JPH09197128A - 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 - Google Patents

偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板

Info

Publication number
JPH09197128A
JPH09197128A JP8304917A JP30491796A JPH09197128A JP H09197128 A JPH09197128 A JP H09197128A JP 8304917 A JP8304917 A JP 8304917A JP 30491796 A JP30491796 A JP 30491796A JP H09197128 A JPH09197128 A JP H09197128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
polarizing plate
present
acrylate
polarizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8304917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3711666B2 (ja
Inventor
Toru Kobayashi
徹 小林
Isamu Michihashi
勇 道端
Koichi Nagayasu
浩一 永安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP30491796A priority Critical patent/JP3711666B2/ja
Publication of JPH09197128A publication Critical patent/JPH09197128A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3711666B2 publication Critical patent/JP3711666B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業上安全で環境に悪影響を及ぼず、接着性
の優れた偏光板用保護フィルムを提供し、そして耐久性
に優れた偏光板を提供すること。 【解決手段】 透明樹脂フィルムの少なくとも偏光膜が
存在する側に、スチレン類若しくはビニルエステル類と
無水マレイン酸の共重合物、又は/及び該共重合物の加
水分解物、並びに、ポリアクリル酸エステル若しくはポ
リメタクリル酸エステルを含有する層を有することを特
徴とする偏光板用保護フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光板用保護フィ
ルム及びそれを用いた偏光板に関し、特に耐久性に優れ
た偏光板用保護フィルム並びに偏光板に関する。
【0002】
【従来の技術】染色一軸延伸されたポリビニルアルコー
ル(以下「PVA」という。)フィルムである偏光膜
に、セルローストリアセテート(以下「TAC」とい
う。)フィルムを保護フィルムとして張り合わせた偏光
板は、広く液晶表示素子として、電卓の表示部、パソコ
ン、ワープロ等で利用されている。近年更に自動車搭載
用の液晶ディスプレー等のように過酷な環境下で使用さ
れたり、大型液晶テレビのディスプレー等に用いられる
ようになりつつある液晶用偏光板には、より耐久性が求
められている。
【0003】従来、偏光板用保護フィルムとして最も広
く使用されているのは、TACフィルムを予めアルカリ
液で表面をケン化処理したものであって、これをPVA
系接着剤等で偏光膜と張り合わせて偏光板を作成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなアルカリ液ケン化処理してできた保護フィルムを
作成するには高濃度アルカリ液を使用するため、作業安
全上充分に留意しなければならず、そのため生産効率は
満足できるものではなかった。また、アルカリ液ケン化
処理は特定の透明樹脂フィルムには有効であるが、すべ
ての透明樹脂フィルムに適用できるものというわけでは
なく、種々の透明樹脂フィルムを偏光板用保護フィルム
として用いたい場合には、新たな易接着手段が必要にな
っていた。また、優れた偏光板を作成するには偏光板用
保護フィルムと偏光膜との接着の良さが重要であり、優
れた接着性を付与する手段が必要であった。
【0005】すなわち、本発明の第1の目的は、耐久性
に優れた偏光板を作成するための偏光板用保護フィルム
を提供することにある。
【0006】本発明の第2の目的は、偏光膜と接着し易
い偏光板用保護フィルムを提供することにある。
【0007】本発明の第3の目的は、作業上安全で環境
に悪影響を及ぼさない方法により接着性の優れた偏光板
用保護フィルムを提供することにある。
【0008】そして、本発明の第4の目的は、耐久性に
優れた偏光板を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の構
成により達成することができた。即ち、 (1)透明樹脂フィルムの少なくとも偏光膜が存在する
側に、スチレン類、ビニルエステル類、無水マレイン酸
類、アクリル酸エステル類又はメタクリル酸エステル類
から選ばれる単量体を主成分とする重合体若しくはその
加水分解物、または複数種の単量体を主成分とする共重
合体若しくはその加水分解物の、2種以上の組み合わせ
混合物を含有する層を有することを特徴とする偏光板用
保護フィルム。
【0010】(2)透明樹脂フィルムの少なくとも偏光
膜が存在する側に、スチレン類、ビニルエステル類、無
水マレイン酸類、アクリル酸エステル類又はメタクリル
酸エステル類から選ばれる単量体を主成分とする重合体
若しくはその加水分解物、または複数種の単量体を主成
分とする共重合体若しくはその加水分解物の、2種以上
の組み合わせ混合物を含有する層の上に、少なくとも1
種の親水性高分子化合物を含む層を有することを特徴と
する偏光板用保護フィルム。
【0011】(3)上述のような偏光板用保護フィルム
を用いた偏光板。
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。
【0013】本発明に係る組み合わせ混合物作成に用い
る単量体について説明する。
【0014】本発明に係るスチレン類としては、例えば
スチレン、置換基を有するスチレン(置換基としては、
ニトロ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、フロロメ
チル基、低級アルキル基等)等が挙げられる。
【0015】本発明に係るビニルウテル類としては、例
えば酢酸ビニル、フロロ酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル等が挙げられる。
【0016】本発明に係る無水マレイン酸類としては、
例えば無水マレイン酸、シトラコン酸無水物やピロシン
コン酸無水物、γ−メチルシトラコン酸無水物やキセロ
ン酸無水物のようにアルキル基を有する無水マレイン酸
等が挙げられる。
【0017】本発明に係るアクリル酸エステル類として
は、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、
オクチルアクリレート、クロロエチルアクリレート、ア
セトキシエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルア
クリレート、ベンジルアクリレート、シクロヘキシルア
クリレート、フルフリルアクリレート、フェニルアクリ
レート、ω−メトキシポリエチレングリコールアクリレ
ート(付加モル数n=9)等が挙げられる。
【0018】本発明に係るメタクリル酸エステル類とし
ては、例えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレ
ート、オクチルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート、スルホプロピルメ
タクリレート、N−エチル−N−フェニルアミノエチル
メタクリレート、フェニルメタクリレート、ナフチルメ
タクリレート、2−メトキシメタクリレート、ω−メト
キシポリエチレングリコールメタクリレート等が挙げら
れる。
【0019】本発明に係るスチレン類、ビニルエステル
類、無水マレイン酸類、アクリル酸エステル類、又はそ
の加水分解物、又は複数種の単量体を主成分とする共重
合体若しくはその加水分解物の2種以上の組み合わせ混
合物としては、 a.スチレン類又はビニルエステル類、b.無水マレイ
ン酸類、c.アクリル酸エステル類又はメタクリル酸エ
ステル類のうち、a、b、c各々から選ばれる単量体を
主成分とする重合体若しくは無水マレイン酸の場合はそ
の加水分解物、又は複数種の単量体を主成分とする共重
合体若しくは無水マレイン酸を含む場合はその加水分解
物の、2種以上の組み合わせ混合物であることが、本発
明の効果を奏するうえで好ましい。
【0020】後述する本発明の透明樹脂フィルムのう
ち、いずれを用いるかによって前述a、b、cから選ば
れる単量体の好ましいものが選びだせるが、例えばポリ
カーボネート系フィルムの場合は、無水マレイン酸類及
びアクリル酸エステル類若しくはメタクリル酸エステル
類が含まれている場合が、本発明の効果を奏するうえで
特に好ましい。
【0021】また例えばシンジオタクチックポリスチレ
ン系フィルムの場合は、無水マレイン酸類及びスチレン
類若しくはビニルエステル類が含まれている場合が、本
発明の効果を奏するうえで特に好ましい。
【0022】例えば、ポリカーボネート系フィルムを用
いる場合は、スチレン類若しくはビニルエステル類及び
無水マレイン酸類の共重合物またはその加水分解物とポ
リアクリル酸エステル類若しくはポリメタクリル酸エス
テル類との組み合わせ混合物、スチレン類若しくはビニ
ルエステル類及び無水マレイン酸類の共重合物またはそ
の加水分解物と、無水マレイン酸類及びアクリル酸エス
テル類若しくはメタクリル酸エステル類の共重合物また
はその加水分解物の組み合わせ混合物、スチレン類若し
くはビニルエステル類及び無水マレイン酸類の共重合物
またはその加水分解物と、無水マレイン酸類及びアクリ
ル酸エステル類若しくはメタクリル酸エステル類の共重
合物またはその加水分解物とポリアクリル酸エステル類
若しくはポリメタクリル酸エステル類の組み合わせ混合
物、のようなものが本発明の効果を奏するうえで特に好
ましい。
【0023】また例えばシンジオタクチックポリスチレ
ン系フィルムを用いるような場合は、スチレン類若しく
はビニルエステル類及び無水マレイン酸類の共重合物ま
たはその加水分解物と、ポリスチレン類若しくはポリビ
ニルエステル類の組み合わせ混合物のようなものが、本
発明の効果を奏するうえで特に好ましい。
【0024】本発明で好ましく用いられるスチレン類又
はビニルエステル類及び無水マレイン酸の共重合物はい
ずれのスチレン類−無水マレイン酸共重合物、ビニルエ
ステル類−無水マレイン酸共重合物であっても良いが、
特に−COOM基を含む共重合物であることが好まし
く、下記一般式〔1〕又は〔2〕で表されるものが最も
好ましい。
【0025】また、前記共重合物の加水分解物は、該共
重合物をアルカリ処理等で積極的に加水分解処理したも
のであってもよいし、該共重合物を放置し徐々に加水分
解されたものであってもよく、好ましくは、下記一般式
〔1〕におけるr=0の場合である。
【0026】
【化1】
【0027】式中、Aはスチレン単量体又はビニルエス
テル単量体が重合して生成する構造単位、Bは水素原
子、−COOM又は−CO−Rを表し、Mは水素原子又
はカチオンを表し、z=0のとき、Bは水素原子であ
る。Rは−OR′又は−N(R′)(R″)を表し、こ
こでR′はアルキル基、アラルキル基、アリール基、複
素環残基又はR″と共同して複素環を形成するに必要な
非金属原子を表し、R″は水素原子、低級アルキル基又
はR′と共同して複素環を形成するに必要な非金属原子
を表し、R1及びR2は各々、水素原子又は低級アルキル
基を表し、Xは−COO−又は−O−CO−を表し、R
3 はハロゲノアルキル基又はハロゲノアルキルオキシア
ルキル基を表し、m、p、q、r、x、y及びzは各
々、各単量体のモル%を示す値であって、m及びxは各
々0〜60、p、q、r、x、y及びzは各々0〜10
0であり、m+p+q+r=100、x+y+z=10
0である。
【0028】前記一般式〔1〕及び〔2〕において、A
で表される構造単位を生成するスチレン単量体又はビニ
ルエステル単量体については、前述のスチレン類の具体
例、又はビニルエステル類の具体例に挙げたが、好まし
くはスチレン、置換基を有するスチレン、酢酸ビニル等
である。
【0029】また、前記式中、Rで述べたR′が表すア
ルキル基としては、炭素数1〜24のものが好ましく、
直鎖アルキル基、分岐アルキル基及びシクロアルキル基
のいずれでもよく、また該アルキル基は置換基を有して
いてもよく、この置換基としてはヒドロキシル基、ヒド
ロキシカルボニル基、−COOM′(M′はカチオンを
表す)基等で、特にフッ素原子のようなハロゲン原子で
置換された炭素数2〜18のハロゲノアルキル基又は炭
素数2〜18のハロゲノアルキルオキシアルキル基は本
発明の目的に対して好ましい結果が得られる。該ハロゲ
ノアルキル基及び該ハロゲノアルキルオキシアルキル基
に置換されたハロゲン原子数は望ましくは1〜37であ
る。このハロゲノアルキル基及びハロゲノアルキルオキ
シアルキル基並びに一般式〔2〕中のR3が表すハロゲ
ノアルキル基及びハロゲノアルキルオキシアルキル基
は、好ましくは下記一般式〔A〕で示される。
【0030】
【化2】
【0031】式中、R4 、R5 、R6 、R7 及びR8
各々、水素原子又はフッ素原子を表し、nは 1〜12
の整数を表し、n2は0または1であり、n2が0のと
きにはn1は0、n2が1のときにはn1は2または3
であって、n3は1〜17の整数を表す。但し、n1+
n3は1〜17である。なお、R4 が一般式〔A〕中で
2個以上ある場合には1個が水素で他がフッ素原子であ
るように異なる基であってもよく、同様にR5 、R6
びR7 がそれぞれ一般式〔A〕中に複数個あるときに
は、異なる基であってもよい。
【0032】また、前記一般式〔1〕及び一般式〔2〕
において、Rで述べたR′が前述のようなハロゲノアル
キル基又はハロゲノアルキルオキシアルキル基のときに
は、好ましくは前記一般式〔1〕及び一般式〔2〕中の
Rは−O−R′である。また、R′が表すフェニル基の
ようなアリール基又はベンジル基のようなアラルキル基
は置換基を有していてもよく、この置換基としては、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子で置換
