JPH09203364A - 自動車用エンジン遠隔始動装置 - Google Patents

自動車用エンジン遠隔始動装置

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JPH09203364A
JPH09203364A JP8032930A JP3293096A JPH09203364A JP H09203364 A JPH09203364 A JP H09203364A JP 8032930 A JP8032930 A JP 8032930A JP 3293096 A JP3293096 A JP 3293096A JP H09203364 A JPH09203364 A JP H09203364A
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relay
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スタータモータリレーを駆動するためのST
ARTリレーが溶着したり、MCUが誤動作した場合で
も、スタータモータリレーの作動を停止してエンジンの
損傷を防止する。 【解決手段】 スタータモータリレー111を駆動する
STARTリレー3と車載電源(+B)との間には、常
開型接点4bを備えた遮断リレー4が設けられている。
この遮断リレー4は、IGNリレー108が作動してい
る条件下で、オルタネータ112から発電信号が出力さ
れると作動して接点4bを開く。これにより、エンジン
が始動したときにはSTARTリレー3の状態に拘わら
ず、スタータモータリレー111の作動を停止してスタ
ータモータ110を止めることができる。また、STA
RTリレー3の溶着は、モニタ用抵抗9により生じるD
P点での電圧によって事前に知ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線信号により自
動車用エンジンを遠隔操作で始動させる自動車用エンジ
ン遠隔始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】運転者が屋内にいながら、離れた場所に
駐車された自動車を無線信号による遠隔操作で自動的に
始動させる自動車用エンジン遠隔始動装置としては、例
えば特開平6−137238号公報等によって知られて
いる。
【0003】そこで、図6に基づき従来技術による一般
的な自動車用エンジン遠隔始動装置の構成を説明する。
運転者が所持するリモートコントローラとしての送信機
100は、例えば電池等の内蔵電源、マイクロコンピュ
ータ、手動スイッチ及び無線送信回路(いずれも図示せ
ず)を含んで構成され、手動スイッチの操作によって機
器特有の識別コードを指令信号として送信するようにな
っている。
【0004】車体側に設けられた受信機101は、受信
回路、識別コード記憶回路、コード判定回路(いずれも
図示せず)等を含んで構成され、送信機100からの指
令信号を受信すると、その識別コードを照合し、識別コ
ードが一致したときには、正当な運転者からの遠隔始動
要求が行われたものとして、始動確認信号をエンジンス
タータコントローラ102に出力するものである。
【0005】エンジンスタータコントローラ102は、
それぞれ後述する如く、マイクロコンピュータユニット
(以下「MCU」という)103、各出力トランジスタ
104〜106、各リレー107〜109を含んで構成
されている。MCU103は手動によるエンジンスター
ト時の信号タイミングを電気的に作り出すもので、その
出力側には第1の出力トランジスタ104、第2の出力
トランジスタ105、第3の出力トランジスタ106が
接続されている。
【0006】第1の出力トランジスタ104は、STA
RT信号を生成するSTARTリレー107を駆動する
もので、STARTリレー107のコイル107aに接
続されている。また、第2の出力トランジスタ105
は、IGN信号を生成するIGNリレー108を駆動す
るためのもので、IGNリレー108のコイル108a
に接続されている。さらに、第3の出力トランジスタ1
06は、ACC信号を生成するACCリレー109を駆
動するためのもので、そのコイル109aに接続されて
いる。
【0007】そして、各リレー107〜109はそれぞ
れ常開接点107b〜109bを有し、これら各接点1
07b〜109bの一方の端子は「電源部」としての車
載電源(+B)に接続され、他方の端子は信号出力端子
となっている。また、STARTリレー107のコイル
は、IGNリレー108の接点108bを介して車載電
源に接続されており、これにより、IGNリレー108
