JPH09203433A - スポーツ用品に取り付ける振動減衰装置 - Google Patents

スポーツ用品に取り付ける振動減衰装置

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JPH09203433A
JPH09203433A JP8287159A JP28715996A JPH09203433A JP H09203433 A JPH09203433 A JP H09203433A JP 8287159 A JP8287159 A JP 8287159A JP 28715996 A JP28715996 A JP 28715996A JP H09203433 A JPH09203433 A JP H09203433A
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Withdrawn
Application number
JP8287159A
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English (en)
Inventor
Antoine Franco
アントワーヌ・フランコ
Jean-Paul Yonnet
ジャン−ポール・ヨーン
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SUKII DEINASUTAA SA
Skis Dynastar SA
Original Assignee
SUKII DEINASUTAA SA
Skis Dynastar SA
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Filing date
Publication date
Application filed by SUKII DEINASUTAA SA, Skis Dynastar SA filed Critical SUKII DEINASUTAA SA
Publication of JPH09203433A publication Critical patent/JPH09203433A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/08Vibration-dampers; Shock-absorbers with friction surfaces rectilinearly movable along each other
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B60/00Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like
    • A63B60/54Details or accessories of golf clubs, bats, rackets or the like with means for damping vibrations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63CSKATES; SKIS; ROLLER SKATES; DESIGN OR LAYOUT OF COURTS, RINKS OR THE LIKE
    • A63C5/00Skis or snowboards
    • A63C5/06Skis or snowboards with special devices thereon, e.g. steering devices
    • A63C5/075Vibration dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/02Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems
    • F16F15/03Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using magnetic or electromagnetic means
    • F16F15/035Suppression of vibrations of non-rotating, e.g. reciprocating systems; Suppression of vibrations of rotating systems by use of members not moving with the rotating systems using magnetic or electromagnetic means by use of eddy or induced-current damping
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F2222/00Special physical effects, e.g. nature of damping effects
    • F16F2222/06Magnetic or electromagnetic

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦、誘導電流または同時にこれらの両方に
よって動作する振動減衰装置を提供することである。 【解決手段】 テニスあるいはスカッシュラケット、滑
走ボードまたはゴルフクラブのようなスポーツ用品に据
え付けることを意図した振動減衰装置(1)であって、
積層構造を形成するように重ね合わせられ、相互に相対
的にスライドするように据え付けられた少なくとも2つ
の部材(3,4)を具備し、積層構造内の各部材(3,
4)を少なくとも一端によってスポーツ用品に固定し、
隣接する部材の端部(13,14)を、振動によるスポ
ーツ用品(8)の変形が隣接する部材(3,4)にスラ
イドを生じさせるように相互に相対的にオフセットさ
せ、重ね合わせられた部材の少なくとも一方の部材
(4)を磁化し、積層構造内の他の部材(3)を磁化部
材(4)により発生された磁場に感応する材料により構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、滑走ボード、テ
