JPH09204178A - 楽音制御装置 - Google Patents

楽音制御装置

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Publication number
JPH09204178A
JPH09204178A JP8029986A JP2998696A JPH09204178A JP H09204178 A JPH09204178 A JP H09204178A JP 8029986 A JP8029986 A JP 8029986A JP 2998696 A JP2998696 A JP 2998696A JP H09204178 A JPH09204178 A JP H09204178A
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JP
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value
output
optical sensor
control
hand
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Application number
JP8029986A
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English (en)
Inventor
Akinori Matsubara
晃則 松原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単でありながら、意図しない特性変
化を伴うことなく楽音を制御することができる楽音制御
装置を提供する。 【解決手段】 SB15での判別の結果、ADVEL
が、所定速度としての所定値を超えた場合には、光セン
サの前方で手指を近接・離間させた場合ではなく、手指
を光センサの前方から退避させた場合であると想定する
ことができる。また、このSB15とSB16での判別
の結果、SB15がYESであって、SB16がNOで
ある場合、つまり光センサの出力値の変化速度が大き
く、かつ、該光センサの出力が小さければ、弾弦を行う
べく手指を光センサの前方から退避させた場合である見
做すことができる。このように、弾弦を行うべく手指を
光センサの前方から退避させたと見做し得る場合には、
HANDをオフにする(SB17)。そして、他のフロ
ーにおいてHANDがオフになると、楽音信号の制御を
終了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ギター等に好
適な楽音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ギターには、トレモロアーム
に代えてセンサを用いた楽音制御装置を有するものが知
られている。この楽音制御装置は、センサの前方に手を
かざすと、該センサにより手との距離が検出され、例え
ば手との距離が大きくなるに従って楽音信号のピッチを
上昇させ、距離が小さくなるに従って楽音信号のピッチ
が下降するように制御を実行する。したがって、弾弦を
行った後、センサの前方にて手を近接・離間させること
により、トレモロアームを回動操作した場合と同様に、
発生楽音のピッチを上昇及び下降変化させることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに従来の楽音制御装置にあっては、単に手との距離に
応じて、楽音信号のピッチを制御するように構成されて
いる。したがって、センサの前方に手をかざして、ピッ
チ制御を行った後、ピッチ制御を終了して再度弾弦を行
うべく、手をセンサの前方から弦方向に移動させると、
センサとの距離が拡大する結果、発生楽音のピッチが上
昇し意図しないピッチ変化が生じてしまう。無論、トレ
モロアームを用いた楽音制御装置の場合には、このよう
な意図しないピッチ変化を伴うことなく楽音を制御する
ことが可能であるが、アームや可変抵抗等の複数部品が
必要となるとともに、実装に際してアーム操作時の強度
対策が必要となる等、構成が複雑化して高コストを招い
てしまう。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、構成が簡単でありながら、意図し
ない特性変化を伴うことなく楽音を制御することができ
る楽音制御装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明にあっては、物体との距離に応じて出力を変化
させる出力可変手段と、この出力可変手段の出力の変化
速度を検出する検出手段と、この検出手段により検出さ