が作動していることがSTARTリレー107が作動す
るための前提条件となっている。
【0008】エンジン本体をクランキングするためのス
タータモータリレー110と車載電源との間には、常開
型接点111bを有するスタータモータリレー111が
介装されており、該スタータモータリレー111のコイ
ル111aにはSTARTリレー107が接続されてい
る。
【0009】エンジンの回転によって発電するオルタネ
ータ112は、発電機113と、この発電機113によ
って駆動されるリレー114とを備えて構成され、単極
双投接点114aのコモン端子(L端子)は信号線を介
してMCU103に接続されている。そして、該オルタ
ネータ112は、発電機113によってコイル114b
が励磁されると、接点114aを反転させ、これによ
り、MCU103にエンジン回転によって発電が開始さ
れたことを示す発電信号を出力するようになっている。
【0010】従来技術による自動車用エンジン遠隔始動
装置は、上述の構成を有し、送信機100から指令信号
が送信されると、受信機101は識別コードを照合して
正規の指令信号であるか否かを確認し、正規の指令信号
であると確認したときは、指令確認信号をMCU103
に出力する。これを受けてMCU103は、各出力トラ
ンジスタ104〜106を駆動することにより各リレー
107〜109を作動せしめ、ACC→IGN→STA
RTの順で信号を出力させる。これにより、スタータモ
ータリレー111が作動してスタータモータ110が回
転し、エンジンが始動される。また、このエンジン始動
によってオルタネータ112から発電信号が出力される
と、MCU103はエンジン始動を確認してSTART
リレー107の駆動を停止する。
【0011】なお、他の従来技術としては、例えば特開
平1−318761号公報に示す如く、屋外に置かれた
エンジン発電機を有線によって遠隔操作するようにした
ものも知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるものでは、各リレー107〜109を介し
て人為的にエンジン始動時のタイミングを生成すること
で、エンジンの遠隔始動を可能としているが、スタータ
モータリレー111を駆動するSTARTリレー107
は直流電流を開閉するものであるため、アークの発生に
よって溶着してしまい、接点107bが閉じたままにな
る可能性がある。この場合は、エンジンが既に回転して
いるにも拘わらず、スタータモータ110が回転するた
め、エンジンが損傷するおそれがある。
【0013】また、STARTリレー107はMCU1
03によって制御されるものであるが、外部からの電磁
ノイズによってMCU103が暴走した場合には、オル
タネータ112から発電信号が出力されているのを確認
できなかったり、第1の出力トランジスタ104の作動
停止を行うことができなくなる可能性があり、この場合
も、スタータモータ110の回転を停止できず、エンジ
ンの損傷を招くおそれがある。特に、自動車用エンジン
遠隔始動装置は、運転者が離れた状態で自動車のエンジ
ンを始動させるものであり、また、自動車は本来的に移
動するための手段であるから、固定されて移動不能なエ
ンジン発電機等とは異なり、本質的に高い信頼性、安全
性が要求されるものである。この意味で、従来の自動車
用エンジン遠隔始動装置には改善の余地が残されてい
る。
【0014】本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、その目的は、高い信頼性、安全性をも
って自動車用エンジンを遠隔始動できるようにした自動
車用エンジン遠隔始動装置を提供することにある。よ
り、具体的には、エンジン始動手段または始動制御手段
に不具合が生じた場合でも、エンジン始動を検知してエ
ンジン始動手段の作動を停止できるようにした自動車用
エンジン遠隔始動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、始動
制御手段の制御外に遮断リレー手段を設けることによ
り、エンジンが始動したときには始動制御手段を介さず
に直接エンジン始動手段の作動を停止するようにしてい
る。即ち、本発明に係る自動車用エンジン遠隔始動装置
の採用する構成は、指令信号を無線によって送信するた
めの送信手段と、前記指令信号を受信するための受信手
段と、この受信手段が前記指令信号を受信したときには
エンジン始動手段を介してエンジンを始動させる始動制
御手段とを備えてなる自動車用エンジン遠隔始動装置に
おいて、前記エンジン始動手段と電源部との間に遮断リ
レー手段を介装し、エンジン始動によって発電する発電
