JPH09197938A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09197938A
JPH09197938A JP8009158A JP915896A JPH09197938A JP H09197938 A JPH09197938 A JP H09197938A JP 8009158 A JP8009158 A JP 8009158A JP 915896 A JP915896 A JP 915896A JP H09197938 A JPH09197938 A JP H09197938A
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wavelength
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Application number
JP8009158A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ide
敦 井出
Hideo Yamasa
英雄 山佐
Yoichi Yamamoto
洋一 山本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学変調器としてグレイティングライトバル
ブ素子列を用いると、光源の温度変動に伴った感光体ド
ラムへの投影位置のずれにより、記録紙の正常な位置に
転写されず、良好なプリントが得られない。 【解決手段】 グレイティングライトバルブ(GLV)
素子列28aを点灯させて基準投影像を形成すると共
に、この基準投影像が可視化されてなるトナーパッチを
トナーパッチセンサ16にて検知し、このトナーパッチ
センサ16の検知時刻とGLV素子列28aの点灯時刻
とから、露光ポイントの正規の露光ポイントからのずれ
量に対応した補正量を求め、これを基にしてPSローラ
13の回転タイミングを変更して、記録紙上での転写位
置を正常な転写位置となるように補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光プリンタや複写
機等、光学変調器を用いた画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】今日、電子写真方式を用いたレーザプリ
ンタで代表される光プリンタは、パソコンやネットワー
クのプリンタとして広く使われ、デジタルコピー・プリ
ンタやカラーコピー・プリンタとして幅広く使用されて
いる。文字や画像を形成する画素単位が、光パワーのオ
ン−オフ制御で書き込まれ描画制御されていることか
ら、光プリンタと呼ばれる。光パワーのオン−オフ制御
は、レーザダイオードやLED(発光ダイオード)アレ
ーが一般に用いられている。
【0003】レーザプリンタの書き込み光学系は、レー
ザダイオードとポリゴンスキャナの組み合わせで構成さ
れ、解像度600DPI(Dot Per Inc
h)、A4/Letterサイズで40PPM(Pag
e Per Minutes)程度までの低/中速機に
広く用いられている。
【0004】しかしながら、最近の高速化及び中間調を
用いた高画質印刷の要求に対して、レーザスイッチング
スピードの限界や高速回転ポリゴンスキャナ技術の限界
が問題となっている。尚、LEDアレーを用いた書き込
み光学系は、並列露光のため高速性が見込めるが、個々
のLED発光輝度の一様性に問題がある。
【0005】ところが最近、上記問題を解決できる可能
性のある新たな光学変調器がディスプレイ用として発表
された(U.S.Patent No.5,311,3
60、及びSolid State Sensors
and ActuatorsWorkshop,Hil
ton Head Island,SC,June13
−16,1994)。
【0006】これは、グレイティングライトバルブ(G
rathig Light Valve:以下、GLV
と略す)素子と称されるもので、光の回折を利用したマ
イクロマシン位相回折格子である。このGLV素子を利
用すると、光のオン−オフ制御を電気的にコントロール
することができ、従来の回転ポリゴンスキャナに代わっ
てデジタルの光学変調器として使用できる。
【0007】ここで、GLV素子の構成及び動作原理
を、本発明の説明図である図4ないし図6を参照して説
明する。図4はGLV素子1個の斜視図であり、図5、
図6はその動作原理図である。
【0008】図4に示すように、GLV素子20は、基
盤21の上に、枠24と一体で成形されたマイクロブリ
ッジ22が、枠24と基盤21との間にスペーサ23を
介して配設された構成を有しており、基盤21の上面と
マイクロブリッジ22との間には、スペーサ23の厚み
と同じ空隙が形成され、両者は非接触となっている。ス
ペーサ23で定まる空隙の厚み、及びマイクロブリッジ
22の厚みは、何れも使用される光源の波長で予め決定
され、使用する光源の発光波長をλnmとすると、それ
ぞれλ/4nmに形成される。このようなGLV素子2
0は、微細半導体製造技術で作製できる(作製方法につ
いては前述の文献に詳細が述べられている)。
【0009】GLV素子20の動作は、マイクロブリッ
ジ22と基盤21との間に印加する電圧のオン−オフで
制御され、図5(a)に、オフ制御(消灯)時のGLV
素子20のx断面を、同図(b)にそのy断面を示し、
また、図6(a)には、オン制御(点灯)時のGLV素
子20のx断面を、同図(b)にはそのy断面を示す。
【0010】図5(a)(b)に示すように、GLV素子
20の消灯時、マイクロブリッジ22は基盤21からλ
/4nm離間した位置関係を維持しており、この状態で
光が入射すると、マイクロブリッジ22及び基盤21に
て反射された各反射光の全光路差は入射光の波長に等し
く、回折格子平面鏡として光を反射する。
【0011】一方、図6(a)(b)に示すように、GL
V素子20の点灯時、マイクロブリッジ22は基盤21
側へと静電力で引き下げられており、この状態で光が入
射すると、マイクロブリッジ22及び基盤21にて反射
された各反射光の全光路差は半波長(λ/2)となり、
各反射光は干渉して打ち消し合い回折を引き起こす。
【0012】また、このような機械的動作を実現するた
めの条件として、マイクロブリッジ22の長手方向の寸
法や引っ張り応力等が、動作速度や復元性等を考慮して
決められる。上記文献によると、図4に示すマイクロブ
リッジ22における長手方向の回折有効領域の寸法であ
るy0が20μmのときにレスポンス20nsecが得
られる。但し、この時のGLV素子1個の大きさは、枠
24まで含めると約25μmになる。また、マイクロブ
リッジ22の長手方向と直交する方向の寸法、つまりマ
イクロブリッジ22の幅x0は、光の波長、入射角、回
折角によって後述の式(1)にて決定され、通常は0.5
〜2μmである。
【0013】次に、光の波長、入射角、回折角の関係
を、本発明の説明図である図3を参照して、光学系まで
含めた全体の構成で説明する。半導体レーザユニット2
6の光をコリメートレンズ27で平行光にし、GLV光
学変調器28に入射角θi で入射させる。GLV光学変
調器28には、上記したGLV素子20が複数、感光体
ドラム5の幅方向に対応して列状に配されてなるGLV
素子列28aが設けられており、GLV素子列28aの
GLV素子20が点灯状態なら、入射した光は、回折角
θd で出ていき、スリット29とプロジェクションレン
ズ30を通って感光体ドラム5上に光が当たる。このと
き、光の波長をλnmとすると以下の関係式が成り立
つ。
【0014】 sinθi −sinθd =λ/r …(1) ここでr(nm)は、マイクロブリッジ22の幅x0で
あり、かつマイクロブリッジ22同士の間隔に等しい。
図3では、回折角θd が0°に成るように入射角θi
選んでいる。
【0015】一方、GLV素子列28aのGLV素子2
0が消灯状態なら、入射した光は、入射角と同じθi
出ていくため、スリット29を通過できず感光体ドラム
5には到達しない。
【0016】このようにして、感光体ドラム5上の各画
素単位に1:1で対応したGLV素子列28aの各GL
