JPH09207128A - インゴットと取付ステーの接着方法及び接着装置及びそれを用いたインゴット切断加工方法 - Google Patents

インゴットと取付ステーの接着方法及び接着装置及びそれを用いたインゴット切断加工方法

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JPH09207128A
JPH09207128A JP8290913A JP29091396A JPH09207128A JP H09207128 A JPH09207128 A JP H09207128A JP 8290913 A JP8290913 A JP 8290913A JP 29091396 A JP29091396 A JP 29091396A JP H09207128 A JPH09207128 A JP H09207128A
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28DWORKING STONE OR STONE-LIKE MATERIALS
    • B28D5/00Fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material; apparatus or devices therefor
    • B28D5/0058Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material
    • B28D5/0082Accessories specially adapted for use with machines for fine working of gems, jewels, crystals, e.g. of semiconductor material for supporting, holding, feeding, conveying or discharging work

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤソーへのインゴットの取付作業を自動
化して、ワイヤソーの稼働率を向上することができるイ
ンゴットと取付ステーの接着方法及び接着装置及びそれ
を用いたインゴット切断加工方法を提供する。 【解決手段】 可動盤42に支持したローラ44にイン
ゴット11を支持し、ローラ48,55によりインゴッ
ト11をクランプする。このインゴット11をモータ5
6により回転し、インゴット11の端面にX線を照射し
てインゴットの結晶方位16の傾きを測定する。結晶方
位16が水平面内に変位するまで、インゴット11を回
転して停止し、水平面内での結晶方位16の傾角を測定
する。取付ステー14をその軸線23が前記結晶方位1
6と平行になるように位置調整して、インゴット11上
に中間ステー12を介して取付ステー14を接着する。
前記取付ステー14はワイヤソー31のワーク取付機構
121により把持され、インゴット11は格子面に沿っ
てウエハに切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インゴットと取
付ステーの接着方法及び接着装置及びそれを用いたイン
ゴット切断加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコン(Si)ウエハを製造するため
のSi単結晶インゴットは、規則正しい格子面を有す
る。しかしながら、坩堝から取り上げられた未加工のイ
ンゴットは円柱状に加工されるが、インゴットごとにそ
の中心軸線に対する結晶方位がばらつく。このインゴッ
トにカーボン製の中間ステーを接着し、その中間ステー
の上面にガラス製の絶縁プレートを介して取付ステーを
接着する。従って、このインゴットをワイヤソーに装着
してインゴツトをワイヤにより切断してウエハを形成し
たのでは、ウエハの切断面と格子面との位置関係が一定
にならないので、切断されたウエハの特性がばらつく。
【0003】上記の問題を解消するため、従来、ワイヤ
ソーにインゴットのゴニオ角設定器を装着している。そ
して、このゴニオ角設定器にインゴットの取付ステーを
ボルトにより取り付けた状態で、方位測定装置によりイ
ンゴットの中心軸線からの結晶方位の水平方向及び垂直
方向の変位量を測定した後、ゴニオ角設定器によりワイ
ヤの走行方向に対しインゴットの結晶方位が適正位置と
なるように調整している。この調整はゴニオ角設定器に
よりインゴット及び取付ステーを水平面内で回動するこ
とにより、結晶方位をワイヤと直交する垂直面内で変位
させるとともに、インゴット及び取付ステーを前記垂直
面内で回動して、結晶方位を水平面内で変位させて行わ
れる。即ち、従来のインゴット切断加工は、図33の手
順で行われ、取付ステーを接着したインゴットはワイヤ
ソーに取り付けられた後、加工前において必ずゴニオ調
整が行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、各ワイヤソー
にゴニオ角設定器を装着する必要があるため、加工装置
の設備費を低減することができないという問題がある。
又、ゴニオ角設定器にインゴットを取り付ける必要があ
るため、インゴットの取付作業を手動によりボルト締め
する必要があり、取付作業が面倒でインゴツトの方位調
整に時間を要し、この結果、ワイヤソーへのインゴット
の取付作業を自動化して、ワイヤソーの稼働率を向上す
ることができないという問題がある。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
は、接着の段階において予めインゴットの結晶方位に基
づいてインゴットと取付ステーを互いに位置調整した状
態で接着し、加工機へ搬入することにより加工機にゴニ
オ角設定器を装着する必要を無くして、加工装置全体の
設備費を低減することができるとともに、加工機へのイ
ンゴットの取付作業を自動化して、加工機の稼働率を向
上することができるインゴットと取付ステーの接着方法
及び接着装置及びそれを用いたインゴット切断加工方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するために、円柱状をなすインゴットの
中心軸線を水平に保ったままインゴットの結晶方位が水
平面内に位置するように、インゴットをその中心軸線を
中心に回転させて位置調整し、この位置調整されたイン
ゴットの結晶方位に対し、このインゴットに取り付けら
れる取付ステーの取付軸線が平行になるように、取付ス
テー又はインゴットのいずれか一方を水平面内で位置調
整した後、インゴットと取付ステーとを接着するという
手段をとっている。
【0007】請求項2記載の発明においては、請求項1
において、インゴットの結晶方位をX線の回析を利用し
て測定し、結晶方位の測定データに基づいてインゴット
の位置調整及び該インゴットと取付ステーの相対位置調
整を行い、インゴットと取付ステーとを接着するという
手段をとっている。
【0008】請求項3記載の発明においては、請求項2
において、円柱状をなすインゴットをその中心軸線を水
平にして所定位置で軸線を中心に回転し、該インゴット
の端面にX線を水平面内で照射して反射されたX線の出
力データが最大となってインゴットの結晶方位が水平面
内に変位したとき、インゴットの回転を停止し、次にイ
ンゴットの中心軸線に対する結晶方位の水平面内での傾
角を複数の測定点の反射X線の出力データから演算し、
該傾角から取付ステーの取付軸線が結晶方位と平行にな
るように取付ステー又はインゴットを水平面内で位置調
整し、インゴットに取付ステーを接着するという手段を
とっている。
【0009】請求項4記載の発明においては、請求項2
において、円柱状をなすインゴットをその中心軸線を水
平にして所定位置で軸線を中心に回転し、該インゴット
の端面にX線を水平面内で照射して反射されたX線の出
力データが最大となってインゴットの結晶方位が水平面
内に変位するまで、インゴットを回転させた後、可切断
材よりなる中間ステーをその取付軸線を前記インゴット
の中心軸線に合わせて前記インゴットの上部に接着し、
前記中間ステーの上面に取付ステーを水平面内で変位可
能に支持し、インゴットの中心軸線に対する結晶方位の
水平面内での傾角を複数の測定点の反射X線の出力デー
タから演算し、該傾角から取付ステーの取付軸線が結晶
方位と平行になるように取付ステーを水平面内で位置調
整し、前記中間ステーに取付ステーを接着するという手
段をとっている。
【0010】請求項5記載の発明においては、請求項4
において、インゴットに中間ステーを接着した後、イン
ゴットと中間ステーを乾燥室に搬送して接着剤を乾燥
し、その後中間ステーに取付ステーを接着するという手
段をとっている。
【0011】請求項6記載の発明においては、請求項1
〜4のいずれかにおいて、単一の取付ステーに複数のイ
ンゴット又は中間ステーを順次接着するという手段をと
っている。
【0012】請求項7記載の発明においては、インゴッ
トの結晶方位をX線の回析を利用して測定する結晶方位
測定手段と、上記結晶方位測定手段の測定データに基づ
いて円柱状をなすインゴットの中心軸線を水平に保った
ままインゴットの結晶方位が水平面内に位置するように
インゴットをその中心軸線を中心に回転させて位置調整
する結晶方位調整手段と、上記結晶方位調整手段により
位置調整されたインゴットに対する上記結晶方位測定手
段の測定データに基づいて、インゴットに取り付けられ
る取付ステーの取付軸線がインゴットの結晶方位に対し
平行になるように取付ステー又はインゴットのいずれか
一方を水平面内で位置調整する取付ステー位置調整手段
と、上記結晶方位調整手段及び取付ステー位置調整手段
により調整されたインゴットと取付ステーとを互いに接
着する取付ステー接着機構とを備えるという手段をとっ
ている。
【0013】請求項8記載の発明においては、請求項7
において、前記インゴットの結晶方位が水平面内に位置
した状態で、該インゴットの上面又は下面に可切断材よ
りなる中間ステーを接着剤を介して接触させ、該中間ス
テーの取付軸線をインゴットの中心軸線に合わせて水平