れた前記変化速度が所定値以下である状態において、前
記出力可変手段からの出力に応じて楽音信号の特性を制
御し、前記変化速度が所定値以上となった場合、前記制
御を終了する制御手段とを備えている。
【0006】かかる構成において、出力可変手段は、物
体例えば手との距離に応じて出力を変化させ、この出力
の変化速度は検出手段により検出される。そして、この
検出された変化速度が所定値以下である場合には、制御
手段は出力可変手段の出力に応じて楽音信号の特性を制
御する。したがって、前記変化速度が所定値以下となる
ような速度で、出力可変手段に対し手を近接あるいは離
間させることにより、楽音信号の特性を変化させること
ができる。
【0007】また、このように楽音信号の特性を変化さ
せた後、例えば弦楽器において弾弦を行うべく、手を出
力可変手段から弦方向に急激に移動させると、このとき
出力可変手段の出力の変化速度は、所定値以上となる。
すると、制御手段はこれに応答して、出力可変手段の出
力に応じた楽音信号の制御を終了し、よって、楽音信号
の制御を終了すべく出力可変手段から手を遠ざけた際
に、意図しない楽音信号の制御がなされてしまうことは
ない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。この実施の形態は、本発明を電子ギ
ターに適用したものであり、図1に示すように、ギター
本体1は、ボディ2と該ボディ2に一端を固定されたネ
ック3とから構成されている。ネック3には、フレット
4が複数設けられており、各フレット4間には、各々6
個のフレットスイッチ5が配置され、各フレットスイッ
チ5は押圧することによりオンとなる常開型のスイッチ
からなる。ボディ2には、フロントブリッジ6とリヤブ
リッジ7間に第1弦から第6弦までの6本のダミー弦8
−1〜8−6が張設されているとともに、各ダミー弦8
−1〜8−6の弦振動を個別に検出するピックアップ9
が配設されている。
【0009】さらに、ボディ2には、スピーカ10とス
イッチ部11、及び光センサ12が配設されている。ス
イッチ部11には、電源オン・オフ用の電源スイッチ、
ラッチモードとセンターバックモードとを選択的に設定
するためのモード設定スイッチ等の各種スイッチが設け
られている。光センサ12は、図1及び図2(A)に双
方向矢印aで示した、奏者がコードカッティング演奏を
行った時の右手のストローク領域を避けつつも、図2
(B)に示すように、該右手を開けば中指あるいは薬指
等の手指Fがその前方に到来し得る位置に配設されてい
る。また、この光センサ12は、発光素子と受光素子と
を有しており、発光素子から照射された光が前方の物体
に反射して、受光素子により受光されることにより、該
受光素子から受光量に応じた大きさの電流が出力され
る。したがって、手指Fを光センサ12に近接させるに
従って出力される電流は大きくなり、光センサ12と手
指Fとの距離と、出力される相対電流とが図3に示すよ
うな関係となる特性を有している。
【0010】図4は、本実施の形態にかかる電子ギター
の回路構成を示すブロック図であり、CPU13には、
前記ピックアップ9及び光センサ12からの出力電圧の
A/D変換値が入力されるとともに、複数の前記フレッ
トスイッチ5で構成されるフレットスイッチ群14及び
前記スイッチ部11から操作信号が入力される。CPU
13は、これらの入力信号とROM15に記憶されてい
るプログラム等に基づいて、RAM16をワークエリア
として使用しつつ動作し、この電子ギターにおいて必要
な全ての処理を実行する。すなわち、CPU13は後述
するフローに従って処理を実行することにより、出力可
変手段としての光センサ12の出力の変化速度を検出す
る検出手段、及び楽音信号の特性を制御する制御手段を
構成するものであって、音源17を変調制御するととも
に、楽音の発生を指示する。音源17は、CPU13か
らの指示に応じた周波数の楽音波形を生成し、この楽音
波形がアンプ18を介してスピーカ10に与えられるこ
とにより、CPU13が指示した音高からなる楽音が発
生するように構成されている。
【0011】なお、CPU13は、図5及び下記に示す
レジスタを有している。 ADNEW:取り込んだ光センサ12の出力電圧のAD
変換値(以下、出力値という。)を格納する。 ADOLD:前回の光センサ12の出力値を格納する。 CENTER:不感帯の中心値であるセンターの値を格
納する。 FIX_FLG:オフでセンターの値が決定されている
ことを示し、オンでセンターの値が未決であることを示
す。 VALUE:変調制御に用いる値を格納する。 SIGN:変調制御を行うに際して、ピッチを上昇させ
ることを示す(+)と、ピッチを下降させることを示す
