JPH09202324A - 包装用容器及びその製造方法 - Google Patents
包装用容器及びその製造方法Info
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- B65H2701/1752—Polymer film
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- Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract
せる手段を提供することを課題とする。 【解決手段】 ロール状に巻かれたラップフィルム等の
被包装物14を収納する略直方体形状の容器本体16
と、この容器本体16の後面壁24に回動可能に連設さ
れ、容器本体16の開口部28を覆って閉鎖するように
なっている蓋体18と、蓋体18の前面壁34の先端縁
に設けられたV字状のカッタ36とを備える包装用容器
10において、所望の位置に使用者の手を配置するため
の凹部38,42,48,50を少なくとも1つ形成し
たことを特徴とする。この凹部としては、親指の先端部
を受け入れるよう蓋体前面壁34の中央部に形成したも
のが好適である。このような凹部を形成することで、使
用者は適正な位置に手を配置することができ、ひいては
正しい使用方法で容器10を使用することが可能とな
る。
Description
られるロール状のラップフィルムやアルミニウム箔、ク
ッキングシート等を包装するための包装用容器及びその
製造方法に関するものである。
の容器が知られているが、その多くは、ロール状に巻か
れたラップフィルムを収納する容器本体と、この容器本
体に一体的に設けられた蓋体とから構成されている。ま
た、容器本体の底面壁或いは蓋体の前面壁には、容器か
ら引き出されたラップフィルムを切断するために、直線
状のカッタが取り付けられている。
は、カッタが直線状であるため、ラップフィルムを切断
する際に容器又はラップフィルムを大きく動かす必要が
あり、操作性の面で問題があった。
に取り付けられるカッタの形状を凸形状ないしは略V字
状としたものが開発されている(特公平4−19092
号)。カッタを略V字状とした結果、容器を前側(カッ
タの刃先方向)に捻るだけで、ラップフィルムを切断す
ることが可能となり、操作性が格段に向上することとな
った。
は、V字状カッタ付きの容器であっても、直線状カッタ
付き容器と同様な使用方法、すなわち容器の一端側を上
下に動かしたり、容器は固定したままラップフィルムを
引き上げたりする方法をとる使用者も少なくない。その
ような使用方法では、V字状カッタの優れた機能も無駄
となってしまう。
きの容器を正しい方法で使用させる手段を提供すること
にある。
場合、ラップフィルムを切断するには、容器を前側に回
すこと、及び、蓋体の前面壁の中央部を押えることが必
要となるため、容器の中央部を把持すると共に、把持し
た手の親指を蓋体の前面壁の中央部に配置することが操
作の面で最も有効となる(図1の二点鎖線で示す左手を
参照)。本願発明者らは、この点に鑑み、握り方を矯正
すれば、容器を正しく使用でき或いはその使用方法をマ
スターする切っ掛けとなり得るであろうとの結論を見出
した。
ップフィルム等の被包装物を収納するようになっている
略直方体形状の容器本体と、この容器本体の後面壁に回
動可能に連設され、容器本体の開口部を覆って閉鎖する
ようになっている蓋体と、蓋体の前面壁の先端縁に設け
られ、中央部が両端部よりも容器本体の底面側に位置す
る凸形状ないしは略V字状となっているカッタとを備え
る包装用容器において、所望の位置に使用者の手を配置
するための凹部を少なくとも1つ形成したことを特徴と
している。
よう蓋体の前面壁の中央部に形成されたものが好適であ
る。
その近傍部分を受け入れるよう、蓋体の前面壁と蓋体の
頂面壁とが交わる角部の中央部に形成されたものであっ
てもよい。
の頂面壁と容器本体の後面壁とが交わる角部の中央部に
形成しても、使用者の手を適正な位置に誘導することは
可能となる。
受け入れる凹部を、容器本体の後面壁と容器本体の底面
壁とが交わる角部の中央部に形成してもよい。
包装用容器を、所定の型に裁断された厚紙を折り曲げて
製造する方法において、凹部が形成される部分の折り目
線を二重とすることを特徴としている。別言するなら
ば、凹部が形成される部分を、等間隔に分岐した2本の
折り目線で区画したことを特徴としている。このよう
に、折り目線を二重した場合、折り目線の両側の部分を
90度折り曲げるだけで、二重の折り目線により囲まれ
る部分は、両側の部分に対して約45度の角度をなし、
角部上にて凹部として形成される。
適な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同
一又は相当部分には同一符号を付することとする。
物として包装するための本発明に従った容器10を示す
斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿っての断面図
である。この容器10は、1枚の厚紙、好ましくは坪量
270〜600g/m2のコートボール紙から作られて
いる。
ーパーコア12にロール状に巻き付けられたラップフィ
ルム14を収納するための直方体形状の容器本体16
と、この容器本体16に一体的に設けられた蓋体18と
から構成されている。
の底面壁20の各長縁部から垂直上方に延びる前面壁2
2及び後面壁24と、底面壁20の各短縁部から垂直上
方に延び且つ前面壁22及び後面壁24の対向端部間を