V素子20を電気的にオン−オフ制御(点灯−消灯)す
ることによって、従来の回転ポリゴンスキャナに代わっ
て光を高速で変調することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示されたGLV素子においては、光プリンタの書き込
み装置として応用した場合について充分な検討が成され
ていないので、光プリンタの書き込み装置として応用す
ると、幾つかの不具合を伴う。
【0018】その一つとして、半導体レーザユニット2
6近傍の温度変動に伴った感光体ドラム5への投影位置
のずれを補正する手段が何ら講じられていないために、
記録紙にプリントされた画像は、記録紙の上方或いは下
方側にずれていたりして、正常な位置に転写されておら
ず、良好なプリントが得られないといった問題が挙げら
れる。
【0019】つまり、光プリンタや複写機は、一定の環
境条件で使用されることは稀で、殆どの装置は、30℃
前後の温度変動にも対応できるように設計されている。
そして、光プリンタや複写機の単色光源として一般的に
よく使われる半導体レーザユニット26の近傍では、設
置環境に依存した装置内部の温度変動以外に、発光によ
るユニット自身の温度上昇も加わり、80℃前後の温度
変動があると考えられ、それらにも対応できるよう設計
されなければならない。
【0020】しかしながら、半導体レーザの発振波長に
は温度依存性が有り、その量は文献(レーザーの基礎と
応用:昭晃堂出版)によれば0.3nm/℃である。一
方、GLV素子が点灯状態の回析角θd は前述の式
(1)より sinθd =sinθi −λ/r …(2) で表せる。即ち入射角θi 、マイクロブリッジ22の幅
rが一定とすると回折角θd は波長のλの関数となる。
【0021】光学ユニットを設計する場合は、予め回折
角θd =0°(感光体ドラム5への投影光がGLV素子
列28aと垂直)となるようにθi を選んでGLV素子
列28aの位置を決めるが、温度変動により半導体レー
ザユニット26における半導体レーザの発振波長λが変
化すると、回折角θd が0°からずれてしまい、感光体
ドラム5への投影位置が初期の位置からずれてしまうこ
ととなる。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載の画像形成装置は、光源か
らの照射光を光学変調器にて変調して像担持体上に投影
することで該像担持体上に投影像を形成し、該投影像か
らなる静電潜像を現像剤にて可視化して可視像とした
後、被転写材に転写して排出する画像形成装置におい
て、上記光学変調器がグレイティングライトバルブ素子
列を有し、かつ、上記像担持体に形成された基準可視像
を検知する基準可視像検知手段と、上記グレイティング
ライトバルブ素子列を点灯して像担持体上に基準可視像
となる投影像を形成させ、この時の点灯時刻と、この時
に形成された投影像からなる基準可視像が上記基準可視
像検知手段にて検知された時刻とから、像担持体上の投
影位置の変位量を検出し、この変位量に基づいて像担持
体から被転写材への可視像の転写位置を補正する転写位
置補正手段とを備えたことを特徴としている。
【0023】これによれば、転写位置補正手段が、グレ
イティングライトバルブ素子列を点灯して像担持体上に
基準可視像となる投影像を形成させ、この時の点灯時
刻、この時に形成された投影像からなる基準可視像が上
記基準可視像検知手段にて検知された時刻とから、像担
持体上の投影位置の変位量を検出し、この変位量に基づ
いて像担持体から被転写材への可視像の転写位置を補正
するようになっている。したがって、装置の設置環境の
温度の変化や、光源自体の発熱といったことで光源の温
度が変動して光源の発光波長が変化し、これに伴って像
担持体への投影位置が初期位置からずれてしまっても、
被転写材への転写位置は常に正常な位置となり、良好な
プリントを得ることができる。
【0024】また、グレーディングライトバルブ素子列
によって光源からの照射光が変調されるので、従来のポ
リゴンスキャナからなる光学変調器では対応できなかっ
た、最近の高速化及び中間調を用いた高画質印刷の要求
に対応可能となる。
【0025】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
請求項1の構成において、上記転写位置補正手段による
転写位置の補正を、画像形成前のプロセス前回転時に行
うことを特徴としている。
【0026】これによれば、画像形成直前に転写位置の
補正が実施されるので、次の画像を形成する上で最も正
確に補正が行え、かつ、プロセス前回転時の像担持体の
回転を利用することで、基準可視像を形成するためだけ
に像担持体を回転させる必要がなく、余分な時間を必要
としない。
【0027】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
請求項1の構成において、上記転写位置補正手段による
転写位置の補正を、所定枚数の画像形成毎に行うことを
特徴としている。
【0028】これによれば、所定枚数の画像形成毎に転
写位置の補正が実施されるので、画像形成を続けるにつ
れて生じる装置内温度の上昇に起因する、転写画像の位
置ずれに対処できる。
【0029】本発明の請求項4記載の画像形成装置は、
光源からの照射光を光学変調器にて変調して像担持体上
に投影することで該像担持体上に投影像を形成し、該投
影像からなる静電潜像を現像剤にて可視化して可視像と
した後、被転写材に転写して排出する画像形成装置にお
いて、上記光学変調器がグレイティングライトバルブ素
子列を有し、かつ、上記光源から発せられる光の波長を
検知する波長検知手段と、この波長検知手段にて検知さ
れた波長から、上記像担持体上の投影位置の変位量を検
出し、この変位量に基づいて像担持体から被転写材への
可視像の転写位置を補正する転写位置補正手段とを備え
たことを特徴としている。
【0030】これによれば、転写位置補正手段が、波長
検知手段にて検知された波長から、上記像担持体上の投
影位置の変位量を検出し、この変位量に基づいて像担持
体から被転写材への可視像の転写位置を補正するように
なっている。したがって、装置の設置環境の温度の変化
や、光源自体の発熱といったことで光源の温度が変動し
て光源の発光波長が変化し、これに伴って像担持体への
投影位置が初期位置からずれてしまっても、被転写材へ
の転写位置は常に正常な位置となり、良好なプリントを
得ることができる。しかも、光源の波長変動を直接測定
して変位量を求めているので、請求項1の転写位置補正
手段による変位量の検出に比べより正確な変位量検出が
可能で、ひいてはより正確な転写位置の補正が可能であ
る。
【0031】また、グレーディングライトバルブ素子列
によって光源からの照射光が変調されるので、従来のポ
リゴンスキャナからなる光学変調器では対応できなかっ
た、最近の高速化及び中間調を用いた高画質印刷の要求
に対応可能となる。
【0032】本発明の請求項5記載の画像形成装置は、
光源からの照射光を光学変調器にて変調して像担持体上
に投影することで該像担持体上に投影像を形成し、該投
影像からなる静電潜像を可視化して可視像とした後、被
転写材に転写して排出する画像形成装置において、上記
光学変調器がグレイティングライトバルブ素子列を有
し、かつ、投影像が形成される位置に配された、投影位
置を光学的に検出する投影位置検出手段と、この投影位
置検出手段にて検出された投影位置から、上記像担持体
上の投影位置の変位量を検出し、この変位量に基づいて
像担持体から被転写材への可視像の転写位置を補正する
転写位置補正手段とを備えたことを特徴としている。
【0033】これによれば、転写位置補正手段が、投影
位置検出手段にて検出された投影位置から、上記像担持
体上の投影位置の変位量を検出し、この変位量に基づい
て像担持体から被転写材への可視像の転写位置を補正す
るようになっている。したがって、装置の設置環境の温
度の変化や、光源自体の発熱といったことで光源の温度
が変動して光源の発光波長が変化し、これに伴って像担
持体への投影位置が初期位置からずれてしまっても、被