された低級アルキル基、ヒドロキシル基、ヒドロキシカ
ルボニル基、カチオンのオキシカルボニル基、ニトリル
基、ニトロ基等が挙げられる。
【0033】また、R′が表す複素環又はR′とR″と
で形成する複素環は、酸素原子、イオウ原子又は窒素原
子を含む飽和又は不飽和の複素環であって、例えばアジ
リジン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾ
ール、イミダゾリン、トリアゾール、ピペリジン、ピペ
ラジン、オキサジン、モルホリン、チアジン等の複素環
から選択される複素環である。また、Mが表すカチオン
は、例えばアンモニウムイオン、ナトリウムイオン、カ
リウムイオン、リチウムイオン等のカチオンである。
【0034】本発明で好ましく用いることのできる、無
水マレイン酸類及びアクリル酸エステル類若しくはメタ
クリル酸エステル類の共重合物とは、いずれの無水マレ
イン酸類−アクリル酸エステル類、無水マレイン酸類−
メタクリル酸エステル類共重合物であってもよいが、下
記一般式〔3〕で表されるものがより好ましい。
【0035】
【化3】
【0036】式中、Mは水素原子又はカチオンを表し、
1 は一般式〔1〕におけるRと同義である。R2 及び
3 は各々、水素原子又は低級アルキル基を表し、p、
q、r及びsは各々、各単量体のモル%を示す値であっ
て、p+q+r+s=100である。また、前記共重合
物の加水分解物は、該共重合物をアルカリ処理等で積極
的に加水分解処理したものであってもよいし、該共重合
物を放置し徐々に加水分解されたものであってもよく、
好ましくは、一般式〔3〕におけるr=0の場合であ
る。
【0037】本発明において、上記一般式〔1〕、
〔2〕又は〔3〕で示される−COOM基含有高分子化
合物は、単独で又は2種以上併用して用いられ、好まし
くは平均分子量約500〜500,000(重量平均)
程度のものが用いられる。
【0038】本発明に係るスチレン類若しくはビニルエ
ステル類及び無水マレイン酸の共重合物又はその加水分
解物並びに無水マレイン酸類及びアクリル酸エステル
類、若しくはメタクリル酸エステル類の共重合物又はそ
の加水分解物の代表的具体例を以下に示す。
【0039】
【化4】
【0040】また、特開平6−94915号公報第5頁
記載の例示化合物(1)、(2)、(3)、同第6頁記
載の例示化合物(5)、(6)、(7)、(8)、同第
7頁記載の例示化合物(10)、(11)、(12)、
同第8頁記載の例示化合物(13)、(14)、(1
5)及び同第9頁記載の例示化合物(17)、(1
8)、(19)が好ましい具体例として挙げられる。
【0041】本発明で好ましく使用されるポリアクリル
酸エステル類としては、ポリルメチルアクリレート、ポ
リエチルアクリレート、ポリn−プロピルアクリレー
ト、ポリイソプロピルアクリレート、ポリn−ブチルア
クリレート、ポリイソブチルアクリレート、ポリsec
−ブチルアクリレート、ポリアミルアクリレート、ポリ
ヘキシルアクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリ
レート、ポリオクチルアクリレート、ポリtert−オ
クチルアクリレート、ポリ2−クロロエチルアクリレー
ト、ポリ2−プロモエチルアクリレート、ポリ4−クロ
ロブチルアクリレート、ポリシアノエチルアクリレー
ト、ポリ2−アセトキシエチルアクリレート、ポリジメ
チルアミノエチルアクリレート、ポリベンジルアクリレ
ート、ポリメトキシベンジルアクリレート、ポリ2−ク
ロロシクロヘキシルアクリレート、ポリシクロヘキシル
アクリレート、ポリフルフリルアクリレート、ポリテト
ラヒドロフルフリルアクリレート、ポリフェニルアクリ
レート、ポリ5−ヒドロキシペンチルアクリレート、ポ
リ2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、ポリ2−メトキシエチルアクリレート、ポリ3−
メトキシブチルアクリレート、ポリ2−エトキシエチル
アクリレート、ポリ2−iso−プロポキシエチルアク
リレート、ポリ2−ブトキシエチルアクリレート、ポリ
2−(2−メトキシエトキシ)エチルアクリレート、ポ
リ2−(2−ブトキシエトキシ)エチルアクリレート、
ポリω−メトキシポリエチレングリコールアクリレート
(付加モル数n=9)、ポリ1−ブロモ−2−メトキシ
エチルアクリレート、ポリ1,1−ジクロロ−2−エト
キシエチルアクリレート等が挙げられる。
【0042】本発明で好ましく使用されるポリメタクリ
ル酸エステル類の例としては、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリエチルメタクリレート、ポリn−プロピルメタ
クリレート、ポリイソプロピルメタクリレート、ポリn
−ブチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリレー
ト、ポリsec−ブチルメタクリレート、ポリアミルメ
タクリレート、ポリヘキシルメタクリレート、ポリシク
ロヘキシルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレー
ト、ポリクロロベンジルメタクリレート、ポリオクチル
メタクリレート、ポリスルホプロピルメタクリレート、
ポリN−エチル−N−フェニルアミノエチルメタクリレ
ート、ポリ2−(3−フェニルプロピルオキシ)エチル
メタクリレート、ポリジメチルアミノフェノキシエチル
メタクリレート、ポリフルフリルメタクリレート、ポリ
テトラヒドロフルフリルメタクリレート、ポリフェニル
メタクリレート、ポリクレジルメタクリレート、ポリナ
フチルメタクリレート、ポリ2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ポリ4−ヒドロキシブチルメタクリレー
ト、ポリトリエチレングリコールモノメタクリレート、
ポリジプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリ
2−メトキシエチルメタクリレート、ポリ3−メトキシ
ブチルメタクリレート、ポリ2−アセトキシエチルメタ
クリレート、ポリ2−アセトアセトキシエチルメタクリ
レート、ポリ2−エトキシエチルメタクリレート、ポリ
2−iso−プロポキシエチルメタクリレート、ポリ2
−ブトキシエチルメタクリレート、ポリ2−(2−メト
キシエトキシ)エチルメタクリレート、ポリ2−(2−
エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、ポリ2−
(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレート、ポリ
ω−メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
(付加モル数n=6)などを挙げることができる。
【0043】本発明に係る組み合わせ混合物の混合比率
は任意であるが、例えば、スチレン類若しくはビニルエ
ステル類及び無水マレイン酸類の共重合物又はその加水
分解物と、ポリアクリル酸エステル類若しくはポリメタ
クリル酸エステル類との組み合わせ混合物の場合では、
ポリアクリル酸エステル又はポリメタクリル酸エステル
をスチレン類若しくはビニルエルテル類、及び無水マレ
イン酸の共重合物又はその加水分解物の量の2倍〜0.
