JPH09202485A - 用紙搬送ローラ - Google Patents

用紙搬送ローラ

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Publication number
JPH09202485A
JPH09202485A JP1091196A JP1091196A JPH09202485A JP H09202485 A JPH09202485 A JP H09202485A JP 1091196 A JP1091196 A JP 1091196A JP 1091196 A JP1091196 A JP 1091196A JP H09202485 A JPH09202485 A JP H09202485A
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JP
Japan
Prior art keywords
hub
split
tubular rubber
press
hubs
Prior art date
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Pending
Application number
JP1091196A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Fukube
徳明 福邊
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状の筒状ゴムにハブを圧入することによ
り形成されている用紙搬送ローラにおいて、筒状ゴムが
摩耗したり摩擦係数が低下した場合には、筒状ゴムとハ
ブとの分離、及び、新しい筒状ゴムへのハブの圧入を容
易に行えるようにし、筒状ゴムのみを新しいものに交換
してハブを引き続き使用することにより、廃棄されるゴ
ミの減量を図り、資源の無駄を省く。 【解決手段】 ハブ3をその軸心方向に複数個の分割ハ
ブ4,5に分割し、各分割ハブ4,5の軸心方向の長さ
寸法を短くすることにより各分割ハブ4,5を筒状ゴム
2へ圧入する際に要する力を小さくし、筒状ゴム2と分
割ハブ4,5との分離、及び、圧入を容易に行えるよう
にする。これにより、筒状ゴム2が摩耗したり摩擦係数
が低下した場合には、筒状ゴム2のみを新しいものに交
換して分割ハブ4,5を引き続き使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置において使用される用紙搬送ローラに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置においては各種の用
紙搬送ローラが使用されており、このような用紙搬送ロ
ーラとしては、例えば、給紙カセット内に収納されてい
る用紙を一枚ずつ取り出す給紙ローラ、給紙カセットか
ら取り出された用紙を画像形成部へ向けて搬送する搬送
ローラ等がある。これらの用紙搬送ローラは、円筒状の
筒状ゴムの内周側に円筒状のハブを圧入することにより
形成されている。
【0003】このような用紙搬送ローラにおいては、筒
状ゴムが摩耗したり摩擦係数が低下した場合には、用紙
搬送ローラ全体を新しいものに交換している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】摩耗や摩擦係数の低下
による交換の必要性が生ずるのは筒状ゴムであり、用紙
の搬送性能を回復させるという点からすれば、筒状ゴム
のみを交換してハブについてはそのまま使用してもよ
い。また、廃棄するゴミの量を少なくするという環境問
題や資源のリサイクル性を考えれば、筒状ゴムのみを交
換してハブを再使用することが望ましい。
【0005】しかし、ハブは筒状ゴムに強く圧入されて
おり、筒状ゴムとハブとを分離したり筒状ゴムにハブを
圧入する作業を手作業で行うことは困難である。筒状ゴ
ムを刃物で切り裂けば筒状ゴムとハブとの分離は容易に
行えるが、筒状ゴムへのハブの圧入については依然とし
て困難である。特に、近年では用紙搬送ローラの高耐久
化を目的として硬度の高いゴム材を用いて筒状ゴムが形
成されており、手作業で行う筒状ゴムとハブとの分離、
圧入がさらに困難になっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、円筒状の筒状ゴムの内周側にハブを圧入した用紙搬
送ローラにおいて、前記ハブをその軸心方向に複数個の
分割ハブに分割したので、個々の分割ハブにおいては、
その軸心方向の長さ寸法が短くなるため、筒状ゴムへの
分割ハブの圧入を小さな力で行える。従って、筒状ゴム
が摩耗したり摩擦係数が低下した場合において、その筒
状ゴムと分割ハブとの分離、及び、新しい筒状ゴムへの
