JPH0920215A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

ブレーキ制御装置

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JPH0920215A
JPH0920215A JP7196054A JP19605495A JPH0920215A JP H0920215 A JPH0920215 A JP H0920215A JP 7196054 A JP7196054 A JP 7196054A JP 19605495 A JP19605495 A JP 19605495A JP H0920215 A JPH0920215 A JP H0920215A
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JP
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brake
vehicle
parking
switch
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JP7196054A
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English (en)
Inventor
Takashi Totsuka
孝 戸塚
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 駐車時に車両が不用意に動き出すことを防止
する駐車補助装置と車両の作業時に車両をロックするロ
ックブレーキ装置とを安価に構成する。 【構成】 エアタンク1からデュアルブレーキバルブ3
を経てダブルチェックバルブ5に至るエア圧経路と、エ
アタンク1からソレノイドバルブ13を経てダブルチェ
ックバルブ5に至る管路10とが形成され、駐車時に車
速センサ35が車両の移動を検出すると、コントローラ
30がソレノイドバルブ13を開いて後輪用エアマスタ
6及び前輪用エアマスタ7にエア圧を導くことにより、
前後輪にブレーキ力が作用し、また、パーキングストロ
ークスイッチ37が作動してロックブレーキ作動スイッ
チ41がオンされると、コントローラ30がソレノイド
バルブ13を開いて、上記と同様に前後輪にブレーキ力
が作用するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両におけるブレ
ーキ制御装置、とくに、駐車中のブレーキ力を確保し
て、車両近傍における作業者等の安全性を高めるための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両におけるブレーキ制御装置として
は、特開昭64−64752号公報に示されているよう
に、駐車時にエンジンが停止しているにもかかわらず車
両が移動した場合には、ブレーキ作動状態調整手段を制
御することによりブレーキ力を作用させて車両を停止せ
しめ、安全性を向上させる装置や、実開平1−1034
69号公報に示されているように、ブレーキバルブの開
閉によりエアタンクの高圧空気を空気倍力装置の空気室
に給排する一方、運転室内の開閉バルブを通して空気倍
力装置の空気室へ上記高圧空気を加えることにより、必
要に応じて車両をロックさせる作業用補助ブレーキ装
置、いわゆる、ロックブレーキ装置が従来から知られて
いるが、それぞれの装備目的が相違している前記両装置
をそのまま車両に搭載すると、全体構成が非常に複雑と
なってコスト上昇を招くことは避けられず、また、後者
のロックブレーキ装置では開閉バルブを運転室内に設置
する必要があるので、エアタンクから空気倍力装置の空
気室へ高圧空気を導くための配管が複雑化するため、コ
ストの上昇に加えて装備工数の増加を招く等の不具合が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、停止中の車
両が不用意に移動することを確実に阻止し、かつ、停止
中の車両を必要に応じてロックさせる装置を安価に提供
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明にかかるブレーキ制御装置は、車両における
