JPH09203194A - 合成芯畳及びその製造方法 - Google Patents
合成芯畳及びその製造方法Info
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- JPH09203194A JPH09203194A JP1396796A JP1396796A JPH09203194A JP H09203194 A JPH09203194 A JP H09203194A JP 1396796 A JP1396796 A JP 1396796A JP 1396796 A JP1396796 A JP 1396796A JP H09203194 A JPH09203194 A JP H09203194A
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- tatami
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- synthetic resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衛生的で畳仕上げ加工後に畳床が収縮するこ
とない合成芯畳及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 発泡合成樹脂からなる芯材1の少なくと
も一面に非発泡合成樹脂板2を1枚乃至複数枚積層した
畳床4と、該畳床4の表面に貼付けられて芯材1の相対
向する両かまち部の間で緊張する畳表5とを備えること
により、芯材1の両かまち部が、畳表5の張力によって
矢印B方向へ圧縮されている。 【効果】 クリープ現象による矢印B方向への収縮が予
め吸収されているため、製造後に実用上問題となるよう
な収縮が起こらない。
とない合成芯畳及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 発泡合成樹脂からなる芯材1の少なくと
も一面に非発泡合成樹脂板2を1枚乃至複数枚積層した
畳床4と、該畳床4の表面に貼付けられて芯材1の相対
向する両かまち部の間で緊張する畳表5とを備えること
により、芯材1の両かまち部が、畳表5の張力によって
矢印B方向へ圧縮されている。 【効果】 クリープ現象による矢印B方向への収縮が予
め吸収されているため、製造後に実用上問題となるよう
な収縮が起こらない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家屋の板敷き床
や座敷等に設置する合成芯畳及びその製造方法に関する
ものである。
や座敷等に設置する合成芯畳及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】伝統的な畳として、天然藁を束ねて芯材
を構成し、該芯材の表面を覆って畳表を張付けたものが
周知であるが、近年、鉄筋コンクリート製の集合住宅の
広範な普及や木造住宅の高気密化が進展しており、この
ような建築様式の家屋に、上記例示の畳を設置すると、
第1に、芯材に湿気が滞留してダニ等の害虫が繁殖し易
くなり、第2に、生活習慣の変化により所謂畳の表替え
や大掃除の際の畳上げ等は殆ど行われなくなったので、
結露等の影響により畳の芯材が一旦吸湿すると乾燥させ
る機会が少なく、カビが発生したり更には畳床の腐敗の
原因となるということが問題視されている。そこで、上
述の諸問題を解決するために、天然藁に代えて畳の主要
部材である畳床を総て合成樹脂から構成してなる合成芯
畳が提案されている。
を構成し、該芯材の表面を覆って畳表を張付けたものが
周知であるが、近年、鉄筋コンクリート製の集合住宅の
広範な普及や木造住宅の高気密化が進展しており、この
ような建築様式の家屋に、上記例示の畳を設置すると、
第1に、芯材に湿気が滞留してダニ等の害虫が繁殖し易
くなり、第2に、生活習慣の変化により所謂畳の表替え
や大掃除の際の畳上げ等は殆ど行われなくなったので、
結露等の影響により畳の芯材が一旦吸湿すると乾燥させ
る機会が少なく、カビが発生したり更には畳床の腐敗の
原因となるということが問題視されている。そこで、上
述の諸問題を解決するために、天然藁に代えて畳の主要
部材である畳床を総て合成樹脂から構成してなる合成芯
畳が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂からなる畳床に畳表を縫製して結束すると、一畳当り
約5mmの収縮が避けられず、そのため、畳を部屋へ敷き
込む場合に隣接する畳同士の間に隙間が生じて見栄えを
損なったり、或いは、前記隙間に小物等が没入して取り
出すのに苦労するといったことが起こらないように、予
め畳床を所定の寸法よりも5mm程度大きく作成する必要
