JP3256837B2 - 車輌用エンジンの遠隔始動方法およびその装置 - Google Patents

車輌用エンジンの遠隔始動方法およびその装置

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JP3256837B2
JP3256837B2 JP23595696A JP23595696A JP3256837B2 JP 3256837 B2 JP3256837 B2 JP 3256837B2 JP 23595696 A JP23595696 A JP 23595696A JP 23595696 A JP23595696 A JP 23595696A JP 3256837 B2 JP3256837 B2 JP 3256837B2
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清 沖島
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スタータモータを
作動させることによりエンジンの始動を行う車輌に適用
する、車輌用エンジンの遠隔始動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌は、車体に搭載されたバ
ッテリを電源としてスタータモータを作動させ、その回
転力でエンジンのクランキングを行ってエンジンを始動
させる。スタータモータの作動は、運転者がステアリン
グホイールのコラム部等に設けられたイグニッションス
イッチのキー孔にイグニッションキーを差し込み、これ
を所定角度回動させることによりイグニッションスイッ
チをオンにして行うが、近来、運転者が車輌に乗り込ま
ずに遠隔操作によりエンジンを始動させる機器が開発さ
れ、多く使用されるようになってきている。これは、冬
季あるいは夏季においてエアコンのヒータあるいはクー
ラ装置を、車輌の発進前に立ち上げておくためのもので
ある。
【0003】この種の車輌用エンジンの遠隔始動装置に
求められる機能は、既存の車輌に後付けでの接続が容易
であり、しかも誤動作がなく確実にエンジンの始動が行
えることである。そしてエンジンが始動したときには、
それ以後にスタータモータが作動しないように、即刻ス
タータモータを停止させる必要がある。さらに、もし、
異常が発生したときには、即、初期の状態に復帰(リセ
ット)させることである。
【0004】既存車輌への接続に関しては、電源回路、
イグニッション回路およびスタータリレーの回路等が着
脱可能なコネクタで接続されていることに着目し、コネ
クタのソケットとプラグの間に所定回路を接続したプラ
グとソケットを接続することにより行うのが普通であ
る。誤動作を無くすことと異常が発生したときの対策に
ついては、制御回路にマイクロコンピュータを使用する
ことにより、信頼性を高めて対処している。
【0005】エンジンには、バッテリに充電電流を送る
ためのオルタネータが搭載されている。このオルタネー
タは、その回転軸に取付けられたプーリと、エンジンの
クランクシャフトに取付けられたクランクプーリとの間
に掛け渡されたベルトにより駆動されて発電するので、
この発電電圧(L端子と車体接地間の電圧)がエンジン
停止時の0ボルトから約12ボルトに上昇し、さらに約
13.6ボルトに変化する様子(図7のグラフ最下部参
照)を捉えればエンジンが順調に始動したことを知るこ
とができる。
【0006】そこで従来にあっては、この電圧を計測す
ることにより、遠隔操作を停止することが試みられてい
る。しかしながら、このL端子は、オルタネータの背部
に設けられており、混雑しているエンジンルームの内部
での接続作業は困難であった。また、仮にこの接続を行
っても、エンジンルームと車室内とを仕切る隔壁を通し
て配線を行わなければならないこととなり、作業が非常
に難しく、容易にはできないものであった。エンジンル
ームと車室内部のエンジンコンピュータとの間に配線が
されている場合もあるが、この場合でも、車種や年式等
により、設置場所、コネクタの接続番号、さらには配線
の色などが千差万別であり、接続は複雑であり、面倒で
あった。
【0007】これらにより、遠隔始動装置を購入しても
自己で取付けることができず、結局専門業者に配線を依
頼するのが現状であった。
【0008】そこで本発明にあっては、L端子への接続
によることなく、接続が容易で、かつ、エンジンの始動
が確実に捉えられるようにすることを目的とする。この
ような本発明に関連する先行技術としては、特開昭5
1−45826号公報、特公昭56−10464号公
