JPH09201573A - 粉塵拭取装置 - Google Patents

粉塵拭取装置

Info

Publication number
JPH09201573A
JPH09201573A JP8035569A JP3556996A JPH09201573A JP H09201573 A JPH09201573 A JP H09201573A JP 8035569 A JP8035569 A JP 8035569A JP 3556996 A JP3556996 A JP 3556996A JP H09201573 A JPH09201573 A JP H09201573A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiping
work
wiping cloth
cloth
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8035569A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3136089B2 (ja
Inventor
Shingo Tanamura
真吾 棚村
Masayoshi Kuwamoto
雅善 桑本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP08035569A priority Critical patent/JP3136089B2/ja
Publication of JPH09201573A publication Critical patent/JPH09201573A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3136089B2 publication Critical patent/JP3136089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】円柱状の容器外面に付着した粉塵を除去するた
めの装置を提供する。 【解決手段】搬送物の底面及び側面をその搬送中に拭き
取る装置であって、搬送物の搬送機構(c)と、前記搬
送機構(c)の側方の位置に設置した搬送物の自転機構
1(g)及び自転機構2(j)と、前記搬送機構(c)
の下方に設置した底面拭取機構(h)と、搬送物の上方
の位置に設置された押圧機構(f)と、前記自転機構2
(j)の対向する位置に設置した側面拭取機構(k)と
から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円柱状の容器外面
に付着した粉塵を除去するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、円柱状の容器外面を検査する
ための検査装置が、特開平1−291110号公報に開
示されている。この装置は、照明装置により照明された
被検査物の検査面を撮像装置により撮像して得られた画
像信号を処理することにより被検査物の不良信号を発生
させて不良検出を行う検査装置である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような容器の外観
検査装置においては、容器の側面及び底面に粉塵が付着
していると、外観検査装置の画像信号に雑音として入
り、誤判定を招く原因となっている。また、一度検査装
置で不良判定された容器については、人手を使って布等
で全数清掃され再度検査する作業を行っている。前記人
手による容器清掃は検査ラインとは別に行うため、作業
効率が悪く著しく生産性が妨げられる欠点を有してい
る。もちろん、検査前に容器の外面を人手により拭き取
っておくことは検査の誤判定防止には有効であるが、多
大な作業量を要する。また、この場合にも、検査の直前
に完全に除去しなければならず、この作業は困難を極め
た。
【0004】さらに、このような粉塵を検査前に予め拭
き取るに際しては、例えば、実開平4−87785号公
報に開示された粉粒体等の外観検査装置における回転円
筒の表面に付着した粉塵を除去するための清掃装置を転
用することも考えられる。即ち、図5に示すように、中
心軸を回転軸として回転する2つの透明回転円筒(1)
を清掃する環状の払拭布(2)と、該払拭布(2)に接
触して設けられ払拭布の表面に対しスリット状に開口し
た払拭布清掃ノズル(3)と、前記払拭布を張設し、被
清掃体表面に払拭布を接触させるように設けられた支持
