JPH09206384A - 電極材 - Google Patents
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Abstract
よる電気抵抗の増大を防止すると共に、端子やその周辺
部分からの集中的な直下電流による不快な電気的刺激を
なくすようにする。 【解決手段】 基材シート1の下面に、導電性粘着層に
対する耐蝕性の良好な導電下層2aとこれより導電性の
良好な導電上層2bとの積層体よりなる導電層2を設
け、ステンレス製の凸型端子3を基材シート1に貫通し
て、凸型端子3の鍔部3bを導電層2に係着して接触さ
せる。
Description
器等の導子として人体に貼付けて使用する電極材に関す
る。
としては、例えば図5に示すような構造のものが知られ
ている。この電極材は、シート状支持体101に端子1
02を貫通させて、端子下端の鍔部102aをシート状
支持体101の裏面に係止すると共に、導電性粘着層1
03を端子102及びシート状支持体101の裏面全体
に設けて、端子102と導電性粘着層103を接触、導
通させたものである。
として一般的な黄銅、アルミニウムなどの耐蝕性があま
り良くない金属端子を使用し、導電性粘着層103とし
て一般的な高含水率のアクリル系ヒドロゲル等を使用す
るため、導電性粘着層103と接触する端子102の下
面が短期間のうちに腐蝕して電気抵抗が増大するという
問題があった。
ン等の配合により導電化したゴム又はプラスチック等か
らなる耐蝕性の導電性シート状支持体に変更した電極材
が開発された。この電極材は、端子102の下面が腐蝕
しても、電流が端子102から導電性シート状支持体1
01、導電性粘着層103を経て人体に流れるので、低
抵抗の通電性を持続させることができる。けれども、こ
の電極材には以下に述べるような解決すべき課題が残さ
れていた。
ように、端子102が耐蝕性のあまり良くない一般的な
金属端子であり、導電性粘着層103が腐蝕作用の強い
高含水率のアクリル系ヒドロゲル等であると、端子10
2の下面で生じた腐蝕が鍔部102aの上面まで拡が
り、電気抵抗が増大して端子102から導電性シート状
支持体101へ電流が流れにくくなるという問題があっ
た。
101がカーボン等の配合により導電化したゴムやプラ
スチックの支持体であると、該支持体101の電気抵抗
が比較的大きいため、支持体周縁部分の電圧降下によっ
て端子102の下面や支持体101の端子周辺部分から
集中的に直下電流が流れ易くなり、この直下電流によっ
て不快な電気的刺激を受けるという問題もあった。
で、その目的とするところは、端子の腐蝕による電気抵
抗の増大を防止して良好な通電性を確保することがで
き、端子やその周辺部分からの集中的な直下電流による
不快な電気的刺激をなくすこともできる電極材を提供す
ることにある。
め、本発明の請求項1に係る電極材は、下端に鍔部を設
けた凸型端子を、下面に導電層を設けた基材シートの端
子挿通孔に挿通して、凸型端子の上部を基材シートの上
面に突出させると共に、鍔部を端子挿通孔の周囲の導電
層に係着して接触させ、凸型端子と導電層の下面全体に
導電性粘着層を密着させた電極材であって、上記凸型端
子がステンレス製の凸型端子であり、上記導電層が上記
導電性粘着層に対する耐蝕性の良好な導電下層と該導電
下層より導電性の良好な導電上層との積層体であって、
該導電下層が上記導電性粘着層と密着していることを特
徴とするものである。
層がカーボン層であり、電層上層が銀層又は銀−カーボ
ン層であることを特徴とし、請求項3に係る電極材は、
導電性粘着層の含水率が20%以下であることを特徴と
し、請求項4に係る電極材は、導電性粘着層がイオン化
合物を含有させたポリウレタン粘着ゲル層であることを
特徴とし、請求項5に係る電極材は、凸型端子の鍔部の
下面に黒灰色層が設けられていることを特徴とするもの
である。
凸型端子を使用すると、このステンレス製の凸型端子は
黄銅やアルミニウム製の一般的な金属端子よりも遥かに
優れた耐蝕性を有するため、導電性粘着層と接触する凸
型端子の鍔部下面が腐蝕したり、導電層と接触する鍔部
上面まで腐蝕が拡大する恐れは皆無に等しくなる。従っ
て、腐蝕による電気抵抗の増大が生じないので、低抵抗
の通電性を長期に亘って維持することができる。
粘着層に対する耐蝕性の良好な導電下層とこれより導電
性の良好な導電上層との積層体で導電層を形成し、導電
下層を導電性粘着層に密着させていると、耐蝕性の良好
な導電下層のみで導電層を形成する場合に比べて導電層
全体の電気抵抗が低下し、しかも耐蝕性の良好な導電下
層によって良導電性の導電上層の腐蝕が防止されるの