があり、正確な畳の寸法取りが困難であった。このよう
な合成芯畳の収縮は、畳床に畳表を畳糸等を用いて縫製
する際に、畳床が畳糸等で締付けられるために生じる応
力によるクリープ現象であると考えられる。
脂からなる畳床に畳表を縫製して結束すると、一畳当り
約5mmの収縮が避けられず、そのため、畳を部屋へ敷き
込む場合に隣接する畳同士の間に隙間が生じて見栄えを
損なったり、或いは、前記隙間に小物等が没入して取り
出すのに苦労するといったことが起こらないように、予
め畳床を所定の寸法よりも5mm程度大きく作成する必要
があり、正確な畳の寸法取りが困難であった。このよう
な合成芯畳の収縮は、畳床に畳表を畳糸等を用いて縫製
する際に、畳床が畳糸等で締付けられるために生じる応
力によるクリープ現象であると考えられる。
【0004】この発明の目的は、衛生的で畳仕上げ加工
後に畳床が収縮することない合成芯畳及びその製造方法
を提供することにある。
後に畳床が収縮することない合成芯畳及びその製造方法
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の合成芯畳
は、発泡合成樹脂からなる芯材の少なくとも一面に非発
泡合成樹脂板を1枚乃至複数枚積層した畳床と、該畳床
の表面に張付けられて前記芯材の相対向する両辺の間で
緊張する畳表とを備えることにより、前記芯材が、前記
畳表の張力を受けて圧縮されていることを特徴とするも
のである。
は、発泡合成樹脂からなる芯材の少なくとも一面に非発
泡合成樹脂板を1枚乃至複数枚積層した畳床と、該畳床
の表面に張付けられて前記芯材の相対向する両辺の間で
緊張する畳表とを備えることにより、前記芯材が、前記
畳表の張力を受けて圧縮されていることを特徴とするも
のである。
【0006】請求項2記載の合成芯畳は、前記非発泡合
成樹脂板が、中空積層構造を有するものである。
成樹脂板が、中空積層構造を有するものである。
【0007】請求項3記載の合成芯畳は、前記芯材が、
押出し発泡ポリスチレン樹脂からなるものである。
押出し発泡ポリスチレン樹脂からなるものである。
【0008】請求項4記載の合成芯畳の製造方法は、前
記芯材の相対向する両辺を内方へ予め圧縮しながら、前
記畳表を前記芯材の圧縮方向と反対方向へ緊張させ、こ
の緊張状態を維持しつつ畳表の両縁側を前記芯材の両辺
に各々固定するようにしたものである。
記芯材の相対向する両辺を内方へ予め圧縮しながら、前
記畳表を前記芯材の圧縮方向と反対方向へ緊張させ、こ
の緊張状態を維持しつつ畳表の両縁側を前記芯材の両辺
に各々固定するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、この発明の実
施の形態に係る合成芯畳Aは、発泡合成樹脂からなる芯
材1の表面に、中空積層構造を有する非発泡の合成樹脂
板2を1枚乃至複数枚積層し、前記芯材1の裏面に、合
成樹脂製不織布からなる裏シート3を重ね、これらを図
外の畳糸で縫製して結束することにより、総てが合成樹
脂からなる畳床4を形成し、該畳床4の表面に畳表5を
張付けたものである。
施の形態に係る合成芯畳Aは、発泡合成樹脂からなる芯
材1の表面に、中空積層構造を有する非発泡の合成樹脂
板2を1枚乃至複数枚積層し、前記芯材1の裏面に、合
成樹脂製不織布からなる裏シート3を重ね、これらを図
外の畳糸で縫製して結束することにより、総てが合成樹
脂からなる畳床4を形成し、該畳床4の表面に畳表5を
張付けたものである。
【0010】前記芯材1としては、ポリスチレン,ポリ
エチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル又は硬質ポ
リウレタン等の熱可塑性樹脂を適当な発泡倍率で発泡し
たものが一例として挙げられるが、特に、保温性能及び
遮音性能に優れ、製造単価の高騰を伴うことなく正確な
寸法管理が行える押出し発泡ポリスチレン樹脂を適用す
るのが好ましい。前記合成樹脂板2としては、ポリプロ
ピレン製の中空積層板又はその他の非発泡の樹脂板が一
例として挙げられる。
エチレン,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニル又は硬質ポ
リウレタン等の熱可塑性樹脂を適当な発泡倍率で発泡し
たものが一例として挙げられるが、特に、保温性能及び
遮音性能に優れ、製造単価の高騰を伴うことなく正確な
寸法管理が行える押出し発泡ポリスチレン樹脂を適用す
るのが好ましい。前記合成樹脂板2としては、ポリプロ
ピレン製の中空積層板又はその他の非発泡の樹脂板が一
例として挙げられる。
【0011】このように合成樹脂板2を非発泡とするの
は、発泡樹脂に比べ圧縮強度が高く当該合成芯畳Aのへ
たりや凹みを効果的に防止できるからであり、また中空