転写材への転写位置は常に正常な位置となり、良好なプ
リントを得ることができる。しかも、グレイティングラ
イトバルブ素子列からの投影像を直接検出し、変位量も
直接求めているので、請求項1、2の転写位置補正手段
による変位量の検出に比べより正確な変位量検出が可能
で、ひいてはより正確な転写位置の補正が可能である。
【0034】また、グレーディングライトバルブ素子列
によって光源からの照射光が変調されるので、従来のポ
リゴンスキャナからなる光学変調器では対応できなかっ
た、最近の高速化及び中間調を用いた高画質印刷の要求
に対応可能となる。
【0035】本発明の請求項6記載の画像形成装置は、
請求項1、4又は5の構成において、上記転写位置補正
手段が、変位量に基づいて被転写材の搬送タイミングを
変更することで転写位置の補正を行うことを特徴として
いる。
【0036】これによれば、被転写材の搬送タイミング
を変更することで転写位置を補正しているので、補正が
容易に行える。
【0037】本発明の請求項7記載の画像形成装置は、
請求項1、4又は5の構成において、上記転写位置補正
手段が、変位量に基づいて上記グレイティングライトバ
ルブ素子列の点灯タイミングを変更することで転写位置
の補正を行うことを特徴としている。
【0038】これによれば、グレイティングライトバル
ブ素子列の点灯タイミングを変更することで転写位置を
補正しているので、画像形成途中でも必要に応じて位置
補正を実行することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の実施の一形態について図1な
いし図9に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0040】まず始めに、本実施の形態の画像形成装置
である光プリンタの全体構成を図2を用いて説明する。
図に示すように、本光プリンタは、本体側面にシート状
の複数の記録紙(被転写材)を挿入するための給紙トレ
ー2を備えており、この給紙トレー2の下端部には、画
像形成に伴い光プリンタ内部に記録紙を順次給紙するた
めの給紙ローラ3が設けられている。また、この給紙ロ
ーラ3の下流側には、入紙端側に記録紙の先端を検知し
てONとなるPSセンサ14が配されると共に、中程に
搬送されてくる記録紙を一旦停止させる上下一対で構成
されたPSローラ13が設けられた用紙搬送路4がほぼ
水平に配設されている。
【0041】また、この用紙搬送路4の出紙端側には、
静電潜像を形成する感光体ドラム(像担持体)5を有す
るドラムカートリッジ6と転写ローラ7とが配設されて
おり、この転写ローラ7のさらに下流側には、定着ロー
ラ9を有する定着ユニット10と、記録紙上に形成され
たトナー像を固定化し、本体の前カバー上に設けられた
排紙トレー11に画像形成された記録紙を排出するUタ
ーンガイド12とが順に設けられている。
【0042】一方、上記ドラムカートリッジ6の右側方
には、感光体ドラム5の表面にトナー(現像剤)を供給
する現像装置8、及び感光体ドラム5の表面に形成され
たトナーパッチ(基準可視像)を検知するトナーパッチ
センサ(基準可視像検知手段)16が設けられ、さらに
現像装置8の上方には、感光体ドラム5に光を照射する
ための光学ユニット15が設けられている。尚、光学ユ
ニット15の詳細については後述する。
【0043】また、本光プリンタには、RAM(Random
Access Memory) 、ROM(Read Only Memory) 、及び
CPU(Central Processing Unit)等から構成された制
御部19が備えられており、この制御部19が、上述し
た光プリンタの各構成部材の駆動を制御するようになっ
ている。
【0044】上記構成の光プリンタにおいて、パソコン
等の外部装置からの印字(プリント)命令の信号が光プ
リンタ本体の制御部19に入力されると、それに基づき
光プリンタの動作が開始され、光学ユニット15から画
像データに対応した出射光17が、事前に帯電された感
光体ドラム5の表面に照射される。出射光17が照射さ
れることで、感光体ドラム5の表面が露光され、感光体
ドラム5の表面に静電潜像(投影像)が形成される。こ
の静電潜像は、現像装置8から供給されるトナーが感光
体ドラム5に付着することで現像されて可視像となり、
この可視像が感光体ドラム5の回転に伴って、感光体ド
ラム5と転写ローラ7の当接部に向かって送られる。
【0045】一方、この時、上記給紙トレー2からは給
紙ローラ3によって記録紙が供給され、この記録紙は用
紙搬送路4に沿って搬送され、PSセンサ14をON
し、停止しているPSローラ13へ送られる。その後P
Sセンサ14のON信号を基準に、制御部19で制御さ
れた半導体レーザユニット26の発光タイミングに対応
してPSローラ13が回転し、記録紙は上記感光体ドラ
ム5と転写ローラ7との当接部である転写領域に搬送さ
れる。そして、この領域を記録紙が通過する際に、感光
体ドラム5の表面に形成されている可視像がその電荷と
記録紙表面の電荷との電位差によって記録紙に転写され
る。
【0046】その後、記録紙は定着ローラ9を有する定
着ユニット10へと送られ、定着ユニット10では加熱
及び加圧が行われ、記録紙上のトナーは定着ローラ9の
熱と圧力によって記録紙に融着される。そして、定着ユ
ニット10から送り出された記録紙はUターンガイド1
2に沿って本体の上方へと案内され、本体を覆う前カバ
ー上に排出される。
【0047】次に、上記の光学ユニット15について、
図3ないし図6を用いて説明する。光学ユニット15に
は、図3に示すように、単色光を発光する半導体レーザ
を内蔵した単色光源ユニット(以下、半導体レーザユニ
ットと称する)26と、半導体レーザユニット26から
照射された光を平行光にするコリメートレンズ27と、
コリメートレンズ27から照射された光を変調し、スリ
ット29を介してプロジェクションレンズ30へと照射
するGLV光学変調器28と、照射された光を感光体ド
ラム5へと投影するプロジェクションレンズ30とが備
えられている。
【0048】上記GLV光学変調器28には、感光体ド
ラム5上の各画素単位に1:1で対応する複数のGLV
素子からなるGLV素子列28aが形成されている。こ
こで、上記GLV素子列28aを構成するGLV素子の
構成及び動作原理を、図4ないし図6を用いて説明す
る。図4は1個のGLV素子の斜視図であり、図5、図
6はその動作原理図である。図4に示すように、GLV
素子20は、基盤21の上に、枠24と一体で成形され
たマイクロブリッジ22が、枠24と基盤21との間に
スペーサ23を介して配設された構成を有しており、基
盤21の上面とマイクロブリッジ22との間には、スペ
ーサ23の厚みと同じ空隙が形成され、両者は非接触と
なっている。上記スペーサ23で定まる空隙の厚み、及
びマイクロブリッジ22の厚みは、何れも使用される光
源の波長、つまり、ここでは上記の半導体レーザユニッ
ト26の出射光の波長で予め決定され、発光波長をλn
mとすると、それぞれλ/4nmに形成されている。こ
のようなGLV素子20は、微細半導体製造技術で作製
できる。
【0049】GLV素子20の動作は、マイクロブリッ
ジ22と基盤21との間に印加する電圧のオン−オフで
制御され、図5(a)にオフ制御(消灯)時のGLV素
子20のx断面を示し、同図(b)にそのy断面を示
す。また、図6(a)にはオン制御(点灯)時のGLV
素子20のx断面を示し、同図(b)にそのy断面を示
す。
【0050】図5(a)(b)に示すように、GLV素子
20の消灯時、マイクロブリッジ22は基盤21からλ
/4nm離間した位置関係を維持しており、この状態で
光が入射すると、マイクロブリッジ22及び基盤21に
て反射された各反射光の全光路差は入射光の波長に等し
く、回折格子平面鏡として光を反射する。
【0051】一方、図6(a)(b)に示すように、GL
V素子20の点灯時、マイクロブリッジ22は静電力で
引き下げられており、この状態で光が入射すると、マイ
クロブリッジ22及び基盤21にて反射された各反射光
の全光路差は半波長(λ/2)となり、各反射光は干渉
して打ち消し合い回折を引き起こす。