分割ハブの圧入を小さな力で行えるため、筒状ゴムのみ
を新しいものに交換して分割ハブを引き続き使用でき
る。
【0007】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、ハブをその軸心方向に対して斜めに分割
することにより複数個の分割ハブを形成したので、分割
ハブを筒状ゴムへ圧入する際の圧入側先端が鋭角状態と
なっているため、筒状ゴムへの分割ハブの圧入を更に小
さな力で行える。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、少なくとも一つの分割ハブの一部をその
外径寸法が縮径方向に変形自在及び筒状ゴムの内周面を
押圧する位置に復帰自在としたので、分割ハブを筒状ゴ
ムへ圧入する際には分割ハブの一部を縮径させることに
より、筒状ゴムへの分割ハブの圧入を更に小さな力で行
える。さらに、分割ハブを筒状ゴムへ圧入した後には、
縮径させた分割ハブの一部を筒状ゴムの内周面を押圧す
る位置に復帰させることにより、筒状ゴムと分割ハブと
の間の接触耐トルクが保たれ、筒状ゴムと分割ハブとの
間のスリップが起こらない。
【0009】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
発明において、少なくとも一つの分割ハブの一部にこの
分割ハブの軸心方向に延出する複数個のスリットを形成
した可撓部を設けたので、この分割ハブを筒状ゴムへ圧
入する際にはスリットを形成した可撓部を縮径させるこ
とができ、筒状ゴムへの分割ハブの圧入を更に小さな力
で行える。
【0010】請求項5記載の発明では、請求項4記載の
発明において、可撓部を設けた分割ハブと隣合わせに配
置される他の分割ハブにおいて、前記可撓部の先端側に
当接することによりこの可撓部の外周面が筒状ゴムの内
周面を押圧するとともにこの可撓部の内周面がこれらの
分割ハブに挿通される軸の外周面から離反する向きにこ
の可撓部を撓ませる押圧部を設けたので、可撓部を有す
る分割ハブを筒状ゴムへ圧入した後に押圧部を設けた他
の分割ハブを圧入すると、押圧部が可撓部に当接するこ
とにより可撓部が撓んでその外周面が筒状ゴムの内周面
を押圧するため、筒状ゴムと分割ハブとの間の接触耐ト
ルクが保たれ、筒状ゴムと分割ハブとの間のスリップが
起こらない。さらに、押圧部が可撓部に当接して可撓部
が撓んだときには可撓部の内周面がこれらの分割ハブに
挿通される軸の内周面から離反するため、分割ハブと軸
との間の接触圧を低下させ、用紙搬送ローラを軸に対し
て空転可能とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は用紙搬送ローラで
ある給紙ローラ1を示す縦断正面図であり、図2はその
斜視図である。この給紙ローラ1は、円筒状の筒状ゴム
2と、この筒状ゴム2の内周側に圧入されたハブ3とか
らなり、このハブ3はその軸心方向に2個の分割ハブ
4,5に分割されている。これらの分割ハブ4,5の一
端にはそれぞれフランジ6が形成されており、フランジ
6が形成されていない側の端部同士を対向させて前記筒
状ゴム2に圧入されている。前記分割ハブ4,5はポリ
アセタールなどの摺動性樹脂材料により形成されてお
り、これらの分割ハブ4,5には軸7が摺動可能に挿通
されている。前記筒状ゴム2と前記分割ハブ4,5との
間には所定の接触耐トルクが保たれ、筒状ゴム2と分割
ハブ4,5との間のスリップが防止されている。
【0012】前記給紙ローラ1を組み立てる際には、筒
状ゴム2の一端側から一方の分割ハブ4を圧入し、分割
ハブ4のフランジ6を筒状ゴム2の端部に当接させる。
同様に、筒状ゴム2の他端側から他方の分割ハブ5を圧
入し、分割ハブ5のフランジ6を筒状ゴム2の端部に当
接させる。
【0013】このような構成において、筒状ゴム2へハ
ブを圧入する場合、圧入するハブの軸心方向の長さ寸法
とその圧入時に要する力の大きさとは略比例する。本実
施の形態の給紙ローラ1によれば、個々の分割ハブ4,
5の軸心方向の長さ寸法がハブ3を一体物とした場合に
比べて約半分であるため、筒状ゴム2へ分割ハブ4,5
を圧入する際に要する力がハブ3を一体物とした場合の
約半分となり、筒状ゴム2へ分割ハブ4,5を圧入する
作業を手作業で容易に行える。また、筒状ゴム2から分
割ハブ4,5を抜き取る作業も、一体物のハブを抜き取
る場合に比べて約半分の力で容易に行える。
【0014】従って、筒状ゴム2からの分割ハブ4,5
の抜き取りや筒状ゴム2への分割ハブ4,5の圧入を容
易に行えるため、筒状ゴム2が摩耗を生じたり摩擦抵抗
が低下した場合には、給紙ローラ1全体を新しいものに
交換するのではなく、筒状ゴム2のみを新しいものに交
換して分割ハブ4,5を引き続き使用できる。
【0015】このため、ゴミとして廃棄するのは筒状ゴ