積層構造とするのは、前記畳床4の軽量化を達成するこ
と及び弾性によるクッション効果を与えるためである。
この中空積層構造の一例を述べると、図3に示すよう
に、プレス加工によって上面開口した円筒状の突起2a
を所定間隔毎に複数突出させた基盤2bと、該基盤2b
の表面に熱融着された表層板2cと、前記複数の突起2
aの下端面に熱融着された裏層板2dとからなるものが
挙げられるが、積層構造を有するものならば、特に限定
されることはない。前記裏シート3としては、例えばポ
リプロピレン製不織布が挙げられるが、弾性シート等か
らなるクッション材を代用してもよい。前記畳表5とし
ては、JAS1級に相当する畳表を適用するのが好まし
い。
は、発泡樹脂に比べ圧縮強度が高く当該合成芯畳Aのへ
たりや凹みを効果的に防止できるからであり、また中空
積層構造とするのは、前記畳床4の軽量化を達成するこ
と及び弾性によるクッション効果を与えるためである。
この中空積層構造の一例を述べると、図3に示すよう
に、プレス加工によって上面開口した円筒状の突起2a
を所定間隔毎に複数突出させた基盤2bと、該基盤2b
の表面に熱融着された表層板2cと、前記複数の突起2
aの下端面に熱融着された裏層板2dとからなるものが
挙げられるが、積層構造を有するものならば、特に限定
されることはない。前記裏シート3としては、例えばポ
リプロピレン製不織布が挙げられるが、弾性シート等か
らなるクッション材を代用してもよい。前記畳表5とし
ては、JAS1級に相当する畳表を適用するのが好まし
い。
【0012】前記芯材1の表面に畳表5を張付けるに
は、前記芯材1を、その長手方向において相対向する両
辺である両側のかまち部1aの内方(矢印B方向)へ圧
縮し、該芯材1の両側のかまち部1aに畳表5の両縁5
a側を固定することにより行う。具体的には、前記畳床
4を図外の畳表縫製機に取り付け、図2及び図4の仮想
線で示すように、該畳床4の両端を約10乃至15cm持
ち上げる等して、前記芯材1及び合成樹脂板2等からな
る畳床4を弓形に反らせるが、前記芯材1は、前記合成
樹脂板2の外形寸法よりも僅かに大きく裁断されている
ので、前記芯材1のかまち部1aが合成樹脂板2のかま
ち部2aから外方へ5mm程度突出している。
は、前記芯材1を、その長手方向において相対向する両
辺である両側のかまち部1aの内方(矢印B方向)へ圧
縮し、該芯材1の両側のかまち部1aに畳表5の両縁5
a側を固定することにより行う。具体的には、前記畳床
4を図外の畳表縫製機に取り付け、図2及び図4の仮想
線で示すように、該畳床4の両端を約10乃至15cm持
ち上げる等して、前記芯材1及び合成樹脂板2等からな
る畳床4を弓形に反らせるが、前記芯材1は、前記合成
樹脂板2の外形寸法よりも僅かに大きく裁断されている
ので、前記芯材1のかまち部1aが合成樹脂板2のかま
ち部2aから外方へ5mm程度突出している。
【0013】続いて、前記芯材1の両側のかまち部1a
付近の裏面に、前記畳表5の両縁5aをそれぞれ折り重
ねて接着又は縫い付け等により確実に固定すると、畳表
5は芯材1及び合成樹脂板2が平板状に復元しようとす
る弾性力を受けて緊張し、畳床4全体が弓形状を維持す
る。この状態で、畳床4を畳表5と共に上方から押圧す
ることによって前記畳床4を図4の実線で示すように強
制的に平坦化すると、前記畳表5の張力が増大し、この
増大した畳表5の張力を受けて前記芯材1が図1の矢印
B方向へ圧縮される。これによって、前述のように合成
樹脂板2のかまち部2aから外方へ5mm程度突出した芯
材1のかまち部1aが、矢印B方向へ5mm程度押し込ま
れるので、前記両側のかまち部1aと合成樹脂板2の両
側のかまち部2aとが略面一に揃うことになる。
付近の裏面に、前記畳表5の両縁5aをそれぞれ折り重
ねて接着又は縫い付け等により確実に固定すると、畳表
5は芯材1及び合成樹脂板2が平板状に復元しようとす
る弾性力を受けて緊張し、畳床4全体が弓形状を維持す
る。この状態で、畳床4を畳表5と共に上方から押圧す
ることによって前記畳床4を図4の実線で示すように強
制的に平坦化すると、前記畳表5の張力が増大し、この
増大した畳表5の張力を受けて前記芯材1が図1の矢印
B方向へ圧縮される。これによって、前述のように合成
樹脂板2のかまち部2aから外方へ5mm程度突出した芯
材1のかまち部1aが、矢印B方向へ5mm程度押し込ま
れるので、前記両側のかまち部1aと合成樹脂板2の両
側のかまち部2aとが略面一に揃うことになる。
【0014】以上のようにして製造された合成芯畳A
は、クリープ現象による矢印B方向への収縮が予め吸収
されているため、製造後に実用上問題となるような収縮
が起こらない。具体的には、従来のように、畳床4に畳
表5を縫製するに際して畳床4を上述のように弓形に反