【0052】このようなGLV素子20からなるGLV
素子列28aは、素子列長手方向が感光体ドラム5の幅
方向と対応するように配され、点灯時のGLV素子20
の回折角θd =0°となるように、入射角θi が選択さ
れ、設計されている。
【0053】そして、上記構成の光学ユニット15で
は、光プリンタの動作時、制御部19によって画像処理
された信号に対応して半導体レーザユニット26が発光
する。半導体レーザユニット26より発光された光は、
コリメートレンズ27で平行光となり、GLV光学変調
器28のGLV素子列28aに入射角θi で入射する。
GLV素子列部28aの各GLV素子20は、制御部3
5により、画像処理された信号に対応しての点灯−消灯
が制御されることで、光を選択的にスリット29を介し
てプロジェクションレンズ30に照射する。ここで、点
灯状態のGLV素子20に入射した光は、回折角θd
つまり0°で出ていき、スリット29を通過してプロジ
ェクションレンズ30に入射し、一方、消灯状態のGL
V素子20に入射した光は、入射角と同じ反射角θi
出ていき、スリット29を通過できず、プロジェクショ
ンレンズ30には入射されない。こうして、プロジェク
ションレンズ30に照射された光は、感光体ドラム5の
表面に結像され、感光体ドラム5の表面を露光すること
となる。
【0054】次に、発明が解決しようとする課題の項に
おいても簡単に説明した、装置の設置環境の温度の変化
や、半導体レーザユニット自体の発熱といったことで半
導体レーザユニット近傍の温度変動に伴う感光体ドラム
5への露光ポイント(投影位置)のずれについて、図7
を用いて詳細に説明する。図7は、GLV素子列28a
から感光体ドラム5までの光路図である。
【0055】GLV素子列28aの感光体ドラム5に対
する位置は、出射光17が感光体ドラム5の法線方向と
なり、かつGLV素子列28aと直交するように(つま
り、回折角θd =0°)決められている。また、GLV
素子列28aへの光の入射角θi も、半導体レーザユニ
ット26に備えられる光源としての半導体レーザが決ま
ると発光波長λ、GLV素子20のマイクロブリッジ2
2(図4参照)の幅rが決まるため、前述の式(1)よ
り決定されている。
【0056】このような構成の光学ユニット15におい
て、半導体レーザユニット26近傍の温度が変動する
と、半導体レーザは温度依存性があるため、半導体レー
ザユニット26から出射される発光波長λも初期の状態
から変動する。
【0057】もともと回折角θd =0°となるように設
計、配置された光学ユニット15において、発光波長λ
が変動すると、前述の式(2)よりθd ≠0°となり、
発光波長λの変動量に対応して、感光体ドラム5への出
射光17は初期の状態から角度αだけずれる。即ち、初
期の露光ポイントをP0 とすると、波長変動が起こった
後の露光ポイントは角度αだけずれたP1 となる。
【0058】仮に、GLV素子列28aの点灯タイミン
グと、記録紙の感光体ドラム5と転写ローラ7との当接
部への搬送タイミングを変えずにプリント動作を行う
と、記録紙上での画像は初期のプリントサンプルと比べ
てΔP(感光体ドラム5の周上でP0 からP1 までの距
離)だけずれたものとなる。
【0059】半導体レーザユニット26の基準となる発
光波長をλ0 とすると、前述の式(1)より、 sinθi −sinθd =λ0 /r となる。この時θd =0°であるのでsinθi は sinθi =λ0 /r …(3) となる。温度変動により発光波長がλ0 からλ1 にな
り、出射光17は基準の状態から角度αだけずれるとす
ると、その量は式(2)、式(3)より以下の式(4)
で表せる。
【0060】 sinα=sinθi −(λ1 /r) =(λ0 /r)−(λ1 /r) =(λ0 −λ1 )/r …(4) ここでλ0 −λ1 は発光波長の変動量Δλであるので、
式(4)は以下の式(5)に書き直せる。
【0061】sinα=Δλ/r …(5) GLV素子列28aから感光体ドラム5表面までの距離
をCとすると、式(5)からΔPは式(6)で表せる。
【0062】 ΔP≒C×sinα =C×Δλ/r …(6) 例えば、C=150mm、r=1μmとし、温度変動が
80℃発生したとすると、式(6)によりΔPは ΔP≒150×0.3×80×10-3 =3.6mmとなる。 即ち、記録紙先端で画像が3.6mm欠損したり、或いは
遅れたりしたプリントサンプルとなる。
【0063】次に、本光プリンタで実施される、上記の
ような半導体レーザユニット26近傍の温度変動に伴っ
て発生する転写位置のずれを補正する転写位置補正制御
について、前述の図7、図1、図8及び図9を用いて説
明する。
【0064】図1は、転写位置補正制御を実施する制御
系を示すブロック図である。制御部19にて本発明の転
写位置補正手段が構成されている。図8は、半導体レー
ザユニット26から出射されるレーザ光の発光波長に変
動がなく、回折角θd =0°の状態が保持された設計基
準となる、GLV素子列28aの点灯タイミングとPS
ローラ13の回転タイミングとPSセンサ14のONタ
イミングのタイムチャートである。
【0065】一方、図9は、半導体レーザユニット26
から出射されるレーザ光の発光波長に変動があり、回折
角θd ≠0°となり、制御部19による転写位置補正制
御が実施された、GLV素子列28aの点灯タイミング
とPSローラ13の回転タイミングとPSセンサ14の
ONタイミングのタイムチャートである。
【0066】また、図7ないし図9に記載されている記
号の説明は以下の通りである。 L1 :PSセンサ14からPSローラ13までの距離 L2 :露光ポイントP0 から転写ポイントP2 までの感
光体ドラム5表面上の距離 L3 :PSローラ13から転写ポイントP2 までの距離 t1 :記録紙が距離L1 搬送されるために要する時間 t1 =L1 /V t2 :感光体ドラム5が距離L2 回転されるために要す
る時間 t2 =L2 /V t3 :記録紙が距離L3 搬送されるために要する時間 t3 =L3 /V t4 :PSセンサ14のON信号を受けてGLV素子列
28aが点灯するまでの時間 t5 :記録紙がPSローラ13に到達してから、PSロ
ーラ13が回転を開始するまでの停止時間 V:感光体ドラム5の周速(記録紙の搬送速度に等し
い) まず、図8のタイムチャートを参照しながら、発光波長
に変動がない正常なプリント動作について説明する。パ
ソコン等の外部装置からのプリント命令の信号が光プリ
ンタ本体の制御部19に入力されると、それに基づいて
光プリンタは動作を開始する。まず、感光体ドラム5
が、その表面をクリーニングしたり、残留電位を消去さ
せるために、前回転を開始する。そして、一定時間前回
転すると、給紙トレー2から給紙ローラ3の回転により
記録紙が給紙される。
【0067】給紙された記録紙は用紙搬送路4に沿って
搬送され、PSセンサ14をONし、停止しているPS
ローラ13へ送られる。PSセンサ14のON信号は制
御部19に入力され、制御部19のプロセス制御によ
り、それからt4 秒後に半導体レーザユニット26が発
光し、GLV素子列28aにより光学変調され、正規の
露光ポイントP0 に静電潜像を形成する。この静電潜像
は現像装置8により可視化され、t2 秒後に転写ポイン
トP2 に到達する。
【0068】一方、PSローラ13に到達した記録紙
は、制御部19の制御に基づきt5 秒間停止した後、回
転を開始したPSローラ13によりt3 秒後に転写ポイ
ントP2 に搬送され、ここで感光体ドラム5上の可視像
が転写ローラ7により記録紙に転写される。そして、毎
回、正常なプリントが行えるように、制御部19では以
下の関係を満足するよう光プリンタ本体の動作を制御し
ている。即ち、 t4 +t2 =t1 +t5 +t3 …(7) t4 >t1 …(8) t2 >t3 …(9) 次に、図9のタイムチャートを参照しながら、発光波長
に変動があり、転写位置補正制御を行ったプリント動作
について説明する。図7にも示すように、本光プリンタ
においては、現像ポイントP4 と転写ポイントP2 の間