で、導電層は低い電気抵抗を維持する。従って、導電層
の周縁部分の電圧降下が少なくなり、電流が導電層全体
から略均等に導電性粘着層へ流れるので、凸型端子やそ
の周辺部分からの直下電流を防止しその効果を長期に亘
って維持することができる。このような作用効果は、請
求項2の電極材のように電層下層がカーボン層であり、
電層上層が銀層又は銀−カーボン層である場合に、特に
顕著となる。
粘着層の含水率が20%以下であると、導電性粘着層の
腐蝕作用が従来のアクリル系ヒドロゲル等の高含水率の
導電粘着層に比べて遥かに弱くなるため、凸型端子の腐
蝕防止効果が一層向上する。特に、請求項4の電極材の
ように導電性粘着層がイオン化合物を含有させたポリウ
レタン粘着ゲル層であると、このポリウレタン粘着ゲル
の腐蝕作用が非常に弱いため、凸型電極の腐蝕を確実に
防止することができ、しかも、このポリウレタン粘着ゲ
ルには、従来のアクリル系ヒドロゲルに見られるような
皮膚を刺激するアクリル酸の残留モノマーが含まれない
ため、皮膚にカブレが生じる心配を解消することもでき
る。
の鍔部の下面に黒灰色層を設けておくと、導電性粘着層
を通して電極材下面を見た場合、鍔部の下面と導電層と
が略同一色相となって凸型端子の存在が分からなくな
り、外観が好ましいものとなる。
施の形態を説明する。
斜視図、図2は図1のA−A線拡大断面図である。
2が形成された基材シート、3は基材シート1の端子挿
通孔4に挿通されたステンレス製の凸型端子、5は凸型
端子3と導電層2の下面全体に密着された導電性粘着層
を示している。
ており、その長軸方向の一端近くに端子挿通孔4が形成
されている。基材シート1の形状は、楕円形の他、円
形、長円形、正方形、長方形、瓢箪形など、所望の形状
とすることができ、また、端子挿通孔4の位置も、基材
シート1の中央など所望の位置とすることができる。
μm程度の軟質合成樹脂シート(フィルムも含む)が使
用され、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)
などのポリエステルシートや、ポリウレタンシート等が
好適に使用される。
性率を有する厚さ50〜200μm程度の透明な無架橋
ポリウレタンシートであって、黄変しないように酸化防
止処理を施したものは、優れた屈曲性と適度な柔軟性を
有するので、電極材を人体の屈曲部の皮膚に貼付けたと
き、皮膚の動きに十分追従して皮膚から簡単に剥がれる
心配がなく、しかも黄変しないので清潔感があり、基材
シート1として極めて好ましいものである。
層2は、導電性粘着層5に対する耐蝕性が良好な電層下
層2aと、この導電下層2aよりも導電性が良好な導電
上層2bとの積層体からなるものであって、導電下層2
aが導電性粘着層5と密着している。
ラファイト等の非金属導電粉末を混合した樹脂塗料、フ
ィルム、インキ等で形成された耐蝕性の良好な薄層であ
り、特にカーボン粉末を混合した樹脂塗料等で形成され
た表面抵抗が10〜100Ω/□程度のカーボン層が好
適である。
末と非金属導電粉末との混合粉末を含有した良導電性の
ペースト、樹脂塗料、インキ等で形成されたものであ
り、特に、銀粉末を含有した樹脂塗料等で形成された表
面抵抗が0.5Ω/□以下の銀層、或は、銀粉末とカー
ボン粉末との混合粉末を含有したペースト等で形成され
た表面抵抗が1Ω/□以下の銀−カーボン層が好適であ
る。この導電上層2bは、基材シート1の下面全体に一
様に形成してもよいし、所望のパターン形状に形成して
もよい。
を示す平面図であって、これによれば、基材シート1の
端子挿通孔4の周囲にターミナル部21bが形成され、
このターミナル部21bに連なる広幅の楕円形通電路2
2bが基材シート1の周縁部に沿って形成されている。
そして、ターミナル部21bに連なる広幅の直線状通電
路23bが基材シート1の長軸に沿って形成され、この
直線状通電路23bと上記の楕円形通電路22bの間に
は細幅のメッシュ状通電路24bが形成されている。導
電上層2bが上記のようなパターン形状であると、電流
がターミナル部21bから楕円形通電路22b及び直線
状通電路23bを通って基材シート1の周縁部と中央部
に流れ、更にメッシュ状通電路24bを通って基材シー
ト1の全域に流れることになるので、周縁部の電圧降下
が生じにくくなり、結果的に導電層2全体からほぼ均等
に電流が導電性粘着層5に流れることになる。このよう
に導電上層2bのパターン形状は、導電層2全体からほ
ぼ均等な電流を流すことができる形状とすることが好ま
しく、ほぼ均等な電流を流すことができるパターン形状
であれば、この図3に例示のパターン形状にのみ限定さ
れるものではない。
導電下層2aと良導電性の導電上層2bとの積層体で形
