JPH09200193A - 同期保護方法および同期保護回路 - Google Patents

同期保護方法および同期保護回路

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JPH09200193A
JPH09200193A JP8007583A JP758396A JPH09200193A JP H09200193 A JPH09200193 A JP H09200193A JP 8007583 A JP8007583 A JP 8007583A JP 758396 A JP758396 A JP 758396A JP H09200193 A JPH09200193 A JP H09200193A
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Takaya Hayashi
貴也 林
Seiji Fujiwara
誠司 藤原
Mikihiro Ouchi
幹博 大内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル伝送におけるフレーム同期信号の
捕捉、保護に用いられる同期保護回路に関して、同期は
ずれ状態において最初に偽の同期シンボルが入力された
場合でもこれにとらわれること無く、次に真の同期シン
ボルが入力された場合にはこれを捕捉し所定の保護を行
って速やかに同期を捕捉する同期保護回路を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 同期シンボル検出回路102は同期シン
ボルが入力される毎に一致パルスを出力する。制御回路
103は同期はずれ状態において後方保護の開始の合図
となるスタートパルスを保護回路104と保護回路10
5に交互に出力する。保護回路104と保護回路105
は入力されたスタートパルスを起点としてそれぞれ同期
の捕捉、保護を行う。選択回路104は同期を捕捉でき
た保護回路104または105を選択し、捕捉された同
期パルスを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はQPSK(Quadra
ture Phase Shift Keying )、多値QAM(Quadrature
Amplitude Modulation )などを用いてディジタル伝送
を行う際、受信システムにおいて必要とされる同期保護
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル信号処理による映像信
号の帯域圧縮技術の進歩に伴い、QPSK、QAMなど
を用いたディジタルデータの伝送が通信分野だけにとど
まらず、放送分野にまで広く普及する可能性がますます
高くなってきている。ディジタル伝送を行う際、もっと
も大切な要素の一つに「同期」がある。同期とは、「送
受信間の時刻合わせ」ということができる。受信側で信
号を復元するときの最初の手がかりが同期であり、同期
の強さがシステムの強さを左右するといっても過言では
ない。したがって、同期の保護は必須の技術である。
【0003】さて、ディジタル伝送におけるフレーム同
期信号の捕捉、保護に関しては、同期信号の検出、前方
保護および後方保護からなる方法を用いることがある。
以下図面を参照しながら、上記のような方法を実施した
従来の同期保護回路の一例について説明する。図11は
従来の同期保護回路の構成を示すブロック図である。図
11において、101はディジタルデータ入力端子、1
02は同期シンボル検出回路、901は保護回路、10
7は同期パルス出力端子である。
【0004】以上のような同期保護回路において、ディ
ジタルデータは、必要があれば並列データに変換された
後、ディジタルデータ入力端子101より入力される。
同期シンボル検出回路102は、入力されたディジタル
データ系列と予め決められているフレーム同期信号を表
すディジタルデータ系列(以下、便宜的に「同期シンボ
ル」呼ぶ)とを比較し、両者が一致したときに正極性の
一致パルスを保護回路901に出力する。保護回路90
1では、検出したフレーム同期信号に対して前方保護、
後方保護を行い、同期が捕捉された状態において同期パ
ルス出力端子107にフレーム同期信号と同期した同期
パルスを出力する。
【0005】ここで、上記の各回路における動作および
信号処理の様子を詳細に述べる。まず、例を用いて同期
シンボル検出回路102の信号処理の様子を示す。い
ま、例として図12に示すフレーム構造を持ったデータ
系列を伝送するものとする。すなわち、フレーム同期信
号を表すシンボルをFSとし、情報を表すシンボルをD
0,D1,D2,D3としたときに、1フレームの構造
はフレーム同期信号を表す1個のシンボルFSと情報を
表す4個のシンボルD0,D1,D2,D3の計5個の
シンボルからなるものとする。ただし、情報を表すシン
ボルD0,D1,D2,D3の中には、フレーム同期信
号を表すシンボルFSに偶然一致するもの(D0=FS
またはD1=FSまたはD2=FSまたはD3=FS)
もある。
【0006】このようなフレーム構造を持ったディジタ
ルデータからなる図13(a)に示すような入力データ
が同期シンボル検出回路102に入力されたときに、同
期シンボル検出回路102の正極性の出力である一致パ
ルスは、図13(b)に示すようになる。ただし、図1
3(a)の入力データには、シンボルFSがフレーム同
期信号に対応して周期的に現れるものと、情報シンボル
として偶発的に現れるものとがある。フレーム同期信号
を表すものとして現れるシンボルFSを便宜的に「真の
同期シンボル」、情報を表すシンボルD0,D1,D2
またはD3として現れるシンボルFSを便宜的に「疑似
同期シンボル」と呼ぶことにする。
【0007】同期シンボル検出回路102は、図13
(a)のような入力データが入力されたとき、シンボル
FSを検出すると論理レベルH(以下、“H”と記す)
となり、それ以外の時は論理レベルL(以下、“L”と
記す)となる一致パルスを出力する。したがって、同期
シンボル検出回路102は真の同期シンボルと疑似同期
シンボルとを区別することなく、図13(b)に示すよ
うに一致パルスを出力することになる。なお、図13
(a)において、斜線のない部分のシンボルFSは真の
同期シンボルを示し、斜線のある部分のシンボルFSは
疑似同期シンボルに対応するシンボルを示す。また、図
13(b)において、斜線がない部分のパルスは真の同
期シンボルを検出したことによる一致パルスを示し、斜
線がある部分のパルスは疑似同期シンボルを検出したこ
とによる一致パルスを示している。
【0008】つぎに、保護回路901の構成および動作
について、図14を参照しながら説明する。図14に競
合カウンタを用いた保護回路901の構成例のブロック
図を示す。図14において、401は一致パルス入力端
子、402はNOT回路、403,404,1202は
AND回路、405はOKカウンタ、406はNGカウ
ンタ、407はRS−フリップフロップ、1201はフ
レームカウンタ制御回路、409はフレームカウンタ、
107は同期パルス出力端子である。
【0009】以上のような保護回路901において、一
致パルス入力端子401から入力された一致パルスはA
ND回路403とNOT回路402とフレームカウンタ
制御回路1201とに入力される。AND回路403
は、一致パルスとフレームカウンタ409から出力され
るフレームパルスとの論理積をとり、その論理演算結果
であるOKパルスをNGカウンタ406のクリア入力端
子およびOKカウンタ405のカウント入力端子へ供給
する。
【0010】NOT回路402は一致パルスの論理を反
転してAND回路404に供給する。AND回路404
は、NOT回路402の出力とフレームカウンタ409
から出力されるフレームパルスとの論理積をとり、その
論理演算結果であるNGパルスをOKカウンタ405の
クリア入力端子およびNGカウンタ406のカウント入
力端子に供給する。
【0011】OKカウンタ405は、入力されるOKパ
ルスの数を計数し、計数値が所定の値(例えば、2)に
達すると、RS−フリップフロップ407のセット入力
端子Sにセットパルスを供給する。このときの所定の値
を後方保護段数と呼ぶ。また、OKカウンタ405は、
NGパルスがクリア入力端子に入力されると、計数値が
0にクリアされる。
【0012】NGカウンタ406は、入力されるNGパ
ルスの数を計数し、計数値が所定の値(例えば、2)に
達すると、RS−フリップフロップ407のリセット入
力端子Rにリセットパルスを供給する。このときの所定
の値を前方保護段数と呼ぶ。また、NGカウンタ406
は、OKパルスがクリア入力端子に入力されると、計数
値が0にクリアされる。
【0013】RS−フリップフロップ407は、セット
入力端子Sにセットパルスが入力されると出力端子Qに
“H”を出力し、リセット入力端子Rにリセットパルス
が入力されると出力端子Qに“L”を出力する。RS−
フリップフロップ407の出力端子Qより出力される同
期状態信号は、AND回路1202とフレームカウンタ
制御回路1201とに入力される。同期状態信号は、同
期捕捉状態では“H”となり、同期はずれ状態では
“L”となる。
【0014】フレームカウンタ制御回路1201は、一
致パルスとフレームパルスと同期状態信号とを入力と
し、フレームカウンタクリアパルスを出力とし、つぎの
2つの動作を行う。 (1)同期捕捉および同期はずれのいずれの状態であっ
ても、すなわち同期状態信号が“H”であっても“L”
であっても、フレームパルスが入力された場合は同じタ
イミングでフレームカウンタクリアパルスを出力してフ
レームカウンタ409に供給する。
【0015】(2)同期はずれ状態、すなわち同期状態
信号が“L”の状態において、初めて一致パルスが入力
された場合、または同期はずれ状態において一致パルス
が入力されてから1フレーム周期以上経た後再び一致パ
ルスが入力された場合に、入力された一致パルスと同じ
タイミングでフレームカウンタクリアパルスを出力して
フレームカウンタ409に供給する。ただし、一致パル
スが入力されてから1フレーム周期以内に再び一致パル
スが入力された場合にはこれを無視し、フレームカウン
タクリアパルスは出力しない。
【0016】フレームカウンタ409は、シンボルの計
数を行い、計数値が所定の1フレームのシンボル数、す
なわちフレーム周期に達したとき、フレームパルスを出
力してAND回路403,404,1202およびフレ
ームカウンタ制御回路1201に供給する。また、フレ