ム2のみとなって分割ハブ4,5は繰り返し使用するこ
とになるため、ゴミの減量化を図るとともに資源のリサ
イクル性を向上させることができる。
【0016】つぎに、本発明の第二の実施の形態を図3
及び図4に基づいて説明する。なお、第一の実施の形態
において説明した部分と同一部分は同一符号を用いて説
明する(以下、同様)。図3は用紙搬送ローラである給
紙ローラ8を示す縦断正面図であり、図4はその斜視図
である。この給紙ローラ8は、円筒状の筒状ゴム2と、
この筒状ゴム2の内周側に圧入されたハブ9とからな
り、このハブ9はその軸心方向に対して斜めに分割され
た2個の分割ハブ10,11により形成されている。前
記分割ハブ10,11はポリアセタールなどの摺動性樹
脂材料により形成され、それぞれの一端にはフランジ6
が形成されている。前記筒状ゴム2と前記分割ハブ1
0,11との間には所定の接触耐トルクが保たれ、筒状
ゴム2と分割ハブ10,11との間のスリップが防止さ
れている。
【0017】前記給紙ローラ8を組み立てる際には、筒
状ゴム2の一端側から一方の分割ハブ10を圧入し、分
割ハブ10のフランジ6を筒状ゴム2の端部に当接させ
る。同様に、筒状ゴム2の他端側から他方の分割ハブ1
1を圧入し、分割ハブ11のフランジ6を筒状ゴム2の
端部に当接させる。
【0018】このような構成において、ハブ9を2個の
分割ハブ10,11に分割しているため、個々の分割ハ
ブ10,11を筒状ゴム2へ圧入する際に要する力が小
さくなる。さらに、分割ハブ10,11を筒状ゴム2へ
圧入する際における圧入側先端が鋭角状態となっている
ため、筒状ゴム2への分割ハブ10,11の圧入を更に
小さな力で行える。
【0019】従って、筒状ゴム2が摩耗を生じたり摩擦
抵抗が低下した場合における筒状ゴム2の交換性が更に
向上する。
【0020】つぎに、本発明の第三の実施の形態を図5
ないし図8に基づいて説明する。図5は用紙搬送ローラ
である給紙ローラ12を示す縦断正面図である。この給
紙ローラ12は、円筒状の筒状ゴム2と、この筒状ゴム
2の内周側に圧入されたハブ13とからなり、ハブ13
はその軸心方向に2個の分割ハブ14,15に分割され
ている。
【0021】一方の前記分割ハブ14は、ポリアセター
ルなどの摺動性樹脂材料により形成されるとともに筒状
部14aと可撓部14bとからなり、可撓部14bには
軸心方向に延出する複数個のスリット16が形成され、
この可撓部14bは縮径方向に変形自在となっている。
さらに、前記筒状部14aの端部には、これらの分割ハ
ブ14,15に摺動可能に挿通される軸7に固定されて
いるピン17と嵌合する嵌合溝18が形成されている。
他方の前記分割ハブ15は一端にフランジ6を有する円
筒形状であり、図1及び図2において説明した分割ハブ
4,5と同じ形状である。
【0022】前記給紙ローラ12を組み立てる際には、
筒状ゴム2の一端側から一方の分割ハブ14を圧入し、
分割ハブ14のフランジ6を筒状ゴム2の端部に当接さ
せる。さらに、筒状ゴム2の他端側から他方の分割ハブ
15を圧入し、分割ハブ15のフランジ6を筒状ゴム2
の端部に当接させる。
【0023】このような構成において、ハブ13を2個
の分割ハブ14,15に分割しているため、個々の分割
ハブ14,15を筒状ゴム2へ圧入する際に要する力が
小さくなる。さらに、分割ハブ14を筒状ゴム2に圧入
する際には、図6に示すように可撓部14bを縮径方向
へ撓ませた状態で圧入する。これにより、圧入時に筒状
ゴム2の内周面と接触する分割ハブ14の外周面の面積
が少なくなり、筒状ゴム2への分割ハブ14の圧入を更
に小さな力で行えるようになる。
【0024】筒状ゴム2へ分割ハブ14,15を圧入す
ることにより給紙ローラ12を組み立てた後は、この給
紙ローラ12に対して軸7を分割ハブ14側から挿入す
る。軸7を挿入すると、縮径方向に撓んでいた可撓部1
4bが図5及び図8に示すように元の状態に復帰し、可
撓部14bの外周面も筒状部14aの外周面や分割ハブ
15の外周面と同様に筒状ゴム2の内周面と接触する。
従って、筒状ゴム2と分割ハブ14,15との間の接触
耐トルクが充分に保たれ、筒状ゴム2と分割ハブ14,
15との間のスリップが起こらない。
【0025】また、軸7を挿入したときに、軸7に固定
してあるピン17が分割ハブ14の嵌合溝18に嵌合さ
れるため、モータなどからの駆動力が軸7へ伝達された
ときに、軸7と給紙ローラ12とが一体に回転する。
【0026】つぎに、本発明の第四の実施の形態を図9
ないし図12に基づいて説明する。図9は用紙搬送ロー
ラである給紙ローラ19を示す縦断正面図である。この
給紙ローラ19は、円筒状の筒状ゴム2と、この筒状ゴ
ム2の内周側に圧入されたハブ20とからなり、ハブ2