報、特公平3−21747号公報、特公平6−97
025号公報および実公昭60−23511号公報等
に記載されたものがある。
【0009】上記およびのものは、エンジンの遠隔
始動装置の基本技術を示すのみであり、のものは車輌
の盗難防止のために、一旦エンジンが始動した後にセレ
クトレバーを自動車が動く位置に移動させたときにエン
ジンを停止させるものである。のものは、上記三つの
ものとは観点を変え、車輌への取付けが容易に行えると
ともに、盗難防止効果を高めたものが記載されている。
さらにのものは、遠隔装置によりエンジンを始動させ
たとき、なんらかの原因で誤動作が生じた場合に、イグ
ニッションキーをキー孔に挿入し回動させることにより
遠隔操作の機能を解除しようとするものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記先行技術
とは異なる構成により、遠隔操作でスタータモータを作
動させエンジンの始動を行った場合に、適切な時期にエ
ンジンの始動を確認すると共に、エンジンの始動が確認
されたら、速やかにスタータモータを停止させてスター
タモータの引きずりを防止するようにし、またそのため
の装置の取付けおよび配線作業が簡単に行えるようにし
た、車輌用エンジンの遠隔始動方法とその装置を提供し
ようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段としての請求項1に記載された発明は、遠隔操作
によりスタータモータを作動させてクランキングを行い
エンジンを始動させる車輌用エンジンの遠隔始動方法に
おいて、前記スタータモータの作動により変化する電源
電圧の変化を得て前記エンジンの始動状況を検出するク
ランキング検出手段からの一定時間毎の信号がなくなる
ことによりエンジンが始動したと判断し、前記スタータ
モータの作動を停止させることを特徴とする車輌用エン
ジンの遠隔始動方法である。
【0012】また上記方法を実現するための装置として
の請求項2に記載された発明は、遠隔操作によりスター
タモータを作動させてクランキングを行いエンジンを始
動させる車輌用エンジンの遠隔始動装置において、前記
スタータモータの作動により変化する電源電圧の変化を
得て、前記エンジンが始動していなければ一定時間毎に
信号を出力し、エンジンが始動すれば前記一定時間毎の
信号を出力しなくなるクランキング検出回路と、このク
ランキング検出回路の出力信号により前記エンジンの始
動を判断して前記スタータモータの作動を停止させる処
理装置とを備えたことを特徴とする車輌用エンジンの遠
隔始動装置である。
【0013】上記構成による車輌用エンジンの遠隔始動
方法と装置によれば、電源電圧(電流)の波形変化から
エンジンの始動を検出してスタータモータの作動を停止
することができ、上記先行技術とは異なる構成によって
エンジン始動後のスタータモータの作動(引きずり)
防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、自
動車側の回路を示した図1と、受信機側の回路を示した
図2について説明する。図1において1は自動車に搭載
された始動回路であり、2は自動車側のスイッチ回路で
ある。また、3は本発明に係る制御回路である。スイッ
チ回路2と制御回路については、図2で詳細に説明す
る。
【0015】始動回路1は、図示しないバッテリの正極
側が接続された電源回路4と、バッテリの負極側が接続
された車体接地回路(以下、接地回路という)5との間
に、イグニッションスイッチのスタータ接点6、接続コ
ネクタ7(7a,7bは接続端子)、パーキング・ニュ
ートラルスイッチ8のP,N接点を介して、スタータド
ライブリレー(スタータリレー)9のコイル10が接続
されている。スタータドライブリレー9の常開接点11
は、スタータモータ12と直列接続され、電源回路4と
接地回路5との間に接続されている。
【0016】接続コネクタ7は、図では便宜上離して示
してある接続端子7a,7bを接続して使用する。この
接続コネクタ7は、接続端子7a,7bを容易に切り離
すことができる構造であるため、本発明に係る制御回路
3を接続するときには、接続端子7aに合致する接続端
子7cと接続端子7bに合致する接続端子7dを接続し
た接続コネクタ7Aを使用し、それまで接続されていた
接続端子7a,7bを切り離し、接続端子7a,7bの
間に接続端子7cと接続端子7dを接続する。
【0017】図2の説明をする。自動車側のスイッチ回
路2には、1極を共通に接地回路に接続されたドアピン
