JPH09202037A - 熱転写シート及びこの熱転写シートを用いた陶磁器製品等への図柄の転写方法 - Google Patents
熱転写シート及びこの熱転写シートを用いた陶磁器製品等への図柄の転写方法Info
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- JPH09202037A JPH09202037A JP3302896A JP3302896A JPH09202037A JP H09202037 A JPH09202037 A JP H09202037A JP 3302896 A JP3302896 A JP 3302896A JP 3302896 A JP3302896 A JP 3302896A JP H09202037 A JPH09202037 A JP H09202037A
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 陶磁器製品の表面に簡単かつ鮮明に転写で
き、また、三次曲面を有する製品の表面にも図柄を転写
できる。 【解決手段】 紙1にアクリル系の樹脂フィルム2を剥
離ノリ3を用いて貼り合せ基材シート4を作成し、樹脂
フィルム2の表面に昇華インキで印刷して作成した。ま
た、陶磁器製マグカップ5にアクリル系の樹脂をコーテ
ィングして形成した転写面6の表面に湿気をもたせ、こ
れに熱転写シートAの紙1と樹脂フィルム2を剥離さ
せ、樹脂フィルム2のみを前記転写面6に張り付け加熱
し、その後樹脂フィルム2を転写面6から剥がして図柄
を転写する。
き、また、三次曲面を有する製品の表面にも図柄を転写
できる。 【解決手段】 紙1にアクリル系の樹脂フィルム2を剥
離ノリ3を用いて貼り合せ基材シート4を作成し、樹脂
フィルム2の表面に昇華インキで印刷して作成した。ま
た、陶磁器製マグカップ5にアクリル系の樹脂をコーテ
ィングして形成した転写面6の表面に湿気をもたせ、こ
れに熱転写シートAの紙1と樹脂フィルム2を剥離さ
せ、樹脂フィルム2のみを前記転写面6に張り付け加熱
し、その後樹脂フィルム2を転写面6から剥がして図柄
を転写する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、陶磁器製・ガラ
ス製・金属製の製品の表面に、創作デザイン或いは画像
等の図柄を簡単、かつ鮮明に転写することができる熱転
写シート、及び、この熱転写シートを用いた陶磁器製品
等への図柄の転写方法に関するものである。
ス製・金属製の製品の表面に、創作デザイン或いは画像
等の図柄を簡単、かつ鮮明に転写することができる熱転
写シート、及び、この熱転写シートを用いた陶磁器製品
等への図柄の転写方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より陶磁器製品等の表面に図柄を転
写する熱転写シートとして、紙にポリエステルフィルム
をコーティングした基材シートに、昇華インキによりビ
デオプリンター等で図柄を印刷して作成したものが提供
されている。そして、陶磁器製品等に形成した図柄の転
写面に、この熱転写シートをあてがい、圧力と温度を加
えて陶磁器製品等の表面に図柄を転写する方法が提案さ
れている。
写する熱転写シートとして、紙にポリエステルフィルム
をコーティングした基材シートに、昇華インキによりビ
デオプリンター等で図柄を印刷して作成したものが提供
されている。そして、陶磁器製品等に形成した図柄の転
写面に、この熱転写シートをあてがい、圧力と温度を加
えて陶磁器製品等の表面に図柄を転写する方法が提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のは、紙とポリエステルフィルムを剥離することができ
ないため、分厚い熱転写シートを陶磁器製品等の表面に
張り付けていた。それ故、陶磁器製品等の表面に密着さ
せることが困難であり、転写面と熱転写シートの間に間
隙が生じたり、空気が入って鮮明に転写することができ
ず、圧力を加えて張り付けても、三次曲面を有する転写
面に対応することが難しく、例えばマグカップにおい
て、凹凸のある周面への転写及び把手部分には転写する
ことができなかった。
のは、紙とポリエステルフィルムを剥離することができ
ないため、分厚い熱転写シートを陶磁器製品等の表面に
張り付けていた。それ故、陶磁器製品等の表面に密着さ
