JPH09200434A - カラー画像読み取り装置 - Google Patents

カラー画像読み取り装置

Info

Publication number
JPH09200434A
JPH09200434A JP8005579A JP557996A JPH09200434A JP H09200434 A JPH09200434 A JP H09200434A JP 8005579 A JP8005579 A JP 8005579A JP 557996 A JP557996 A JP 557996A JP H09200434 A JPH09200434 A JP H09200434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
reading
carriage
image
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8005579A
Other languages
English (en)
Inventor
Masuhisa Ogiwara
益寿 荻原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8005579A priority Critical patent/JPH09200434A/ja
Publication of JPH09200434A publication Critical patent/JPH09200434A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数回の走査によりカラー画像を読み取るカ
ラー画像読み取り装置において、各走査における復帰条
件を等しくすることにより、複数回走査時の走査再現性
を改善し色ズレの防止を図ること。 【解決手段】 画像走査手段を複数回駆動することによ
り多色の画像情報を検出するカラー画像読み取り装置に
おいて、原稿の読み取り走査に先立ち、画像読み取り走
査の復帰最高速度を確保できる走査長まで前進走査し、
復帰最高速度で4回の読み取り走査開始位置まで復帰さ
せた後、画像読み取り走査に入る。第1回目の読み取り
走査に先立ち前走査を入れ、第2回目以降と同じ復帰条
件とすることで、走査系の位置再現性を改善し、色ズレ
の低減を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数回原稿を走査
して順次色情報を読み取るカラー画像読み取り装置に関
し、詳しくは各走査における走査位置の変動を防止する
ように走査キャリッジの駆動モーターを制御するカラー
画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像読み取り装置においては、通常、原
稿情報は、照明手段及び反射ミラーを有する走査キャリ
ッジを、適切な速度で移動させることにより走査され、
連続的な画像情報として読み取られる。
【0003】更に、カラー画像読み取り装置において
は、原稿画像の反射光もしくは透過光を波長域による分
解、例えば光の3原色であるB(ブルー)、G(グリー
ン)、R(レッド)に分解し、各波長域の強度を検出し
てこれらを色情報として読み込んでいる。
【0004】ページメモリを持たないカラー画像読み取
り装置においては、画像情報入力時の各色データに相互
演算を施した後、再び各色データを画像走査毎にシリア
ルに出力する場合、例えばカラープリントする場合を考
慮して複数回の走査による画像入力が行われている。
【0005】このような複数回の走査による画像入力が
行われるカラー画像読み取り装置では、通常、画像反射
光をR,G,Bの3原色光を読み取りつつ、減法混色に
よる色再現を行うための補色系の色信号、すなわちY
(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K
(黒)の色信号に変換して各走査毎に各色信号を順に出
力する。この場合、カラー画像の読み取りには4回の画
像走査を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここでカラー画像読取
装置では、通常4回原稿を走査して順次色情報を読み取
っているが、4回の走査の位置再現性が一致しないと色
ズレを生じ、読み取り画質の劣化を引き起こす。
【0007】図21は、従来のカラー画像読み取り画像
の拡大図を示しているが、主走査(センサー画素列方
向)及び副走査(キャリッジ走査方向)に読み取りの位
置ズレがあることが分かる。更にこの位置ズレは4回の
走査のうち、第1回目の走査に生じている。図22はフ
ルレートキャリッジ(全速キャリッジ)の位置再現性を
レーザーにて評価したデータを示すが、この結果から
も、第1回目の走査を開始する前の位置だけが他の走査