に接着する中間ステー接着機構を備え、前記取付ステー
位置調整手段は、前記中間ステーの上面又は下面に水平
に接触した取付ステーをその取付軸線がインゴットの結
晶方位と平行になるように水平面内に位置調整するもの
であり、さらに、前記取付ステー接着機構は、この位置
調整された取付ステーを前記中間ステーの上面又は下面
に接着するという手段をとっている。
【0014】請求項9記載の発明においては、請求項7
又は8において、前記結晶方位測定手段はインゴットの
端面にX線を水平面内で照射して反射されたX線の出力
データが最大となることによりインゴットの結晶方位が
水平面内に位置したことを検出するとともに、インゴッ
トの中心軸線に対する結晶方位の水平面内での傾角を複
数の測定点の反射X線の出力データから演算するもので
ある。
【0015】請求項10記載の発明においては、請求項
9において、前記結晶方位調整手段は、円柱状をなすイ
ンゴットをその中心軸線を水平に支持して回転させる回
転支持機構を有するものであり、前記結晶方位測定手段
は前記回転支持機構に支持された前記インゴットの端面
に対し水平面内においてX線を照射するX線投光器と、
反射されたX線の受光器と、該X線受光器により受光さ
れた反射X線の出力データが最大か否かを判断する判断
手段と、前記結晶方位調整手段によって位置調整された
インゴットの中心軸線に対する結晶方位の水平面内での
傾角を複数の測定点の反射X線の出力データから演算す
る角度演算手段とにより構成するという手段をとってい
る。
【0016】請求項11記載の発明においては、請求項
10において、前記結晶方位調整手段は、結晶方位測定
手段からの反射X線の出力データが最大となる位置まで
インゴットを前記回転支持機構により回転してその結晶
方位を水平面内に位置させるものであり、前記取付ステ
ー位置調整手段は、インゴットの結晶方位が水平面内に
位置した状態で、該インゴットの上部又は下部に取付ス
テーを水平に接触し、結晶方位測定手段からのインゴッ
トの中心軸線に対する結晶方位の水平面内での傾角に基
づいて前記取付ステーを水平面内で位置調整する水平角
度調整機構を有している。
【0017】請求項12記載の発明においては、請求項
8において、前記中間ステー接着機構は中間ステーとイ
ンゴットの上面又は下面との間に接着剤を介在させた状
態で該中間ステー又はインゴットを、該インゴットの中
心軸線方向に往復動するオシレート機構を備えるという
手段をとっている。
【0018】請求項13記載の発明においては、請求項
10〜12のいずれかにおいて、前記結晶方位測定手段
と結晶方位調整手段との間には、インゴットを支持して
回転する前記回転支持機構を備えた搬送台車が往復動可
能に装設されている。
【0019】請求項14記載の発明においては、請求項
13において、搬送台車上には、インゴット搬出入用の
複数の支持ローラが設けられ、前記回転支持機構は、そ
の支持ローラの上方に設けられ、かつ支持ローラ上に搬
入されたインゴットを両側より挟持して支持ローラから
若干持ち上げ、所定位置に位置決めする複数のクランプ
用ローラを有し、そのうちの少なくとも1個がインゴッ
トに回転を付与する駆動ローラである。
【0020】請求項15記載の発明においては、請求項
8において、前記結晶方位調整手段の下方には前記中間
ステー接着機構が配設され、該中間ステー接着機構には
前記取付ステー位置調整手段が一体的に組み込まれてい
る。
【0021】請求項16記載の発明においては、請求項
15において、前記中間ステー接着機構は、機台の所定
位置において昇降機構により上下動可能に支持された昇
降支持ロッドと、該昇降支持ロッドの上端部に装着さ
れ、かつ上面に接着剤を塗布された中間ステーをクラン
プするクランプ機構とにより構成され、前記取付ステー
位置調整手段は前記機台と昇降支持ロッドとの間に介在
され、該昇降支持ロッドを垂直軸線の周りで回動して前
記クランプ機構に把持され、かつ上面に接着剤を塗布さ
れた取付ステーを水平面内で回動する傾き角調整機構で
ある。
【0022】請求項17記載の発明においては、請求項
15又は16において、前記機台には中間ステーを積層
してストックし、該中間ステーを一個ずつ繰り出し供給
する中間ステー貯留供給機構と、繰り出された中間ステ
ーを接着剤塗布機構まで搬送する中間ステー搬送機構
と、該搬送機構上の中間ステーを前記クランプ機構に搬
入する中間ステー搬入機構が設けられ、一方、機台の他
側には前述した中間ステー貯留供給機構、接着剤塗布機
構及び中間ステー搬送機構と同様に構成された取付ステ
ー貯留供給機構、接着剤塗布機構及び、取付ステー搬入
機構が設けられている。
【0023】請求項18記載の発明においては、請求項
7,8,15,16のいずれかにおいて、前記取付ステ
ー位置調整手段は単一の取付ステーに複数のインゴット
又は中間ステーを接着可能な取付ステー移動機構を備え
るという手段をとっている。
【0024】請求項19記載の発明においては、請求項
18において、前記取付ステー移動機構は機台の所定位
置において垂直軸線の周りで往復回動される回転支持軸
と、該回転支持軸の上端部に水平に支持された回転支持
板と、該回転支持板に水平方向の往復動可能に支持さ
れ、かつ取付ステーをクランプするクランプ機構とによ
り構成されている。
【0025】請求項20記載の発明においては、円柱状
をなすインゴットをワイヤソーへ搬入して切断加工する
方法において、ワイヤソーへの搬入に先立って、予めイ
ンゴットをその中心軸線を平行に保ったままインゴット
の結晶方位が水平面内に位置するように、インゴットを
その軸線を中心に回転させて位置調整し、この位置調整
されたインゴットの結晶方位に対し、このインゴットに
取り付けられる取付ステーの取付軸線が平行になるよう
に、取付ステー又はインゴットのいずれか一方を水平面
内で位置調整して、インゴットと取付ステーとを接着し
た後、そのインゴットをワイヤソーへ搬入し、ワイヤソ
ーのワーク取付位置に取付ステーをその軸線がワイヤ走
行方向に対し直交する所定の姿勢で取り付け、ワイヤソ
ーによる切断加工を行うという手段をとっている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した第1
実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。
【0027】最初に、図7及び図11により、この実施
形態で接着されるSi単結晶インゴット11、カーボン
等の可切断材よりなる中間ステー12、絶縁プレート1
3及び取付ステー14について説明する。
【0028】図11に示すように、横円柱状に整形され
たインゴット11の上部外周面には中間ステー12の下
側円弧面が接着剤により接着され、その上面にはガラス
製の絶縁プレート13が水平に接着され、該絶縁プレー
ト13の上面には取付ステー14が接着剤により水平に
接着されている。絶縁プレート13は予め取付ステー1
4に接着されている。又、図7においてインゴット11
の結晶格子面15の法線、つまり結晶方位16はインゴ
ット11の中心軸線17、水平面18及び垂直面19に
対しそれぞれ傾斜している。この結晶方位16のインゴ
ット11の両端面における中心軸線17からの水平方向
の変位量は符号20で、垂直方向の変位量は符号21で
示されているが、この結晶方位16の傾斜角は実際には
インゴット11の中心軸線17に対して最大で±3°程
度である。又、取付ステー14の取付軸線とは、図7に
おいて該取付ステー14の長手方向の仮想軸線23を言
い、同図のステー14の左右両側面は仮想軸線23と平
行である。この実施形態の接着方法及び接着装置はイン
ゴット11の前記結晶方位16と取付ステー14の取付
軸線23とを平行に位置調整して、インゴット11と取
付ステー14とを適正に接着するものである。
【0029】次に、ワイヤソーを使用したインゴット1
1の加工装置全体の概要を図14及び図17により説明
する。自動倉庫25は、未加工のインゴット11、中間
ステー12あるいは取付ステー14を接着したインゴッ
ト11を収容し、図示しない搬入出装置によりインゴッ
トをベルトコンベア式の搬送装置26に搬送するように
なっている。搬送装置26の端部には、インゴット11
の結晶方位16と中間ステー12及び取付ステー14の
取付軸線を調整するとともに、インゴット11に中間ス
テー12及び取付ステー14を二工程で接着するための
インゴットと取付ステーの接着装置27が装設されてい
る。この接着装置27の近傍にはインゴット11の結晶
方位16を測定するための方位測定装置28が装設され
ている。
【0030】前記搬送装置26の途中には別の搬送装置
29が接続され、該搬送装置29の途中にはインゴット
11、中間ステー12及び絶縁プレート13の接着部を
乾燥硬化させる乾燥室30が設けられている。前記搬送
装置29から取り出された取付ステー14を備えたイン
ゴット11はワイヤソー31に向けて搬送台車32上に
載置されてワイヤソー31に供給される。なお、ワイヤ
ソー31により加工を終えたインゴット11は枚葉化洗
浄システム33に送られ、ここで多数のウエハに分離さ
れるとともに洗浄が行われる。
【0031】次に、図1〜図6により前記接着装置27
について説明する。この接着装置27は概略的に見て、
インゴット11をクランプして回転する回転支持機構3
8と、該回転支持機構38を中間ステー12の接着位置
と方位測定装置28との間で往復搬送する搬送台車39
と、後述する方位測定動作中にインゴット11を回転さ
せてその結晶方位16を水平面内に位置するように調整
し、かつ前記回転支持機構38を兼用する結晶方位調整
機構40とを備えている。さらに、接着装置27は前記
結晶方位調整機構40により位置調整されたインゴット
11の上部に対し中間ステー12を接着する中間ステー
接着機構71と、中間ステー12の上面に対し取付ステ
ー14を適正位置に位置調整してインゴット11の結晶
方位16に対する取付ステー14の水平面内における取
付軸線23を調整する水平角度調整機構91とを備えて
いる。
【0032】そこで、回転支持機構38及び搬送台車3