せることが困難であり、転写面と熱転写シートの間に間
隙が生じたり、空気が入って鮮明に転写することができ
ず、圧力を加えて張り付けても、三次曲面を有する転写
面に対応することが難しく、例えばマグカップにおい
て、凹凸のある周面への転写及び把手部分には転写する
ことができなかった。
【0004】そして、転写する方法は、陶磁器製品等に
形成した図柄の転写面に熱転写シートをあてがい、圧着
機を使用して圧力を加えて熱転写シートを転写面に張り
付け、その後加熱して転写する方法であるから、圧着機
を使用しなければならず、また、転写面に張り付ける場
合に熱転写シートの張り付け位置を微調整することも困
難であった。
形成した図柄の転写面に熱転写シートをあてがい、圧着
機を使用して圧力を加えて熱転写シートを転写面に張り
付け、その後加熱して転写する方法であるから、圧着機
を使用しなければならず、また、転写面に張り付ける場
合に熱転写シートの張り付け位置を微調整することも困
難であった。
【0005】さらに、従来からある陶磁器用の転写紙
は、紙に剥離ノリを塗布しその上に図柄をスクリーン印
刷し、ビニール系樹脂でカバーコートしたものである
が、これを熱転写シートに転用しようとしても昇華イン
キでスクリーン印刷しその上に樹脂フィルムをコーティ
ングすると印刷した図柄が滲むなどして使いものになら
なかった。
は、紙に剥離ノリを塗布しその上に図柄をスクリーン印
刷し、ビニール系樹脂でカバーコートしたものである
が、これを熱転写シートに転用しようとしても昇華イン
キでスクリーン印刷しその上に樹脂フィルムをコーティ
ングすると印刷した図柄が滲むなどして使いものになら
なかった。
【0006】この発明は、従来技術の有するこの様な問
題点に鑑み、転写する場合に薄い樹脂フィルムのみを製
品の転写面に張り付けできるようにして、三次曲面を有
する製品の表面にも張り付け易くし、図柄を鮮明に転写
できる熱転写シートを提供することを目的とし、また、
樹脂フィルムに剥離剤を混入し、印刷時におけるビデオ
プリンター等のカセットリボンへの付着を防止すると共
に、陶磁器製品等の表面に張り付け加熱して転写した後
に、転写面から樹脂フィルムを剥し易くし、さらに、樹
脂フィルムに、可塑剤を混入し伸縮性を持たせ、転写面
に凹凸のある製品に対しても樹脂フィルムを密着させ易
くした熱転写シートを提供することを目的としている。
題点に鑑み、転写する場合に薄い樹脂フィルムのみを製
品の転写面に張り付けできるようにして、三次曲面を有
する製品の表面にも張り付け易くし、図柄を鮮明に転写
できる熱転写シートを提供することを目的とし、また、
樹脂フィルムに剥離剤を混入し、印刷時におけるビデオ
プリンター等のカセットリボンへの付着を防止すると共
に、陶磁器製品等の表面に張り付け加熱して転写した後
に、転写面から樹脂フィルムを剥し易くし、さらに、樹
脂フィルムに、可塑剤を混入し伸縮性を持たせ、転写面
に凹凸のある製品に対しても樹脂フィルムを密着させ易
くした熱転写シートを提供することを目的としている。
【0007】また、転写する場合に、圧着機を用いるこ
となく、かつ転写面への熱転写シートの張り付け位置を
容易に微調整をすることができる陶磁器製品等への図柄
の転写方法を提供することを目的としている。
となく、かつ転写面への熱転写シートの張り付け位置を
容易に微調整をすることができる陶磁器製品等への図柄
の転写方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱転写シートは、紙等のシート材1にアク
リル系・メラミン系・ポリエステル系の薄い樹脂フィル
ム2を、水に含浸させると溶解する剥離ノリ3を用いて
貼り合せ基材シート4を作成し、該シート4の樹脂フィ
ルム2の表面に昇華インキ又は昇華インキを含む塗料で
図柄を印刷したもので、陶磁器製・ガラス製・金属製の
製品5の表面に形成した図柄の転写面6に、熱転写シー
トAを張り付ける際に、あらかじめ熱転写シートAを水
に含浸させておき、直に基材シートの樹脂フィルム2が
剥離できる状態にし、転写面には樹脂フィルム2のみを
張り付け、加熱して転写面6に図柄を転写する。
に、本発明の熱転写シートは、紙等のシート材1にアク
リル系・メラミン系・ポリエステル系の薄い樹脂フィル
ム2を、水に含浸させると溶解する剥離ノリ3を用いて
貼り合せ基材シート4を作成し、該シート4の樹脂フィ
ルム2の表面に昇華インキ又は昇華インキを含む塗料で