に、感光体ドラム5と対向させて光学センサからなるト
ナーパチセンサ16が配置されている。このトナーパッ
チセンサ16は、感光体ドラム5の表面に形成されたト
ナーパッチを検知するものである。トナーパッチとは、
半導体レーザユニット26からの照射により、感光体ド
ラム5の表面に形成された基準投影像が可視化されたも
のである。
【0069】本光プリンタでは、制御部19は、通常の
プリントサイクルとは別の時期である感光体ドラム5の
前回転時に、GLV素子列28aを駆動して基準投影像
を形成させてトナーパッチを作成し、それをトナーパッ
チセンサ16にて検知させる。そして、その時のGLV
素子列28aの点灯時刻とトナーパッチセンサ16の検
知時刻とから、露光ポイントP0 からトナーパッチセン
サ検知ポイントP3 までの時間を計算する。
【0070】一方、制御部19には予め、基準となる
『トナーパッチセンサ検知時刻 −基準波長でのGLV
素子列の点灯時刻』の時間ta0が記憶されている。
【0071】環境温度や機内温度の変動等により、半導
体レーザユニット26からの発光波長が変動し、感光体
ドラム5への出射光17が初期の状態から角度αだけず
れ、露光ポイントがP0 からP1 にずれたとすると、露
光ポイントP1 からトナーパッチセンサ検知ポイントP
3 までの時間ta1は時間ta0とは異なってくる。
【0072】制御部19は、その時間差を計算すること
で補正量とし、その時間差分だけPSローラ13の回転
開始時刻、即ち停止時間t5 を調整し、転写ポイントP
2 での感光体ドラム5上の可視像と記録紙との相対的な
位置関係を正常な状態と同一になるようにする。
【0073】つまり、図7では露光ポイントP1 はP0
よりも感光体ドラム5の回転方向下流側へずれているた
め、時間ta1は時間ta0より小さくなる。このような場
合、何の対処も行わないと、記録紙に転写された画像
は、正常な転写位置よりも紙面上方に詰まったり、欠損
したものとなる。制御部19は、時間ta1と時間ta0
の差を補正量とし、その時間差分だけPSローラ13の
回転開始時刻を速める。即ち、停止時間t5 を時間t5a
と短くする。これに伴って、露光ポイントP1 が転写ポ
イントP2 に到達する時間t2 も時間t2aと短くなり、
各々の時間の関係においては以下の式が成立する。
【0074】 ta0−ta1=t2 −t2a=t5 −t5a …(10) また、逆に、露光ポイントがP0 よりも感光体ドラム5
の回転方向上流側にずれた場合には、図9のタイムチャ
ートにおいて、時間t2 は時間t2bに、時間t5 は時間
5bに各々変更される。
【0075】以上のように、本光プリンタにおいては、
GLV素子列28aを点灯させて基準投影像を形成する
と共に、この基準投影像が可視化されてなるトナーパッ
チをトナーパッチセンサ16にて検知し、このトナーパ
ッチセンサ16の検知時刻とGLV素子列28aの点灯
時刻とから、露光ポイントの正規の露光ポイントからの
ずれ量に対応した補正量を求め、これを基にしてPSロ
ーラ13の回転タイミングを変更して、記録紙上での転
写位置を正常な転写位置となるように補正するようにな
っている。
【0076】したがって、GLV素子20を用いたGL
V光学変調器28の場合、最近の高速化及び中間調を用
いた高画質印刷の要求に応えうるものの、装置の設置環
境の温度の変化や、半導体レーザユニット26自体の発
熱といったことによる半導体レーザユニット26近傍の
温度変動にと伴って、感光体ドラム5への露光ポイント
が正規の露光ポイントからずれてしまい、その結果、記
録紙への転写位置がずれ、良好なプリントが得られない
といった課題を解決し、高速化及び中間調を用いた高画
質印刷の要求に応えることができ、かつ、半導体レーザ
ユニット26近傍の温度変動による転写位置の位置ずれ
等もない光プリンタを実現できる。
【0077】また、PSローラ13の回転タイミングを
変更することで転写位置を補正しているので、転写位置
補正が容易である。また、ここでは、感光体ドラム5の
前回転時に転写位置補正制御を行っているので、画像形
成の直前であることから正確な補正が行えると共に、前
回転時の感光体ドラム5の回転を利用することで、トナ
ーパッチ形成するためだけに感光体ドラム5を回転させ
る必要がなく、余分な時間を必要としない。
【0078】尚、転写位置補正制御を行うタイミングと
しては、上記のように感光体ドラム5の前回転時に限定
されるものではなく、以下に示すような〜の実施タ
イミングで行うことにより、効果的な補正を可能とす
る。
【0079】実施タイミング:光プリンタ本体のメイ
ン電源がONされてから所定枚数のプリントが行われる
毎に、転写位置補正制御を行う。所定枚数というのは設
計される光プリンタの連続プリント時の半導体レーザユ
ニット26近傍の温度上昇特性を予め測定しておき、波
長変動が小さく、殆どプリントサンプルに問題の生じな
い範囲内で決定し、それに相当する枚数を制御部19に
記憶させておき、制御部19では所定枚数となる毎に転
写位置補正制御を行うようプログラムしておく。
【0080】例えば所定枚数が50枚であるとすると、
メイン電源がONされてから50枚目、100枚目、1
50枚目、……という具合に50枚毎に、制御部19は
転写位置補正制御を行う。このようにすれば、画像形成
を続けるにつれて生じる装置温度の上昇に起因する露光
ポイントのずれを補正し、記録紙への転写位置のずれを
補正することができる。
【0081】実施タイミング:半導体レーザユニット
26近傍の温度を測定し、その温度が予め設定している
所定の温度となる毎に、転写位置補正制御を行う。図1
0に示すように、半導体レーザユニット26の近傍に温
度センサ31を配置し、常に半導体レーザユニット26
近傍の温度をモニタし、その信号を制御部19に送信す
るように設ける。そして、制御部19では所定温度とな
る毎に転写位置補正制御を行うようプログラムしてお
き、制御部19には予め、転写位置補正制御を行わせる
タイミングとなる温度、T1,T2,T3,T4,T5
を記憶させておく。但し、この時、温度差T1〜T2,
T2〜T3,T3〜T4,T4〜T5は各々等しく、か
つこの程度の温度差以下であれば半導体レーザユニット
26の波長変動は小さく、殆どプリントサンプルに問題
の生じない範囲とする。
【0082】例えば、上記半導体レーザユニット26近
傍の温度とメイン電源ON以降の時間の経過が図11の
グラフであったとすると、制御部19では、n1,n
2,n3,n4,n5,n6,n7,n8,n9,n1
0,n11のタイミングで転写位置補正制御を行う。こ
のようにすれば、半導体レーザユニット26近傍の温度
に直に対応した補正を実施できる。
【0083】実施タイミング:半導体レーザユニット
26近傍の温度を定期的に測定して温度変化を求め、そ
の温度変化量が予め設定している所定の温度変化量以上
であったとき、転写位置補正制御を行う。図10に示す
ように、半導体レーザユニット26の近傍に温度センサ
31を配置し、一定時間毎に半導体レーザユニット26
近傍の温度をモニタし、その信号を制御部19に送信す
るように設ける。そして、制御部19では前回測定時の
温度と今回測定時の温度とから、その温度差を計算し、
その値が所定値を超えた場合に転写位置補正制御を行う
ようにプログラムしておく。即ち、一定時間当たりの温
度の上昇率(或いは下降率)から該制御をするかしない
かを判断させる。また、制御部19には予め、転写位置
補正制御を行わせるタイミングとなる所定時間の温度差
を記憶させておく。この温度差は、この割合で今後、温
度が上昇、或いは下降していくと短時間の間に大きな温
度差が生じ、その結果波長変動が大きくなり、プリント
サンプルに問題が生じる値とする。
【0084】例えば、上記半導体レーザユニット26近
傍の温度とメイン電源ON以降の時間の経過が図12の
グラフであったとすると、半導体レーザユニット26近
傍の温度を一定時間毎に、つまり、n12,n13,…
n20で温度を検知している。制御部19では、所定時
間の温度差である所定値をΔT0 とし、絶対値ΔTがΔ
0 を超えた時に転写位置補正制御を実行する。つま
