JP2023046424A - 情報処理装置、電子楽器、音色制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、電子楽器、音色制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】フレーズの区切りにおける演奏表現を可能とする。【解決手段】電子機器の制御部は、入力された演奏情報に基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔と1拍分の長さに基づく第1の基準時間T1との比較に基づいて、フレーズの区切りを判断する。そして、フレーズの区切りに応じて演奏音の音色を変化させて出力部により演奏音を出力させる。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、電子楽器、音色制御方法及びプログラムに関する。
従来、キーボード等の鍵盤を有する電子楽器が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えばキーボードには、様々な楽器の音色が搭載されており、鍵盤を用いてそれらの音色を奏でることができる。
特開2011-197440号公報
しかし、キーボード等による他の楽器の音色での演奏では、鍵盤による演奏であるがゆえに、実際の楽器では可能だった演奏表現ができなくなっている場合がある。
例えば、弦楽器では、フレーズの区切りに、弾弦位置を変えることで音色をコントロールする演奏表現が行われているが、キーボードでは、フレーズの区切りに応じた演奏表現が困難であった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、フレーズの区切りに応じて演奏表現を付加することを可能とすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、
少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、フレーズの区切りに応じて演奏表現を付加することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電子楽器の外観を示す図である。 図1の電子楽器の機能的構成を示すブロック図である。 図2の制御部により実行される音色コントロール処理の流れを示すフローチャートである。 フレーズ区切りの判断指標値を説明するための図である。 演奏タッチの判断指標値を説明するための図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されている。そのため、本発明の技術的範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
[電子楽器100の構成]
図1は、本発明に係る情報処理装置を含む電子楽器100の外観を示す図である。図2は、電子楽器100の機能的構成を示すブロック図である。
電子楽器100は、キーボード等の電子鍵盤楽器であり、図1、図2に示すように、制御部11と、鍵盤12と、検出部13と、スピーカ14aを含む出力部14と、操作部15と、通信部16と、記憶部17と、譜面台18と、を備えて構成されている。
制御部(プロセッサ)11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されている。制御部11のCPUは、ROMに格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いることにより、電子楽器100の各部を集中制御する。制御部11は、例えば、鍵盤12の鍵12aの押鍵に応じた演奏音を出力部14から出力させる制御、および鍵盤12の鍵12aの離鍵に応じて出力部14から出力されている演奏音を消音する制御等を行う。また、制御部11は、後述する音色コントロール処理を実行し、演奏音の音色の出力を制御する。
鍵盤12は、ユーザ(演奏者)が音高を指定するための複数の鍵(操作子)12aを備えている。
検出部13は、鍵12aの押鍵/離鍵を検出し、検出した鍵12aの押鍵/離鍵の情報と音高情報とを含む演奏情報を制御部11に出力する。検出部13は、例えば、各鍵12aの下に設けられたスイッチによって、各鍵12aの押鍵/離鍵を検出する。
出力部14は、音源部、D/Aコンバータ、増幅器、スピーカ14a等を備える。出力部14は、制御部11の制御に従って、音源部により波形ROMに予め記憶された波形データを読み出すか又は波形データを生成して、波形データに基づく演奏音をスピーカ14aから出力する。
本実施形態において、出力部14の音源部に備えられた波形ROMには、ギターやバイオリン等の弦楽器の標準的な音色を始めとする様々な音色に対応する複数の波形データが記憶されている。
操作部15は、ユーザが各種の設定等を行う操作ボタンやタッチパネルを有し、操作ボタンやタッチパネルの操作情報を制御部11に出力する。
通信部16は、外部機器と通信を行うための無線ユニットまたは有線ユニットを備える。通信部16は、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)規格に準拠したインターフェースを含み、制御部11の制御に基づいて、押鍵/離鍵の情報及び音高情報を含む演奏情報をMIDIデータとして外部機器に出力可能である。
