JPH09195144A - 織機における房耳規制装置 - Google Patents

織機における房耳規制装置

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JPH09195144A
JPH09195144A JP858296A JP858296A JPH09195144A JP H09195144 A JPH09195144 A JP H09195144A JP 858296 A JP858296 A JP 858296A JP 858296 A JP858296 A JP 858296A JP H09195144 A JPH09195144 A JP H09195144A
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Masanobu Sakai
正信 酒井
Shoichi Maeda
昭一 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緯糸に適度な張力を付与するために房耳を規制
する。 【解決手段】スレイ11上の緯糸捕捉ブロック14の前
面には緯糸導入凹部15が形成されており、緯糸導入凹
部15内の下面にはエア噴射口16が形成されている。
緯糸導入凹部15内の奥面にはエア噴射口18が形成さ
れている。エア噴射口16は電磁開閉弁20に接続して
おり、エア噴射口18は電磁開閉弁22に接続してい
る。エア噴射口18は房耳Weを指向している。緯糸導
入凹部15内の上面には緯糸捕捉通路17が形成されて
いる。エア噴射口16は緯糸捕捉通路17を指向する。
エア噴射口18の噴射タイミングはエア噴射口16の噴
射開始タイミングを包含する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯入れされた緯糸
を緯入れ末端側でエア流によって緯糸捕捉通路内へ捕捉
する緯糸張力付与装置を有する織機における房耳規制装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】品質の良い織布を製織するためには、筬
打ち時に緯入れされた緯糸に適度な張力が付与されるこ
とが望ましい。従来、筬打ち時の緯糸に張力を付与する
ため、織機のスレイ上の緯入れ末端側に緯糸張力付与装
置が設けられている(例えば実開昭49−15257号
公報、特開昭49−35659号公報、特開平4−30
8252号公報等)。通常、緯糸張力付与装置は、緯入
れされた緯糸の先端部をエア流により緯糸捕捉通路内に
捕捉して緯糸に張力付与するようになっている。エア噴
射は緯糸Yの筬打ち完了まで継続され、緯糸が適度な張
力が付与された状態で筬打ちされるので、良質な織布が
製織される。
【0003】緯入れされた緯糸は、所定緯入れ長だけ射
出された時点で緯入れ用メインノズル側にて強制的にそ
の移動を阻止されるため、その慣性により一瞬伸びた状
態となった後、その伸びの反動で縮もうとする。特に緯
糸が強撚糸の場合、その弾性力が大きいため比較的強い
力で縮もうとする。そのため、緯糸張力付与装置による
緯糸の捕捉力が不足した場合には、強撚糸などの緯糸の
強い弾性による縮み力により糸が局部的に撚れて絡まっ
た状態となる「ビリ」が発生し、製織された織布にビリ
による欠点ができてしまう。
【0004】このようなビリによる織布の欠点を防ぐた
め、緯糸に充分な張力を付与すべく強撚糸等の比較的弾
性の大きい緯糸については緯入れ長が比較的長く設定さ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、緯糸の緯入
れ長が長くなると必然的に房耳が長くなるため、筬の前
進に伴って緯糸張力付与装置が房耳に接近すると、その
長い房耳が緯糸張力付与装置の緯糸捕捉通路内に吸引さ
れてしまう場合があった。そして、緯糸が緯糸張力付与
装置の緯糸捕捉通路内へ導入される前に房耳が緯糸張力