ニスあるいはスカッシュラケットおよびゴルフクラブの
ようなスポーツ用品に発生する振動を減衰する技術分野
に関するものである。さらに正確には、構造物の変形に
対抗するために、そして、その結果、摩擦または誘導電
流のいずれかによって、あるいは、同時にそれら両方に
よって、エネルギーを吸収するために、磁場を使用する
原理に基づいて動作する装置に関するものである。もち
ろん、この構造が他の多くのスポーツ用品に直接的に適
合されることは、十分に一般的である。
【0002】
【従来の技術】公知のように、スポーツでは、ラケット
やゴルフクラブのような用品でボールを打つことを含ん
でいるので、ボールの衝撃は、衝撃点から前記用品の全
体領域にわたって伝搬するかなりの振動を発生する。こ
れらの振動は、主に、次の2つのタイプの問題を生ず
る。 1) ラケットやクラブの精度が悪いことにより振動が
発生する。 2) ユーザの腕に振動が伝達すると、感触を損ない、
そして、痛みさえ生ずることがある(テニス肘)。
【0003】同様の問題は、スキーあるいはスノーボー
ドにおいても、ボードが振動したときに生ずる。これら
の移動体により生じた振動は、特に支持領域を通じてエ
ッジに伝達され、スキーの制御を不正確なものとする。
【0004】該用品の性能を保持するために、減衰装置
を正確に定義された点、特に、振動の波腹位置に配置す
べきことが示されている。
【0005】これらの振動の有害な効果を減ずるため
に、振動の機械的エネルギのかなりの比率を吸収して熱
に変えることができる部材を組み込むことにより振動す
る構造体(ラケット、スキー、ゴルフクラブ)の減衰係
数を増大させることが長い間提案されてきた。
【0006】刊行物、仏国特許FR2575393、F
R2680694、FR2608444(それぞれ、米
国特許US4865345、US5277423および
US4875679に対応)は、それぞれ、スキー、ゴ
ルフ、テニスの分野に関するものであり、一面が粘着式
にスポーツ用品に固定され、他の面が硬質のストレス板
を受け止める粘弾性層よりなる減衰部材を提案してい
る。用品の変形は、その一面を介して、粘弾性ブロック
の変形を生じ、他の面はストレス板の許す限り平坦に維
持される。したがって、この変形は、粘弾性層における
せん断を生じ、それによって、エネルギー吸収および結
果として振動の減衰を生ずる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この解決策は、満足の
いくものでありかつ多くのスポーツ用品に取り付けられ
ているけれども、特に、重量、コスト、剛性および温度
変化に対する感度に関していくつかの欠点がある。この
発明の解決しようとする課題は、摩擦、誘導電流または
同時にこれらの両方によって動作する振動減衰装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述したように、この発
明は、特に、ラケット、スキーあるいはゴルフクラブの
ようなスポーツ用品に取り付けられることを意図した振
動減衰装置に関するものである。
【0009】この装置は、 − 積層構造を形成するために少なくとも部分的に重ね
合わせられ、かつ、相互に相対的にスライドするように
据え付けられた少なくとも2つの部材を具備し、前記積
層構造内の各部材が少なくとも一端によって前記用品に
固定され、振動による用品の変形が隣接する部材をスラ
イドさせるように、隣接する部材の端部が相互に相対的
にオフセットしており、 − 重ね合わせた部材の少なくとも一方が磁化され、積
層構造内の他方が磁化された部材によって発生した磁場
に感応する材料からなっているものである。
【0010】言い換えると、この発明に係る装置は、2
〜10の中間層の少なくとも1つの組よりなり、各層
は、その端部において用品に固定されており、それによ
って、用品が変形させられるときに、各層を変位させる
間に各層の固定点が相対的に移動し、その結果、各層の
相互間の相対的な動作が生じる。
【0011】実際に、2つの隣接する部材は、反対側の
端部において用品に固定されている。
【0012】この発明の動作原理と同一視できるものが
数多くある。最初のデザインでは、種々の層が、相対的
にスライドするときに、相互に接触して摩擦を発生す
る。この方法では、種々のプレート相互の磁気吸引力
が、これらの層を機械的手段を用いることなく相互に束
ねることを許容する接触圧力を生じる。
【0013】変形例においては、装置によって生ずる減
衰係数を調整するために、積層構造内における2つの隣
接する部材の隣接面の一方が、減衰を最適化するため
に、2つの隣接部材の相互に摩擦を発生する能力を調整
することを意図する層で被覆されている。
【0014】言い換えると、相互にスライドする種々の
層は、選定された減衰係数に適合する摩擦学的性質を提
示する外表面を有している。したがって、この発明は、
磁気吸引力による接触力と、一定の摩擦係数を有する表
面状態とを組み合わせることを可能とするものである。
【0015】各層が相互に接触するこの実施形態におい
て、これらの層の相対移動を横方向にガイドする、うね
または隆起形状をした相補的縦断面を有していてもよ
い。
【0016】この発明の特徴であるパッキング(packin
g)を確保するために、他の種々の実施形態を採用して
もよい。
【0017】したがって、第1の変形例では、磁化部材
に隣接する部材の内の1つは軟鉄よりなっている。これ
によれば、磁化部材は、軟鉄部材を吸引し、磁気吸引力
によるそれらの接触は、これらの2つの部材が相対的に
スライドするときにエネルギを散逸させる。
【0018】第2の変形例では、積層構造が、相互に移
動することができない少なくとも一対の部材を具備し、
それらの一方が磁化部材であり他方が外磁化部材によっ
て吸引されるものであり、2つの磁化部材の間に挟まれ
る中間の部材が、それらに対して移動することができる
ものである。これによれば、移動できない対の部材は中
間部材を締め付ける。この結果、中間部材がスライドす
るときには、摩擦力によりなされる仕事は、エネルギの
散逸およびそれによる所望の減衰によって現れることに
なる。
【0019】実際には、移動することができない2つの
