JP3751108B2 - ウエットティッシュ包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納体内に多数枚の長方形状のウエットティッシュが積層収納されており、上記収納体の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口が形成されているウエットティッシュ包装体に関し、更に詳しくは、ウエットティッシュを収納体から容易に取り出し可能で、且つ収納体から取り出し後にウエットティッシュが円滑に展開されるウエットティッシュ包装体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、収納体内に多数枚の長方形状のウエットティッシュが積層収納されており、上記収納体の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口が形成されているウエットティッシュ包装体はよく知られている。ウエットティッシュには、清拭剤や化粧料等が含浸されている。
この様なウエットティッシュ包装袋の代表的な一例を図6及び図7に示す。このウエットティッシュ包装体110においては、図6に示す様に、ウエットティッシュ112は折り畳んで収納体111に収納されており、携帯使用の便宜が図られている。ウエットティッシュ112は、図7に示すように、長辺112bに平行な方向に折り畳まれた後短辺112aに平行に折り畳まれており、折り畳まれた状態においては長辺112bが該折り畳まれた状態における幅方向中央に配置されている。そしてこのウエットティッシュ112aが複数、収納体111内に積層収納され、図6に示すように、長辺112bが収納体111の取り出し口113の長手方向に沿って露出されており、長辺112b近傍を引っ張って一枚ずつ取り出すようになっている。収納体11の上面には開閉蓋用ラベル(図示せず)が着脱自在に貼付さており、他の容器に移し替えることなくそのまま、開閉蓋用ラベル(図示せず)によって取り出し口113を開閉して使用するようになっている。
【0003】
しかし、上述のようなウエットティッシュ包装体110においては、ウエットティッシュ112を1枚1枚別個に積層させて収納し、ウエットティッシュの湿潤状態を維持するために、収納体111の取り出し口113全体を閉塞しており、ウエットティッシュ112を取り出し難い。また特に上述のようなウエットティッシュ包装体110においては、ウエットティッシュ112は、その長辺112bが取り出し口113の長手方向に沿うように露出されているため、取り出す際に摘める長辺112bからの距離が短く、一層ウエットティッシュ112を取り出し難い問題点がある。また、ウエットティッシュ112は湿潤状態であるために、収納体から取り出し後にも展開され難い問題点がある。
【0004】
従って、本発明の目的は、ウエットティッシュを収納体から容易に取り出し可能で、且つ収納体から取り出し後にウエットティッシュが円滑に展開されるウエットティッシュ包装体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、収納体内に多数枚の長方形形状のウエットティッシュが積層収納されており、上記収納体の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口が形成されているウエットティッシュ包装体において、上記取り出し口は、楕円形形状に形成されており、該楕円形形状に形成された該取り出し口の面積は、折り畳まれた状態で積層収納されている上記ウエットティッシュの上部面積より小さく、上記ウエットティッシュは、その折り畳まれる前の短辺が上記取り出し口の短軸方向に平行で且つ該取り出し口の略中央に配置されて露出するように折り畳まれていることを特徴とするウエットティッシュ包装体を提供することにより、上記目的を達成したものである。
また、本発明は、収納体内に多数枚の長方形形状のウエットティッシュが積層収納されており、上記収納体の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口が形成されているウエットティッシュ包装体において、上記取り出し口は、楕円形形状に形成されており且つ該楕円形形状の長軸が上記収納体の短手方向と沿うように形成されており、該楕円形形状に形成された該取り出し口の面積は、折り畳まれた状態で積層収納されている上記ウエットティッシュの上部面積より小さく、上記ウエットティッシュは、その折り畳まれる前の長辺が上記取り出し口の短軸方向に平行で且つ該取り出し口の略中央に配置されて露出するように折り畳まれていることを特徴とするウエットティッシュ包装体を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0006】
上記「楕円形形状」とは、長軸と短軸を有する角のない形状であればよく、いわゆる楕円形の形状の他、長方形の端部を半円形状とした形状等の長方形の角を丸めた形状、等も含まれる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のウエットティッシュ包装体の一実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明のウエットティッシュ包装体の一実施形態を示す平面図であり、図2は、図1のウエットティッシュ包装体のウエットティッシュの折り畳み形態を示す説明図であり、図3は、図1のウエットティッシュ包装体のウエットティッシュを折り畳んだ状態を示す平面図である。
【0008】
本実施形態のウエットティッシュ包装体10は、図1に示す様に、収納体11内に多数枚の長方形形状のウエットティッシュ12が積層収納されており、上記収納体11の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口13が形成されている。この構成については従来の公知技術と同じである。
而して、本実施形態のウエットティッシュ包装体10では、上記取り出し口13は、楕円形形状に形成されており、上記ウエットティッシュ12は、その短辺12aが上記取り出し口13の短軸方向に平行で且つ該取り出し口13の略中央に配置されて露出するように折り畳まれている。
【0009】
本実施形態について詳述すると、上記収納体11は、アルミ箔の両面にプラスチックラミネート加工を施したフィルムを筒状に形成し、その開口端部を封着して形成したものである。収納体11の上面は、中央部が楕円形形状に開口されてウエットティッシュ取り出し用の取り出し口13が形成されている。この取り出し口13は、その長径(長軸)が収納体11の長手方向に沿うように形成されている。また収納体11の上面には開閉蓋用ラベル(図示せず)が着脱自在に貼付さており、この開閉蓋用ラベル(図示せず)によって取り出し口13が開閉されるようになっている。