9について説明すると、図2に示すように地面に固定さ
れた平行な左右一対の案内レール41には水平可動盤4
2が水平方向の往復動可能に支持されている。この可動
盤42の上面には図2において左右一対の軸受板43が
立設固定され、両軸受板43間には複数(この実施形態
では図5に示すように7個)の支持ローラ44が遊転可
能に支持されている。又、図1に示すように最右端の支
持ローラ44と搬送装置26の端部との間には案内ロー
ラ45が所定位置に支持され、搬送装置26側からイン
ゴット11を前記支持ローラ44上に移送可能である。
前記可動盤42の端部上面には図1に示すように位置規
制具46が立設固定され、図1及び図3においてインゴ
ット11の左端面の位置規制を行うようになっている。
図2〜図5に示すように可動盤42の上面には一対の支
持盤47が立設固定され、該支持盤47間には上下一対
のインゴットクランプ用ローラ48が遊転可能に支持さ
れている。前記可動盤42の上面には一対の支持体49
が立設固定され、該支持体49には一対の案内棒50が
所定間隔をおいて平行に、かつ水平に支持されており、
両案内棒50には複数の支持体51を介して支持盤52
が案内棒50に沿って水平方向の往復動可能に支持され
ている。この支持盤52は、シリンダ53のロッド54
によって水平方向に往復動される。前記支持盤52の両
側壁にはインゴット11の外周面に回転接触してインゴ
ットを回転する上下一対の駆動ローラ55が軸支されて
いる。これらのクランプ用ローラ48と駆動ローラ55
のローラ高さは、インゴット11を把持したとき、イン
ゴット11の中心が支持ローラ44上での搬送時のイン
ゴット11中心より高い位置になるように設定されてい
る。そして、この上下一対のクランプ用ローラ48及び
駆動ローラ55が支持ローラ44上のインゴット11を
把持したとき、インゴット11は上部に若干持ち上げら
れ、ローラ44より上方に離れる。前記支持盤52の一
側壁には図1,5に示すようにサーボモータ56が固定
され、該モータ56の駆動プーリ57と、前記駆動ロー
ラ55の軸端に取り付けた被動プーリ58との間にはベ
ルト59が掛装され、サーボモータ56によって前記駆
動ローラ55が回転される。なお、60はアイドラプー
リである。前記サーボモータ56にはロータリーエンコ
ーダ61が取り付けられ、回転数に比例したインゴット
11の回転角が検出される。
【0033】次に、中間ステー接着機構71について説
明する。コラム72の上部には一対の案内レール73が
縦方向に固定され、両案内レール73には水平の支持ア
ーム74がレール73に沿って昇降可能に支持されてい
る。この支持アーム74の先端部にはブラケット75が
固定され、その両端部には図1に示すように案内レール
76が水平に、かつインゴット11の中心軸線17とほ
ぼ平行に支持されている。この案内レール76には被案
内部材77が往復動可能に嵌合され、被案内部材77に
はホルダー78が取付けられ、該ホルダー78の下面に
図示しない搬送手段によって搬入された中間ステー12
が水平に接触され、図2において左右一対のクランプ板
79によって中間ステー12が挟着固定される。前記両
クランプ板79はシリンダ80により開閉され中間ステ
ー12をクランプしたりクランプ解除したりする。
【0034】前記支持アーム74の先端上部には図1,
2に示すようにモータ82が下向きに固定され、その偏
心軸83の下端部に取り付けたピン84が前記ホルダー
78の上面に形成した水平方向に伸び、案内レール76
と直交する溝781に係合されている。従って、モータ
82により偏心軸83が回転されると、ピン84によっ
てホルダー78が案内レール76に沿って往復動可能で
ある。前記モータ82、偏心軸83、案内レール76及
びホルダー78等によりインゴット11への中間ステー
12の接着状態を確実にするためのオシレート機構89
が構成されている。
【0035】前記コラム72の内部にはボールねじ85
が垂直方向に支持され、該ねじ85はコラム72の上部
に固定した昇降用サーボモータ86によって正逆回転さ
れる。このボールねじ85には昇降支持具87が昇降可
能に支持され、該支持具87は支持アーム74の基端に
取り付けた係合片88に係止されている。従って、前記
サーボモータ86が回転されて昇降支持具87が昇降動
作されると、支持アーム74及び中間ステー12を把持
したホルダー78等が案内レール73に沿って昇降動作
される。
【0036】次に、図2,6により位置調整手段を構成
する水平角度調整機構91について説明すると、前記コ
ラム72の中間部には図2に示すように水平支持板92
が取付けられ、該支持板92の上面には水平角度調整板
93が連結軸94によって水平面内での回動可能に支持
されている。前記支持板92には角度調整用サーボモー
タ95が水平に支持され、該モータ95の出力軸には自
在継手96を介して第1ねじ97と第2ねじ98を直列
に連結したねじ棒が連結されている。第1ねじ97には
作動片99が螺合され、該作動片99の下端に固定した
回転子100が水平支持板92に形成した孔921に回
動可能に係合されている。又、第2ねじ98には作動片
101が螺合され、該作動片101の下端部には回転子
102が固定され、該回転子102は水平角度調整板9
3に形成した係合孔931に嵌入されている。
【0037】従って、前記モータ95により第1ねじ9
7と第2ねじ98が回転されると、水平角度調整板93
は軸94を中心に水平方向に回転され、取付ステー14
の中間ステー12上における水平方向の傾角、つまり取
付軸線23をインゴット11の結晶方位16と平行に調
整することができる。
【0038】前記第1ねじ97と第2ねじ98は、その
ピッチが異なる差動ねじであって、水平角度調整板93
の水平面内での傾角を微調整することができる。なお、
取付ステー12は図4に示す取付ステー搬入接着機構1
03によって水平角度調整板93へ搬入される。この取
付ステー搬入接着機構103は水平の案内レール104
に沿って図示しない駆動機構により水平移動される可動
コラム105と、該コラム105に装着された案内レー
ル106に沿って図示しない昇降機構により昇降動作さ
れる昇降体107と、該昇降体107の水平部下面に取
付た電磁石108とを備えている。そして、前記電磁石
108により取付ステー12を吸着把持して所望する位
置、つまり中間ステー12の上面に移載する。
【0039】次に、X線の回析を利用してインゴットの
結晶方位を測定する前記方位測定装置28について説明
する。図1及び図5に示すように回転支持機構38の支
持ローラ44上に支持されたインゴット11は搬送台車
40の水平可動板42を案内レール41に沿って移動さ
せることにより、方位測定装置28内の測定位置にイン
ゴット11を搬入可能である。この方位測定装置28内
にはX線を水平面内においてインゴット11の端面に向
けて所定の傾斜角で照射するX線投光器111と、照射
されたX線を受光するX線受光器112とが配設されて
いる。X線投光器111と受光器112はブラケット1
13によって所定角度で連結されている。このブラケッ
ト113は回転テーブル114に固定され、X線照射位
置調整装置115によってテーブル114が回動又は昇
降動作されると、インゴット11の端面に対するX線照
射角及び照射位置を調整することができる。前記X線受
光器112には反射X線の出力データが最大か否かを判
別する判別器116と、角度演算装置117が接続され
てる。該角度演算装置117はインゴット11の端面の
4箇所の反射X線の出力データに基づいて、インゴット
11の中心軸線17に対する水平面内における結晶方位
16の傾角θを演算することができる。この傾角θの演
算は、例えば特開平3−255948号公報に開示され
ているものと同じである。
【0040】図14に示すように、接着装置27は制御
装置118を有し、この制御装置118を介して前記各
モータ56,82,86,95、搬送装置26の駆動モ
ータ119、搬送台車39の送りモータ120及び結晶
方位測定装置28が動作される。又、制御装置118に
は角度演算装置117が接続され、各モータ56,95
からのインゴット11及び水平角度調整板93の回転角
度が読み取られる。
【0041】次に、図12及び図13に基づいてワイヤ
ソー31に設けられたインゴット11の取付ステー14
を把持するワーク取付機構121について説明する。図
12に示すように支持ブロック122は図示しないワイ
ヤソーの昇降コラムに固定され、該ブロック122には
固定ホルダー123がボルト等により固定されている。
該ホルダー123の下面には可動ホルダー124が水平
面内で回動可能に図13に示す連結軸125によって連
結されている。前記固定ホルダー123と可動ホルダー
124との間には可動ホルダー124の水平角度を調整
する機構126が設けられている。
【0042】上記機構126は固定ホルダー123側に
設けた第1ねじ127及び第2ねじ128を回動操作す
る操作つまみ129を備え、つまみ129は第1ねじ1
27に自在継手130によって連結されている。又、第
1ねじ127には作動片131が第2ねじ128には作
動片133が、作動片131,133にはそれぞれ回転
子132,134が設けられ、操作つまみ129を回動
することによって、可動ホルダー124を軸125を中
心に水平方向の回動調節可能である。
【0043】そして、前記可動ホルダー124の下面に
インゴット11を固定した取付ステー14が取り付けら
れる。前記支持ブロック122には支持筒142が下向
きに固定され、該支持筒内には昇降ロッド143が貫通
されている。該ロッド143の下端部には取付ステー1
4が挿入可能な取付溝144aを形成した取付片144
が一体に形成されている。前記取付ステー14と可動ホ
ルダー124との間にはスペーサ145が介在されてい
る。そして、一方の取付溝144aにはシリンダ141
aにより進退されるプッシャ141bが設けられ、前記
取付ステー14は、他方の取付溝144aの内側面を基
準として、そこへ押し当てられることにより、水平方向
の位置決めがなされる。
【0044】前記支持ブロック122の内部には図12
に示すように左右一対のカム部材146,147が横方
