JPH09206834A - 異径ロール群による丸断面材料の矯正方法及びその装置 - Google Patents

異径ロール群による丸断面材料の矯正方法及びその装置

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JPH09206834A
JPH09206834A JP1730196A JP1730196A JPH09206834A JP H09206834 A JPH09206834 A JP H09206834A JP 1730196 A JP1730196 A JP 1730196A JP 1730196 A JP1730196 A JP 1730196A JP H09206834 A JPH09206834 A JP H09206834A
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JP
Japan
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roll
group
rolls
peripheral speed
straightened
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Withdrawn
Application number
JP1730196A
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English (en)
Inventor
Katsunori Nishimura
勝典 西村
Shigeo Kawahara
重生 川原
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH09206834A publication Critical patent/JPH09206834A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロール径の異なる鼓型ロールA群、B群のロ
ール径比iが各ロールの駆動系によって定まる各ロール
の回転数比Iと差がある場合においても、常にロール周
速を同調させることを可能とする矯正方法及びその装置
を提供すること。 【解決手段】 ロール径の異なる鼓型ロールA群、B群
それぞれの駆動系に連接されたロール周速を同調する差
動装置の出力軸の一方に、予め設定したロール径比iで
それぞれのロール群の周速が同一となるに強制的に差動
装置を働かせるための主ロール駆動装置とは別の駆動装
置及び制御装置を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼管あるいは丸鋼
材等の丸断面材料をロール径の異なる鼓型ロールA群、
B群を一つの駆動装置によって駆動する方式の矯正機に
おいて、A群、B群のロール周速を同調させる方法とそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管あるいは丸鋼材等の丸断面材料の曲
りを矯正するロータリ矯正装置において、ロール径の異
なる鼓型ロールA群、B群のロール周速が一定となるよ
うにそれぞれに減速比の異なる減速機を連接し、それぞ
れの減速機を一つの駆動系統で駆動する矯正方法が知ら
れている。
【0003】図3は被矯正材(以下材料と称する)を矯
正する一般的な矯正ラインのレイアウト例である。図3
において、4は鼓型ロールからなる矯正用小径ロール
群、5は該小径ロール群と組み合わされる鼓型ロールか
らなる矯正用大径ロール群、6は小径ロール群駆動分配
機、7は大径ロール群駆動分配機、8は減速機、9はロ
ール群を駆動する駆動電動機、10及び11は矯正ロー
ル群の前後に配置される材料搬送設備である。
【0004】図3において、小径ロール群駆動分配機6
と大径ロール群駆動分配機7の分配機出力軸回転数比I
は、小ロール群4のロール径と大ロール群5のロール径
比iと同一で、それぞれのロール群のロール周速が同一
になるように固定設定されている。このような矯正装置
においては、ロールの摩耗等により、ロールを取り替え
る際は各ロール群のロール径比を常にi=Iとなるよう
に管理する必要がある。
【0005】このような矯正装置のロール改削において
は、ロール径比iをあわせるために摩耗等による最低必
要改削量を超えた改削が必要となり、ロール原単位の悪
化が避けられない。そこで、従来ではこのような問題を
解決するため、ロール径比iに一定の幅Δiを許容し、
かつ分配機6及び7の入力軸に差動装置3を設け、ロー
ルに材料が噛み込んだ後にこの差動装置3が働き、ロー
ル周速を同調させる方法がとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなロール径比iに一定の幅Δiを持たせ、差動装置3
によって材料噛み込み後のロール周速を同調させる方法
においても、大ロール群、小ロール群それぞれのロール
改削などによるロールライフの間には許容比Δiが確保
できなくなり、多数のロール群を用意して、ロール改削
時に他のロール群との組合せを行いながら極力改削量を
最小限に抑えるロール管理が必要である。
【0007】また、ロール径比iが許容範囲Δi内にあ
るといえども、無負荷状態では差動装置は作動しないた
め、ロール周速はI≠i+Δiとなり同調しておらず、
材料が噛み込んで差動装置が完全に作動してロール周速
が同調するまでの微小時間には材料の先端は周速の異な
るロールに噛み込んだことになり、材料先端は時として
パスセンターを離脱し、材料飛び出しあるいは材料の端
曲りなどトラブルの原因となっていた。
【0008】本発明は前述のような問題点を解消するた
めに、ロール径比iがi≠Iであっても、材料が矯正機
に噛み込む前に、ロール径の異なる鼓型ロールA群、B
群のロール周速を同調させる矯正方法及びその装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)ロール径比iの鼓型ロールA群、B群各々の駆動
系に連接したロール周速を同調する差動装置の出力軸
に、主ロール駆動装置とは別の駆動装置を配置したこと
を特徴とする管及び棒材のロータリー矯正装置。 (2)ロータリー矯正装置にて管又は棒材を矯正する
際、被矯正材が噛み込む前に、ロール回転比Iをロール
径比iに合致させることを特徴とする異径ロール群によ
る丸断面材料の矯正方法。 (3)ロータリー矯正装置にて被矯正材噛み込みの際の
ロール周速の変化もしくはロール回転数の変化を記憶
し、後続の被矯正材の噛み込み前に、先行の被矯正材噛
込みの際に記憶したロール周速もしくはロール回転数を
発生して、後続被矯正材の噛み込み前に各ロール周速を
最適周速に合致させることを特徴とする異径ロール群に
よる丸断面材料の矯正方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、ロール径比の異なる鼓型