ームカウンタクリアパルスが入力された場合にはその計
数値を0とする。
【0017】AND回路1202は、同期状態信号とフ
レームパルスとの論理積をとり、フレーム同期パルスを
同期パルス出力端子107より出力する。以上のような
保護回路901の構成例によって、後方保護段数を2と
した場合の後方保護により、同期はずれ状態から同期信
号が捕捉される状態に至る様子を図15を用いて詳細に
説明する。
【0018】いま、同期シンボル検出回路102に入力
されたディジタルデータから同期シンボル(疑似同期シ
ンボルを含む)が検出され、一致パルスが保護回路90
1に入力されたものとする。ただし、回路はすべて初期
状態にあったものとする。時刻t1において、フレーム
パルスが“H”になると、フレームカウンタクリアパル
スが“H”になる。このとき、一致パルスは“L”であ
るためNOT回路402の出力は“H”である。したが
って、フレームパルスが“H”になると、AND回路4
04の出力であるNGパルスが“H”となり、OKカウ
ンタ405の計数値は0にクリアされ、NGカウンタ4
06の計数値は1となる。
【0019】同期はずれ状態において同期シンボルが初
めて検出された時刻をt2とする。この時刻t2におい
て、一致パルスが初めて“H”となるものとする。ただ
し、このとき検出された同期シンボルは真の同期シンボ
ルであり、この一致パルスには斜線はいれていない。フ
レームカウンタ制御回路1201は、一致パルスが入力
された場合、同じタイミングでフレームカウンタクリア
パルスを出力してフレームカウンタ409に供給する。
ただし、一致パルスが入力されてから1フレーム周期以
内に再び一致パルスが入力された場合にはこれを無視
し、フレームカウンタクリアパルスを出力しない。
【0020】フレームカウンタクリアパルスが“H”と
なると、フレームカウンタ409の計数値が0にクリア
され、1フレーム周期の計数を開始する。フレームカウ
ンタ409は同期シンボルが検出されてから1フレーム
周期(1Tf)たった時点(時刻t4)においてフレー
ムパルスは“H”となる。フレームカウンタ409はク
リアされるまで以降この動作を周期的に繰り返す。つま
り、フレームカウンタクリアパルスが、時刻t4,t
6,t7で“H”となり、時刻t6,t7でフレームパ
ルスは“H”となる。
【0021】時刻t3において、疑似同期シンボルが存
在したとする。疑似同期シンボルを検出した同期パター
ン検出回路102は時刻t3に一致パルスを“H”とす
る。疑似同期シンボルによる一致パルスには、目印のた
め斜線を付加している。しかし、フレームカウンタ制御
回路1201は、先に真の同期シンボルによる一致パル
スを受信した時刻t2から1フレーム周期以内に受信し
た一致パルス(時刻t3の疑似同期シンボルによる一致
パルス)を無視するため、フレームカウンタクリアパル
スは“L”のままである(図15において、○印で示
す)。
【0022】時刻t4において、真の同期シンボルを検
出し、一致パルスが“H”になったとする。一方、時刻
t2にフレーム周期の計数を開始したフレームカウンタ
409から1周期たったことを示すフレームパルスが時
刻t4で“H”になる。したがって、一致パルスとフレ
ームパルスとが同時に“H”となるため、OKパルスが
“H”となり、OKカウンタ405の計数値が1となる
とともに、NGカウンタ406の計数値は0にクリアさ
れる。このとき、NGパルスは出力されない。
【0023】時刻t5において、疑似同期シンボルが存
在したとする。ただし、時刻t5は、先に真の同期シン
ボルを検出した時刻t4から1フレーム周期以内の時刻
であるとする。疑似同期シンボルを検出した同期パター
ン検出回路102は、時刻t5に一致パルスに“H”を
出力する。しかし、フレームカウンタ制御回路1201
は、先に一致パルスを受信した時刻t4から1フレーム
周期以内に受信した一致パルスを無視するため、フレー
ムカウンタクリアパルスは“L”のままである。
【0024】時刻t6において、真の同期シンボルが検
出されると、再び一致パルスとフレームパルスが同時に
“H”になる。OKパルスが“H”となり、OKカウン
タ405の計数値は2となり、保護段数に達し、NGカ
ウンタ406の計数値は0にクリアされる。OKカウン
タ405が保護段数に達したため、セットパルスは
“H”となり、RS−フリップフロップ407をセット
する。セットされたRS−フリップフロップ407の出
力である同期状態信号は“H”となり、同期が捕捉され
た状態に達する。
【0025】時刻t7より、フレームパルスが最終的な
出力である同期パルスとして出力されることとなる。上
記のように、フレーム同期信号をフレーム長の周期で連
続して検出したときのみ同期捕捉とすることを後方保護
と呼ぶ。なお、後方保護段数を2とした上記従来の構成
による後方保護では、上記のようなデータが入力された
場合、1フレームの周期をTfで表すと、初めて真の同
期シンボルが入力されてから同期捕捉状態に至るまで
に、2Tf要することになる。
【0026】同様に、前方保護段数を2とした場合に同
期捕捉状態から同期はずれ状態に至る様子を図16を用
いて詳細に説明する。時刻t1において真の同期パルス
が検出されたとする。一致パルスとフレームパルスが同
時に“H”となり、OKパルスが“H”となるため、O
Kカウンタ405の計数値が(n−1)からnに1増え
る(nは任意の整数)。また、同期捕捉状態にあるた
め、同期状態信号が“H”で同期パルスが出力される。
このとき、NGパルスは“L”のままで、NGカウンタ
406の計数値はリセットされ、0となっている。ま
た、フレームカウンタクリアパルスはフレーム周期毎に
出力されている。
【0027】時刻t1より1フレーム周期以内のある時
刻t2において、疑似同期シンボルが検出されたとす
る。時刻t2に一致パルスは“H”となるが、フレーム
カウンタ制御回路1201は先に一致パルスが入力され
た時刻t1より1フレーム周期以内に発生した一致パル
スを無視するため、時刻t2ではフレームカウンタクリ
アパルスは出力されない。
【0028】時刻t3において、再び真の同期シンボル
が検出され、一致パルスが“H”となったとする。この
とき、時刻t1と同様に、一致パルスとフレームパルス
が同時に“H”となり、OKパルスが“H”となるた
め、OKカウンタ405の計数値はnから(n+1)に
1増える。また、同期捕捉状態にあるため、同期状態信
号が“H”で同期パルスが出力される。このとき、NG
パルスは“L”のままで、NGカウンタ406の計数値
はリセットされ、0となっている。また、フレームカウ
ンタクリアパルスはフレーム周期毎に出力されている。
【0029】時刻t4において本来来るべき真の同期シ
ンボルが来なかったとする。このとき、OKパルスは
“L”のままで、NGパルスが“H”となり、NGカウ
ンタ406の計数値は1増え、OKカウンタ405の計
数値は0にクリアされる。しかし、この時点でも同期状
態信号は“H”であり、フレームパルスもフレームカウ
ンタクリアパルスも出力されており、同期パルスは周期
的に出力され、同期はずれ状態には至っていない。
【0030】時刻t5においても本来来るべき真の同期
シンボルが来なかったとする。このとき、NGパルスが
“H”となり、NGカウンタ406の計数値は1増えて
2となり、OKカウンタ405の計数値は0にクリアさ
れる。NGカウンタ406は計数値が前方保護段数に達
したので、リセットパルスを出力する。このため、時刻
t5より同期状態信号は“L”となり、同期パルスは出
力されなくなり、後方保護により再び同期が捕捉される
まで同期はずれ状態に移行する。
【0031】上記のように、一度同期状捕捉態に入れば
多少同期シンボルが検出されなくてもできるだけ同期捕
捉状態を維持し、連続して何フレームか同期シンボルが
こなかったときにはじめて同期はずれ状態とみなすこと
を前方保護と呼ぶ。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】先にも述べたように、
フレーム構造を持ったディジタルデータの伝送において
は、フレーム同期信号を表すシンボルとまったく同じ情
報シンボル、すなわち疑似同期シンボルが伝送されるこ
とがある。図11で示す従来の同期保護回路が同期はず
れ状態で後方保護を行う際に、疑似同期シンボルが真の
同期シンボルに先立って入力された場合を考える。後方
保護段数を2とした場合の後方保護により、同期はずれ
状態から同期捕捉状態に至るまでのタイミングチャート
を図17に示し、同期はずれ状態から同期捕捉状態に至
るまでの過程を図17を参照しながら説明する。
【0033】いま、入力されたデータ系列より同期シン
ボル検出回路102が同期シンボルに一致するシンボル
を検出し、図17に示す一致パルスを保護回路901に
入力したものとする。なお、入力データ系列には、周期
的に現れる真の同期シンボルとランダムに現れる疑似同
期シンボルが存在するものとする。同期はずれ状態にお
いて、時刻t1に初めて一致パルスが“H”になったと
する。ただし、これは疑似同期シンボルを検出したこと
によるものであるとする。フレームカウンタ制御回路1
201は、初めて一致パルスが“H”になったため、同
じタイミングでフレームカウンタクリアパルスを出力
し、フレームカウンタ409による1フレーム長の周期
の計数が開始される。
【0034】先に疑似同期シンボルが入力された時刻t
1の後1フレーム周期以内のある時刻t2において、一
致パルスが“H”になったものとする。ただし、これは
真の同期シンボルを検出したことによるものとする。フ
レームカウンタ制御回路1201は、先に一致パルスが
入力されてから1フレーム周期経過するまでに入力され
る一致パルスを無視する(たとえ、それが真の同期シン
ボルによるものであったとしても)ため、時刻t2でも
フレームカウンタクリアパルスは“L”のままである。
すなわち、保護回路901では入力される一致パルスが
真の同期シンボルによるものなのか、疑似同期シンボル
によるものなのかの区別がつかないので、初めに入力さ
れた一致パルスにより、後方保護を開始する。この例の
場合、さきに現れた疑似同期シンボルをとらえ保護を開
始したため、その後1フレーム周期以内に現れた真の同
期シンボルを無視してしまう状態になっている。
【0035】時刻t3には、時刻t1にフレーム周期の
計数を開始したフレームカウンタ409が1フレーム経
過したことを表すフレームパルスを“H”とする。疑似
同期シンボルに周期性はないため、時刻t3でも一致パ