(−)とのいずれかを格納する。 TIMER:光センサ12の出力値が閾値以下となった
時点からの時間をカウントする。 HAND:オン、オフにより変調制御を行うか否かを示
す。 ADVEL:ADNEWとADOLDの差の絶対値を格
納する。 MODE:オン、オフによりラッチモードとセンターバ
ックモードとを示す。
【0012】次に、以上の構成にかかる本実施の形態の
動作を図6以降に示したフローチャートに従って説明す
る。CPU13は、電源の投入に伴って、図6に示すメ
インフローに従って動作を開始し、AD取り込み・セン
ター決定処理(SA1)及びVALUE変換(SA2)
を実行する。引き続き、VALUEを基に音源17を変
調制御し(SA3)、弦・フレットスキャン処理(SA
4)及び発音処理を行った後、電源がオンとなっている
間SA1〜SA5のループを繰り返す。
【0013】前記AD取り込み・センター決定処理(S
A1)は、図7に示すフローに従って、光センサ12の
出力をA/D変換するサンプリング周期で実行される。
すなわち、この時点でADNEWに格納されている光セ
ンサ12の出力値をADOLDに格納した後(SB
1)、今回の取り込み値、すなわち今回取り込んだ光セ
ンサ12の出力値をADNEWに格納する(SB2)。
さらに、ADNEWに格納されている値とADOLDに
格納されている値との差の絶対値を算出して、この算出
した値をADVELに格納する(SB3)。
【0014】次に、FIX_FLAGがセンター未定の
状態にあるか否かを判別し(SB4)、FIX_FLA
G=オンであって、センターの値が決定されている場合
には、SB5〜SB8の処理を行うことなくSB9に進
む。また、FIX_FLAG=オフであって、センター
の値が未定である場合には、ADNEWに格納されてい
る光センサ12の今回の出力値が、閾値を超えるか否か
を判別する(SB5)。ここで閾値とは、図8に示すよ
うに、0よりやや大きい値であり、ADNEWに格納さ
れた今回の光センサ12の出力値がこの閾値以下である
場合には、SB6〜SB8の処理を行うことなくSB9
に進む。また、ADNEWの値が前記閾値を超える場合
には、このADNEWの値をCENTERに格納する
(SB6)。
【0015】すなわち、光センサ12の前方に手指Fを
かざすと、この図7に示すフローに従った処理が実行さ
れた時点で、初めて閾値を超えた光センサ12の出力値
(図8のP点に対応する出力電圧値)がCENTERに
格納されることとなる。また、このようにCENTER
にADNEWの値が格納されることにより、不感帯の中
心値であるセンターが決定されたことから、FIX_F
LAGに“1”をセットして、センター決定済みとした
後(SB7)、HANDをオンにする(SB8)。
【0016】次に、FIX_FLAGがセンター決定済
みの状態(オン状態)になっているか否かを判別し、セ
ンター未定の状態(オフ状態)にある場合には、SB1
0〜SB14の処理を行うことなくSB15に進む。ま
た、センター決定済みの状態にある場合には、今回の光
センサ12の出力値を格納しているADNEWの値が前
記閾値を超えているか否かを判別する(SB10)。そ
して、このSB10での判別の結果、ADNEW>閾値
であるならば、TIMERを0リセットし(SB1
1)、ADNEW≦閾値であるならば、TIMERをカ
ウントアップさせる(SB12)。したがって、このS
B10〜SB12の処理により、TIMERはADNE
Wの値が閾値以下となった時点、つまり光センサ12の
出力値が閾値以下となった時点からの時間をカウントし
て行く。また、SB12に続くSB13では、カウント
アップさせたTIMERの値が所定値を超えたか否かを
判別し、所定値を超えた場合には、FIX_FLAGを
“0”にして、センター未決定状態にする(SB1
4)。
【0017】すなわち、図8に示すように、FIX_F
LAGは、光センサ12の出力値が初めて閾値を超えた
時点でオンとなった後、閾値よりも低下した状態が所定
時間継続するまでオン状態を継続する。この間、図2
(B)に双方向矢印bで示すように、手指Fを光センサ
12の前方で、近接・離間させると、図8に示すよう
に、光センサ12の出力値が変動し、光センサ12の前
方から手指Fを退避させると、光センサ12の出力値は
閾値以下となる。この光センサ12の出力値が閾値以下
となった状態が所定時間(SB13の所定値)以上継続
すると、前述したSB14の処理により、FIX_FL
AGはオフとなる。
【0018】そして、SB9、SB11、SB13、S
B14のいずれかに続くSB15では、ADVELに格
納されている値に基づき、光センサ12の出力値の変化