1倍の量を混合させることが好ましく、更に1.5〜
0.3倍であることが特に好ましい。
【0044】本発明の偏光板用保護フィルムに用いる組
み合わせ混合物は1種類であっても2種類以上併用して
もよく、その使用量は、10〜3000mg/m2 であ
ることが好ましく、更には20〜1000mg/m2
あることが特に好ましい。
【0045】本発明に使用する透明樹脂フィルムは、特
に限定されるものではなく、公知の透明樹脂フィルムの
中から適宜選択して用いることができる。このような透
明プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエステ
ルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフ
ィルム、セロファン、ジアセチルセルロースフィルム、
トリアセチルセルロースフィルム、アセチルセルロース
ブチレートフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩
化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィル
ム、エチレンビニルアルコールフィルム、ポリスチレン
フィルム、シンジオタクチックポリスチレン系フィル
ム、ノルボルネン樹脂フィルム、ポリカーボネート系フ
ィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリスルフォン
系フィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリエーテ
ルスルフォンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、
ポリイミドフィルム、フッ素樹脂フィルム、ナイロンフ
ィルム、アクリルフィルム、ポリアリレートフィルム等
を挙げることができるが、本発明においては、特にトリ
アセチルセルロースフィルムやポリカーボネート系フィ
ルム、シンジオタクチックポリスチレン系フィルム、ポ
リアリレート系フィルム、ノルボルネン系ポリオレフィ
ン系フィルム及びポリスルフォン系フィルムは、透明性
に優れ、光学的に異方性が無い点で好適に用いられる。
【0046】このうちでも、特にポリカーボネート系フ
ィルム、シンジオタクチックポリスチレン系フィルム、
ポリアリレート系フィルム、及びノルボルネン系ポリオ
レフィン系フィルムが本発明の効果を奏し、かつ寸法収
縮率が小さいという点で好ましく、更にポリカーボネー
ト系フィルムが好ましい。
【0047】本発明で好ましく用いられるポリカーボネ
ート系樹脂は、種々のものを用いることができるが、化
学的性質及び物性の点から芳香族ポリカーボネートが好
ましく、特にビスフェノールA系が好ましい。更に好ま
しくはビスフェノールAにベンゼン環シクロヘキサン
環、脂肪族炭化水素基などを導入したビスフェノールA
誘導体中でも中央炭素に対して非対称に導入された誘導
体を用いて得られた単位分子内の異方性を減少させた構
造のポリカーボネートが好ましい。例えば、ビスフェノ
ールAの中央炭素の2個のメチル基をベンゼン環に置換
したもの、ビスフェノールAのそれぞれのベンゼン環の
一つの水素をメチル基、フェニル基などで中央炭素に対
し非対称に置換したものを用いて得られるポリカーボネ
ートが挙げられる。
【0048】具体的には4、4′−ジヒドロキシジフェ
ニルアルカン又はこれらのハロゲン置換体からホスゲン
法又はエステル交換法によって得られるものであり、例
えば4,4′−ジヒドロキシジフェニルメタン、4、
4′−ジヒドロキシジフェニルエタン、4、4′−ジヒ
ドロキシジフェニルブタン等を挙げることができる。
【0049】本発明に使用されるポリカーボネート樹脂
よりなる保護フィルムはポリスチレン系樹脂あるいはポ
リメチルメタクリレート系樹脂あるいはセルロースアセ
テート系樹脂等の透明樹脂と混合して使用しても良い
し、またセルロースアセテート系フィルムの少なくとも
一方の面にポリカーボネート系樹脂を積層してもよい。
本発明において使用できるポリカーボネート系樹脂フィ
ルムの作製方法は特に限定されるものではない。すなわ
ち押し出し法によるフィルム、溶媒キャスト法によるフ
ィルム、カレンダー法によるフィルムなどのいずれを使
用しても良い。本発明においては1軸延伸フィルムある
いは2軸延伸フィルムを使用してもよいが、表面精度が
優れ、光学的等方性・異方性が小さいので最も好ましい
フィルムは溶媒キャストフィルムである。
【0050】本発明において使用されるポリカーボネー
ト系樹脂よりなるフィルムはガラス転移点(Tg)が1
10℃以上であって、吸水率(23℃水中、24時間の
条件で測定した値)が0.3%以下のものを使用するの
がよい。よい好ましくはTgが120℃以上であって、
吸水率が0.2%以下のものを使用するのが良い。
【0051】また本発明で好ましく用いられるシンジオ
タクチックポリスチレン(SPS)系フィルムは、、立
体規則性構造(タクティシティー)が主としてシンジオ
タクチック構造、即ち炭素−炭素結合から形成される主
鎖に対して側鎖であるフェニール基や置換フェニール基
が交互に反対方向に位置する立体構造を有するものであ
り、主鎖の主たる連鎖が、ラセモ連鎖であるスチレン系
重合体あるいは、それを含む組成物であり、スチレンの
単独重合体であれば、特開昭62−117708号記載
の方法で重合することが可能であり、またその他の重合
体については、特開平1−46912号、同1−178
505号等に記載された方法により重合することにより
得ることができる。
【0052】また本発明で好ましく用いられるポリアリ
レート系フィルムとは、ビスフェノール類と芳香族ジカ
ルボン酸との重縮合物フィルムであるが、そのうちでも
特に好ましくは、ビスフェノールAとフタル酸と主たる
モノマーとする「Uポリマー」(ユニチカ(株))のよ
うな重縮合系ポリマーが挙げられる。
【0053】また本発明で好ましく用いられるノルボル
ネン系ポリオレフィン系フィルムとは、ノルボルネン構
造を有する非晶性ポリオレフィンフィルムで、例えば三
井石油化学(株)のAPOや日本ゼオン(株)のゼオネ
ックス、日本合成ゴム(株)のARTON等がある。
【0054】ポリスルフォン系フィルムとしては、ポリ
(オキシ−1,4−フェニレンスルホニル−1,4−フ
ェニレン)、ポリ(オキシ−1,4−フェニレンイソプ
ロピリデン−1,4−フェニレンオキシ−1,4−フェ
ニレンスルフォニル−1,4−フェニレン)が最も適し
ている。
【0055】また、本発明で好ましく用いられるポリサ
ルホン系フィルムとは具体的にはポリサルホン、ポリエ
ーテルサルホン、ポリアリールサルホン等の樹脂が適し
ている。
【0056】本発明に係る偏光膜とは、一定方向の偏波
面の光だけを通す素子であり、現在知られている代表的
な偏光膜は、ポリビニルアルコール系偏光フィルムで、
これはポリビニルアルコール系フィルムにヨウ素を染色
させたものと二色性色素を染色させたものがある。これ
らは、ポリビニルアルコール水溶液を製膜し、これを一
軸延伸させて染色するか、染色した後一軸延伸してか
ら、好ましくはホウ素化合物で耐久性処理を行ったもの
が用いられている。該偏光膜の面上に本発明の偏光板用
