JP2584674Y2 - スナップ付き生体電極構造 - Google Patents

スナップ付き生体電極構造

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JP2584674Y2
JP2584674Y2 JP4760093U JP4760093U JP2584674Y2 JP 2584674 Y2 JP2584674 Y2 JP 2584674Y2 JP 4760093 U JP4760093 U JP 4760093U JP 4760093 U JP4760093 U JP 4760093U JP 2584674 Y2 JP2584674 Y2 JP 2584674Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はスナップ付き生体電極構
造に関し、詳しくは測定機器のコネクターと簡単かつ確
実に接続できると共に、使用時までスナップ表面が腐食
することがなく、長時間安定して医療用、検査用などに
用いられる操作性良好なスナップ付き生体電極構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から生体電極としては、被検査者の
生体皮膚表面に密着状態で貼着固定して、生体からの電
気信号を医療用診断装置に伝達させるために用いる電極
や、痛み低減や治療用としての刺激電極が多く提案され
ている。
【0003】このような生体電極においては、支持体に
設けた金属製のスナップ(ホック)を介して外部装置の
コネクターと接続する方式のものが古くから心電図用途
などで利用されている。この方式の電極は使用中にスナ
ップからコネクターが外れる可能性も少なく操作も簡便
であるという利点を有し、また、貼着層を導通させるた
めに含まれる電解液と接触するスナップは、腐食しにく
い銀/塩化銀からなるので経日的に安定した導電性を発
揮するものである。
【0004】しかしながら、スナップ材料としての銀/
塩化銀は高価であり使い捨て電極としては経済的ではな
いので、実用的には充分なものとは云えないものであ
る。
【0005】一方、生体電極における皮膚貼着層とし
て、電解液としての水を含有する所謂、含水ゲル様の粘
着剤層を用いたものが多く提案されている。この電極に
おいても上記のような金属製のスナップを用いると、水
との接触によって腐食の問題を生じるので、黄銅にニッ
ケルメッキを施した腐食しにくい金属スナップを用いた
ものが提案されている。そこで、このような金属スナッ
プの腐食を防止する目的で、スナップ底部に防錆シート
などの防錆層を設けたものも提案されている(実開平3
−91359号公報、実開平4−58213号公報)。
【0006】しかしながら、上記生体電極を製造する場
合、裁断工程や打ち抜き工程などで含水ゲル様粘着剤の
カスが金属スナップの露出面、即ちコネクターとの接続
部位に付着し、その結果、スナップの表面が腐食してし
まいスナップ底部の防錆層だけでは不充分となり安定し
た電気信号の伝達が行われないという問題が生じてい
る。
【0007】
【本考案が解決しようとする課題】本考案は上記従来の
スナップ付き生体電極構造が有する問題点である金属ス
ナップの腐食の防止について解決方法を検討した。つま
り、本考案の目的は、金属スナップの腐食、特にスナッ
プの露出表面の腐食が生じず、安定した導電性を発揮す
るスナップ付き生体電極構造を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案者らは上記目的を
達成するために検討を重ねた結果、スナップをコネクタ
ーとの接続用端子として具備する生体電極において、使
用するまでの間(保管中)、コネクターとの接続部位で
あるスナップの露出表面を保護材にて被覆しておくこと
によって、上記目的が一気に解決できることを見い出
し、本考案を案出するに至った。
【0009】即ち、本考案のスナップ付き生体電極構造
は、支持体の片面に含水粘着剤層が積層され、外部装置
のコネクターと接続するための金属製スナップが支持体
を貫通して設けられている生体電極構造であって、スナ