向に収容され、ブロック122の上面に固定した取付筒
148の上部にはエアシリンダ149が下向きに固定さ
れている。該シリンダのロッド150には作動ロッド1
51が連結され、該作動ロッド151の下端部にはカム
フォロア152及びカムピン153が連結されている。
又、前記一対のカム部材146,147にはカム溝15
4,156及びカム面155,157が形成され、カム
面155,157には前記カムフォロア152が接触さ
れ、カム溝154,156にはカムピン153が係合さ
れている。
【0045】従って、前記シリンダ149により作動ロ
ッド151が下降されると、カムフォロア152及びカ
ムピン153が下動され、カムフォロア152がカム面
155,157に押し付けられる。このためカム部材1
46,147の傾斜カム面158,159により昇降ロ
ッド143が持ち上げられ、取付片144によって取付
ステー14が挟着され垂直方向に位置決めされ、クラン
プされる。
【0046】反対に、シリンダ149によりカムフォロ
ア152及びカムピン153が持ち上げられると、カム
ピン153により、カム溝154,156が傾斜してい
るので、両カム部材146,147が接近する方向に移
動され、このため昇降ロッド143が下方に移動され、
取付ステー14のクランプが解除される。
【0047】さらに、予め前記操作つまみ129を回動
して可動ホルダー124及び取付片144の水平方向の
取付方位を、ワイヤ34の走行方向に合うように組付上
の誤差を修正することができる。つまり、取付片144
の取付溝144aがワイヤソーのワイヤ34の走行方向
に対し直交する方向に延設されるように微調整してお
く。次に、前記のように構成したインゴット11に対す
る中間ステー12及び取付ステー14の接着方法につい
て図15のフローに従って説明する。
【0048】最初に、自動倉庫25から取り出された単
体のインゴット11は搬送装置26によって運ばれ、図
1に示すように搬送台車39上の複数の支持ローラ44
の上面に受け渡され、位置規制具46によって所定位置
に停止される。(ステップS1) 次に、図2に示すように、シリンダ53が作動されて駆
動ローラ55がインゴット11の外周面に押圧され、支
持ローラ44より離れ、インゴット11が四つのローラ
48,48、ローラ55,55によりクランプされる。
このインゴット11のクランプ動作が終了すると、搬送
台車39すなわち可動盤42がインゴット11をクラン
プした回転支持機構38とともに方位測定装置28内に
移送される。図1及び図5に鎖線で示すようにインゴッ
ト11の端面がX線投光器11と受光器112との正規
の結晶測定位置に移動されたら、可動盤42を図示しな
い制動装置により固定する。(ステップS2) 次に、方位測定装置28を起動し、インゴット11の端
面にX線を水平面内で照射して反射させ、その反射X線
を受光器112により受光する。この測定動作を継続し
つつ、サーボモータ56を起動して駆動プーリ57を回
転させ、ベルト59を介して両駆動ローラ55を回転
し、インゴット11を四つのローラ48,55に支持し
たまま回転する。
【0049】この状態で反射X線の出力データが最大と
なる位置を判別器116により判別し、結晶方位16が
水平面内に位置した状態を確認する。すなわち、図9は
インゴット11の結晶方位16が水平面18に対し傾斜
しているが、インゴット11を矢印方向に回動すると、
図10に示すように結晶方位16が水平面18に移動し
たとき、前記X線の出力データが最大となるので、これ
を検出し回転を停止する。(ステップS3) 次に、前記X線の出力データが最大となった状態で、サ
ーボモータ16の回転数に比例したインゴット11の回
転角を検出するエンコーダ61の検出位置の初期化を行
い、その初期化位置からインゴット11を90度ずつ回
転して計4回の反射X線の出力データをとる。この4回
の出力データにより結晶方位16の水平面18内におけ
るインゴット11の中心軸線17に対する水平面18内
での傾角θ(図8参照)が角度演算装置117により演
算される。(ステップS4)この方位測定が終了すると
X線投光器111からのX線の照射が停止され、インゴ
ット11は可動盤42とともに案内レール41に沿って
方位測定位置から接着装置71の下方へ搬送される。こ
の状態では、インゴット11は図2に示すように中間ス
テー12の下方に位置する。(ステップS5) 次に、図2においてモータ86を起動し、中間ステー1
2を装着したアーム74を案内レール73に沿って下方
に移動し、図3に示すように該中間ステー12をインゴ
ット11の上面に互いに軸線をほぼ一致させて接触し接
着剤によりインゴット11と中間ステー12を接着す
る。この時、オシレート機構89のモータ82を起動し
て偏心軸83を回動すると、案内レール76に沿ってホ
ルダー77がインゴット11の中心軸線17と平行方向
に往復動されて、接着剤に含まれる気泡が排除され、中
間ステー12の接着が迅速かつ確実に行われる。(ステ
ップS6) この中間ステー12の接着が完了すると、シリンダ80
によってクランプ板79による中間ステー12のクラン
プを解除した後、前記モータ86を逆転駆動して支持ア
ーム74を図4に示すように上昇させて、ホルダー77
を上方の待機位置に移動停止する。
【0050】ところで、インゴット11の水平面内にお
ける中心軸線17に対する結晶方位16の傾角θは演算
されている。この傾角θに基づいて、水平角度調整機構
91のサーボモータ95が回動され、図6の平面に示す
ように水平角度調整板93の水平面内での中心軸線17
に対する傾角αが前記傾角θと同一となるように微調整
される。
【0051】次に、予め下面に絶縁プレート13を接着
しかつ絶縁プレート13の下面に接着剤を塗布した取付
ステー14が搬入装置103によって軽く把持された状
態でインゴット11の中間ステー12上面位置へ向かっ
て搬入され、取付ステー14の側面が水平角度調整板9
3の端面に押し当てられて角度調整される。このため、
インゴット11の結晶方位16と取付ステー14の水平
面内での取付軸線23とは平行になる。(ステップS
7)この状態で搬入装置103が取付ステー14をアン
クランプし、中間ステー12の上面に対し、取付ステー
14を載置し、該プレート13を中間ステー12に接着
する。(ステップS8) 又、図4において、シリンダ53を作動して駆動ローラ
55によるインゴット11のクランプを解除した後、該
インゴット11を取付ステー14とともに支持ローラ4
4上を転動させて搬送装置26上に移動し、搬出され
る。(ステップS9)さらに搬送装置29を通して乾燥
室30に導き接着部を乾燥させる。その後、搬送装置2
9、搬送台車32を介してワイヤソー31へ送られる。
【0052】この接着完了状態では図11に示すよう
に、インゴット11の結晶方位16及び取付ステー14
の取付軸線23は紙面と直交し、かつ水平面18内にあ
って、インゴット11の中心軸線17は水平面内で結晶
方位16に対しθだけ傾斜している。インゴット11は
図示しない受け渡し装置によって搬送台車32からワイ
ヤソー31のワーク取付機構121へ受け渡される。こ
のとき、このインゴット11の取付ステー14は、図1
2に示すようにワーク取付機構121の取付片144内
に挿入され、クランプと同時に位置決めされる。そし
て、そのインゴット11は、ワイヤソーのワイヤ34に
より多数の薄いウエハに切断加工される。取付ステー1
4をワーク取付機構121の取付片144に取り付ける
のみで、取付ステー14の軸線23つまりインゴット1
1の結晶方位16がワイヤソー31のワイヤ34走行
(水平)方向と直交する方向に位置決めされるため、加
工後のウエハの切断面は、結晶格子面と平行になる。
【0053】このため図16のフローで示すようにイン
ゴット11をワイヤソー31に取り付けた後は、ゴニオ
調整することなく、直ちに加工を開始できる。さて、前
記のように構成したインゴット11と取付ステー14の
接着方法の作用効果を以下に説明する。 (1)前記第1実施形態では、インゴット11の結晶方
位16に対し取付ステー14の取付軸線23が平行とな
るように両部材が接着固定されているので、この取付ス
テー14を図12に示すワイヤソー31のワーク取付機
構121に取り付けるのみで、直ちにインゴット11の
切断加工を精度良く行うことができる。従って、ワイヤ
ソー31にゴニオ角設定器を装備しなくても済み、設備
費を大幅に低減することができる。 (2)前記第1実施形態では、インゴット11の中心軸
線17を水平に保ったまま、インゴット11の結晶方位
16を一旦水平面内に移動し、この結晶方位16に対し
平行になるように取付ステー14の取付軸線23を水平
面内で移動して位置調整した状態で互いに接着したた
め、インゴット11及び取付ステー14を共に水平状態
で搬出され、そのままの姿勢でワイヤソー31のワーク
取付機構121に把持でき、取付作業を迅速に行うこと
ができる。 (3)前記第1実施形態ではインゴット11の回転支持
機構38を、方位測定装置28の一部を兼用し、かつイ
ンゴットの結晶方位16を水平面内に変位する方位調整
機構40に兼用したので、接着システムの構造を簡素化
することができる。 (4)前記第1実施形態ではクランプ用ローラ48及び
駆動ローラ55によってインゴット11は所定位置に位
置決めされると同時に、支持ローラ44から離されるた
め、方位測定及び回転調整が正確かつ円滑に行える。次
に、図18〜図27に基づいて本発明の第2実施形態に
ついて説明する。
【0054】図18の平面に示すように回転支持機構3
8、搬送台車39の側方には、ベルトコンベア方式のイ
ンゴット搬入装置161及びインゴット搬出装置162
が設けられ、インゴット搬入装置161のベルトコンベ
ア上には、図20(a)に示すようにインゴット11が
支持されたパレット163が載置され、所定の位置に搬
送される。前記インゴット搬出装置162上には図20
(b) に示すように中間ステー12及び取付ステー14
を接着したインゴット11がパレット164に支持され
た状態で搬出される。
【0055】図19に示すように回転支持機構38、イ