に比べ位置ズレを起こしていることが分かる。
【0008】このような第1回目の走査だけが読み取り
位置にズレを生じる原因を究明した結果、第2回目以降
の走査に対しては前の読み取り走査の高速復帰走査が行
われた後に読み取りに入るのに対し、第1回目だけは読
み取り走査の前に高速復帰走査がないため、走査系に与
える反動が違い、キャリッジの位置・姿勢に違いが生じ
ているためであることが判明した。
【0009】本発明は、この知見に基づき、複数回の走
査によりカラー画像を読み取るカラー画像読み取り装置
において、各走査における復帰条件を等しくすることに
より、複数回走査時の走査再現性を改善し色ズレの防止
を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明においては、画像走査手段を複数回駆動す
ることにより多色の画像情報を検出するカラー画像読み
取り装置において、原稿の読み取り走査に先立ち、画像
読み取り走査の復帰最高速度を確保できる走査長まで前
進走査し、復帰最高速度で4回の読み取り走査開始位置
まで復帰させた後、画像読み取り走査に入ることを特徴
とする。
【0011】本発明は以上のような構成によつて、第1
回目の読み取り走査に先立ち前走査を入れ、第2回目以
降と同じ復帰条件とすることで、走査系の位置再現性を
改善し、色ズレの低減を図ることができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を詳細かつ具体的に説明する。
【0013】図1は、本発明が適用される画像読み取り
装置の概略構成図である。原稿台ガラス1の上面には原
稿2が載置され、この原稿2には原稿押さえ3により原
稿台ガラス1に押さえつけられる。原稿台ガラス1の下
方には、原稿2の画像を読み取るための原稿走査機構4
が設けられている。この原稿走査機構4は、原稿台ガラ
ス1の面に沿って矢印方向に速度Vで移動するフルレー
トキャリッジ5と、速度V/2で移動するハーフレート
キャリッジ(半速キャリッジ)6と、レンズ7と、読み
取りセンサー8とを備えている。フルレートキャリッジ
5はランプ5aとミラー5bを備え、また、ハーフレー
トキャリッジ6はミラー6a,6bを備えている。原稿
2はランプ5aからの光により照射され、原稿2からの
反射光は、ミラー5b,6a,6b、レンズ7からなる
縮小光学系を介して読み取りセンサー8の撮像面に線状
に結像し、原稿の画像が画像信号に変換される。
【0014】図2は、図1に示す画像読み取り装置の駆
動走査機構を模式的に示す概略図である。第1の走査ワ
イヤ9aは、その一端が固定部位10に固定され、ハー
フレートキャリッジ6のアイドラープーリー6c、フル
レートキャリッジ5、ガイドプーリー11、駆動巻き取
りプーリー12の順に巻き掛けられている。また、第2
の走査ワイヤ9bは、その一端がテンション印加スプリ
ング13を介して固定部位14に固定され、ハーフレー
トキャリッジ6のアイドラープーリー6d、ガイドプー
リー15、駆動巻き取りプーリー12の順に巻き掛けら
れている。巻き取りプーリー12は、タイミングベルト
16を介して駆動モータのプーリー17に接続されてい
る。
【0015】駆動モータのプーリー17が矢印方向に回
転すると、フルレートキャリッジ5及びハーフレートキ
ャリッジ6は第1の走査ワイヤ9aにより牽引され、フ
ルレートキャリッジ5が走査レール18に案内されて矢
印方向に速度Vで移動し、ハーフレートキャリッジ6が
走査レール19に案内されてフルレートキャリッジ5の
半分の速度V/2で移動する。これにより、原稿2の面
から読み取りセンサー8までの光路長が一定に維持され
た状態で副走査方向に走査が行われる。このとき、ハー
フレートキャリッジ6は、第2の走査ワイヤ9bを介し
てテンション印加スプリング13により走査方向に弾性
的に引かれており、第1の走査ワイヤ9aに一定の張力
が与えられる。なお、図示された走査ワイヤ9a,9b
及びスプリング13等のキャリッジの走査手段及びガイ
ド手段は、機械のフロント側とリア側の双方に設けられ
ており、キャリッジの両側を牽引するようにして走査し
ている。
【0016】図3は、画像読み取り装置を含む複写機全
体の回路系を単純化して示すブロック図である。複写機
は、原稿の画像を読み取ってRGBの読み取り信号に変
換する画像読み取り部20と、RGBの読み取り信号を
YMCKの書き出し信号に変換する画像処理部21と、
YMCKの書き出し信号に基づいて用紙上に画像を出力
する画像出力部22とを備えている。
【0017】画像読み取り部20においては、画像入力
装置制御CPU23が、モータ制御回路24を介して駆
動用モータ25のドライブ条件(電圧、電流)及びモー
タの速度制御を行つている。また、画像入力装置制御C
PU23は、キャリッジの絶対位置を検知するための位