パーキングブレーキの作動状態を検知するパーキング検
知手段と、上記車両の移動の有無を検出する車両検出手
段と、運転者のブレーキペダル操作とは独立して上記車
両のサービスブレーキを作動させる作動手段と、ロック
ブレーキを作動させる作動スイッチと、上記作動手段の
制御手段とを有し、上記制御手段は、上記パーキング検
知手段により上記パーキングブレーキの作動状態が検知
され、かつ、上記車両検出手段により上記車両の移動が
検出された場合、及び、上記パーキング検知手段により
上記パーキングブレーキの作動状態が検知され、かつ、
上記作動スイッチがオンされた場合に、それぞれ上記作
動手段により上記サービスブレーキを作動させるように
構成されている。
【0005】従って、パーキング検知手段によりパーキ
ングブレーキの作動状態が検知されているにもかかわら
ず、車両検出手段によって車両の移動が検出された場
合、すなわち、駐車状態であるはずにもかかわらず車両
の移動が検出された場合には、制御手段が作動手段によ
りサービスブレーキを作動させて、車両を停止させる一
方、パーキング検知手段によりパーキングブレーキの作
動状態が検知され、かつ、作動スイッチがオンされた場
合、すなわち、車両の作業時等に車両をロックする必要
がある場合には、制御手段が同じ作動手段によりサービ
スブレーキを作動させて、車両を確実にロックさせるこ
とができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形
態例について説明する。図1において、車両のサービス
ブレーキは、エアタンク1に備蓄された高圧エアがブレ
ーキペダル2の踏み込みに応じたデュアルブレーキバル
ブ3の開閉制御によりブレーキ制御エア圧に調整され、
このブレーキ制御エア圧がソレノイドバルブ4に作用す
ることにより、ソレノイドバルブ4に内蔵されたリレー
バルブが、エアタンク1に連通する管路20から供給さ
れた高圧エアをブレーキ作動エア圧に調整し、このブレ
ーキ作動エア圧がダブルチェックバルブ5を通り後輪用
エアマスタ6及び前輪用エアマスタ7に供給され、エア
マスタ6及びエアマスタ7から上記ブレーキ作動エア圧
に対応した高さのブレーキ液圧が、図示しない後輪側の
リヤホイールシリンダ及び前輪側のフロントホイールシ
リンダにそれぞれ送給されて、図示しないフロントブレ
ーキ及びリヤブレーキによりブレーキペダル2の踏み込
みに応じたブレーキ力が車両の前後輪に作用するように
構成されている。なお、ダブルチェックバルブ5はエア
圧が大きい側の経路を開き、エア圧が小さい側の経路を
閉じる、いわゆる、セレクトハイの開閉バルブである。
【0007】一方、エアタンク1に連通する管路10に
は、レジューシングバルブ(調圧弁)11、逆止弁12
及びソレノイドバルブ13が設けられて、管路10が両
ダブルチェックバルブ5に連結され、両ソレノイドバル
ブ4、13はコントローラ30により制御されている。
なお、図1における実線経路はエア圧系統、一点鎖線経
路は液圧系統、破線経路は電気信号系統をそれぞれ表し
ている。
【0008】コントローラ30には、作動スイッチ3
1、調整スイッチ32、クラッチペダルストロークセン
サ33、ニュートラルスイッチ34、車速センサ35、
パーキングスイッチ36、パーキングストロークスイッ
チ37、ストップランプスイッチ38、ドアスイッチ3
9、キースイッチ40、ロックブレーキ作動スイッチ4
1、警報ランプ42、警報ブザー43、パーキングブレ
ーキランプ44、パーキングストロークランプ45及び
ロックブレーキ作動ランプ46がそれぞれ接続されてい
る。
【0009】作動スイッチ31は後記する坂道発進補助
装置の作動をオンオフするスイッチであり、調整スイッ
チ32は坂道発進補助装置の作動調整、すなわち、ソレ
ノイドバルブ4の作動解除タイミングを調整するスイッ
チであり、クラッチペダルストロークセンサ33は運転
者がクラッチペダル2を踏み込んだときこれを検出して
信号を出力するものであり、ニュートラルスイッチ34
は車両の変速装置が中立状態にあるときこれを検出して
信号を出力するものであり、車速センサ35は車速を検
出する一方、低い車速自体は検出しにくくとも周知のよ