記憶部17は、不揮発性の半導体メモリーやハードディスク等により構成され、各種データを記憶する。
また、電子楽器100を動作させるためのプログラムは、記憶部17に記憶されていることとしてもよい。
[電子楽器100の動作]
次に、電子楽器100の動作について説明する。
弦楽器の演奏では、弦を弾く位置を変えることで柔らかい音から固い音までを出すことができ、この弾弦位置による音色のコントロールにより、豊かな演奏表現を生むことができる。この弾弦位置による音色のコントロールはフレーズの区切りに利用されており、フレーズの区切りに応じて演奏表現を付加することを可能としている。
一方、キーボード等の鍵盤楽器では、弦楽器のように弦の弾く位置をコントロールすることはできない。そのため、従来は、弦楽器のようにフレーズの区切りに応じて音色を変えて演奏表現を付加することができなかった。
ここで、弦楽器においては、弾弦位置が変わると演奏者の弾弦タッチも変化する。例えば、弦の端の方は、弦の張りが強いため、強く力を入れた弾き方(しっかりとした長めのタッチ)となる。このときの音色は、固い音となる。弦の真ん中の方は、弦の張りが緩いため、強い力は入らず、やさしく触れるような弾き方(軽やかで短めのタッチ)となる。このときの音色は、柔らかい音となる。
一方、鍵盤楽器では、強く力を入れて弾くと鍵盤をしっかり押さえることになるため、押鍵時間が長めとなる傾向にある。やさしく弾くと、押鍵時間は短くなる傾向にある。
そこで、電子楽器100では、入力された演奏情報に基づいてフレーズの区切り(フレーズの変わり目)を検出し、そのときの演奏タッチ(押鍵タッチ)に応じて演奏音の音色を変化させることで、フレーズの区切りに応じて演奏表現を付加できるようにする。
図3は、制御部11により実行される音色コントロール処理の流れを示すフローチャートである。音色コントロール処理は、例えば、操作部15により弦楽器(ギター等)の音色が設定され、検出部13により鍵12aの押鍵が検出されてその演奏情報が入力された際に、制御部11のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働により実行される。
なお、音色コントロール処理を実行する前提として、制御部11は、検出部13から演奏情報が入力されると、入力された演奏情報に、当該演奏情報が入力された時刻(押鍵/離鍵タイミング、すなわち、演奏操作タイミングを表す。)及び入力順を表す番号を付加してRAMに記憶する処理を行う。そして、入力された時刻及び入力順を表す番号を含む複数の演奏情報に基づいて、図3に示す音色コントロール処理を実行する。一曲の演奏が終了すると、制御部11は、演奏情報をRAMから消去する。例えば、全ての鍵12aが離鍵されてから所定の閾値以上経過した場合に演奏終了と判断し、RAMから演奏情報を消去する。あるいは、RAMに記憶された、入力された時刻及び入力順を表す番号を含む複数の演奏情報を一曲分の演奏情報として(例えば、MIDIデータとして)記憶部17に保存する構成としてもよい。なお、本願請求項の演奏情報は、入力された時刻及び入力順を表す番号を含む演奏情報を指す。
以下、図3を参照して、音色コントロール処理について説明する。
まず、制御部11は、入力された演奏情報に基づいて、フレーズ区切りの判断指標値t1を算出し、RAMに記憶する(ステップS1)。
ここで、フレーズの区切りでは、音と音の間の時間、すなわち、1つ前の押鍵から今回の押鍵までの時間(演奏操作間隔)が長くなりやすい。そこで、制御部11は、例えば、1拍分の長さ+α(αは、例えば、1拍分の長さの10%)を基準時間T1(第1の基準時間)とし、演奏情報に基づいて1つ前の押鍵から今回の押鍵までの時間(演奏操作間隔)を計測し、計測した時間から基準時間T1を引いた差分値を算出して判断指標値t1とする。差分値が0以下であった場合は、判断指標値t1=0とする(図4参照)。ここで、1拍分の長さは、予め定められたものを用いてもよいし、例えば、フレーズの区切りではないときの押鍵間隔を平均して求めてもよい。
なお、基準時間T1は、一拍分の長さを反映した場合を例として挙げたが、これに限定されず、予め定められた時間(固定時間)としてもよい。
また、演奏操作間隔は、必ずしも時間を単位にするものでなく、拍数を基準に考えても良い。
次いで、制御部11は、判断指標値t1に基づいて、フレーズの区切りであるか否かを判断する(ステップS2)。
ステップS2において、制御部11は、0<t1である場合、すなわち、1つ前の押鍵から今回の押鍵までの時間(演奏操作間隔)が基準時間T1より長い場合、フレーズの区切りであると判断する。t1=0である場合、フレーズの区切りではないと判断する。
フレーズの区切りではないと判断した場合(ステップS2;NO)、制御部11は、出力部14に標準の音色で演奏音の出力を行わせ(ステップS5)、本処理を終了する。
ステップS5において、制御部11は、出力部14の波形ROMに記憶された、操作部15により設定された音色(ここでは、ギター等の弦楽器の音色)の標準的な音色の波形データを読み出して、読み出した波形データに基づいて演奏音を出力させる。