スイッチ13、ボンネットスイッチ14およびサイドブ
レーキスイッチ15が設けられている。ドアピンスイッ
チ13は、夜間に乗降用のドアを開くとルームランプL
1 が自動的に点灯するように自動車に設けられているも
のであり、ドアを開くとそれまでドアの一部に押し込ま
れていたピンが突出してオンになり、ドアを閉じるとピ
ンが押されてオフになる。このスイッチ端子は、車輌側
のルームランプL1 を経由してバッテリに接続されてい
るので、オンでLレベル、オフでHレベルになる。
【0018】ボンネットスイッチ14はエンジンルーム
を覆うボンネット(エンジンフード)がきちんと閉じて
いればオン、開いていればオフになる。入力端子3e
オンでLレベル、オフでHレベルになる。このボンネッ
トスイッチ14は必ずしも設けることはなく、より安全
性を高めたいときに使用する。
【0019】サイドブレーキスイッチ15はサイドブレ
ーキ(パーキングブレーキ)レバーの回動支点となる軸
着部近傍に取付けられているものであり、サイドブレー
キ非解除を警告するランプL2 用に自動車に設けられて
いる切換式のものである。このサイドブレーキスイッチ
15は、回路を接続するに当たり、サイドブレーキレバ
ーが引かれていれば非接地側がLレベル、戻されてサイ
ドブレーキ解除の状態ではHレベルになっているので、
それを利用する。
【0020】制御回路3には正側の電源端子3aと接地
端子3bが設けられており、電源端子3aには自動車の
バッテリの正極が直接接続されている。これによって、
これら電源端子3aと接地端子3bとの間には、常時1
2ボルトの直流電圧が印加されている。制御回路3には
4個の入力端子3c〜3fと、3個の出力端子3g〜3
iが設けられている。このうち、出力端子3gは、スタ
ータ出力端子として機能する。
【0021】入力端子3cにはアンテナ16が接続され
ている。このアンテナ16は、ロッド状等の適当な形状
のもので、使用時に自動車のインストルメントパネルの
上部等に設置する。アンテナ16は、図示しない送信機
からの電波を受ける。この電波は、個々の送信機ごとに
決められたIDコードを有するものであり、送信機は送
信時にこのIDコードを発信する。なお、この電波は他
の無線機器に影響を与えることのない周波数で、微弱な
ものになっている。
【0022】アンテナ16を接続する入力端子3cには
受信回路17の入力側が接続されている。この受信回路
17は送信機の発した電波を受け、IDコードを識別す
る機能を有するが、この機能は後述のCPUに持たせる
ようにしてもよい。
【0023】18は本発明の方法を実現する中央処理装
置(以下、CPUという)であり、18aないし18k
と18mの12個の入力端子と、18nないし18pの
3個の出力端子を有するものである。19はこのCPU
18と情報授受を行うメモリである。受信回路17の出
力側はCPU18の入力端子18aに接続されている。
【0024】ドアピンスイッチ13が接続された入力端
子3dは、インバータ20と抵抗器21を介してCPU
18の入力端子18bに接続されている。インバータ2
0を設けたのは、ドアピンスイッチ13がドアが開いた
ときオンとなり、走行のために閉じるとオフとなるた
め、ボンネットスイッチ14やサイドブレーキスイッチ
15と作動特性(HレベルとLレベルの関係)が逆にな
るのを合致させるためである。
【0025】ボンネットスイッチ14が接続された入力
端子3eは、ダイオード23と抵抗器24を介してCP
U18の入力端子18cに接続されている。
【0026】サイドブレーキスイッチ15が接続された
入力端子3fは、ダイオード26と抵抗器27を介して
CPU18の入力端子18dに接続されている。
【0027】29は初期設定回路であり、1極を共通に
接地した6個のスイッチ(符号30〜35で示す)で構
成されている。30はP/N自動検出・解除スイッチ
で、後述するギヤポジション検出回路を有効にするか無
効にするかを決めるものである。これらのスイッチは、
オンのとき解除することになる。このP/N自動検出・
解除スイッチ30は抵抗器36を介してCPU18の入
力端子18eに接続されている。
【0028】31はボンネット開閉検出・解除スイッチ
であり、入力端子3eにオプション部品であるボンネッ
トスイッチ14を接続するか否かで切換えるものであ
る。接続しないときにはオンにする。32はドア開閉検
出・解除スイッチであり、入力端子3dに接続されたド
アピンスイッチ13に配線をするか否かを決めるもので
ある。配線を行わない場合にはオンにする。なお、ドア