付与装置の緯糸捕捉通路に導入された場合には、緯糸が
房耳によりほぼ閉塞された緯糸捕捉通路内への導入を阻
止される。そのため、緯糸の捕捉ミスが生じる。また、
緯糸が房耳よりも先に緯糸捕捉通路内に導入されても、
その後に緯糸捕捉通路が房耳により部分的にでも閉塞さ
れると、緯糸に作用するエア流が不足し、緯糸が多少弛
んだ状態で筬打ちされる。その結果、良質な織布が製織
されないばかりか、その張力不足により発生したビリに
起因して織布に欠点が発生するという問題があった。
【0006】実開昭63−42179号公報、実開昭5
9−40381号公報、実開昭52−87771号公報
等に房耳の処理装置が開示されている。例えば実開昭6
3−42179号公報によれば、織布側から房耳に対し
て経糸と直交する方向へエア噴射するノズルが設けら
れ、ノズルからの噴射エアにより房耳の経糸開口内への
侵入や房耳の絡みが防止されるようになっている。しか
し、ノズルからの噴射エアを受けても房耳は織布の外方
へ経糸と直交した水平方向へ退避するのみなので、房耳
の緯糸張力付与装置の緯糸捕捉通路への導入を確実に阻
止するまでには至らなかった。また、従来知られた他の
房耳処理装置によっても、房耳を織布側から退避させる
ことはできるものの、緯糸張力付与装置の緯糸捕捉通路
へ房耳が導入されてしまう虞れが充分にあった。
【0007】本発明の目的は、緯糸捕捉通路への房耳の
導入に起因して筬打ち時に緯糸に適度な張力が付与され
ずに発生する織布の欠点等の不具合を防止することがで
きる織機の房耳規制装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために請求項1に記
載の発明では、織布の緯入れ末端側の房耳を前記緯糸捕
捉通路からエア噴射によって遠ざける房耳排除手段を備
えた房耳規制装置を構成し、少なくとも前記緯糸張力付
与装置の緯入れ毎のエア噴射開始タイミングを含むよう
に房耳排除手段のエア噴射タンミングを設定した。
【0009】請求項1の発明によれば、緯糸の緯入れ毎
に緯糸張力付与装置が緯糸捕捉通路内へ流入するエア流
を発生する。緯糸先端部は緯糸捕捉通路内へ流入するエ
ア流により緯糸捕捉通路内へ捕捉される。この緯糸の捕
捉により筬打ち時の緯糸に張力が付与される。また、房
耳排除手段の作動によって発生するエア流が織布の緯入
れ末端側の房耳を緯糸捕捉通路近辺から離間する方向へ
確実に遠ざける。房耳排除手段は緯糸張力付与装置のエ
ア噴射開始時にはエア噴射を行ない、緯糸張力付与装置
のエア噴射開始時には房耳が緯糸捕捉通路から排除され
る。従って、強撚糸などのように房耳が長い場合でも、
房耳が緯糸捕捉通路を閉塞することはなく、緯糸先端部
の緯糸捕捉通路内への捕捉ミスが無くなり、筬打ち時の
緯糸に確実に張力が付与される。
【0010】請求項2に記載の発明では、房耳排除手段
のエア噴射タイミングが緯糸張力付与装置のエア噴射タ
イミングを包含するようにした。請求項3に記載の発明
では、房耳排除手段のエア噴射を製織中では連続して行
なうようにした。
【0011】請求項2の発明及び請求項3の発明におけ
る房耳排除手段のエア噴射は緯糸張力付与装置のエア噴
射開始時には行われ、緯糸張力付与装置のエア噴射開始
時には房耳が緯糸捕捉通路から排除されると共に、緯糸
張力付与装置のエア噴射中及びエア噴射後にも房耳は緯
糸捕捉通路勤勉から確実に排除される。
【0012】請求項4に記載の発明では、緯糸張力付与
装置の噴射エアを房耳排除手段の噴射エアとして用い
た。請求項4の発明によれば、緯糸張力付与装置の噴射
エアが房耳排除手段の噴射エアとしても用いられ、房耳
排除手段のエア噴射タイミングは緯糸張力付与装置のエ
ア噴射タイミングと一致する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0014】図1に示すように、スレイ11上には変形