速度が所定速度を超えるか否かを判別する。すなわち、
このSB15における「所定速度」とは、例えば所定値
あるいは前々回の光センサ12の出力値と前回の出力値
との差の絶対値である。また、ADVELには、前述し
たSB3の処理により、前回と今回との光センサ12の
出力値の差の絶対値が格納されている。したがって、こ
の差の絶対値が、所定速度としての所定値を超えていな
い場合には、光センサ12の出力値の単位時間当たりの
変化量が小さい、つまりは光センサ12の出力値の変化
速度が小さいとすることができる。また、このように光
センサ12の出力値の変化速度が小さい場合は、前述し
た図2(B)の場合のような、光センサ12の前方で手
指Fをゆっくり近接・離間させている状態であると見做
すことができる。かかる状態と見做し得る場合には、S
B17の処理を行うことなく、HANDをオン状態に維
持する。
【0019】しかし、ADVELが、所定速度としての
所定値を超えた場合には、光センサ12の出力値の単位
時間当たりの変化量が大きい、つまりは光センサ12の
出力値の変化速度が大きいとすることができる。また、
このように光センサの出力値の変化速度が大きい場合
は、前述した図2(B)の場合のような、光センサ12
の前方で手指Fを近接・離間させた場合ではなく、手指
Fを光センサ12の前方から退避させた場合であると想
定することができる。そこで、かかる場合と想定したと
きには、さらに次のSB16で、ADNEWが閾値以上
であるか否かを判別する。
【0020】このSB15とSB16での判別の結果、
SB15がYESであって、SB16がNOである場
合、つまり光センサ12の出力値の変化速度が大きく、
かつ、該光センサ12の出力が小さければ、弾弦を行う
べく手指Fを光センサ12の前方から退避させた場合で
あると見做すことができる。そして、このように、弾弦
を行うべく手指Fを光センサ12の前方から退避させた
と見做し得る場合には、前述のSB8でオンにしてある
HANDをオフにする(SB17)。つまり、HAND
は、図9の(a)点に示すように光センサ12の出力値
のセンターが決定された時点で前述のSB8の処理によ
りオンとなり、光センサ12の前方で手指Fを近接・離
間させている場合のように、遅い速度で光センサ12の
出力値が変化しており、かつ出力値が閾値以上である状
態ではオン状態に維持される。しかし、(b)(c)点
間に示したように光センサ12の出力値が所定速度以上
の速さで変化して、閾値以下となった(c)点でオフと
なる。
【0021】一方、前記VALUE変換(SA2)は、
図10に示すフローにしたがって行われ、HANDがオ
ン状態となっているか否かを判別する(SC1)。そし
て、HANDがオン状態にある場合、つまりセンターが
決定済みであり、かつ光センサ12の前方で手指Fを近
接・離間させている場合には、ADNEWに格納されて
いる値とCENTERに格納されている値との差の絶対
値が不感帯幅以上であるか否かを判別する(SC2)。
ここで、不感帯幅とは所定値であり、よって、ADNE
Wの値である光センサ12の現在値が、図8に示すよう
に、センターに対して上下に所定値の幅からなる不感帯
D内にある場合には、このSC2の判別はNOとなり、
不感帯D外にある場合にはYESとなる。
【0022】そして、このSC2の判別がYESであっ
て、│ADNEW−CENTER│>不感帯幅の関係に
ある場合、つまり光センサ12の今回の出力値が不感帯
D外にある場合には、SC2からSC3に進んでADN
EWに格納されている値が、CENTERに格納されて
いるセンター値を超えるか否かを判別する(SC3)。
この判別の結果、ADNEW>CENTERである場合
には、ADNEW−(CENTER+不感帯幅)、つま
りADNEWに格納されて今回の光センサ12の出力値
が、不感帯Dをどれだけ上回っているかを算出し、この
算出した値をVALUEに格納するとともに、SIGN
にピッチを上昇させることを示す(+)をセットする
(SC4)。
【0023】また、SC3での判別の結果、ADNEW
≦CENTERである場合には、(CENTER−不感
帯幅)−ADNEW、つまりADNEWに格納されて今
回の光センサ12の出力値が、不感帯Dをどれだけ下回
っているかを算出し、この算出した値をVALUEに格
納するとともに、SIGNにピッチを下降させることを
示す(−)をセットする(SC5)。また、SC2での
判別の結果、このSC2の判別がYESであって、│A
DNEW−CENTER│≦不感帯幅の関係にある場
合、つまり光センサ12の今回の出力値が不感帯D内に
ある場合には、SC2からSC6に進んでVALUEに
“0”を格納するとともに、SIGNに(+)をセット
する。