連結する側面壁26とを備えている。また、容器本体1
6の上部は、ラップフィルム14を引き出すための開口
部28として開放されている。
頂縁部から連続して延び且つ容器本体16の開口部28
を実質的に覆う矩形の頂面壁30と、この頂面壁30の
各短縁部から垂直に容器本体16側に延びる蓋体側面壁
32と、頂面壁30の前側の長縁部から垂直に延び且つ
側面壁32の前側端部間を連結する蓋体前面壁34とを
備えている。蓋体18の頂面壁30により容器本体16
の開口部28を閉じた場合、蓋体前面壁34及び蓋体側
面壁32はそれぞれ容器本体16の前面壁22及び側面
壁26の外面上に重なり合うようになっている。
は、引き出されたラップフィルム14を切断するための
カッタ36が取り付けられている。蓋体前面壁34の先
端縁は、中央部が両端部よりも底面壁20の側に位置す
るような凸形状ないしは略V字状となっており、カッタ
36もその形状に合わせて略V字状となっている。
タ付き容器10は、更に、蓋体前面壁34の中央部に、
親指の先端部の腹を模した形状の凹部38を備えてい
る。
とが交わる角部40の中央部にも凹部42が形成されて
いる。この凹部42は、底面が頂面壁30及び前面壁3
4のそれぞれに対して約45度の角度をなすような形で
形成されたものであり、その長さ(容器10の長手方向
に沿っての長さ)は親指の第1関節部ないしはその周辺
部分を受け入れることができる程度、好ましくは2〜4
cmとなっている。また、凹部42の深さ関しては、内
部に収容されるラップフィルム14と干渉しない範囲
で、適宜定めることができる。
面壁24とが交わる角部44の中央部、及び、容器本体
16の後面壁24及び底面壁20とが交わる角部46の
中央部にも、同様な凹部48,50が形成されている。
凹部48の長さは、掌を受け入れることができる長さ、
好ましくは10〜15cmとされている。また、凹部5
0については、人差し指、中指、薬指及び小指を揃えた
状態でこれらの指を受け入れることができる長さ、好ま
しくは7〜12cmとされている。
壁34の凹部38が親指の形状となっているため、使用
者は、使用に際してはまず、凹部38に親指の先端部を
配置することとなろう。なお、目の不自由な者も容易に
親指を凹部38に配置できるように、凹部38の底面に
複数の小突起52を設けることが好適である。
場合、角部40,44,46に形成された凹部42,4
8,50の存在により、親指の第1関節、掌及び親指以
外の指を順に凹部42、凹部48、凹部50に配置して
いくこととなる。この時の手の位置状態が、図1におい
て二点鎖線で示した左手の状態であり、V字状カッタ付
き容器10の使用に最も適した手の形である。すなわ
ち、容器10から引き出したラップフィルム14を切断
する際、手が図1の位置にあると、容器10を矢印A方
向に捻るという適正動作を行いやすく、その際に必要な
力及び動作量も極めて小さくて済む。また、凹部42,
48,50はそれぞれ対応の角部40,44,46を丸
める役割を果たすため、使用者が容器10を把持しやす
いという効果もある。
48,50を形成することで手を適正位置に誘導するこ
とが可能となり、使用者は自然に容器10を正しく使用
することとなる。また、使用方法を知らない使用者にと
っても、凹部38,42,48,50の形状や配列から
手を置くべき位置を知ることができ、手を適正位置に配
置することを切っ掛けにして、容器10の正しい使用方
法をマスターすることが可能となる。
開図である図3に沿って説明する。
示すような型にコートボール紙等の厚紙を裁断する。こ
の図3において、部分20,24はそれぞれ容器本体1
6の底面壁20、後面壁24を構成し、部分22a、更
にこの部分22aに続く部分22bは前面壁22を構成
する。また、部分26a,26b,26cは、容器本体
16の側面壁26を構成する。一方、部分24から続く
部分30は蓋体18の頂面壁30となり、更に部分34
は蓋体前面壁34を構成する。また、部分32a,32
bは、蓋体側面壁24を構成するものである。なお、図
示しないが、蓋体前面壁30には略V字状のカッタが予
め取り付けられている。
う部分間に、プレス加工により裏面側に突出する折り目
線40,44,46,60〜66を形成する。図3から
も理解されるように、折り目線40,44,46につい
ては、中央部が2重の折り目線40a,40b;44
a,44b;46a,46bになっている。この二重の
折り目線40a,40b;44a,44b;46a,4
6bで囲まれる部分42,48,50が、それぞれ、凹
部42,48,50となるものである。なお、折り目線
の形成の際、同時に、部分34の中央部に親指形状の凹
部38も形成するのが好適である。
ぞれ、折り目線46,61で部分20に対して約90度
折り曲げ、また、部分22bを折り目線60で部分22
aに対して約180度折り返す。そして、部分22aと
部分22bを接着剤で互いに接着する。また、部分26
a,26b,26cを折り目線63,62,64で約9
0度折り曲げ、容器本体16の内側から部分26c、部
分26b、部分26aの順で配列すると共に、互いに接
着剤により接着する。更に、部分34を折り目線40で
部分30に対して約90度折り曲げる。また、部分32
a,32bを折り目線65,66で約90度折り曲げ、
部分32bを内側にした状態で互いに接着する。
0,44,46を折り曲げると、二重の折り目線40
a,40b;44a,44b;46a,46bで囲まれ
る部分は、折曲げと同時に図1及び図2に示す形とな