うに車両の移動の有無は容易に検出できるものであり、
パーキングスイッチ36はパーキングブレーキレバー5
0が引かれたときこれを検出して信号を出力するもので
あり、パーキングストロークスイッチ37は、パーキン
グブレーキレバー50が所定の強さ以上に引かれている
ことを、パーキングブレーキレバー50の支点やパーキ
ングブレーキワイヤ51にかかる負荷等により検知する
ものであり、ドアスイッチ39は車両運転席側のドア開
閉状態を検出するものであり、ロックブレーキ作動スイ
ッチ41は後記するロックブレーキ装置の作動をオンオ
フするスイッチであり、ストップランプスイッチ38及
びキースイッチ40はそれぞれ周知のものであって、そ
れぞれコントローラ30へ信号が出力され、コントロー
ラ30は、図2及び下記に示されているように、各セン
サ、スイッチの出力信号に基づいて坂道発進補助制御、
駐車補助制御及びロックブレーキ制御を実行する。な
お、パーキングブレーキランプ44はパーキングスイッ
チ36の出力信号に応じたコントローラ30の指示によ
り点灯するものであり、また、警報ランプ42、警報ブ
ザー43、パーキングストロークランプ45及びロック
ブレーキ作動ランプ46の作動については後に説明す
る。
【0010】まず、坂道発進補助装置について説明す
る。図3には、コントローラ30により実行される坂道
発進補助制御のフローチャートが示されており、坂道発
進補助装置は、作動スイッチ31がオンとなっていれば
(ステップS1)、車両における以下の3つの状態が検
出された場合に作動を開始する(ステップS2)。 (1)ブレーキペダル2が所定時間(例えば1秒)以上
踏まれていることがストップランプスイッチ38により
検出されたとき(ステップS3)。 (2)停車していることが車速センサ35により検出さ
れたとき(ステップS4)。 (3)クラッチペダルの踏み込みがクラッチペダルスト
ロークセンサ33により検出されたとき(ステップS
5)、または、変速装置が中立状態にあることがニュー
トラルスイッチ34により検出されたとき(ステップS
6)。
【0011】すなわち、上記(1)〜(3)の条件が全
て満たされていない場合にはソレノイドバルブ4が開い
ている(ステップS7)が、上記(1)〜(3)の条件
が全て満たされた場合には、車両が停止させられている
と判断して、コントローラ30からの出力信号によりソ
レノイドバルブ4が閉じ(ステップS8)、ブレーキペ
ダル2の踏み込みに応じて両ダブルチェックバルブ5を
経て後輪用エアマスタ6及び前輪用エアマスタ7に供給
されていたブレーキ作動エア圧がそのまま保持され、従
って、ブレーキペダル2の踏み込みに応じたブレーキ力
が前後輪に作用し続けて、車両の停止状態が維持される
ことになる。
【0012】このため、坂道での停車時や路面渋滞によ
る停車時において、ブレーキペダル2を踏み続けていな
くても車両を確実に停止させておくことができるので、
運転者の疲労を容易に軽減させることができるようにな
る。
【0013】また、坂道発進補助装置は、車両における
以下の2つの状態のいずれかが検出された場合に作動が
解除される。 (4)変速装置が中立以外の状態にあることがニュート
ラルスイッチ34により検出され(ステップS9)、か
つ、クラッチペダルの戻りがクラッチペダルストローク
センサ33により検出されたとき(ステップS10)。 (5)パーキングブレーキレバー50が引かれているこ
とがパーキングスイッチ36により検出されたとき(ス
テップS11)。
【0014】すなわち、上記(4)の場合は、運転者が
車両を発進させようとしていると判断し、また、上記
(5)の場合は、パーキングブレーキの作動により車両
が停止状態に保持されて、ブレーキ作動エア圧の維持が
不要になったと判断し、コントローラ30からソレノイ
ドバルブ4に制御信号が出力されて、調整スイッチ32
により調整された作動解除タイミングでソレノイドバル
ブ4が開かれ(ステップS7)、ダブルチェックバルブ
5を経て後輪用エアマスタ6及び前輪用エアマスタ7に
それぞれ作用していたブレーキ作動エア圧がソレノイド
バルブ4から大気に解放される。
【0015】従って、運転者はアクセルペダル及びクラ
ッチペダルの操作を行うことによって、ブレーキペダル