ップにおけるコネクター接続部位の露出表面を保護材に
て被覆してなることを特徴とするものである。好ましい
態様としては、スナップ付き生体電極構造における支持
体が、導電性支持体と絶縁性支持体との積層シートから
なり、また、スナップ底部と含水粘着剤層との間に、ス
ナップ底部に接触するか、もしくは近接して絶縁層が設
けられているものである。
【0010】
【実施例】以下、本考案のスナップ付き生体電極構造に
ついて図面を用いて具体的に説明する。
【0011】図1〜図3は本考案のスナップ付き生体電
極構造の一実例を示す模式断面図であり、基本構造とし
ては支持体1の下面に含水粘着剤層2が積層され、金属
製のスナップ3が支持体1を貫通して貫設、固定されて
なるものである。このような構造とすることによって、
含水粘着剤層2を生体表面に貼着した場合、生体内から
の電気信号は含水粘着剤層2を経てスナップ3に伝達さ
れ、スナップ3に医療診断装置のコネクターを接続して
心電図や筋電図などを計測、診断することができる。ま
た、痛み低減用や治療用としての低周波や高周波を発生
装置から生体内に導入することもできるのである。
【0012】本考案の電極構造にて用いる支持体1とし
ては、含水粘着剤層2を支持するものであれば特に限定
されず、各種プラスチックフィルムもしくはシート、不
織布、織布、編布、発泡体などを用いることができる。
また、支持体1の構成として安定した導電性を発揮させ
るために、アセチレンブラックやケッチェンブラックな
どのカーボン粉末をプラスチック(例えば、ポリエステ
ルなど)に分散含有させた導電性支持体や、図2に示す
ような導電性支持体12と絶縁性支持体11との積層シ
ートや、図3に示すように絶縁性支持体11の表面に導
電性塗料をコーティングしたシートを用いることが好ま
しい。また、支持体1の厚みとしては20〜1000μ
m程度とすることが、取り扱い時に適度な自己支持性を
有するので好ましい。
【0013】含水粘着剤層2としては、電解液としての
水を含有する粘着剤層が用いられ、含有する水の離水が
少なく、しかも剥離時に貼着した皮膚表面に粘着剤が残
留しないようにするためには、クリーム状やペースト
状、ゼリー状などではなく、所謂ゲル状の粘着剤を用い
ることが好ましい。
【0014】このような粘着剤層2のベース成分として
は、例えばカラヤゴムの如き多糖類、各種セルロースの
如き半合成高分子、ポリアクリル酸類や、ポリビニルア
ルコール類、ポリウレタン、ポリアクリルアミドの如き
合成高分子を用いることができる。なお、上記ベース成
分は水と混合し、必要に応じて加熱するだけでゲル状に
なればそのまま使用できるが、ゲル状にならなければ公
知の架橋剤を配合、加熱して化学的架橋を施したり、電
子線や紫外線などの放射線を照射して物理的架橋を施す
ことによって保水性の良好なゲル状の粘着剤とすること
ができる。また、このような含水粘着剤層2の厚みとし
ては30〜3000μm程度とすることが、皮膚面に貼
着した場合の皮膚接着性の維持、内部凝集性の維持の点
から好ましい。
【0015】本考案のスナップ付き生体電極構造におい
て確実な導電性を発揮し導通させるためには、前記のよ
うに支持体1を導電性として、しかもこの導電性支持体
12と上記含水粘着剤層2とを全面的に接触させ接触面
積を増大させることが好ましい(図2参照)。
【0016】本考案にて用いるスナップ3は含水粘着剤
層2と外部装置のコネクターとの間の導通をとるための
端子であって、従来から用いられている金属製のスナッ
プである。本考案においてはこのスナップの露出表面
(各図中、上側)の腐食を防止するために保護材5を設
けて、使用時まで被覆保護しておくことを特徴とするも
のである。
【0017】図1は保護材5として弱粘着性保護フィル
ムを用いた実例であって、少なくともスナップ3の表面
を覆うように、支持体1の一部もしくは全面に被覆、積
層されている。弱粘着性保護フィルムとしては、ポリオ
レフィンや軟質塩化ビニルなどからなるプラスチック製
フィルムの片面にアクリル系やゴム系の弱粘着剤を設け
たものを用いることができる。
【0018】また、図2はプラスチック成形体からなる
保護キャップを保護材5としてスナップ3表面に冠着し