部材は、2つの磁化部材または1つの磁化部材および1
つの軟鉄部材でよい。
【0020】磁化部材は、長手方向、横方向あるいはそ
の2つを市松模様パターンで組み合わせたように分布さ
れた多磁極を有していることが都合がよい。この磁化
は、磁化部材の一面または両面にわたって分布されてい
てもよい。
【0021】この場合、磁化部材は、磁化されたプレー
トプロパ(plate proper)と、力線を閉鎖する磁性ヨー
クからなることが都合がよい。
【0022】積層構造内の種々の部材を束ねる力の強さ
を調節するために、隣接する部材に面する磁化部材の面
は、磁場に向けた極片を形成する突出領域を有すること
が都合がよい。これにより、誘導およびそれによる締付
力が、極片を形成する歯部において、局部的に補強され
ることになる。
【0023】この発明の第2のデザインによれば、磁化
部材に隣接する少なくとも1つの部材が、前記磁化部材
がスライドするときに誘導電流が現れる導電性材料より
なる領域を具備している。
【0024】言い換えると、磁化部材が隣接する導体部
材に対して移動するときには、導体部材内部の磁場の磁
束の変化が、誘導電流の開始によって現れる起電力を誘
導する。これらの誘導電流、または、さらに正確には、
2つの部材の相対移動に直交するそれらの成分は、磁化
部材から発せられる磁場と反応して、スライドしている
移動方向に平行な力を発生する。スライドの間にこの力
によりなされる仕事は、所望の減衰を生じるエネルギの
散逸に相当する。
【0025】したがって、実際には、この導体部材は、
閉じたループを形成するすかし細工された表面を有して
いることが好ましい。この場合、その部材は、例えば、
銅、アルミニウムあるいは鋼よりなる固体金属部材でよ
い。
【0026】第2の他の実施形態において、導体部材
は、磁性材料よりなる胴体および導電性材料よりなる閉
じた巻線を具備している。
【0027】この場合、力線は、磁性体を通って閉じ、
誘導電流は、導電性巻線を通過する。
【0028】第3の他の実施形態において、磁化部材お
よび隣接する導体部材は、磁束の方向に向かわせるよう
に意図された極片を有しており、その結果、エアギャッ
プにおける誘導および、それによる誘導電流の強さが増
大される。
【0029】スライドによる磁束変化を増大させ、それ
によって誘導電流および対応する反力を増大させるため
に、導体部材の極片は、装置が停止しているときに、磁
化部材の極片の間の中間位置に配置されている。
【0030】実際には、特定の実施形態において、減衰
されるべき構造体の外表面下に、該減衰されるべき構造
体の内部に配置されている。これによれば、用品の上面
に一端において固定されている層と、磁気吸引力あるい
は発生した誘導電流によって相互作用する。その結果、
この発明の第1の原理によれば、この第2の層は、用品
の構造体の外表面上に摩擦を働かせることができる。こ
の場合、この層は相互に直接接触していないが、構造体
の外壁によって分離されている。この発明の第2の原理
によれば、磁場が、他の層内に誘導電流を発生させるた
めに用品の外面を通過している。
【0031】言い換えると、層の内の1つは、用品の構
造体の内部の該用品の外表面下に配置されていてもよ
い。この層は用品の外表面上にその端部の1つによって
固定された層を吸引する。この第2の層は、構造体の外
面上に摩擦を働かせる。この場合、これらの層は直接接
触してはいないが、構造体の外壁によって分離されてい
る。
【0032】他の実施形態において、減衰装置は、例え
ば、滑走ボードのコアまたはゴルフクラブ若しくはテニ
スラケットのシャフト内部のように、用品の構造内部に
完全に埋め込まれている。
【0033】この発明の第2のデザインによれば、種々
の層は相互に分離されており、相互に対して最小の摩擦
でスライドする。積層構造は、種々の部材の相互のスラ
イドを案内するための部材、例えば、各層のエッジを案
内することができる細長い溝を有する滑り路を有してい
ることが好ましい。
【0034】これら種々の実施形態において、積層構造
内の部材は、用品に固定された柔軟なベース上、また
は、用品の外表面の1つに直接、若しくは構造体の部分
的なあるいは完全な内部のいずれかに据え付けられてい
る。装置は、振動波腹あるいは最大変形領域のいずれか
において用品上に配置されている。
【0035】スポーツ、特に、スキー、テニスあるいは
ゴルフの分野において、この発明の適用例は数多くあ
る。
【0036】スキーの分野におけるアプリケーションで
は、この発明に係る装置はスキーの上面または側面若し
くはこれら2つの表面に組み合わせて、または完全に若
しくは部分的に構造体内部に備えられる。
【0037】この発明の、テニスまたはスカッシュの分
野におけるアプリケーションでは、この発明に係る減衰
装置は、シャフトまたはヘッドあるいは該シャフトをヘ
ッドに連結している分岐部若しくは該分岐部を連結する
ために使用されることがある横断片上のいずれかに備え
られることが都合がよい。
【0038】ゴルフの分野におけるアプリケーションで
は、5mm程度の幅を有する細長い形状、あるいはシャ
フトに向かって開く溝の形態を有するものである。
【0039】この発明のさらに洗練された形態におい
て、その装置は、ねじられた斜めの形状およびシャフト
の一部にわたって螺旋状に曲げられた形態をとることと
してもよい。この配列は、衝撃に際してのシャフトのね
じれの作用による振動を減衰することを可能とする。
【0040】
【発明の実施の形態】この発明を具体化する方法および
その結果得られる利点は、添付図面によって支持された
以下の実施形態の記載から明らかである。図1は、摩擦
力によりなされる仕事により動作しているこの発明に係
る装置を示す概略側面図である。図2は、この発明に係
る装置の変形を誇張して示した概略側面図である。図3
〜図5は、種々の磁性分布、すなわち、磁性ヨークと対
応する、横方向または長手方向の片側あるいは両側の磁
性分布を有するこの発明に係る磁化部材の概略の外形を
示す斜視図である。図6および図7は、磁化プレートが
2枚の軟鉄板によって組み立てられた、この発明の他の
実施形態を示す側面図である。図8は、中間部材が相互
に引き付け合う2枚の磁化部材の間に締め付けられてい
る実施形態を示す概略側面図である。図9は、図8にお