2の操作をすることなく車両をスムースに発進させるこ
とができるので、とくに、車両の坂道発進が容易となっ
て運転操作の簡略化を図ることができ、また、パーキン
グブレーキの作動により車両が長期間停止するときに
は、ブレーキ作動エア圧の解放によりサービスブレーキ
への不必要な負荷をなくすことができる。
【0016】さらに、坂道発進補助装置の作動中におい
て、下の3つの状態のいずれかが検出された場合には、
警報ランプ42及び警報ブザー43が作動する。 (6)パーキングブレーキレバー50が引かれないで車
両運転席側のドアが開けられたことが、パーキングスイ
ッチ36及びドアスイッチ39により検出されたとき
(ステップS11及びステップS12)。 (7)停止中であった車両の移動が車速センサ35によ
り検出されたとき(ステップS13)。 (8)システムに何らかの異常が発生したとき(ステッ
プS14)。
【0017】すなわち、上記(6)〜(8)の場合に
は、運転席近傍に設けられた警報ランプ42及び警報ブ
ザー43にコントローラ30から制御信号が出力され、
警報ランプ42の点滅及び警報ブザー43の吹鳴によ
り、パーキングブレーキレバー50の牽引もしくはブレ
ーキ力の不足等について運転者に注意を促すようになっ
ている(ステップS15)。
【0018】従って、車両が発進と停止を頻繁に繰り返
すような場合であっても、上記のように、坂道発進補助
装置の装備によって坂道での発進や停車等を常に安全か
つ確実に行わせることができるため、運転者の疲労を容
易に軽減することができて、実用上非常に便利であり、
また、作動スイッチ31をオフとすることにより、いつ
でも坂道発進補助装置を不作動とすることができる。
【0019】次に、駐車補助装置について説明する。図
4には、コントローラ30により実行される駐車補助制
御のフローチャートが示されており、駐車補助装置は、
車両における以下の2つの状態のいずれかが検出された
場合に作動を開始する。 (9)パーキングブレーキレバー50が引かれているこ
とがパーキングスイッチ36により検出されているにも
かかわらず、車速センサ35により車両の移動が検出さ
れ(ステップS21及びステップS22)、かつ、エン
ジンの作動中がキースイッチ40のオンにより検出され
ている(ステップS23)と共に、変速装置が中立状態
にあることがニュートラルスイッチ34により検出され
たとき(ステップS24)。 (10)パーキングブレーキレバー50が引かれている
ことがパーキングスイッチ36により検出されているに
もかかわらず、車速センサ35により車両の移動が検出
され(ステップS21及びステップS22)、かつ、エ
ンジンが作動していないことがキースイッチ40のオフ
により検出されたとき(ステップS23)。
【0020】すなわち、上記(9)、(10)の場合以
外には駐車補助装置は作動しない(ステップS25)
が、上記(9)、(10)の場合には、パーキングブレ
ーキを作動させて車両を停止状態にしたにもかかわら
ず、坂道の勾配等により自然に車両が動き出したと判断
し、コントローラ30からの出力信号によりソレノイド
バルブ13が開かれ、レジューシングバルブにより調整
されたエアタンク1内のエア圧がダブルチェックバルブ
5を経て後輪用エアマスタ6及び前輪用エアマスタ7に
それぞれ供給され、エアマスタ6及びエアマスタ7から
上記調整エア圧に対応した高さのブレーキ液圧が、図示
しない後輪側のリヤホイールシリンダ及び前輪側のフロ
ントホイールシリンダにそれぞれ送給されて、車両の前
後輪にブレーキ力が自動的に作用する(ステップS2
6)ので、車両を確実に停止させることができると同時
に、コントローラ30からの出力信号によりパーキング
ブレーキランプ44が点滅して(ステップS27)、駐
車補助装置の作動を運転者に警告するように構成されて
いる。
【0021】このため、坂道での停車時等において、パ
ーキングブレーキレバー50の不十分な操作により車両
が不用意に動き出したような場合には、駐車補助装置に
より車両を確実に停止させることができるので、車両等
の安全を図ることができる。
【0022】なお、上記(10)の場合には、エンジン
の不作動がキースイッチ40のオフにより検出される