開閉検出・解除スイッチ32はインバータ20の出力側
に、ボンネット開閉検出・解除スイッチ31はダイオー
ド23のアノード側に接続されている。
【0029】33はイグニッション・タイムスイッチで
あり、本発明の遠隔始動装置を使用してエンジンを始動
させた後、暖気運転またはアイドリングを行う時間を設
定するものである。暖気運転またはアイドリングを行う
時間としては、たとえば15分と30分の2種を設定し
ておき、そのうちのいずれかを選択することになる。こ
のイグニッション・タイムスイッチ33は抵抗器38を
介してCPU18の入力端子18fに接続されている。
【0030】34はアフターアイドリング・オン・オフ
スイッチであり、連続運転後の冷却を行うか否かを決め
るものである。このアフターアイドリング・オン・オフ
スイッチ34は抵抗器40を介してCPU18の入力端
子18gに接続されている。
【0031】35はグロータイムオン、オフスイッチで
あり、適用車輌のエンジンがディーゼルエンジンの場合
に、始動時のグローによる予熱を行うか否かを決めるも
のである。このグロータイムオン、オフスイッチ35は
抵抗器42を介してCPU18の入力端子8hに接続さ
れている。
【0032】CPU18の入力端子18jには、抵抗器
45を介して、スタータ出力端子3gが接続されてい
る。また、入力端子18jと接地回路との間にはツェナ
ダイオード46が接続されており、入力端子18jに入
る過電圧を防止するようにしてある。CPU18は、ア
フターアイドリングを始動するに当たって、事前にスタ
ータが動作したかどうかを入力判断するようになってい
る。
【0033】電源端子3aには、図1に示すスタータモ
ータ12の作動により変化する電源電圧の変化を捉え、
その結果からエンジンの始動状況を検出するためのクラ
ンキング検出回路47が接続されている。このクランキ
ング検出回路47は、その出力をCPU18に入力し、
CPU18によって、クランキングが正しく行われてい
るか否かの判断をさせるものである。
【0034】この判断をするための第1の方式として
は、電源電圧の変動をローパスフィルタとコンパレータ
を介してCPU18に入力し、この電圧をCPU18に
より200ミリセコンド程度の時間毎にパルスの有無を
チェックして行う方法があり、第2の方法としては、電
源電圧の変動をローパスフィルタを通した後、交流増幅
し、これを波形整形してCPU18に入力する方法があ
る。
【0035】この第2の方法の場合、CPU18はパル
ス周期を計り、それがスタータモータ12を回転させて
いる低い回転数かどうかを判断して、クランキング中か
否かの判断を行う。さらに第3の方法としては、ローパ
スフィルタを通した電流をA/Dコンバータでディジタ
ル信号にし、CPU18で低い周波数のリップルがある
か否かを検出し、リップルがあればクランキング中であ
ると判断する。
【0036】出力端子3g(スタータ出力端子)と電源
端子3aの間には、高い抵抗値の抵抗器44が接続さ
れ、電源端子3aとCPU18の入力端子18kの間に
は、自動車のセレクトレバーがパーキング(P)の位置
あるいはニュートラル(N)の位置にあるか否かを検出
するギヤシフトポジション検出回路48が接続されてい
る。
【0037】既存の自動変速機付の自動車では、セレク
トレバーがパーキング(P)の位置あるいはニュートラ
ル(N)の位置にあるときにオンとなるスイッチを設
け、このスイッチの回路により、他のセレクト位置では
エンジンが始動しないようにしてあることから、この信
号を利用することにより、セレクトレバーの位置を知る
ことができる。
【0038】制御回路3の電源端子3aとCPU18の
入力端子18mとの間には、オルタネータノイズ検出回
路49が接続されている。このオルタネータノイズ検出
回路49は、エンジンにより駆動されるオルタネータよ
り発生する重畳リップルノイズを検出し、その結果から
エンジン非回転状況を判断する非回転判断回路として機
能する。
【0039】CPU18の3個の出力端子18n,18
o,18pには、それぞれトランジスタ50,51,5
2のベースが接続されている。これらトランジスタ5
0,51,52のエミッタは接地され、コレクタと制御
回路3の電源端子3aの間には、それぞれリレー53,
54,55のコイル56,57,58が接続されてい
る。この接続により、CPU18がその出力端子18
n,18o,18pに出力電圧を出すとトランジスタ5
0,51,52はオンになりコイル56,57,58を
励磁する。
【0040】コイル56,57,58が励磁されること