ローラー(4)と、払拭布を回転走行させる駆動ローラ
ー(5)とを備えた清掃装置である。
【0005】しかし、前記公報に開示された清掃装置で
は、回転円筒が移動せずに固定されており、自らが自転
する円筒に対する清掃装置であるため、搬送している途
中の円柱容器外面を清掃することにそのまま転用するこ
とは困難であった。
【0006】従って、本発明は、以上の実情を鑑みなさ
れたものであって、搬送中のバイアル等の円柱状の容器
外面に付着した粉塵を確実に除去できる装置の提供を目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の、請求項1に係る発明は、円柱状の搬送物の底面を搬
送中に拭き取る装置であって、搬送物の側面に作用して
搬送を行う搬送機構と、搬送物の底面に対向して設置し
た環状払拭布と払拭布の駆動ローラーとからなる底面拭
取機構と、搬送物の自転機構と、搬送物の上方位置に設
置した押圧機構とからなり、前記押圧機構を上下方向に
移動自在に係止したことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に係る発明は、円柱状の搬
送物の側面を搬送中に拭き取る装置であって、搬送物の
側面に作用して搬送を行う搬送機構と、搬送物の他方の
側面に対向して設置した環状払拭布と払拭布の駆動ロー
ラーとからなる側面拭取機構と、搬送物の自転機構とか
ら構成したことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項1及
び請求項2に記載した装置からなる搬送物の粉塵拭取装
置である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につき
添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一具体
的な実施形態たる粉塵拭取装置の全体構成を示す斜視図
である。図1に示すように、この拭取装置は、搬入コン
ベア部(a)と、底面拭取機構(d)と、側面拭取機構
(e)と、前記拭取機構(d)及び(e)における搬送
機構(c)と、搬出コンベア部(b)とからなる。
【0011】a.搬入コンベア部、b.搬出コンベア部 搬入コンベア部(a)及び搬出コンベア部(b)は、と
もに整列ガイドを有しワーク(W)を単列で搬送する公
知のベルトコンベアを用いている。
【0012】c.搬送機構 本実施例においては、前記搬送機構(c)は公知のスク
リューフィーダを用いたが、拭取面である片側の側面を
開放状態で搬送するものであって底面に対して搬送力を
付与しないで、搬送できるものであればこれに限定する
必要はない。また、スクリューフィーダ(c)そのもの
の回転方向については、図2に示すようにワークの接触
面から見てアッパー回転(矢示C方向)となるように設
定している。
【0013】また、前記スクリューフィーダ(c)は、
底面拭取機構(d)と側面拭取機構(e)の両者にわた
りワーク(W)を搬送できるように、それぞれの拭取機
構(d)(e)の長さを合わせた分以上の長さを有する
ものである。
【0014】d.底面拭取機構 前記底面拭取機構(d)は、図2及び図3に示すよう
に、搬送対象であるワーク(W)上部を押さえる押圧機
構(f)と、ワーク(W)を回転させる自転機構1
(g)と、ワーク(W)の底面を拭き取る底面拭取機構
(h)とからなる。
【0015】前記ワーク(W)の押圧機構(f)は、ワ
ーク(W)上面に当接する押圧部材(f1)と、前記押
圧部材(f1)を上下方向に移動自在に係止する押圧ガ
イド(f2)と、押圧ガイド(f2)をその高さを調節
自在にコンベア側面に固設する保持部材1(f3)とか
らなる。
【0016】押圧部材(f1)は、概略直方体の形状を
有する部材であって、その材質は、ワーク(W)の頭部
に対して摩擦抵抗の少ない材質、例えばワーク(W)頭
部が金属製の蓋である場合にはナイロン樹脂等が好まし
い。その長さは底面拭取機構(d)におけるワーク
(W)の搬送方向の長さ分を有するものであり、その下
面の形状は、少なくとも搬送方向の上流側については、
ワーク(W)の進行方向に沿って次第に低くなるように
斜めに切断された切断部(f21)を有している。さら
に、その重量については、1ワークあたりを押圧するに
最適な強さ、且つ、搬送抵抗にならない強さの値から1
ワーク自体の重量の値を差し引いた数値に、押圧するワ
ーク(W)の本数を乗じて算出している。また、本実施
例においては直方体形状の部材を直接ワーク(W)の頭