ルスは“L”であるとする。なお、一般に疑似同期シン
ボルはデータ系列中においてランダムに存在するため、
あるフレームに存在する疑似同期シンボルがつぎのフレ
ームの同じ位置に存在する確率は極めて小さい。したが
って、この例においては、時刻t1に疑似シンボルが存
在してもつぎのフレームの同じ位置には存在しないもの
とする。一致パルスが“L”でフレームパルスのみが
“H”となるため、OKパルスは“L”のままで、NG
パルスが“H”となり、NGカウンタ406の計数値は
1増え、OKカウンタ405の計数値は0のままであ
る。フレームカウンタ制御回路1201は、つぎに入力
される一致パルスの入力待ち状態となる。
【0036】時刻t4に真の同期パルスにより一致パル
スが“H”になるものとする。フレームカウンタ制御回
路1201は、時刻t1に一致パルスの入力を受け付け
てから1フレーム周期以上経っているので、時刻t4の
一致パルスの入力を受け付け、同じタイミングでフレー
ムカウンタクリアパルスを出力する。これを受けて、フ
レームカウンタ409は再び1フレーム周期の計数を開
始する。すなわち、時刻t4よりようやく真の同期シン
ボルをとらえ、再び保護を開始したことになる。
【0037】時刻t5に真の同期パルスにより一致パル
スが“H”になるものとする。一方、時刻t4にフレー
ム周期の計数を開始したフレームカウンタ409はフレ
ームパルスを時刻t5に出力する。このとき、一致パル
スとフレームパルスとが同時に“H”となり、今度はN
Gパルスは“L”のままで、OKパルスが“H”になる
ため、OKカウンタ405の計数値は1となり、NGカ
ウンタ406の計数値は0にクリアされる。
【0038】時刻t6において、一致パルスが“H”と
なると、OKカウンタ405の計数値は2となり、保護
段数に達する。その結果、セットパルスおよび同期状態
信号は“H”となり、後方保護を完了する。同期信号を
フレーム長の周期で連続して検出したときのみ同期捕捉
とする後方保護において、後方保護段数を2とした場
合、従来の同期保護回路の構成では、上記の例のように
最初に疑似同期シンボルが検出された場合、真の同期シ
ンボルが最初に検出されてから同期捕捉状態に至るまで
に、3Tf要することになる。すなわち、同期はずれ状
態において最初に検出された同期シンボルが疑似同期シ
ンボルでその後1フレーム以内に真の同期シンボルが入
力された場合、後方保護を行って同期が捕捉されるまで
に、同期はずれ状態において最初に検出された同期シン
ボルが真の同期シンボルであった場合に比べて1フレー
ム周期分の遅延が生じることを示している。
【0039】保護回路901では、入力される一致パル
スが真の同期シンボルによるものなのか、疑似同期シン
ボルによるものなのかの区別がつかないので、同期はず
れ状態で初めに入力された一致パルスにより、後方保護
を開始する。上記の説明のように、さきに現れた疑似同
期シンボルをとらえ保護を開始したため、その後1フレ
ーム周期以内に現れる真の同期シンボルを無視してしま
う状態になっている。このため、同期が捕捉されるまで
に、同期はずれ状態において最初に入力された同期シン
ボルが真の同期シンボルであった場合に比べて、1フレ
ーム周期分の遅延が生じる。
【0040】さらに、もし上記の例において時刻t3と
時刻t4の間で疑似同期シンボルが存在した場合には、
保護回路はこの疑似同期シンボルで再び誤って後方保護
を開始するため、同期捕捉状態に至るまでに要する時間
はまでにさらにもう1フレーム周期分の遅延が発生し、
4Tfとなる。このように、上記従来の構成では、同期
はずれ状態において最初に検出された同期シンボルが真
の同期シンボルでなく疑似同期シンボルであり、この疑
似同期シンボルによって誤って後方保護を開始した場合
には、その後1フレーム以内に入力される真の同期シン
ボルを無視するため、同期捕捉の状態に至るまでに要す
る時間は、最初に真の同期シンボルにより後方保護を開
始した場合に比べて、少なくとも1フレーム分に相当す
る遅延が生じるという問題がある。
【0041】この発明は上記問題点を解決するもので、
同期はずれ状態において最初に疑似同期シンボルが入力
されても、これにとらわれることなく真の同期シンボル
を捕捉し、速やかに同期捕捉を行うことができる同期保
護回路を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の同期保護
方法は、ディジタルデータ系列に含まれるフレーム同期
信号に基づいて同期の捕捉を行うとともに同期の保護を
行う方法であり、入力されるディジタルデータ系列と所
定のフレーム同期信号を表すパターンとの比較を行い、
ディジタルデータ系列とパターンが一致する毎に一致パ
ルスを生成し、同期はずれ状態において一致パルスの生
成毎に同期の捕捉動作の開始の合図を示すスタートパル
スを生成し、スタートパルスの入力毎に同期の捕捉動作
を開始して複数並行させることによりスタートパルスの
入力時をそれぞれ起点としてフレーム周期毎にフレーム
パルスを複数並行して生成し、所定フレーム周期にわた
って継続して複数のフレームパルスの何れか一つの生成
時と一致パルスの生成時とが一致したときに同期の保護
を完了し、所定フレーム周期にわたって継続して一致パ
ルスの生成時と生成時が一致したフレームパルスを同期
パルスとして出力する。
【0043】この方法によれば、同期はずれ状態におい
て一致パルスの生成毎に同期の捕捉動作の開始の合図を
示すスタートパルスを生成し、スタートパルスの入力毎
に同期の捕捉動作を開始して複数並行させ、所定フレー
ム周期にわたって継続して複数のフレームパルスの何れ
か一つの生成時と一致パルスの生成時とが一致したとき
に同期の保護を完了し、所定フレーム周期にわたって継
続して一致パルスの生成時と生成時が一致したフレーム
パルスを同期パルスとして出力するので、同期はずれ状
態において最初に疑似同期シンボルが入力されても、こ
れにとらわれることなく真の同期シンボルを捕捉し、速
やかに同期捕捉を行うことができる。
【0044】請求項2記載の同期保護回路は、ディジタ
ルデータ系列に含まれるフレーム同期信号に基づいて同
期の捕捉を行うとともに同期の保護を行うものであり、
同期シンボル検出手段と、制御手段と、N個(ただし、
Nは2以上の整数)の保護手段と、選択手段とを備えて
いる。同期シンボル検出手段は、入力されるディジタル
データ系列と所定のフレーム同期信号を表すパターンと
の比較を行い、ディジタルデータ系列とパターンが一致
したときに一致パルスを制御手段とN個の保護手段に供
給するようにしている。制御手段は、同期はずれ状態に
おいて同期シンボル検出手段から供給される一致パルス
の入力毎に同期の捕捉動作の開始の合図を示すスタート
パルスをN個の保護手段のうちの順次異なる1個の保護
手段に供給するようにしている。N個の保護手段は、制
御手段から供給されるスタートパルスの入力に応答して
同期の捕捉動作を開始して複数並行することにより制御
手段から供給されるスタートパルスの入力時をそれぞれ
起点としてフレーム周期毎にフレームパルスを並行して
選択手段に供給し、所定フレーム周期にわたって継続し
てフレームパルスの生成時と同期シンボル検出手段から
供給される一致パルスの入力時とが一致したときに同期
の保護を完了して同期状態信号を選択手段に供給するよ
うにしている。選択手段は、N個の保護手段からそれぞ
れ供給されるフレームパルスと同期状態信号を入力と
し、同期状態信号が供給されたいずれか一つの保護手段
から供給されるフレームパルスを同期パルスとして出力
するようにしている。
【0045】この構成によれば、同期はずれ状態におい
て制御手段により一致パルスの生成毎に同期の捕捉動作
の開始の合図を示すスタートパルスをN個の保護手段の
うちの順次異なる1個の保護手段に供給し、N個の保護
手段がスタートパルスの入力毎に同期の捕捉動作を開始
して複数並行し、制御手段から供給されるスタートパル
スの入力時をそれぞれ起点としてフレーム周期毎にフレ
ームパルスを並行して選択手段に供給し、所定フレーム
周期にわたって継続してフレームパルスの生成時と同期
シンボル検出手段から供給される一致パルスの入力時と
が一致したときに同期の保護を完了して同期状態信号を
選択手段に供給し、選択手段から同期状態信号が供給さ
れたいずれか一つの保護手段から供給されるフレームパ
ルスを同期パルスとして出力するので、同期はずれ状態
において最初に疑似同期シンボルが入力されても、これ
にとらわれることなく真の同期シンボルを捕捉し、速や
かに同期捕捉を行うことができる。
【0046】ここで、この同期保護回路の構成について
さらに説明する。この同期保護回路は、一定周期のフレ
ーム構造とフレーム周期と同じ周期で伝送される一定の
フレーム同期信号を持ったディジタルデータ伝送におい
て、入力ディジタルデータ系列と同期信号を表す所定の
信号列(以下、同期シンボルと呼ぶ)との比較を行い両
者の一致を検出する同期シンボル検出回路と、同期シン
ボル検出回路の出力信号を入力とし、同期シンボル検出
に応じて複数の保護回路にスタートパルスを順次出力す
る制御回路と、制御回路の出力を入力とし、所定の段数
で同期の前方保護および後方保護を行い、同期状態を示
す同期状態信号とスタートパルスを起点としてフレーム
周期のフレームパルスとを出力する複数の保護回路と、
複数の保護回路の出力を入力とし、複数の保護回路より
同期を捕捉した保護回路を選択し、選択された保護回路
の出力に基づいて最終的に捕捉された同期パルスを出力
する選択回路を有するものである。保護回路はN個有し
ているものとする。
【0047】なお、後方保護動作とは、同期シンボルが
周期的に所定数継続して検出されたときに、初めて同期
シンボルと同じタイミングで同期パルスを出力すること
であり、このことが先に述べた、スタートパルスの入力
時をそれぞれ起点としてフレーム周期毎にフレームパル
スを並行して選択手段に供給し、所定フレーム周期にわ
たって継続してフレームパルスの生成時と同期シンボル
検出手段から供給される一致パルスの入力時とが一致し
たときに同期の保護を完了して同期状態信号を選択手段
に供給することに相当する。また、前方保護動作とは、
同期シンボルが検出されなくなっても、所定フレーム周
期間は同期パルスを継続して出力することをいう。この
前方保護動作については、従来例と同じである。
【0048】この構成によって、同期はずれ状態におい
て後方保護を行う際、最初に入力されるデータ系列中に
同期信号を表すシンボルと同じシンボル(以下「同期シ
ンボル」と呼ぶ)がM個存在するとする。ここで、N≧
