数6〜10のアリール基またはテト
ラヒドロフルフリル基を表し、さらに、AとBは隣接す
る窒素原子と共に複素環を形成してもよく、Z1 は水素
原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアル
コキシ基またはハロゲン原子を、Z2 およびZ3 は水素
原子、炭素数1〜4のアルキル基、ハロゲン原子または
トリフルオロメチル基を表す)
【0019】電子供与性発色性化合物の具体例として
は、トリアリールメタン系化合物としては、例えば、
3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド〔”クリスタルバイオレットラク
トン”〕、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)−
3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−6
−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−
イル)フタリド、3−(4−ジメチルアミノフェニル)
−3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)−3−(1−メチルピロール−3−イル)
−6−ジメチルアミノフタリドなどがある。
【0020】ビニルフタリド系化合物としては、例え
ば、3,3−ビス〔1,1−ビス(4−ジメチルアミノ
フェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テ
トラクロロフタリド、3,3−ビス〔1,1−ビス(4
−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,
5,6,7−テトラブロモフタリド、3,3−ビス〔1
−(4−ジメチルアミノフェニル)−1−(4−メトキ
シフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−
テトラクロロフタリド、3,3−ビス〔1−(4−ピロ
リジノフェニル)−1−(4−メトキシフェニル)エチ
レン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタ
リドなどがある。ジアリールメタン系化合物としては、
例えば、4,4−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリン
ベンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミンなどがある。ローダミン−ラクタム系化合物として
は、例えば、ローダミン−B−アニリノラクタム、ロー
ダミン−(4−ニトロアニリノ)ラクタム、ローダミン
−B−(4−クロロアニリノ)ラクタムなどがある。チ
アジン系化合物としては、例えば、3,7−ビス(ジエ
チルアミノ)−10−ベンゾイルフェノオキサジン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、4ーニトロベンゾイル
メチレンブルーなどがある。
【0021】フルオラン系化合物としては、例えば、
3,6−ジメトキシフルオラン、3−ジメチルアミノ−
7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
トキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオ
ラン、3−N−シクロヘキシル−N−n−ブチルアミノ
−7−メチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジ
ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
オクチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
ジ−n−ヘキシルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−(2'−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(2'−クロロフェニルアミノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−(3'−クロロフェニ
ルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2',3'−ジクロロフェニルアミノ)フルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−(3'−トリフルオロメチルフェニ
ルアミノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7
−(2'−フルオロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ
−n−ブチルアミノ−7−(2'−クロロフェニルアミ
ノ)フルオラン、
【0022】3−N−イソペンチル−N−エチルアミノ
−7−(2'−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−
N−n−ヘキシル−N−エチルアミノ−7−(2'−クロ
ロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−ブ
チルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メトキシ−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−エトキシ−7−
アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−モルホリノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジメチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ−n−
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン、3−N−エチル−N−メチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−n−プロ
ピル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−n−プロピル−N−エチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−n−ブ
チル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−N−n−ブチル−N−エチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−イソブチ
ル−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−N−イソブチル−N−エチルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−イソペンチ
ル−N−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、3−N−n−ヘキシル−N−メチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、
【0023】3−N−シクロヘキシル−N−エチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−シ
クロヘキシル−N−n−プロピルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−シクロヘキシル−N
−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−シクロヘキシル−N−n−ヘキシルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−シ
クロヘキシル−N−n−オクチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−2'−メトキシエチル
−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−2'−メトキシエチル−N−エチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−2'−
メトキシエチル−N−イソブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−2'−エトキシエチル
−N−メチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−2'−エトキシエチル−N−エチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−3'−
メトキシプロピル−N−メチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、3−N−3'−メトキシプロピル
−N−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−3'−エトキシプロピル−N−メチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−3'
−エトキシプロピル−N−エチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、
【0024】3−N−2'−テトラヒドロフルフリル−N
−エチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−N−(4'−メチルフェニル)−N−エチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−エチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3'−メチルフェニ
ルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−(2',6'−ジメチルフェニルアミノ)フルオラ
ン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−
(2',6'−ジメチルフェニルアミノ)フルオラン、3−
ジ−n−ブチルアミノ−7−(2',6'−ジメチルフェニ
ルアミノ)フルオラン、2,2−ビス〔4'−(3−N−
シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6−メチルフルオ
ラン)−7−イルアミノフェニル〕プロパン、3−〔4'
−(4−フェニルアミノフェニル)アミノフェニル〕ア
ミノ−6−メチル−7−クロロフルオランなどがある。
【0025】ピリジン系化合物としては、例えば、3−
(2−エトキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−
(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イル)−
4または7−アザフタリド、3−(2−エトキシ−4−
ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エチル−2−メ
チルインドール−3−イル)−4または7−アザフタリ
ド、3−(2−ヘキシルオキシ−4−ジエチルアミノフ
ェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)−4または7−アザフタリド、3−(2−エ
トキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−3−(1−エ
チル−2−フェニルインドール−3−イル)−4または
7−アザフタリド、3−(2−ブトキシ−4−ジエチル
アミノフェニル)−3−(1−エチル−2−フェニルイ
ンドール−3−イル)−4または7−アザフタリドなど
がある。
【0026】スピロ系化合物としては、例えば、3−メ
チル−スピロ−ジナフトピラン、3−エチル−スピロ−
ジナフトピラン、3−フェニル−スピロ−ジナフトピラ
ン、3−ベンジル−スピロ−ジナフトピラン、3−メチ
ル−ナフト−(3−メトキシベンゾ)スピロピラン、3
−プロピル−スピロ−ジベンゾピランなどがある。フル
オレン系化合物としては、例えば、3,6−ビス(ジメ
チルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3'−(6'−ジメ
チルアミノ)フタリド、3,6−ビス(ジエチルアミ
ノ)フルオレン−9−スピロ−3'−(6'−ジメチルアミ
ノ)フタリドなどがある。勿論、これらの電子供与性発
色性化合物に限定されるものではなく、これらの電子供
与性発色性化合物は、単独で使用してもよく、あるいは
複数併用してもよい。
【0027】本発明の感熱記録材料に使用する電子受容
性化合物としては、特に限定するものではないが、フェ
ノール誘導体あるいはその金属塩、有機酸誘導体あるい
はその金属塩、錯体、尿素誘導体などの有機電子受容性
化合物、あるいは無機電子受容性化合物など各種公知の
電子受容性化合物が挙げられる。
【0028】電子受容性化合物の具体例としては、例え
ば、4−tert−ブチルフェノール、4−tert−オクチル
フェノール、4−フェニルフェノール、1−ナフトー
ル、2−ナフトール、ハイドロキノン、レゾルシノー
ル、4−tert−オクチルカテコール、2,2'−ジヒドロ
キシビフェニル、4,4'−ジヒドロキシジフェニルエー
テル、2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン〔”ビスフェノールA”〕、1,1−ビス(4'−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘキサン、2,2−ビス(4'−
ヒドロキシ−3'−メチルフェニル)プロパン、1,3−
ビス(4'−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス
(4'−ヒドロキシクミル)ベンゼン、1,3,5−トリ
ス(4'−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,2−ビス
(4'−ヒドロキシフェニル)酢酸エチルエステル、4,
4−(4'−ヒドロキシフェニル)ペンタン酸−n−ブチ
ルエステル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸フェネチルエステル、2,
4−ジヒドロキシ安息香酸フェノキシエチルエステル、
4−ヒドロキシフタル酸ジメチルエステル、没食子酸−
n−プロピルエステル、没食子酸−n−オクチルエステ
ル、没食子酸−n−ドデシルエステル、没食子酸−n−
オクタデシルエステル、サリチル酸アニリド、レゾルシ
ン酸アニリド、レゾルシン酸−2−メチルアニリド、
【0029】ハイドロキノンモノベンジルエーテル、ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフェニル)スル
フィド、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド、ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルフィド、ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホキシド、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルフォン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルフォン、ビス(3−フェニル−4−ヒドロ
キシフェニル)スルフォン、4−ヒドロキシ−4'−メチ
ルジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4'−tert−
ブチルジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4'−ク
ロロジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4'−メト
キシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4'−n−
プロポキシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキシ−4'
−イソプロポキシジフェニルスルフォン、4−ヒドロキ
シ−4'−n−ブトキシジフェニルスルフォン、4−ヒド
ロキシ−4'−ベンジルオキシジフェニルスルフォン、
3,4−ジヒドロキシ−4'−メチルジフェニルスルフォ
ン、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスルフォン、
【0030】2−メトキシ−4'−ヒドロキシジフェニル
スルフォン、2−エトキシ−2'−ヒドロキシジフェニル
スルフォン、4−ヒドロキシ−3−メチル−4'−n−プ
ロポキシジフェニルスルフォン、ビス(2−ヒドロキシ
−5−tert−ブチルフェニル)スルフォン、ビス(2−