【0024】他方、SC1での判別の結果、HAND=
OFFの状態にある場合、前記スイッチ部11における
モード設定スイッチの操作により、ラッチモードが設定
されているか否かを判別する(SC7)。そして、ラッ
チモードが設定されている場合には、何の処理も行うこ
となくこのVALUE変換フローに従った処理を終了す
る。しかし、センターバックモードが設定されている場
合には、VALUEが“0”となったか否かを判別し
(SC8)、VALUE≠0である場合には、VALU
Eをデクリメントして行く(SC9)。したがって、図
7のSB15〜SB17で説明したように、弾弦を行う
べく手指Fを光センサ12の前方から退避させ、これに
よりHAND=OFFとなった場合において、ラッチモ
ードが設定されている場合には、その時点のVALUE
の値がそのまま保持される。また、センターバックモー
ドが設定されている場合には、VALUEは徐々に減少
しやがて“0”になる。
【0025】このようにVALUEが決定されると、前
述した図6のメインフローにおいては、SA2に続くS
A3でVALUE変換に基づき音源17を変調制御す
る。このとき、図10のVALUE変換フローにおい
て、SC4の処理が実行されていたとすると、SIGN
=(+)の状態にある。すると、CPU13は、現在の
ピッチからVALUEの値に応じてピッチが上昇するよ
うに、音源17を制御する。また、図10のVALUE
変換フローにおいて、SC5の処理が実行されていたと
すると、SIGN=(−)の状態にあり、この場合CP
U13は、現在のピッチからVALUEの値に応じてピ
ッチが下降するように、音源17を制御する。さらに、
SC6の処理が実行されていたとすると、SIGN=
(+)ではあるが、VALUE=0であることから、C
PU13は現在のピッチが維持されるように音源17を
制御する。また、ラッチモードが設定されている場合に
は、SC7の判別がYESとなることにより、VALU
Eは現在値に維持されることから、図11(A)の
(d)部分に示すように、CPU13はその時点のピッ
チを維持すべく音源17を制御する。さらに、センター
バックモードが設定されている場合には、SC9におい
てVALUEがデクリメントされることにより、図11
(B)の(e)部分に示すように、CPU13はピッチ
が徐々にセンター値に近づくように音源17を制御す
る。
【0026】そして、メインフローのSA3に続くSA
4では、弦・フレットスキャン処理を行って、ピックア
ップ9とフレットスイッチ群14を構成する各フレット
スイッチ5とを走査して、弾弦された弦8−1〜8−6
及び押圧されているフレットスイッチ5に応じて、セン
ターとなる音高を決定する。さらに、次の発音処理(S
A5)では、SA4で決定された音高をSA3の処理に
より制御されたVALUEに対応するピッチで制御しつ
つ音源17を動作させる。したがって、音源17は、弾
弦された弦8−1〜8−6と押圧されているフレットス
イッチ5とに応じた音高を基準として、前述したVAL
UE変換(図10)の処理結果に応じて、この基準音高
のピッチを上下に変化させた楽音信号を生成する。
【0027】そして、この楽音信号がアンプ18を介し
てスピーカ10に供給されることにより、スピーカ10
からは、光センサ12の前方で手指Fを近接・離間させ
た動作に応じてピッチが変化する楽音が発生することと
なる。このとき、前述したように、かざしていた手指F
を光センサ12の前方から退避させる動作を行うと、S
B15〜SB17の処理により、HAND=OFFとな
ることから、設定されているモードに応じて、図11
(A)(B)における(d)(e)の状態となる。よっ
て、光センサ12の前方にかざしていた手指Fを、弾弦
を行うべく該光センサ12の前方から退避させる動作を
行った際、不意に発生楽音のピッチが上昇してしまう現
象が生ずることはない。
【0028】図12は、本発明の他の実施の形態におけ
るAD値取り込み・センター決定処理(SA1)の要部
を示すものである。すなわち、光センサ12は、ボディ
2においてなるべくカッティング演奏に影響のない箇所
に配置されてはいるものの、ユーザーが演奏中に肘の位
置を移動してしまい、カッティング演奏の際、手の動き
が光センサ12により検出されしまう場合も考えられ
る。そこで、この実施の形態においては、ADNEWに
格納されている光センサ12の出力値をADOLDに格
納した後(SD1)、k×ADOLD+(1−k)×
(今回の取り込み値)をADNEWに格納し、引き続き
図7のSB3以降と同様の処理を行う。ここで、kは1
未満の重み係数であって、例えばk=0.5であるする
と、(1−k)=0.5であり、ADNEWは、“0.
