JPH09206298A - デジタル直交検波方法,デジタル直交検波装置および超音波診断装置 - Google Patents

デジタル直交検波方法,デジタル直交検波装置および超音波診断装置

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JPH09206298A
JPH09206298A JP1598996A JP1598996A JPH09206298A JP H09206298 A JPH09206298 A JP H09206298A JP 1598996 A JP1598996 A JP 1598996A JP 1598996 A JP1598996 A JP 1598996A JP H09206298 A JPH09206298 A JP H09206298A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 参照周波数を容易に変更できるデジタル直交
検波方法および装置を提供する。 【構成】 デジタルデータのサンプリング周期Tsをm
分割する各時刻における補間デジタルデータE1を4つ
のデジタルデータd11,d12,d13,d14から補間演算
により算出するための係数セットk1i,k2i,k3i,k
4iを係数テーブル105に記憶しておく。タイミング制
御回路103から“Ts+n(Ts/m)”の周期で周
波数変更パラメータnを出力し、“0”から“m−1”
まで循環的に累積加算するアキュムレータ104で累積
加算し、和iにより係数セットk1i,k2i,k3i,k4i
を選択して設定し、補間デジタルデータE1を算出す
る。そして、算出した補間デジタルデータE1またはそ
の符号を反転した補間デジタルデータ“−E1”または
“0”を選択して出力する。 【効果】 nを変更することによりデジタル直交検波の
参照周波数を細かく変更できる。超音波診断装置に利用
すると、スペクトラムシフトに対処できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル直交検波方
法,デジタル直交検波装置および超音波診断装置に関
し、さらに詳しくは、参照周波数(直交検波における参
照信号の周波数)を容易に変更することが出来るデジタ
ル直交検波方法,デジタル直交検波装置および超音波診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、超音波診断装置において超音波
パルスを送信してから超音波エコーを受信するまでのエ
コー時間と超音波エコーのスペクトラムの中心周波数の
関係を示す特性図である。図6から判るように、エコー
時間が長くなるほど(つまり、生体の深部からの超音波
エコーほど)、スペクトラムが低域へシフトする。これ
は、生体の深部ほど高域成分の減衰が大きくなるためで
ある。
【0003】このスペクトラムシフトに対処するための
従来方法としては、図7に示すように、スペクトラムS
pのシフトに合せてバンドパスフィルタのフィルタ特性
Fをシフトさせるダイナミックフィルタ法、および、図
8に示すように、直交検波後の同相成分Iおよび直交成
分Qに回転行列を乗じて新たな同相成分I’および直交
成分Q’に変換し、等価的に参照周波数をシフトさせる
回転行列法が知られている。
【0004】なお、超音波診断装置における直交検波
は、エコー信号を2つに分け、それらエコー信号に90
゜位相の異なる2つの参照信号をそれぞれ乗算して、同
相成分Iおよび直交成分Qを生成するものである。これ
ら同相成分Iおよび直交成分Qはドプラ成分を表してお
り、これにより血流情報が得られる。
【0005】本発明に関連する他の従来技術としては、
特開平5−184568号公報に開示の「デジタル位相
装置」および特開平7−303638号公報に開示の
「マルチチャンネルデジタル受信方法および装置および
超音波診断装置」がある。後者には、デジタル直交検波
についての記載がある。但し、これらには、上記スペク
トラムシフトに対処するための方法は開示されていな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
ダイナミックフィルタ法や上記回転行列法とは全く異な
る新規な発想に基づいて、スペクトラムシフトに対処す
るための新たな方法および装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、サンプリング周期Ts毎にサンプリングされたデジ
タルデータ(実デジタルデータ)を入力し、前記実デジ
タルデータを複数個用いた補間演算により2つの連続す
る実デジタルデータ間のデジタルデータ(補間デジタル
データ)を算出し、直前に算出した補間デジタルデータ
から次に算出する補間デジタルデータまでの時間が“T
s+ΔT”となるように次に算出する補間デジタルデー