図柄を印刷したもので、陶磁器製・ガラス製・金属製の
製品5の表面に形成した図柄の転写面6に、熱転写シー
トAを張り付ける際に、あらかじめ熱転写シートAを水
に含浸させておき、直に基材シートの樹脂フィルム2が
剥離できる状態にし、転写面には樹脂フィルム2のみを
張り付け、加熱して転写面6に図柄を転写する。
【0009】そして、樹脂フィルム2にシリコン等の剥
離剤を混入してもよい。この剥離剤を混入した樹脂フィ
ルム2を用いた熱転写シートAは、印刷するときにビデ
オプリンター等のカセットリボンへ付着することがな
く、かつ、陶磁器製品等の転写面に張り付けて加熱し転
写した後、転写面6から樹脂フィルム2が剥し易くな
る。
離剤を混入してもよい。この剥離剤を混入した樹脂フィ
ルム2を用いた熱転写シートAは、印刷するときにビデ
オプリンター等のカセットリボンへ付着することがな
く、かつ、陶磁器製品等の転写面に張り付けて加熱し転
写した後、転写面6から樹脂フィルム2が剥し易くな
る。
【0010】また、樹脂フィルム2に可塑剤を混入して
もよく、この場合は樹脂フィルム2に伸縮性を持たせる
ことができるので、転写面に凹凸がある製品にも密着さ
せ易くなる。
もよく、この場合は樹脂フィルム2に伸縮性を持たせる
ことができるので、転写面に凹凸がある製品にも密着さ
せ易くなる。
【0011】そして、上記熱転写シートAを用いた陶磁
器製品等への図柄の転写方法としては、陶磁器製・ガラ
ス製・金属製の製品5にアクリル系・メラミン系・ポリ
エステル系の樹脂を塗布又はコーティングして形成した
図柄の転写面6に、熱転写シートAをあらかじめ水に含
浸させ、紙1と樹脂フィルム2とを直に剥離できる状態
にして、前記転写面6の表面に湿気をもたせてこれに樹
脂フィルム2のみを張り付け、その後加熱して図柄を転
写する方法がある。
器製品等への図柄の転写方法としては、陶磁器製・ガラ
ス製・金属製の製品5にアクリル系・メラミン系・ポリ
エステル系の樹脂を塗布又はコーティングして形成した
図柄の転写面6に、熱転写シートAをあらかじめ水に含
浸させ、紙1と樹脂フィルム2とを直に剥離できる状態
にして、前記転写面6の表面に湿気をもたせてこれに樹
脂フィルム2のみを張り付け、その後加熱して図柄を転
写する方法がある。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図1及び
図2を参照して説明する。図1において、1は紙、2は
アクリル系の薄い樹脂フィルムで、両者は剥離ノリ3を
用いて貼り合せ基材シート4を作成している。この基材
シート4は水に含浸させると剥離ノリ3が溶解して、紙
と樹脂フィルムとが容易に剥れるようになっている。こ
の基材シート4の樹脂フィルム2の表面に昇華インキで
図柄を印刷して熱転写シートAとしたものである。
図2を参照して説明する。図1において、1は紙、2は
アクリル系の薄い樹脂フィルムで、両者は剥離ノリ3を
用いて貼り合せ基材シート4を作成している。この基材
シート4は水に含浸させると剥離ノリ3が溶解して、紙
と樹脂フィルムとが容易に剥れるようになっている。こ
の基材シート4の樹脂フィルム2の表面に昇華インキで
図柄を印刷して熱転写シートAとしたものである。
【0013】そして、熱転写シートAの樹脂フィルム2
に剥離剤及び可塑剤を混入した場合は、樹脂フィルム2
へ図柄を印刷する際に、ビデオプリンターのカセットリ
ボン等への付着を防止することができ、かつ、陶磁器製
品等の転写面6から剥し易くなり、さらに樹脂フィルム
2に伸縮性を持たせることができる。
に剥離剤及び可塑剤を混入した場合は、樹脂フィルム2
へ図柄を印刷する際に、ビデオプリンターのカセットリ
ボン等への付着を防止することができ、かつ、陶磁器製
品等の転写面6から剥し易くなり、さらに樹脂フィルム
2に伸縮性を持たせることができる。
【0014】次に、陶磁器製品等への転写方法は、図2
に示すように、陶磁器製のマグカップ5の周面にアクリ
ル系・メラミン系・ポリエステル系の樹脂をコーティン
グして図柄の転写面6を形成し、この転写面6の表面に
霧吹きで水を噴霧して湿気を持たせ、熱転写シートAの
樹脂フィルム2を密着し易くしておく。そして、あらか
じめ熱転写シートAを水に含浸させて紙1と樹脂フィル
ム2とを剥し易くした状態にして、前記転写面6に樹脂
フィルム2のみを図柄の印刷面を当てるようにして張り
付ける。張り付けた後にマグカップ5内に湯を注いでマ