Mとする。ただし、上記M個の同期シンボルは、同期信
号を表す真の同期シンボル1個と、真の同期シンボルに
一致する情報シンボル(以下「疑似シンボル」と呼ぶ)
が(M−1)個からなり、1個の真の同期シンボルに先
だって(M−1)個の疑似同期シンボルが連続して入力
されるものとする。このとき、同期シンボル検出回路は
M個の同期シンボルを検出し、M個の一致パルスを出力
する。
【0049】制御回路は、一致パルスが一つ入力される
度ごとに、これに同期して保護回路にスタートパルスを
出力し、N個のうちのM個の保護回路に順次スタートパ
ルスを出力していく。上記スタートパルスが入力された
M個の各保護回路は、一致パルスとスタートパルスとを
入力とし、後方保護動作を行う。
【0050】ここで、M個のうちの(M−1)個の保護
回路は、疑似同期シンボルを検出した一致パルスにより
後方保護を行うが、疑似同期シンボルが保護段数分の数
フレームにわたって同じ位置に存在する確率は極めて小
さいため、同期を捕捉することは有り得ないとしてもよ
い。しかし、M個のうちの1個の保護回路は、真の同期
シンボルを検出した一致パルスによって後方保護を行っ
ているので、所定の保護段数分のフレーム周期の後に保
護を完了し、同期捕捉状態に達することができる。
【0051】選択回路は、同期捕捉状態に達した保護回
路を検知し、その出力に基づいて捕捉された同期パルス
を出力する この結果、後方保護の際に入力データ系列に疑似同期シ
ンボルし、それらが真の同期シンボルよりも先に入力さ
れる場合でも、疑似同期シンボルと真の同期シンボルを
合わせた数が保護回路の個数より小さいか等しい場合に
は、疑似同期シンボルが原因で生じる後方保護が完了す
るまでの遅延を除去し、速やかに真の同期を捕捉するこ
とができる。
【0052】請求項3記載の同期保護回路は、請求項2
記載の同期保護回路において、同期シンボル検出手段が
出力する一致パルスと内部で発生するフレームパルスと
の比較を行い、一致パルスとフレームパルスが一致した
ときにOKパルスを制御手段に供給するように保護手段
を構成し、保護手段からOKパルスが供給されると、以
降スタートパルスの出力を止めるように制御手段を構成
している。
【0053】この構成によれば、保護手段における同期
の捕捉動作が開始し、同期の保護が始まると、保護手段
からOKパルスを出力してスタートパルスの出力を止め
るようにしているので、無駄な同期の捕捉動作の開始を
防止することができる。請求項4記載の同期保護回路
は、請求項3記載の同期保護回路において、全ての保護
手段から同期状態信号が出力されなくなって同期はずれ
状態となったときにリセットパルスを制御手段に供給す
るように選択手段を構成し、選択手段からのリセットパ
ルスの供給に応答して、スタートパルスの出力を再開す
るように制御手段を構成している。
【0054】この構成によれば、同期はずれ状態となっ
たときに、自動的に同期の捕捉動作を再開することがで
きる。請求項5記載の同期保護回路は、請求項2,3ま
たは4記載の同期保護回路において、制御手段から前回
のスタートパルスが供給された後1フレーム周期経過前
に今回のスタートパルスが供給されたときに今回のスタ
ートパルスを無視し、1フレーム周期経過後に今回のス
タートパルスが供給されたときに前回のスタートパルス
の入力に応答した同期の捕捉動作を中止することにより
前回のスタートパルスの入力時を起点とするフレームパ
ルスおよび同期状態信号の選択手段への供給を中止し、
今回のスタートパルスの入力に応答して同期の捕捉動作
を開始することにより今回のスタートパルスの入力時を
起点としてフレーム周期毎にフレームパルスを選択手段
に供給し、所定フレーム周期にわたって継続してフレー
ムパルスの生成時と同期シンボル検出手段から供給され
る一致パルスの入力時とが一致したときに同期の保護を
完了して同期状態信号を選択手段に供給するように保護
手段を構成したことを特徴とする請求項2,3または4
記載の同期保護回路。
【0055】この構成によれば、一致パルスがフレーム
周期内に続けて保護手段に入力されることによる同期の
捕捉動作のやり直しを防止することができ、速やかに同
期の保護を完了させることができる。請求項6記載の同
期保護回路は、請求項2,3または4記載の同期保護回
路において、制御手段からスタートパルスが供給される
毎に前回のスタートパルスの入力に応答した同期の捕捉
動作を中止することにより前回のスタートパルスを起点
とするフレームパルスおよび同期状態信号の選択手段へ
の供給を停止し、今回のスタートパルスの入力に応答し
て同期の捕捉動作を開始することにより制御手段からの
今回のスタートパルスの入力時を起点としてフレーム周
期毎にフレームパルスを選択手段に供給し、所定フレー
ム周期にわたって継続してフレームパルスの生成時と同
期シンボル検出手段から供給される一致パルスの入力時
とが一致したときに同期の保護を完了して同期状態信号
を選択手段に供給するように保護手段を構成している。
【0056】この構成によれば、一致パルスがフレーム
周期内に続けて保護手段に入力されることによる同期の
捕捉動作のやり直しを行うので、一致パルスがフレーム
周期内に続けて保護手段に入力されるかどうかを検出す
る手段が不要であり、構造が簡単で安価である。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1にこの発明の第1の実施の形
態における同期保護回路のブロック図を示す。図1にお
いて、101は入力端子、102は同期シンボル検出回
路、103は制御回路、104,105は保護回路、1
06は選択回路、107は同期パルス出力端子である。
保護回路104,105はともに同じ構成でよいが、こ
こでは区別のため、104を第1の保護回路、105を
第2の保護回路とする。
【0058】ここで、各構成要素の相互関係と動作を説
明する。ディジタルデータは、必要があれば並列データ
に変換された後、入力端子101より入力される。同期
シンボル検出回路102は、入力されたディジタルデー
タ系列とあらかじめ決められているフレーム同期信号を
表す同期シンボルとを比較し、両者が一致したときに一
致パルスを出力して制御回路103と第1の保護回路1
04と第2の保護回路105とに供給する。制御回路1
03は、第1のスタートパルスを出力して第1の保護回
路104に供給し、第2のスタートパルスを出力して第
2の保護回路105に供給する。第1の保護回路104
は前方保護および後方保護を行い、第1のOKパルスを
出力して制御回路103に供給し、第1のフレームパル
スと第1の同期状態信号とを出力して選択回路106に
供給する。第2の保護回路105は前方保護および後方
保護を行い、第2のOKパルスを出力して制御回路10
3に供給し、第2のフレームパルスと第2の同期状態信
号とを出力して選択回路106に供給する。選択回路1
06は同期パルスを出力端子107より出力し、リセッ
トパルスを制御回路103に供給する。
【0059】以下では、各部ブロックの構成例と動作に
ついて説明する。同期シンボル検出回路102の動作は
従来例で述べたものと同じであるので説明は省略する。
制御回路103の構成例のブロック図を図2に示す。図
2において、201は一致パルス入力端子、202は第
1のOKパルス入力端子、203は第2のOKパルス入
力端子、204はリセットパルス入力端子、205はD
−フリップフロップ、206,207,211,212
はAND回路、208はOR回路、209はRS−フリ
ップフロップ、210はクロック再生回路、213は第
1のスタートパルス出力端子、214は第2のスタート
パルス出力端子である。
【0060】D−フリップフロップ205はD−フリッ
プフロップ205の反転出力を入力とする。一致パルス
はD−フリップフロップ205のクロック入力端子およ
びAND回路206,207に供給される。AND回路
207はD−フリップフロップ205の反転出力と一致
パルスとの論理積をとり、その論理積演算結果ST1を
AND回路212に供給する。AND回路206はD−
フリップフロップ205の非反転出力と一致パルスとの
論理積をとり、その論理積演算結果ST2をAND回路
211に供給する。
【0061】OR回路208は第1のOKパルスと第2
のOKパルスの論理和をとり、RS−フリップフロップ
209のセット入力端子Sに入力する。リセットパルス
はRS−フリップフロップ209のリセット入力端子R
に入力される。クロック再生回路210よりシンボルク
ロックがRS−フリップフロップ209のクロック入力
端子CKに入力される。RS−フリップフロップ209
の反転出力信号はAND回路211,212に供給され
る。
【0062】AND回路212は論理積演算結果ST1
とRS−フリップフロップ209の反転出力信号との論
理積をとり、その論理積演算結果を第1のスタートパル
ス出力端子213より出力する。AND回路211は論
理積演算結果ST2とRS−フリップフロップ209の
反転出力信号との論理積をとり、その論理積演算結果を
第2のスタートパルス出力端子214より出力する。
【0063】上記のように制御回路103を構成したと
きの制御回路103に対するタイミングチャートを図3
に示す。入力される一致パルス,第1のOKパルス,第
2のOKパルスおよびリセットパルスに対して、論理積
演算結果ST1,論理積演算結果ST2,RS−フリッ
プフロップ209の反転出力信号,第1のスタートパル
スおよび第2のスタートパルスは図3に示したようにな
る。
【0064】つまり、時刻t1に一致パルスが“H”に
なると、論理積演算結果ST1および第1のスタートパ
ルスが“H”になり、このとき論理積演算結果ST2お
よび第2のスタートパルスは“L”である。時刻t2に
一致パルスが“H”になると、論理積演算結果ST2お
よび第2のスタートパルスが“H”になり、論理積演算
結果ST1および第1のスタートパルスは“L”であ
る。そして、一致パルスが入力される度に論理積演算結
果ST1と論理積演算結果ST2とが交互に“H”にな
る。
【0065】時刻t3に第1のOKパルスが“H”にな
ると、RS−フリップフロップ209の反転出力信号が
“L”になり、これ以降第1および第2のスタートパル
スは“L”となる。時刻t4,t5に一致パルスが
“H”となっても第1および第2のスタートパルスは
“L”のままである。
【0066】時刻t6にリセットパルスが“H”になる
と、RS−フリップフロップ209の反転出力信号が
“H”となり、これ以降、時刻t7,t8と第1および