と、コントローラ30におけるタイマが作動を開始し、
車両が停止して所定時間、例えば1時間が経過すれば、
タイマからのタイムアップ信号を受けてコントローラ3
0により駐車補助装置の作動が停止することによって、
それらの長時間作動による電力消費を抑制するようにさ
れている。
【0023】この場合、ソレノイドバルブ13は、本出
願人の出願にかかる特願平7−56323号に詳細が例
示されているように、その開状態及び閉状態が内蔵され
た永久磁石によりそれぞれ保持されるように構成されて
いるので、駐車補助装置の作動停止により車両に対する
ブレーキ力が消滅することはなく、さらに、電気回路に
おけるヒューズ切れ等のような電気的トラブルが発生し
ても、同様に車両のブレーキ力が消滅することはないの
で、いずれの場合も車両等の安全性を確保することがで
きる。
【0024】また、駐車補助装置は、車両における以下
の2つの状態のいずれかが検出された場合に作動が解除
される。 (11)パーキングスイッチ36により、パーキングブ
レーキレバー50の解除操作が続けて所定の複数回数、
例えば2回検出されたとき(ステップS28及びステッ
プS29)。 (12)パーキングブレーキレバー50の解除操作がパ
ーキングスイッチ36により検出される(ステップS2
8)と共に、ブレーキペダル2の踏み込み、すなわち、
サービスブレーキの作動がストップランプスイッチ38
により検出されたとき(ステップS30)。
【0025】すなわち、上記(11)の場合は、運転者
が意識的に続けて所定の複数回パーキングブレーキレバ
ー50を引くことにより、車両を確実に停止させたと判
断し、また、上記(12)の場合は、運転者が車両を発
進させようとしていると判断し、それぞれコントローラ
30からの出力信号によりソレノイドバルブ13が閉じ
られて、そのダブルチェックバルブ5側が大気に解放さ
れ、車両前後輪に対するブレーキ力が消滅し、もしく
は、ブレーキペダル2の踏み込みに応じたブレーキ力が
作用することになる(ステップS25)。
【0026】次に、ロックブレーキ装置について説明す
る。図5には、コントローラ30により実行されるロッ
クブレーキ制御のフローチャートが示されており、ロッ
クブレーキ装置は、以下の状態が検出された場合に作動
を開始する。 (13)停車していることが車速センサ35により検出
され(ステップS41)、クラッチペダルの解放がクラ
ッチペダルストロークセンサ33により検出され(ステ
ップS42)、変速装置の中立状態がニュートラルスイ
ッチ34により検出され(ステップS43)、かつ、パ
ーキングブレーキレバー50が所定の強さ以上に引かれ
ていることがパーキングストロークスイッチ37により
検知されて(ステップS44)、ロックブレーキ作動ス
イッチ41がオンされたとき(ステップS45)。
【0027】すなわち、パーキングブレーキレバー50
が所定の強さ以上に引かれていることがパーキングスト
ロークスイッチ37により検知されなければ(ステップ
S44)、パーキングストロークランプ45は消灯し
(ステップS46)、上記(13)の条件がすべて満た
されなければ、ロックブレーキ作動ランプ46も消灯し
て(ステップS47)、ロックブレーキ装置は作動しな
い(ステップS48)が、上記(13)のように、パー
キングブレーキレバー50が所定の強さ以上に引かれる
と、パーキングストロークランプ45が点灯して(ステ
ップS49)、ロックブレーキ作動スイッチ41を操作
してもよいことが示されるので、上記駐車条件が十分に
整えられたときにロックブレーキ作動スイッチ41をオ
ンとすれば(ステップS45)、コントローラ30の出
力信号によりソレノイドバルブ13が開かれ、レジュー
シングバルブにより調整されたエアタンク1内のエア圧
がダブルチェックバルブ5を経て後輪用エアマスタ6及
び前輪用エアマスタ7にそれぞれ供給され、エアマスタ
6及びエアマスタ7から上記調整エア圧に対応した高さ
のブレーキ液圧が、図示しない後輪側のリヤホイールシ
リンダ及び前輪側のフロントホイールシリンダにそれぞ
れ送給されて、車両の前後輪にブレーキ力が自動的に追
加され、車両を確実にロックさせる(ステップS49)
と同時に、コントローラ30からの出力信号によりロッ
クブレーキ作動ランプ46が点灯して(ステップS5