ヒドロキシ−5−クロロフェニル)スルフォン、ビス
〔4−(3'−ヒドロキシフェニルオキシ)フェニル〕ス
ルフォン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,4'−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、4,4'−ジヒドロキシベンゾフェノン、
1,7−ジ(4'−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−
ジオキサヘプタン、1,5−ジ(4'−ヒドロキシフェニ
ルチオ)−3−オキサペンタンなどのフェノール誘導
体、あるいはこれらのフェノール誘導体の金属塩(例え
ば、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金
属塩)、
【0031】例えば、5−〔4'−(2−[ 4−メトキシ
フェノキシ] エトキシ)クミル〕サリチル酸、4−〔3'
−(4−メチルフェニルスルフォニル)プロポキシ〕サ
リチル酸、4−〔2'−(4−メトキシフェノキシ)エト
キシ〕サリチル酸、4−n−ヘキシルオキシカルボニル
アミノサリチル酸、4−n−オクチルオキシカルボニル
アミノサリチル酸、4−n−デシルオキシカルボニルア
ミノサリチル酸、5−シクロヘキシルオキシカルボニル
アミノサリチル酸、5−(2'−フェノキシエチル)オキ
シカルボニルアミノサリチル酸、1−ナフトエ酸、2−
ナフトエ酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒ
ドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフ
トエ酸、1−アセチルオキシ−2−ナフトエ酸、2−ア
セチルオキシ−1−ナフトエ酸、2−アセチルオキシ−
3−ナフトエ酸、フタル酸モノベンジルエステル、フタ
ル酸モノフェニルエステル、イソフタル酸、テレフタル
酸、4−メチル安息香酸、2−ベンゾイル安息香酸、2
−(4'−クロロベンゾイル)安息香酸、4−ニトロ安息
香酸、4−クロロ安息香酸、4−トリフルオロメチル安
息香酸、4−ホルミル安息香酸、4−シアノ安息香酸、
2−ベンゾイルアミノ安息香酸、2−(フェノキシメチ
ルカルボニル)アミノ安息香酸、2−フェニルスルフォ
ニルアミノ安息香酸、2−(4'−メチルフェニル)スル
フォニルアミノ安息香酸、ステアリン酸などの有機酸誘
導体、あるいはこれらの有機酸誘導体の金属塩(例え
ば、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、カルシウム等の金
属塩)、例えば、チオシアン酸亜鉛アンチピリン錯体、
モリブデン酸アセチルアセトン錯体などの錯体、
【0032】例えば、N,N’−ジフェニルチオ尿素、
N,N’−ジ(3−トリフルオロメチルフェニル)チオ
尿素、N,N’−ジ(3−クロロフェニル)チオ尿素、
1,4−ジ(3'−クロロフェニル)−3−チオセミカル
バジド、N−フェニル−N’−(4−メチルフェニルス
ルフォニル)尿素、4,4'−ビス(4"−メチルフェニル
スルフォニルカルボニルアミノ)ジフェニルメタンなど
の尿素誘導体などの有機電子受容性化合物、例えば、酸
性白土、アタパルガイト、活性白土、塩化アルミニウ
ム、塩化亜鉛、臭化亜鉛などの無機電子受容性化合物を
挙げることができる。勿論、電子受容性化合物に限定さ
れるものではなく、これらの電子受容性化合物は、単独
で使用してもよく、あるいは複数併用してもよい。より
好ましい電子受容性化合物は、有機電子受容性化合物で
あり、特に好ましくは、フェノール誘導体である。
【0033】本発明の感熱記録材料においては、電子受
容性化合物の使用量に関しては、特に限定するものでは
ないが、通常、電子供与性発色性化合物100重量部に
対し、50〜700重量部程度、より好ましくは、10
0〜500重量部程度使用するのが望ましい。さらに、
本発明の感熱記録材料に、増感剤として、熱可融性化合
物(融点約70〜150℃、より好ましくは、融点約8
0〜130℃の化合物)を添加することにより、一層高
速記録に対応した感熱記録材料を得ることができる。こ
の場合、熱可融性化合物の使用量は、特に限定するもの
ではないが、通常、電子供与性発色性化合物100重量
部に対し、10〜700重量部、好ましくは、20〜5
00重量部使用するのが望ましい。
【0034】熱可融性化合物の具体例としては、例え
ば、カプロン酸アミド、カプリン酸アミド、パルミチン
酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エ
ルシン酸アミド、リノール酸アミド、リノレン酸アミ
ド、N−エチルカプリン酸アミド、N−ブチルラウリン
酸アミド、N−メチルステアリン酸アミド、N−メチル
オレイン酸アミド、N−ステアリルシクロヘキシルアミ
ド、N−オクタデシルアセトアミド、N−オレイルアセ
トアミド、ステアリル尿素、ステアリン酸アニリド、リ
ノール酸アニリド、N−エチルカルバゾール、4−メト
キシジフェニルアミン、N−ヒドロキシメチルステアリ
ン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、アセト
アニリド、アセト酢酸アニリド、2'−メチルアセト酢酸
アニリド、4'−メチルアセト酢酸アニリド、2'−メトキ
シアセト酢酸アニリド、4'−メトキシアセト酢酸アニリ
ド、2'−クロロアセト酢酸アニリドなどの含窒素化合
物、例えば、4−ベンジルオキシ安息香酸ベンジルエス
テル、2−ナフトエ酸フェニルエステル、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸フェニルエステル、シュウ酸ジベン
ジルエステル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)エス
テル、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)エステル、ア
ジピン酸ジフェニルエステル、グルタル酸ジフェナシル
エステル、ジ(4−メチルフェニル)カーボネート、テ
レフタル酸ジベンジルエステルなどのエステル化合物、
例えば、4−ベンジルビフェニル、m−ターフェニル、
フルオレン、フルオランテン、2,6−ジイソプロピル
ナフタレン、3−ベンジルアセナフテンなどの炭化水素
化合物、
【0035】例えば、2−ベンジルオキシナフタレン、
2−(4'−メチルベンジルオキシ)ナフタレン、1,4
−ジエトキシナフタレン、1,2−ジフェノキシエタ
ン、1,2−ビス(3'−メチルフェノキシ)エタン、1
−フェノキシ−2−(4'−メチルフェノキシ)エタン、
1−フェノキシ−2−(4'−エチルフェノキシ)エタ
ン、1−(4'−メトキシフェノキシ)−2−フェノキシ
エタン、1−(4'−メトキシフェノキシ)−2−(3'−
メチルフェノキシ)エタン、1−(4'−メトキシフェノ
キシ)−2−(2'−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(4'−メトキシフェニルチオ)エタン、1,5−
ビス(4'−メトキシフェノキシ)−3−オキサペンタ
ン、1,4−ビス(2'−ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、4−(4'−メチルフェノキシ)ビフェニル、1,4
−ビス(2'−クロロベンジルオキシ)ベンゼン、4,4'
−ジ−n−ブトキシジフェニルスルフォン、1,2−ジ
フェノキシベンゼン、1,4−ビス(2'−クロロフェノ
キシ)ベンゼン、1,4−ビス(4'−メチルフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス(3'−メチルフェノキシメ
チル)ベンゼン、4−クロロベンジルオキシ−(4'−エ
トキシベンゼン)、4,4'−ビス(フェノキシ)ジフェ
ニルエーテル、4,4'−ビス(フェノキシ)ジフェニル
チオエーテル、1,4−ビス(4'−ベンジルフェノキ
シ)ベンゼン、1,4−ビス〔(4'−メチルフェニルオ
キシ)メトキシメチル〕ベンゼンなどのエーテル化合
物、
【0036】例えば、1,4−ジグリシジルオキシベン
ゼン、4−ベンジルオキシ−4'−(2−メチルグリシジ
ルオキシ)ジフェニルスルフォン、4−(4−メチルベ
ンジルオキシ)−4'−グリシジルオキシジフェニルスル
フォン、N−グリシジルフタルイミドなどのエポキシ化
合物、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'
−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−
tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−
tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−アミル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ
−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールな
どのトリアゾール化合物などを挙げることができるが、
これらに限定されるものではない。これらの熱可融性化
合物は、単独で使用してもよく、あるいは複数併用して
もよい。
【0037】本発明の感熱記録材料では、さらに金属化
合物を含有させることにより、場合により、感熱記録材
料の特性を一層向上させることができ好ましい場合があ
る。金属化合物としては、特に限定するものではない
が、好ましくは、多価金属化合物であり、より好ましく
は、2価、3価または4価の金属の化合物である。金属
化合物としては、例えば、亜鉛、マグネシウム、バリウ
ム、カルシウム、アルミニウム、スズ、チタン、ニッケ
ル、コバルト、マンガン、ケイ素、ホウ素、鉄などから
選ばれる金属の酸化物、水酸化物、硫化物、ハロゲン化
物、炭酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ア
セチルアセトナート錯体、有機カルボン酸塩などを挙げ
ることができ、特に亜鉛化合物、カルシウム化合物は好
ましい。
【0038】金属化合物の具体例としては、例えば、酸
化亜鉛、水酸化亜鉛、アルミン酸亜鉛、硫化亜鉛、炭酸
亜鉛、リン酸亜鉛、ケイ酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、
硝酸亜鉛、硫酸マグネシウム、アルミン酸マグネシウ
ム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、炭酸バリウム、硫酸カルシウム、塩化カルシ
ウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アル
ミニウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、
酸化スズ、酸化チタン、酸化ケイ素などの無機の金属化
合物、亜鉛、マグネシウム、バリウム、カルシウム、ア
ルミニウムなどの金属イオンを含有する物質で表面処理
されたシリカ、アセチルアセトナート亜鉛、アセチルア
セトナートカルシウム、アセチルアセトナートニッケ
ル、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど
の有機金属化合物などが挙げられ、これらの水和物でも
よい。これらの金属化合物は、単独で使用してもよく、
あるいは複数併用してもよい。より好ましい金属化合物
は、無機の金属化合物であり、特に好ましい金属化合物
は、炭酸カルシウム、酸化亜鉛、炭酸亜鉛である。金属
化合物の量は、特に限定するものではないが、通常、一
般式(1)で表される化合物の金属塩100重量部に対
し、1〜500重量部、好ましくは、3〜300重量部
使用するのが望ましい。
【0039】本発明の感熱記録材料を製造するには、特
殊な方法によらなくとも公知の方法により製造すること
ができる。一般的には、水存在下、電子供与性発色性化
合物、電子受容性化合物、一般式(1)で表される化合
物の金属塩、さらに所望に応じて、金属化合物、熱可融
性化合物などを、一緒に、あるいは別々に、ボールミ
ル、サンドミル(縦型、横型)、アトライター、コロイ
ダルミルなどの混合、粉砕機により、通常、3μm以
下、好ましくは、2μm以下の粒径にまで粉砕分散し、
混合し、記録層用の塗液を調製することができる。
【0040】係る塗液中には、通常、バインダーが、全
固形分の5〜50重量%程度配合される。バインダーと
しては、水溶性バインダーが一般に用いられ、例えば、
ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアル
コール、スルフォン化変性ポリビニルアルコール、アル
キル変性ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコ
ール誘導体、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロースなどのセルロース誘導体、エピクロルヒ
ドリン変成ポリアミド、エチレン−無水マレイン酸共重
合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、ポリアクリル酸、ポリア
クリルアミド、メチロール変成ポリアクリルアミド、デ
ンプン、デンプン誘導体(酸化デンプン、エーテル化デ
ンプンなど)、カゼイン、ゼラチン、アラビアゴムなど
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。
【0041】更に、必要に応じて、塗液中には、顔料、
水不溶性バインダー、金属石鹸、ワックス、界面活性
剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、架橋剤、ヒンダード
フェノール、リン系化合物、消泡剤などを添加する。顔
料としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、
炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化亜鉛、酸化アルミニ
ウム、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、硫酸バリウム、タルク、ロウ石、カオリン、ク
レー、ケイソウ土、シリカなどの無機顔料、スチレンマ
イクロボール、ナイロン粒子、尿素−ホルマリン充填
剤、ポリエチレン粒子、セルロース充填剤、デンプン粒
子などの有機顔料が用いられる。
【0042】水不溶性バインダーとしては、合成ゴムラ
テックスまたは合成樹脂エマルジョンが一般的であり、
例えば、スチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリ
ロニトリル−ブタジエンラテックス、アクリル酸メチル
−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョン
などを挙げることができる。金属石鹸としては、例え
ば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸アルミニウム、オレイン酸亜鉛などの高級脂肪
酸の金属塩を挙げることができる。ワックスとしては、
例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルボキシ変成パラフィンワックス、カルナウ
バワックス、ポリエチレンワックス、ポリスチレンワッ
クス、キャンデリアワックス、モンタンワックス、高級
脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0043】界面活性剤(分散剤)としては、例えば、
スルホコハク酸系のアルカリ金属塩〔例えば、ジ(n−
ヘキシル)スルホコハク酸、ジ(2−エチルヘキシル)
スルホコハク酸等のナトリウム塩〕、ドデシルベンゼン
スルフォン酸のナトリウム塩、ラウリルアルコール硫酸
エステルのナトリウム塩、脂肪酸金属塩、フッ素含有の
界面活性剤などが挙げられる。紫外線吸収剤、紫外線安
定剤としては、例えば、桂皮酸誘導体、ベンゾフェノン
誘導体、トリアゾール誘導体、サリチル酸誘導体、ヒン
ダードアミン誘導体などが挙げられる。架橋剤として
は、例えば、グリオキザールなどのアルデヒド誘導体、
エポキシ化合物、ポリアミド樹脂、ジグリシジル化合
物、アジリジン化合物、塩化マグネシウム、塩化第二鉄
などが挙げられる。
【0044】ヒンダードフェノールとしては、フェノー
ル性水酸基のオルト位の少なくとも1つが分枝アルキル
基で置換されたフェノール誘導体が好ましく、例えば、
2,6−ジイソプロピル−4−メチルフェノール、2,
6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、2−te
rt−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−te
rt−オクチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−
tert−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−tert−オク
チルハイドロキノン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタ
ン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−
トリス(2−エチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−tert−ブチルフェニル)プロパン、1,1−ビス(2
−メチル−5−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、テトラキス〔メチレン−3−(3',5'−ジ
−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕メタン、ビス(3−tert−ブチル−5−メチル−
2−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3−tert−ブ
チル−5−エチル−2−ヒドロキシフェニル)メタン、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒド
ロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、
1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキ
シ−2−メチル−6−エチルベンジル)イソシアヌル
酸、ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブ
チルフェニル)スルフィドなどを挙げることができる。
【0045】リン系化合物としては、ホスフェイト化合
物が好ましく、例えば、2,2'−メチレンビス(4−メ
チル−6−tert−ブチルフェニル)ホスフェイト、2,
2'−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェ
ニル)ホスフェイト、2,2'−メチレンビス(4,6−
ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフェイト、ジフェニル
ホスフェイト、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ホス
フェイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)
ホスフェイト、ビス(4−クロロフェニル)ホスフェイ
ト、ビス(2−フェニルフェニル)ホスフェイト、ビス
(4−フェニルフェニル)ホスフェイトなど、あるいは
これらの金属(例えば、カリウム、ナトリウム、亜鉛、
カルシウム、マグネシウム、アルミニウム)塩を挙げる
ことができる。
【0046】本発明の感熱記録材料において、記録層の
形成方法に関しては、特に限定するものではなく、従来
より公知の技術に従って形成することができる。例え
ば、感熱記録層用の塗液を、支持体上に、エアーナイフ
コーター、ブレードコーター、バーコーター、ショート
・ドウェルコーター、グラビアコーター、カーテンコー
ター、ワイヤーバーなどの適当な塗布装置で塗布、乾燥
して記録層を形成することができる。塗液の塗布量に関
しては、特に限定するものではないが、一般に、乾燥重
量で、1.5〜12g/m2 程度、好ましくは、2.5
〜10g/m2 程度で調製される。支持体としては、特
に限定するものではないが、例えば、紙、プラスチック
シート、合成紙、あるいはこれらを組み合わせた複合シ
ート、不織布シート、さらには成形物、金属蒸着物が用
いられる。
【0047】なお、必要に応じて、感熱記録層の表面お
よび/あるいは裏面に保護層(オーバーコート層)を設
けたり、支持体と感熱記録層の間に単層あるいは複数層
の顔料(例えば、カオリン、炭酸カルシウム)、あるい
は合成樹脂(例えば、プラスチック球状粒子、プラスチ
ック球状中空粒子)などからなる下塗り層(アンダーコ
ート層)を設けること、感熱記録層と下塗り層との間、
あるいは感熱記録層と保護層との間に顔料、バインダー
などからなる中間層を設けることも勿論可能であり、さ
らには、支持体の裏面に粘着加工を施し、粘着ラベルに
加工するなど感熱記録材料の製造方法における各種の公
知技術が付与しえる。また、感熱記録層および/あるい
は保護層の形成後に、スーパーキャレンダー処理を施す
こともできる。
【0048】本発明の感熱記録材料は、例えば、ファク
シミリ用、プリンター用、名刺、ハガキ、プリペイドカ
ード等のカード用途、タグ用ラベル、食品用ラベル、バ
ーコードラベル等のラベル用途、ATM−CD用、ハン
ディーターミナル用、感熱磁気記録用、入場券、乗車券
等のチケット用等の感熱記録材料が応用される各種の用
途に使用することができる。
【0049】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。尚、以下ことわりの無い限り%は重量%を表
す。 実施例1 電子供与性発色性化合物として3−ジ−n−ブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、熱可融性化
合物として2−ベンジルオキシナフタレン、電子受容性
化合物として2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)
プロパン、一般式(1)で表される化合物の金属塩とし
てアセト酢酸アニリドの亜鉛塩を用いて、以下の方法に
より感熱記録材料を作製した。 〔感熱記録材料の作製法〕 (A液組成) 電子供与性発色性化合物 10g 熱可融性化合物 20g 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ−117) 10g 水 80g 計 120g (B液組成) 電子受容性化合物 20g 軽質炭酸カルシウム(奥多摩工業、TP−123) 40g 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ−117) 60g 水 130g 計 250g (C液組成) 一般式(1)で表される化合物の金属塩 5g 10%ポリビニルアルコール水溶液(クラレ−117) 60g 水 115g 計 180g 上記のA液、B液、C液をそれぞれサンドミルで平均粒
子径が1.5μmになるように分散し、分散液を調製し
た。次に、A液120g、B液250g、C液180g
の分散液と30%パラフィンワックス23gを混合攪拌
し、記録層用の塗液を調製した。該塗液を上質紙に乾燥
塗布量が5.5g/m2 となるように塗布、乾燥した
後、スーパーキャレンダー処理を施して感熱記録材料を
作製した。
【0050】実施例2〜11 実施例1において、A液中の電子供与性発色性化合物、
C液中の一般式(1)で表される化合物の金属塩とし
て、第1表(表1、表2)に示した各化合物を用いた以
外は、実施例1に記載した方法により感熱記録材料を作
製した。尚、熱可融性化合物としては、2−ベンジルオ
キシナフタレン(実施例2〜4)、1,2−(3'−メチ
ルフェノキシ)エタン(実施例5〜7)、4−(4'−メ
チルフェノキシ)ビフェニル(実施例8〜10)、シュ
ウ酸ジ(4−メチルベンジル)エステル(実施例11)
を使用した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】実施例12 実施例1において、B液中の電子受容性化合物として
2,2−ビス(4'−ヒドロキシフェニル)プロパンを使
用する代わりに、4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシ
ジフェニルスルフォンを使用した以外は、実施例1に記
載した方法により感熱記録材料を作製した。
【0054】実施例13 実施例1において、C液中の一般式(1)で表される化
合物の金属塩として、アセト酢酸アニリドの亜鉛塩5g
を使用する代わりに、アセト酢酸アニリドの亜鉛塩3g
を使用した以外は、実施例1に記載した方法により感熱
記録材料を作製した。
【0055】実施例14 実施例1において、C液中の一般式(1)で表される化
合物の金属塩として、アセト酢酸アニリドの亜鉛塩5g
を使用する代わりに、アセト酢酸アニリドの亜鉛塩8g
を使用した以外は、実施例1に記載した方法により感熱
記録材料を作製した。
【0056】実施例15 実施例1において、C液中の一般式(1)で表される化
合物の金属塩として、アセト酢酸アニリドの亜鉛塩5g
を使用する代わりに、アセト酢酸アニリドの亜鉛塩10
gを使用した以外は、実施例1に記載した方法により感
熱記録材料を作製した。
【0057】比較例1〜2 実施例1において、C液を使用しなかった以外は、実施
例1に記載した方法により感熱記録材料を作製した。
尚、B液中の電子受容性化合物としては、2,2−ビス
(4'−ヒドロキシフェニル)プロパン(比較例1)、4
−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルフォ
ン(比較例2)を使用した。
【0058】上記の実施例および比較例で作製した各感
熱記録材料について、下記の評価法に従って評価し、そ
の結果を第2表(表3)に示した。 〔感熱記録材料の評価法〕 (未発色部の保存安定性試験)各感熱記録材料の塗布直
後の未発色部(地肌)の白色度を色差計(Σ−80、日
本電色製)を用いて測定した。尚、保存安定性試験は耐
湿熱性試験および耐油性試験を行い、各試験後の各感熱
記録材料の未発色部の白色度を調べた。耐湿熱性試験
は、感熱記録材料を、60℃、90%相対湿度中に、2
4時間保存した後の白色度を色差計を用いて測定した。
耐油性試験は、感熱記録材料の記録層面に、ジオクチル
フタレートを内包したカプセル塗工紙を重ね、加圧ロー
ルを通過させた後、1週間、25℃で保存した後の未発
色部の白色度を色差計を用いて測定した。数値が大きい
程、白色度が高く、未発色部の保存安定性に優れている
ことを示している。
【0059】(発色画像の保存安定性試験)各感熱記録
材料を感熱記録材料発色装置(大倉電気製TH−PM
D)を用いて、マクベス濃度計(TR−524型)を用
いて測定した発色濃度が1.0である発色画像を形成し
た後、保存安定性試験を行った。尚、保存安定性試験
は、耐湿熱性試験および耐油性試験を行い、各試験後の
各感熱記録材料の画像保存安定性を調べた。耐湿熱性試
験は、感熱記録材料を、60℃、90%相対湿度中に、
24時間保存した後の発色画像濃度を、マクベス濃度計
を用いて測定し、発色画像の残存率を求めた。耐油性試
験は、感熱記録材料の発色面に、ジオクチルフタレート
を内包したカプセル塗工紙を重ね、加圧ロールを通過さ
せた後、1週間、25℃で保存した後の発色画像濃度
を、マクベス濃度計を用いて測定し、発色画像の残存率
を求めた。 数値が大きいほど、発色画像の保存安定性が優れている
ことを示している。
【0060】
【表3】 第2表より明らかなように、一般式(1)で表される化
合物の金属塩を含有する本発明の感熱記録材料は、従来
の一般式(1)で表される化合物の金属塩を含有しない
感熱記録材料に比較して、発色画像の保存安定性(耐湿
熱性、耐油性)が非常に優れている。
【0061】
【発明の効果】本発明により、発色画像の保存安定性に
優れた感熱記録材料を提供することが可能になった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子供与性発色性化合物および電子受容
    性化合物を含有する感熱記録材料において、さらに一般
    式(1)(化1)で表される化合物の金属塩から選ばれ
    る少なくとも1種の金属塩を含有する感熱記録材料。 【化1】 (式中、X1 〜X4 は水素原子、ハロゲン原子、アルキ
    ル基、アルコキシ基、ニトロ基またはアセトアセチルア
    ミノ基を表し、Rはアルキル基またはアリール基を表
    す)
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