置センサー26の監視、照明装置27及び冷却装置28
の制御を行つている。また、カラーの画像読み取りセン
サー8の出力は画像入力基板29に供給され、画像入力
回路29からはRGBの読み取り信号が出力される。
【0018】画像処理部21の画像処理基板30は、R
GBの読み取り信号に対して、階調補正、色補正、マト
リックス処理等の画像処理を行ってYMCKの書き出し
信号を出力する。
【0019】画像出力部22の主CPU基板31は、Y
MCKの書き出し信号に基づいて、Y、M、C、Kの色
材信号を順次生成して、Y、M、C、Kの各画像形成部
(図示せず)に順次供給する。この主CPU基板31に
は、操作パネル(図示せず)や装置の動作状態を検出す
るための各種のセンサー(図示せず)が接続されてい
る。
【0020】画像読み取り装置の走査は、通常、画像出
力部22及び画像処理部21と同期を取る必要があるこ
とから、図に示す幾つかの同期信号、たとえば、ページ
同期信号PS、ライン同期信号LS等で接続されてい
る。これらの同期信号に従って画像読み取りの走査が行
われている。
【0021】原稿走査は、前記したページ同期信号に基
づいて毎回同期が取られて開始される。一方、キャリッ
ジの副走査方向のズレはキャリッジの停止位置及び姿勢
に起因しており、主走査方向のズレは機械のフロントと
リア側での走査ワイヤーの伸びの違い及びミラー等の結
像系の調整エラー等から生じている。
【0022】次に、本実施例の画像読み取り装置におけ
る走査制御について説明する。
【0023】図4は、本実施例における画像読み取り走
査制御のフローチャートである。
【0024】たとえば、操作パネルから画像読み取り装
置の走査開始が指示されると、通常、読み取り倍率や用
紙サイズの情報がメインCPU31から画像読み取り部
20に転送される(ステップ101)。次に、最大走査
長でスキャンが行われ、原稿サイズと原稿の色が検出さ
れる(ステップ102)。次に、倍率及び原稿サイズに
従って画像入力装置制御CPU23が、キャリッジ5,
6を駆動するモータ25の駆動パターン、すなわち、走
査プロファイルを算出する(ステップ103)。更に、
本発明の特徴とする前走査を行う(ステップ104)。
この前走査には、読み取り倍率に応じたキャリッジの走
査開始位置まで移動させる処理が含まれいる。読み取り
倍率に応じてキャリッジの走査開始位置を変更する理由
については後述する。次に、ステップ102の検出結果
から、原稿がカラーであるか否かを判別し(ステップ1
05)、カラー原稿の場合には走査サイクル数Nを4に
設定し(ステップ106)、白黒原稿の場合にはNを1
に設定する(ステップ107)。次に、ページ同期信号
PSが入力されるのを待ち(ステップ108)、ページ
同期信号PSが入力されたら、読み取り走査を開始する
(ステップ109)。読み取り走査が終了したら(ステ
ップ110)、キャリッジをホームポジションに戻し
(ステップ111)、処理を終える。
【0025】次に、上述したステップ104の前走査に
おいて、読み取り倍率に応じてキャリッジの走査開始位
置を変更する理由を以下に説明する。画像読み取り装置
においては、読み取り倍率に応じて走査速度を変更する
必要がある。たとえば、読み取り倍率が50%である場
合には、走査速度を、読み取り倍率が100%である場
合の走査速度に比べて2倍にする必要がある。このた
め、キャリッジの走査が開始されてから、一定の走査速
度に達するまでの時間が、読み取り倍率に応じて変化す
ることになる。図5は、読み取り倍率をパラメータとし
たキャリッジの走査速度の立ち上がりプロファイルを示
すグラフである。図5において、横軸は時間を示し、縦
軸はキャリッジの走査速度を示し、ハッチングを付した
部分が立ち上がり距離を示す。図5のグラフから判るよ
うに、画像読み取りの際には、キャリッジの立ち上がり
距離、すなわち、キャリッジの走査を開始してから一定
の走査速度に達するまでの距離、すなわち、プレスキャ
ン距離が必要であり、しかも、このプレスキャン距離は
読み取り倍率に応じて大幅に変化する。
【0026】読み取り倍率に拘わらず常に一定の走査速
度で画像の読み取りが行えるようにするためには、最も
長い立ち上がり距離、すなわち、図5の例では読み取り
倍率が50%である場合の立ち上がり距離に合わせてプ
レスキャン距離を設定する必要がある。しかしながら、
この場合には、立ち上がり距離が短い定速(拡大)の読
み取り時に必要以上の距離を走査することになり、画像
読み取り効率が低下する。そこでこの不都合を防止する
ため、読み取り倍率に応じて、連続的または多段階にプ
レスキャン距離を設定して、画像読み取りの生産性を落
とさないようにしている。図6は、読み取り倍率とプレ
スキャン距離の関係を示すグラフである。図6におい
て、直線Pは、図5のグラフの立ち上がり距離に対応す