らせることなく、この畳床4に、畳表5を適当に緊張さ
せて張付けるといった一般的な製造方法により合成芯畳
を製造した場合には、製造後一週間の経過時点で矢印B
方向への収縮量が約4mmに達する。これに対して、上記
実施例に係る製造方法によって製造された合成芯畳Aで
は、製造後一週間以上経過しても0.5mm程度の無視でき
るような小さい収縮しか起こらない。
は、クリープ現象による矢印B方向への収縮が予め吸収
されているため、製造後に実用上問題となるような収縮
が起こらない。具体的には、従来のように、畳床4に畳
表5を縫製するに際して畳床4を上述のように弓形に反
らせることなく、この畳床4に、畳表5を適当に緊張さ
せて張付けるといった一般的な製造方法により合成芯畳
を製造した場合には、製造後一週間の経過時点で矢印B
方向への収縮量が約4mmに達する。これに対して、上記
実施例に係る製造方法によって製造された合成芯畳Aで
は、製造後一週間以上経過しても0.5mm程度の無視でき
るような小さい収縮しか起こらない。
【0015】尚、上述のように、芯材1を矢印B方向へ
圧縮するのに、全体が弓形状となった畳床4を強制的に
平坦化することによって行ったが、畳床4を型締めする
等によって芯材1を圧縮してもよい。また、上述の製造
方法では、畳表5の張力を受けた芯材1がその長手方向
において相対向する両側のかまち部1aの内方へ圧縮さ
れるようにしたが、畳表5の張力を受けた芯材1が幅方
向に圧縮されるようにしてもよく、更には、芯材1が長
手方向及び幅方向を含めた四方から圧縮されるようにし
てもよい。
圧縮するのに、全体が弓形状となった畳床4を強制的に
平坦化することによって行ったが、畳床4を型締めする
等によって芯材1を圧縮してもよい。また、上述の製造
方法では、畳表5の張力を受けた芯材1がその長手方向
において相対向する両側のかまち部1aの内方へ圧縮さ
れるようにしたが、畳表5の張力を受けた芯材1が幅方
向に圧縮されるようにしてもよく、更には、芯材1が長
手方向及び幅方向を含めた四方から圧縮されるようにし
てもよい。
【0016】
【発明の効果】請求項1記載の合成芯畳によれば、芯材
が畳表の張力を受けて相対向する両辺の内方へ圧縮さ
れ、これによって畳床が畳糸等で締付けられて起こるク
リープ現象による畳床の収縮を予め吸収できるので、製
造後に実用上問題となるような収縮が起こらない。従っ
て、当該合成芯畳を敷き込んだ場合に、隣接する畳同士
の間に隙間が生じて見栄えを損なったり、或いは、前記
の隙間に小物等が没入して取り出に苦労するという問題
が起こらない。しかも、予め畳床を所定の寸法よりも大
きく作成する必要がないので正確な寸法取りができる。
が畳表の張力を受けて相対向する両辺の内方へ圧縮さ
れ、これによって畳床が畳糸等で締付けられて起こるク
リープ現象による畳床の収縮を予め吸収できるので、製
造後に実用上問題となるような収縮が起こらない。従っ
て、当該合成芯畳を敷き込んだ場合に、隣接する畳同士
の間に隙間が生じて見栄えを損なったり、或いは、前記
の隙間に小物等が没入して取り出に苦労するという問題
が起こらない。しかも、予め畳床を所定の寸法よりも大
きく作成する必要がないので正確な寸法取りができる。
【0017】また、畳床が総て合成樹脂からなるので、
鉄筋コンクリート製の集合住宅や機密性の高い家屋に設
置した場合でも、畳床に湿気が滞留してダニ等の害虫が
繁殖したり、畳床にカビが発生し更には畳床の腐敗した
りすることがない。
鉄筋コンクリート製の集合住宅や機密性の高い家屋に設
置した場合でも、畳床に湿気が滞留してダニ等の害虫が
繁殖したり、畳床にカビが発生し更には畳床の腐敗した
りすることがない。
【0018】請求項2記載の合成芯畳によれば、非発泡
合成樹脂板が中空積層構造を有するので、畳床の厚み寸
法を増しても重量の著しい増加を伴うことがない。ま
た、夏季等における蓄熱を抑えて快適な座り心地を確保
できるという利点がある。
合成樹脂板が中空積層構造を有するので、畳床の厚み寸
法を増しても重量の著しい増加を伴うことがない。ま
た、夏季等における蓄熱を抑えて快適な座り心地を確保
できるという利点がある。
【0019】請求項3記載の合成芯畳によれば、芯材が
押出し発泡ポリスチレン樹脂からなるので、製造コスト
の高騰を伴うことなく、保温性能及び遮音性能を向上で
きるという利点がある。
押出し発泡ポリスチレン樹脂からなるので、製造コスト
の高騰を伴うことなく、保温性能及び遮音性能を向上で
きるという利点がある。
【0020】請求項4記載の合成芯畳の製造方法によれ
ば、芯材の相対向する両辺を内方へ予め圧縮し、畳表を
芯材の圧縮方向に緊張させた状態で、この畳表の両縁を
芯材の相対向する両辺に各々固定するようにしているの
で、芯材が畳表の張力を受けて相対向する両辺の内方へ