によってオンとなる常開接点59,60,61の各一端
は、制御回路3の出力端子3g,3hおよび3iに接続
されており、各他端は、制御回路3の電源端子3aに接
続されている。
【0041】以上の回路においてCPU18は、始動信
号検出としてのクランキング検出回路47の出力信号に
より、電源電圧(電流)の波形変化からスタータモータ
12の作動を確実に把握することできる。また、オルタ
ネータの発生する重畳脈流波からエンジンの始動が確実
に捉えられるから、エンジンを始動させる過程およびエ
ンジン始動の時期が遠隔操作の手順に的確に組み込ま
れ、これによってエンジン始動後のスタータモータ12
の作動(引きずり)を確実に防止することができる。
【0042】そしてこの種の車輌用エンジンの遠隔始動
装置に、さらに求められる機能としては、既存の車輌に
後付けでの接続が容易であり、しかも誤動作がなく確実
にエンジンの始動が行えることである。また、もし、異
常が発生したときには、即、スタータリレーを初期の状
態に復帰させるリセット回路として機能する必要がある
が、上記構成により、これらの要求は満たされている。
【0043】次に、使用方法と作用の説明をする。まず
準備として、図1の接続コネクタ7の接続端子7a,7
bを図示するように切り離し(図では切り離した状態で
示してあるが、常時結合している)、その間にコネクタ
7Aの接続端子7c,7dを接続する。これにより、ス
タータリレー9への通電は、イグニッションスイッチの
スタータ接点6からのみでなく、制御回路3側からも行
われるようになる。また、図2の出力端子3hを図示し
ないイグニッションラインに接続し、さらに出力端子3
iをアクセサリラインに接続する。
【0044】イグニッションラインおよびアクセサリラ
インへの接続も、前記同様にコネクタで行う。この場
合、コネクタとしては、車種や年式の違いにより、1個
のものに多数の接続端子を設けたものと、回路ごとに分
けたものがあるが、いずれであってもよいことは言うま
でもない。アンテナ16はインストルメントパネルの上
部等、ウインドガラス越しに外部から見えるところにお
いて準備が完了となる。
【0045】図1に示した装置の作用を、図1中のCP
U18の処理の流れを示した図3ないし図6と、各部の
電圧波形を示した図7とともに説明する。なお、図7の
最下部には、オルタネータのL端子に発生する電圧を示
してある。使用に当たっては、まず、ステップS1で初
期設定をする。これは図2における初期設定回路29の
各スイッチをオンにして行う。内容は前述のとおりであ
る。CPU18は、この初期設定と同時に、メモリ19
より初期データおよび登録済のIDコードを読み取る。
これらが終了すればCPU18は受信回路17からの信
号を待つ待機状態に入る(ステップS2)。
【0046】運転者が送信機を操作することにより、そ
の発信電波がアンテナ16に入力すると(ステップS
3)、その信号でCPU18は到来電波のIDチェック
をする(ステップS4)。その結果IDコードが一致す
れば次のステップS5に進み、ドア、サイドブレーキ等
の安全チェックを行う。チェックの結果に問題があれば
ステップS2の前に戻される。安全チェックは、図2に
おけるスイッチ回路2の各スイッチのオン、オフの状況
で変化する電圧レベル(HレベルかLレベルか)で判断
する。
【0047】この安全チェックに問題があればステップ
S2の前に戻されるが、問題がなければステップS6に
進み、現在アイドリング動作中か否かの判断がなされ
る。送信機にて、すでにエンジンが始動しているときに
は、ステップS7によりアクセサリ、イグニッション、
スタータ等の全リレーをオフにして制御を終了し、ステ
ップS2の受信待機状態に入る。
【0048】ステップS6で現在アイドリング中でない
と判断されたときには、ステップS8の枠内に記載した
ような各検出と設定を行い、これが問題なく終了すれ
ば、次のステップS9に進んでアクセサリリレーとイグ
ニッションリレーをオンにする。ステップS8の検出な
らびに設定が円滑に行われないときには、ステップS7
のように、全リレーをオフにした上で、ステップS2の
前に戻され、再度同様のことが行われる。
【0049】アクセサリリレーとイグニッションリレー
がオンになると、その状態が約1秒間継続し(ステップ
S10)、その後スタータリレーがオンになる(ステ
ップS11)。この状態が、次のステップS12に示す
ように約0.5秒間継続し、スタータモータ12がエン
ジンのクランクシャフトを回転させる。なお、電源電圧