第2のスタートパルスは再び交互に出力されるようにな
る。すなわち、第1および第2のスタートパルスは一致
パルスの入力に応じて一致パルスと同じタイミングで交
互に出力されるが、いったん第1のOKパルスまたは第
2のOKパルスのどちらかが入力されると、一致パルス
の入力は受け付けられず、第1および第2のスタートパ
ルスは出力されなくなる。この後、リセットパルスが入
力されると、RS−フリップフロップ209の反転出力
信号が再び“H”になり、第1および第2のスタートパ
ルスは出力される。
【0067】つぎに、第1および第2の保護回路10
4,105について説明する。第1および第2の保護回
路104,105はともに同じ構成でよい。図4に競合
カウンタを用いた第1の保護回路104の構成例のブロ
ック図を示す。図4において、401は一致パルス入力
端子、402はNOT回路、403,404はAND回
路、405はOKカウンタ、406はNGカウンタ、4
07はRS−フリップフロップ、408はスタートパル
ス入力端子、409はフレームカウンタ、410はフレ
ームカウンタ制御回路、411はOKパルス出力端子、
412はフレームパルス出力端子、413は同期状態信
号出力端子である。
【0068】図4に示す保護回路104の構成は、類似
はしているが従来例で示した保護回路901とはいくつ
かの点で異なっている。フレームカウンタ制御回路41
0は、制御回路103より入力される第1のスタートパ
ルスと、フレームカウンタ409より出力される第1の
フレームパルスとを入力としている。また、AND回路
403の出力をOKパルス出力端子411より出力し、
フレームカウンタ409の出力をフレームパルス出力端
子412より出力し、RS−フリップフロップ407の
出力を同期状態信号として同期状態信号出力端子413
より出力するようにしている。
【0069】図4に示す保護回路104による前方保護
および後方保護の際の各ブロックの動作は従来例の動作
と基本的に同じであるが、フレームカウンタ制御回路4
10が従来例といくつかの点で異なっている。フレーム
カウンタ制御回路410は、第1のスタートパルスおよ
び第1のフレームパルスを入力とし、フレームカウンタ
クリアパルスを出力とし、つぎの2つの特徴を持つ。
【0070】(1)同期捕捉、同期はずれのいずれの状
態にあっても、フレームパルスが入力された場合、同じ
タイミングでフレームカウンタクリアパルスを出力して
フレームカウンタ409に供給する。 (2)初めてスタートパルスが入力された場合、または
スタートパルスが入力されてから1フレーム周期以上経
過した後再度スタートパルスが入力された場合に、入力
されたスタートパルスと同じタイミングでフレームカウ
ンタクリアパルスを出力してフレームカウンタ409に
供給する。ただし、スタートパルスが入力されてから1
フレーム周期以内に再びスタートパルスが入力された場
合にはこれを無視し、フレームカウンタクリアパルスは
出力しない。
【0071】したがって、図4に示す保護回路104
は、スタートパルスが入力されると直ちに後方保護によ
る同期捕捉を開始するが、開始した後1フレーム周期以
内に再びスタートパルスが入力された場合にはこれを無
視し、後方保護を初めからやり直すことはない。ただ
し、先に後方保護を開始してから1フレーム周期以上経
過した後スタートパルスが再度入力された場合には、こ
れを受け付け、後方保護を初めからやり直す。
【0072】つぎに、選択回路106の構成例のブロッ
ク図を図5に示す。図5において、501は第1の同期
状態信号入力端子、502は第1のフレームパルス入力
端子、503は第2の同期状態信号入力端子、504は
第2のフレームパルス入力端子、505,506,51
1はAND回路、507,508はOR回路、509は
遅延回路、510はNOT回路、512は同期パルス出
力端子、513はリセットパルス出力端子である。
【0073】以上のような構成において、AND回路5
05は、第1の同期状態信号と第1のフレームパルスの
論理積をとり、その論理積演算結果をOR回路507に
供給する。AND回路506は、第2の同期状態信号と
第2のフレームパルスの論理積をとり、その論理積演算
結果をOR回路507に供給する。OR回路508は、
第1の同期状態信号と第2の同期状態信号の論理和をと
り、その論理和演算結果をNOT回路510および遅延
回路509に供給する。遅延回路509はOR回路50
8の出力を1シンボル期間遅延してAND回路511に
供給する。OR回路507は、AND回路505の出力
とAND回路506の出力との論理和をとり、その論理
和演算結果を同期パルス出力端子512より同期パルス
として出力する。AND回路511は、NOT回路51
0と遅延回路509の出力との論理積をとり、その論理
積演算結果をリセットパルス出力端子513よりリセッ
トパルスとして出力する。
【0074】ここで、選択回路106の動作を図6のタ
イミングチャートにしたがって説明する。第1および第
2の同期状態信号および第1および第2のフレームパル
スが図6のように入力されたものとする。時刻t1より
第1の同期状態信号が“H”となっており、第1の保護
回路104が後方保護を完了したことを示している。選
択回路106は、入力される第1のフレームパルスまた
は第2のフレームパルスのうち、後方保護が完了した保
護回路から入力されるフレームパルスを同期パルスとし
て同期パルス出力端子512より出力する。したがっ
て、図6の状態では、選択回路106は、第1のフレー
ムパルスを第1の同期状態信号が“H”となる期間選択
し、同期パルスとして時刻t2より出力する。
【0075】また、後方保護開始の合図となるリセット
パルスは同期捕捉状態から同期はずれ状態に変わったと
きに出力される。すなわち、時刻t3にリセットパルス
は“H”となる。以下では、図1の第1および第2の保
護回路104,105がともに図4で示した構成である
第1の実施の形態において、後方保護により、同期はず
れ状態から同期信号が捕捉される状態に至る様子を図7
を用いて詳細に説明する。ただし、後方保護段数を2と
する。
【0076】いま、データ系列が同期はずれ状態にある
同期保護回路に入力されたとする。同期シンボル検出回
路102により、同期シンボル(疑似同期シンボルを含
む)が検出され、一致パルスが制御回路103に供給さ
れる。時刻t1において、初めて同期シンボルが入力さ
れたとする。ただし、最初の同期シンボルは疑似同期シ
ンボルであったとする。同期シンボル検出回路102が
これを検出し、同期はずれ状態において初めて一致パル
スが時刻t1に“H”となるとする。この入力を受け付
けた制御回路103は同じタイミングで“H”となる第
1のスタートパルスを第1の保護回路104のみに出力
する。このとき第2のスタートパルスは“L”のままで
ある。第1のスタートパルスの入力により第1の保護回
路104のフレームカウンタの計数値は0にクリアさ
れ、1フレームのシンボル数を計数し始める。すなわ
ち、第1の保護回路104は疑似同期シンボルにより後
方保護動作を開始したことになる。
【0077】時刻t1より1フレーム周期以内のある時
刻t2において、真の同期シンボルが入力され、一致パ
ルスが“H”となるとする。制御回路103はこれを受
け付ける。制御回路103は、第1のスタートパルスと
第2のスタートパルスを交互に出力するが、先の時刻t
1での一致パルスの入力に対し、第1の保護回路104
に第1のスタートパルスを出力したため、時刻t2には
第2のスタートパルスを第2の保護回路105のみに出
力する。このとき、第1のスタートパルスは“L”のま
まである。第2のスタートパルスの入力により第2の保
護回路105のフレームカウンタの計数値は0にクリア
され、1フレームのシンボル数を計数し始める。すなわ
ち、第2の保護回路105は、真の同期シンボルにより
後方保護動作を開始したことになる。
【0078】時刻t3において、再び疑似同期シンボル
が入力され、一致パルスが“H”になったとする。ただ
し、時刻t3は時刻t1より1フレーム周期以内である
とする。制御回路103は第1のスタートパルスを第1
の保護回路104に入力する。この第1の実施の形態で
の図4に示した保護回路では先にスタートパルスが入力
された時刻より1フレーム周期以内に入力されたスター
トパルスでは後方保護をやり直すことはない。したがっ
て、先に第1のスタートパルスが時刻t1に入力されて
後方保護を開始した第1の保護回路104は、時刻t3
にスタートパルスが入力されても後方保護を再びやり直
すことはなく、時刻t4までフレーム周期を計数し続
け、時刻t4に計数が完了すると第1のフレームパルス
が“H”になる。しかし、疑似同期シンボルに周期性は
ないため時刻t4に一致パルスが“H”となることは無
いものとする。
【0079】時刻t5に再び疑似同期パルスが入力され
たものとする。制御回路103は、先の一致パルス入力
時に第1のスタートパルスに出力したため、時刻t5で
は第2のスタートパルスを第2の保護回路105に出力
する。しかし、先に第2のスタートパルスが時刻t2に
入力されて後方保護を開始した第2の保護回路105
は、時刻t5に第2のスタートパルスが入力されても後
方保護を再びやり直すことはなく、1フレーム周期後の
時刻t6までフレーム周期を計数し続け、時刻t6に計
数が完了すると第2のフレームパルスが“H”になる。
【0080】時刻t6において真の同期シンボルを検出
し、一致パルスが“H”となったとする。一方、第2の
保護回路105は時刻t2に真の同期シンボルにより後
方保護を開始しているため、1フレーム期間たった時刻
t6において第2のフレームパルスは“H”となる。し
たがって、一致パルスと第2のフレームパルスが時刻t
6に同時に“H”となり、第2のOKパルスが“H”に
なる。このとき、第1のOKパルスは“L”のままであ
る。
【0081】第2のOKパルスが“H”になると、第2
の保護回路105の内部のOKカウンタの計数値は1増
え、第1の保護回路104の内部のOKカウンタの計数
値は0のままである。また、第2の保護回路105より
第2のOKパルスが制御回路103に入力される。第1
のOKパルスまたは第2のOKパルスが一度“H”にな
ると、制御回路103は一致パルスの入力を受け付けな
くなる。すなわち、制御回路103に一致パルスが入力
されても第1および第2のスタートパルスが“H”とな
ることはない。この状態は、後方保護完了の後、同期捕
捉状態から同期はずれ状態に移行したときに選択回路1