タの補間位置を制御し、算出した補間デジタルデータま
たはその符号を反転した補間デジタルデータまたは
“0”を選択して出力することを特徴とするデジタル直
交検波方法を提供する。上記第1の観点によるデジタル
直交検波方法では、入力されるデジタルデータのサンプ
リング時間Tsに対して、出力するデジタルデータの周
期を“Ts+ΔT”とする。これは、直交検波の参照周
波数を変更したことと等価であるから、ΔTを制御する
ことにより容易に参照周波数を変更できることとなる。
【0008】第2の観点では、本発明は、サンプリング
周期Ts毎にサンプリングされたデジタルデータ(実デ
ジタルデータ)を複数個記憶するデータ記憶手段と、最
小値“0”から最大値“m−1”まで循環的に累積加算
する累積加算手段であって周波数変更パラメータn(0
≦n≦m−1)を累積加算しその和iを出力する累積加
算手段と、前記データ記憶手段より読み出した複数の実
デジタルデータを用いた補間演算により2つの連続する
実デジタルデータ間をm分割した時刻のうちのi番目
(但し、i=0のときは2つの連続する実デジタルデー
タのうちの早い方の時刻とする)のデジタルデータ(補
間デジタルデータ)を算出する補間演算手段と、前記補
間デジタルデータの符号を反転する符号反転手段と、前
記補間デジタルデータまたは前記符号を反転した補間デ
ジタルデータまたは“0”を選択する切換選択手段とを
具備したことを特徴とするデジタル直交検波装置を提供
する。上記第2の観点によるデジタル直交検波装置で
は、2つの連続する実デジタルデータ間の時間Tsをm
分割する各時刻における補間デジタルデータを、前記2
つの連続する実デジタルデータを含む2つ以上の実デジ
タルデータから補間演算により算出できる補間演算手段
を設ける。また、周波数変更パラメータn(0≦n≦m
−1)が与えられたとき、直前に算出した補間デジタル
データから次に算出する補間デジタルデータまでの時間
が“Ts+n(Ts/m)”となるような時刻を見つけ
るための累積加算手段を設ける。そして、見つけた時刻
における補間デジタルデータを算出することを繰り返
す。さらに、算出した補間デジタルデータまたはその符
号を反転した補間デジタルデータまたは“0”を切換選
択手段により選択して出力する。これによれば、入力さ
れるデジタルデータのサンプリング時間Tsに対して、
出力するデジタルデータの周期が“Ts+n(Ts/
m)”となる。これは、直交検波の参照周波数を変更し
たことと等価であり、周波数変更パラメータnを制御す
ることにより容易に参照周波数を変更できるようにな
る。
【0009】第3の観点では、本発明は、上記構成のデ
ジタル直交検波装置を具備したことを特徴とする超音波
診断装置を提供する。上記第3の観点による超音波診断
装置では、上記第2の観点によるデジタル直交検波装置
を利用するため、エコー時間が長くなるほど周波数変更
パラメータnが大きくなるように制御することによっ
て、容易にスペクトラムシフトに対処できるようにな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図に示す一実施形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。図1は、この発明の一実
施形態の超音波診断装置1のブロック図である。この超
音波診断装置1では、超音波エコーを受信したプローブ
2の各チャネルから出力されるアナログ受信信号をA/
D変換器31〜3xによりデジタルデータD1〜Dxに
変換する。次に、各デジタルデータD1〜Dxを遅延回
路41〜4xにより遅延し、デジタルデータd1〜dx
とする。次に、各デジタルデータd1〜dxを直交検波
回路61〜6xにより直交検波してチャネル同相成分I
1〜Ixおよびチャネル直交成分Q1〜Qxを取り出
す。次に、チャネル同相成分I1〜Ixを加算回路7I
で加算して合成同相成分Iを取得すると共に、チャネル
直交成分Q1〜Qxを加算回路7Qで加算して合成直交
成分Qを取得する。そして、これら合成同相成分Iおよ
び合成直交成分QからDSC8でドプラ画像やカラーフ
ローマッピング画像を生成し、表示装置9で表示する。
制御回路5は、チャネル間の整相のための遅延時間を決
定し、制御信号により前記遅延回路41〜4xの遅延時
間を制御する。また、制御回路5は、エコー時間が長く
なるほど大きくなるように周波数変更パラメータnを変
更し、その周波数変更パラメータnを制御信号により前
記直交検波回路61〜6xに与える。
【0011】前記遅延回路41〜4xとしては、特開平
5−184568号公報に開示の「デジタル位相装置」
を用いることが出来る。
【0012】図2は、第1チャネル直交検波回路61の
ブロック図である。タイミング制御回路103は、デジ
タルデータd1〜dxのサンプリング周期をTsとし、
その周期Tsを分割する分割数をmとするとき、前記制