成され、導電下層2aが導電性粘着層5と密着している
と、耐蝕性の良好な導電下層2aのみで導電層を形成す
る場合に比べて導電層2全体の電気抵抗が低下し、しか
も耐蝕性の良好な導電下層2aによって良導電性の導電
上層2bの腐蝕が防止されるので、導電層2は低い電気
抵抗を維持できる。従って、導電層2の周縁部分の電圧
降下が少なくなり、電流が導電層2の全域から略均等に
導電性粘着層5へ流れるので、凸型端子3の下面やその
周辺部分からの強い直下電流を長期に亘って防止するこ
とができる。特に、導電下層2aが前記のカーボン層で
あり、導電上層2bが前記の銀層又は銀−カーボン層で
ある場合は、導電層2全体としての電気抵抗(表面抵
抗)が1〜2Ω/□程度まで低下するので、直下電流に
よる不快な電気的刺激の防止効果が顕著であり、またカ
ーボン層の耐蝕性が良いので、導電上層2bの腐蝕防止
効果も顕著である。
形成すると共に下端に鍔部3bを形成した中空構造の端
子であり、その鍔部3bの下面には黒灰色層3cが設け
られている。この凸型端子3は、基材シート1の端子挿
通孔4に下方から挿通され、端子頭部3aが基材シート
1の上面に突出している。そして、鍔部3bが端子挿通
孔4の周囲の導電層2(導電下層2a)に係着されて接
触し、端子挿通孔4から凸型端子3が上方に抜け出さな
いように取付けられている。その場合、固定用の合成樹
脂フィルム(不図示)等を鍔部3bを覆うように下方か
ら貼着して鍔部3bを固定し、凸型端子3のグラツキを
防止すると共に、凸型端子3が導電性粘着層5へめり込
むのを防止するようにしてもよい。
性に優れたステンレスで作製する必要があり、従来から
端子の作製に使用されている黄銅、アルミニウム、その
他の一般的な金属で作製する場合は、導電性粘着層5に
よる端子の腐蝕を防止することができない。材料のステ
ンレスとしては、SUS304、SUS316、SUS
316L等が好適に使用される。
ル等の下地メッキ層(不図示)と、例えばクロム等の黒
色の上地メッキ層(不図示)を設けることが好ましく、
また鍔部3bの下面には、銀−塩化銀層やニッケルイン
キ層等から成る前記の黒灰色層3cを設けることが好ま
しい。このように鍔部3bの下面に黒灰色層3cを設け
ると、下方から透光性の導電性粘着層5を通して端子3
の鍔部3bを透視しても、鍔部3bの下面は導電下層2
aのカーボン層等と略同じ黒灰色であるため、鍔部3b
の存在が分からなくなり、外観が向上する。尚、この黒
灰色層3cは、凸型端子3の鍔部3bの腐蝕を防止する
防蝕層ではない。
(例えば塩化ナトリウム、過塩素酸リチウム、塩化カリ
ウム、塩化リチウム等)を含んだ0.5〜200KΩ・
cm程度の電気抵抗を有する各種の粘着ゲル層が使用可
能であり、20%以下の含水率を有するものが好適に使
用される。このような低含水率の粘着ゲルからなる導電
性粘着層5は、高含水率のものに比べて腐蝕作用が弱い
ため、凸型端子3の腐蝕防止効果を一層向上させること
ができる利点がある。また、上記の低含水率の粘着ゲル
は電気抵抗が大きいために、凸型端子3を直接粘着ゲル
と接触させても直下電流が流れるのを防止するのに有効
である。従って、従来のイオン化合物を含んだ高含水率
(40〜50%)のアクリル系ヒドロゲル(例えばポリ
ヒドロキシエチルメタクリレートのゲル)などは、導電
性粘着層5として好ましくない。
率がわずか数%程度のポリウレタン粘着ゲルは腐蝕作用
が極めて弱いため、凸型端子3を腐蝕させる心配が全く
なく、しかも粘着力が良いので人体の皮膚にしっかりと
貼付けることができ、また皮膚を刺激するモノマーを含
まないため皮膚のかぶれ等を起こす心配もないといった
利点があり、導電性粘着層5として最適のものである。
ンゲルは、アルキレンオキサイド鎖を有するポリオール
と、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリ
イソシアネートプレポリマーの少なくとも一方にイオン
化合物を配合して双方を反応させるか、或は、アルキレ
ンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリオールプレポ
リマーと、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタ
ンポリイソシアネートプレポリマーの少なくとも一方に
イオン化合物を配合して双方を反応させることにより、
容易に得ることができる。
じて繊維ネット、不織布、織布などの補強用芯材(不図
示)を埋設してもよい。
1から突出した凸型端子3の頭部3aを、例えば低周波
治療器等の導子コード先端のコネクタに差込み接続し、