06から制御回路103にリセットパルスが入力される
まで続く。
【0082】このように、第1および第2の保護回路1
04,105に図4に示した構成を用いた場合には、時
刻t2に真の同期シンボルを検出した一致パルスで第2
の保護回路105が後方保護を開始しているため、時刻
t2から時刻t6までの1フレーム周期の間に疑似同期
シンボルにより一致パルスが何度も“H”となって第1
および第2のスタートパルスを第1および第2の保護回
路104,105に何度出力しても、第2の保護回路1
05はこれを受け付けることなく後方保護を続け、時刻
t6に一致パルスが“H”になった時点で第2のOKパ
ルスが出力されることになる。
【0083】時刻t6より1フレーム周期以内のある時
刻t7に再び疑似同期パルスが入力されたとする。この
とき一致パルスは“H”となるが、制御回路103は時
刻t6にOKパルスが入力されてからは一致パルスの入
力を受け付けなくなるため、第1および第2のスタート
パルスを出力することはない。したがって、いったん第
1のOKパルスまたは第2のOKパルスが“H”になる
と、疑似同期シンボルにより一致パルスが何回“H”に
なろうとも、第1および第2の保護回路104,105
が後方保護をやり直すことはない。
【0084】時刻t8以降では真の同期パルスが周期的
に連続して存在しているとする。真の同期シンボルに対
して第2の保護回路105は保護段数分の後方保護動作
を一致パルスが入力される度に行い、OKパルスはフレ
ーム周期毎に出力される。第2の保護回路105のOK
カウンタは所定の保護段数まで計数を行う。一方、第1
の保護回路104は、時刻t3の疑似同期シンボルの入
力により保護動作を開始したが、疑似同期シンボルに周
期性がないために保護を完了することはない。
【0085】時刻t8に真の同期パルスを検出したこと
により一致パルスが“H”になると、第2の保護回路1
05の内部のOKカウンタの計数値が2となり、所定の
保護段数分に達する。時刻t8以降では第2の同期状態
信号が“H”となり、選択回路106は第2の保護回路
105が後方保護が完了したことを検知する。第1の保
護回路104の内部のOKカウンタの計数値は0のまま
であり、第1の同期状態信号は“L”のままである。
【0086】さらに、選択回路106は、第2の同期状
態信号が“H”となったことから、後方保護が完了した
第2の保護回路105より入力されるフレームパルスを
同期パルスとして時刻t9より出力し、後方保護が完了
する。この結果、この発明の第1の実施の形態における
同期保護回路の構成で、後方保護段数を2とした場合、
最初に真の同期シンボルが検出されてから同期捕捉状態
に至るまでに要する時間は2Tfとなる。すなわち、従
来例で要した時間より1Tf短縮できることを示してい
る。
【0087】さらに、第1および第2の保護回路10
4,105に、図4に示した構成を用いた第1の実施の
形態の場合には、上記説明したようにつぎの特長もあ
る。すなわち、同期はずれ状態において、最初に1個の
疑似同期シンボルが、つぎに真の同期シンボルが入力さ
れた場合には、その後入力されるデータに何回疑似同期
シンボルが含まれていても確実に真の同期シンボルを捕
捉することができる。
【0088】なお、前方保護の動作に関しては、従来の
動作と同じであるので、詳細な説明は省略するが、同期
捕捉状態から同期はずれ状態に移行したときに、選択回
路106よりリセットパルスが制御回路103に供給さ
れる。リセットパルスが入力された制御回路103は一
致パルスの入力を受け付ける状態となり、一致パルスが
入力されると先に述べた後方保護が開始される。
【0089】このように、この発明の第1の実施の形態
では、第1および第2の2個の保護回路104,105
を持つことにより、同期はずれ状態において最初に疑似
同期シンボルが入力され、続いてその1フレーム周期以
内に真の同期シンボルが入力される場合に、2個のうち
の第1の保護回路104は疑似同期シンボルの入力によ
り後方保護を開始するため同期の捕捉に失敗するが、残
りの第2の保護回路105はつぎに入力される真の同期
シンボルによる後方保護を行って同期を捕捉することが
できる。このため、同期はずれ状態において1フレーム
中のデータに疑似同期シンボルが1個発生し、それが真
の同期シンボルよりも早く入力された場合でも場合で
も、疑似同期シンボルにとらわれることなく真の同期シ
ンボルを捕捉し、速やかに同期を捕捉することができ
る。
【0090】(第2の実施の形態)以下では、この発明
の第2の実施の形態の同期保護回路について説明する。
第2の実施の形態の同期保護回路の基本的な構成は、図
1で示したものと同じであり、第1の実施の形態との違
いは、図1の第1および第2の保護回路104,105
の構成および動作にあり、図1の同期シンボル検出回路
102、制御回路103および選択回路106の構成お
よび動作は第1の実施の形態と同じであるので、重複す
る部分の説明は省略する。
【0091】この第2の実施の形態における保護回路1
04,105は図8に示すような構成でよい。図8に競
合カウンタを用いた第1の保護回路104の構成例のブ
ロック図を示す。図中、図4と同じ番号の構成要素は同
じものである。図8の第1の保護回路104の構成で
は、スタートパルス入力端子408より入力されるスタ
ートパルスをフレームカウンタ409のクリア入力端子
への入力としている。
【0092】図8に示す第1の保護回路104による前
方保護および後方保護の際の各ブロックの動作は従来例
の動作と基本的に同じであるが、制御回路103よりス
タートパルスが入力されたときには、直ちに1フレーム
の周期を計数するフレームカウンタ409の計数値を0
にクリアし、計数を開始するようになっている点が異な
る。したがって、図8に示す第1の保護回路104は、
スタートパルスが入力されると直ちに後方保護による同
期捕捉を開始する。また、後方保護を開始した後1フレ
ーム周期が経過する以前に再びスタートパルスが入力さ
れた場合でもこれを受け付け、後方保護を初めからやり
直す。
【0093】以下では、この第2の実施の形態において
第1の保護回路104および第2の保護回路105がと
もに図8に示す構成を有する場合に、後方保護段数を2
としたときの後方保護により、同期はずれ状態から同期
信号が捕捉される状態に至る様子を図9を用いて詳細に
説明する。いま、データ系列が同期はずれ状態にある同
期保護回路に入力されたとする。同期シンボル検出回路
102により、同期シンボル(疑似同期シンボルを含
む)が検出され、一致パルスが制御回路103に出力さ
れる。
【0094】時刻t1において、疑似同期シンボルが入
力されたとする。同期シンボル検出回路102がこれを
検出し、同期はずれ状態において初めて一致パルスが時
刻t1に“H”となるとする。この入力を受け付けた制
御回路103は同じタイミングで“H”となる第1のス
タートパルスを第1の保護回路104のみに出力する。
このとき第2のスタートパルスは“L”のままである。
第1のスタートパルスの入力により第1の保護回路10
4のフレームカウンタの計数値は0にクリアされ、1フ
レームのシンボル数を計数し始める。すなわち、第1の
保護回路104は疑似同期シンボルにより後方保護動作
を開始したことになる。
【0095】時刻t2において、真の同期シンボルが入
力され、一致パルスが“H”となるとする。制御回路1
03はこれを受け付ける。制御回路103は第1のスタ
ートパルスと第2のスタートパルスを交互に出力する
が、先の時刻t1での一致パルスの入力に対し、第1の
保護回路104に第1のスタートパルスを出力したた
め、時刻t2には第2のスタートパルスを第2の保護回
路105のみに出力する。このとき第1のスタートパル
スは“L”のままである。第2のスタートパルスの入力
により第2の保護回路105のフレームカウンタの計数
値は0にクリアされ、1フレームのシンボル数を計数し
始める。すなわち、第2の保護回路105は、真の同期
シンボルにより後方保護動作を開始したことになる。
【0096】時刻t3において、再び疑似同期シンボル
が入力され、一致パルスが“H”になったとする。ただ
し、時刻t3は時刻t1よりも1フレーム周期以内であ
るとする。制御回路103は第1のスタートパルスを第
1の保護回路104に入力する。この第2の実施の形態
での保護回路ではスタートパルスが入力されると直ちに
後方保護を開始するようになっているので、先に第1の
スタートパルスが時刻t1に入力されて後方保護を開始
した第1の保護回路104は、時刻t3に第1のスター
トパルスが入力されて後方保護を再びやり直す。
【0097】時刻t4において真の同期シンボルを検出
し、一致パルスが“H”となったとする。一方、第2の
保護回路105は時刻t2に真の同期シンボルにより後
方保護を開始しているため、1フレーム期間たった時刻
t4において第2のフレームパルスは“H”となる。し
たがって、一致パルスと第2のフレームパルスが時刻t
4に同時に“H”となり、第2のOKパルスが“H”に
なり、第1のOKパルスは“L”のままである。
【0098】第2のOKパルスが“H”になると、第2
の保護回路105の内部のOKカウンタの計数値は1増
える。また、第2の保護回路105より第2のOKパル
スは制御回路103に入力される。第1のOKパルスま
たは第2のOKパルスが一度“H”になると、制御回路
103は一致パルスの入力を受け付けなくなる。すなわ
ち、制御回路103に一致パルスが入力されても第1お
よび第2のスタートパルスが“H”となることはない。
この状態は、後方保護完了の後、同期捕捉状態から同期
はずれ状態に移行したときに選択回路106から制御回
路103にリセットパルスが入力されるまで続く。
【0099】時刻t3に第1の保護回路に第1のスター
トパルスが入力されて後方保護を再びやり直し、時刻t
5に1フレーム周期の計数が完了するものとすると、第
1のフレームパルスが時刻t5に“H”になる。しか
し、疑似同期シンボルに周期性はないため時刻t5に一
致パルスが“H”となることは無いものとする。時刻t
4以降では真の同期パルスが周期的に連続して入力され
るとする。真の同期シンボルに対して第2の保護回路1
05は保護段数分の後方保護動作を一致パルスが入力さ
れる度に行い、第2のOKパルスはフレーム周期毎に出
力される。第2の保護回路105のOKカウンタは所定
の保護段数まで計数を行う。一方、第1の保護回路10
4は、時刻t4の疑似同期シンボルの入力により保護動
作を開始したが、疑似同期シンボルに周期性がないため