フレーズの区切りであると判断した場合(ステップS2;YES)、制御部11は、入力された演奏情報に基づいて、演奏タッチの判断指標値t2を算出し、RAMに記憶する(ステップS3)。
ステップS3において、制御部11は、入力された演奏情報に基づいて、押鍵から離鍵までの時間(演奏操作時間)を計測し、押鍵から離鍵までの時間が予め定められた基準時間T21~T22よりどれだけ長かったか/短かったかを示す、押鍵タッチの判断指標値t2を算出する(図5参照)。押鍵から離鍵までの時間が基準時間T22よりも長かった場合、押鍵から離鍵までの時間から基準時間T22を引いた差分値をt2として算出する。このとき、t2>0(t2は正値)となる。押鍵から離鍵までの時間が基準時間T21よりも短かった場合、押鍵から離鍵までの時間から基準時間T21を引いた差分値をt2として算出する。このとき、t2<0(t2は負値)となる。押鍵から離鍵までの時間が基準時間T21~T22の範囲内である場合、t2=0とする。
なお、押鍵されている時間が予め定められた最大時間に到達した場合、離鍵されていなくても、ステップS4に移行してt2>0と判断し、最大時間から基準時間T22を引いた差分値をt2とする。
次いで、制御部11は、判断指標値t2に基づいて、標準の演奏タッチと異なるか否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4において、制御部11は、t2≠0である場合、すなわち、押鍵から離鍵までの時間が予め定められた基準時間T22より長いか、又は基準時間T21より短い場合、標準の演奏タッチと異なると判断する。t2=0である場合、すなわち、押鍵から離鍵までの時間が予め定められた基準時間T21~T22の範囲内である場合、標準の演奏タッチであると判断する。
標準の演奏タッチであると判断した場合(ステップS4;NO)、制御部11は、出力部14に標準の音色で演奏音を出力させ(ステップS5)、本処理を終了する。
上述のように、ステップS5において、制御部11は、出力部14の波形ROMに記憶された、操作部15により設定された音色(ここでは、ギター等の弦楽器の音色)の標準的な音色の波形データを読み出して、読み出した波形データに基づいて演奏音を出力させる。
標準の演奏タッチと異なると判断した場合(ステップS4;YES)、制御部11は、t2>0であるか否かを判断する(ステップS6)。
t2>0であると判断した場合(ステップS6;YES)、すなわち、押鍵から離鍵までの時間が基準時間T22より長かった場合、制御部11は、出力部14に「sul ponticello」(ブリッジ寄りで弾弦する)の音色で演奏音を出力させ(ステップS7)、ステップS9に移行する。
t2<0であると判断した場合(ステップS6;NO)、すなわち、押鍵から離鍵までの時間が基準時間T21より短かった場合、制御部11は、出力部14に「sul tasto」(指板寄りで弾弦)の音色で演奏音を出力させ(ステップS8)、ステップS9に移行する。
ここで、「sul ponticello」(ブリッジ寄りで弾弦する)の音色は、弦楽器の弦の端の方を弾いたときの音色であり、固い音色である。「sul tasto」(指板寄りで弾弦)の音色は、弦楽器の指板よりの位置で弾いたときの音色であり、柔らかい音色である。
ステップS7、ステップS8において、制御部11は、例えば、波形ROMに記憶されている、操作部15により設定された音色(例えば、ギター等の弦楽器の音色)の標準的な波形データの一部の形状を変化させることにより、演奏音の少なくとも一部の音色を、「sul ponticello」又は「sul tasto」に変化させるよう、出力部14に指示する。波形データの形状を変化させる際には、出力部14の音源部は、例えば、標準的な波形データと別の波形データを組み合わせて一部の形状を変化させてもよい。あるいは、標準的な波形データとは異なる、「sul ponticello」の音色の波形データ、「sul tasto」の音色の波形データについても予め波形ROMに記憶しておき、制御部11は、ステップS6の判断結果に応じて、「sul ponticello」の音色の波形データ又は「sul tasto」の音色の波形データを読み出して、読出した波形データに基づいて演奏音の少なくとも一部の音色を出力することにより、音色を「sul ponticello」又は「sul tasto」に変化させるよう、出力部14に指示する。
ステップS7、S8において、制御部11は、t1×t2=aを求め、aの絶対値の大きさが大きいほど弾弦位置の違いによる音色の特徴をより顕著に付加する、すなわち、標準の音色からの音色の変化が大きくなるように制御することとしてもよい。t1の絶対値が大きいほど、フレーズの変わり目が明確であり、t2の絶対値が大きいほど、演奏タッチの変化が大きいと考えられるため、aの絶対値の大きさに応じて音色の変化の度合いを大きくすることで、演奏者の演奏表現をより顕著に音色に反映させることができる。aの絶対値の大きさが大きいほど音色の変化を大きくする制御としては、例えば、aの絶対値が大きいほど、操作部15により予め設定された標準的な音色の波形データとの形状の差異が大きい波形データを用いて、演奏音の少なくとも一部の音色を変化させるよう、出力部14を制御する。aの絶対値に応じた音色の波形データは、予め波形ROMに記憶しておくこととしてもよいし、制御部11からの指示に応じて出力部14の音源部で生成してもよい。