ける種々の接触領域を示す詳細図である。図10は、誘
導電流を用いて動作している、この発明に係る装置を示
す概略側面図である。図11は、誘導電流が現れた導体
中間プレートの外形を示す斜視図である。図12は、磁
化層が極片を有し、導体層が巻回された巻線を含む変形
例を示す詳細図である。図13および図14は、図12
において、2つの極限位置の間を相互にスライドする可
動部材を示している。図15は、スキーに据え付けられ
たこの発明に係る装置の外形を示す斜視図である。図1
6および図17は、それぞれ、層の長手方向の相対移動
を案内するための装置の2つの縦断面図である。図18
は、図19に示される案内装置の他の実施形態を示す平
面図であり、図19は図18における矢印XIX−XI
X’に沿う断面図である。図20は、スキーに据え付け
られたこの発明に係る装置の変形例を示す長手方向の断
面図である。図21は、層のうちの1つがスキーの内部
に埋め込まれた減衰装置を備えたスキーの概略縦断面図
である。図22は、図21の矢印XXII−XXII’
に沿う長手方向の断面を示している。図23は、中間層
が、隣接する層に対してオフセットした一端部によって
スキーの表面に固定された装置を示す側面図である。図
24は、テニスラケットに据え付けられたこの発明に係
る装置を示す正面図である。図25は、図24の矢印X
XV−XXV’に沿う縦断面図である。図26は、ゴル
フクラブのシャフトに据え付けられたこの発明に係る装
置の外形を示す斜視図である。図27は、この発明に係
る装置の変形例を備え付けたゴルフクラブシャフトを示
す詳細図である。
【0041】スキー、ゴルフおよびテニスの分野に対す
るこの発明の適用例を詳細に説明する前に、この発明に
係る減衰装置の基本的な特徴を詳細に説明することにす
る。上述したように、この発明は、実質的に異なる現象
を用いる2つの原理に従って機能する。しかし、これら
は両方とも、共通の原理として磁気吸引力を利用してい
る。
【0042】この発明の第1の実施形態 上述したように、この発明に係る減衰装置(1)は、用
品(8)の変形に最小の応力で追従し、それを基礎とし
て、層(3−4)を形成する複数の細長い部材が積層さ
れる柔軟なベース(2)の形態をしている。積層される
層の数は、図1に示されるような2つに限定されるもの
ではないが、約10程度まで多くてもよい。層(3)の
端部(13)は、一組のネジ(11)、リベットその他
の任意の周知の固定手段によってベース(2)の一端に
固定されている一方、層(4)の端部(14)は、一組
のネジ(12)、リベットその他の周知の固定手段によ
ってベース(2)の他端に固定されている。層の固定位
置(11,12)間の距離は、隣接する層(3,4)が
広い接触表面を有するように決定されている。多くの層
が用いられる場合(図7参照)には、2つのはさみ込み
層(3−7)が相互に深く入り込んで得られている。
【0043】この発明の主な特徴によれば、少なくとも
1つの層(4)が、隣接する層(3)を引き付けるよう
に磁化される。この効果を達成するための材料の組み合
わせはたくさんある。例えば、鋼または2組の磁化され
た層よりなる一組の軟鉄層(3,5,7)を通してスラ
イドする一組の磁化された層(4,6)よりなるものが
使用される。この発明の原理は、隣接する2つの層の間
に磁気的な締付力が存在する限り尊重される。したがっ
て、機械的な締付装置を必要とすることなく、全ての層
が、かなりの大きさの摩擦を発生するために、本来的に
相互に対して束ねられる。
【0044】機能上積極的な役割を果たしているこの発
明の原理は、注目している図1および図2に明確に現れ
ている。これに見られるように、サポート(8)が変形
すると、その上面は湾曲した形状となる。この結果、該
サポートにしっかりと固定されている柔軟なベース
(2)もこの湾曲した形状となる。結果として、固定点
(11,12)は広がり、すなわち、離れるように移動
し(L1<L2)、その後、減衰された他の移動が継続
される前に、次の段階(図示略)において収束する。こ
の移動は、層(または図7の場合には一組の層)のシフ
トを生じさせる。接触面(9)において、このシフト
は、振動エネルギの一部の散逸を必要とする抵抗性の摩
擦を生じる。磁化材料の特徴的な使用は、全ての層
(3,4,3−7)の相互間の接触が一定して得られる
ことを許容し、それによって、追加の機械的な部分を必
要とすることなく、連続的な摩擦が保証される。
【0045】実際に、隣接する2つの層間に現れる圧力
は約4kg/cm2×B2である。ここで、Bは、誘導の
強さをテスラで表したものである。ここで、注目すべき
ことは、束ねる力は誘導の2乗に比例して増加すること
である。0.2テスラの誘導で、磁性ゴム形式の磁石を
使用する場合には、圧力は約0.16kg/cm2であ
る。
【0046】振動現象の減衰により構造体全体におい
て、所望の効果に相当するエネルギが散逸されることは
明らかである。
【0047】結果としての減衰係数は、種々のパラメー
タ、特に、層の相互間に摩擦係数、層の数、層の寸法お
よび接触圧力に依存している。
【0048】摩擦係数に関しては、隣接する層の特性、
とりわけ、その表面状態によって決定される。勿論、こ
の係数は、層の被覆材料の選択によって、所望により特
定の値に調節することができる。例えば、ポリテトラフ
ルオロエチレンによって被覆されることができる。
【0049】この場合、被覆層の厚さは、隣接する層の
間の空気間隙を過度に増大させないように正確に計算さ
れることが必要である。この厚さは、一般には、約数百
分の一ミリメートルである。
【0050】エネルギを吸収するための装置の容積は、
直接的には、相互に摩擦を発生させる層の数の関数とし
て増大する。したがって、最小の2つの層から始まっ
て、10個の層まで、数多くの変形例が作られ得る。一
般には、層の数が約3つの場合に、十分な挙動を得るこ
とができると考えられている。
【0051】加えて、特に、磁化される層として使用さ
れる材料の形式、は、種々の層間の相互に引き付ける力
を発生する磁場を決定する。重量および厚さの点から受
容し得る組立体において十分な引き付け力を得ることを
可能とする、セラミック磁石、典型的にはネオジム−鉄