保護フィルムが張り合わされて偏光板を形成する。
【0057】本発明においては、スチレン類、ビニルエ
ステル類、無水マレイン酸類、アクリル酸エステル類又
はメタクリル酸エステル類から選ばれる単量体を主成分
とする重合体、又は複数種の単量体を主成分とする共重
合体の、2種以上の組み合わせ混合物を含有する層の上
に、更に、少なくとも1種の親水性高分子化合物を含む
層を設けると、より一層接着力が増し、本発明の効果を
奏するうえで好ましい。
【0058】本発明に係る親水性高分子化合物として
は、天然親水性高分子化合物及び合成親水性高分子化合
物であるが、好ましくは親水性セルロース誘導体(例え
ば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシセルロース等)、ポリビニルアルコール誘導
体(例えば、ポリビニルアルコール、酢酸ビニル- ビニ
ルアルコール共重合体、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルベンザール等)、天然高分
子化合物(例えば、ゼラチン、カゼイン、アラビアゴム
等)、親水性ポリエステル誘導体(例えば、部分的にス
ルホン化されたポリエチレンテレフタレート等)、ポリ
ビニル誘導体(例えば、ポリ−N−ビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド、ポリビニルイミダゾール、ポリビ
ニルピラゾール等)が挙げられる。
【0059】本発明に係る親水性高分子化合物は単独あ
るいは2種以上併用して用いられる。本発明に係る親水
性高分子化合物の付量は、好ましくはそれぞれ10〜1
000mg/m2 の範囲であり、特に安定な接着力及び
塗布後の仕上り性の点からそれぞれ20〜300mg/
2の範囲が好ましい。
【0060】以上のようにして作成した本発明の偏光板
用保護フィルムは、その厚みは特に制限はないが、機能
上及び取扱い易さから10〜500μm、特に30〜3
00μmが好ましい。当該保護フィルムには所望により
紫外線吸収剤、蛍光増白剤、可塑剤、滑り剤、架橋剤等
を含有させてもよい。特に架橋剤は偏光膜のPVAフィ
ルムとの接着を促進する上で好ましい。このような架橋
剤としては、例えば多価のエポキシ化合物、アジリジン
化合物、イソシアネート化合物や、明バン、ホウ素化合
物等が挙げられる。
【0061】また、本発明に係る透明樹脂フィルムの表
面に設ける層は、本発明の組み合わせ混合物や親水性高
分子化合物及びその他必要に応じて含有させる添加剤を
溶剤に溶解ないし分散させた塗布液の形態でグラビアコ
ーター、ディップコーター、リバースロールコーター、
押し出しコーター等の公知の方法で保護フィルムの表面
に塗設して形成させることができる。
【0062】塗布液を塗布した後乾燥する方法に制限は
ないが、本発明の保護フィルムと偏光膜との接着界面に
気泡を生じさせないためには、乾燥後の残留溶媒量は5
wt%以下とするのが好ましい。
【0063】本発明の偏光板用保護フィルムと偏光膜と
を張り合わせるのに使用する接着剤としては、例えばポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のポリビ
ニルアルコール系接着剤や、ブチルアクリレートなどの
ビニル系ラテックス等を用いることができる。
【0064】本発明に係る組み合わせ混合物を含む層を
塗布する前に透明樹脂フィルム表面には各種の表面活性
化処理をして親水化することが好ましい。表面活性化処
理としては、例えば米国特許第2,943,937号明
細書に記載のような紫外線吸収処理、米国特許第3,6
15,557号明細書等に記載のようなコロナ放電の電
気放電処理、英国特許第1,215,234号明細書等
に記載のような活性ガス照射処理、及び米国特許第3,
590,107号明細書等に記載のような火炎処理等を
挙げることができる。
【0065】また本発明は、透明樹脂フィルムの少なく
とも偏光膜が存在する側に設けてある、スチレン類、ビ
ニルエステル類、無水マレイン酸類、アクリル酸エステ
ル類又はメタクリル酸エステル類から選ばれる単量体を
主成分とする重合体若しくはその加水分解物、又は複数
種の単量体を主成分とする共重合体若しくはその加水分
解物の、2種以上の組み合わせ混合物を含有する層、及
び/又は、当該層の上に設けた親水性高分子化合物含有
層が、無機微粒子又は/有機微粒子を含有する偏光板用
保護フィルムであれば、本発明の効果を奏するうえに更
にブロッキング性も改善されるという点で特に好まし
い。
【0066】本発明に使用することができる無機微粒子
粉末としては酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウ
ム、酸化カリウム、酸化ナトリウム、酸化亜鉛、酸化
錫、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、カオリ
ン、硫酸カルシウム等が挙げられる。
【0067】本発明に使用することができる有機微粒子
粉末としては、ポリメタアクリル酸メチルアクリレート
樹脂粉末、シリコン系樹脂粉末、ポリスチレン樹脂粉
末、ポリカーボネート樹脂粉末、アクリルスチレン系樹
脂粉末、ベンゾグアナミン系樹脂粉末、メラミン系樹脂
粉末、更にポリオレフィン系樹脂粉末、ポリエステル系
樹脂粉末、ポリアミド樹脂粉末、ポリイミド系樹脂粉
末、ポリ弗化エチレン樹脂粉末等が使用できる。
【0068】これらの微粒子粉末の体積平均粒径として
は、好ましくは0.01〜10μm、塗布量は好ましく
は0.005〜500mg/m2 の範囲であり、特に好
ましくは0.01〜200mg/m2の範囲が好まし
い。
【0069】特に本発明の偏光板用保護フィルムの、偏
光膜が存在する側の反対の面に有機溶剤からなるカール
防止加工を施してある場合が更に好ましい。
【0070】本発明に適用することができるカール防止
加工とは、透明樹脂フィルムに対して良溶媒と貧溶媒と
を適宜の割合で混合し、その混合溶媒をグラビアコータ
ー、ディップコーター、リバースコーター、押し出しコ
ーター等の公知の方法でフィルムの表面に塗布して形成
させることができる。該混合溶媒の塗布量は好ましくは
5〜50μm/m2 の範囲であり、望ましいカールに合
わせて調整すればよい。
【0071】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらの実施態様に限定させるものではない。
【0072】〈試料1の作成(比較試料)〉下記のドー
プ組成物Aを調整した。
【0073】 ポリカーボネート樹脂 100重量部 (粘度平均分子量4万、ビスフェノールA型) 〔2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル) ベンゾトリアゾール〕 1.2重量部 メチレンクロライド 430重量部 メタノール 90重量部 上記各々の物質を一つの密閉容器に投入し、加圧下で8
0℃に保温し撹拌しながら完全に溶解して、ドープ組成
物Aを得た。
【0074】次にこのドープ組成物Aをろ過し、冷却し
て33℃に保ち、2つのドラムに張られた回転する長さ
6m(有効長5、5m)のエンドレスステンレスバンド
上に均一に流延し、剥離が可能になるまで溶媒を蒸発さ