部に当接させているが、これに限定されるものではな
く、回転ローラー、ベアリング等の摺動部材を介して当
接させることも搬送抵抗を減少させるという観点からは
好ましい。
【0017】押圧ガイド(f2)は、下面の一部をその
長手方向に切り取った中空の直方体であって、その中空
部(f22)には前記の押圧部材(f1)が挿入されて
いる。また、切り取る下面の大きさは、その幅はワーク
(W)の頭部の幅より広く且つ前記押圧部材(f1)の
幅よりも狭くなるように設計されている。また、中空部
の高さは、スクリューフィーダ(c)部分にワーク
(W)を載置して、前記押圧部材(f1)の切断部(f
21)でない部分をワーク(W)頭部に当接させた場合
に、中空部の内側の上面に押圧部材(f1)の上面が当
たらないように設計されている。
【0018】保持部材1(f3)は、その一端で前記押
圧部材(f1)を内包した押圧ガイド(f2)を懸架し
て支持するものであり、他方の端部をコンベアの架台に
取り付けてある。尚、コンベア搬送面から押圧部材(f
1)下面までの高さを調節できるように、前記保持部材
1(f3)にはコンベアの取付穴に対して長穴、又はス
クリュージャッキ等の調節機構(図示せず)が設けられ
ている。
【0019】自転機構1(g)は、ワーク(W)の搬送
方向に沿って駆動しワーク(W)の側面に当接する無端
状のベルト状部材(g1)、前記ベルト部材(g1)の
ベルトガイド(g2)、前記ベルト部材(g1)を駆動
させるモータ(図示せず)、前記ベルトガイド(g1)
をその高さを調節自在にコンベア側面に固設する保持部
材2(g3)とからなる。
【0020】無端状のベルト部材(g1)は、ワーク
(W)の側面に当接するものであり、その材質はワーク
(W)の側面に対して摩擦抵抗の大きな材質、例えばワ
ーク(W)側面がガラス製の瓶である場合にはゴム等の
材質であり、本実施例においてはシリコン製のOリング
を用いた。なお、Oリングの回転方向は図1に示すよう
に搬送を促すような方向(矢示B方向)であり、スクリ
ューフィーダ(c)自体の回転によるワーク(W)の自
転方向と同じ方向としてあり、双方の回転によりワーク
(W)を自転させる。
【0021】ベルトガイド(g2)は、少なくとも1本
のOリングの幅を有する溝をワーク(W)の搬送長手方
向に沿って設けた概略直方体の形状を有するもので、そ
の長さは底面拭取機構(d)におけるワーク(W)の搬
送方向の長さ分を有するものである。また、その内部に
は前記ベルト部材(g1)を回転させるモータ、駆動プ
ーリー、ガイドプーリー(いずれも図示せず)を有して
いる。
【0022】保持部材2(g3)は、その一端で前記ベ
ルト部材(g1)をその外周に配設したベルトガイド
(g2)を支持するものであり、他方の端部をコンベア
の架台に取り付けるものである。尚、コンベア搬送面か
らベルト部材(g1)までの高さを調節できるように、
前記保持部材2(g3)には、コンベアの取付穴に対し
て長穴、又はスクリュージャッキ等の調節機構(図示せ
ず)が設けられている。
【0023】底面拭取機構(h)は、表面に清掃用の植
毛部(h1a)を有し積極的に回転走行する環状の払拭
布(h1)と、前記払拭布(h1)を張設し回転駆動を
行う駆動ローラー(h2)と、前記払拭布(h1)が回
転走行する際に適当な張りを保たせるガイドローラー
(h3)と、前記払拭布(h1)の植毛部(h1a)に
接触して設けられ前記植毛部(h1a)に付着した粉塵
を掻き出して吸引するエッジ吸引ノズル(h4)と、前
記払拭布(h1)の表面に対面して開口し前記払拭布
(h1)の表面に付着する粉塵を吸引除去する補助ノズ
ル(h5)と、前記エッジ吸引ノズル(h4)及び前記
補助ノズル(h5)を有する箱形の吸引ケース(h6)
と、静電気により前記植毛部(h1a)に付着した粉塵
を除電し剥離する除電装置(h7)とからなる。尚、前
記払拭布(h1)は、駆動ローラー(h2)及びガイド
ローラー(h3)から容易に着脱ができるように、少な
くとも1つのガイドローラーの位置を変更できるように
設計がなされている。
【0024】払拭布(h1)は、駆動ローラー(h2)
によりスクリューフィーダによるワーク(W)の搬送方
向に沿って回転走行し、植毛部(h1a)の先端がワー
ク(W)底面に当接している。駆動ローラー(h2)
は、回転駆動源(図示せず)に接続され、搬送中のワー
ク(W)の搬送方向(矢示A方向)と払拭布の走行方向
(矢示D方向)が同じ方向になるように回転させてい