り、n14,n15,n16,n18,n19のタイミ
ングで該制御を実行し、逆にn12,n13,n17,
n20の各タイミングでは、絶対値ΔTがΔT0 を超え
ていないため、該制御は実行しない。このようにすれ
ば、次回の温度測定時までにレーザユニット26近傍の
温度が変動しすぎるような場合でも、それ以前に転写位
置補正を行うことができる。
【0085】実施タイミング:半導体レーザユニット
26近傍の温度を定期的に測定し、前回の転写位置補正
制御の後に、予め設定している所定の温度変化量以上に
温度変化が生じたとき、転写位置補正制御を行う。図1
0に示すように、半導体レーザユニット26の近傍に温
度センサ31を配置し、一定時間毎に半導体レーザユニ
ット26近傍の温度をモニタし、その信号を制御部19
に送信するように設ける。制御部19では前回の転写位
置補正制御を行った温度から所定値以上温度が変化した
場合に次回の該制御を行うようにプログラムしておく。
また、制御部19には予め、次に転写位置補正制御を行
う基準となる温度変化量の所定値ΔSを記憶させてお
く。この時、ΔSはこの温度差以上であれば、波長変動
が大きく、プリントサンプルに問題が生じる値とする。
【0086】例えば、上記半導体レーザユニット26近
傍の温度とメイン電源ON以降の時間の経過が図13の
グラフであったとすると、半導体レーザユニット26近
傍の温度を一定時間毎に、つまり、n21,n22,…
n31で温度を検知している。n21のタイミング(温
度T1)で最初の転写位置補正制御を行ったとすると、
制御部19は、次回はT2よりΔSだけ温度が高いT2
のタイミングn22で該制御を行い、その次はT2より
ΔSだけ温度が高いT3のタイミングn23で該制御を
行うが、その次はT3よりΔSだけ温度が高いT4のタ
イミングn28まで該制御は行わない。つまり、n2
4,n25,n26,n27では該制御は行わない。そ
の後は同様にしてn29,n31では該制御を行うが、
n30では行わない。
【0087】このようにすれば、大幅な温度変化により
許容できない程度の位置ずれが発生する時のみ前記補正
を行うので、不必要な補正を行わなくてすむ。
【0088】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について前述の図2、図7、図8、及び図14に基づい
て説明すれば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、
前述の実施の形態にて示した部材と同一の機能を有する
部材には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0089】本実施の形態の画像形成装置である光プリ
ンタの全体構成は、図2に示した前述の実施の形態1の
光プリンタとほぼ同じである。ただ、異なる点は、転写
位置補正制御における、得られた補正量に対する転写位
置の補正方法が異なる。
【0090】つまり、前述の光プリンタでは、GLV素
子列28aを点灯させて基準投影像を形成すると共に、
この基準投影像が可視化されてなるトナーパッチをトナ
ーパッチセンサ16にて検知し、このトナーパッチセン
サ16の検知時刻とGLV素子列28aの点灯時刻とか
ら、露光ポイントのずれ量に対応した時間を補正量とし
て求め、この補正量を基にしてPSローラ13の回転タ
イミングを変更し、記録紙上での転写位置を補正するよ
うになっていた。
【0091】これに対し、本光プリンタでは、露光ポイ
ントのずれ量に対応した時間を補正量として求める点は
同じであるが、この補正量を基にしてPSローラ13の
回転タイミングではなく、GLV素子列28aの点灯タ
イミングを変更することで、記録紙上での転写位置を補
正するようになっている。
【0092】図14に、本光プリンタにおける、半導体
レーザユニット26から出射されるレーザ光の発光波長
に変動があり、回折角θd ≠0°となり、制御部19に
よる転写位置補正制御が実施された、GLV素子列28
aの点灯タイミングとPSローラ13の回転タイミング
とPSセンサ14のONタイミングのタイムチャートを
示す。
【0093】図7では、露光ポイントP1 はP0 よりも
感光体ドラム5の回転方向下流側へずれているため時間
a1は時間ta0より小さくなる。制御部19は、その時
間差分だけGLV素子列28aの点灯時刻を時間t4
ら時間t4aに遅らせる。これに伴って、露光ポイントP
1 が転写ポイントP2 に到達する時間t2 も時間t2a
と短くなり、各々の時間の関係においては以下の式が成
立する。
【0094】 ta0−ta1=t2 −t2a’=t4a−t4 (11) また、逆に、露光ポイントがP0 よりも感光体ドラム5
の回転方向上流側にずれた場合には、図14のタイムチ
ャートにおいて時間t4 から時間t4bに、時間t2 は時
間t2b’に各々変更される。
【0095】このように、GLV素子列28aの点灯タ
イミングを変更することで転写位置の補正を行うと、プ
リント動作の途中でも必要に応じて位置補正を実行する
ことができるといった利点がある。
【0096】また、転写位置補正制御を実施するタイミ
ングであるが、プリントプロセス以外の時期であり、感
光体ドラム5の前回転時、或いは、前述の実施の形態1
に記載した、実施タイミング〜で行うようにすれば
よい。
【0097】〔実施の形態3〕本発明の実施の他の形態
について図2、図15、図16に基づいて説明すれば、
以下の通りである。尚、説明の便宜上、前述の実施の形
態にて示した部材と同一の機能を有する部材には、同一
の符号を付記し、その説明を省略する。
【0098】本実施の形態の画像形成装置である光プリ
ンタの全体構成は、図2に示した前述の実施の形態1及
び2の光プリンタとほぼ同じである。ただ、トナーパッ
チセンサ16に代えて、光学ユニット15に波長検知セ
ンサが内蔵されており、転写位置補正制御における補正
量を、この波長検知センサによる検知波長を基に求める
点が異なる。
【0099】つまり、前述の実施の形態1及び2の光プ
リンタでは、GLV素子列28aを点灯させて基準投影
像を形成すると共に、この基準投影像が可視化されてな
るトナーパッチをトナーパッチセンサ16にて検知し、
GLV素子列28aの点灯時刻とトナーパッチセンサ1
6の検知時刻とから、投影像の位置ずれ量に対応した時
間を補正量として検出していた。
【0100】これに対し、本光プリンタでは、半導体レ
ーザユニット26からの発光波長を波長検知センサで直
接検知して発光波長の変化量を検出し、この変化量を基
に投影光の位置ずれ量を求め、その位置ずれ量に対応し
た時間を補正量とするようになっている。
【0101】図15に、本光プリンタの転写位置補正制
御を実施する制御系を、図16に本光プリンタの光学ユ
ニット15の構成をそれぞれ示す。図16に示すよう
に、光学ユニット15内のGLV光学変調器28の一端
には、半導体レーザユニット26からの発光波長を直接
検知できる波長検知センサ(波長検知手段)32が配置
されている。この波長検知センサ32は、常に半導体レ
ーザユニット26からの発光波長はモニタしており、そ
の信号は、図15の制御部19に入力される。また、上
記波長検知センサ32は、その検知可能な波長帯域を半
導体レーザユニット26の波長の±2%としている。
【0102】制御部19には予め、半導体レーザユニッ
ト26からの基準となる発光波長が記憶されており、波
長検知センサ32からの入力信号を基に、波長の基準波
長からの変化量Δλを計算する。そして、算出された変
化量Δλから感光体ドラム5表面での出射光17の基準
からのずれ量ΔPを前述の式(6)より求め、 ΔP≒C×Δλ/r …(6) 得られたΔPに対応した時間、つまり、ΔP/Vを補正
量とする。
【0103】そして、この補正量に基づいて、前述の実
施の形態1の光プリンタのようにPSローラ13の回転
タイミングを変更することで、記録紙上での転写位置を
補正する。尚、この場合、もちろん、前述の実施の形態
2の光プリンタのようにGLV素子列28aの点灯タイ
ミングを変更することで、記録紙上での転写位置を補正
してもよい。
【0104】このようにすれば、半導体レーザユニット
