JPH09196102A - 車高調整式ショックアブソーバ装置 - Google Patents

車高調整式ショックアブソーバ装置

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JPH09196102A
JPH09196102A JP2301396A JP2301396A JPH09196102A JP H09196102 A JPH09196102 A JP H09196102A JP 2301396 A JP2301396 A JP 2301396A JP 2301396 A JP2301396 A JP 2301396A JP H09196102 A JPH09196102 A JP H09196102A
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JP
Japan
Prior art keywords
vehicle height
shock absorber
spring seat
height adjusting
adjusting ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP2301396A
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English (en)
Inventor
Tadayoshi Hayakawa
忠良 早川
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Individual
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ショックアブソーバ保体1の外周に刻設した
ねじ2に車高調整リング3を螺合するとともに、該車高
調整リング3下方部にロックナット4を螺合し、前記シ
ョックアブソーバ本体1にコイルスプリングを巻装し、
該コイルスプリングの下端部を支持するスプリングシー
ト6と、前記車高調整リング3との間に低摩擦物質より
なる環状シートを介装させたものである。 【効果】 車高調整リング3を回転せしめて車高を調整
するときに、車体重量を支持するコイルスプリング5を
支持するスプリングシート6との摩擦は、上記した車高
調整リング3とスプリングシート6との間に介在する環
状シート7の存在により低減され前記の車高調整リング
の回転を円滑に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバ本
体に巻装したコイルスプリングの下部を支持するスプリ
ングシートを上昇あるいは下降させて車高調整を行う車
高調整用ショックアブソーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ショックアブソーバを軸として外部
にコイルスプリングを巻装し、このコイルスプリングの
下部のばね受座を、ショックアブソーバの外周に刻設し
た螺旋と螺合する部材を回転して上下せしめ、該部材の
上下によって前記のばね受座を上昇あるいは下降してコ
イルスプリングによる車高の調整を行っていた。そし
て、このような従来装置においてはコイルスプリングの
ばね受座と接するスプリング端部を平らに加工する等し
ている。また、従来の車高調整の他の手段としては、シ
ョックアブソーバ本体を車体より一旦取りはずしコイル
スプリングを調整したうえ再度組み立てするようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の車高調
整手段におけるショックアブソーバ本体に刻設の螺旋に
螺合する部材の回動によるコイルスプリング下部のばね
受座の上昇あるいは下降は、螺旋と螺合する部材とばね
受座との摩擦により前記部材の回動はコイルスプリング
が車体重量を受けている関係でばね受座には相当の重量
がかかっているので、前記の部材の回動はきわめて大き
い力を必要とし、更に、コイルスプリングの下端部が平
らに加工されてるとはいえコイルスプリングの下部も回
動することもあり、そのためコイルスプリングがねじれ
る状態になることもあり得るし、また、ショックアブソ
ーバ本体を一旦車体より取りはずし、コイルスプリング
を調整することはきわめて面倒であり、実際的ではな
い。そこで、本発明は、簡単な構成である部材の上下作
動によりコイルスプリングの下側のスプリングシートを
円滑に上下させる手段を設けた車高調整装置の提供を目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決する手段】本発明に係る車高調整式ショッ
クアブソーバは、前記の目的を達成するために、請求項
1の発明は、外周にねじを刻設したショックアブソーバ