せたところで、ステンレスバンド上から剥離後、多数の
ロールで搬送させながら乾燥を終了させ膜厚80μmの
ポリカーボネートフィルムAを得た。これを保護フィル
ムの試料1とした。
【0075】〈試料2の作成(比較試料)〉試料1であ
るポリカーボネートフィルムAを液温60℃、8wt%
の水酸化ナトリウム溶液に3分間浸漬し、水洗後乾燥し
て得られたフィルムを試料2とした。
【0076】〈試料3の作成(比較試料)〉試料1であ
るポリカーボネートフィルムAの片面に下記組成の塗布
液を20ml/m2塗布し、100℃で10分間乾燥し
て試料3を得た。
【0077】 塗布液組成 例示化合物1−1 0.5g メチレンクロライド 2.0g 酢酸エチル 30ml アセトン 40ml 〈試料4、5及び6の作成(本発明試料)〉試料1であ
るポリカーボネートフィルムAの片面(偏光膜と張り合
わせようとする側)に下記組成の塗布液を20ml/m
2塗布し、100℃で10分間乾燥し、試料4、5及び
6を得た。
【0078】
【表1】
【0079】〈試料7、8及び9の作成(本発明試
料)〉試料4、5及び6の、偏光膜と張り合わせようと
する側の面上に更に下記組成の塗布液を20ml/m2
各々塗布し、100℃にて10分間乾燥して試料7、8
及び9を得た。
【0080】
【表2】
【0081】〈試料10及び11の作成(比較試料)〉
厚さ80μmのセルローストリアセテートフィルムの片
面に下記組成の塗布液を20ml/m2 塗布し、100
℃にて10分間乾燥して試料10及び11を得た。
【0082】
【表3】
【0083】〈試料12及び13の作成(本発明試
料)〉厚さ80μmのセルローストリアセテートフィル
ムの片面に下記組成の塗布液を20ml/m2塗布し、
100℃にて10分間乾燥して試料12を得た。
【0084】 塗布液組成 例示化合物1−1 0.5g ポリメチルメタクリレート 0.2g 〔商品名:アクリペット#001S藤倉化成(株)製〕 酢酸エチル 50ml アセトン 50ml 次に試料12の上記塗布液を塗った側に、更に試料7、
8及び9作成時に用いた塗布液を20ml/m2塗布し
て試料13を作成た。
【0085】〈試料14及び15の作成(本発明試
料)〉試料1であるポリカーボネートフィルムAの片面
(偏光膜と張り合わせようとする側)に下記組成の塗布
液を20ml/m2 塗布し、100℃で10分間乾燥
し、試料14を得た。
【0086】 塗布液組成 例示化合物1−3 0.5g 例示化合物1−4 0.5g ポリメチルメタクリレート樹脂 0.5g 〔商品名:アクリペット#001S藤倉化成(株)製〕 アセトン 85ml メチルピロリドン 5ml テトラヒドロフラン 10ml 次に試料14の上記塗布液を塗った側に、更に試料7、
8及び9作成時に用いた塗布液を20ml/m2塗布し
て試料15を作成た。
【0087】〈試料16の作成(本発明試料)〉試料1
であるポリカーボネートフィルムAの片面(偏光膜と張
り合わせようとする側)に下記組成の塗布液を20ml
/m2 塗布し、100℃で10分間乾燥した。その塗布
層の上に試料7、8及び9作成時に用いた塗布液を20
ml/m2塗布して試料16を作成た。
【0088】 塗布液組成 例示化合物1−2 0.5g 例示化合物1−4 0.7g ポリメチルメタクリレート樹脂 0.3g 〔商品名:アクリペット#001S藤倉化成(株)製〕 アセトン 85ml メチルピロリドン 5ml テトラヒドロフラン 10ml 〈試料17の作成(本発明試料)〉特開平3−1318
43号に準じてシンジオタクチックポリスチレン(SP
S)ペレットを作製した。押し出し機により330℃で
SPSペレットを熔融押し出しした。この熔融ポリマー
をパイプを通じて押出ダイに押し出し、ダイスリットよ
り冷却したキャスティングドラムに静電印加させながら
押し出しして冷却することにより膜厚1000μmのS
PS未延伸シートを得た。作製したシートを115℃で
予熱した後に縦方向に3.3倍延伸した。テンター内で
100℃に予熱した後130℃で横方向に3倍延伸し
た。更にやや横方向に緩和させながら225℃で熱固定
し100μmのSPSフィルムAを得た。
【0089】次にそのフィルムの片面にコロナ放電処理
(処理強度20W/m2 /min)した後、下記組成の
塗布液を塗布し、100℃で10分間乾燥した。その塗
布層の上に試料7、8及び9作成時に用いた塗布液を2
0ml/m2 塗布して試料17を作成た。
【0090】 塗布液組成 例示化合物1−3 0.7g ポリスチレン樹脂 0.3g 〔商品名:トーボレックスXGPPS550−51、三井東圧化学(株)製〕 アセトン 40ml 酢酸エチル 45ml トルエン 10ml イソプロパノール 5ml 〈偏光板1〜17の作成〉まず、厚さ120μmのポリ
ビニルアルコールフィルムをヨウ素1重量部、ヨウ化カ
リウム2重量部、ホウ酸4重量部を含む水溶液に浸漬
し、50℃にて4倍に延伸し偏光膜を得た。次に下記
〜の工程で、偏光膜と保護用フィルム試料1〜17を
それぞれ張り合わせて偏光板を作成した。
【0091】18cm×5cmに裁断した試料1〜1
7を2組用意し、1組を偏光膜と張り合わせる側を上に
してガラス板上に各々を置く。
【0092】18cm×5cmの1軸延伸されたポリ
ビニルアルコール染色フィルムからなる偏光膜を、両面
が浸るように固形分2wt%のポリビニルアルコール接
着剤槽中に1〜2秒間浸漬したものを17枚用意する。
【0093】で付着した過剰の接着剤を軽く取り除
き、の試料1〜17上に各々乗せる。
【0094】で用意したもう1組の試料1〜17を
で作成したものの上に更に乗せる(同じ種類の試料で
サンドイッチ状にする)。
【0095】及びで作成した試料1〜17と偏光
膜との積層物をハンドローラーを用いて、過剰の接着剤
や気泡を取り除きながら張り合わせる。
【0096】ハンドローラーの圧力は約2〜3kg/c
2 、ローラースピードは約2m/分とした。
【0097】〜で作成した試料を80℃の乾燥器
中で2分間放置した。
【0098】試料1〜17を用いたものを順にそれぞれ
偏光板1〜17とした。
【0099】1)初期接着:偏光膜と試料1〜17とを
はり合わせた後、手で剥離し材料破壊の発生の程度で下
記の3段階に評価した (判定基準) ○:材料破壊が起こる △:一部材料破壊が起こるが、試料1〜17と偏光膜間
で剥がれる面積が大きい ×:試料フィルムとポリビニルアルコールフィルム間で
剥がれる 2)加工性:ダンベル裁断機を用いて打ち抜き接着面の
浮きがどの程度かで判定した。
【0100】(判定基準) ○:0.1mm以下 ×:0.1mm以上 3)耐久性 75℃で90%RHの条件下(A)、及び90℃の条件
下(B)に500時間放置し、外観変化を観察し、端部
からの剥離の幅を測定した。表4に示す評価の記号は下
記の通りである。
【0101】 ○:0.5mm以内 △:0.5〜1.5mm ×:1.5mm以上 4)透過率 試料1〜17の各試料について、透過率を島津製作所
(株)製MPS−2000を用い、波長350〜700
nmの範囲で測定した。
【0102】5)寸法収縮率 試料1〜17の各試料について、150mm×120m
mサイズに断裁し、フィルム表面に100mm間隔で2