導電性粘着層5の粘着力で人体に貼付けて使用される。
そして、治療器の電源をいれると、導子コードを通じて
供給される低周波微電流が凸型端子3から導電層2、導
電性粘着層5を通って人体に流れ、筋肉や循環系の低周
波治療が行われる。このとき、凸型端子3の下端からの
直下電流は既述したように充分防止されるので、不快な
電気的刺激を受ける心配はない。
示す部分拡大断面図である。
面を導電層2の導電上層2bに接触させた点に特徴を有
している。このような構成であると、凸型端子3が多少
のグラツキを生じても、凸型端子3と導電上層2bとの
接触が確実になされ、電流が導電層2全体に均一に流れ
る。その他の構成は前記実施形態の電極材と同一である
ので、図4において同一部材に同一符号を付して説明を
省略する。
る。
さ100μm)の下面に、図3に示すパターン形状の銀
−カーボン層からなる導電上層と、カーボン層からなる
導電下層を積層して導電層を形成し、このフィルムを楕
円状に打抜くと同時に端子挿通孔を穿孔して基材シート
を作製した。そして、この基材シートの端子挿通孔に、
ステンレス製(SUS304)の凸型端子(鍔部の外
径:12mm)を下方から挿通し、凸型端子と導電層の
下面全体に、導電性のポリウレタン粘着ゲル(塩化リチ
ウム5重量%含有、含水率10%)よりなる厚さ2mm
の導電性粘着層を密着させて、4.5×6.5cmの楕
円形の電極材(A)を作製した。
て、表面にニッケルメッキを施した黄銅製の凸型端子を
使用し、上記と同様にして比較用の電極材(B)を作製
した。また、上記の導電層に代えて、カーボン層のみか
らなる導電層を形成したポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを使用し、上記と同様にして比較用の電極材
(C)を作製した。
電極材(B)(C)を用いて、松下電工(株)製の低周
波治療器(EW431)にて通電時の体感テストを行っ
た。その結果、本実施例の電極材(A)と比較用の電極
材(B)は、端子直下の異常感がなかった。しかし、比
較用の電極材(C)は、端子直下の異常感があった。
について、導電性粘着層の各部(端子直下部分とその周
辺の3箇所)の電気抵抗を測定した。その結果、本実施
例の電極材(A)は、端子直下部分が680Ω、その周
辺の3箇所が640Ω、700Ω、760Ωであり、比
較用の電極材(B)もほぼ同様の測定値であった。しか
し、比較用の電極材(C)は、端子直下部分が700Ω
で電極材(A)(B)とほぼ同様であったが、周辺の3
箇所が1400Ω、1900Ω、2100Ωと大きな抵
抗値であった。
について、凸型端子の取付箇所を中心に折れ、圧迫、引
張り等の外力を繰り返し加え、通電安定性を調べた。そ
の結果、いずれの電極材も、導電性粘着層によって凸型
端子が基材シートの導電層に密着しており、グラツキに
よる通電の不安定さは観られなかった。
電極材(B)について、凸型端子の腐蝕テストを以下の
方法で行った。即ち、前記の低周波治療器EW431を
使用し、振動モードにして強度10で15分間の連続通
電を1サイクルとし、1週間で合計60サイクルの通電
を行って、凸型端子のポリウレタン粘着ゲル層との接触
部分(鍔部下面)の腐蝕の有無を調べた。その結果、本
実施例の電極材(A)は、凸型端子の腐蝕が全く観られ
なかったが、比較用の電極材(B)は、凸型端子の下面
に僅かな錆の発生が観られた。
記の腐蝕テストを続行し、1月余りで合計330サイク
ルの通電を行ったが、凸型端子の錆の発生は全く観られ
なかった。
25%加えた浸漬液に、本実施例の電極材(A)に用い
たステンレス製の凸型端子と、比較用の電極材(B)に
用いた黄銅製の凸型端子をそれぞれ浸漬し、60℃に密
封加熱して凸型端子の腐蝕テストを行った。その結果、
ステンレス製の凸型端子は1月経過しても錆の発生が観
られないのに対し、黄銅製の凸型端子は1週経過時点で
錆の発生が観られた。
の電極材は、凸型端子の腐蝕を防止して低抵抗の通電性
を長期に亘って維持することができ、凸型端子の下端や
その周辺からの直下電流を防止して不快な電気的刺激を
なくすことができるといった顕著な効果を奏する。そし
て、導電下層がカーボン層、導電上層が銀層又は銀−カ
ーボン層である積層体で導電層を形成したものや、イオ
ン化合物を含んだ低含水率のポリウレタン粘着ゲル層か
らなる導電性粘着層を設けたものは、直下電流による不
快な電気的刺激の防止効果が一層顕著になり、更に、凸
型端子の鍔部下面に黒灰色層を設けたものは、下方から
透視しても凸型端子の存在が分からなくなって外観が向
上するといった効果を奏する。
る。