26からの波長変動を直接測定して補正量を求めている
ので、より正確に転写ポイントP2 での画像と記録紙の
基準からのずれを補正することができる。
【0105】さらに、上記波長検知センサ32は、その
検知可能な波長帯域を半導体レーザユニット26の発光
波長の±2%としている。半導体レーザの発振波長の温
度依存性は、発明が解決しようとする課題の項で説明し
たように、0.3nm/℃である。半導体レーザユニッ
ト26近傍の温度変動が80℃としても、波長の変動量
は0.3×80=24nm程度である。光プリンタや複
写機等に使用される半導体レーザの発振波長は650n
m程度以上であるため、その±2%は±13nm(幅2
6nm)で24nmに対して余裕がある。したがって、
波長検知センサ32としては、半導体レーザユニット2
6の発光波長の±2%の帯域が検知できる波長検知セン
サを使用すれば充分であり、不要な帯域まで検知できる
広帯域用の波長検知センサを用意する必要がなく、波長
検知センサ32を設けることによるコスト上昇を抑える
ことができる。
【0106】〔実施の形態4〕本発明の実施の他の形態
について図2、図17ないし図19に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。尚、説明の便宜上、前述の実施
の形態にて示した部材と同一の機能を有する部材には、
同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0107】本実施の形態の画像形成装置である光プリ
ンタの全体構成は、図2に示した前述の実施の形態1及
び2の光プリンタとほぼ同じである。ただ、トナーパッ
チセンサ16に代えて、感光体ドラム5に光センサユニ
ットが備えられており、転写位置補正制御における補正
量を、この光センサユニットによる光検知を基に求める
点が異なる。
【0108】つまり、前述の実施の形態1及び2の光プ
リンタでは、GLV素子列28aを点灯させて基準投影
像を形成すると共に、この基準投影像が可視化されてな
るトナーパッチをトナーパッチセンサ16にて検知し、
このトナーパッチセンサ16の検知時刻とGLV素子列
28aの点灯時刻とから、投影像の位置ずれ量に対応し
た時間を補正量として検出していた。
【0109】これに対し、本光プリンタでは、感光体ド
ラム5に照射される光を光センサユニットを構成する各
光センサで検知することで発光波長の変化に伴う感光体
ドラム5上の露光ポイントのずれを直接検出し、この変
化量に対応した時間を補正量とするようになっている。
【0110】図17に、本光プリンタの転写位置補正制
御を実施する制御系を、図18に本光プリンタの感光体
ドラム5の構成をそれぞれ示す。図18に示すように、
感光体ドラム5は、感光体5a、感光体駆動ギア5b、
感光体シャフト5c、感光体支持軸受5d、及び光セン
サユニット(投影位置検出手段)5eからなり、感光体
5aと感光体駆動ギア5bとは、感光体支持軸受5dを
介して感光体シャフト5cを軸に、同期して回転できる
ようになっている。一方、光センサユニット5eは、感
光体シャフト5cに固定されており、感光体5aと感光
体駆動ギア5bが回転しても位置は変わらず、常に露光
ポジションで静止している。
【0111】光センサユニット5eは、図19にその断
面図を示すように、複数の光センサ5e1 で構成されて
おり、これら複数の光センサ5e1 は各々制御部19と
電気的に接続されている。
【0112】一方、制御部19には予め、半導体レーザ
ユニット26の基準波長での出射光17(露光ポイント
はP0 )を受光するセンサ5e1 のアドレスM0 が記憶
されている。
【0113】装置の設置環境の温度の変化や、半導体レ
ーザユニット自体の発熱といったことで半導体レーザユ
ニット26近傍の温度変動により発光波長が変化し、出
射光が基準波長での出射光17から角度αだけずれた出
射光17a(露光ポイントはP1 )となった場合、出射
光17aを受光した光センサ5e1 のアドレスM1 と上
記したアドレスM0 とからP0 からP1 までの距離ΔP
を計算し、得られたΔPに対応した時間、つまり、ΔP
/Vを補正量とする。
【0114】そして、この補正量に基づいて、前述の実
施の形態1の光プリンタのようにPSローラ13の回転
タイミングを変更することで、記録紙上での転写位置を
補正する。尚、この場合、もちろん、前述の実施の形態
2の光プリンタのようにGLV素子列28aの点灯タイ
ミングを変更することで、記録紙上での転写位置を補正
してもよい。
【0115】このようにすれば、GLV素子列の投影像
の変位を直接検出しているので、最も正確に転写ポイン
トP2 での画像と記録紙の基準からのずれを補正するこ
とができる。
【0116】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
画像形成装置は、光学変調器がグレイティングライトバ
ルブ素子列を有し、かつ、像担持体に形成された基準可
視像を検知する基準可視像検知手段と、グレイティング
ライトバルブ素子列を点灯して像担持体上に基準可視像
となる投影像を形成させ、この時の点灯時刻と、この時
に形成された投影像からなる基準可視像が上記基準可視
像検知手段にて検知された時刻とから、像担持体上の投
影位置の変位量を検出し、この変位量に基づいて像担持
体から被転写材への可視像の転写位置を補正する転写位
置補正手段とを備えた構成である。
【0117】これにより、装置の設置環境の温度の変化
や、光源自体の発熱といったことで光源の温度が変動し
て光源の発光波長が変化し、これに伴って像担持体への
投影位置が初期位置からずれてしまっても、被転写材へ
の転写位置は常に正常な位置となり、良好なプリントを
得ることができるという効果を奏する。
【0118】また、グレーディングライトバルブ素子列
によって光源からの照射光が変調されるので、従来のポ
リゴンスキャナからなる光学変調器では対応できなかっ
た、最近の高速化及び中間調を用いた高画質印刷の要求
に対応可能となるという効果を併せて奏する。
【0119】本発明の請求項2記載の画像形成装置は、
請求項1の構成において、上記転写位置補正手段による
転写位置の補正を、画像形成前のプロセス前回転時に行
う構成である。
【0120】これにより、請求項1の構成による効果に
加えて、次の画像を形成する上で最も正確に補正が行
え、かつ、基準可視像を形成するためだけに像担持体を
回転させる必要がなく、余分な時間を必要としないとい
う効果を奏する。
【0121】本発明の請求項3記載の画像形成装置は、
請求項1の構成において、上記転写位置補正手段による
転写位置の補正を、所定枚数の画像形成毎に行う構成で
ある。
【0122】これにより、請求項1の構成による効果に
加えて、画像形成を続けるにつれて生じる装置内温度の
上昇に起因する、被転写材上の転写位置のずれに対処で
きるという効果を奏する。
【0123】本発明の請求項4記載の画像形成装置は、
光学変調器がグレイティングライトバルブ素子列を有
し、かつ、光源から発せられる光の波長を検知する波長
検知手段と、この波長検知手段にて検知された波長か
ら、像担持体上の投影位置の変位量を検出し、この変位
量に基づいて像担持体から被転写材への可視像の転写位
置を補正する転写位置補正手段とを備えた構成である。
【0124】これにより、請求項1の構成による効果と
同様の効果が得られる。しかも、光源の波長変動を直接
測定して変位量を求めているので、請求項1の構成に比
べて、より正確な被転写材上の転写位置の補正が可能で
あるという効果を併せて奏する。
【0125】本発明の請求項5記載の画像形成装置は、
光学変調器がグレイティングライトバルブ素子列を有
し、かつ、投影像が形成される位置に配された、投影位
置を光学的に検出する投影位置検出手段と、この投影位
置検出手段にて検出された投影位置から、像担持体上の
投影位置の変位量を検出し、この変位量に基づいて像担
持体から被転写材への可視像の転写位置を補正する転写
位置補正手段とを備えた構成である。
【0126】これにより、請求項1の構成による効果と
同様の効果が得られる。しかも、光源の波長変動を直接