に保護を完了することはない。第1の保護回路104の
内部のOKカウンタの計数値は0のままであり、第1の
同期状態信号は“L”のままである。
【0100】時刻t6に真の同期シンボルを検出したこ
とにより一致パルスが“H”になると、第2の保護回路
105の内部のOKカウンタの計数値が2となり、所定
の保護段数分に達する。時刻t6以降では第2の同期状
態信号が“H”となり、選択回路106は第2の保護回
路105が後方保護が完了したことを検知する。さら
に、選択回路106は、後方保護が完了した第2の保護
回路105より入力されるフレームパルスを同期パルス
として時刻t7より出力し、後方保護が完了する。
【0101】この結果、この第2の実施の形態の同期保
護回路の構成で後方保護段数を2とした場合、最初に真
の同期シンボルが検出されてから同期捕捉状態に至るま
でに要する時間は2Tfとなる。すなわち、従来例で要
した時間より1Tf短縮できることを示している。さら
に、第1および第2の保護回路104,105に図8に
示した構成を用いたこの第2の実施の形態の場合には、
つぎの特長もある。すなわち、従来の構成例の保護回路
901および第1の実施の形態の保護回路104に必要
であったフレームカウンタ制御回路が省略できることで
ある。
【0102】また、前方保護の動作に関しては、従来の
動作と同じであるので詳細な説明は省略するが、同期捕
捉状態から同期はずれ状態に移行したときに、選択回路
106よりリセットパルスが制御回路103に出力され
る。リセットパルスが入力された制御回路103は一致
パルスの入力を受け付ける状態となり、一致パルスが入
力されると先に述べた後方保護が開始される。
【0103】このように、この発明の第2の実施の形態
においても、第1および第2の2個の保護回路104,
105を持つことにより、同期はずれ状態において最初
に疑似同期シンボルが入力され、続いてその1フレーム
周期以内に真の同期シンボルが入力される場合に、2個
のうちの第1の保護回路104は疑似同期シンボルの入
力により後方保護を開始するため同期の捕捉に失敗する
が、残りの第2の保護回路105はつぎに入力される真
の同期シンボルによる後方保護を行って同期を捕捉する
ことができる。このため、同期はずれ状態において1フ
レーム中のデータに疑似同期シンボルが1個発生し、そ
れが真の同期シンボルよりも早く入力された場合でも、
疑似同期シンボルにとらわれることなく真の同期シンボ
ルを捕捉し、速やかに同期を捕捉することができる。
【0104】(第3の実施の形態)この発明の第1およ
び第2の実施の形態では、保護回路を2個有する構成に
関して述べたが、3個以上の保護回路を有する構成でも
良い。そこで、保護回路をN個(Nは2以上の整数)有
する場合のこの発明の第3の実施の形態について図10
を参照しながら説明する。図10において、101は入
力端子、102は同期シンボル検出回路、801は制御
回路、802は保護回路群、803は選択回路、107
は同期パルス出力端子である。
【0105】保護回路群802は第1から第NまでのN
個の保護回路802−1〜802−Nの集合である。各
保護回路802−1〜802−Nは、上記第1または第
2の実施の形態で述べた構成と同じでよい。同期シンボ
ル検出回路102は同期シンボルを検出して制御回路8
01および第1から第Nまでの保護回路802−1〜8
02−Nに一致パルスを供給する。
【0106】制御回路801は、第1ないし第Nのスタ
ートパルスを第1ないし第Nの保護回路802−1〜8
02−Nにそれぞれ供給する。この場合、第1ないし第
Nのスタートパルスは、一致パルスが入力される毎に順
次異なるものが出力されて、第1ないし第Nの保護回路
802−1〜802−Nへ供給され、例えば、最初の一
致パルスの入力時に第1のスタートパルスが第1の保護
回路802−1へ供給され、2番目の一致パルスの入力
時に第2のスタートパルスが第2の保護回路802−2
へ供給され、以下、一致パルスが入力される毎に順次異
なる第3ないし第Nの保護回路802−3〜802−N
に第3ないし第Nのスタートパルスが入力されることに
なり、それがサイクリックに繰り返されることになる。
【0107】第1ないし第Nの保護回路802−1〜8
02−Nは、は、それぞれ第1ないし第NのOKパルス
を出力してそれぞれ制御回路801に供給する。第1な
いし第Nの保護回路802−1〜802−Nは、それぞ
れ第1ないし第Nのフレームパルスを出力して選択回路
803に供給する。第1ないし第Nの保護回路802−
1〜802−Nは、それぞれ第1ないし第Nの同期状態
信号を出力して選択回路803に供給する。
【0108】選択回路803は、リセットパルスを出力
して制御回路801に供給し、同期パルスを同期パルス
出力端子107より出力する。各構成要素は基本的にす
でに述べた第1および第2の実施の形態と同じ動作を行
うので、重複する部分の説明は省略し、異なる部分につ
いて説明する。いま、同期はずれ状態において最初に真
の同期シンボルが入力される前に(M−1)個の疑似同
期シンボルが連続して入力されるものとする。ただし、
M≦Nとする。すなわち、真、疑似併せてM個の同期シ
ンボルが入力されたとする。このとき、同期シンボル検
出回路102は、M個の同期シンボルを検出してM回一
致パルスを出力する。
【0109】制御回路803は、最初の一致パルスが入
力されると第1のスタートパルスを第1の保護回路80
2−1に出力し、つぎに一致パルスが入力されると第2
のスタートパルスを第2の保護回路802−2に出力
し、以降同様に一致パルスが入力される度に第3ないし
第Mのスタートパルスの出力先を第3の保護回路802
−3〜802−Mに順次切り替えながら出力し、M回目
に一致パルスが入力されると第Mのスタートパルスを第
Mの保護回路に一致パルスと同じタイミングで出力す
る。
【0110】スタートパルスが入力された第1ないし第
Mの保護回路802−1〜802−Mは各自後方保護を
開始する。ただし、真の同期シンボルにより保護を開始
した保護回路はM個のうちの1個、すなわち第Mの保護
回路802−Mであり、残りの(M−1)個の第1から
第(M−1)までの保護回路802−1〜802−(M
−1)は疑似同期シンボルにより保護を開始している。
疑似同期シンボルが保護段数分の数フレームにわたって
同じ位置に存在する確率は極めて小さいため、(M−
1)個の保護回路802−1〜802−(M−1)は同
期を捕捉することは有り得ないものとしてよい。しか
し、第Mの保護回路802−Mは、真の同期シンボルを
検出した一致パルスによって後方保護を行っているの
で、所定の保護段数分のフレーム周期の後に保護を完了
し、同期捕捉状態に達することができる。
【0111】保護を完了すると、第Mの保護回路802
−Mから出力される第Mの同期状態信号は“H”にな
る。これを検知して、選択回路807は第Mの保護回路
802−Mより入力される第Mのフレームパルスを同期
パルスとして同期パルス出力端子808より出力する。
また、図10に示す構成を有する第3の実施の形態の前
方保護の動作に関しては、従来の動作と同じであるので
詳細な説明は省略するが、同期捕捉状態から同期はずれ
状態に移行したときに、選択回路803よりリセットパ
ルスが制御回路801に出力される。リセットパルスが
入力された制御回路801は一致パルスの入力を受け付
ける状態となり、一致パルスが入力されると先に述べた
後方保護が開始される。
【0112】このように、図10に示す構成を有するこ
の発明の第3の実施の形態ではN個の保護回路802−
1〜802−Nを持つことにより、同期はずれ状態にお
いて(M−1)個の疑似同期シンボルが、真の同期シン
ボルに先だって入力される場合であっても、M個の保護
回路802−1〜802−Mで後方保護を開始し、その
中の1個の保護回路802−Mで真の同期シンボルによ
る後方保護を行って同期を捕捉する。このため、同期は
ずれ状態において1フレーム中のデータに疑似同期シン
ボルが発生し、それが真の同期シンボルよりも早く入力
された場合でも、疑似同期シンボルにとらわれることな
く真の同期シンボルを捕捉し、速やかに同期を捕捉する
ことができる。
【0113】
【発明の効果】請求項1記載の同期保護方法によれば、
同期はずれ状態において一致パルスの生成毎に同期の捕
捉動作の開始の合図を示すスタートパルスを生成し、ス
タートパルスの入力毎に同期の捕捉動作を開始して複数
並行させ、所定フレーム周期にわたって継続して複数の
フレームパルスの何れか一つの生成時と一致パルスの生
成時とが一致したときに同期の保護を完了し、所定フレ
ーム周期にわたって継続して一致パルスの生成時と生成
時が一致したフレームパルスを同期パルスとして出力す
るので、同期はずれ状態において最初に疑似同期シンボ
ルが入力されても、これにとらわれることなく真の同期
シンボルを捕捉し、速やかに同期捕捉を行うことができ
る。
【0114】請求項2記載の同期保護回路によれば、同
期はずれ状態において制御手段により一致パルスの生成
毎に同期の捕捉動作の開始の合図を示すスタートパルス
をN個の保護手段のうちの順次異なる1個の保護手段に
供給し、N個の保護手段がスタートパルスの入力毎に同
期の捕捉動作を開始して複数並行し、制御手段から供給
されるスタートパルスの入力時をそれぞれ起点としてフ
レーム周期毎にフレームパルスを並行して選択手段に供
給し、所定フレーム周期にわたって継続してフレームパ
ルスの生成時と同期シンボル検出手段から供給される一
致パルスの入力時とが一致したときに同期の保護を完了
して同期状態信号を選択手段に供給し、選択手段から同
期状態信号が供給されたいずれか一つの保護手段から供
給されるフレームパルスを同期パルスとして出力するの
で、同期はずれ状態において最初に疑似同期シンボルが
入力されても、これにとらわれることなく真の同期シン
ボルを捕捉し、速やかに同期捕捉を行うことができる。
つまり、N個の保護手段を設け、順次入力される最大N
個の同期シンボルの入力に対応してN個の保護手段が順
次同期の捕捉動作を開始させることができ、同期はずれ
状態において最初に検出されたM個(N≧Mとする)の
同期シンボルに(M−1)個の疑似同期シンボルと1個
の真の同期シンボルが含まれていて、(M−1)個の疑
似同期シンボルが連続して真の同期シンボルに先立って
入力された場合でも、M個の保護回路で後方保護を開始
し、その中の1個の保護回路は真の同期シンボルによる
後方保護を完了して同期を捕捉するようにしているの
で、同期はずれ状態において真の同期シンボルが入力さ