る。これは、逆方向に回転させると相対速度が大きくな
りすぎるために、また、ワーク(W)が自転しているた
めに、払拭布(h7)が走行中によじれてしまうという
欠点があるため同方向としている。また、この場合に
は、搬送物の搬送速度と払拭布の走行速度とが一致して
いると相対速度が零となり、ワーク(W)の自転による
拭取効果しか発生しないために清掃面では好ましくな
い。そこで、一般的には、払拭布はその走行速度を上昇
させるとよじれ易くなるため、搬送物の搬送速度を上昇
させることにより相対速度をもたせるように設計してい
る。即ち、本実施例装置の処理能力を最大限上げるため
には、まず、よじれない程度の払拭布の走行速度の最大
値を算出し、その後、拭取効果を増すために、それ以上
のワーク搬送速度を定め、それに基づいてスクリューフ
ィーダ(c)の回転速度を決定することとなる。
【0025】ガイドローラー(h3)は、払拭布(h
1)がワーク(W)の底面に対して適度の圧力をもって
張設されるように設置されており、払拭布(h1)との
摩擦力により回転する。エッジ吸引ノズル(h4)は、
図3に示すように、その開口部がナイフエッジ状に形成
されているため、強固に付着した粉塵でも容易に掻き出
して吸引除去することができる。この際に払拭布(h
1)の植毛部(h1a)は、起毛が促進される方向に毛
羽立てられ、粉塵付着能力が再生される。補助ノズル
(h5)は、払拭布(h1)の表面に対面して開口する
ように設けられており、植毛部1aの表面に浮き上がっ
ている粉塵を吸引する。吸引ケース(h6)は、エッジ
吸引ノズル(h4)と補助ノズル(h5)を有し、図示
しないポンプでエアーを吸引することによりこの吸引ケ
ース(h6)内を負圧に保っている。除電装置(h7)
は、公知の静電気除去装置であり吸引ケース(h6)の
前後いずれか一方の、または前後両側の、走行する払拭
布(h1)の近傍に設けられ、払拭布(h1)に発生し
ている静電気の反対の電荷を付与することにより電気的
に中性とするものである。
【0026】e.側面拭取機構 次に、側面拭取機構(e)は、図4に示すように、搬送
対象であるワーク(W)を回転させる自転機構2(j)
と、ワーク(W)の側面を拭き取る側面拭取機構(k)
とからなる。
【0027】自転機構2(j)は、前記底面拭取機構
(d)の自転機構1(g)と同様の構成からなるもので
あり、図4において、自転機構2(j)のうち自転機構
1(g)と同様の部分については同一の記号を付したた
め、その詳細な説明は省略する。
【0028】側面拭取機構(k)は、前記底面拭取機構
(d)の底面拭取機構(h)と概略同様の構成からなる
ものであり、図4において、側面拭取機構(k)のうち
底面拭取機構(h)と同様の部分については同一の記号
を付したため、同一部分の詳細な説明は省略するが、以
下に底面拭取機構(h)との構成上の相違点について説
明する。
【0029】まず、駆動ローラー(h2)は、回転駆動
源(図示せず)に接続され、ワーク(W)との接触面に
おいて払拭布(h1)が下向き(矢示E方向)になるよ
うに回転させる。
【0030】次に、側面拭取機構(k)は、底面拭取機
構(h)の構成に加えて、自転機構2(j)のワーク
(W)を挟んで対向する部分に、押板部(k8)を有す
る点が異なる。押板部(k8)は、払拭布(k1)を押
板部(k8)とワーク(W)とで挟む位置、即ち環状の
払拭布(k1)の内側に設置され、払拭布(k1)に対
して滑りのよい材質からなり且つワークの表面形状に合
致した凸面を有する押板(k8a)、前記押板(k8
a)に接続されワーク(W)への押接力を付与する押接
力付与部材(k8b)、前記押接力付与部材(k8b)
をその高さを調節自在にコンベア側面に固設する保持部
材3(k8c)とからなる。
【0031】押板(k8a)については、本実施例にお
いてはワーク(W)の側面形状に合致した部材を直接払
拭布(k1)に当接させているが、これに限定されるも
のではなく、回転ローラー、ベアリング等の摺動部材を
介し、さらには搬送ワーク(W)の表面形状に合致させ
て配設した1以上のガイドローラーを介して当接させる
ことも、回転抵抗を減少させ、ワークの粉塵の完全除去
という観点からは好ましい。
【0032】押付力付与部材(k8b)は、バネ、ゴ
ム、エアを用いたアブソーバ等のものにより押付力を発
生させるものである。その強さについては、1ワークあ
たりを押し付けるに最適な強さの数値に、押し付けるワ
ークの本数を乗じて算出し、その算出値より押付力付与