本体と、前記ねじと螺合する車高調整リング及びロック
ナットと、前記ショックアブソーバ本体に巻装したコイ
ルスプリングと、該コイルスプリングの下端部を受ける
スプリングシートと、前記車高調整リングとスプリング
シートとの間に介在せしめた低摩擦物質よりなる環状シ
ートとよりなることをその特徴とし、また、請求項2の
発明は、外周にねじを刻設したショックアブソーバ本体
と、前記ねじと螺合する外周部にダストシール嵌着用環
状溝を設けた車高調整リング及びロックナットと、前記
ショックアブソーバ本体に遊嵌した下部に鍔状のばね受
座及び上部内周にダストシール用環状溝を形成した筒状
のスプリングシートと、該スプリングシートと前記した
車高調整リングとの間に介在せしめたスラストベアリン
グと、前記スプリングシートの外周に巻装したコイルス
プリングとよりなることをその特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明に係る車高調整式ショックアブソーバ
は、外周にねじを刻設したショックアブソーバ本体の前
記ねじと螺合する車高調整リング及びロックナットと、
前記ショックアブソーバ本体に巻装したコイルスプリン
グの下端部を受けるスプリングシートを設け、前記車高
調整リングとの間に低摩擦物質よりなる環状シートを介
在させたので、車高調整リングを回動して車高を調整す
るとき、該車高調整リングとスプリングシートとの間に
介装される低摩擦物質よりなる環状シートにより車高調
整リングの回転は車体重量を受けるスプリングを支持す
るスプリングシートとの間の摩擦を少なくすることがで
き、車高調整リングの回転は円滑に行うことができるも
のであり、車高調整の後ロックナットにより締めつけ、
その調整位置を固定することによりその車高を維持す
る。
【0006】また、請求項2の発明においては、外周に
ねじを刻設したショックアブソーバ本体に螺合する外周
部にダストシール嵌着用環状溝を設けた車高調整リング
及びロックナットと、前記ショックアブソーバ本体に遊
嵌した下部に鍔状のばね受座及び上部内周にダストシー
ル嵌着用環状溝を形成した筒状のスプリングシートを備
え、該スプリングシートと前記した車高調整リングとの
間にスラストベアリングを介装せしめたので、車高調整
時の車高調整リングの回転はスラストベアリングの存在
により、車体重量を支持するスプリングを受けているス
プリングシートとの摩擦は少なくなり円滑に回転させる
ことができ、前記スプリングシートの外周に巻装したコ
イルスプリングに対しても捻じれ等の影響を与えること
なくスムーズな車高の調整が可能となり、車高調整後ロ
ックナットにより締めつけその調整位置を固定する。ま
た、前記したそれぞれのダストシール嵌着用環状溝内に
ダストシールを嵌着することによってスラストベアリン
グ部への塵埃等の侵入を防止することができる。
【0007】
【実施例】本発明の第1実施例を図1に基づいて説明す
ると、1はショックアブソーバ本体であり、該ショック
アブソーバ本体1の外周にはねじ2が刻設され、該ねじ
2には鋼製の整用の車高調整リング3が螺合され、その
下部には車高調整後における前記の車高調整用リング3
の位置固定用のロックナット4が螺合されている。そし
て、前記の車高調整用リング3は工具等により回転せし
めるのに好適な外形例えば六角形等とするのが良い。
【0008】5は、前記したショックアブソーバ本体1
に巻装したコイルスプリングであり、6は該コイルスプ
リング5の下端部を受けるスプリングシートである。前
記した車高調整リング4とスプリングシート6との間に
フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の低摩擦物質よりな
る環状シート7を介装してある。また、8は前記したシ
ョックアブソーバ支持用部材10の内側に固定されたコ
イルスプリング5の上端を受ける上部スプリングシート
であり、上記ショックアブソーバ支持部材10は車体9
に固定されている。なお、16はショックアブソーバ本
体1の軸取付け部である。
【0009】ショックアブソーバのロッド11の先端は
前記したショックアブソーバ支持部材10の中央部を貫
通して固定されている。前記ショックアブソーバのロッ
ド11の上部には上下より固定子12,13によって挟
持固定されるブーツ吊下用円板状部材14が設けられ、
該ブーツ吊下用円板状部材14の外周端部より伸縮可能
な筒状ブーツ15が吊持され、該ブーツ15によりロッ
ド11等をカバーしている。
【0010】本発明の第1実施例は以上のように構成さ
れるので、車高を調整するときは、ショックアブソーバ
本体1の外周に刻設されたねじ2に螺合される車高調整
リング3を回転せしめると、車高調整リング3は前記の