0はその軸心方向に2個の分割ハブ21,22に分割さ
れている。
【0027】一方の前記分割ハブ21は、ポリアセター
ルなどの摺動性樹脂材料により形成されるとともに筒状
部21aと可撓部21bとからなり、可撓部21bには
軸心方向に延出する複数個のスリット16が形成され、
この可撓部21bは縮径方向及び拡径方向に変形自在と
なっている。さらに、可撓部21bが変形していない状
態において、可撓部21bの内径寸法が筒状部21aの
内径寸法より大きく形成されている。
【0028】前記可撓部21bにおける内周側先端部に
は、面取り部23が形成されている。他方の前記分割ハ
ブ22は、一端にフランジ6を有する円筒形状に形成さ
れており、他端の外周側先端部には押圧部である面取り
部24が形成されている。ここで、分割ハブ21,22
の軸心方向の長さ寸法は、分割ハブ21,22を筒状ゴ
ム2に圧入したときに、面取り部23,24同士が当接
して可撓部21bが拡径方向に撓む寸法に形成されてい
る。
【0029】前記給紙ローラ19を組み立てる際には、
筒状ゴム2の一端側から一方の分割ハブ21を圧入し、
分割ハブ21のフランジ6を筒状ゴム2の端部に当接さ
せる。さらに、筒状ゴム2の他端側から他方の分割ハブ
22を圧入し、分割ハブ22のフランジ6を筒状ゴム2
の端部に当接させる。
【0030】このような構成において、ハブ20を2個
の分割ハブ21,22に分割しているため、個々の分割
ハブ21,22を筒状ゴム2へ圧入する際に要する力が
小さくなる。さらに、分割ハブ21を筒状ゴム2に圧入
する際には、図12に示すように可撓部21bを縮径方
向へ撓ませた状態で圧入する。これにより、筒状ゴム2
への分割ハブ21の圧入を更に小さな力で行えるように
なる。
【0031】筒状ゴム2へ分割ハブ21を圧入した後に
反対側から分割ハブ22を圧入すると、分割ハブ22の
面取り部24が分割ハブ21の面取り部23に当接し、
可撓部21bが拡径方向に撓んでその外周面が筒状ゴム
2の内周面を押圧するため、筒状ゴム2と分割ハブ21
との間の接触耐トルクが保たれ、筒状ゴム2と分割ハブ
21との間にスリップが起こらない。また、可撓部21
の内径寸法が円筒部21aの内径寸法より小さく、分割
ハブ21,22に軸7を挿通させたときに可撓部21の
内周面が軸7の外周面に接触しないため、給紙ローラ1
9を軸7に対して空転させるようにすることもでき、給
紙ローラ19を軸7に対して空転させる構造とすること
によってジャム処理性能などの向上を図ることができ
る。
【0032】なお、上述した各実施の形態においては、
ハブ3,9,13,20をそれぞれ2個の分割ハブに分
割した場合を例に挙げて説明したが、この分割数は2個
に限定されるものではなく、給紙ローラ1,8,12,
19の軸心方向の幅寸法が大きくなる場合などには3個
以上の分割ハブに分割することが有効である。
【0033】また、上述した各実施の形態においては、
用紙搬送ローラとして給紙ローラ1,8,12,19を
例に挙げて説明したが、本発明を適用できるのは給紙ロ
ーラ1,8,12,19に限定されるものではなく、用
紙を搬送する各種のローラについて適用が可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、筒状ゴム
の内周側にハブを圧入した用紙搬送ローラにおいて、ハ
ブをその軸心方向に複数個の分割ハブに分割したので、
各分割ハブを円筒状ゴムに圧入したり、円筒状ゴムから
取り外す作業を小さな力で行うことができ、従って、円
筒状ゴムが摩耗したり摩擦係数が低下した場合には筒状
ゴムと分割ハブとの分離及び圧入を行うことにより、筒
状ゴムのみを新しいものに交換して分割ハブを引き続き
使用することができ、このため、廃棄されるゴミの量を
減少させることができるとともに資源の有効利用を図る
ことができる。
【0035】請求項2記載の発明によれば、分割ハブを
筒状ゴムへ圧入する際の圧入側先端が鋭角状態となって
いるため、筒状ゴムへの分割ハブの圧入を更に小さな力
で行うことができ、円筒状ゴムが摩耗したり摩擦係数が
低下した場合における分割ハブのリサイクル性の向上を
図ることができる。
【0036】請求項3記載の発明によれば、分割ハブを
筒状ゴムへ圧入する際に分割ハブの一部を縮径方向へ変
形させることにより、分割ハブを筒状ゴムへ圧入する際
の分割ハブと筒状ゴムとの接触面積が小さくなるために
筒状ゴムへの分割ハブの圧入を更に小さな力で行うこと
ができ、圧入した後には縮径させた部分を筒状ゴムの内
周面を押圧する位置に復帰させることにより、筒状ゴム
と分割ハブとの間の接触耐トルクを保って筒状ゴムと分
割ハブとの間のスリップを防止することができる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、分割ハブを
筒状ゴムへ圧入する際に分割ハブの可撓部を縮径させる
ことにより分割ハブと筒状ゴムとの接触面積を小さくす
ることができ、これにより、筒状ゴムへの分割ハブの圧
入を更に小さな力で行うことができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、可撓部を有
する分割ハブとこの分割ハブに対して隣合わせになる他
の分割ハブとを筒状ゴムに圧入すると、他の分割ハブの
押圧部と可撓部との当接により可撓部が撓み、可撓部の
外周面が筒状ゴムの内周面を押圧するとともに可撓部の
内周面がこれらの分割ハブに挿通される軸の外周面から
離反するため、筒状ゴムと分割ハブとの間の接触耐トル
クを保って筒状ゴムと分割ハブとの間のスリップを防止
できるとともに、用紙搬送ローラを軸に対して空転可能
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の給紙ローラを示す
縦断正面図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】本発明の第二の実施例の形態の給紙ローラを示
す縦断正面図である。
【図4】その斜視図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態の給紙ローラを示す
縦断正面図である。
【図6】軸を挿通しない状態の給紙ローラを示す縦断正
面図である。
【図7】可撓部を縮径させて筒状ゴムに圧入した状態の
分割ハブを示す斜視図である。
【図8】筒状ゴムに圧入した分割ハブに軸を挿通させる
ことにより可撓部が元の位置に復帰した状態を示す斜視
図である。
【図9】本発明の第四の実施の形態の給紙ローラを示す
縦断正面図である。
【図10】可撓部を有する一方の分割ハブを示す斜視図
である。
【図11】可撓部を有しない他方の分割ハブを示す斜視
図である。
【図12】可撓部を有する分割ハブを筒状ゴムに圧入す
るために可撓部を縮径させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,8,12,19 用紙搬送ローラ 2 筒状ゴム 3,9,13,20 ハブ 4,5,10,11,14,15,21,22 分割ハ
ブ 7 軸 14b,21b 可撓部 16 スリット 24 押圧部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の筒状ゴムの内周側にハブを圧入
    した用紙搬送ローラにおいて、前記ハブをその軸心方向
    に複数個の分割ハブに分割したことを特徴とする用紙搬
    送ローラ。
  2. 【請求項2】 ハブをその軸心方向に対して斜めに分割
    することにより複数個の分割ハブを形成したことを特徴
    とする請求項1記載の用紙搬送ローラ。
  3. 【請求項3】 少なくとも一つの分割ハブの一部をその
    外径寸法が縮径方向に変形自在及び筒状ゴムの内周面を
    押圧する位置に復帰自在としたことを特徴とする請求項
    1記載の用紙搬送ローラ。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの分割ハブの一部にこの
    分割ハブの軸心方向に延出する複数個のスリットを形成
    した可撓部を設けたことを特徴とする請求項1記載の用
    紙搬送ローラ。
  5. 【請求項5】 可撓部を設けた分割ハブと隣合わせに配
    置される他の分割ハブにおいて、前記可撓部の先端側に
    当接することによりこの可撓部の外周面が筒状ゴムの内
    周面を押圧するとともにこの可撓部の内周面がこれらの
    分割ハブに挿通される軸の外周面から離反する向きにこ
    の可撓部を撓ませる押圧部を設けたことを特徴とする請
    求項4記載の用紙搬送ローラ。
JP1091196A 1996-01-25 1996-01-25 用紙搬送ローラ Pending JPH09202485A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069118A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 富士通フロンテック株式会社 通帳搬送装置および通帳印刷装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016069118A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 富士通フロンテック株式会社 通帳搬送装置および通帳印刷装置

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