れる前に入力される疑似同期シンボルが入力される場合
でも、疑似同期シンボルと真の同期シンボルを合わせた
個数が保護回路の個数よりも少ないか等しい場合には、
疑似同期シンボルにとらわれることなく真の同期シンボ
ルを確実に捕捉し、従来の構成よりも速やかに同期を捕
捉することができる。
【0115】請求項3記載の同期保護回路によれば、保
護手段における同期の捕捉動作が開始し、同期の保護が
始まると、保護手段からOKパルスを出力してスタート
パルスの出力を止めるようにしているので、無駄な同期
の捕捉動作を開始を防止することができる。請求項4記
載の同期保護回路によれば、同期はずれ状態となったと
きに、自動的に同期の捕捉動作を再開することができ、
同期はずれ状態が長く続くことはない。
【0116】請求項5記載の同期保護回路によれば、一
致パルスがフレーム周期内に続けて保護手段に入力され
ることによる同期の捕捉動作のやり直しを防止すること
ができ、速やかに同期の保護を完了させることができ
る。請求項6記載の同期保護回路によれば、一致パルス
がフレーム周期内に続けて保護手段に入力されることに
よる同期の捕捉動作のやり直しを行うので、一致パルス
がフレーム周期内に続けて保護手段に入力されるかどう
かを検出する手段が不要であり、構造が簡単で安価であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における同期保護
回路の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態における制御回路
の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態における制御回路
の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】この発明の第1の実施の形態における保護回路
の一例の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態における選択回路
の構成を示すブロック図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態における選択回路
の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】この発明の第1の実施の形態の同期保護回路の
動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】この発明の第2の実施の形態における同期保護
回路のうちの保護回路の一例の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】この発明の第2の実施の形態における同期保護
回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図10】この発明の第3の実施の形態における同期保
護回路の構成を示すブロック図である。
【図11】従来の同期保護回路の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】同期保護回路に入力されるデータのフレーム
構造の一例を示す概略図である。
【図13】同期シンボル検出回路の入力に対する動作説
明のための概略図である。
【図14】従来の同期保護回路のうちの保護回路の構成
を示すブロック図である。
【図15】従来の同期保護回路による後方保護の動作説
明のためのタイミングチャートである。
【図16】従来の同期保護回路による前方保護の動作説
明のためのタイミングチャートである。
【図17】従来の同期保護回路による後方保護の動作説
明のためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
101 入力端子 102 同期シンボル検出回路(同期シンボル検出手
段) 103 制御回路(制御手段) 104 保護回路(保護手段) 105 保護回路(保護手段) 106 選択回路(選択手段) 107 同期パルス出力端子 801 制御回路 802 保護回路 803 選択回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータ系列に含まれるフレー
    ム同期信号に基づいて同期の捕捉を行うとともに同期の
    保護を行う同期保護方法であって、 入力されるディジタルデータ系列と所定のフレーム同期
    信号を表すパターンとの比較を行い、前記ディジタルデ
    ータ系列と前記パターンが一致する毎に一致パルスを生
    成し、 同期はずれ状態において一致パルスの生成毎に同期の捕
    捉動作の開始の合図を示すスタートパルスを生成し、 前記スタートパルスの入力毎に同期の捕捉動作を開始し
    て複数並行させることにより前記スタートパルスの入力
    時をそれぞれ起点としてフレーム周期毎にフレームパル
    スを複数並行して生成し、所定フレーム周期にわたって
    継続して複数のフレームパルスの何れか一つの生成時と
    前記一致パルスの生成時とが一致したときに同期の保護
    を完了し、 前記所定フレーム周期にわたって継続して前記一致パル
    スの生成時と生成時が一致したフレームパルスを同期パ
    ルスとして出力することを特徴とする同期保護方法。
  2. 【請求項2】 ディジタルデータ系列に含まれるフレー
    ム同期信号に基づいて同期の捕捉を行うとともに同期の
    保護を行う同期保護回路であって、 同期シンボル検出手段と、制御手段と、N個(ただし、
    Nは2以上の整数)の保護手段と、選択手段とを備え、 前記同期シンボル検出手段は、入力されるディジタルデ
    ータ系列と所定のフレーム同期信号を表すパターンとの
    比較を行い、前記ディジタルデータ系列と前記パターン
    が一致したときに一致パルスを前記制御手段と前記N個
    の保護手段に供給し、 前記制御手段は、同期はずれ状態において前記同期シン
    ボル検出手段から供給される一致パルスの入力毎に同期
    の捕捉動作の開始の合図を示すスタートパルスを前記N
    個の前記保護手段のうちの順次異なる1個の保護手段に
    供給し、 前記N個の保護手段は、前記制御手段から供給されるス
    タートパルスの入力に応答して同期の捕捉動作を開始し
    て複数並行することにより前記制御手段から供給される
    スタートパルスの入力時をそれぞれ起点としてフレーム
    周期毎にフレームパルスを並行して前記選択手段に供給
    し、所定フレーム周期にわたって継続して前記フレーム
    パルスの生成時と前記同期シンボル検出手段から供給さ
    れる一致パルスの入力時とが一致したときに同期の保護
    を完了して同期状態信号を前記選択手段に供給し、 前記選択手段は、前記N個の保護手段からそれぞれ供給
    される前記フレームパルスと前記同期状態信号を入力と
    し、前記同期状態信号が供給されたいずれか一つの保護
    手段から供給されるフレームパルスを同期パルスとして
    出力するようにしたことを特徴とする同期保護回路。
  3. 【請求項3】 保護手段は、同期シンボル検出手段が出
    力する一致パルスと内部で発生するフレームパルスとの
    比較を行い、前記一致パルスと前記フレームパルスが一
    致したときにOKパルスを制御手段に供給し、 前記制御手段は、前記保護手段からOKパルスが供給さ
    れると、以降スタートパルスの出力を止めるようにした
    ことを特徴とする請求項2記載の同期保護回路。
  4. 【請求項4】 選択手段は、全ての保護手段から同期状
    態信号が出力されなくなって同期はずれ状態となったと
    きにリセットパルスを制御手段に供給し、 前記制御手段は、前記選択手段からのリセットパルスの
    供給に応答して、スタートパルスの出力を再開するよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の同期保護回路。
  5. 【請求項5】 保護手段は、制御手段から前回のスター
    トパルスが供給された後1フレーム周期経過前に今回の
    スタートパルスが供給されたときに前記今回のスタート
    パルスを無視し、1フレーム周期経過後に前記今回のス
    タートパルスが供給されたときに前記前回のスタートパ
    ルスの入力に応答した同期の捕捉動作を中止することに
    より前記前回のスタートパルスの入力時を起点とするフ
    レームパルスおよび同期状態信号の選択手段への供給を
    中止し、前記今回のスタートパルスの入力に応答して同
    期の捕捉動作を開始することにより前記今回のスタート
    パルスの入力時を起点としてフレーム周期毎にフレーム
    パルスを前記選択手段に供給し、所定フレーム周期にわ
    たって継続して前記フレームパルスの生成時と前記同期
    シンボル検出手段から供給される一致パルスの入力時と
    が一致したときに同期の保護を完了して同期状態信号を
    前記選択手段に供給するようにしたことを特徴とする請
    求項2,3または4記載の同期保護回路。
  6. 【請求項6】 保護手段は、制御手段からスタートパル
    スが供給される毎に前回のスタートパルスの入力に応答
    した同期の捕捉動作を中止することにより前記前回のス
    タートパルスを起点とするフレームパルスおよび同期状
    態信号の選択手段への供給を停止し、今回のスタートパ
    ルスの入力に応答して同期の捕捉動作を開始することに
    より前記制御手段からの前記今回のスタートパルスの入
    力時を起点としてフレーム周期毎にフレームパルスを前
    記選択手段に供給し、所定フレーム周期にわたって継続
    して前記フレームパルスの生成時と前記同期シンボル検
    出手段から供給される一致パルスの入力時とが一致した
    ときに同期の保護を完了して同期状態信号を前記選択手
    段に供給するようにしたことを特徴とする請求項2,3
    または4記載の同期保護回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114126028A (zh) * 2020-08-28 2022-03-01 宸芯科技有限公司 一种差动保护方法、装置、通信单元和存储介质

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