手段から直接的に供給される発電信号によって、前記遮
断リレー手段を作動させてエンジン始動手段への給電を
強制的に停止させることを特徴としている。従って、エ
ンジンが始動して発電信号が出力されると、始動制御手
段の制御状態に拘わらず、遮断リレー手段はエンジン始
動手段への給電を止めて作動を停止させる。
【0016】また、請求項2に係る発明では、前記始動
制御手段は、前記発電信号またはエンジン回転数信号の
いずれか一方によってエンジン始動を確認したときに、
前記エンジン始動手段によるエンジン始動を停止させる
ことを特徴としている。従って、始動制御手段は、発電
信号とエンジン回転数信号の両方によってエンジンの始
動を確認することができ、発電信号とエンジン回転数信
号の双方が同時にダウンする確率は極めて低いため、よ
り高い信頼性をもってエンジン始動手段の作動を停止さ
せることができる。
【0017】さらに、請求項3に係る発明では、前記エ
ンジン始動手段を、スタータモータと、該スタータモー
タへの給電を制御するためのスタータモータリレーと、
このスタータモータリレーの作動を制御するための駆動
用リレーとを含んで構成し、前記駆動用リレーに微小電
流を通電する微小電流供給手段を設け、前記始動制御手
段は前記微小電流によって前記駆動用リレーが正常状態
であるか異常状態であるかを判定することを特徴として
いる。これにより、駆動用リレーが溶着している異常な
場合には電気回路が構成されて微小電流が流れ、駆動用
リレーが溶着していない正常な場合には微小電流が流れ
ないため、この微小電流による電圧値変化を検出すれ
ば、エンジンを遠隔始動する前に、駆動用リレーの異常
状態を発見することができる。
【0018】また、請求項4に係る発明では、前記発電
信号とエンジンキー挿入検出信号との両方の信号によ
り、前記始動制御手段による始動制御を停止させること
を特徴としている。これにより、エンジンが始動した後
は、始動制御手段による制御が停止するため、外部から
強い電磁ノイズが加わった場合でも始動制御手段の誤動
作による悪影響を排除することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1〜図
5に基づいて説明する。なお、以下の各実施例では、上
述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0020】まず、図1は、本発明の実施例に係る自動
車用エンジン遠隔始動装置の全体構成を示す構成説明図
であって、本実施例のエンジンスタータコントローラ1
は、従来技術で述べたエンジンスタータコントローラ1
02と同様に、MCU2、各出力リレー104〜10
6、STARTリレー3、IGNリレー108及びAC
Cリレー109を備えて構成されている。これに加え
て、本実施例では、さらに以下の特徴を有する。
【0021】第1に、「駆動用リレー」としてのSTA
RTリレー3と車載電源(+B)との間には、「遮断リ
レー手段」としての遮断リレー4が設けられている。よ
り具体的には、STARTリレー3の常開接点3bは、
遮断リレー4の常開接点4bを介して車載電源に接続さ
れている。これにより、正常動作時は、遮断リレー4を
介してSTARTリレー3に給電されるため、STAR
Tリレー3は、スタータモータリレー111にSTAR
T信号を出力してスタータモータ110を駆動できる
が、遮断リレー4が開いたときには、STARTリレー
3の作動状態に拘わらず、START信号は出力されな
いことになる。
【0022】第2に、遮断リレー4のコイル4aは、そ
の一方の端子がNPN型トランジスタ5のコレクタに接
続され、コイル4aの他方の端子は抵抗6を介してトラ
ンジスタ5のベースに接続されている。そして、前記ト
ランジスタ5のベースは、他のNPN型トランジスタ7
のコレクタに接続されており、このトランジスタ7のベ
ースは、電流制限抵抗8を介してオルタネータ112の
コモン端子からの信号線に接続されている。これによ
り、IGNリレー108の接点108aが閉じてトラン
ジスタ5が作動すると、コイル4bが励磁されて遮断リ
レー4の接点4aが閉じ、STARTリレー3への給電
が許可される。そして、機関始動によってオルタネータ
112から発電信号が出力されると、トランジスタ7が
作動してトランジスタ5がオフとなるため、遮断リレー
4の接点4bは初期状態である常開位置に復帰する。
【0023】第3に、STARTリレー3の接点3b
は、「微小電流供給手段」としてのモニタ用抵抗9を介
して車載電源に接続されている。より具体的には、該接
点3bの一方の端子は、遮断リレー4の接点4bの他方