0)、ロックブレーキ装置の作動を作業者に報知するよ
うに構成されている。
【0028】なお、ロックブレーキ装置は、パーキング
ブレーキレバー50が所定の強さ以上に引かれているこ
とがパーキングストロークスイッチ37により検知され
れば、車両の停止が確実であると判断して、前記他の条
件をチェックすることなくロックブレーキ作動スイッチ
41のオンによりロックブレーキ装置の作動を開始させ
るようにすることも可能である。
【0029】上記のように、ロックブレーキ作動ランプ
46が点灯することにより、ロックブレーキ装置が作動
して車両を積極的に停止させていることが示され、車両
が坂道等に停止中であり、あるいは、強風下で駐車中で
あり、もしくは、車両の積載荷重バランスが大きく変化
するようなことがあっても、車両が動き出すことは確実
に制止されているので、作業者は安心して停止中の車両
を各種の作業に従事させることができる。
【0030】また、ロックブレーキ装置は、車両におけ
る以下の2つの状態のいずれかが検出された場合に作動
が解除される。 (14)パーキングブレーキレバー50の解除操作によ
りパーキングストロークスイッチ37がオフとなったと
き(ステップS51)。 (15)クラッチペダルの踏み込みがクラッチペダルス
トロークセンサ33により検出され(ステップS5
2)、または、変速装置が中立以外の状態にあることが
ニュートラルスイッチ34により検出されたとき(ステ
ップS53)。
【0031】すなわち、上記(14)、(15)の場合
には、車両による各種の作業が終了して車両が移動する
と判断し、コントローラ30からの出力信号によりソレ
ノイドバルブ13が閉じられて、そのダブルチェックバ
ルブ5側が大気に解放され、車両前後輪に対するブレー
キ力が消滅することにより(ステップS47)、車両の
移動を容易にすることができる。
【0032】なお、上記駐車補助制御とロックブレーキ
制御とは共通のソレノイドバルブ13を作動させるよう
に構成されているが、図2に示されているように、両制
御の少なくとも一方の作動指示がコントローラ30から
出されるとソレノイドバルブ13が開き、両制御のいず
れについても作動指示がコントローラ30から出されて
いなければ、ソレノイドバルブ13は閉じたままであっ
て、ダブルチェックバルブ5側が大気解放されている。
【0033】上記装置においては、管路10に設けられ
たレジューシングバルブ11、逆止弁12及びソレノイ
ドバルブ13が、駐車補助装置及びロックブレーキ装置
の要部として兼用されており、従って、駐車補助装置と
ロックブレーキ装置とが併用されていても、エア圧経路
の複雑化が防止されて、装置全体のコスト及び重量を容
易に軽減させることができると共に、装置各部の配置も
比較的自由となり、とくに、前記従来装置のように開閉
バルブを運転室内に設置する必要性は全くなくなるた
め、運転室内への配管も容易に簡略化できる一方、装置
各部は電気回路で接続すればすむため、全体構造を簡単
とすることができるので、この面からも装置コストを大
幅に低減させることができ、かつ、車両への装着作業も
大層簡便となる実用的長所がある。
【0034】また、デュアルブレーキバルブ3が設けら
れたエア圧経路と管路10とをそれぞれダブルチェック
バルブ5に接続し、高圧側をエアマスタ6及びエアマス
タ7に連通するようにして、独立した2系統によりサー
ビスブレーキを作動させているため、ブレーキ装置とし
ての信頼性を容易に高めることができる。
【0035】なお、上記実施形態例はエアオーバハイド
ロリック式ブレーキ装置に関するものであるが、バキュ
ウムサーボ式ブレーキ装置においても同様に適用するこ
とができて、同等の作用効果を奏することができるのは
いうまでもなく、また、上記実施例におけるコントロー
ラから、ロックブレーキ作動スイッチ、パーキングスト
ロークランプ及びロックブレーキ作動ランプと信号を授
受するコントローラ部分を、コントローラ本体から分離
して別体とし、これをコントローラ本体と1つの回線で
接続するようにすれば、ロックブレーキ装置をオプショ
ン設定する場合でも、コントローラ本体は全機種に共通
して使用することができて、便利である。
【0036】