御回路5から周波数変更パラメータnが与えられると、
“Ts+n(Ts/m)”の周期でデジタルデータを出
力するようにマルチプレクサ513および515を制御
する。また、“Ts+n(Ts/m)”の周期で“n”
をアキュムレータ104に加算する。但し、n=0のと
きはアキュムレータ104へクリア信号CLを出力す
る。なお、nは、0,1,2,…,m−1のいずれかで
ある。
【0013】アキュムレータ104は、最小値“0”か
ら最大値“m−1”まで循環的に累積加算し、和iを出
力する。例えば、前記タイミング制御回路103から
“Ts+2(Ts/m)”の周期でn=2が与えられる
と、和iとして、0,2,4,6,8を循環的に出力す
る。また、例えば、“Ts+3(Ts/m)”の周期で
n=3が与えられると、和iとして、0,3,6,9,
2,5,8,1,4,7を循環的に出力する。また、ア
キュムレータ104は、クリア信号CLが与えられる
と、和i=0とする。
【0014】係数テーブル105は、図3に示すよう
に、連続する2つのデジタルデータd12およびd13間を
m分割した時刻のうちのi番目(i=0,1,…,m−
1)の補間デジタルデータe1iを、4つのデジタルデー
タd11,d12,d13,d14から混合スプライン補間によ
り算出するための補間係数k1i,k2i,k3i,k4iを記
憶している。そして、前記アキュムレータ104から和
iが与えられると、その和iに対応する補間係数k1i,
k2i,k3i,k4iを係数レジスタ19,21,26,2
5へ出力する。なお、i=0のときの補間係数k1i,k
2i,k3i,k4iは、0,1,0,0であり、これは2つ
の連続するデジタルデータd12およびd13のうちの早い
方の時刻のデジタルデータd13がそのまま補間デジタル
データe10になることを意味している。
【0015】データレジスタ15は、第1チャネルデジ
タルデータd11を保持する。また、データレジスタ15
は、新たなデジタルデータを保持する前に、それまで保
持していたデジタルデータをデータレジスタ16にシフ
トする。そこで、データレジスタ16は、第1チャネル
デジタルデータd11のサンプリング時刻よりもサンプリ
ング時間Tsだけ前のサンプリング時刻におけるデジタ
ルデータd12を保持する。また、データレジスタ16
は、新たなデジタルデータを保持する前に、それまで保
持していたデジタルデータをデータレジスタ17にシフ
トする。そこで、データレジスタ17は、第1チャネル
デジタルデータd12のサンプリング時刻よりもサンプリ
ング時間Tsだけ前のサンプリング時刻におけるデジタ
ルデータd13を保持する。また、データレジスタ17
は、新たなデジタルデータを保持する前に、それまで保
持していたデジタルデータをデータレジスタ18にシフ
トする。そこで、データレジスタ18は、第1チャネル
デジタルデータd13のサンプリング時刻よりもサンプリ
ング時間Tsだけ前のサンプリング時刻におけるデジタ
ルデータd14を保持する。
【0016】係数レジスタ19,21,23,25は、
前記係数テーブル105から与えられた補間係数k1i,
k2i,k3i,k4iを保持している。
【0017】乗算器20,22,24,26は、各デー
タレジスタ15,16,17,18に保持したデジタル
データd11,d12,d13,d14と係数レジスタ19,2
1,23,25に保持した補間係数k1i,k2i,k3i,
k4iとをそれぞれ乗算し、得られた積を加算器27に出
力する。加算器27は各積を加算し、その和e1iを補間
デジタルデータE1とする。
【0018】前記補間デジタルデータE1は、乗算器5
12およびマルチプレクサ513に入力される。前記乗
算器512は、補間デジタルデータE1に“−1”を乗
算し、符号を反転した補間デジタルデータ“−E1”を
マルチプレクサ513へ出力する。前記マルチプレクサ
513は、前記制御回路5からの制御信号に基づいて前
記補間デジタルデータE1または符号を反転した補間デ
ジタルデータ“−E1”または“0”を選択し、前記タ
イミング制御回路103から指示されたタイミングでマ
ルチプレクサ515へ出力する。前記マルチプレクサ5
15は、前記制御回路5からの制御信号に基づいて前記
マルチプレクサ513で選択された前記補間デジタルデ
ータE1または符号を反転した補間デジタルデータ“−
E1”または“0”をローパスフィルタ516またはロ
ーパスフィルタ517のいずれへ出力かを切り替えると
共に、前記タイミング制御回路103から指示されたタ
イミングで出力する。
【0019】前記ローパスフィルタ516は、ベースバ
ンドを取り出して、第1チャネル同相成分I1として出
力する。また、前記ローパスフィルタ517は、ベース
バンドを取り出して、第1チャネル直交成分Q1として
出力する。
【0020】図4は、m=10,n=2の場合に出力さ