ケ所(a,b)にカミソリでキズをつけ、23℃、55
%RHの条件下で24時間調湿した。次にこのa−b間
の寸法を測定し、この時の寸法値をL0 とする。次にこ
の試料1〜17を、90℃に設定された電気恒温槽の中
に60時間放置した後、再び23℃、55%RHの条件
下で24時間調湿し、a−b間の寸法を測定し、この時
の寸法値をL1 とする。寸法収縮率は次式で示される。
【0103】 寸法収縮率(%)=〔(L1−L0)/L0〕×100 6)耐湿熱性 前記方法で作成した偏光板1〜17の片面に粘着剤を塗
工したものをガラス板に貼合し、各々の偏光度を測定し
た。65℃、95%RHの恒温恒湿槽の中に700時間
放置して偏光度を測定し、偏光度の変化率を求めた。
【0104】本発明でいう偏光度は、 〔(H11−H1)/(H11+H1)〕1/2×100(%) で示され、H11は2枚の偏光板の重ね合わせ時におい
て、偏光板の配向方向が同一方向になるように重ね合わ
せた状態で分光光度計を用いて測定した透過率(%)、
1 は2枚の偏光板の重ね合わせ時において、偏光板の
配向方向が互いに直交する方向になるように重ね合わせ
た状態で測定した透過率(%)である。
【0105】偏光度の測定は東京電色(株)TOPSC
AN TC−1800LPを使用した。
【0106】〈判定基準〉 ○ :偏光度変化率 10%以下 △ :偏光度変化率 10〜25% × :偏光度変化率 25〜40% ××:偏光度変化率 40%以上 7)耐水性試験 前記方法で作成した偏光板1〜17を60℃の温水の中
で浸漬し、試料1〜17と偏光膜間が剥離するまでの時
間を測定した。
【0107】〈判定基準〉 ○:3時間経っても剥がれない △:1時間〜3時間で剥がれる ×:1時間以内で剥がれる 評価結果を表4に示す。
【0108】
【表4】
【0109】表4に示す結果から明らかなように、本発
明の偏光板用保護フィルム試料は、透明性、接着性、寸
法安定性、耐湿熱性に優れていることが判る。
【0110】
【発明の効果】本発明による偏光板用保護フィルムは、
従来のセルロースアセテートフィルムを使用した偏光板
用保護フィルムに較べて、寸法安定性、耐湿熱性に優
れ、尚且つ偏光子であるPVAフィルムとの接着性に優
れ、偏光板製造工程での打ち抜きでの剥がれ、湿熱条
件、高温条件での長期経時においても剥がれない優れた
偏光板用保護フィルムを得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 B G02B 1/08 G02B 1/08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂フィルムの少なくとも偏光膜が
    存在する側に、スチレン類、ビニルエステル類、無水マ
    レイン酸類、アクリル酸エステル類又はメタクリル酸エ
    ステル類から選ばれる単量体を主成分とする重合体若し
    くはその加水分解物、または複数種の単量体を主成分と
    する共重合体若しくはその加水分解物の、2種以上の組
    み合わせ混合物を含有する層を有することを特徴とする
    偏光板用保護フィルム。
  2. 【請求項2】 透明樹脂フィルムの少なくとも偏光膜が
    存在する側に、スチレン類、ビニルエステル類、無水マ
    レイン酸類、アクリル酸エステル類又はメタクリル酸エ
    ステル類から選ばれる単量体を主成分とする重合体若し
    くはその加水分解物、または複数種の単量体を主成分と
    する共重合体若しくはその加水分解物の、2種以上の組
    み合わせ混合物を含有する層の上に、少なくとも1種の
    親水性高分子化合物を含む層を有することを特徴とする
    偏光板用保護フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の偏光板用保
    護フィルムを有することを特徴とする偏光板。
JP30491796A 1995-11-15 1996-11-15 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板 Expired - Lifetime JP3711666B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30491796A JP3711666B2 (ja) 1995-11-15 1996-11-15 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29689795 1995-11-15
JP7-296897 1995-11-15
JP30491796A JP3711666B2 (ja) 1995-11-15 1996-11-15 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09197128A true JPH09197128A (ja) 1997-07-31
JP3711666B2 JP3711666B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=26560894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30491796A Expired - Lifetime JP3711666B2 (ja) 1995-11-15 1996-11-15 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3711666B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005109050A1 (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Nitto Denko Corporation 偏光子保護フィルム、偏光板および画像表示装置
WO2006051783A1 (ja) * 2004-11-09 2006-05-18 Zeon Corporation 偏光板および液晶表示装置
WO2006112207A1 (ja) 2005-03-31 2006-10-26 Nippon Shokubai Co., Ltd. 偏光子保護フィルム、偏光板、および画像表示装置
JP2007119562A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Sun A Kaken Co Ltd 両面粘着フィルム及び両面粘着フィルムの製造方法
JP2008216586A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Asahi Kasei Chemicals Corp 機械的性質及び熱的性質に優れる光学フィルム
WO2010013539A1 (ja) * 2008-07-29 2010-02-04 日東電工株式会社 偏光子保護フィルムおよび偏光子保護フィルムを用いた偏光板および画像表示装置