筬12が立設されており、変形筬12の前面には緯入れ
経路121が形成されている。緯入れ用メインノズル
(図示せず)から射出された緯糸Yは緯入れ用補助ノズ
ル24のエア噴射によって緯入れ経路121内を飛走す
る。変形筬12の緯入れ末端側には緯糸検出器13が組
付け固定されている。緯糸検出器13は、織布Wを形成
する経糸Tと捨耳Wyを形成する経糸Tyとの間に対応
するように位置している。緯糸検出器13には凹部13
1が緯入れ経路121に連なるように形成されており、
緯入れ経路121内を飛走してきた緯糸Yの先端部が凹
部131を通過する。緯糸検出器13は凹部131内に
おける緯糸Yの到達有無を検出する。
【0015】スレイ11上の変形筬12の隣りには緯糸
捕捉ブロック14が立設固定されている。緯糸捕捉ブロ
ック14の前面には緯糸導入凹部15が形成されてお
り、緯糸導入凹部15内の下面にはエア噴射口16が形
成されている。図2及び図3に示すように緯糸導入凹部
15内の奥面にはエア噴射口18が形成されている。エ
ア噴射口16はエアホース19を介して電磁開閉弁20
に接続しており、エア噴射口18はエアホース21を介
して電磁開閉弁22に接続している。エア噴射口18は
房耳Weを指向している。
【0016】緯糸捕捉ブロック14の上部には緯糸捕捉
通路17が形成されている。緯糸捕捉通路17はエア噴
射口16と対向する位置にあり、エア噴射口16は緯糸
捕捉通路17を指向する。緯糸捕捉通路17はその上側
で導入パイプ23に連通している。電磁開閉弁20、エ
ア噴射口16、緯糸捕捉通路17及び導入パイプ23は
緯糸張力付与装置を構成し、電磁開閉弁22及びエア噴
射口18は房耳排除手段を構成する。
【0017】図1に示すように緯糸捕捉ブロック14に
おけるエア噴射口18は、エア噴射口16と緯糸捕捉通
路17とを結ぶ線よりも織布W側に配置されている。従
って、エア噴射口18から房耳Weに向けて噴射するエ
アの流れはエア噴射口16から緯糸捕捉通路17に向け
て噴射するエアの流れよりも房耳Weに近い。なお、2
6は織り縮み防止用のテンプル装置である。
【0018】電磁開閉弁20,22は織機制御コンピュ
ータCの励消磁制御を受ける。織機制御コンピュータC
は、予め設定された励消磁制御プログラム及び織機回転
角度検出用のロータリエンコーダ25から得られる織機
回転角度検出情報に基づいて電磁開閉弁20,22を励
消磁制御する。
【0019】図4の曲線D1は電磁開閉弁20の励消磁
タイミングを表し、曲線D2は電磁開閉弁22の励消磁
タイミングを表す。横軸θは織機の回転角度を表す。筬
打ちはθ=0°(360°)で行われ、αは緯入れ開始
角度、βは緯入れ終了角度を表す。
【0020】電磁開閉弁20は、緯糸Yの先端が緯糸導
入凹部15に到達すると予想される織機回転角度よりも
前の所定の織機回転角度θ1(α<θ1<β)に励磁さ
れる。また、電磁開閉弁20は筬打ち前に消磁される。
電磁開閉弁22は電磁開閉弁20の励磁開始タイミング
より少し前の所定の織機回転角度θ2(α<θ2<θ1
<β)に励磁される。また、電磁開閉弁20は筬打ち後
に消磁される。すなわち、電磁開閉弁22の励消磁タイ
ミングは電磁開閉弁20の励磁開始タイミングを包含
し、房耳排除手段を構成するエア噴射口18の噴射タイ
ミングは緯糸張力付与装置を構成するエア噴射口16の
噴射開始タイミングを包含する。
【0021】次に、上記のように構成された房耳規制装
置の作用について説明する。緯糸Yが緯入れ経路121
内を緯入れ末端側に向かって飛走しているとき、織機回
転角度がθ2になると、織機制御コンピュータCは電磁
開閉弁22を励磁し、電磁開閉弁22が開状態となる。
電磁開閉弁22の開によりエア噴射口18からエアが噴
射される。このとき、スレイ11は前進中であり、エア
噴射口18からの噴射エアは織布Wの緯入れ末端側に形
成された房耳Weに吹付けられる。そのため、緯糸Yが
緯糸導入凹部15に到達する前に、房耳Weが変形筬1