れる第1チャネル同相成分I1と第1チャネル直交成分
Q1の説明図である。まず、開始時にi=0であり、デ
ジタルデータd1aがそのまま補間デジタルデータE1
として算出され、それが第1チャネル同相成分I1とし
て出力されたとする。それから“Ts+2(Ts/1
0)”の時間後に、デジタルデータd1d,d1c,d1b,
d1aからi=2の時刻の補間デジタルデータE1が算出
され、これが第1チャネル直交成分Q1として出力され
る。それから“Ts+2(Ts/10)”の時間後に、
デジタルデータd1e,d1d,d1c,d1bからi=4の時
刻の補間デジタルデータE1が算出され、その符号を反
転した補間デジタルデータ“−E1”が第1チャネル同
相成分I1として出力される。それから“Ts+2(T
s/10)”の時間後に、デジタルデータd1f,d1e,
d1d,d1cからi=6の時刻の補間デジタルデータE1
が算出され、その符号を反転した補間デジタルデータ
“−E1”が第1チャネル直交成分Q1として出力され
る。それから“Ts+2(Ts/10)”の時間後に、
デジタルデータd1g,d1f,d1e,d1dからi=8の時
刻の補間デジタルデータE1が算出され、それが第1チ
ャネル同相成分I1として出力される。それから“Ts
+2(Ts/10)”の時間後に、デジタルデータd1
i,d1h,dig,d1fからi=0の時刻の補間デジタル
データE1が算出され、それが第1チャネル直交成分Q
1として出力される。なお、このとき用いられるデジタ
ルデータは、d1h,dig,d1f,d1eでなく、d1i,d
1h,dig,d1fである。これは、出力タイミングとその
時に保持されているデジタルデータの範囲を示すスケー
ル(図4)から理解されるであろう。それから“Ts+
2(Ts/10)”の時間後に、デジタルデータd1i,
d1h,dig,d1fからi=2の時刻の補間デジタルデー
タE1が算出され、その符号を反転した補間デジタルデ
ータ“−E1”が第1チャネル同相成分I1として出力
される。なお、このとき用いられるデジタルデータも、
前と同じd1i,d1h,dig,d1fである。これも、出力
タイミングとその時に保持されているデジタルデータの
範囲を示すスケール(図4)から理解されるであろう。
以下、同様にして、“Ts+2(Ts/10)”の周期
で第1チャネル同相成分I1と第1チャネル直交成分Q
1とが順に出力される。これは、サンプリング周期Ts
のデジタルデータを、周期4{Ts+2(Ts/1
0)}の参照周波数でデジタル直交検波した結果に外な
らない。
【0021】図5は、m=10,n=3の場合に出力さ
れる第1チャネル同相成分I1と第1チャネル直交成分
Q1の説明図である。まず、開始時にi=0であり、デ
ジタルデータd1aがそのまま補間デジタルデータE1
として算出され、それが第1チャネル同相成分I1とし
て出力されたとする。それから“Ts+3(Ts/1
0)”の時間後に、デジタルデータd1d,d1c,d1b,
d1aからi=3の時刻の補間デジタルデータE1が算出
され、これが第1チャネル直交成分Q1として出力され
る。それから“Ts+3(Ts/10)”の時間後に、
デジタルデータd1e,d1d,d1c,d1bからi=6の時
刻の補間デジタルデータE1が算出され、その符号を反
転した補間デジタルデータ“−E1”が第1チャネル同
相成分I1として出力される。それから“Ts+3(T
s/10)”の時間後に、デジタルデータd1f,d1e,
d1d,d1cからi=9の時刻の補間デジタルデータE1
が算出され、その符号を反転した補間デジタルデータ
“−E1”が第1チャネル直交成分Q1として出力され
る。それから“Ts+3(Ts/10)”の時間後に、
デジタルデータd1h,dig,d1f,d1eからi=2の時
刻の補間デジタルデータE1が算出され、それが第1チ
ャネル同相成分I1として出力される。なお、このとき
用いられるデジタルデータは、dig,d1f,d1e,d1d
でなく、d1h,dig,d1f,d1eである。これは、出力
タイミングとその時に保持されているデジタルデータの
範囲を示すスケール(図5)から理解されるであろう。
それから“Ts+3(Ts/10)”の時間後に、デジ
タルデータd1i,d1h,dig,d1fからi=5の時刻の
補間デジタルデータE1が算出され、それが第1チャネ
ル直交成分Q1として出力される。以下、同様にして、
“Ts+3(Ts/10)”の周期で第1チャネル同相
成分I1と第1チャネル直交成分Q1とが順に出力され
る。これは、サンプリング周期Tsのデジタルデータ
を、周期4{Ts+3(Ts/10)}の参照周波数で
デジタル直交検波した結果に外ならない。
【0022】他のチャネルの直交検波回路62〜6xの
構成も上記第1チャネル直交検波回路61と同様であ
る。
【0023】以上の超音波診断装置1によれば、周波数