部材の(k8b)の選定を行っている。
【0033】また、保持部材3(k8c)は、一端で前
記押付力付与部材(k8b)を支持するものであり、他
方の端部をコンベアの架台に取り付けるものである。
尚、コンベア搬送面から押板(k8a)までの高さを調
節できるように、前記保持部材3(k8c)には、コン
ベアの取付穴に対して長穴、又はスクリュージャッキ等
の調節機構が設けられている。
【0034】次に、以上の構成を備える装置の作用につ
いて説明する。まず、表面の汚れたワーク(W)は、単
列のベルトコンベア(a)によって、矢示A方向に、底
面拭取機構(d)の手前まで搬送される。ついで、スク
リューフィーダ(c)によって底面拭取機構(d)に搬
送され、底面拭取機構(d)に進入していく。このと
き、スクリューフィーダ(c)の回転方向は前述のごと
くアッパー回転としているので、スクリューフィーダ
(c)とワーク(W)の接触点が図2に示すc1の位置
になり、ダウン回転の場合の接触位置c2よりも下側に
なり、ワークの搬送安定性が増して、安定的なワークの
搬送が実現できる。
【0035】次に、底面拭取装置(d)への進入の際に
は、押圧部材(f1)に設けた切断部(f21)によ
り、ワーク(W)は矢示A方向に進行ながら徐々に押圧
部材(f1)を持ち上げ、押圧部材(f1)の重量とワ
ーク(W)の自重とによりワーク(W)が下方に押さえ
付けられた状態となる。また、この押圧部材(f1)と
ワーク(W)頭部との当接部分は摺動性のよい部材、例
えばナイロン樹脂、で構成されているため、ワーク
(W)搬送の抵抗及び自転の抵抗になったり、当接して
いる頭部を破損することもない。また、切断部(f2
1)を通過してワーク(W)が押圧部材(f21)を最
大限押し上げた際にも、押圧部材(f21)の中空部の
内側の上面に押圧部材(f1)の上面が当接しておら
ず、搬送抵抗になることもない。さらに、押圧するに際
しての1ワークあたりにかける最適な力を、ワーク
(W)の材質と払拭布(h1)の材質により算出し、こ
れより、押圧部材(f21)の重量を算出してあるた
め、最適な押圧力の付与を実現できる。
【0036】ついで、底面拭取機構(d)の内部におい
ては、自転機構1(g)の回転モータ(図示せず)によ
りベルト部材(g1)が回転走行しており、搬送されて
いるワーク(W)の側面に当接しワーク(W)を回転さ
せる。前述のごとく、このときのベルト(g1)の回転
方向は、図1に示す矢示B方向であり、スクリューフィ
ーダ(c)によるワーク(W)の自転方向と同じ方向に
しているため、双方の効果が相まって、ワーク(W)の
自転が促進される。また、ベルト部材にはシリコン製の
Oリングを用いたため、確実に回転力を付与できるとと
もに、一般的に用いられるゴム材等と異なり耐久性も良
く、温度変化や経時変化でゴム材が変質し表面が割れ
て、その破損片がワーク(W)に付着することもない。
【0037】また、これと同時に、底面拭取機構(h)
の払拭布(h1)がワーク(W)底面に当接し走行して
いる。このときの払拭布(h1)の走行方向及び走行速
度は、前述のごとく、ワーク搬送方向に対して同じ方
向、且つ、ワークの搬送速度よりも遅くしている。この
ため、払拭布(h1)とワーク(W)との間には相対速
度が発生し、その相対速度とワーク(W)の自転との両
者の作用が相まって、ワーク底面が完全に拭き取られ
る。その相対速度は払拭布のよじれを発生させるほど大
きくはないため、安定した払拭布の回転を得ることがで
きる。
【0038】この底面拭取機構(h)においては、ワー
ク(W)の底面に付着した粉塵を摺接する払拭布(h
1)によって拭き取った後、払拭布(h1)に拭き取ら
れた粉塵は、払拭布(h1)に接触するエッジ吸引ノズ
ル(h4)にて掻き出される。さらに前記エッジ吸引ノ
ズル(h4)は払拭布(h1)の植毛部(h1a)を毛
羽立てて粉塵を浮き上がらせ、補助ノズル(h5)によ
って植毛部(h1a)の表面から、この粉塵を吸引除去
する。さらに、除電装置(h7)によって、連続回転走
行により払拭布(h1)に発生している静電気を除去し
て電荷が正負0の状態になるようにして、空中に浮遊し
ている粉塵の再付着を防止する。さらに、払拭布の電荷
を正負0の状態とするために、例えばワーク外表面が正
に帯電し粉塵が負の電荷を帯びているために外表面に付
着する粉塵を、電荷0の払拭布(h1)にて静電気力に
より剥がす効果が上昇する。
【0039】このように本実施例によれば、払拭布(h
1)の清掃が完全に行われ払拭布(h1)の植毛部(h