は、図7に示すようにエンジンが始動するまでクランキ
ング回転に従って変動する。電源電圧が変動するのは、
スタータモータ12が大電流を消費することおよびエン
ジンの圧縮行程と排気行程の回転トルクの差により消費
電流が変動するためである。
【0050】このように電源電圧の波形は変動しなが
、スタータモータ12は回転を継続し、クランキング
作用を行う。まだエンジンが始動しないためにクランキ
ングを継続する必要があるかどうかを判断するために、
クランキング検出回路47の出力波形を200ミリセコ
ンド程度毎にパルスの有無の様子を見る(ステップS1
3,14)。この波形が検出されれば、いまだエンジン
は始動していないとして、クランキングを継続延長し、
パルスが無くなればエンジンがかかったと判断しスター
タリレーを復帰させてスタータモータ12を止める。
ステップS13およびS14ともに「N」の結果がでた
ときには、エンジンが始動したと判断し、ステップS1
5でスタータリレーをオフにしてステップS21〜S
23に進む。
【0051】ステップS13およびS14で「Y」とな
ればスタータリレーのオンが継続し(ステップS1
6)、続くステップS17でスタータがオンしてから5
秒以内かの判断がなされる。5秒以内のときにはステッ
プS14の前に戻されてやり直しになり、5秒以上であ
ればステップS18に進んでスタータリレーがオフに
なる。
【0052】次のステップS19ではスタータのオン、
オフが3回繰り返されたか否かの判断がなされ、3回繰
り返されたときには何らかの事情でエンジンが始動しな
いので制御を終了し、3回以内であればホールドタイム
を10秒おいて(ステップS20)、ステップS11の
前に戻され、ここからやり直すことになる。そしてエン
ジンが始動するまで、以上の作動が3回繰り返される。
【0053】ステップS15においてスタータリレー
がオフすると、エンジンはアイドリングをスタートする
ことになるが、これより後のステップで常時、受信機よ
り自己IDコードによる受信信号がないかどうかと、安
全装置より変化した信号がないかどうかを監視し続ける
(ステップS21,S22)。もし送信機からの何らか
の指示信号や、安全装置からの信号があれば、アイドリ
ングを直ちに中止するべく、全てのリレーを復帰させ
(ステップS7)、ステップS2の受信待機状態に戻
す。上記信号がないときには、ステップS23でエンジ
ンアイドリングがスタートする。
【0054】エンジンの始動によりオルタネータが駆動
され、その発電電流がバッテリを充電することになる
が、バッテリの残存抵抗の影響で、直流電圧に約200
ミリボルト程度のオルタネータノイズ(脈流波)が発生
重畳する(図6参照)。このオルタネータノイズは、エ
ンジンの回転数に比例する。
【0055】オルタネータノイズ検出回路49はこのオ
ルタネータノイズを検出し(ステップS24)、オルタ
ネータノイズが検出できなければエンジンが回転してい
ないと判断し、全てのリレーを復帰し(ステップS
7)、ステップS2の受信待機状態に戻す。検出できて
いるときには、エンジンは異常なくアイドリングしてい
るものと判断し、かつ安全装置、ギヤシフト位置および
受信ID信号のチェックを常時行いながら(ステップS
25、S26、S27)アイドリングを継続させる。ア
イドリングがステップS28であらかじめ設定された時
間(15分あるいは30分)アイドリングを継続する
と、その後、エンジンは停止する。
【0056】乗車して走行するときにはイグニッション
スイッチ(図1参照)を操作して遠隔始動装置の動作を
無効にして運転を始める。遠隔始動装置を無効にするに
は、回路のイグニッションリレーとアクセサリリレーを
無効にすればよい。このときには十分な暖気が行われて
おり、クーラまたはヒータも十分に運転されていること
から、快適に走行を開始することができる。なお、ステ
ップS28で設定時間に達するまでステップS24に戻
り、繰り返すことになる。
【0057】以上のようにエンジンの遠隔始動を行うこ
とができるのは、あくまでスイッチ回路2の各スイッチ
がオフとなっているときが条件となる。したがってドア
ロックがされておらず、しかも乗員が搭乗していない状
態で遠隔操作によりエンジンが始動した自動車に盗難の
意志を持った者が乗車し、走行させようとしてドアを開
ければエンジンは停止する。サイドブレーキレバーを倒
してサイドブレーキを解除させようとしたときも同様で
ある。
【0058】さらに、エンジンの始動が行えるのは、あ
くまでセレクトレバーがパーキング(P)の位置かニュ