ンゴット搬入装置161及びインゴット搬出装置162
の上方には、第1インゴット搬入出機構165が装設さ
れている。この第1インゴット搬入出機構165は、門
型のフレーム166と、該フレーム166に装着された
水平移動機構167と、該水平移動機構167に装着さ
れたシリンダ方式の昇降機構168と、該昇降機構16
8に装着された把持機構169とにより構成されてい
る。そして、インゴット搬入装置161のパレット16
3上のインゴット11を把持して上方へ持ち上げた後、
水平方向に移動し、後述する第2インゴット搬入出機構
181の受け渡し位置P1(図22参照)へインゴット
11を供給可能である。また、第2インゴット搬入出機
構181上に移動され、かつ中間ステー12及び取付ス
テー14が接着されたインゴット11を把持して上方へ
持ち上げ、次に水平方向に移動して前記インゴット搬出
装置162のパレット164上へインゴット11を搬出
するようになっている。
【0056】前記回転支持機構38とインゴット搬入装
置161及びインゴット搬出装置162との間には、中
間ステー貯留供給機構171及び取付ステー貯留供給機
構172が装設されている。両貯留供給機構171,1
72は、各ステー12,14を1個づつ繰り出して中間
ステー搬送機構173及び取付ステー搬送機構174上
へ供給する機能を備えている。前記中間ステー12及び
取付ステー14の貯留供給機構171,172の側方に
は中間ステー搬送機構173により搬送された中間ステ
ー12の上面に接着剤を塗布する接着剤塗布機構175
が設けられている。同様に、取付ステー貯留供給機構1
72の側方には取付ステー搬送機構174により搬送さ
れた取付ステー14の上面に接着剤を塗布する接着剤塗
布機構176が設けられている。図18及び図19に示
すように前記中間ステー搬送機構173と対応して、接
着剤が塗布された中間ステーを後述する中間ステー12
又は取付ステー14を把持するクランプ機構221へ搬
入する中間ステー搬入機構177が装設されている。同
様に取付ステー搬送機構174と対応して接着剤が塗布
された取付ステーをクランプ機構221へ搬入する取付
ステー搬入機構178が装設されている。
【0057】次に、第2実施形態の回転支持機構38、
搬送台車39及び結晶方位調整機構40等の構成を順次
説明する。図22に示すように機台37の上面にはステ
ー接着前のインゴット11を受け渡し位置P1からステ
ーを接着する接着位置P2へ搬送し、接着後のインゴッ
トを該接着位置P2から受け渡し位置P1へ搬送する第
2インゴット搬送機構181が装設されている。該第2
インゴット搬送機構181は機台37に立設された支柱
182と、該支柱182に軸404を支点にして傾動可
能に水平に支持された一対の水平支持アーム183と、
該アーム183と前記機台37との間に介在されたシリ
ンダ400とを備えている。又、該第2インゴット搬送
機構181は、支持アーム183の前後両端部にそれぞ
れ一対ずつ支持された駆動プーリ184及び被動プーリ
185と、両プーリ184,185に巻掛けされた一対
の駆動ベルト186と、駆動ベルト186によって駆動
される複数のローラ401とを備えている。そして、前
記第1インゴット搬入出機構165の把持機構169に
よって受け渡し位置P1に搬入されたインゴット11
を、駆動モータ187により駆動ベルト186を旋回す
ることによりローラ401が駆動され接着位置P2へ移
動することができる。
【0058】次に、前記第2インゴット搬送機構181
により接着位置P2へ搬入されたインゴット11を把持
して回転する回転支持機構38及びこの機構を搭載して
インゴット11を接着位置P2から方位測定位置P3へ
又その逆方向へ移動する搬送台車39について説明す
る。
【0059】図21,22に示すように、機台37に設
けた水平可動盤42の上面には支持板191が両側に立
設固定され、この支持板191の上部左右両側には一対
の支持軸192が水平方向に、かつ互いに平行に支持さ
れ、両支持軸192には駆動ローラ193がそれぞれ嵌
合固定されている。この一対の駆動ローラ193で形成
されるインゴット11の搬送高さ402は前記一対の水
平支持アーム183に装着されたローラ401に支持さ
れたインゴット11の搬送高さ403より下方に位置し
ている。前記両支持軸192の基端部にはプーリ194
が嵌合され、支持板191の左側面にはアイドラプーリ
194が支持され、ベルト195が各プーリ194に巻
掛けされている。また、前記6つのプーリ194のうち
1つのプーリ194はモータ196によって回転され、
駆動ローラ193を積極的に正逆回転させ、インゴット
11を回転する。
【0060】図21に示すように、前記水平可動盤42
の上面には、支持板197が立設され、該板にはブラケ
ット198が取り付けられ、該ブラケットにはレバー1
99が軸200を中心に上下方向の回動可能に支持され
ている。前記レバー199の先端には押えローラ201
が支持され、レバー199はシリンダ202によって上
下方向に往復傾動される。従って、インゴット11が駆
動ベルト186によって第2インゴット搬入出機構18
1の受け渡し位置P1から接着位置P2へ移動されて前
記駆動ローラ193上に移動される。この状態で水平支
持アーム183を支えているシリンダ400のピストン
が下がり水平支持アーム183は軸404を中心にして
下方へ回動する。これによりインゴット11は一対の駆
動ローラ193上に載置された状態となり、ここでシリ
ンダ202を作動させて押えローラ201をインゴット
11の上部外周面に押圧し、インゴット11を三つのロ
ーラ193,193,201により挟着把持する。同時
に支持板191に固設されたブラケット410,411
に取り付けられたシリンダ412,413が作動し、ク
ランパー414,415がインゴット11を両サイド方
向よりクランプしてステーの接着作業時の上方への押圧
力を受け止めるようになっている。
【0061】図22に示すように機台37の上面には軸
受203,204が所定間隔をおいて支持され、両軸受
203,204にはボールネジ205が水平に支持され
ている。このボールネジ205には前記水平可動盤42
の下面に取り付けたブラケットにボールネジのナット2
06が嵌合固定されている。前記軸受203の近傍には
駆動モータ207が設けられボールネジ205を回動可
能である。従って、このモータ207の回動によりボー
ルネジ205が回転され、ナット206を介して水平可
動盤42上の回転支持機構38が接着位置P2と方位測
定位置P3との間で往復動される。このため回転支持機
構38に支持されたインゴット11が方位測定装置28
に向かって前進し方位測定が可能である。
【0062】次に、インゴット11の下面に対し中間ス
テー12の接着と取付ステー14の接着とを同一のステ
ーションで行う方式の接着機構を図21〜23に基づい
て説明する。
【0063】前記機台37には固定軸筒211が上下方
向に立設固定され、該筒211の内部にはベアリング2
12を介して回転筒213が所定位置において回転可能
に支持されている。該回転筒213の内周面には上下1
対のスプライン筒214が嵌入され、ボルト215によ
り両筒213,214が固定されている。前記スプライ
ン筒214には昇降支持軸216が上下方向の往復動可
能に、かつ前記スプライン筒214にスプライン嵌合さ
れている。機台37の内部には昇降レバー217が軸2
18を支点にして揺動可能に支持され、昇降シリンダ2
19によって昇降レバー217が上下方向に往復動され
ると、前記昇降支持軸216を昇降動作する。
【0064】次に、図23により昇降支持軸216の上
端部に設けられた中間ステー12又は取付ステー14を
交互にクランプするクランプ機構221について説明す
る。このクランプ機構221は昇降支持軸216の上端
に固定されたクランプ台222と、該クランプ台222
に設けた固定クランプ爪223と、クランプ台22に取
り付けた可動クランプ爪224と、前記クランプ台22
2に取り付けられ、かつ可動クランプ爪224を水平方
向に往復動するシリンダ225とにより構成されてい
る。
【0065】次に、昇降支持軸216、クランプ機構2
21を垂直軸線のまわりで回動して該機構に把持された
取付ステー14の水平角度を調整する水平角度調整機構
91の構成について図22,23により説明する。
【0066】図22に示すように前記回転筒213の下
端部外周にはリング226が嵌合され、該リングには回
動レバー227が取り付けられている。この回動レバー
227は機台37の所定位置に設置された回動機構22
8によって往復回動され、方位測定データに基づいて取
付ステー14の取付軸線23がインゴット11の水平面
内に位置する中心軸線17と平行になるように調整され
る。
【0067】次に、図24〜図26に基づいて、中間ス
テー12及び取付ステー14をそれぞれ前記クランプ機
構221のクランプ台222上面に交互に供給する前記
中間ステー及び取付ステーの貯留供給機構171,17
2、搬送機構173,174、接着剤塗布機構175,
176、ステー搬入機構177,178について順次説
明する。
【0068】図24に示すように機台37に設けられた
フレーム231には中間ステー12が上下方向に多数積
層状に収容されている。前記フレーム231の前後両側
にはブラケット232を介して係止レバー233が軸2
34を中心にシリンダ235によって上下回動可能に支
持されている。
【0069】中間ステー搬送機構173は機台37に設
けられた支持フレーム241と該支持フレームに設けら
れたローラコンベア242と各ローラを回転する駆動ベ
ルト243及び駆動モータ405とにより構成されてい
る。そして、中間ステー貯留供給機構171から係止レ
バー233の作動により1個づつ繰り出された中間ステ
ーをローラコンベア242上に移動し、接着剤塗布機構
175側に移動可能である。
【0070】次に、前記接着剤塗布機構175について
説明すると、機台37に設けられたフレーム251の上
面には案内レール252が前後方向に互いに平行に支持
され、該案内レール252には移動体253が支持さ