の端子に接続されていると共に、検出点DPでモニタ用
抵抗9に接続され、該モニタ用抵抗9を介して接点3b
は通電される。但し、このモニタ用抵抗9は、スタータ
モータリレー111が作動しない程度の微小な電流が流
れるように、その抵抗値が設定されている。従って、こ
のモニタ用抵抗9により、遮断リレー4をバイパスして
STARTリレー3に電流が流れても、これによってス
タータモータリレー111は作動せず、スタータモータ
110は回転しない。そして、電圧検出点DPの電圧は
信号線を介してMCU2に入力され、これにより、MC
U2は、STARTリレー3が正常状態であるか異常状
態であるかを判定する。すなわち、スタータモータリレ
ー111のコイル111aのインピーダンスは小さいた
め、STARTリレー3の接点3bが閉じていれば、電
圧検出点DPの検出電圧は「L」レベルとなり、接点3
bが開いていれば検出電圧は「H」レベルとなる。従っ
て、この検出電圧値によってエンジンを遠隔始動する前
に接点3bの溶着状態を確認できる。
【0024】なお、図中の10はダイオード、11はコ
ンデンサである。
【0025】次に、図2に基づいて本実施例の動作を説
明する。図2は、遠隔始動処理の要部を示すフローチャ
ートであって、本処理はパワーオンリセットで開始さ
れ、ステップ(以下、「S」という)1では、例えばエ
ンジンキーの挿入状態に基づいて、運転者が新たな識別
コードを登録するための登録モードを要求しているか否
かを判定する。
【0026】具体的には、例えばエンジンキーによって
エンジンを手動で始動した後、一度エンジンを停止し、
エンジン停止後の所定時間(例えば10秒)内に、エン
ジンキーを奇数回(例えば5回。従って、最後はエンジ
ンキーが挿入されたままの状態で終了する)抜き差し、
この所定パターンの抜き差し動作をエンジンキー挿入検
出センサによって監視することによって、MCU2は登
録モードの要求を確認する。ここで、特徴的なことは、
リモートコントローラたる送信機100によらずに、専
らエンジンキーのみによって登録モードへの進入が可能
となっていることである。これにより、防盗性を確保し
つつ容易に新たな送信機との対応付けを行うことができ
る。
【0027】そして、登録モードを要求している場合
は、S2で登録処理が行われる。具体的な一例を挙げる
と、登録モードに入ったときは、ACC及びIGNの双
方を自動的にオン状態とし、この段階で運転者が新たな
送信機100の手動スイッチを操作すると、送信機10
0から識別コード信号が受信機101に送信され、この
新たな識別コードを受信機101は登録する。そして、
この登録が正常に行われた場合には、S3でACC及び
IGNの双方を自動的にオフ状態とし、登録が失敗した
場合には再度送信機100からの信号を待つ。なお、確
実に、受信機101が識別コード信号を受信できるよう
に、確認音が電子ブザーから流れるまで操作するように
決めておくのが好ましい。
【0028】そして、登録処理を要求しない通常の場合
は、S1からS2をバイパスしてS3に至り、S4では
送信機100からの指令信号の受信待ちを行う。そし
て、指令信号を受信した場合は、S5でエンジン始動条
件が成立しているか否かを判定する。ここで、エンジン
始動条件とは、遠隔操作によるエンジン始動が適切な状
態にあるか否かを判定する条件であり、例えばギアがパ
ーキングポジションに入っているか、ドアロックされて
いるか、ドアやボンネットが閉じているか等の諸条件を
意味する。これも、高い信頼性を要求される自動車用エ
ンジン遠隔始動装置に特有の構成である。
【0029】エンジン始動条件の一つでも成立しない場
合は、遠隔始動は許可されず、S13に移って確認的に
エンジン停止処理が行われる。一方、安全性が確認され
たときは、S6に移ってリレーチェックが行われる。こ
のリレーチェックとは、電圧検出点DPの検出電圧値を
読込み、この電圧値からSTARTリレー3の接点3b
が溶着しているか否かを判定するものである。このS6
の段階では、ACC及びIGNの両方ともにオフされて
いるから、正常であれば常開接点3bは開いており、検
出電圧値は「H」レベルとなっている。しかし、溶着状
態にあれば電気回路が形成されて検出電圧値は「L」レ
ベルとなる。従って、MCU2は、この検出電圧値に基
づいて、エンジン始動前にSTARTリレー3の溶着の
有無を確認することができる。
【0030】そして、S7では、STARTリレー3の
状態を判定し、異常状態であると判定したときは、次の
S8で、例えば警報ブザーを鳴動させる等の異常判定処
理を行い、S13に移る。一方、STARTリレー3の
状態が正常であると判定されたときはS9に移り、この
S9では、エンジン始動の自動停止時間STを検出する
ためのSTタイマをスタートする。即ち、この自動停止
時間ST時間内に、運転者が乗車してエンジンキーを挿
入しない限り、自動的に遠隔始動されたエンジンは停止
し、これにより、無駄な燃料消費を抑え、安全性を確保
している。この自動停止時間STは、例えば15分程度
に設定するのが好ましい。
【0031】そして、この自動停止時間STのカウント
をスタートした後、S10では、手動操作による場合と
同じタイミング(ACC:ON→IGN:ON→STA
RT:ON)を生成することにより、スタータモータ1
10を駆動してエンジンを始動させる。
【0032】燃料不足や点火プラグのかぶり等でエンジ
ンストールが生じた場合には、S11の判定ステップで
検出され、S13のエンジン停止処理が行われる。ま
た、上述のように、自動停止時間STは、S12の判定
ステップで監視されており、遠隔始動プログラムが解除
されずにタイムアップしたときは、S13でエンジン停
止処理がなされ、S3に戻る。
【0033】このように構成される本実施例によれば、
以下の効果を奏する。
【0034】第1に、スタータモータリレー111を駆
動するためのSTARTリレー3と車載電源との間に遮
断リレー4を介装し、オルタネータ112からの発電信
号によってMCU2を介さず直接的に遮断リレー4を作
動させる構成としたため、STARTリレー3の接点3
bが溶着したり、あるいは電磁ノイズ等によってMCU
2がSTARTリレー3の作動停止信号を出力できない
場合でも、エンジンの始動によって機械的にスタータモ
ータリレー111への給電を阻止することができる。従
って、エンジンが始動しているにも拘わらずスタータモ
ータ110が回転するのを防止することができ、エンジ
ンの損傷を防止して、より一層信頼性、安全性を向上す
ることができる。なお、「直接的に遮断リレー4を作動
させる」とは、遮断リレー4を作動させるための各トラ
ンジスタ5〜7の存在を考慮した表現である。
【0035】第2に、STARTリレー3の接点3bに
モニタ用抵抗9を介して微小電流を流し、この微小電流
によって生じる電圧を電圧検出点DPで検出して、ST
ARTリレー3の溶着状態の有無を事前に調査する構成
のため、エンジンを遠隔始動する前に、予めSTART
リレー3の信頼性を確認することができ、エンジンの損
傷等をより一層防止することができる。
【0036】第3に、本実施例では、遮断リレー4の接
点4bを常開接点として構成し、発電信号の出力によっ
て該接点4bを開かせる回路構成としているため、ST
ARTリレー3の接点3bが溶着している場合でも、エ
ンジン停止後にスタータモータリレー111に通電され
てしまうのを防止することができる。
【0037】なお、エンジン発電機の有線遠隔操作に関
する特開平1−318761号公報に記載の技術には、
STARTリレー3に相当しうる構成は開示されている
が、本発明の特徴である遮断リレー4に該当する構成は
何ら開示されておらず、しかも、無線による自動車用エ
ンジンの遠隔操作に特有の課題及び構成も開示されてい
ない。
【0038】次に、図3に基づいて本発明の第2の実施
例を説明する。なお、以下の各実施例では上述した第1
の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。本実施例の特徴は、エンジン
キーの挿入とオルタネータの発電開始との両方が検出さ
れたときにエンジン始動と判定してMCU22にリセッ
トをかけ、始動制御を停止させることにある。
【0039】すなわち、図3は、本実施例による自動車
用エンジン遠隔始動装置の全体構成図であって、リセッ
ト回路21の入力側には、エンジンキーの挿入状態を検
出するエンジンキー検出信号とオルタネータ112の発
電信号とが入力され、リセット回路21の出力側はMC
U22のリセット端子に接続されている。このリセット
回路21は、例えば「リセット手段」として表現できる
もので、エンジンキーの検出とオルタネータ112の発
電開始の両方が同時に確認された場合には、MCU22
にリセット信号を出力し、これにより、MCU22の機
能を強制的に停止させてエンジン制御系から切り離すも
のである。
【0040】このように構成される本実施例では、前記
第1の実施例の効果を全て発揮する上に、エンジンキー
検出信号と発電信号の双方が同時に検出されたときにリ
セット信号を出力するリセット回路21を採用した結
果、エンジンの遠隔始動後はMCU22の機能を確実に
停止させることができる。従って、強い電磁ノイズが加
わった場合でも、リセットがかけられているMCU22
に誤動作が生じるおそれがなく、この結果、走行中にス
タータモータ110が回転してエンジンを損傷する等の
事態を回避することができ、単にソフトウエア上で遠隔
始動制御を停止しているに過ぎないものよりも信頼性を
高めることができる。
【0041】次に、図4に基づいて本発明の第3の実施
例を説明する。本実施例の特徴は、オルタネータ112
の発電信号またはタコメータが検出したエンジン回転数
信号のいずれかによって、MCU32によるエンジンの
遠隔始動を停止させるようにした点にある。
【0042】即ち、図4は、本実施例による自動車用エ
ンジン遠隔始動装置の全体構成図であって、「エンジン
回転数信号」としてのタコメータからのパルス信号は、
パルス電圧変換器(以下「PVC」という)31を介し
てリセット回路21に入力され、該リセット回路21は
MCU32に接続されている。これにより、本実施例で
は、エンジンキー挿入検出信号と発電信号またはエンジ
ン回転信号のいずれか一方とが同時に検出されることで
エンジンの始動を検出し、エンジン始動を確認したとき
はSTARTリレー3への給電を停止して、エンジンの
遠隔始動を停止するようになっている。
【0043】このように構成される本実施例でも、前記
第1の実施例の効果を全て奏する上に、オルタネータ1
12の発電信号のみならず、タコメータが出力するエン
ジン回転数信号によってもエンジンの始動を確認できる
構成のため、より一層信頼性を増すことができる。即
ち、オルタネータ112の発電信号のみでエンジンの遠
隔始動の終了を確認する構成の場合は、オルタネータ1
12が万が一故障した場合に、MCUはエンジンの遠隔
始動の完了を知ることができないため、STARTリレ
ー3の作動停止が遅れてエンジンに損傷が生じる可能性
がある。これに対し、本実施例では、エンジン回転数信
号によってもエンジン始動の終了を確認することがで
き、オルタネータ112とタコメータの双方が同時に故
障する確率の極めて微小なことを鑑みると、一層信頼性
が向上するのである。なお、PVC31をMCU32内
に組み込む構成としても良い。
【0044】次に、図5は本発明の第4の実施例を示し
ている。本実施例では前記第3の実施例と同一の構成要
素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。本実施例の特徴は、エンジン始動の検出によってM
CU32への給電を停止する点にある。
【0045】即ち、車載電源BとMCU32との間に設
けられたスイッチ手段41は、リセット回路21のリセ
ット出力によってオンオフされるようになっている。こ
れにより、エンジン始動が確認された後は、リセット信
号によってMCU32への給電が断たれ、これにより、
MCU32の暴走を確実に防止している。なお、スイッ
チ手段41はMCU32内に組み込んでも良い。本実施
例は、例えば以下のように表現することができる。
「前記始動制御手段は、前記発電信号またはエンジン回
転数信号のいずれか一方によってエンジン始動を確認し
たときに、前記エンジン始動手段に対する給電を停止さ
せることを特徴とする請求項1に記載の自動車用エンジ
ン遠隔始動装置。」なお、前記各実施例では、発電信号
ないしエンジン回転数信号が出力されたときに所定の動
作を行うものとして述べたが、正確には、これら各信号
が「所定値以上になったときに」所定の動作を行う場合
も含んでいる。
【0046】また、前記構成図及びフローチャートには
本発明の要旨が記載されており、当業者であれば本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更や追加あるいは
削除を行うことができる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係る自動車
用エンジン遠隔始動装置によれば、始動制御手段の制御
状態とは無関係に、発電信号を利用してエンジン始動手
段の作動を停止することができるため、始動制御手段ま
たはエンジン始動手段に不具合が生じた場合でも、エン
ジン本体が損傷等するのを防止することができ、信頼性
を向上することができる。
【0048】また、発電信号またはエンジン回転数信号
のいずれか一方によってエンジン始動を確認したとき
に、エンジン始動手段によるエンジン始動を停止させる
構成のため、エンジンの始動完了を一層確実に検出する
ことができ、信頼性を高めることができる。
【0049】さらに、駆動用リレーに通電した微小電流
によって駆動用リレーが正常状態であるか異常状態であ
るかを判定する構成のため、遠隔始動を行う前に駆動リ
レーの状態を確認することができ、より一層信頼性を増
すことができる。
【0050】また、発電信号とエンジンキー挿入検出信
号との両方が検出されたときに始動制御手段による始動
制御を停止させる構成のため、遠隔始動終了後には始動
制御手段をエンジン制御系から切り離すことができ、始
動制御手段の誤動作による悪影響を未然に排除すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による自動車用エンジン
遠隔始動装置の全体構成を示す構成説明図である。
【図2】自動車用エンジンの遠隔始動処理を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明の第2の実施例による自動車用エンジン
遠隔始動装置の全体構成を示す構成説明図である。
【図4】本発明の第3の実施例による自動車用エンジン
遠隔始動装置の全体構成を示す構成説明図である。
【図5】本発明の第4の実施例による自動車用エンジン
遠隔始動装置の全体構成を示す構成説明図である。
【図6】従来技術による自動車用エンジン遠隔始動装置
の全体構成を示す構成説明図である。
【符号の説明】 1…エンジンスタータコントローラ 2,22,32…マイクロコンピュータユニット 3…STARTリレー(駆動用リレー、エンジン始動手
段) 4…遮断リレー(遮断リレー手段) 9…モニタ用抵抗(微小電流供給手段) 100…送信機(送信手段) 101…受信機(受信手段) 110…スタータモータ(エンジン始動手段) 111…スタータモータリレー(エンジン始動手段) 112…オルタネータ(発電手段) +B…車載電源(電源部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指令信号を無線によって送信するための
    送信手段と、前記指令信号を受信するための受信手段
    と、この受信手段が前記指令信号を受信したときにはエ
    ンジン始動手段を介してエンジンを始動させる始動制御
    手段とを備えてなる自動車用エンジン遠隔始動装置にお
    いて、 前記エンジン始動手段と電源部との間に遮断リレー手段
    を介装し、エンジン始動によって発電する発電手段から
    直接的に供給される発電信号によって、前記遮断リレー
    を作動させて前記エンジン始動手段への給電を強制的に
    停止させることを特徴とする自動車用エンジン遠隔始動
    装置。
  2. 【請求項2】 前記始動制御手段は、前記発電信号また
    はエンジン回転数信号のいずれか一方によってエンジン
    始動を確認したときに、前記エンジン始動手段によるエ
    ンジン始動を停止させることを特徴とする請求項1に記
    載の自動車用エンジン遠隔始動装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジン始動手段を、スタータモー
    タと、該スタータモータへの給電を制御するためのスタ
    ータモータリレーと、このスタータモータリレーの作動
    を制御するための駆動用リレーとを含んで構成し、 前記駆動用リレーに微小電流を通電する微小電流供給手
    段を設け、 前記始動制御手段は前記微小電流によって前記駆動用リ
    レーが正常状態であるか異常状態であるかを判定するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動車
    用エンジン遠隔始動装置。
  4. 【請求項4】 前記発電信号とエンジンキー挿入検出信
    号との両方の信号により、前記始動制御手段による始動
    制御を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の自動車用エンジン遠隔始動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010082309A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Terumo Corp 医療用マニピュレータ
US8069831B2 (en) 2004-11-26 2011-12-06 Fujitsu Ten Limited Method and apparatus for start control of a vehicle
JP2015522236A (ja) * 2012-07-02 2015-08-03 エルジー・ケム・リミテッド 電気車両のための駆動回路、及び電圧駆動部が接地電圧に短絡したことを決定するための診断方法

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