2から遠ざけられる。そのため、房耳Weが緯糸捕捉通
路17へ流入するエア流に引き込まれない位置まで排除
される。
【0022】その後、織機回転角度がθ1になると、織
機制御コンピュータCは電磁開閉弁20を励磁し、電磁
開閉弁20が開状態となる。電磁開閉弁20の励磁によ
り緯糸捕捉ブロック14のエア噴射口16からエア流が
噴射され、エア噴射口16から緯入れ経路121を横切
って緯糸捕捉通路17へ流入するエア流が発生する。緯
入れ経路121内を飛走する緯糸Yの先端部がエア噴射
口16からのエア流の発生位置に到達すると、緯糸Yの
先端部は前記エア流により強制的に進路変更されて緯入
れ経路121から緯糸捕捉通路17内へ導入される。緯
糸捕捉通路17内へ導入された緯糸Yの先端部はエア流
により導入パイプ23内に捕捉されて張力付与される。
このときの緯糸Yの張力は、緯糸Yの先端部が導入パイ
プ23にて吹きさらされることによるエア吹付け作用
と、導入パイプ23内へ捕捉された緯糸Yが導入パイプ
23内の屈曲部にて受ける屈曲抵抗とにより付与され
る。こうして緯入れされた緯糸Yは適度な張力が付与さ
れた状態で筬打ちされ、良質な織布Wが製織される。
【0023】本実施の形態では以下の効果が得られる。 (1)緯糸Yが緯糸捕捉通路17内へ導入される時に
は、房耳Weはエア噴射口18からのエア噴射によって
予め変形筬12からテンプル装置26側へ離間する方向
へ吹きさらされる。そのため、緯糸Yが緯糸捕捉通路1
7内へ導入される前に房耳Weが緯糸捕捉通路17へ引
き込まれることはなく、房耳Weが緯糸捕捉通路17を
塞いでしまうことは起こらない。即ち、緯糸張力付与装
置からのエア噴射開始よりも前に房耳排除手段からのエ
ア噴射を開始する実施の形態では、緯糸張力付与装置か
らのエア噴射による房耳捕捉の回避が確実である。 (2)エア噴射口18からのエア噴射が筬打ち後も行わ
れており、電磁開閉弁20の消磁後のエア噴射口16に
おける残圧の影響が仮にある場合にも、房耳Weが緯糸
捕捉通路17へ引き込まれることはない。即ち、房耳排
除手段からのエア噴射が緯糸張力付与装置からのエア噴
射後も行われる実施の形態では、緯糸張力付与装置にお
ける残圧の影響が仮にある場合にも、緯糸張力付与装置
による房耳捕捉の回避が確実である。 (3)房耳Weによる緯糸捕捉通路17の閉塞等に起因
する緯糸Yの捕捉ミスや緯糸Yの先端部の捕捉力不足が
回避され、緯糸Yを常に適度な張力が付与された状態で
筬打ちすることができ、ひいては良質の織布Wを製織す
ることができる。 (4)緯糸Yの弾性が強撚糸などのように比較的大きく
ても、適度に張力付与された緯糸Yには筬打ち時にビリ
が発生せず、製織された織布Wにビリに起因する欠点の
発生を防止することができる。 (5)緯糸捕捉ブロック14がスレイ11に一体に固定
されているため、緯糸捕捉ブロック14のエア噴射口1
8から噴射されるエア流はスレイ11の前進に伴ってそ
の前方域から房耳Weを掃き出すように吹付けられる。
従って、房耳Weが織布Wの織前W1よりスレイ11側
に延びた状態にあっても、房耳Weは緯糸捕捉通路17
へ導入不能な位置へ残らず排除される。
【0024】なお、房耳排除用のエア噴射口18は必ず
しも緯糸導入凹部15内に設ける必要はなく、緯糸導入
凹部15外において緯糸捕捉ブロック14の織布側の壁
面に設けてもよい。この場合には、エア噴射口18のエ
ア流が緯糸端部の緯糸捕捉通路への導入を妨げることが
ないという効果がある。
【0025】次に、図5及び図6の第2の実施の形態を
説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号
が付してある。この実施の形態ではエア噴射口16,1
8に連なるエアホース19,21が単一の電磁開閉弁2
0に接続されており、エア噴射口16,18からのエア
噴射タイミングが同じである。従って、房耳排除手段を