−ホウ素合金形式または焼結により得られたフェライ
ト、または、ゴム/バリウムフェライト組成物を使用す
ることが好ましい。
【0052】磁化された層の磁化に関して、この磁化
は、図3から5に示したように、種々の方法で分布され
得る。したがって、図3に見られるように、磁化は、多
極で、磁化された層(4)の一面(15)、すなわち、
隣接する層に面する表面上に配置される。この多極分布
は、横方向(図4参照)または長手方向(図3参照)若
しくは2つの方向に市松模様のパターン(図示略)で生
成されてもよい。また、磁化が一面から他面へ貫通する
磁化層(4)を使用することもできる(図5参照)。こ
の場合、片面が磁化された磁化層と等価な組立体を形成
するために、この磁化層(16)を磁性ヨークとして使
用される軟鉄層(17)と組み合わせることが有利であ
ることがわかる。
【0053】図6に示された変形例では、貫通磁化によ
って磁化された層(18)が、2つの軟鉄層(19,2
0)の間に挟まれている。これによれば、2重の摩擦面
領域が可能であり、したがって、減衰をより高い値に設
定することができる。
【0054】図8に図示された他の変形例では、磁化層
(21)は、同一の固定点(23)に固定された層であ
って、磁化されあるいは軟鉄よりなる第2の層(22)
に接触させられている。好ましくは非磁性材料よりなる
中間層(24)は、これら2つの層(21,22)間に
挿入されている。これによれば、この中間層(24)を
枠組む2つの磁性層(21,22)は、中間層上に上述
と同様にして圧力を発生し、所望の減衰効果を生成する
摩擦力を生じる。
【0055】図8の詳細図を構成する図9に見られるよ
うに、磁化層(21)は、相補的な磁性層(22)の方
向に向かう磁極片を構成する複数の歯(25)を具備し
ている。これによれば、磁力線はこれらの歯に集中さ
れ、一般的に受け入れられているように、束ねる力の強
さを決定する主要因子を構成することが示されている誘
導の値を増大させる。これにより減衰特性が改善される
ことになる。
【0056】実際には、磁化層の厚さは約0.5〜10
ミリメートルである。磁極間の間隔に関しては、指標と
してかつ何らの限定を含むことなく、約0.4ミリメー
トルと1センチメートルの間であり、約2ミリメートル
が好ましい。
【0057】種々の層の他の層に対する移動の案内を容
易にするために、これらの層には、付加的に、該層が他
の層に対して横方向に移動することを防止する特殊な断
面形状を与えることとしてもよい。種々の構造、特に、
溝形状あるいは「V字状」のうねの形状をした断面形
状、プレートを重ね合わせかつリブを相互に干渉させる
ことを意図した入子状に重なったリブを有する断面形状
あるいは隣接する層に接することを意図した横延長部を
有する断面形状を想定することができる。
【0058】この発明の第2の実施形態 上述され、かつ図10〜図14に概略的に示されるよう
に、この発明に係る減衰装置は、相互に相対的にスライ
ドするが摩擦を最小限とする層(30,31,32)を
具備している。
【0059】物理的には、該装置は、上記とは異なるこ
の動作原理を満足し、層(30,32)が必ずしも相互
間に摩擦を生じず、かつ、一定の間隔を保持するため
に、例えば、ローラその他これと等価な手段によって踏
ん張られる。使用されたこの物理現象は、ここでは、磁
化層から発せられる磁場による導体層内における誘導電
流の発生である。
【0060】図10に示されるように、この第二動作原
理に係る装置の最も簡易な形態は、相対的に移動するこ
とができず、導電性領域を有する層(31)を枠組む2
つの磁化された層(30,32)からなっている。明ら
かに、この2つの磁化された層(30,32)の内の1
つは、軟鉄磁性ヨークによって置き換えてもよい。中間
層(31)のデザインは、広く変えることができ、最も
簡易な形態では、銅、アルミニウムあるいは鉄のような
導体材料よりなる金属層よりなっている。銅のような最
小の抵抗性を有する材料が、所望により選択される。
【0061】このように、用品に振動が発生し、上述し
たように、層組立体の固定点(36,37)が相対的に
移動すると、導体材料よりなる中間層(31)は、磁化
層(30,32)に対してスライドする。この結果、磁
化の多極分布によって、導体層(31)内部において、
磁場の磁束が変化する。したがって、移動の間に、この
磁束変化を妨害する電流ループが形成される。これによ
り、移動方向に反する方向に向かう妨害する力が発生す
る。この妨害力は、したがって、振動減衰に貢献するも
のである。
【0062】計算によれば、単位体積当たりの動力消費
は、導体層内に存在する誘導の2乗に比例し、移動速度
の2乗に比例し、かつ、導体材料の抵抗性に反比例す
る。したがって、高い動力消費を得るためには、低い抵
抗性に組み合わせられる高い誘導と高い移動速度とを有
することが適している。さらに、磁化層の磁極間距離に
相当する部材の極間隔は、導体層内に誘発される電流
が、この誘導電流の強さを増大させるために短い回路に
よって閉じるように十分に小さくあるべきである。
【0063】したがって、例として、銅の導体板、すな
わち、2.10-8オーム・メートルに等しい抵抗性を有
するものを用いて、50ヘルツの振幅0.2ミリメート
ルのスライドおよび約1テスラの誘導において、単位体
積当たりの動力消費は20kW/m3である。10セン
チメートル×5センチメートルの大きさで厚さ5ミリメ
ートルの方形層が使用される場合には、消費動力は約
0.5ワットである。
【0064】図11に示されたさらに洗練された形態に
おいて、中間導体板(39)は、最小の抵抗のループ
(40)を形成するために透かし細工されている。その
ようなループの寸法は、対応する磁化層の極間隙程度で
あることが有利である。
【0065】図12に示される他の実施形態では、中間
プレート(41)は、磁性体(42)、例えば、軟鉄よ
りなり、その内部には、銅のようなさらに高い伝導性を
有する材料よりなる一組の巻線(43,44)がなされ
ている。これによれば、磁場の強さは軟鉄体(42)の
使用とともに、より大きな誘導電流の強さを得るための
銅(43,44)の最小の抵抗性から得られる利益によ
って増大される。
【0066】有利なことに、導体プレート(41)の磁