1a)内に粉塵が滞留することを防止することができ、
その結果、ワーク(W)の底面の清掃を確実に行うこと
ができる。また、この払拭布(h1)による拭取時に
は、自転機構1(g)によりワーク(W)が回転してい
るため、底面を十分に且つ完全に拭き取ることができ
る。さらに、押圧部材(f1)がその自重及びワーク
(W)自重とにより、最適な力でワークを払拭布に押し
付けているため、払拭布(h1)とワーク底面の接触力
が増すことにより粉塵が完全に拭き取られる。また、ワ
ーク(W)の底面形状が平面でない場合、例えば凹形状
となっている場合、でも、払拭布の植毛部(h1a)に
より粉塵が完全に除去される。さらに、払拭布(h1)
自体を人手にて洗浄することなく、長時間にわたってワ
ーク(W)の底面を完全に清浄に保つことができる。
【0040】このようにして、その底面を拭き取られた
ワーク(W)は、スクリューフィーダ(c)によって、
側面拭取機構(e)に搬送される。
【0041】側面拭取機構(e)においても、前記と同
様の構成を有する自転機構2(j)によりベルト部材が
回転走行しており、搬送されているワーク(W)の側面
に当接しワーク(W)を回転させており、前述の自転機
構1(g)と全く同様であるため詳細の説明は省略す
る。
【0042】また、これと同時に、側面拭取機構(k)
の払拭布(h1)がワーク(W)側面に当接しながら走
行している。このときの払拭布(h1)は、前述の如
く、ワーク(W)との接触面において払拭布(h1a)
が下向き(矢示E方向)になるように回転させる。これ
により、ワーク(W)が浮き上がることがなくなり、搬
送安定性が確保される。
【0043】この側面拭取機構(k)は、ワーク(W)
の側面に付着した粉塵を摺接する払拭布(h1)により
拭き取るが、前述の底面拭取機構(h)における作用と
同様である部分の説明は省略する。
【0044】ワーク(W)の側面を拭き取る際において
は、押板部(k8)が払拭布(h1)をワーク(W)に
押し付けており、払拭布(h1)とワーク(W)側面の
接触力が増すことにより粉塵が完全に拭き取られる。こ
の場合には、押圧するに際しての最適な力を、ワーク
(W)の材質と払拭布(h1)の材質により算出し、こ
れより、押付力付与部材(k8b)の選定を行っている
ため、最適な押付力の付与を実現できる。
【0045】また、ワーク(W)の側面の形状が平面で
ない場合、例えば図4に示すような首の部分を有する場
合でも、ワークの形状に合致した押板部(k8)の凸部
が払拭布(h1)を首の部分が摺接することにより、さ
らに、払拭布の植毛部(h1a)により、粉塵が完全に
除去される。
【0046】このように本実施例によれば、前述の底面
拭取機構(d)の作用に加えて、ワーク(W)の側面の
清掃を確実に行うことができる。また、この側面を払拭
布(h1)により拭き取る際には、自転機構2(g)に
よりワーク(W)が回転しているため、側面を十分に且
つ完全に拭き取ることができる。さらに、押板部(k
8)がその最適な力で払拭布をワークに押し付けている
ため、払拭布(h1)とワーク側面の接触力が増すこと
により粉塵が完全に拭き取られる。また、ワーク(W)
の首部形状が平面でない場合でも、押板(k8a)の形
状がワーク(W)外形に合致しているため、払拭布(h
1)とワーク首部とが完全に接触し、粉塵が完全に除去
される。
【0047】また、保持部材1(f3)、保持部材2
(g3)及び保持部材(h8c)は、コンベア架台に、
押圧機構(f)、自転機構1(g)及び自転機構2
(j)、底面拭取機構(h)及び側面拭取機構(k)を
各々架台に取り付けるものであるが、前述の如く、コン
ベア搬送面からの高さ位置を調節できるようにしている
ため、ワーク(W)の高さ、形状が変更した際には、こ
れを調整することにより異なるワーク(W)に容易に対
応することができる。
【0048】さらに、この実施例に係る拭取装置におい
ては、底面拭取機構(d)と側面拭取機構(e)との搬
送を、1本のスクリューフィーダ(c)により実現して
いるため、2つの拭取装置間で速度調整をする必要がな
く、また、処理速度に差がある場合の処理装置間のバッ
ファが必要でなく、コンパクトな装置構成とすることが
できるものであるので、外観検査装置等の装置類に組み
込んで使用するのに適しており、検査装置の分解、組立
に際しても拭取装置のワンタッチ化を図ることができ
る。
【0049】以上より、ワークを搬送させつつその底面
及び側面を、長時間自動で完全に拭き取ることができる