ねじ2にそって上下動し、それに伴ってスプリングシー
ト6を介してコイルスプリング5を上動あるいは下動す
ることとなるが、このとき、前記した車高調整リング3
とコイルスプリング5の下端部を受けるスプリングシー
ト6との間にはフッ素樹脂、ポリアセタール樹脂等の低
摩擦物質製の環状シート7が介装されているので、車高
調整リング3の回転は環状シート7に受けられ、その回
転は円滑に行われ、スプリングシート6は回動すること
なくスプリングシート6は直線的に上昇することとな
り、その結果コイルスプリング5にはねじり作用が働く
ことがない。車高調整が終了後ロックナット4により締
めつけその位置で固定する。
【0011】また、本実施例においては、ショックアブ
ソーバのロッド11の上部には上下より固定子12,1
3によって挟持固定されるブーツ吊下用円板状部材14
が設けられ、該ブーツ吊下用円板状部材14の外周端部
より伸縮可能な筒状ブーツ15が吊持され、該ブーツ1
5によりショックアブソーバのロッド11等をカバーし
前記のねじ部2、環状シート7に塵埃等が侵入すること
を防止している。
【0012】本発明の第2実施例を図2に基づいて説明
する。この第2実施例においては第1実施例と同一部材
については同一符号を付してあり、図2においてはショ
ックアブソーバ本体1のロッド上部に設けられる筒状ブ
ーツ等は省略し要部のみを示してある。本第2実施例に
おいてはショックアブソーバ本体1の外周に刻設のねじ
2に螺合される車高調整リング20は、その外周部にダ
ストシール嵌着用環状溝21が凹設され、該溝21内に
ダストシール22が嵌着される。
【0013】また、本第2実施例に置けるスプリングシ
ート24は、筒状に形成されショックアブソーバ本体1
に遊嵌されるが、該スプリングシート24の下部には鍔
状のばね受座25が形成されるとともに上部内周にダス
トシール嵌着用環状溝26が設けられている。そして前
記のダストシール嵌着用溝26にはダストシール27が
嵌着される。前記した車高調整リング20とスプリング
シート24との間にスラストベアリング28が介装され
ており、また、前記筒状のスプリングシート24の外周
には下部が該コイルスプリングシートの鍔状のばね受座
25に下端部が支持されるコイルスプリング29が巻装
されている。
【0014】本発明の第2実施例は以上のように構成さ
れるので、車高を調整するときは、ショックアブソーバ
本体1の外周に刻設されたねじ2に螺合される車高調整
リング20を回転せしめると、車高調整リング20は前
記のねじ2にそって上下動し、それに伴ってコイルスプ
リング29はコイルスプリングシート24を介して上昇
あるいは下降することとなるが、このとき、前記した車
高調整リング20とコイルスプリング29の下端部を受
けるスプリングシート24の下部に設けた鍔状のばね受
座25の下面部との間にはスラストベアリング28が介
装されているので、車高調整リング20の回転はスラス
トベアリング28に受けられ、その回転は円滑に行われ
る。
【0015】上記した車高調整リング20の回転により
スプリングシート24は回転されることなく直線的に上
昇することとなり、該スプリングシート24の鍔状ばね
受け座25に下端部が支持されるコイルスプリング29
にはねじり作用が働くことがないものであり、上記のよ
うな作動による車高調整が終了後ロックナット4により
締めつけその位置で固定する。
【0016】また、本題2実施例においては、ショック
アブソーバ本体1の外周に刻設のねじ2に螺合される車
高調整リング20の外周部に凹設されたダストシール嵌
着用環状溝21内にダストシール22を嵌着して、車高
調整リング20の上部に組みつけられる筒状のスプリン
グシート24の下部の鍔状のばね受座25の下面に前記
のダストシール22を密接せしめ、また、スプリングシ
ート24の上部内周に設けられたダストシール嵌着用環
状溝26にはダストシール27を嵌着し、該ダストシー
ル27をショックアブソーバ本体1の外周面に密接さ
せ、前記のダストシール22と27とにより前記したス
ラストベアリング28へのダスト等の侵入を防止してい
る。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る車高調整式ショックアブソ
ーバは、外周にねじを刻設したショックアブソーバ本体
の前記ねじと螺合する車高調整リング及びロックナット
と、前記ショックアブソーバ本体に巻装したコイルスプ
リングの下端部を支持するスプリングシートを設け、前
記車高調整リングとの間に低摩擦物質よりなる環状シー
トを介在させたので、車高調整リングを回動して車高を
調整するとき、該車高調整リングとスプリングシートと
の間に介装される前記低摩擦物質よりなる環状シートに