るプレスキャン距離を示し、直線Qは立ち上がり距離に
加えてキャリッジの過渡振動減衰距離を考慮したプレス
キャン距離を示す。また、直線Rは読み取り倍率に応じ
て多段階にプレスキャン距離を設定した例を示す。
【0027】また、キャリッジの走査開始位置は、画像
読み取り装置の動作モードによっても異なってくる。こ
こで、いくつかの動作モードの基本的な動作について説
明する。
【0028】図7は、基準位置の変更を伴う読み取り動
作の例を示すグラフである。このグラフは、上述したよ
うに、読み取り倍率に応じて立ち上がり距離を設定する
場合、或いは、原稿が基準ガイド(位置決めガイド)に
当接していない場合、すなわち、基準位置に原稿が載置
されていない場合の動作を示す。図7の例では、最初に
キャリッジはホームポジションから走査を開始し、原稿
台ガラスの全長に渡って走査して、原稿サイズと原稿色
を検出し、ホームポジションに戻る。次に、キャリッジ
は設定されたプレスキャン開始位置まで移動され、この
位置から走査を開始する。キャリッジの走査は、カラー
原稿の場合、1枚に対して4回行われる。
【0029】図8は、拡大連写動作の例を示すグラフで
ある。拡大連写動作とは、1枚の原稿の画像を複数のブ
ロック、たとえば、3×3のブロックに分割し、各ブロ
ックごとに拡大読み取りを行うものである。この場合に
は、副走査方向の走査開始位置が各ブロックごとに変更
される。
【0030】図9は、基準位置の変更を伴わない読み取
り動作を示し、停止状態すなわちホームポジションから
プレスキャン距離なしで直接読み取り走査を開始する。
【0031】図10は、原稿サイズ・色黒検知走査後
に、前走査なし読み取り走査を開始する場合を示す。
【0032】図11は、キャリッジの移動動作を走査速
度と時間の関係で示したグラフである。図11(A)
は、ページ同期信号PSである。図11(B)は、図9
に示す移動動作に対応しており、走査前に走査方向と同
じ方向にキャリッジを基準位置まで移動させている。こ
の動作では、走査前の基準位置までの移動方向と、第1
〜4走査の復帰方向とは移動方向が反対であるので、第
1走査開始時においては、第2〜4走査の開始前とはキ
ャリッジの位置及び姿勢が異なっている。
【0033】図12は、第1走査に先立つ前走査の復帰
プロファイルと4回の走査の位置ズレの関係を評価した
結果を示すグラフである。横軸は、第1〜4走査の画像
読み取り走査の復帰最高速度VRに対する前走査の最高
速度VHの比を示している。この結果より、前走査で画
像読み取り走査と同じ最高速度で戻した時に色ズレが最
小になることが分かる。横軸のゼロは、復帰動作を伴わ
ない単一方向の基準位置への移動動作(図7)のデータ
を示し、この時に色ズレが一番大きいことが分かる。ま
た、図13は、時間の経過に対するキャリッジの移動速
度の変化を示す復帰プロファイルのグラフである。図1
3において、α1は基準位置変更走査開始時の加速度と
画像読み取り走査開始時の加速度、α2は基準位置変更
走査停止時の加速度と画像読み取り走査停止時の加速
度、Bは基準位置変更走査時において走査速度が一定で
ある期間を示す。
【0034】図11(D)は、本実施例におけるキャリ
ッジの復帰動作のプロファイルを示すグラフである。本
実施例においては、第1走査に先立って、第1〜4走査
の画像読み取り走査の復帰方向と同じ方向にキャリッジ
が復帰するように、基準位置変更走査時にキャリッジの
移動を制御している。また、第1〜4走査の画像読み取
り走査の復帰最高速度VRと前走査の復帰最高速度VH
一致するようにしている。更に、前走査時に走査速度が
一定となる時間を可能な限り短くしている。
【0035】すなわち、第1走査に先立って、キャリッ
ジを画像読み取り走査方向に画像読み取り走査よりも高
速に移動を開始させ、移動が停止したら、今度はキャリ
ッジを画像読み取り走査方向とは反対方向に移動を開始
させ、速度が画像読み取り走査の復帰最高速度に達した
ら減速を開始し、移動速度が0になったら、キャリッジ
の移動を停止させる。
【0036】これにより、第1走査開始時のキャリッジ
の状態と、第2〜4走査開始時のキャリッジの状態が等
しくなり、各走査の読み取り位置のずれがなくなる。ま
た、復帰走査の定速度域を最小時間に抑えることで、読
み取りの生産性を落とさないようにすることができる。
更に、前走査の往動も読み取り速度より高速とすること
で更に移動動作に要する時間を短縮でき、一層生産性を
上げることができる。
【0037】なお、図11(C)に示すように、読み取
り走査と同じサイクルを前走査に入れることも考えられ
るが、この場合には、色ズレの低減の効果はあるが、余
分な走査動作が挿入されるので、生産性が低下する。
【0038】図14は、キャリッジ復帰時の速度プロフ
ァイルと、キャリッジの速度、加速度、及び反動の関係
を示すグラフである。図14(A)は、若干の定常域の
時間を有する本実施例におけるグラフである。また、図
14(B)は、定常域の時間を無くした場合のグラフで
ある。図14(A),図14(B)に示すキャリッジ復
帰時の速度プロファイルにおいては、最高速度が読み取
り走査時の復帰プロファイルの最高速度に一致している
ので、第1〜4走査開始時のキャリッジの状態が等しく
なる。これに対して、図14(C)に示すように、前走
査時の最高速度が画像読み取り走査の復帰最高速度より
も遅い場合には、キャリッジの反動のパターンが、画像
読み取り走査の復帰時のキャリッジの反動のパターンと
異なってくるので、第1〜4走査開始時のキャリッジの
状態を完全に等しくすることはできない。また、図14
(D)に示すように、前走査時の最高速度が画像読み取
り走査の復帰最高速度に一致しているが、加速度が小さ
い場合にも、キャリッジの反動のパターンが、画像読み
取り走査の復帰時のキャリッジの反動のパターンと異な
ってくるので、この差がキャリッジの位置や姿勢に影響
を及ぼす。
【0039】図4(B)は、図4(A)のフローチャー
トのステップ104の前走査の詳細を示すフローチャー
トである。従来の画像読み取り装置においては、ステッ
プ104においては、倍率に応じて単一方向のレジ移動
動作を実施していたのに対し、本発明では、上述したよ
うに、キャリッジが一旦基準位置を通過した後、復帰さ
せて基準位置に停止させる動作をとっている。この時、
復帰の最高速度を画像読み取りの復帰速度と同じにする
ことで色ズレを防いでいる。
【0040】先ず、キャリッジの停止位置(通常はホー
ムポジション)から基準位置までの距離L1を算出する
(ステップ201)。通常、この距離L1は装置の機械
構造から一義的に決定される。次に、読み取りの復帰時
における最高速度(リターントップ)を確保するために
前走査の走査長L2を算出する(ステップ202)。こ
の走査長L2は、図15及び図16に示される走路長と
復帰プロファイルの関係から求めることができる。次
に、L1+L2の距離を前走査して基準位置まで戻るた
めの走査プロファイルを算出する(ステップ204)。
次に、読み取り倍率に応じて、走査プロファイルに基づ
いて、図18に示すようにキャリッジを往復動させて前
走査を行う(ステップ205)。
【0041】図15は、画像読み取りの各復帰プロファ
イルを示すグラフである。また、図16は、各復帰プロ
ファイルを実現するための制御データを示す説明図であ
る。図15から判るように、走査長に応じて復帰最高速
度V31,V30,V29,・・・が変わっている。この復帰
最高速度は、キャリッジが概ね最短時間で復帰するよう
決められるもので、ここでは復帰の最高速度及び最高速
度の時間が走査長(復帰長)により一義的に決められて
いる。また図17に示すように、立ち上がりの過渡振動
が減衰する時間TH(図17(A)参照)は、最高速度
を保持するプロファイル(図17(B)参照)を採用す
ることで、より位置の再現性を上げることができる。な
お、図17(C)は、キャリッジの速度、加速度、躍
動、及び反動の変化を示すグラフである。
【0042】図18及び図19は、本発明の画像読み取
り装置におけるキャリッジの移動動作の説明図である。
図18は、基準位置の変更を伴う読み取り動作の場合で
あり、従来例を示す図7に対応している。図18に示す
例においては、第1回目の走査に先立ち、復帰を伴う移
動動作を追加している。但し、同一原稿を連続読み取り
する場合は、1枚目のみに前走査を入れ、2枚目以降は
直前に復帰走査が入るため前走査を追加する必要はな
い。また、図18は、拡大連写動作の場合であり、従来
例の図8に対応している。図19に示す例においては、
各ブロックの第1回目の走査に先立ち、復帰を伴う移動
動作を追加している。
【0043】なお、走査系の経時的な変化を考えると、
前走査の復帰走査から次の読み取り走査までの待機時間
を読み取りサイクルの待機時間に合わせることで、更な
る色ズレを低減することができる。
【0044】また、上述した実施例においては、キャリ
ッジの復帰プロファイルを台形波形としたが、図20に
示すような指数関数波形を採用し、反動条件が同じにな
るよう復帰させることで同様な効果が得られる。
【0045】また、上述した実施例においてはフルレー
トキャリッジ及びハーフレートキャリッジからなる縮小
方式の読み取り系に対して本発明を適用しているが、読
み取り系を搭載したイメージングユニット走査方式の読
み取りにも本発明の前走査は同等な効果が期待出来るも
のである。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数回に分けて順次色情報を読み取るカラー画像読み取
り装置における画像情報の位置ズレ(色ズレ)を低減す
ることができ、更に生産性を落とさないという効果もあ
る。
【0047】また本発明によれば、拡大読み取り及び高
精細化により読み取り画素サイズが小さくなると、走査
系の位置ズレの影響は大きくなることから、この場合の
高画質読み取りにも効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される画像読み取り装置の概略
構成図である。
【図2】 図1に示す画像読み取り装置の駆動走査機構
を模式的に示す概略図である。
【図3】 画像読み取り装置を含む複写機全体の回路系
を単純化して示すブロック図である。
【図4】 本実施例における画像読み取り走査制御のフ
ローチャートである。
【図5】 読み取り倍率をパラメータとしたキャリッジ
の走査速度の立ち上がりプロファイルを示すグラフであ
る。
【図6】 読み取り倍率とプレスキャン距離の関係を示
すグラフである。
【図7】 基準位置の変更を伴う読み取り動作の例を示
すグラフである。
【図8】 拡大連写動作の例を示すグラフである。
【図9】 基準位置の変更を伴わない読み取り動作を示
すグラフである。
【図10】 原稿サイズ・色黒検知走査後に、前走査な
しで読み取り走査を開始する場合を示すグラフである。
【図11】 キャリッジの移動動作を走査速度と時間の
関係で示したグラフである。
【図12】 第1走査に先立つ前走査の復帰プロファイ
ルと4回の走査の位置ズレの関係を評価した結果を示す
グラフである。
【図13】 時間の経過に対するキャリッジの移動速度
の変化を示す復帰プロファイルのグラフである。
【図14】 キャリッジ復帰時の速度プロファイルと、
キャリッジの速度、加速度、及び反動の関係を示すグラ
フである。
【図15】 画像読み取りの各復帰プロファイルを示す
グラフである。
【図16】 各復帰プロファイルを実現するための制御
データを示す説明図である。
【図17】 速度プロファイルと振動の関係を示す図で
ある。
【図18】 本発明の画像読み取り装置における基準位
置の変更を伴う読み取り動作の場合のキャリッジの移動
動作の説明図である。
【図19】 本発明の画像読み取り装置における拡大連
写動作のキャリッジの移動動作の説明図である。
【図20】 指数関数加減速での振動特性を示す説明図
である。
【図21】 カラー読み取り画像の拡大図である。
【図22】 従来技術のフルレートキャリッジ停止位置
再現特性を示す図である。
【符号の説明】
1…原稿台ガラス、2…原稿、3…原稿押さえ、4…原
稿走査機構、5…フルレートキャリッジ、5a…ラン
プ、5b…ミラー、6…ハーフレートキャリッジ、6
a,6b…ミラー、7…レンズ、8…読み取りセンサ
ー、9a…第1の走査ワイヤ、9b…第2の走査ワイ
ヤ、10…固定部位、11…ガイドプーリー、12…駆
動巻き取りプーリー、13…テンション印加スプリン
グ、14…固定部位、15…ガイドプーリー、16…タ
イミングベルト、17…プーリー、18,19…走査レ
ール、21…画像処理部、22…画像出力部、20…画
像読み取り部、CPU23…画像入力部制御用、24…
モータ制御回路、25…駆動用モータ、26…位置セン
サー、27…照明装置、28…冷却装置、29…画像入
力回路、30…画像処理基板、31…主CPU基板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に対して読み取り手段を走査手段に
    より複数回往復動させて原稿の画像を読み取るカラー画
    像読み取り装置において、 前記読み取り手段の定位置からの往動による最初の原稿
    画像の読み取り走査に先立ち、前記読み取り手段を、原
    稿画像の読み取り走査時の復動方向と同じ方向に移動さ
    せた後に停止させる前走査を行う制御手段を設けたこと
    を特徴とするカラー画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記前走査を行う制御手段は、前記読み
    取り手段を、原稿画像の読み取り走査時の復動方向と同
    じ方向に復動の際の復帰最高移動速度で移動させた後に
    停止させるものである請求項1記載のカラー画像読み取
    り装置。
  3. 【請求項3】 前記前走査を行う制御手段は、前記読み
    取り手段を、原稿画像の読み取り走査時の復動方向と同
    じ方向に復動の際の加速度で移動させた後に停止させる
    ものである請求項1記載のカラー画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記前走査を行う制御手段は、前記読み
    取り手段を、原稿画像の読み取り走査時の復動方向と同
    じ方向に復動の際の復帰最高移動速度及び加速度で移動
    させた後に停止させるものである請求項1記載のカラー