り、前記の凹部42,48,50を形成することとな
る。
部分70が設けられているが、この部分70は、開封前
にあっては部分22aの接着ポイント72に接着されて
おり、蓋体18が容器本体16に固定されるようにして
いる。また、使用に際しては、この部分70はミシン目
68に沿って部分34から切り離されると共に、接着ポ
イント72から剥がされる。これによって、蓋体18を
回動することが可能となり、ラップフィルム14を容器
本体16内から引き出すことが可能となる。
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことはいうまでもない。例えば、上記実施形態では凹部
は4箇所に設けられているが、手を所定の位置に誘導で
きれば、その数は幾つであってもよい。同様に、凹部の
形状についても上記実施形態に限られない。
フィルム用であるが、その他の被包装物、例えばアルミ
ニウム泊やクッキングシート等を包装する容器にも適用
可能なことは当業者ならば容易に理解されよう。
字状カッタ付き容器を把持する使用者の手を所定の位置
に誘導することができ、当該容器を最適な状態で使用す
ることを可能とする。また、手の位置を定めることで、
容器の使用方法のマスター或いは周知徹底の一助とする
ことができる。
当該凹部は角部の角度を減ずることになるので、使用者
が容器を握った時の感覚を良好なものとすることができ
る。
線に沿って厚紙を折り曲げるだけで凹部を角部に形成す
ることができる。従って、凹部を形成するための特別な
装置が不要であり、本発明による包装用容器を容易に製
造することが可能となる。
図である。
ム、16…容器本体、18…蓋体、20…底面壁、22
…前面壁、24…後面壁、26…側面壁、28…開口
部、30…頂面壁、32…蓋体側面壁、34…蓋体前面
壁、36…カッタ、38…親指形状の凹部、40,4
4,46…角部(折り目線)、40a,40b,44
a,44b,46a,46b…二重の折り目線、42,
48,50…凹部、52…小突起、60〜66…折り目
線。
Claims (6)
- 【請求項1】 ロール状に巻かれた被包装物を収納する
ようになっている略直方体形状の容器本体と、前記容器
本体の後面壁に回動可能に連設され、前記容器本体の開
口部を覆って閉鎖するようになっている蓋体と、前記蓋
体の前面壁の先端縁に設けられ、中央部が両端部よりも
前記容器本体の底面側に位置する凸形状となっているカ
ッタとを備える包装用容器において、所望の位置に使用
者の手を配置するための凹部を少なくとも1つ形成した
ことを特徴とする包装用容器。 - 【請求項2】 前記凹部は、親指の先端部を受け入れる
よう前記蓋体の前記前面壁の中央部に形成されたもので
あることを特徴とする請求項1記載の包装用容器。 - 【請求項3】 前記凹部は、親指の第1関節部ないしは
その近傍部分を受け入れるよう、前記蓋体の前記前面壁
と前記蓋体の頂面壁とが交わる角部の中央部に形成され
たものである請求項1又は2記載の包装用容器。 - 【請求項4】 前記凹部は、掌を受け入れるよう、前記
蓋体の頂面壁と前記容器本体の前記後面壁とが交わる角
部の中央部に形成されたものである請求項1〜3のいず
れか1項に記載の包装用容器。 - 【請求項5】 前記凹部は、人差し指、中指、薬指及び
小指を受け入れるよう、前記容器本体の前記後面壁と前
記容器本体の底面壁とが交わる角部の中央部に形成され
たものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装
用容器。 - 【請求項6】 ロール状に巻かれた被包装物を収納する
ようになっている略直方体形状の容器本体と、前記容器
本体の後面壁に回動可能に連設され、前記容器本体の開
口部を覆って閉鎖するようになっている蓋体と、前記蓋
体の前面壁の先端縁に設けられ、中央部が両端部よりも
前記容器本体の底面側に位置する凸形状となっているカ
ッタとを備える包装用容器であって、前記蓋体の前記前
面壁と前記蓋体の頂面壁とが交わる角部、前記蓋体の前
記頂面壁と前記容器本体の前記後面壁とが交わる角部、
及び、前記容器本体の前記後面壁と前記容器本体の底面
壁とが交わる角部の少なくとも1つの所定位置に、使用
者の手を配置するための凹部が形成されている前記包装
用容器を、所定の型に裁断された厚紙を折り曲げて製造
する方法において、前記凹部が形成される部分の折り目
線を二重としたことを特徴とする包装用容器の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01126196A JP3827761B2 (ja) | 1996-01-25 | 1996-01-25 | 包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008239250A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-10-09 | Kureha Corp | フラップ付きラップフィルム装置 |
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-
1996
- 1996-01-25 JP JP01126196A patent/JP3827761B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3827761B2 (ja) | 2006-09-27 |
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