【0010】
上記取り出し口13はその短径(短軸)長Wが20〜30mmであることが好ましい。20mm未満では、指が入りにくく、30mm超では、取り出し口13の面積が無駄に大きくなり清拭剤や化粧料等の含浸薬剤が揮散しやすくなる。また、取り出し口13の長径(長軸)長Lは、40〜45mmであることが好ましい。40mm未満では、シートが出にくく、45mm超では、取り出し口13の面積が無駄に大きくなり清拭剤や化粧料等の含浸薬剤が揮散しやすくなる。
【0011】
上記ウエットティッシュ12は、それぞれの短辺12aが150mm、長辺12bが200mmの長方形形状であって、図2に示すように、図中に示す仮想線Xにおいて図中に示す矢印方向に折曲されてZ状に3つ折りされて、図3に示すように、各短辺12aが、3つ折りされた状態における略中央に配置されており、且つこの3つ折りされた状態で更にその短辺12aと垂直に図2中に示す仮想線Yで2つに折り畳まれており、このように折り畳まれた状態のまま多数枚が積層されて収納体11に収納されている。そして積層されたうちの最上方の1枚の短辺12aのうちの一方が取り出し口13から露出されており、短辺12aが取り出し口13の短軸に重なって配置されている。
【0012】
上記ウエットティッシュ12としては、コットンや木材パルプの繊維をシート化し、清拭剤や化粧料を含浸させたもの等、従来より用いられるウエットティッシュを特に制限なく用いることができる。
【0013】
そして、ウエットティッシュ12の使用の際には、開閉蓋用ラベル(図示せず)を剥離して取り出し口13を露出させ、ウエットティッシュ12の短辺12a近傍を摘んで取り出し口13からウエットティッシュを引き出す。するとウエットティッシュは自重により容易にほぼ展開された状態で引き出される。
【0014】
この様に、本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、ウエットティッシュ12が、取り出し口13において短辺12aから十分な距離まで露出されているので、取り出す際に摘みやすく、取り出しが容易である。
また、本実施形態のウエットティッシュ包装体10によれば、ウエットティッシュが短辺12aを摘んだ状態で引き出されるため、自重により円滑に展開される。
【0015】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更可能である。
例えば、図4に示すように、取り出し口13は、その長軸が収納体11の短手方向と沿うように形成させることもできる。
ウエットティッシュの折り畳み形態は、限られるものではなく、Z折りだけでもよく、また、図5に示すように2つ折りでもよく、更により多く折り畳むことも可能であるが、上述のように、Z状に3つ折りして各短辺12aを3つ折りした状態における略中央に配置し、且つこの3つ折りした状態で更にその短辺12aと垂直に2つに折り畳んだ折り畳み形態は、折り畳んだ状態がコンパクトであり且つ極めて円滑に展開可能である点で好ましい。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のウエットティッシュ包装体によれば、ウエットティッシュを収納体から容易に取り出し可能で、且つ収納体から取り出し後にウエットティッシュが円滑に展開される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウエットティッシュ包装体の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のウエットティッシュ包装体のウエットティッシュの折り畳み形態を示す説明図である。
【図3】図1のウエットティッシュ包装体のウエットティッシュを折り畳んだ状態を示す平面図である。
【図4】本発明のウエットティッシュ包装体の他の実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明のウエットティッシュ包装体の他の例を示す平面図である。
【図6】従来技術のウエットティッシュ包装体の代表的な一例を示す平面図である。
【図7】図6のウエットティッシュ包装体のウエットティッシュを折り畳んだ状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ウエットティッシュ包装体
11 収納体
12 ウエットティッシュ
12a 短辺
12b 長辺
13 取り出し口
14 開閉蓋用ラベル
Claims (3)
- 収納体内に多数枚の長方形形状のウエットティッシュが積層収納されており、上記収納体の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口が形成されているウエットティッシュ包装体において、
上記取り出し口は、楕円形形状に形成されており、該楕円形形状に形成された該取り出し口の面積は、折り畳まれた状態で積層収納されている上記ウエットティッシュの上部面積より小さく、
上記ウエットティッシュは、その折り畳まれる前の短辺が上記取り出し口の短軸方向に平行で且つ該取り出し口の略中央に配置されて露出するように折り畳まれている
ことを特徴とするウエットティッシュ包装体。 - 収納体内に多数枚の長方形形状のウエットティッシュが積層収納されており、上記収納体の上面にウエットティッシュ取り出し用の取り出し口が形成されているウエットティッシュ包装体において、
上記取り出し口は、楕円形形状に形成されており且つ該楕円形形状の長軸が上記収納体の短手方向と沿うように形成されており、該楕円形形状に形成された該取り出し口の面積は、折り畳まれた状態で積層収納されている上記ウエットティッシュの上部面積より小さく、
上記ウエットティッシュは、その折り畳まれる前の長辺が上記取り出し口の短軸方向に平行で且つ該取り出し口の略中央に配置されて露出するように折り畳まれている
ことを特徴とするウエットティッシュ包装体。 - 上記ウエットティッシュはZ状に3つ折りされてその短辺が3つ折りされた状態における略中央に配置されており、且つ3つ折りされた状態で更にその短辺と垂直に2つに折り畳まれている
ことを特徴とする請求項1又は2記載のウエットティッシュ包装体。
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