より車高調整リングの回転は車体重量を受けるスプリン
グを支持するスプリングシートとの間に摩擦を少なくす
ることができ、車高調整リングの回転は円滑に行うこと
ができるものであり、また、車高調整リングの回転がス
プリングシートを回転させることがないので、該スプリ
ングシートに支持されるコイルスプリングはねじれ等が
生じないという効果を有するものであり、車高調整の後
ロックナットにより締めつけ、その調整位置を固定する
ことによりその車高を維持することができるものであ
る。
【0018】また、前記した低摩擦物質よりなる環状シ
ートに代えてスラストベアリングを用いた場合には、該
スラストベアリングの存在により車高調整時の車高調整
リングの回転は、車体重量を支持するコイルスプリング
を受けているスプリングシートとの摩擦は少なくなり円
滑に回転させることができ、前記スプリングシートの外
周に巻装したコイルスプリングに対してもねじれ等の影
響を与えることなくスムーズな車高の調整が可能となる
ものである。また、前記した車高調整リング及び筒状の
スプリングシートに設けたダストシール嵌着用環状溝の
それぞれにダストシールを嵌着することによってスラス
トベアリング部への塵埃等の侵入を防止することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の説明図
【図2】本発明の第2実施例の要部を示す説明図
【符号の説明】
1 ショックアブソーバ本体 2 ねじ 3 車高調整リング 4 ロックナット 5 コイルスプリング 6 スプリングシート 7 環状シート 20 車高調整リング 21,26 ダストシール嵌着用環状溝 24 筒状のスプリングシート 25 ばね受座

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にねじを刻設したショックアブソー
    バ本体と、前記ねじと螺合する車高調整リング及びロッ
    クナットと、前記ショックアブソーバ本体に巻装したコ
    イルスプリングと、該コイルスプリングの下端部を受け
    るスプリングシートと、低摩擦物質よりなる環状シート
    とを備え、前記した車高調整リングとスプリングシート
    との間に前記環状シートを介装せしめたことを特徴とす
    る車高調整式ショックアブソーバ装置。
  2. 【請求項2】 外周にねじを刻設したショックアブソー
    バ本体と、前記ねじと螺合する外周部にダストシール嵌
    着用環状溝を設けた車高調整リング及びロックナット
    と、前記ショックアブソーバ本体に遊嵌した下部に鍔状
    のばね受座及び上部内周にダストシール嵌着用環状溝を
    形成した筒状のスプリングシートと、該スプリングシー
    トと前記した車高調整リングとの間に介装せしめたスラ
    ストベアリングと、前記筒状のスプリングシートの外周
    に巻装したコイルスプリングとよりなることを特徴とす
    る車高調整式ショックアブソーバ装置。
  3. 【請求項3】 車高調整リングの外周部に設けたダスト
    シール嵌着用環状溝及びスプリングシート上部内周のダ
    ストシール嵌着用環状溝にそれぞれダストシールを嵌着
    せしめ、該それぞれのダストシールによって車高調整リ
    ングとスプリングシート及びスプリングシートとショッ
    クアブソーバ本体とを密封し、該ダストシールによって
    前記スラストベアリングに対する防塵を行うことを特徴
    とする前記請求項2記載の車高調整式ショックアブソー
    バ装置。
JP2301396A 1996-01-17 1996-01-17 車高調整式ショックアブソーバ装置 Pending JPH09196102A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007071299A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝器の懸架スプリングにおける初期設定荷重の調整機構
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CN107795956A (zh) * 2017-10-30 2018-03-13 四川都照照明科技有限公司 一种汽车照明灯的防护装置
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CN113847372A (zh) * 2021-09-21 2021-12-28 中国航空工业集团公司西安飞机设计研究所 一种防松防断的起落架拉簧

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