グカップ5を加熱するか、オーブン又は電子レンジで加
熱すると、基材シート4の樹脂フィルム表面に昇華イン
キで印刷されている図柄が熱により昇華して転写面6に
染着し図柄が転写される。その後樹脂フィルム2を転写
面6から剥すと転写が完了する。
に示すように、陶磁器製のマグカップ5の周面にアクリ
ル系・メラミン系・ポリエステル系の樹脂をコーティン
グして図柄の転写面6を形成し、この転写面6の表面に
霧吹きで水を噴霧して湿気を持たせ、熱転写シートAの
樹脂フィルム2を密着し易くしておく。そして、あらか
じめ熱転写シートAを水に含浸させて紙1と樹脂フィル
ム2とを剥し易くした状態にして、前記転写面6に樹脂
フィルム2のみを図柄の印刷面を当てるようにして張り
付ける。張り付けた後にマグカップ5内に湯を注いでマ
グカップ5を加熱するか、オーブン又は電子レンジで加
熱すると、基材シート4の樹脂フィルム表面に昇華イン
キで印刷されている図柄が熱により昇華して転写面6に
染着し図柄が転写される。その後樹脂フィルム2を転写
面6から剥すと転写が完了する。
【0015】
【実施例】以下に、この発明の実施例を説明する。紙1
に剥離剤及び可塑剤を混入したアクリル系の樹脂フィル
ム2を剥離ノリ3を用いて貼り合せて基材シート4を作
成する。樹脂フィルムはできるだけ薄くし20〜40ミ
クロンとする。この基材シート4の樹脂フィルム2の表
面に、色々な創作デザイン又は画像等の図柄を昇華イン
キで印刷する。印刷はビデオプリンターですることもで
きるが、ビデオプリンターで印刷すると印刷時に熱によ
り昇華インキの一部が昇華し、昇華インキの機能が充分
に発揮されないので、昇華インキでオフセット印刷し常
温で乾燥させた方が良い熱転写シートAを作成すること
ができる。
に剥離剤及び可塑剤を混入したアクリル系の樹脂フィル
ム2を剥離ノリ3を用いて貼り合せて基材シート4を作
成する。樹脂フィルムはできるだけ薄くし20〜40ミ
クロンとする。この基材シート4の樹脂フィルム2の表
面に、色々な創作デザイン又は画像等の図柄を昇華イン
キで印刷する。印刷はビデオプリンターですることもで
きるが、ビデオプリンターで印刷すると印刷時に熱によ
り昇華インキの一部が昇華し、昇華インキの機能が充分
に発揮されないので、昇華インキでオフセット印刷し常
温で乾燥させた方が良い熱転写シートAを作成すること
ができる。
【0016】この熱転写シートAを用いた陶磁器製品等
への図柄の転写方法は、好みの図柄を印刷した熱転写シ
ートを選択して、マグカップ5の転写面6に張り付ける
前に、水に浸して紙1と樹脂フィルム2とを剥し易くし
ておき、一方マグカップ5の転写面6へは霧吹きで水を
噴霧して湿気を持たせて樹脂フィルムが自然に密着でき
るようにしておく。そして、樹脂フィルムの図柄が印刷
されている面を転写面6に当てるようにして樹脂フィル
ム2のみを張り付けて行くと、湿気により圧着機を使用
しなくても密着し、凹凸があっても順応して細部まで密
着し、また、樹脂フィルム2は密着した状態でスライド
させ張り付け位置を微調整することができるため、所望
の位置に正確に張り付けることができる。さらに、樹脂
フィルム2は20〜40ミクロンと極めて薄くしている
ので、多少の凹凸があっても順応し易く、マグカップ5
の把手にも張り付けることができる。この様に、転写面
6に樹脂フィルム2を張り付けてオーブンで170℃位
に加熱すると、マグカップ5の転写面6に図柄が鮮明に
転写される。湯をマグカップ5に注ぐことによっても転
写することができるが、170℃位の温度に加熱すると
昇華インキの染着がもっとも効果的に行われる。また、
電子レンジで5〜6分加熱しても同様に鮮明に転写され
る。
への図柄の転写方法は、好みの図柄を印刷した熱転写シ
ートを選択して、マグカップ5の転写面6に張り付ける
前に、水に浸して紙1と樹脂フィルム2とを剥し易くし
ておき、一方マグカップ5の転写面6へは霧吹きで水を
噴霧して湿気を持たせて樹脂フィルムが自然に密着でき
るようにしておく。そして、樹脂フィルムの図柄が印刷
されている面を転写面6に当てるようにして樹脂フィル
ム2のみを張り付けて行くと、湿気により圧着機を使用
しなくても密着し、凹凸があっても順応して細部まで密
着し、また、樹脂フィルム2は密着した状態でスライド
させ張り付け位置を微調整することができるため、所望
の位置に正確に張り付けることができる。さらに、樹脂
フィルム2は20〜40ミクロンと極めて薄くしている