ロールA群、B群それぞれの分配機7及び6の入力軸1
及び2に連接された差動装置3と、図2に示すように、
鼓型ロールA群、B群のロール径比iを入力するための
比率設定器15と、鼓型ロールA群、B群の周速を強制
的に同調させる周速同調用電動機14と、その制御を行
うシーケンスコントローラ16、インバータ17及び鼓
型ロールA群、B群の周速を検出する回転数検出器1
2,13によって構成される本発明のロール周速同調装
置を設置した矯正機の配置例図を示す。
【0011】これら周速同調用電動機14及びその制御
を行うシーケンスコントローラ16、インバータ17に
より、ロール径比i≠Iであっても、材料の噛み込み前
にロール周速を合致することができる。
【0012】また、設定したロール周速と材料矯正中の
実ロール周速に差が生じた場合でも、その差を回転数検
出器12、13によって検出し、これをシーケンスコン
トローラ16へ入力して後続材料のロール噛み込み前に
その周速差を修正することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳し
く説明する。図1は、管及び棒材の如き丸断面材料の矯
正機配置の平面図である。周速同調電動機14は、主電
動機9により駆動される差動装置3の出力軸の一方の軸
1にVプーリー及びVベルトを介して連接されており、
その回転方向は差動装置の出力軸と同一となっている。
また、周速同調電動機14は、図2の回路に示すよう
に、インバータ駆動であり周波数の変更で回転数を自由
に変更できる。12及び13は差動装置3の出力軸1及
び2の実際の回転数をそれぞれ検出する検出器である。
【0014】このように配置した矯正装置において、予
めロール径比iが比率設定器15により設定された状態
で主電動機9が起動されると、小ロール群回転数N1 及
び大ロール群回転数N2 の関係はN1 /N2 =i/kで
あり(ここでkは大ロール群分配機減速比/小ロール群
分配器減速比で固定値である)、ロールの回転数検出器
によってそれぞれの軸の回転数を検出し、その値をもと
にシーケンスコントローラ16によりN1 を発生するた
めの周波数を計算し、インバータ17に指令を出すこと
で、i≠Iであっても強制的に差動装置を作動させて大
ロール群5、小ロール群4の周速を同調させる。
【0015】さらに、前述のような一連の装置及びコン
トロールによって大ロール群周速、小ロール群周速は理
論的に同調させることができるが、材料がロールに噛み
込むと、ロール角度等の調整によって材料とロールの接
触部に理論接触部とずれが生じ、大ロール群、小ロール
群の周速に差が発生する場合がある。ロールに材料が噛
み込んだ後は差動装置3が働き、ロール周速は同調され
るが、比率設定器15のロール径比iを補正しない限
り、噛み込みの瞬間における周速差は補正されない。
【0016】そこで本発明では材料が噛み込んだ後に差
動装置によって補正されたロール周速と、比率設定器1
5に入力されたロール径比iに基づき算出された理論周
速の差を毎回軸1,2の回転数差としてシーケンスコン
トローラ16に記憶させ、その値により後続被矯正材が
噛み込む前に大ロール群、小ロール群の周速差が合致す
るように周速同調電動機にてロール回転数差を補正する
制御を行う。なお、図2において、18はシーケンスコ
ントローラ16に接続した材料噛み込み検出器である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、ロール径の異なる鼓型ロール
A群、B群のロール系比iが各ロールの駆動系によって
定まる各ロールの回転数比Iと差がある場合において
も、常にロール周速を同調させることができ、ロール改
削におけるロール比合わせのための無駄な改削を必要と
せず、ロール原単位を著しく向上させることができた。
併せて、矯正中であっても、常に最適周速に同調させる
ことができるため、ロールと材料のスリップを最小限に
抑えることでき、ロールの摩耗減少、材料の疵防止、さ
らには材料飛び出し、材料端曲りなどのトラブル防止に
顕著な効果を達成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール周速同調装置を設置した矯
正装置の配置例図である。
【図2】図1における制御装置の系統図である。
【図3】従来の技術を説明する図である。
【符号の説明】
1 大ロール群分配機入力軸 2 小ロール群分配機入力軸 3 差動装置 4 小ロール群 5 大ロール群 6 小ロール群分配機 7 大ロール群分配機 8 減速機 9 主電動機 10 入側搬送ローラー 11 出側搬送ローラー 12,13 回転数検出器 14 周速同調電動機 15 比率設定器 16 シーケンスコントローラー 17 インバータ 18 材料噛み込み検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール径比iの鼓型ロールA群、B群各
    々の駆動系に連接したロール周速を同調する差動装置の
    出力軸に、主ロール駆動装置とは別の駆動装置を配置し
    たことを特徴とする管及び棒材のロータリー矯正装置。
  2. 【請求項2】 ロータリー矯正装置にて管又は棒材を矯
    正する際、被矯正材が噛み込む前に、ロール回転数比I
    をロール径比iに合致させることを特徴とする異径ロー
    ル群による丸断面材料の矯正方法。
  3. 【請求項3】 ロータリー矯正装置にて被矯正材噛み込
    みの際のロール周速の変化もしくはロール回転数の変化
    を記憶し、後続の被矯正材の噛み込み前に、先行の被矯
    正材噛込みの際に記憶したロール周速もしくはロール回
    転数を発生して、後続被矯正材の噛み込み前に各ロール
    周速を最適周速に合致させることを特徴とする異径ロー
    ル群による丸断面材料の矯正方法。
JP1730196A 1996-02-02 1996-02-02 異径ロール群による丸断面材料の矯正方法及びその装置 Withdrawn JPH09206834A (ja)

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JP (1) JPH09206834A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013086112A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Daido Machinery Ltd 矯正機
JP2018176270A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 何柏霖 2本ロール式丸棒矯正機

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506