たものであって、使用する際に取り外すことができるも
のである。
【0019】図3はスナップ3の表面を覆うように保護
材5としての塗膜を設けたものである。塗膜としてはワ
ックスなどのような塗着形成するものと、塗料やシリコ
ーン樹脂、ガラスセラミック(結晶化ガラス)などのよ
うな連続皮膜形成性のものを用いることができる。塗膜
は予めスナップ3の表面に塗布しておき、これを支持体
1に貫設してもよく、図3に示すように貫設後に塗布し
てもよい。また、このような塗膜は導電性を有するもの
であれば、使用する際に取り除く必要がなく効果的であ
るが、絶縁性であってもコネクターとの接続時に削り取
れるようなものであれば、取り除く必要を特に要しない
ものである。さらに、塗膜中に防錆剤を含有させておく
と、錆などの腐食防止の点でさらに効果的となる。この
ような塗膜は10μm以下、好ましくは5μm以下程度
の厚みを有する薄膜状とすることが好ましい。
【0020】また、本考案のスナップ付き生体電極構造
においては図3に示すように、上記スナップ3の底部と
含水粘着剤層2との間に、スナップ底部に接触するか、
もしくは近接してポリエステルフィルムなどのプラスチ
ックフィルムの如き絶縁層4を設けておくことが好まし
い。つまり、絶縁層4を設けない場合には、通電時にス
ナップ底部と含水粘着剤層との間で電気分解反応が生じ
てスナップ底部の腐食を早める恐れがあるので、このよ
うな絶縁層4の介在は極めて効果的である。また、この
絶縁層4にさらに防錆剤を含有させると、腐食防止の点
から効果的なものとなる。
【0021】なお、本考案のスナップ付き生体電極構造
の形状は、方形や円形、楕円形、矩形など特に限定はさ
れず、またスナップの形成位置も各図に示すような端部
に限定されず、支持体1面上であれば中央部領域に形成
してもよいことは云うまでもない。
【0022】
【考案の効果】以上のように本考案のスナップ付き生体
電極構造は、含水粘着剤層により導電性を良好にしてい
ると共に、端子としてのスナップの露出表面を保護材に
よって被覆保護しているので、スナップ表面の錆や腐食
を防止することができるものである。特に、従来のスナ
ップ付き生体用電極構造では防止できなかった露出する
スナップ表面の腐食を防止できるので、安定した導通を
保障するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のスナップ付き生体電極構造の一実例
を示す模式断面図である。
【図2】 本考案のスナップ付き生体電極構造の一実例
を示す模式断面図である。
【図3】 本考案のスナップ付き生体電極構造の一実例
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 支持体 11 絶縁性支持体 12 導電性支持体 2 含水粘着剤層 3 スナップ 4 絶縁層 5 保護材

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に含水粘着剤層が積層さ
    れ、外部装置のコネクターと接続するための金属製スナ
    ップが支持体を貫通して設けられている生体電極構造で
    あって、スナップにおけるコネクター接続部位の露出表
    面を保護材にて被覆してなることを特徴とするスナップ
    付き生体電極構造。
  2. 【請求項2】 支持体が導電性支持体と絶縁性支持体と
    の積層シートである請求項1記載のスナップ付き生体電
    極構造。
  3. 【請求項3】 導電性支持体が含水粘着剤と接触してい
    る請求項2記載のスナップ付き生体電極構造。
  4. 【請求項4】 スナップ底部と含水粘着剤層との間に、
    スナップ底部に接触するか、もしくは近接して絶縁層が
    設けられている請求項1記載のスナップ付き生体電極構
    造。
  5. 【請求項5】 保護材が弱粘着性保護フィルム、保護キ
    ャップ、塗膜のうちの何れかである請求項1記載のスナ
    ップ付き生体電極構造。
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