変更パラメータnを変更することにより容易に参照周波
数を変更できるようになる。そして、エコー時間が長く
なるほど周波数変更パラメータnが大きくなるように制
御することによって、容易にスペクトラムシフトに対処
できるようになる。また、従来の回転行列法のように周
波数のシフトを大きくすると折り返しが発生してしま
う、といった問題点を生じることも防止できる。
【0024】なお、上記実施例のように混合スプライン
補間を用いれば、補間点の前後4点のデータのみで補間
が可能であるため、リアルタイムシステムとして好適で
ある。但し、Bスプライン補間や,雲型定規スプライン
補間等を用いてもよい。
【0025】また、前記遅延回路41〜4xとして用い
ている特開平5−184568号公報に開示の「デジタ
ル位相装置」は基本的な構成が直交検波回路61〜6x
と同じであるため、補間係数を工夫することによって、
遅延回路41〜4xの機能を直交検波回路61〜6xに
兼用させ、遅延回路41〜4xを省略することも可能で
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明のデジタル直交検波方法およびデ
ジタル直交検波装置によれば、デジタル直交検波の参照
周波数を細かく変更することが出来る。また、本発明の
超音波診断装置によれば、従来とは異なる方法によりス
ペクトラムシフトに対処できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の超音波診断装置のブロ
ック図である。
【図2】図1の第1チャネル直交検波回路の詳細ブロッ
ク図である。
【図3】デジタルデータの補間の説明図である。
【図4】m=10,n=2の場合に出力される第1チャ
ネル同相成分I1と第1チャネル直交成分Q1の説明図
である。
【図5】m=10,n=3の場合に出力される第1チャ
ネル同相成分I1と第1チャネル直交成分Q1の説明図
である。
【図6】スペクトラムシフトの説明図である。
【図7】ダイナミックフィルタリング法の説明図であ
る。
【図8】回転行列法の説明図である。
【符号の説明】
1 超音波診断装置 2 プローブ 31〜3x A/Dコンバータ 41 第1チャネル遅延回路 4x 第xチャネル遅延回路 5 制御回路 61 第1チャネル直交検波回路 6x 第xチャネル直交検波回路 7I,7Q 加算回路 8 デジタルスキャンコンバータ 9 表示装置 15〜18 データレジスタ 19,21,23,25 係数レジスタ 20,22,24,26 乗算器 27 加算器 103 タイミング制御回路 104 アキュムレータ 105 係数テーブル 512 乗算器 513,515 マルチプレクサ 516,517 ローパスフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプリング周期Ts毎にサンプリング
    されたデジタルデータ(実デジタルデータ)を入力し、
    前記実デジタルデータを複数個用いた補間演算により2
    つの連続する実デジタルデータ間のデジタルデータ(補
    間デジタルデータ)を算出し、直前に算出した補間デジ
    タルデータから次に算出する補間デジタルデータまでの
    時間が“Ts+ΔT”となるように次に算出する補間デ
    ジタルデータの補間位置を制御し、算出した補間デジタ
    ルデータまたはその符号を反転した補間デジタルデータ
    または“0”を選択して出力することを特徴とするデジ
    タル直交検波方法。
  2. 【請求項2】 サンプリング周期Ts毎にサンプリング
    されたデジタルデータ(実デジタルデータ)を複数個記
    憶するデータ記憶手段と、最小値“0”から最大値“m
    −1”まで循環的に累積加算する累積加算手段であって
    周波数変更パラメータn(0≦n≦m−1)を累積加算
    しその和iを出力する累積加算手段と、前記データ記憶
    手段より読み出した複数の実デジタルデータを用いた補
    間演算により2つの連続する実デジタルデータ間をm分
    割した時刻のうちのi番目(但し、i=0のときは2つ
    の連続する実デジタルデータのうちの早い方の時刻とす
    る)のデジタルデータ(補間デジタルデータ)を算出す
    る補間演算手段と、前記補間デジタルデータの符号を反
    転する符号反転手段と、前記補間デジタルデータまたは
    前記符号を反転した補間デジタルデータまたは“0”を
    選択する切換選択手段とを具備したことを特徴とするデ
    ジタル直交検波装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のデジタル直交検波装置を具備
    したことを特徴とする超音波診断装置。
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