性体(42)は、磁場を方向付けることができる歯(4
6)を有している。加えて、磁化された板(47)は、
磁石(48,49)の各々の間に極片(50)を有して
いる。残りの位置においては、磁化プレート(47)
は、極片(50)が導体プレート(41)上の連続する
2つの歯(46)の間に配されるように、中間プレート
(41)に対して配置されている。振動的な移動の間
に、導体プレート(41)が磁化プレートに対して一方
向に移動すると(図13参照)、磁力線は図視されたよ
うに閉じる。したがって、導体巻線(52)内では、磁
場(53)が第1の方向に向けられる。導体プレート
が、移動の振幅に等しい距離にわたって反対方向に移動
する時には、磁力線(54)は図14に示される。これ
によれば、磁場は、上に示されたものに対して反対方向
に向けられることになることがわかる。磁束は、小さな
変位に対して大きな振幅により変化し、これによってよ
り強力な誘導電流が発生することになる。
【0067】この発明が、上述した原理の両方を組み合
わせた他の実施形態、すなわち、低周波数かつ大振幅に
おいて効果的な摩擦現象を高周波数により適した誘導電
流による減衰と結合することをも包含しているものであ
ることは明らかである。したがって、第1の動作原理に
相当する実施形態において(図1〜図9参照)、誘導電
流は、強磁性体層内で発生するので、これら2つの現象
はよりよい減衰を生成するために共存する。
【0068】スキーの分野へのこの発明の適用例 図15に見られるように、この発明に係る減衰装置(6
0)は、スキー(61)の前部領域に配置されることが
好ましい。この減衰装置は、スキーの幅よりも若干小さ
い幅を有し、5〜30センチメートルの間で変化する長
さを有する直方体状の全体形状を有している。
【0069】この組立体(60)は、雪のいかなる侵入
をも防止するために、図15に示されるように被われて
いる。図16に示されるこの装置の縦断面は、種々の層
(62,65)の他の層に対する移動の案内が、カバー
(67)の側壁(68,69)によって得られ、これ
が、装置が摩擦により機能する例に関連していることが
明らかである。
【0070】さらに、誘導電流により機能する場合にお
いては、種々の層は、図17に示され、層(73)のエ
ッジがスライドする細長い溝(72)を有する一組の横
方向の滑り路(70,71)に据え付けられ得る。この
配列により、磁性材料をその最適性能で使用することを
許容する空気間隙に対応する層の間隔を保持することが
できる。
【0071】また、種々の層を、一組の層(81)内に
細長いスロット(80)を形成することによって相互に
相対的に案内することもできる(図18参照)。このス
ロット(80)は、スキーに固定され、該スキーの長手
軸(83)に平行なバー(82)を収容する。これによ
り、層(81)はこのセンタリングバー(81)に平行
な方向にのみスライドすることができる。図19に示さ
れた洗練された形態では、中央のバー(82)は、層
(81)が相互に相対的にスライドすることを可能に
し、かつ、それらの間隔を維持するための複数の細長い
溝(84)を有している。
【0072】図20に示される他の実施形態では、層
(85,87)は、単一の固定点(90)を用いて組み
立てられるように意図された該層の端部(88,89)
が、すべて、組立体をよりコンパクトに形成するように
接触するような方式で細長く形成されている。
【0073】有利な形態では、粘弾性部材(91)が、
振動のエネルギの付加的な部分を吸収するように、減衰
装置の下面とスキー(92)の表面との間に配置されて
いる。
【0074】図21および図22に示された変形例で
は、磁性層(95)の一つが、上面を形成する壁面(9
6)の直下でかつ側壁(97)の間に、スキーの構造体
の内部に埋め込まれている。この層(95)は、外面上
に配置されかつその端部(99)において固定された他
の層(98)と相互作用する。スキーが変形した時に
は、磁化された層が他の層に対して移動し、スキーの上
面上における摩擦あるいは誘導電流の発生若しくは両方
の現象によって変形に対する抵抗を発生する。
【0075】図23に示された変形例では、減衰装置の
層(75)の内の1つは、剛体であって、かつ、一対の
隣接層(76、77)から比較的離れた位置に配置され
る端部(79)を有している。これら2つの層(76,
77)は、中間層(75)の自由端(78)を把持す
る。装置の端部から離れた位置では、スキーが変形した
ときにより大きなスライド振幅を発生し、それによっ
て、より良好な減衰が生ずる。構造および機能の異なる
減衰装置の変形例をこの特定の構造に適用することがで
きることは明らかである。
【0076】テニスの分野におけるこの発明の適用例 図24に見られるように、この発明に係る装置(10
1)は、テニスラケット(100)、スカッシュラケッ
トその他のこれに類似する用品に装着することができ
る。減衰装置が打撃面(102)のベースにおける枝部
(103)に据え付けられている形態が示されている
が、ヘッドの他の部分、特に、枝部(103)を連結す
るブリッジ(104)に取り付けられていない(破線で
表されている。)ことに特別な理由はない。
【0077】したがって、ボールの衝撃によって変形が
生じた時には、打撃面(102)が変形する。これによ
れば、枝部(103)は、この変形に起因する振動をシ
ャフト(106)に伝達する。これらの振動は、この層
(107,109)が配置されている枝部(104)に
おいて反響し、減衰組立体(101)は所望の効果を奏
する。減衰装置は、より良好な人間工学を許容するよう
に、この目的のために枝部に形成されたハウジング内に
据え付けられていてもよいことは明らかである。
【0078】ゴルフの分野におけるこの発明の適用例 図26に示されるように、この発明に係る減衰装置(1
11)は、ボールの衝撃の結果としてユーザの腕に有害
な振動を伝達することが広く知られているゴルフクラブ
シャフト(110)に装着することが好ましい。
【0079】減衰装置(111)が、好ましくは、シャ
フト(110)の下約3分の1の位置に配置されるとき
に振動が最も和らげられるということは確定されてい
る。
【0080】第1の実施形態では、各層(112,11
3)は溝またはタイルの形態をしており、その湾曲の軸