    画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記前走査における復帰最高移動速度で
    走査する時間を、原稿画像の読み取り走査の復帰最高移
    動速度で走査する時間より短くしたことを特徴とする請
    求項1記載のカラー画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記前走査の復帰最高移動速度を、等倍
    読み取り時の読み取り速度より速くしたことを特徴とす
    る請求項1記載のカラー画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 前記読み取り手段が、原稿の面に沿って
    移動するミラーと、該ミラーからの反射光を固定位置に
    配置された読み取りセンサーに集束させるレンズからな
    る縮小光学系を備えていることを特徴とする請求項1記
    載のカラー画像読み取り装置。
JP8005579A 1996-01-17 1996-01-17 カラー画像読み取り装置 Pending JPH09200434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8005579A JPH09200434A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 カラー画像読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8005579A JPH09200434A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 カラー画像読み取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09200434A true JPH09200434A (ja) 1997-07-31

Family

ID=11615149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8005579A Pending JPH09200434A (ja) 1996-01-17 1996-01-17 カラー画像読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09200434A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0366380B1 (en) Image scanning and printing apparatus
US5181104A (en) Image processing apparatus having a reader movable to a designated position
US9300832B2 (en) Image reader and image forming apparatus
US20040174575A1 (en) Image reading apparatus and image reading method
US20070019255A1 (en) Image input apparatus and image forming method
JP2002344708A (ja) 画像読み取り装置及び画像形成装置
US20040169895A1 (en) Image reading apparatus
JP2006101273A (ja) 画像読取装置
JPH09200434A (ja) カラー画像読み取り装置
US20220263967A1 (en) Flatbed scanner and method for producing scan data
JPH066529A (ja) 画像読取装置
JP3816360B2 (ja) 画像読取装置及び画像読取方法
JPH0723180A (ja) 画像読取り装置
JP7458753B2 (ja) 原稿読取装置
JPH11136454A (ja) 画像読取装置
JPH0514609A (ja) 画像処理装置
JPH10224552A (ja) 画像読取装置および画像読取方法
JP4353045B2 (ja) 画像読取装置
JPH08265510A (ja) 画像読取装置
JP3501545B2 (ja) 画像読取装置及びその方法
JP2003029352A (ja) 双方向フラットベッド走査および自動文書供給方法ならびに光学走査装置
JP2810371B2 (ja) 画像読取装置
JPH06164848A (ja) 画像読取り装置
JPH0681229B2 (ja) 画像読取装置
JP2008258947A (ja) 複合型画像形成装置及び複合型画像形成装置の制御方法