れ、モータ254によって前後方向に往復動される。ま
た、移動体253には昇降体255が1対の案内レール
256に沿って昇降可能にシリンダ257により昇降可
能に支持されている。該昇降体255の側面にはディス
ペンサーノズル258が下向きに取り付けられ、該ディ
スペンサーノズルにはフレーム251側に設置した接着
剤供給機構259からフレキシブルパイプ260を介し
て接着剤が所定の量だけ供給されるようになっている。
【0071】次に、中間ステー搬入機構177の構成を
図21,26に基づいて説明する。前記接着剤塗布機構
175側に移動された中間ステー12には、接着剤塗布
機構175により接着剤が塗布される。これを前記クラ
ンプ機構221側に搬入する中間ステー搬入機構177
は、図21に示すようにローラコンベア242の間に配
置され、中間ステー12を上下方向から挟着可能な上下
1対のクランプ爪261と、該クランプ爪261を支持
し上下方向に往復動する昇降シリンダ262と、クラン
プ爪261を水平方向に往復動する前後動シリンダ26
3とにより構成されている。
【0072】以上のように構成した中間ステー貯留供給
機構171、中間ステー搬送機構173、接着剤塗布機
構175及び中間ステー搬入機構177の構成は、取付
ステー貯留供給機構172、取付ステー搬送機構17
4、接着剤塗布機構176及び取付ステー搬入機構17
8の各機構と全く同様に構成されているので、同一の符
号を付して説明を省略する。
【0073】次に、前記のように構成した装置につい
て、図27のフローチャートによりその作用を説明す
る。図18,19,22においてインゴット搬入装置1
61によりインゴット11がパレット163に支持され
た状態で所定位置に移動されると、図示しない停止機構
が作動されて搬入装置161が停止される。
【0074】上記の停止動作に同期して第1インゴット
搬入出機構165が作動され、その把持機構169が図
19において、左側の矢印で示すように移動され、パレ
ット163上のインゴット11が第2インゴット搬入出
機構181のコンベアローラ401の受け渡し位置P1
へ搬入される。(図27のステップS11) このインゴット11の搬入が完了すると、駆動モータ1
87が作動されてコンベアローラ401によりインゴッ
ト11が受け渡し位置P1から接着位置P2に移動す
る。その後、シリンダ400のピストンロッドが下降し
水平アーム183が軸404を中心に下方へ傾動される
ことにより、インゴット11が回転支持機構38の駆動
ローラ193上へ移載される。その後、シリンダ202
が作動されて押さえローラ201がインゴット11の上
面に押圧される。同時に、シリンダ412,413が作
動してクランパー414,415がインゴット11を両
側からクランプする。このようにして、インゴット11
が搬送台車39に移載される。(ステップS12) この状態で駆動モータ207が作動されて搬送台車39
が案内レール41に沿って前記接着位置P2から方位測
定位置P3へ移動される。(ステップS13) 方位測定位置P3においてインゴット11の結晶方位が
前述した第1実施形態と同様にして測定され、インゴッ
トの中心軸線17が水平面内に位置するようにインゴッ
トが回転される。(ステップS14)その後、搬送台車
39が案内レール41に沿って前記方位測定位置P3か
ら接着位置P2へ戻される。(ステップS15) 一方、中間ステー貯留供給機構171の中間ステー12
は、中間ステー搬送機構173によりローラコンベア2
42上に一個ずつ繰り出され、接着剤塗布機構175へ
供給されて該ステーの上面に接着剤が塗布される。(ス
テップS19,20)この中間ステー12は中間ステー
搬入機構177のクランプ爪261によってクランプさ
れ、図21に鎖線で示すように待機位置にあるクランプ
機構221のクランプ台222へ搬入される。その後、
シリンダ225により可動クランプ爪224が作動され
て、両クランプ爪223,224間に中間ステー12が
挟着固定される。(ステップS21) 次に、昇降シリンダ219が作動されて昇降支持軸21
6が上方に移動され、クランプ機構221に把持された
中間ステー12の上面がインゴット11の下側外周面に
押圧接着される。(ステップS16)このとき、駆動モ
ータ207が正逆回転されるので、搬送台車39が前後
方向に所定のストロークで往復動され、中間ステー12
とインゴット11との接着がオシレート機能により確実
に行われる。
【0075】中間ステー12の接着が終了すると、クラ
ンプ機構221による中間ステー12の把持が解除され
るとともに、昇降シリンダ219により昇降支持軸21
6及びクランプ機構221が下降される。
【0076】次に、ステップS22で取付ステー貯留供
給機構172から繰り出された取付ステー14は、ステ
ップS23で接着剤塗布機構176により上面に接着剤
を塗布される。この接着剤を塗布された取付ステー14
が、ステップS24で取付ステー搬入機構178により
前記クランプ機構221へ搬入され、ステップS25で
中間ステー12の接着動作と同様の動作により取付ステ
ー14が中間ステー12の下面に押圧接着される。この
とき、インゴット11の水平面内にある中心軸線17に
対する取付ステー14の取付軸線23の水平面内での傾
角(前記傾角αに相当)は方位測定装置28により測定
(ステップS17,S18)されているので、この測定
データに基づいて回動機構228により昇降支持軸21
6及びクランプ機構221が所定の角度水平面内で回動
され、インゴット11の中心軸線17に対し取付ステー
14の取付軸線23が平行状態に調整される。
【0077】なお、中間ステー12及び取付ステー14
が接着されたインゴット11は、ステップS26で接着
位置P2から受け渡し位置P1へ移動され、その後、ス
テップS27で第1インゴット搬入出機構165により
受け渡し位置P1からインゴット搬出装置162側へ搬
出される。
【0078】次に、前記第2実施形態の構成に基づく作
用、効果を説明する。 (1)第2実施形態では、中間ステー12の接着作業
と、取付ステー14の接着作業を同一のステーションで
行うように中間ステー接着機構及び取付ステー接着機構
を構成したので、構造を簡素化することができるととも
に、作業能率を向上することができる。 (2)第2実施形態では、中間ステー及び取付ステーの
貯留供給機構171,172、中間ステー及び取付ステ
ーの搬送機構173,174、接着材塗布機構175,
176及び中間ステー及び取付ステーをクランプ機構2
21へ搬入する搬入機構177,178を設けたので、
中間ステー及び取付ステーに対する接着剤の塗布作業及
びクランプ機構221への搬入作業を自動化して作業能
率を向上することができる。 (3)第2実施形態では、インゴット搬入装置161、
インゴット搬出装置162を設け、第1インゴット搬入
出機構165によりインゴットを第2インゴット搬入出
機構181の受け渡し位置P1へ搬入出するようにした
ので、インゴットの搬入出作業を自動的に迅速に行うこ
とができる。 (4)第2実施形態では、機台37に回動機構228に
より角度調整される昇降支持軸216を設け、該支持軸
216の上部に中間ステー又は取付ステーを把持するク
ランプ機構221を設けたので、接着機構の構成を簡素
化することができる。
【0079】次に、本発明の第3実施形態を図28〜図
31に基づいて説明する。この第3実施形態では前述し
た第2実施形態における中間ステー12の接着機構K1
と取付ステー14の接着機構K2を分離して装設すると
ともに、取付ステー14の接着機構K2側に対し、一つ
の取付ステー14に複数のインゴット11を取り付ける
取付ステー移動機構270を設けている。
【0080】図29によりこの取付ステー移動機構27
0について説明すると、固定軸筒211に貫通支持さ
れ、かつ所定位置において回動機構228により回動さ
れる回転支持軸271の上端部に回転支持板272が水
平に支持されている。該回転支持板272には一対の案
内金具273が固定され、前記クランプ機構221のク
ランプ台222の下面に固定したガイドレール274が
案内金具273に案内されなされ長手方向に往復動可能
である。前記クランプ台222の下面側部にはその長手
方向にラック275が固定されている。このラック27
5には前記回転支持板272のブラケット276に設け
られたブレーキ406内蔵のモータ277の軸に固定さ
れたピニオン276が噛み合わされている。
【0081】次に、上述した取付ステー移動機構270
の作用について、図30と平面を表した図31(a)〜
(c)を中心に説明する。図31(a)はクランプ機構
221に把持された取付ステー14の左端部寄りに第1
番目のインゴット11が図示しない回転搬送支持機構
(前記回転支持機構38と同様の機構)により把持さ
れ、インゴット11の下面に接着された中間ステー12
の下面が取付ステー14の上面に位置した状態を示す。
この状態で第1番目のインゴット11を所定位置に配置
したまま方位測定装置28の測定データに基づいて回動
機構228により回転支持軸271を図31(a)に示
すように回動し、方位調整した後、取付ステー14とイ
ンゴット11の下面に接着された中間ステー12とを接
着する。
【0082】第1番目のインゴット11の接着が終了す
ると、モータ277のブレーキ406を解除するととも
に、モータ277によりピニオン278を回転してラッ
ク275を直線移動し、図31(b)に示すように取付
ステー14のほぼ中央部を回転支持軸171の上方に移
動させモータ277のブレーキ406をONにする。そ
して、この取付ステー14の上面に第2番目のインゴッ
ト11の下面に接着した中間ステー12の下面を位置さ
せる。この状態で再び第1番目のインゴット11の接着
動作と同様に第2番目のインゴット11を所定位置に把
持したまま方位測定装置28の測定データに基づいて回
動機構228により回転支持軸271を図31(b)に
示すように回動し、方位調整した後、取付ステー14に
中間ステー12を接着する。さらに、第3番目のインゴ
ット11の接着動作も図31(c)に示すように第2番
目のインゴット11の接着動作と同様に行われる。
【0083】さて、前述した第3実施形態では、回転支
持軸271とクランプ機構221との間に取付ステー移
動機構270を設けたので、一つの取付ステー14に対
し長さの短い複数個のインゴット11を方位調整しなが
ら容易に接着することができる。
【0084】次に、この発明の第4実施形態を図32に
基づいて説明する。この第4実施形態では中間ステー1
2の接着機構K1と取付ステー14の接着機構K2との
間に乾燥機構281を設けている。又、インゴット搬入
装置161の近傍には不要となったパレット163を収
納する装置182が設けられ、接着機構K1と搬入装置
161との間には中間ステー12を接着したインゴット
11を支持するパレット164をコンベア280の上面
に供給するパレット供給装置184が設けられている。
なお、前述した第2実施形態と同様の機能を有する部材
については同一の符号を付して説明を省略する。
【0085】この第4実施形態では中間ステー12を接
着した後、それを乾燥機構281に供給するので、イン
ゴット11に中間ステー12を確実にかつ迅速に接着し
た後、中間ステー12への取付ステー14の接着を確実
かつ容易に行うことができる。
【0086】なお、本発明は次のように具体化すること
ができる。 (1)前記各実施形態において、制御装置118に対
し、インゴット11に対する中間ステー12及び取付ス
テー14の接着時の押付圧、オシレート速度、オシレー
ト回数及びオシレート時間を制御できる機能を付与する
こと。そして、接着データを操作パネルにより設定した
り予め記憶されたデータの中から適正なデータを選択し
たりすること。 (2)前記絶縁プレート13を省略すること。 (3)前記絶縁プレート13及び中間ステー12を省略
すること。 (4)結晶方位の測定及び方位調整は、インゴット11
を停止させた状態で、方位測定装置28を回転させるこ
とによって、インゴット11の結晶方位16の角度を測
定し、この測定結果に基づいて、結晶方位16が水平面
内に位置するようにインゴット11を回転調整するこ
と。 (5)インゴット11の結晶方位16に対し、取付ステ
ー14の軸線23を平行にするように位置調整する手段
は、取付ステー14を所定の状態に静止させておき、イ
ンゴット11を水平面内で回転させることによって相対
位置を調整するものである。 (6)予め、取付ステー14に中間ステー12を略方位
調整して接着しておき、一体化した状態で本接着装置に
て一工程で接着を行うこと。
【0087】上記実施形態から把握できる請求項以外の
技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
インゴット11に対し取付ステー14を結晶方位16と
取付軸線23とを平行にして接着した状態の取付ステー
14を所定の方向に把持するワーク取付機構121を備
えたワイヤソー。
【0088】このワイヤソーは、構造を簡素化し、取付
ステー14の取付作業を自動化することができ、稼働率
を向上することができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,7,2
0記載の発明は、加工機にゴニオ角設定器を装着する必
要を無くして、インゴット切断加工の装置全体の設備費
を低減することができるとともに、加工機へのインゴッ
トの取付作業を自動化して、加工機の稼働率を向上する
ことができる。
【0090】請求項2,3,4,9,10記載の発明に
おいては、インゴットの結晶方位に対し取付ステーの取
付軸線が平行となるように両部材が接着固定されるの
で、この取付ステーを加工機のワーク取付位置に容易に
取り付けることができる。
【0091】請求項5記載の発明においては、中間ステ
ー及び取付ステーの接着作業を迅速に行うことができ
る。請求項6、18又は19記載の発明においては、単
一の取付ステーに複数のインゴットを接着することがで
きる。
【0092】請求項8,15又は16記載の発明におい
ては、中間ステーを介して取付ステーの接着を容易に行
うことができる。中間ステーの接着と取付ステーの接着
とを同一の接着装置で行うことができるので、スペース
の削減と設備費の低減が図れる。
【0093】請求項11記載の発明においては、接着装
置の構成を簡素化し、設備費を低減することができる。
請求項12記載の発明においては、オシレート機構によ
りインゴットに対し中間ステーを確実に接着することが
できる。
【0094】請求項13記載の発明においては、搬送台
車により結晶方位測定手段と方位調整手段との間のイン
ゴットの移動を迅速に行うことができる。請求項14記
載の発明においては、複数のクランプ用ローラによって
インゴットは所定位置に位置決めされると同時に駆動ロ
ーラ上から離されるため、方位測定及び回転調整を正確
かつ円滑に行うことができる。
【0095】請求項17記載の発明においては、中間ス
テー及び取付ステーの供給作業を自動的に行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の接着方法を具体化した接着装置及
び方位測定装置を示す正断面図。
【図2】 接着装置及び方位測定装置の側断面図。
【図3】 接着装置及び方位測定装置の側断面図。
【図4】 接着装置及び方位測定装置の側断面図。
【図5】 回転支持機構及び方位測定装置の平断面図。
【図6】 水平角調整機構の平面図。
【図7】 インゴット及び取付ステーの斜視図。
【図8】 方位測定方法を説明する平面図。
【図9】 方位測定方法を説明する正面図。
【図10】 方位測定方法を説明する正面図。
【図11】 インゴットに取付ステーを接着した状態を
示す正面図。
【図12】 ワーク取付機構の縦断面図。
【図13】 ワーク取付機構の部分平面図。
【図14】 制御装置を示す略体説明図。
【図15】 インゴットと取付ステーの接着方法を示す
フローチャート。
【図16】 インゴットの加工方法を示すフローチャー
ト。
【図17】 加工装置全体の略体斜視図。
【図18】 本発明の第2実施形態を示す平面図。
【図19】 同じく第2実施形態の正面図。
【図20】 (a),(b)はパレット及びインゴット
の斜視図。
【図21】 接着機構を示す断面図。
【図22】 接着機構を示す断面図。
【図23】 昇降支持軸の軸受構造及びクランプ機構の
拡大断面図。
【図24】 ステー貯留供給機構及び接着剤塗布機構の
正面図。
【図25】 ステー貯留供給機構及び接着剤塗布機構の
平面図。
【図26】 ステー搬入機構の平面図。
【図27】 インゴットと取付ステーの接着方法を示す
フローチャート。
【図28】 本発明の第3実施形態を示す断面図。
【図29】 取付ステーの接着機構を示す断面図。
【図30】 取付ステーの接着機構を示す斜視図。
【図31】 (a),(b),(c)は取付ステーの接
着方法を説明する平面図。
【図32】 本発明の第4実施形態を示す略体平面図。
【図33】 従来のインゴットの加工方法のフローチャ
ート。
【符号の説明】
11…単結晶インゴット、12…中間ステー、14…取
付ステー、15…格子面、16…結晶方位、17…イン
ゴットの中心軸線、27…接着装置、28…結晶方位測
定(手段)装置、38…回転支持機構、39…搬送台
車、40…結晶方位調整(手段)機構、42…水平可動
盤、44…支持ローラ、48…クランプ用ローラ、55
…駆動ローラ、56…回転用サーボモータ、71…中間
ステー接着機構、74…支持アーム、86…昇降用サー
ボモータ、89…オシレート機構、91…位置調整手段
を構成する水平角度調整機構、93…水平角度調整板、
95…角度調整用サーボモータ、103…取付ステー搬
入接着機構、111…X線投光器、112…X線受光
器、116…判別器、117…角度演算装置、118…
各機構及び装置を制御する制御装置。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状をなすインゴットの中心軸線を水
    平に保ったままインゴットの結晶方位が水平面内に位置
    するように、インゴットをその中心軸線を中心に回転さ
    せて位置調整し、この位置調整されたインゴットの結晶
    方位に対し、このインゴットに取り付けられる取付ステ
    ーの取付軸線が平行になるように、取付ステー又はイン
    ゴットのいずれか一方を水平面内で位置調整した後、イ
    ンゴットと取付ステーとを接着するインゴットと取付ス
    テーの接着方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、インゴットの結晶方
    位をX線の回析を利用して測定し、結晶方位の測定デー
    タに基づいてインゴットの位置調整及び該インゴットと
    取付ステーの相対位置調整を行い、インゴットと取付ス
    テーとを接着するインゴットと取付ステーの接着方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、円柱状をなすインゴ
    ットをその中心軸線を水平にして所定位置で該軸線を中
    心に回転し、該インゴットの端面にX線を水平面内で照
    射して反射されたX線の出力データが最大となってイン
    ゴットの結晶方位が水平面内に変位したとき、インゴッ
    トの回転を停止し、次にインゴットの中心軸線に対する
    結晶方位の水平面内での傾角を複数の測定点の反射X線
    の出力データから演算し、該傾角から取付ステーの取付
    軸線が結晶方位と平行になるように取付ステー又はイン
    ゴットを水平面内で位置調整し、インゴットに取付ステ
    ーを接着するインゴットと取付ステーの接着方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、円柱状をなすインゴ
    ットをその中心軸線を水平にして所定位置で該軸線を中
    心に回転し、該インゴットの端面にX線を水平面内で照
    射して反射されたX線の出力データが最大となってイン
    ゴットの結晶方位が水平面内に変位するまで、インゴッ
    トを回転させた後、可切断材よりなる中間ステーをその
    取付軸線を前記インゴットの中心軸線に合わせて前記イ
    ンゴットの上部又は下部に接着し、前記中間ステーの上
    面又は下面に取付ステーを水平面内で変位可能に支持
    し、インゴットの中心軸線に対する結晶方位の水平面内
    での傾角を複数の測定点の反射X線の出力データから演
    算し、該傾角から取付ステーの取付軸線が結晶方位と平
    行になるように取付ステーを水平面内で位置調整し、前
    記中間ステーに取付ステーを接着するインゴットと取付
    ステーの接着方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、インゴットに中間ス
    テーを接着した後、インゴットと中間ステーを乾燥室に
    搬送して接着剤を乾燥し、その後中間ステーに取付ステ
    ーを接着するインゴットと取付ステーの接着方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかにおいて、単一
    の取付ステーに複数のインゴット又は中間ステーを順次
    接着するインゴットと取付ステーの接着方法。
  7. 【請求項7】 インゴットの結晶方位をX線の回析を利
    用して測定する結晶方位測定手段と、 上記結晶方位測定手段の測定データに基づいて円柱状を
    なすインゴットの中心軸線を水平に保ったままインゴッ
    トの結晶方位が水平面内に位置するようにインゴットを
    その中心軸線を中心に回転させて位置調整する結晶方位
    調整手段と、 上記結晶方位調整手段により位置調整されたインゴット
    に対する上記結晶方位測定手段の測定データに基づい
    て、インゴットに取り付けられる取付ステーの取付軸線
    がインゴットの結晶方位に対し平行になるように取付ス
    テー又はインゴットのいずれか一方を水平面内で位置調
    整する取付ステー位置調整手段と、 上記結晶方位調整手段及び取付ステー位置調整手段によ
    り調整されたインゴットと取付ステーとを互いに接着す
    る取付ステー接着機構とを備えたインゴットと取付ステ
    ーの接着装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記インゴットの結
    晶方位が水平面内に位置した状態で、該インゴットの上
    面又は下面に可切断材よりなる中間ステーを接着剤を介
    して接触させ、該中間ステーの取付軸線をインゴットの
    中心軸線に合わせて水平に接着する中間ステー接着機構
    を備え、前記取付ステー位置調整手段は、前記中間ステ
    ーの上面又は下面に接触した取付ステーをその取付軸線
    がインゴットの結晶方位と平行になるように水平面内に
    位置調整するものであり、さらに、前記取付ステー接着
    機構は、この位置調整された取付ステーを前記中間ステ
    ーの上面又は下面に接着するものであるインゴットと取
    付ステーの接着装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8において、前記結晶方位
    測定手段はインゴットの端面にX線を水平面内で照射し
    て反射されたX線の出力データが最大となることにより
    インゴットの結晶方位が水平面内に位置したことを検出
    するとともに、インゴットの中心軸線に対する結晶方位
    の水平面内での傾角を複数の測定点の反射X線の出力デ
    ータから演算するものであるインゴットと取付ステーの
    接着装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記結晶方位調整
    手段は、円柱状をなすインゴットをその中心軸線を水平
    に支持して回転させる回転支持機構を有するものであ
    り、前記結晶方位測定手段は前記回転支持機構に支持さ
    れた前記インゴットの端面に対し水平面内においてX線
    を照射するX線投光器と、反射されたX線の受光器と、
    該X線受光器により受光された反射X線の出力データが
    最大か否かを判断する判断手段と、前記結晶方位調整手
    段によって位置調整されたインゴットの中心軸線に対す
    る結晶方位の水平面内での傾角を複数の測定点の反射X
    線の出力データから演算する角度演算手段とにより構成
    されているインゴットと取付ステーの接着装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記結晶方位調
    整手段は、結晶方位測定手段からの反射X線の出力デー
    タが最大となる位置までインゴットを前記回転支持機構
    により回転してその結晶方位を水平面内に位置させるも
    のであり、前記取付ステー位置調整手段は、インゴット
    の結晶方位が水平面内に位置した状態で、該インゴット
    の上部又は下部に取付ステーを接触し、結晶方位測定手
    段からのインゴットの中心軸線に対する結晶方位の水平
    面内での傾角に基づいて前記取付ステーを水平面内で位
    置調整する水平角度調整機構を有しているインゴットと
    取付ステーの接着装置。
  12. 【請求項12】 請求項8において、前記中間ステー接
    着機構は中間ステーとインゴットの上面又は下面との間
    に接着剤を介在させた状態で該中間ステー又はインゴッ
    トを、該インゴットの中心軸線方向に往復動するオシレ
    ート機構を備えているインゴットと取付ステーの接着装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項10〜12のいずれかにおい
    て、前記結晶方位測定手段と結晶方位調整手段との間に
    は、インゴットを支持して回転する前記回転支持機構を
    備えた搬送台車が往復動可能に装設されているインゴッ
    トと取付ステーの接着装置。
  14. 【請求項14】 請求項13において、搬送台車上に
    は、インゴット搬出入用の複数の支持ローラが設けら
    れ、前記回転支持機構は、その支持ローラの上方に設け
    られ、かつ支持ローラ上に搬入されたインゴットを両側
    より挟持して支持ローラから若干持ち上げ、所定位置に
    位置決めする複数のクランプ用ローラを有し、そのうち
    の少なくとも1個がインゴットに回転を付与する駆動ロ
    ーラであるインゴットと取付ステーの接着装置。
  15. 【請求項15】 請求項8において、前記結晶方位調整
    手段の下方には前記中間ステー接着機構が配設され、該
    中間ステー接着機構には前記取付ステー位置調整手段が
    一体的に組み込まれているインゴットと取付ステーの接
    着装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、前記中間ステー
    接着機構は、機台の所定位置において昇降機構により上
    下動可能に支持された昇降支持ロッドと、該昇降支持ロ
    ッドの上端部に装着され、かつ上面に接着剤を塗布され
    た中間ステーをクランプするクランプ機構とにより構成
    され、前記取付ステー位置調整手段は前記機台と昇降支
    持ロッドとの間に介在され、該昇降支持ロッドを垂直軸
    線の周りで回動して前記クランプ機構に把持され、かつ
    上面に接着剤を塗布された取付ステーを水平面内で回動
    する傾き角調整機構であるインゴットと取付ステーの接
    着装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16において、前記機
    台には中間ステーを積層してストックし、該中間ステー
    を一個ずつ繰り出し供給する中間ステー貯留供給機構
    と、繰り出された中間ステーを接着剤塗布機構まで搬送
    する中間ステー搬送機構と、該搬送機構上の中間ステー
    を前記クランプ機構に搬入する中間ステー搬入機構が設
    けられ、一方、機台の他側には前述した中間ステー貯留
    供給機構、接着剤塗布機構及び中間ステー搬送機構と同
    様に構成された取付ステー貯留供給機構、接着剤塗布機
    構及び、取付ステー搬入機構が設けられているインゴッ
    トと取付ステーの接着装置。
  18. 【請求項18】 請求項7,8,15,16のいずれか
    において、前記取付ステー位置調整手段は単一の取付ス
    テーに複数のインゴット又は中間ステーを接着可能な取
    付ステー移動機構を備えているインゴットと取付ステー
    の接着装置。
  19. 【請求項19】 請求項18において、前記取付ステー
    移動機構は機台の所定位置において垂直軸線の周りで往
    復回動される回転支持軸と、該回転支持軸の上端部に水
    平に支持された回転支持板と、該回転支持板に水平方向
    の往復動可能に支持され、かつ取付ステーをクランプす
    るクランプ機構とにより構成されているインゴットと取
    付ステーの接着装置。
  20. 【請求項20】 円柱状をなすインゴットをワイヤソー
    へ搬入して切断加工する方法において、ワイヤソーへの
    搬入に先立って、予めインゴットをその中心軸線を平行
    に保ったままインゴットの結晶方位が水平面内に位置す
    るように、インゴットをその中心軸線を中心に回転させ
    て位置調整し、この位置調整されたインゴットの結晶方
    位に対し、このインゴットに取り付けられる取付ステー
    の取付軸線が平行になるように、取付ステー又はインゴ
    ットのいずれか一方を水平面内で位置調整して、インゴ
    ットと取付ステーとを接着した後、そのインゴットをワ
    イヤソーへ搬入し、ワイヤソーのワーク取付位置に取付
    ステーをその軸線がワイヤ走行方向に対し直交する所定
    の姿勢で取り付け、ワイヤソーによる切断加工を行うこ
    とを特徴とするインゴット切断加工方法。
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