WO2015099170A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 コニカミノルタ株式会社 アクリル樹脂フィルムとその製造方法、偏光板保護フィルム、それを含む偏光板および液晶表示装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005109050A1 (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Nitto Denko Corporation 偏光子保護フィルム、偏光板および画像表示装置
JPWO2005109050A1 (ja) * 2004-05-11 2008-03-21 日東電工株式会社 偏光子保護フィルム、偏光板および画像表示装置
TWI403763B (zh) * 2004-05-11 2013-08-01 Nitto Denko Corp Polarizing element protective film, polarizing plate and image display device
KR101276384B1 (ko) * 2004-05-11 2013-06-19 도요 고한 가부시키가이샤 편광자 보호 필름, 편광판 및 화상 표시 장치
JP4644660B2 (ja) * 2004-05-11 2011-03-02 日東電工株式会社 偏光板および画像表示装置
JP4803035B2 (ja) * 2004-11-09 2011-10-26 日本ゼオン株式会社 偏光板および液晶表示装置
WO2006051783A1 (ja) * 2004-11-09 2006-05-18 Zeon Corporation 偏光板および液晶表示装置
US9134472B2 (en) 2004-11-09 2015-09-15 Zeon Corporation Deflecting plate and liquid crystal display device
TWI422877B (zh) * 2004-11-09 2014-01-11 Zeon Corp Polarizing plate and liquid crystal display device
US8537309B2 (en) 2004-11-09 2013-09-17 Zeon Corporation Deflecting plate and liquid crystal display device
EP1865346A1 (en) * 2005-03-31 2007-12-12 Nippon Shokubai Co., Ltd. Polarizer protection film, polarizing plate and image display
EP1865346A4 (en) * 2005-03-31 2010-09-01 Nippon Catalytic Chem Ind POLARIZER PROTECTION FILM, POLARIZATION PLATE AND PICTURE DISPLAY
WO2006112207A1 (ja) 2005-03-31 2006-10-26 Nippon Shokubai Co., Ltd. 偏光子保護フィルム、偏光板、および画像表示装置
JP2007119562A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Sun A Kaken Co Ltd 両面粘着フィルム及び両面粘着フィルムの製造方法
JP2008216586A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Asahi Kasei Chemicals Corp 機械的性質及び熱的性質に優れる光学フィルム
WO2010013539A1 (ja) * 2008-07-29 2010-02-04 日東電工株式会社 偏光子保護フィルムおよび偏光子保護フィルムを用いた偏光板および画像表示装置
US8854577B2 (en) 2008-07-29 2014-10-07 Nitto Denko Corporation Polarizer-protecting film comprising an easy-adhesion layer composition, and polarizing plate and image display apparatus each comprising the polarizing-protecting film
WO2015099170A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 コニカミノルタ株式会社 アクリル樹脂フィルムとその製造方法、偏光板保護フィルム、それを含む偏光板および液晶表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3711666B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101967078B1 (ko) 편광성 적층 필름 및 편광판의 제조 방법
KR101420584B1 (ko) 편광성 적층 필름의 제조 방법 및 양면 편광성 적층 필름
JP4974971B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物とそれを用いた樹脂成形品および偏光子保護フィルムならびに樹脂成形品の製造方法
JP3521374B2 (ja) 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板
CN101487911B (zh) 偏振板及使用其的液晶显示装置
WO2015046225A1 (ja) 偏光板および画像表示装置
JP2009109993A (ja) 偏光板のセット、ならびにこれを用いた液晶パネルおよび液晶表示装置
TWI707783B (zh) 偏光薄膜、附黏著劑層之偏光薄膜及影像顯示裝置
CN110208890A (zh) 圆偏振板
JP2009109995A (ja) 偏光板およびそれを用いた液晶表示装置
TWI657916B (zh) 端面加工偏光板的製造方法
CN107076912B (zh) 偏振性层叠膜或偏振板的制造方法
JP2008107501A (ja) 偏光板、及び液晶表示装置
JP2016191904A (ja) 偏光板
TW201804222A (zh) 偏光板套組
TW201634260A (zh) 偏光板、液晶面板及液晶顯示裝置
JP6007874B2 (ja) 偏光板保護フィルムとその製造方法、偏光板および液晶表示装置
JP7345241B2 (ja) 偏光板
KR101942166B1 (ko) 편광판의 제조 방법
JPH09197128A (ja) 偏光板用保護フィルムおよびそれを用いた偏光板
JP2019151099A (ja) 積層フィルム
JPH09127332A (ja) 偏光板用保護フィルム及びそれを用いた偏光板
TWI724436B (zh) 偏光薄膜、附黏著劑層之偏光薄膜及影像顯示裝置
JPH0756017A (ja) 偏光フィルム
TW201022739A (en) Polarizing plate, liquid crystal cell and liquid crystal display

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term