ある。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】下端に鍔部を設けた凸型端子を、下面に導
電層を設けた基材シートの端子挿通孔に挿通して、凸型
端子の上部を基材シートの上面に突出させると共に、鍔
部を端子挿通孔の周囲の導電層に係着して接触させ、凸
型端子と導電層の下面全体に導電性粘着層を密着させた
電極材であって、上記凸型端子がステンレス製の凸型端
子であり、上記導電層が上記導電性粘着層に対する耐蝕
性の良好な導電下層と該導電下層より導電性の良好な導
電上層との積層体であって、該導電下層が上記導電性粘
着層と密着していることを特徴とする電極材。 - 【請求項2】電層下層がカーボン層であり、電層上層が
銀層又は銀−カーボン層であることを特徴とする請求項
1に記載の電極材。 - 【請求項3】導電性粘着層の含水率が20%以下である
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極
材。 - 【請求項4】導電性粘着層がイオン化合物を含有させた
ポリウレタン粘着ゲル層であることを特徴とする請求項
3に記載の電極材。 - 【請求項5】凸型端子の鍔部の下面に黒灰色層が設けら
れていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
ずれかに記載の電極材。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03883996A JP3704653B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 電極材 |
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JP03883996A JP3704653B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 電極材 |
Publications (2)
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JPH09206384A true JPH09206384A (ja) | 1997-08-12 |
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ID=12536380
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JP03883996A Expired - Lifetime JP3704653B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 電極材 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3704653B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009136472A (ja) * | 2007-12-06 | 2009-06-25 | Omron Healthcare Co Ltd | 低周波治療器用パッド及び低周波治療器 |
EP2856937A4 (en) * | 2012-05-28 | 2016-01-20 | Nipro Corp | ELECTRODE PAD FOR USE ON A LIVING ORGANISM |
JP2021171078A (ja) * | 2020-04-20 | 2021-11-01 | 相元 金 | 電気治療用端子、電気治療用装置及び電気治療方法 |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP03883996A patent/JP3704653B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US9642548B2 (en) | 2012-05-28 | 2017-05-09 | Nipro Corporation | Electrode pad for use on living organism |
JP2021171078A (ja) * | 2020-04-20 | 2021-11-01 | 相元 金 | 電気治療用端子、電気治療用装置及び電気治療方法 |
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---|---|
JP3704653B2 (ja) | 2005-10-12 |
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