線は、良好な密着と人間工学的な良好さを得るために、
実質的にシャフトの軸線に一致している。
【0081】図27に示されたゴルフクラブの他の実施
形態では、層(115,116)は、ゆがんだ輪郭形状
を有しかつ、実質的に螺旋状にシャフト(110)の一
部に巻かれている。実際に、ボールの衝撃はシャフトの
軸線に対してオフセットしているので、ねじりモーメン
トが発生し、シャフトに沿って伝播する。このシャフト
の軸方向の変形に敏感な装置の存在により、このねじり
モーメントの効果を減ずることができる。
【0082】上記説明は、この発明に係る振動減衰装置
が、用品の構造体が振動したときに生ずる振動エネルギ
のかなりの部分を散逸させるために、多くのスポーツ用
品に取り付けることが有利であることを示している。
【0083】第一の動作原理によれば、磁性材料の使用
により、摩擦を生じさせるために接触が必要な、相互に
スライドする種々の層間に、これらの層を一緒に束ねる
ための機械的な手段を追加する必要なく、接触を生じさ
せることができる。
【0084】第2の動作原理によれば、磁化部材が胴体
部分に対して移動することにより、この発明が装備され
た用品の変形に対抗する誘導電流を発生することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 摩擦力によりなされる仕事により動作してい
るこの発明に係る装置を示す概略側面図である。
【図2】 この発明に係る装置の変形を誇張して示した
概略側面図である。
【図3】 磁性ヨークと対応する横方向の磁性分布を有
するこの発明に係る磁化部材の概略の外形を示す斜視図
である。
【図4】 磁性ヨークと対応する長手方向の磁性分布を
有するこの発明に係る磁化部材の概略の外形を示す斜視
図である。
【図5】 磁性ヨークと対応する横方向および長手方向
の両側の磁性分布を有するこの発明に係る磁化部材の概
略の外形を示す斜視図である。
【図6】 磁化プレートが2枚の軟鉄板によって挟まれ
た、この発明の他の実施形態を示す側面図である。
【図7】 図6と同様、磁化プレートが2枚の軟鉄板に
よって挟まれた、この発明の他の実施形態を示す側面図
である。
【図8】 中間部材が相互に引き付け合う2枚の磁化部
材の間に締め付けられている実施形態を示す概略側面図
である。
【図9】 図8における種々の接触領域を示す詳細図で
ある。
【図10】 誘導電流を用いて動作している、この発明
に係る装置を示す概略側面図である。
【図11】 誘導電流が現れた導体中間プレートの外形
を示す斜視図である。
【図12】 磁化層が極片を有し、導体層が巻回された
巻線を含む変形例を示す詳細図である。
【図13】 図12において、2つの極限位置の間を相
互方向にスライドする可動部材が一の極限位置に配置さ
れている状態を示す詳細図である。
【図14】 図12において、2つの極限位置の間を相
互方向にスライドする可動部材が他の極限位置に配置さ
れている状態を示す詳細図である。
【図15】 スキーに据え付けられたこの発明に係る装
置の外形を示す斜視図である。
【図16】 層の長手方向の相対移動を案内するための
装置の縦断面図である。
【図17】 層の長手方向の相対移動を案内するための
他の装置の縦断面図である。
【図18】 案内装置の他の実施形態を示す平面図であ
る。
【図19】 図18における矢印XIX−XIX’に沿
う案内装置の断面図である。
【図20】 スキーに据え付けられたこの発明に係る装
置の変形例を示す長手方向の断面図である。
【図21】 層のうちの1つがスキーの内部に埋め込ま
れた減衰装置を備えたスキーの概略縦断面図である。
【図22】 図21の矢印XXII−XXII’に沿う
長手方向の断面を示す断面図である。
【図23】 中間層が、隣接する層に対してオフセット
した一端部によってスキーの表面に固定された装置を示
す側面図である。
【図24】 テニスラケットに据え付けられたこの発明
に係る装置を示す正面図である。
【図25】 図24の矢印XXV−XXV’に沿う縦断
面図である。
【図26】 ゴルフクラブのシャフトに据え付けられた
この発明に係る装置の外形を示す斜視図である。
【図27】 この発明に係る装置の変形例を備え付けた
ゴルフクラブシャフトを示す詳細図である。
【符号の説明】
1,60,101,111−113,115,116
振動減衰装置 2 ベース 3,22,31,75 隣接部材 4,21,23,30,47 磁化部材 8 スポーツ用品 13,14 端部 16 プレートプロパ 17 磁性ヨーク 24 中間部材 25 突出領域 39,41,45 導体部材 40 ループ 42 本体 43,44 巻線 46,50 磁極片 61 スキー 76,77 第1の部材 79 端部 95 部材 96 外表面 100 テニスラケット 110 ゴルフクラブ

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特に、テニスあるいはスカッシュラケッ
    ト、滑走ボードまたはゴルフクラブのようなスポーツ用
    品に据え付けることを意図した振動減衰装置(1)であ
    って、 − 積層構造を形成するように少なくとも部分的に重ね
    合わせられ、相互に相対的にスライドするように据え付
    けられた少なくとも2つの部材(3,4)を具備し、前
    記積層構造内の各部材(3,4)が少なくとも一端によ
    って前記スポーツ用品に固定され、該隣接する部材の端
    部(13,14)が、振動によるスポーツ用品(8)の
    変形が隣接する部材(3,4)にスライドを生じさせる
    ように相互に相対的にオフセットしており、 − 前記重ね合わせられた部材の少なくとも一方の部材
    (4)が磁化され、前記積層構造内の他の部材(3)
    が、磁化部材(4)により発生された磁場に感応する材
    料よりなることを特徴とする振動減衰装置。
  2. 【請求項2】 隣接する2つの部材(3−7)が、反対
    端によってスポーツ用品に固定されていることを特徴と
    する請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも第1の部材(76,77)が