ステップS9において、制御部11は、フレーズ内の次の押鍵があるか否かを判断する(ステップS9)。
ステップS9において、制御部11は、次の押鍵に係る演奏情報が所定時間内に入力されたか否かによって、フレーズ内の次の押鍵があるか否かを判断する。
フレーズ内の次の押鍵があると判断した場合(ステップS9;YES)、制御部11は、ステップS3に戻り、ステップS3以降の処理を実行する。
フレーズ内の次の押鍵がないと判断した場合(ステップS9;NO)、制御部11は、本処理を終了する。
音色コントロール処理が終了した後、検出部13から押鍵が検出されてその演奏情報が入力されると、制御部11は、再度音色コントロール処理を実行する。全ての鍵12aの離鍵が検出されてから所定の閾値以上経過し、演奏終了と判断するまで、制御部11は音色コントロール処理を繰り返し実行する。
なお、上記説明では、入力された演奏情報に基づいて、押鍵から離鍵までの時間(演奏操作時間)を計測し、押鍵から離鍵までの時間が予め定められた基準時間T21~T22との比較に基づいて、標準の演奏タッチと異なるか否かを判断することとしたが、標準の演奏タッチと異なるか否かの判断は、これに限定されない。
例えば、演奏情報に音のベロシティ情報が入力されているのであれば、ベロシティの情報に基づいて、標準の演奏タッチと異なるか否かを判断してもよい。例えば、判断される音が周辺の音より強い若しくは弱い、又はある基準値より強い若しくは弱い等と判断したときに標準の演奏タッチとは異なると判断されてもよい。
また、直接タッチの強さを検出するセンサ等を電子楽器100に配置し、センサの検出値に基づいて、標準の演奏タッチと異なるか否かを判断してもよい。また、カメラの映像等、タッチの強さを検出するセンサ以外の他のセンサを設けてタッチの強さを判定しても良い。
また、判断指標値t2を算出した演奏情報の音に、判定した演奏タッチに応じた音色の効果を適用させず、t2を算出した次の演奏情報の音に、判定した演奏タッチに応じた音色の効果を適用させても良い。また、t2を算出して特殊なタッチである(標準の演奏タッチと異なる)と判定された場合、その周囲の音もt2を求めることなく特殊なタッチであると判断されてもよい。
また、押鍵の瞬間は標準タッチとして発音し、離鍵までの時間に伴い発音中の音の波形を次第に演奏タッチを反映させたものにシフトさせても良い。
また、押鍵の速さから演奏タッチが標準と異なるか否かを判定しても良い。
以上説明したように、電子楽器2の制御部11は、検出部13から入力された演奏情報に基づいてフレーズの区切りを判断する。例えば、制御部11は、入力された演奏情報に基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔と第1の基準時間T1との比較に基づいて、フレーズの区切りを判断する。そして、フレーズの区切りに応じて出力部14に演奏音の音色を変化させて演奏音を出力させる。
したがって、フレーズの区切りに演奏表現を付加することが可能となる。
また、制御部11は、入力された演奏情報に基づいて演奏タッチが予め定められた標準の演奏タッチと異なるか否かを判断する。例えば、入力された演奏情報に基づいて演奏操作時間を計測し、計測した演奏操作時間と予め定められた第2の基準時間T21又はT22との比較に基づいて、演奏タッチが標準の演奏タッチと異なるか否かを判断する。そして、演奏タッチが標準の演奏タッチと異なると判断した場合に、出力部14に演奏音の音色を変化させて演奏音を出力させる。
したがって、演奏タッチが標準の演奏タッチと異なる場合に、演奏タッチに応じた演奏表現を付加することが可能となる。
例えば、制御部11は、入力された演奏情報に基づいて取得される演奏操作時間と第2の基準時間との差が大きいほど音色の変化が大きくなるように出力部14を制御する。
したがって、演奏タッチの強弱を演奏表現に反映させることが可能となる。
また、電子楽器100では、出力部14を備えているので、外付けの出力部を接続することなく演奏情報に基づく演奏音を出力することができる。
また、電子楽器100では、操作子を有する鍵盤12を備えているので、外付けの操作子を接続することなく演奏情報を入力することができる。
なお、上記実施形態における記述内容は、本発明に係る情報処理装置、電子楽器、音色制御方法及びプログラムの好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、本発明の情報処理装置が電子楽器100に含まれる構成として説明したが、これに限定されない。
例えば、本発明の情報処理装置は、上記音色コントロール処理を実行するためのCPUとプログラムが記憶された記憶部を備えていればよく、演奏情報を入力するための楽器(操作子)や出力部は、インターフェースを介して外付けされている構成としてもよい。そして、演奏情報は、インターフェースを介して入力される構成としてもよい。または、無線による通信で演奏情報を受信してもよい。あるいは、演奏情報は、記憶部に記憶されていてもよい。
また、操作子は、鍵盤でなくても良い。例えば、押しボタン、ピストン、タッチパネル等であっても良い。