圧縮され、これによって畳床が畳糸等で締付けられて起
こるクリープ現象による畳床の収縮を予め吸収できる。
従って、製造後に実用上問題となるような収縮が起こら
ない合成芯畳を、最小限の工程で容易に製造することが
できる。
ば、芯材の相対向する両辺を内方へ予め圧縮し、畳表を
芯材の圧縮方向に緊張させた状態で、この畳表の両縁を
芯材の相対向する両辺に各々固定するようにしているの
で、芯材が畳表の張力を受けて相対向する両辺の内方へ
圧縮され、これによって畳床が畳糸等で締付けられて起
こるクリープ現象による畳床の収縮を予め吸収できる。
従って、製造後に実用上問題となるような収縮が起こら
ない合成芯畳を、最小限の工程で容易に製造することが
できる。
【図1】この発明の実施の形態に係る合成芯畳の要部の
側面図。
側面図。
【図2】この発明の実施の形態に係る合成芯畳の要部を
側面視した製造方法の説明図。
側面視した製造方法の説明図。
【図3】中空積層構造を有する非発泡合成樹脂板の斜視
図。
図。
【図4】この発明の実施の形態に係る合成芯畳の全体を
側面視した製造方法の説明図。
側面視した製造方法の説明図。
A 合成芯畳 1 芯材 2 合成樹脂板 4 畳床 5 畳表
Claims (4)
- 【請求項1】 発泡合成樹脂からなる芯材の少なくとも
一面に非発泡合成樹脂板を1枚乃至複数枚積層した畳床
と、該畳床の表面に張付けられて前記芯材の相対向する
両辺の間で緊張する畳表とを備えることにより、前記芯
材が、前記畳表の張力を受けて圧縮されていることを特
徴とする合成芯畳。 - 【請求項2】 前記非発泡合成樹脂板が、中空積層構造
を有する請求項1記載の合成芯畳。 - 【請求項3】 前記芯材が、押出し発泡ポリスチレン樹
脂からなる請求項1又は2記載の合成芯畳。 - 【請求項4】 前記芯材の相対向する両辺を内方へ予め
圧縮しながら、前記畳表を前記芯材の圧縮方向と反対方
向へ緊張させ、この緊張状態を維持しつつ畳表の両縁側
を前記芯材の両辺に各々固定するようにした請求項1,
2又は3記載の合成芯畳の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01396796A JP3538690B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 合成芯畳及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01396796A JP3538690B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 合成芯畳及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09203194A true JPH09203194A (ja) | 1997-08-05 |
JP3538690B2 JP3538690B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=11847997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01396796A Expired - Fee Related JP3538690B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 合成芯畳及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538690B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10245965A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-14 | Yamasen:Kk | 薄型置き畳及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP01396796A patent/JP3538690B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10245965A (ja) * | 1997-03-07 | 1998-09-14 | Yamasen:Kk | 薄型置き畳及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3538690B2 (ja) | 2004-06-14 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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