ートラル(N)の位置にあるときであり、エンジンの始
動後に走行のために他の位置、たとえばドライブ(D)
の位置にするとギヤシフトポジション検出回路48がそ
れを検出し、エンジンは停止される。ギヤシフトポジシ
ョン検出回路48には抵抗器44を介してプルアップさ
れているので、セレクトレバーのシフト位置を切換える
と、これがセレクトレバースイッチにより解放されてH
レベルになるからである。
【0059】以上説明した実施形態は、遠隔操作を行う
通信媒体として電波を使用したが、本発明は電波に限ら
ず、赤外線あるいは超音波等、他の通信媒体を用いるこ
ともできる。このように通信媒体を代えた場合には、ア
ンテナの構造等を代える必要があることはいうまでもな
い。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た車輌用エンジンの遠隔始動方法およびその装置である
から、遠隔操作で車輌のエンジンを始動する場合、電源
電圧(電流)の波形変化からエンジンの始動を検出して
スタータモータの作動を停止することができ、上記先行
技術とは異なる構成によってエンジン始動後のスタータ
モータの作動(引きずり)を防止することができる。
【0061】また、必要最小限の配線で装置の取付けを
簡単に行うことができる。前述のように、従来はオルタ
ネータのL端子に発生する電圧(図7参照)を検出して
エンジンの始動を確認するものもあったが、実際にL端
子に配線するのはエンジンルームのレイアウト上、困難
であり、また車室内に設けられるエンジンコンピュータ
との接続も面倒なために使用しにくかったが、本発明に
よれば車室内のコネクタ接続で配線が済むのでそのよう
な困難性はなく、取付けおよび接続が著しく容易にな
る。
【0062】仮にスタータモータが作動してもエンジン
が始動しないときに、その操作を自動的に中止させるこ
とができる。したがってバッテリの過放電を確実に防止
することができる。
【0063】さらに上記実施形態のように構成すること
により、イグニッションキーを持たない者がエンジンが
始動している車輌に乗り込み、これを盗もうとしても、
乗車あるいは走行のために行う操作でエンジンが自動的
に停止するから、確実な盗難防止効果を得ることができ
る。また盗難に限らず、不用意に誤ってセレクトレバー
やサイドブレーキを操作したときの安全対策にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のイグニション回路の一例を示す回路図
である。
【図2】本発明の一実施形態の回路図である。
【図3】図2の回路中のCPUの処理の流れを示すフロ
ーチャート図である。
【図4】図3に続く部分のフローチャート図である。
【図5】図4に続く部分のフローチャート図である。
【図6】図5に続く部分のフローチャート図である。
【図7】各部の電圧波形を示したグラフである。
【符号の説明】
2 スイッチ回路 3 制御回路 16 アンテナ 18 CPU 29 初期設定回路 47 クランキング検出回路 48 ギヤシフトポジション検出回路 49 オルタネータノイズ検出回路 53 リレー 54 リレー 55 リレー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠隔操作によりスタータモータを作動さ
    せてクランキングを行いエンジンを始動させる車輌用エ
    ンジンの遠隔始動方法において、前記スタータモータの
    作動により変化する電源電圧の変化を得て前記エンジン
    の始動状況を検出するクランキング検出手段からの一定
    時間毎の信号がなくなることによりエンジンが始動した
    判断し、前記スタータモータの作動を停止させること
    を特徴とする車輌用エンジンの遠隔始動方法。
  2. 【請求項2】 遠隔操作によりスタータモータを作動さ
    せてクランキングを行いエンジンを始動させる車輌用エ
    ンジンの遠隔始動装置において、前記スタータモータの
    作動により変化する電源電圧の変化を得て、前記エンジ
    ンが始動していなければ一定時間毎に信号を出力し、エ
    ンジンが始動すれば前記一定時間毎の信号を出力しなく
    なるクランキング検出回路と、このクランキング検出
    路の出力信号により前記エンジンの始動を判断して前記
    スタータモータの作動を停止させる処理装置とを備えた
    ことを特徴とする車輌用エンジンの遠隔始動装置。
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