また、上記実施形態においては、演奏情報が、鍵12aの押鍵/離鍵情報、音高情報、押鍵/離鍵のタイミング情報を含む演奏情報である場合を例にとり説明したが、これに限定されない。例えば、演奏情報は、キーボードとは異なる他の楽器の演奏操作情報(ノートON/ノートOFF等)、音高情報、演奏操作のタイミング情報を含む演奏情報であってもよい。また、パソコン等のコンピュータによって生成された演奏情報(MIDIデータ等)であってもよい。
なお、リアルタイムで演奏されている場合に限らず、記憶部17に記憶された演奏情報においても、鍵12aの押鍵/離鍵情報、音高情報、押鍵/離鍵のタイミング情報を含むものであるから、演奏タッチが標準の演奏タッチと異なるか否かを判定することは可能である。また、記憶部17に記憶されている演奏情報にベロシティの情報を含んでいる場合は、ベロシティの情報に基づいて、標準の演奏タッチと異なるか否かを判定してもよい。同様に、パソコン等のコンピュータによって生成され記憶部17に記憶された演奏情報(例えば、MIDIデータ等)においても、例えば、ノートON/ノートOFF等の情報から演奏操作時間を取得して、演奏タッチが標準の演奏タッチと異なるか否かを判定することは可能である。また、ベロシティの情報を含んでいる場合は、ベロシティの情報に基づいて、演奏タッチが標準の演奏タッチと異なるか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態においては、使用する音色として弦楽器の音色が設定された場合に、上述の音色コントロール処理を実行することとして説明したが、弦楽器に限らず、他の音色を使用する際に音色コントロール処理を適用することとしてもよい。
また、上記実施形態においては、フレーズの区切りが検出され、かつ、標準タッチとは異なる演奏タッチで演奏された場合に、音色を変化させることとしたが、フレーズの区切りが検出された場合、演奏タッチにかかわらず、音色を変化させることとしてもよい。また、フレーズの区切りであるか否かに拘わらず、標準タッチとは異なる演奏タッチで演奏された場合に、音色を変化させることとしてもよい。
また、上記実施形態においては、出力部14が音源部を備え、制御部11の制御に応じて音源部が音色の波形データをROM(記憶部)から読み出したり生成したりすることとしたが、音色の波形データは、制御部11のCPUにより読み出したり生成したりすることとしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、ハードディスク、SSDや、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、電子楽器の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載に基づいて定められる。更に、特許請求の範囲の記載から本発明の本質とは関係のない変更を加えた均等な範囲も本発明の技術的範囲に含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報 を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するプロセッサを備え、
前記プロセッサは、複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色 を変化させる、
ことを特徴とする情報処理装置。
<請求項2>
前記プロセッサは、前記演奏操作間隔が前記基準値よりも大きい場合、前記演奏音に対して予め設定された音色の波形データの一部の形状を変化させることにより、前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
複数の異なる音色に対応する複数の波形データを記憶する記憶部を備え、
前記プロセッサは、前記演奏操作間隔が前記基準値よりも大きい場合、前記記憶部から読み出された、前記演奏音に対して予め設定された音色の波形データとは異なる形状の波形データに基づいて前記演奏音の少なくとも一部が出力されるよう制御することにより、前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記プロセッサは、前記演奏操作間隔と第1の基準時間との比較に基づいて、前記演奏音に含まれる少なくとも一部の音の音色を変化させる、
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記プロセッサは、さらに、前記演奏情報に基づいて演奏タッチが標準の演奏タッチと異なるか否かを判断し、異なると判断した場合に、前記演奏音の音色を変化させる、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項6>
前記プロセッサは、前記演奏情報に基づいて演奏操作時間を計測し、計測した前記演奏操作時間と第2の基準時間との比較に基づいて、前記演奏タッチが前記標準の演奏タッチと異なるか否かを判断する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
<請求項7>
前記プロセッサは、前記演奏操作時間と前記第2の基準時間との差が大きいほど前記音色の変化が大きくなるように制御する、
ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
<請求項8>