ので、多少の凹凸があっても順応し易く、マグカップ5
の把手にも張り付けることができる。この様に、転写面
6に樹脂フィルム2を張り付けてオーブンで170℃位
に加熱すると、マグカップ5の転写面6に図柄が鮮明に
転写される。湯をマグカップ5に注ぐことによっても転
写することができるが、170℃位の温度に加熱すると
昇華インキの染着がもっとも効果的に行われる。また、
電子レンジで5〜6分加熱しても同様に鮮明に転写され
る。
【0017】
【発明の効果】この発明は上述のとおり構成されている
ので、以下に記載する効果を奏する。
ので、以下に記載する効果を奏する。
【0018】請求項1の発明によれば、熱転写シートの
樹脂フィルムのみを転写面に張り付けるものであり、か
つ薄い樹脂フィルムを使用しているので、転写面に張り
付ける場合、圧着機等を用いて圧力を加えなくても転写
面と樹脂フィルムとの間に間隙が生ずることなく容易に
密着させることができ、三次曲面を有する転写面に対し
ても密着して張り付けることができる。それ故、細部ま
で鮮明に転写することができる。
樹脂フィルムのみを転写面に張り付けるものであり、か
つ薄い樹脂フィルムを使用しているので、転写面に張り
付ける場合、圧着機等を用いて圧力を加えなくても転写
面と樹脂フィルムとの間に間隙が生ずることなく容易に
密着させることができ、三次曲面を有する転写面に対し
ても密着して張り付けることができる。それ故、細部ま
で鮮明に転写することができる。
【0019】請求項2の発明によれば、熱転写シートの
樹脂フィルムに剥離剤を混入したので、ビデオプリンタ
ーで印刷するときカセットリボンに付着することがな
く、その他の印刷機による場合も印刷がスムーズに行わ
れる。また、樹脂フィルムを転写面に張り付け加熱した
後でも、転写面から簡単かつ綺麗に剥すことができる。
樹脂フィルムに剥離剤を混入したので、ビデオプリンタ
ーで印刷するときカセットリボンに付着することがな
く、その他の印刷機による場合も印刷がスムーズに行わ
れる。また、樹脂フィルムを転写面に張り付け加熱した
後でも、転写面から簡単かつ綺麗に剥すことができる。
【0020】請求項3の発明によれば、熱転写シートの
樹脂フィルムに可塑剤を混入たので、樹脂フィルムに伸
縮性をもたせることができ、樹脂フィルムが薄いことと
相俟って転写面と樹脂フィルムとの間に間隙ができるこ
とがなく、空気が入ることもなく転写面に張り付けるこ
とができ、凹凸のある転写面等にも順応して張り付けが
でき、図柄が細部に到るまで一層鮮明に転写できる。
樹脂フィルムに可塑剤を混入たので、樹脂フィルムに伸
縮性をもたせることができ、樹脂フィルムが薄いことと
相俟って転写面と樹脂フィルムとの間に間隙ができるこ
とがなく、空気が入ることもなく転写面に張り付けるこ
とができ、凹凸のある転写面等にも順応して張り付けが
でき、図柄が細部に到るまで一層鮮明に転写できる。
【0011】請求項4の発明によれば、熱転写フィルム
を張り付ける場合に、圧着機等を使用して圧力を加える
必要がない。また、転写面に湿気をもたせてから樹脂フ
ィルムのみを当てるので、自然に転写面に樹脂フィルム
が密着し、空気が入らず又凹凸があっても間隙を生ずる
ことなく密着して張り付けることが容易にでき、さら
に、転写面に樹脂フィルムを張り付けた後もスライドさ
せることが可能であるから、所望の位置に正確に張り付
けることができる。したがって、転写面を形成したマグ
カップ等の陶磁器製・金属製・ガラス製の製品と、色々
な図柄を印刷した転写シートとをセットで購入すれば、
家庭において自分の好みに応じた図柄を極めて簡単にマ
グカップ等に転写することができる。
を張り付ける場合に、圧着機等を使用して圧力を加える
必要がない。また、転写面に湿気をもたせてから樹脂フ
ィルムのみを当てるので、自然に転写面に樹脂フィルム
が密着し、空気が入らず又凹凸があっても間隙を生ずる
ことなく密着して張り付けることが容易にでき、さら
に、転写面に樹脂フィルムを張り付けた後もスライドさ
せることが可能であるから、所望の位置に正確に張り付
けることができる。したがって、転写面を形成したマグ
カップ等の陶磁器製・金属製・ガラス製の製品と、色々
な図柄を印刷した転写シートとをセットで購入すれば、
家庭において自分の好みに応じた図柄を極めて簡単にマ
グカップ等に転写することができる。
【図1】熱転写シートの一部切欠正面図である。