【発明の効果】本発明にかかるブレーキ制御装置におい
ては、駐車状態であるはずにもかかわらず車両の移動が
検出された場合に、作動手段によりサービスブレーキを
作動させて、車両を確実に停止させると共に、パーキン
グブレーキが作動して作動スイッチがオンされた場合に
も、同じ作動手段によりサービスブレーキを作動させ
て、車両を確実にロックさせることができるので、装置
全体の構成を非常に簡略化することが可能となって、装
置のコスト及び重量を容易に軽減することができ、ま
た、車両への装着作業も簡便となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略配置図。
【図2】上記実施形態例の全体的制御フローチャート。
【図3】上記実施形態例の要部制御フローチャート。
【図4】上記実施形態例の要部制御フローチャート。
【図5】上記実施形態例の要部制御フローチャート。
【符号の説明】
1 エアタンク 2 ブレーキペダル 3 デュアルブレーキバルブ 4 ソレノイドバルブ 5 ダブルチェックバルブ 6 後輪用エアマスタ 7 前輪用エアマスタ 13 ソレノイドバルブ 30 コントローラ 31 作動スイッチ 32 調整スイッチ 33 クラッチペダルストロークセンサ 34 ニュートラルスイッチ 35 車速センサ 36 パーキングスイッチ 37 パーキングストロークスイッチ 38 ストップランプスイッチ 39 ドアスイッチ 40 キースイッチ 41 ロックブレーキ作動スイッチ 42 警報ランプ 43 警報ブザー 44 パーキングブレーキランプ 45 パーキングストロークランプ 46 ロックブレーキ作動ランプ 50 パーキングブレーキレバー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両におけるパーキングブレーキの作動
    状態を検知するパーキング検知手段と、上記車両の移動
    の有無を検出する車両検出手段と、運転者のブレーキペ
    ダル操作とは独立して上記車両のサービスブレーキを作
    動させる作動手段と、ロックブレーキを作動させる作動
    スイッチと、上記作動手段の制御手段とを有し、上記制
    御手段は、上記パーキング検知手段により上記パーキン
    グブレーキの作動状態が検知され、かつ、上記車両検出
    手段により上記車両の移動が検出された場合、及び、上
    記パーキング検知手段により上記パーキングブレーキの
    作動状態が検知され、かつ、上記作動スイッチがオンさ
    れた場合に、それぞれ上記作動手段により上記サービス
    ブレーキを作動させるように構成されたブレーキ制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記パーキング検知
    手段はパーキングスイッチ及びパーキングストロークス
    イッチをそなえ、上記制御手段は、上記パーキングスイ
    ッチにより上記パーキングブレーキの作動状態が検知さ
    れ、かつ、上記車両検出手段により上記車両の移動が検
    出された場合、及び、上記パーキングストロークスイッ
    チにより上記パーキングブレーキが所定以上の強さで作
    動したことが検知され、かつ、上記作動スイッチがオン
    された場合に、それぞれ上記作動手段により上記サービ
    スブレーキを作動させるように構成されたブレーキ制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、上記
    サービスブレーキは上記ブレーキペダル操作に応じて出
    力される制御エア圧をエアタンクに接続された第1経路
    及びダブルチェックバルブを通して倍力装置へ供給する
    ように構成され、上記作動手段はエアタンクと上記ダブ
    ルチェックバルブとを接続する第2経路及び同第2経路
    に設けられたソレノイドバルブを有するブレーキ制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記第2経路にレジ
    ューシングバルブが設けられたブレーキ制御装置。
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