5×ADOLD+0.5×今回の取り込み値”となる。
つまり、今回の取り込み値と前回の取り込み値の平均値
をもって、今回の光センサ12の出力値とすることにな
る。また、kの値を大きくする程に、実際に取り込まれ
た値の影響が減少していき、ADNEWの反応を劣化さ
せることができる。その結果、素早いカッティング(例
えば、テンポ:4分音符=120で、16ビートカッテ
イング、周期:31.25msec)によるAD波形ノイズ
を除去することができ、カッテイング演奏を行った際
に、不意に発生楽音のピッチが変化する不都合を防止す
ることができる。
【0029】なお、実施の形態においては、光センサ1
2の前方にての手指Fの近接・離間により、楽音信号の
ピッチを制御するようにしたが、ビブラートやトレモロ
(振幅変調)の効果デプスを制御する構成とすれば、モ
ジュレーションホイールのように使用することができ
る。また、音量を制御するようにすれば、光センサ12
に手指Fを近接させた状態で弾弦し、光センサ12から
徐々に手指Fを離間させることにより、ギターを用いて
バイオリン奏法を行うことができる。さらに、光センサ
12に手指Fを近接させて行くに伴って、現在の音色か
ら他の音色にクロスフェードさせることも可能であり、
また、フィードバック音色に移行させることにより、ギ
ターのフィードバック演奏が可能となる。加えて、実施
の形態においては、図3に示す特性からなる光センサ1
2を用いるようにしたが、この特性に限らず距離と相対
電流とが直線的に変化する特性等のセンサを用いてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、物体との
距離に応じて出力を変化させる出力可変手段の出力の変
化速度を検出し、この検出した変化速度が所定値以下で
ある状態では、出力可変手段の出力に応じて楽音信号の
特性を制御し、変化速度が所定値以上となった場合に
は、前記制御を終了するようにした。よって、物体とし
ての手等を近接・離間させて楽音信号の特性を制御させ
た後、制御を止めるべく手等を退避させた際、不意な楽
音信号の制御が行われてしまう不都合を防止することが
できる。しかも、トレモロアームを用いた楽音制御装置
のように、構成が複雑化して高コストを招いてしまう不
都合もないことから、構成が簡単であって低コストであ
りながら、意図しない特性変化を伴うことなく楽音を制
御することができる。
【0031】また、前記検出速度が所定値以上であっ
て、かつ、前記出力可変手段の出力が物体との距離が所
定以上離間した場合に対応する値となったとき、前記制
御を終了する構成により、制御を止めるべく手等を退避
させたことをより正確に検出して、制御を終了させるこ
とができる。さらに、予め設定されているモードに応じ
た終了時制御を行いつつ、制御を終了する構成により、
演奏表現の拡大を図ることもできる。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を適用した電子ギターの
平面図である。
【図2】同電子ギターの演奏形態を光センサの配置位置
との関係を示す図である。
【図3】光センサの出力特性図である。
【図4】本実施形態を適用した電子ギターのブロック構
成図である。
【図5】レジスタの構成を示す図である。
【図6】メインフローを示すフローチャートである。
【図7】AD値取り込み・センター決定処理の内容を示
すフローチャートである。
【図8】光センサの出力とFIX_FLAGとの関係、
及び不感帯を示すである。
【図9】光センサの出力とHANDとの関係を示す図で
ある。
【図10】VALUE変換の処理内容を示すフローチャ
ートである。
【図11】(A)はラッチモードのピッチ変化特性を示
す図であり、(B)はセンターバックモードのピッチ変
化特性を示す図である。
【図12】本発明の他の実施の形態におけるAD値取り
込み・センター決定処理の内容の一部を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 電子ギター 9 ピックアップ 12 光センサ 13 CPU 17 音源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体との距離に応じて出力を変化させる
    出力可変手段と、 この出力可変手段の出力の変化速度を検出する検出手段
    と、 この検出手段により検出された前記変化速度が所定値以
    下である状態において、前記出力可変手段からの出力に
    応じて楽音信号の特性を制御し、前記変化速度が所定値
    以上となった場合、前記制御を終了する制御手段と、 を備えたことを特徴とする楽音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記検出速度が所定値
    以上であって、かつ、前記出力可変手段の出力が物体と
    の距離が所定以上離間した場合に対応する値となったと
    き、前記制御を終了することを特徴とする請求項1記載
    の楽音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、予め設定されているモ
    ードに応じた終了時制御を行いつつ、前記制御を終了す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の楽音制御装
    置。
JP8029986A 1996-01-24 1996-01-24 楽音制御装置 Pending JPH09204178A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527393A (ja) * 2003-06-06 2006-11-30 ギトーチ リミテッド 増幅されたギター用のダイナミックコントローラを具えるマルチサウンドエフェクトシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006527393A (ja) * 2003-06-06 2006-11-30 ギトーチ リミテッド 増幅されたギター用のダイナミックコントローラを具えるマルチサウンドエフェクトシステム

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