    スポーツ用品の表面に完全に固定され、かつ、隣接する
    部材(75)が前記第1の部材(76,77)から一定
    距離をおいて離れた端部(79)によってスポーツ用品
    に固定されるとともに、前記スポーツ用品が変形された
    ときに前記第1の部材(76,77)に対してスライド
    することを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 種々の部材(3−7)が接触し、相互に
    対して相対的にスライドするときに相互に摩擦を発生さ
    せることを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】 積層構造内の2つの隣接する部材(3,
    4)の少なくとも1つの隣接面が、相互に摩擦を発生さ
    せる2つの隣接部材の能力を調節することを意図した層
    により被覆されていることを特徴とする請求項4記載の
    装置。
  6. 【請求項6】 前記磁化部材(4)に隣接する部材
    (3)の少なくとも1つが、軟鉄により形成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記積層構造が、相互に相対的に移動し
    得ない少なくとも一対の部材(21,22)と、その対
    となる2つの部材の間に挟まれかつそれらに対して移動
    することができる中間部材(24)とを具備し、 前記一対の部材の一方が磁化部材(21)よりなり、他
    方の部材(22)が前記磁化部材(23)により引き付
    けられる部材よりなることを特徴とする請求項4記載の
    装置。
  8. 【請求項8】 前記磁化部材(25)が多磁極を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記多磁極が、部材の一表面にわたって
    分布されていることを特徴とする請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記多磁極が、部材の二表面にわたっ
    て分布されていることを特徴とする請求項8記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 前記磁化部材が、磁化されたプレート
    プロパ(plate proper)(16)と、磁力線を囲う磁性
    ヨーク(17)とからなることを特徴とする請求項10
    記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記隣接部材(22)に面する前記磁
    化部材(24)の表面が、磁力線の方向に向かう磁極片
    を形成する突出領域(25)を有することを特徴とする
    請求項4記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記磁化部材(30)に隣接する少な
    くとも1つの部材(31)が、前記磁化部材(30)が
    スライドするときに誘導電流が現れる導電材料よりなる
    領域を具備することを特徴とする請求項1記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記導体部材(39)が、閉じたルー
    プ(40)を形成する透かし細工された表面を有するこ
    とを特徴とする請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記導体部材(41)が、磁性材料よ
    りなる本体(42)と、導電材料よりなる閉じた巻線
    (43,44)とを具備することを特徴とする請求項1
    3記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記磁化部材(47)および隣接する
    導体部材(45)が、磁束を方向付けることを意図した
    磁極片(46,50)を具備することを特徴とする請求
    項13記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記積層構造内の前記部材(3,4)
    が、スポーツ用品にそれ自体が固定された柔軟なベース
    (2)に据え付けられていることを特徴とする請求項1
    から請求項16のいずれかに記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記部材(95)の内の一つが、前記
    スポーツ用品の内部であって、その外表面(96)の下
    方に埋め込まれていることを特徴とする請求項1から請
    求項17のいずれかに記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記スポーツ用品の内部に埋め込まれ
    ていることを特徴とする請求項1から請求項17のいず
    れかに記載の装置。
  20. 【請求項20】 請求項1から請求項19のいずれかに
    記載の振動減衰装置(60)を、その少なくとも上面の
    一部に具備することを特徴とするスキー(61)。
  21. 【請求項21】 請求項1から請求項19のいずれかに
    記載の振動減衰装置(101)を具備することを特徴と
    するテニスまたはスカッシュラケット(100)。
  22. 【請求項22】 請求項1から請求項19のいずれかに
    記載され、シャフトに向かって開口しかつその湾曲の軸
    線が実質的にシャフトの軸線と一致する溝状に形成され
    た細長い形状の装置(111−113)を具備すること
    を特徴とするゴルフクラブ(110)。
  23. 【請求項23】 請求項1から請求項19のいずれかに
    記載され、クラブのシャフトの一部に螺旋状に巻き付け
    られるねじられたゆがんだ形状の装置(115,11
    6)を具備することを特徴とするゴルフクラブ。
JP8287159A 1995-10-30 1996-10-29 スポーツ用品に取り付ける振動減衰装置 Withdrawn JPH09203433A (ja)

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