構成するエア噴射口18の噴射タイミングは緯糸張力付
与装置を構成するエア噴射口16の噴射開始タイミング
と同じである。図6の曲線D3は電磁開閉弁20の励消
磁タイミングを表す。電磁開閉弁20の励消磁タイミン
グは第1の実施の形態の電磁開閉弁22の励消磁タイミ
ングとほぼ同じである。
【0026】この実施の形態では、緯糸捕捉のためのエ
ア噴射口16が噴射するときには房耳排除のためのエア
噴射口18も同時に噴射しており、緯糸Yが緯糸捕捉通
路17内へ導入される前に房耳Weが緯糸捕捉通路17
へ引き込まれることはなく、房耳Weが緯糸捕捉通路1
7を塞いでしまうことは起こらない。又、電磁開閉弁が
1つで済み、コスト的に有利である。
【0027】次に、図7〜図9の第3の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が
付してある。この実施の形態では捨耳Wyの側方に規制
板27が配置されている。規制板27の基端部は織り縮
み防止用のテンプル装置26を構成するローラ形状のテ
ンプル本体261の端面に止着されている。規制板27
の先端部は最後退位置にある変形筬12と緯糸捕捉ブロ
ック14との間に延出している。規制板27には吹き抜
け孔271が形成されている。図8に示すように吹き抜
け孔271は緯糸Yの緯入れ終了付近における変形筬1
2の緯入れ経路121の揺動軌跡を緯入れ方向に見て包
含するように形成されている。従って、緯入れされた緯
糸Yが吹き抜け孔271の縁に接触するようなことはな
い。
【0028】規制板27にはガイドスリット272が織
布Wの移動方向に沿って形成されている。ガイドスリッ
ト272は吹き抜け孔271に連なっている。ガイドス
リット272の終端273は織布Wの織前W1よりも変
形筬12側にある。
【0029】規制板27の基端部には一対のエア噴射口
274がガイドスリット272を上下に挟むように形成
されている。エア噴射口274は捨耳Wyの引き取り方
向に向けられている。又、エア噴射口274はエアホー
ス28を介して電磁開閉弁22に接続されている。図9
の直線D4は電磁開閉弁22の励磁タイミングを表す。
製織中では電磁開閉弁22は常時励磁しており、製織が
停止すると織機制御コンピュータCは電磁開閉弁22を
消磁する。製織中ではエア噴射口274からはエアが常
時噴射している。
【0030】変形筬12が筬打ち前進すると、導入パイ
プ23内に把持されている緯糸Yがガイドスリット27
2内を織前W1側へ案内される。ガイドスリット272
の終端273は織布Wの織前W1よりも変形筬12側に
あるため、図8に鎖線で示すように筬打ち時点よりも前
から緯糸Yがガイドスリット272の終端273に達
し、以後緯糸Yが終端273に接触した状態で屈曲す
る。即ち、変形筬12の緯入れ経路121の終端と緯糸
捕捉通路17との間の緯糸経路が屈曲する。この屈曲抵
抗による張力が緯糸Yに付加される。この張力付加が品
質の高い織布Wの製織に必要な緯糸Yの緩み防止に寄与
する。
【0031】房耳Weがエア噴射口274からのエア噴
射作用によって緯糸捕捉通路17への入り込みを阻止さ
れると共に、房耳Weが規制板27によって経糸Tの開
口内への入り込みを防止される。緯糸捕捉通路17への
入り込みを阻止される房耳Weは規制板27によって経
糸Tの開口内への侵入を阻止されるので、房耳Weが織
布Wに織り込まれることによる欠点の発生も防止するこ
とができる。
【0032】次に、図10の第4の実施の形態を説明す
る。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付し
てある。この実施の形態では、導入パイプ29が房耳W
eに向けられており、第2の実施の形態におけるエア噴
射口18及びエアホース21が省略されている。緯糸捕
捉用のエア噴射口16からのエア噴射流は導入パイプ2
9から房耳Weに向けて吹き付け、房耳排除手段を構成
する導入パイプ29からのエア噴射タイミングは緯糸張
力付与装置を構成するエア噴射口16のエア噴射タイミ
ングと一致する。導入パイプ29からの吹き付け流は房
耳Weの緯糸捕捉通路17への入り込み及び房耳Weの
経糸開口内への入り込みを防止する。この実施の形態で
は第2の実施の形態におけるエア噴射口18及びエアホ
ース21の省略が構成の簡素化及びコスト上の有利性を
もたらす。
【0033】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下にその効果と共に記載す
る。 (1)房耳の経糸開口内への侵入を阻止する規制板が織
布の緯入れ末端側に設けられており、房耳排除手段のエ
ア噴射口が規制板上に設けられている請求項1乃至請求
項3のいずれか1項に記載の織機における房耳規制装
置。
【0034】房耳が緯糸張力付与装置を構成する緯糸捕
捉通路への入り込みを阻止されると共に、房耳が経糸開
口内への入り込みを防止される。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、少なく
とも緯糸張力付与装置の緯入れ毎のエア噴射開始タイミ
ングを含むように房耳排除手段のエア噴射を行なうよう
にしたので、筬打ち時の緯糸の張力不足に起因する織布
欠点の発生を防止できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1の実施の形態を示す斜
視図。
【図2】織機のスレイ周辺部の側断面図。
【図3】織機のスレイ周辺部の部分平断面図。
【図4】電磁開閉弁の励消磁タイミングを示すタイミン
グチャート。
【図5】第2の実施の形態を示す斜視図。
【図6】電磁開閉弁の励消磁タイミングを示すタイミン
グチャート。
【図7】第3の実施の形態を示す斜視図。
【図8】織機のスレイ周辺部の部分平断面図。
【図9】電磁開閉弁の励消磁タイミングを示すタイミン
グチャート。
【図10】第4の実施の形態を示す織機のスレイ周辺部
の側断面図。
【符号の説明】
16…緯糸張力付与装置を構成するエア噴射口、17…
緯糸張力付与装置を構成する緯糸捕捉通路、18…房耳
排除手段を構成するエア噴射口、20…緯糸張力付与装
置を構成する電磁開閉弁、22…房耳排除手段を構成す
る電磁開閉弁、274…房耳排除手段を構成するエア噴
射口、29…房耳排除手段を構成する導入パイプ、We
…房耳。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れされた緯糸を緯入れ末端側でエア流
    によって緯糸捕捉通路内へ捕捉する緯糸張力付与装置を
    有する織機において、 織布の緯入れ末端側の房耳を前記緯糸捕捉通路からエア
    噴射によって遠ざける房耳排除手段を備え、少なくとも
    前記緯糸張力付与装置の緯入れ毎のエア噴射開始タイミ
    ングを含むように房耳排除手段のエア噴射を行なうよう
    にした織機における房耳規制装置。
  2. 【請求項2】房耳排除手段のエア噴射タイミングは、緯
    糸張力付与装置のエア噴射タイミングを包含する請求項
    1に記載の織機における房耳規制装置。
  3. 【請求項3】房耳排除手段のエア噴射は製織中では連続
    して行われる請求項1及び請求項2のいずれか1項に記
    載の織機における房耳規制装置。
  4. 【請求項4】房耳排除手段の噴射エアは緯糸張力付与装
    置の噴射エアを用いている請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の織機における房耳規制装置。
JP00858296A 1996-01-22 1996-01-22 織機における房耳規制装置 Expired - Lifetime JP3551597B2 (ja)

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