【図2】転写面を形成したマグカップの斜視図である。
1…シート材、2…樹脂フィルム、3…剥離ノリ、4…
基材シート、5…製品(マグカップ)、6…図柄の転写
面
基材シート、5…製品(マグカップ)、6…図柄の転写
面
Claims (4)
- 【請求項1】紙等のシート材(1)にアクリル系・メラ
ミン系・ポリエステル系の薄い樹脂フィルム(2)を、
水に含浸させると溶解する剥離ノリ(3)を用いて貼り
合せ基材シート(4)を作成し、該シート(4)の樹脂
フィルム(2)の表面に昇華インキ又は昇華インキを含
む塗料で図柄を印刷したことを特徴とする熱転写シー
ト。 - 【請求項2】樹脂フィルム(2)に、シリコン等の剥離
剤を混入した請求項1記載の熱転写シート。 - 【請求項3】樹脂フィルム(2)に、可塑剤を混入した
請求項1又は2記載の熱転写シート。 - 【請求項4】陶磁器製・ガラス製・金属製の製品(5)
にアクリル系・メラミン系・ポリエステル系の樹脂を塗
布又はコーティングして形成した図柄の転写面(6)
に、湿気をもたせ、これに熱転写シート(A)をあらか
じめ水に含浸させ樹脂フィルム(2)を直に剥離できる
状態にして、前記転写面(6)に樹脂フィルム(2)の
みを張り付け、加熱して図柄を転写し、その後樹脂フィ
ルム(2)を転写面(6)から剥すことを特徴とする陶
磁器製品等への図柄の転写方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3302896A JPH09202037A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 熱転写シート及びこの熱転写シートを用いた陶磁器製品等への図柄の転写方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3302896A JPH09202037A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 熱転写シート及びこの熱転写シートを用いた陶磁器製品等への図柄の転写方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09202037A true JPH09202037A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=12375344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3302896A Pending JPH09202037A (ja) | 1996-01-26 | 1996-01-26 | 熱転写シート及びこの熱転写シートを用いた陶磁器製品等への図柄の転写方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09202037A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008508121A (ja) * | 2004-07-27 | 2008-03-21 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | フィルムインク支持媒体および昇華装飾方法 |
KR101635607B1 (ko) * | 2015-04-15 | 2016-07-01 | 허덕행 | 승화전사용 액상 폴리머 조성물, 이를 이용한 승화전사용 기재 및 승화전사용 기재의 제조방법 |
-
1996
- 1996-01-26 JP JP3302896A patent/JPH09202037A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008508121A (ja) * | 2004-07-27 | 2008-03-21 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | フィルムインク支持媒体および昇華装飾方法 |
KR101635607B1 (ko) * | 2015-04-15 | 2016-07-01 | 허덕행 | 승화전사용 액상 폴리머 조성물, 이를 이용한 승화전사용 기재 및 승화전사용 기재의 제조방법 |
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