装置を供給できる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1に
係る発明によれば、円柱状の搬送物を強制的に自転させ
る自転機構を設けたこと、被清掃体底面を払拭布に適切
な圧力でその搬送物の上方より押し付ける押圧部材を設
けたこと、及び、払拭布に植毛部を設けたことにより、
被拭取物の底面形状が平面でない場合を含めて、完全に
その底面を拭き取ることができる。また、被拭取物表面
から拭き取った粉塵を吸引ノズルにて払拭布の植毛部を
毛羽立たせることにより掻き出し吸引除去するととも
に、植毛部の表面に浮き出た粉塵をも補助ノズルによっ
て吸引除去するので、植毛部の表面の粉塵により逆に被
清掃体表面が汚れることを防止でき、長時間に亘って被
拭取体表面を清浄に保つことが可能となる。
【0051】また、請求項2に係る発明によれば、円柱
状の搬送物を強制的に自転させる自転機構を設けたこ
と、払拭布を被清掃体側面に適切な圧力で押し付ける押
付部材を設けたこと、払拭布の回転経路を被清掃体表面
の外形形状に合致させたこと、及び、払拭布に植毛部を
設けたことにより、被拭取物の側面形状が平面でない場
合を含めて、完全にその側面を拭き取ることができる。
【0052】また、請求項3に係る発明によれば、上述
の効果に加えて、被拭取物の側面及び底面を完全に拭き
取ることをコンパクトな装置にて実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一具体的実施形態たる粉塵拭取装置を
示す斜視図である。
【図2】図1における底面拭取機構の正面図である。
【図3】図1における底面拭取機構の側面図である。
【図4】図1における側面拭取機構の正面図である。
【図5】従来技術の清掃装置を表す側面図である。
【符号の説明】
a 搬入コンベア部 b 搬出コンベア部 c 搬送機構 d 底面拭取機構 e 側面拭取機構 f 押圧機構 g 自転機構1 h 底面拭取機構 j 自転機構2 k 側面拭取機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の搬送物の底面を搬送中に拭き取
    る装置であって、搬送物の側面に作用して搬送を行う搬
    送機構と、搬送物の底面に対向して設置した環状払拭布
    と払拭布の駆動ローラーとからなる底面拭取機構と、搬
    送物の自転機構と、搬送物の上方位置に設置した押圧機
    構とからなり、前記押圧機構を上下方向に移動自在に係
    止したことを特徴とする粉塵拭取装置。
  2. 【請求項2】 円柱状の搬送物の側面を搬送中に拭き取
    る装置であって、搬送物の側面に作用して搬送を行う搬
    送機構と、搬送物の他方の側面に対向して設置した環状
    払拭布と払拭布の駆動ローラーとからなる側面拭取機構
    と、搬送物の自転機構とを備えたことを特徴とする粉塵
    拭取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1及び請求項2に記載した装置か
    らなる搬送物の粉塵拭取装置。
JP08035569A 1996-01-29 1996-01-29 粉塵拭取装置 Expired - Fee Related JP3136089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08035569A JP3136089B2 (ja) 1996-01-29 1996-01-29 粉塵拭取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08035569A JP3136089B2 (ja) 1996-01-29 1996-01-29 粉塵拭取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09201573A true JPH09201573A (ja) 1997-08-05
JP3136089B2 JP3136089B2 (ja) 2001-02-19

Family

ID=12445397