前記プロセッサは、前記演奏操作時間と前記第2の基準時間との差が大きいほど、前記演奏音に対して予め設定された音色の波形データとの形状の差異が大きい波形データを用いて前記演奏音の少なくとも一部が出力されるよう制御する、
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
<請求項9>
前記プロセッサの制御に基づいて前記演奏音を出力する出力部、
を備えることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項10>
請求項1~9のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記演奏情報を入力するための操作子と、
を備えることを特徴とする電子楽器。
<請求項11>
少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するコンピュータが、
複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、
ことを特徴とする、音色制御方法。
<請求項12>
少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するコンピュータに、
複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
100 電子楽器
11 制御部
12 鍵盤
12a 鍵
13 検出部
14 出力部
15 操作部
16 通信部
17 記憶部
18 譜面台

Claims (12)

  1. 少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、前記演奏操作間隔が前記基準値よりも大きい場合、前記演奏音に対して予め設定された音色の波形データの一部の形状を変化させることにより、前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 複数の異なる音色に対応する複数の波形データを記憶する記憶部を備え、
    前記プロセッサは、前記演奏操作間隔が前記基準値よりも大きい場合、前記記憶部から読み出された、前記演奏音に対して予め設定された音色の波形データとは異なる形状の波形データに基づいて前記演奏音の少なくとも一部が出力されるよう制御することにより、前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、ことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記演奏操作間隔と第1の基準時間との比較に基づいて、前記演奏音に含まれる少なくとも一部の音の音色を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、さらに、前記演奏情報に基づいて演奏タッチが標準の演奏タッチと異なるか否かを判断し、異なると判断した場合に、前記演奏音の音色を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロセッサは、前記演奏情報に基づいて演奏操作時間を計測し、計測した前記演奏操作時間と第2の基準時間との比較に基づいて、前記演奏タッチが前記標準の演奏タッチと異なるか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、前記演奏操作時間と前記第2の基準時間との差が大きいほど前記音色の変化が大きくなるように制御する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記プロセッサは、前記演奏操作時間と前記第2の基準時間との差が大きいほど、前記演奏音に対して予め設定された音色の波形データとの形状の差異が大きい波形データを用いて前記演奏音の少なくとも一部が出力されるよう制御する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記プロセッサの制御に基づいて前記演奏音を出力する出力部、
    を備えることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
    前記演奏情報を入力するための操作子と、
    を備えることを特徴とする電子楽器。
  11. 少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するコンピュータが、
    複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、
    ことを特徴とする、音色制御方法。
  12. 少なくとも演奏操作タイミング及び音高情報を含む複数の演奏情報に基づく演奏音の出力を制御するコンピュータに、
    複数の前記演奏情報に含まれる演奏操作タイミングに基づいて演奏操作間隔を取得し、取得した演奏操作間隔が基準値よりも大きい場合に前記演奏音の少なくとも一部の音色を変化させる、
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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