測定して変位量を求めているので、請求項1、2の構成
に比べて、より正確な被転写材上の転写位置の補正が可
能であるという効果を併せて奏する。
【0127】本発明の請求項6記載の画像形成装置は、
請求項1、4又は5の構成において、上記転写位置補正
手段が、変位量に基づいて被転写材の搬送タイミングを
変更することで転写位置の補正を行う構成である。
【0128】これにより、請求項1、4又は5の構成に
よる効果に加えて、被転写材の搬送タイミングを変更す
ることで転写位置を補正しているので、補正が容易に行
えるという効果を奏する。
【0129】本発明の請求項7記載の画像形成装置は、
請求項1、4又は5の構成において、上記転写位置補正
手段が、変位量に基づいて上記グレイティングライトバ
ルブ素子列の点灯タイミングを変更することで転写位置
の補正を行う構成である。
【0130】これにより、請求項1、4又は5の構成に
よる効果に加えて、グレイティングライトバルブ素子列
の点灯タイミングを変更することで転写位置を補正して
いるので、画像形成途中でも必要に応じて位置補正を実
行することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すもので、光プリン
タの転写位置補正制御を実施する制御系を示すブロック
図である。
【図2】上記光プリンタの構成図である。
【図3】上記光プリンタにおける光学ユニットの構成を
示す斜視図である。
【図4】グレイティングライトバルブ素子1個の斜視図
である。
【図5】グレイティングライトバルブ素子の消灯時(オ
フ制御時)の動作原理図である。
【図6】グレイティングライトバルブ素子の点灯時(オ
ン制御時)の動作原理図である。
【図7】上記光プリンタにおける、グレイティングライ
トバルブ素子列から感光体ドラムまでの光路図である。
【図8】設計基準となる、PSセンサのオンとグレイテ
ィングライトバルブ素子列の点灯とPSローラの回転の
各タイミングを表すタイムチャートである。
【図9】転写位置補正制御が実施された、PSセンサの
オンとグレイティングライトバルブ素子列の点灯とPS
ローラーの回転の各タイミングを表すタイムチャートで
ある。
【図10】上記光プリンタの光学ユニットの別の構成を
示す斜視図である。
【図11】半導体レーザユニット近傍の温度とメイン電
源オン以降の時間の経過を表すグラフである。
【図12】半導体レーザユニット近傍の温度とメイン電
源オン以降の時間の経過を表すグラフである。
【図13】半導体レーザユニット近傍の温度とメイン電
源オン以降の時間の経過を表すグラフである。
【図14】本発明の実施の他の形態を示すもので、転写
位置補正制御が実施された、PSセンサのオンとグレイ
ティングライトバルブ素子列の点灯とPSローラーの回
転の各タイミングを表すタイムチャートである。
【図15】本発明の実施の他の形態を示すもので、光プ
リンタの転写位置補正制御を実施する制御系を示すブロ
ック図である。
【図16】上記光プリンタの光学ユニットの構成を示す
斜視図である。
【図17】本発明の実施の他の形態を示すもので、光プ
リンタの転写位置補正制御を実施する制御系を示すブロ
ック図である。
【図18】上記光プリンタの感光体ドラムの構成を示す
断面図である。
【図19】上記感光体ドラムに備えられた光センサユニ
ットの要部詳細図である。
【符号の説明】
5 感光体ドラム(像担持体) 5e 光センサユニット(投影位置検出手段) 13 PSローラ 15 光学ユニット 16 トナーパッチセンサ(基準可視像検知手段) 19 制御部(転写位置補正手段) 20 GLV素子 26 半導体レーザユニット(光源) 28 GLV光学変調器(光学変調器) 28a GLV素子列(グレイティングライトバルブ素
子列) 32 波長検知センサ(波長検知手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの照射光を光学変調器にて変調し
    て像担持体上に投影することで該像担持体上に投影像を
    形成し、該投影像からなる静電潜像を現像剤にて可視化
    して可視像とした後、被転写材に転写して排出する画像
    形成装置において、 上記光学変調器がグレイティングライトバルブ素子列を
    有し、かつ、 上記像担持体に形成された基準可視像を検知する基準可
    視像検知手段と、 上記グレイティングライトバルブ素子列を点灯して像担
    持体上に基準可視像となる投影像を形成させ、この時の
    点灯時刻と、この時に形成された投影像からなる基準可
    視像が上記基準可視像検知手段にて検知された時刻とか
    ら、像担持体上の投影位置の変位量を検出し、この変位
    量に基づいて像担持体から被転写材への可視像の転写位
    置を補正する転写位置補正手段とを備えたことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記転写位置補正手段による転写位置の補
    正を、画像形成前のプロセス前回転時に行うことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記転写位置補正手段による転写位置の補
    正を、所定枚数の画像形成毎に行うことを特徴とする請
    求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】光源からの照射光を光学変調器にて変調し
    て像担持体上に投影することで該像担持体上に投影像を
    形成し、該投影像からなる静電潜像を現像剤にて可視化
    して可視像とした後、被転写材に転写して排出する画像
    形成装置において、 上記光学変調器がグレイティングライトバルブ素子列を
    有し、かつ、 上記光源から発せられる光の波長を検知する波長検知手
    段と、 この波長検知手段にて検知された波長から、上記像担持
    体上の投影位置の変位量を検出し、この変位量に基づい
    て像担持体から被転写材への可視像の転写位置を補正す
    る転写位置補正手段とを備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】光源からの照射光を光学変調器にて変調し
    て像担持体上に投影することで該像担持体上に投影像を
    形成し、該投影像からなる静電潜像を可視化して可視像
    とした後、被転写材に転写して排出する画像形成装置に
    おいて、 上記光学変調器がグレイティングライトバルブ素子列を
    有し、かつ、 投影像が形成される位置に配された、投影位置を光学的
    に検出する投影位置検出手段と、 この投影位置検出手段にて検出された投影位置から、上
    記像担持体上の投影位置の変位量を検出し、この変位量
    に基づいて像担持体から被転写材への可視像の転写位置
    を補正する転写位置補正手段とを備えたことを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記転写位置補正手段が、変位量に基づい
    て被転写材の搬送タイミングを変更することで転写位置
    の補正を行うことを特徴とする請求項1、4又は5記載
    の画像形成装置。
  7. 【請求項7】上記転写位置補正手段が、変位量に基づい
    て上記グレイティングライトバルブ素子列の点灯タイミ
    ングを変更することで転写位置の補正を行うことを特徴
    とする請求項1、4又は5記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109596067A (zh) * 2018-12-25 2019-04-09 东南大学 一种钢厂行车调度用三维激光扫描可见光确认方法

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CN109596067A (zh) * 2018-12-25 2019-04-09 东南大学 一种钢厂行车调度用三维激光扫描可见光确认方法
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