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08035569A Expired - Fee Related JP3136089B2 (ja) 1996-01-29 1996-01-29 粉塵拭取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3136089B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003098099A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Kirin Techno-System Corp 容器検査装置
JP2014094341A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Sony Corp 清掃装置
CN106238363A (zh) * 2016-08-30 2016-12-21 常州普莱德新能源电池科技有限公司 端板焊接面擦拭器
CN113474095A (zh) * 2019-02-20 2021-10-01 日东电工株式会社 异物去除装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL2028198B1 (en) * 2021-05-12 2022-11-30 Karz B V Cleaning device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003098099A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Kirin Techno-System Corp 容器検査装置
JP2014094341A (ja) * 2012-11-08 2014-05-22 Sony Corp 清掃装置
CN106238363A (zh) * 2016-08-30 2016-12-21 常州普莱德新能源电池科技有限公司 端板焊接面擦拭器
CN113474095A (zh) * 2019-02-20 2021-10-01 日东电工株式会社 异物去除装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3136089B2 (ja) 2001-02-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5878866A (en) Device for conveying glass plates
JP3136089B2 (ja) 粉塵拭取装置
US4701973A (en) Bottle duster
CN217971169U (zh) 一种高效的带式输送机
KR100322032B1 (ko) 벨트콘베어의 브러시크리너
JPH11236117A (ja) ローラコンベアシステム
KR200164989Y1 (ko) 컨베이어 청소장치
JP4543485B2 (ja) 無端チェーンコンベア清掃装置
JPH085140Y2 (ja) 搬送装置
JPH05341278A (ja) 板状材のクリーニング装置及びクリーニング方法
CN217625943U (zh) 玻璃磨边机的输送清洁装置
KR960013956A (ko) 콘베이어 벨트의 이물질 제거장치
JPH09326377A (ja) 基板処理装置
KR20070116453A (ko) 컨베이어 이물 제거장치
CN220617289U (zh) 一种输送机送料机构
JPH05147721A (ja) スクリユーコンベアの清掃装置
JPH0433514B2 (ja)
CN212097983U (zh) 一种酵母重组胶原蛋白敷料贴包装盒覆膜机
CN216582643U (zh) 一种光伏电池片的传输系统及印刷设备
CN220550117U (zh) 一种玻璃瓶喷釉机用的瓶身旋转机构
CN218690920U (zh) 一种抗静电涂覆装置
CN117430322B (zh) 一种玻璃自动切割设备
JPH1195242A (ja) 液晶パネル端子クリーニング方法及び装置
JP4839265B2 (ja) 枚葉印刷機における排紙部搬送ベルトの清掃装置
JPH1071369A (ja) 缶体の外面クリーナ

Legal Events

Date Code Title Description
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081201

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091201

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees