JPH09193834A - 自動車のブレーキマスタバック取付構造 - Google Patents
自動車のブレーキマスタバック取付構造Info
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- JPH09193834A JPH09193834A JP8006639A JP663996A JPH09193834A JP H09193834 A JPH09193834 A JP H09193834A JP 8006639 A JP8006639 A JP 8006639A JP 663996 A JP663996 A JP 663996A JP H09193834 A JPH09193834 A JP H09193834A
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- JP
- Japan
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- brake master
- master back
- front side
- side member
- rear end
- Prior art date
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T11/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
- B60T11/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
- B60T11/16—Master control, e.g. master cylinders
- B60T11/20—Tandem, side-by-side, or other multiple master cylinder units
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60Y—INDEXING SCHEME RELATING TO ASPECTS CROSS-CUTTING VEHICLE TECHNOLOGY
- B60Y2304/00—Optimising design; Manufacturing; Testing
- B60Y2304/07—Facilitating assembling or mounting
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D25/00—Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
- B62D25/08—Front or rear portions
- B62D25/081—Cowls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブレーキマスタバックをタンデム型にするこ
となくその容量拡大を図ることができる自動車のブレー
キマスタバック取付構造を提供する。 【解決手段】 フロントサイドメンバ16の後端部22
の少なくとも上面が後方へ向けて漸次下がった形状にな
っているため、ブレーキマスタバック23の直径サイズ
D2 を拡大し、ブレーキマスタバック23を非タンデム
型にしても、フロントサイドメンバ16の後端部22と
干渉しない。
となくその容量拡大を図ることができる自動車のブレー
キマスタバック取付構造を提供する。 【解決手段】 フロントサイドメンバ16の後端部22
の少なくとも上面が後方へ向けて漸次下がった形状にな
っているため、ブレーキマスタバック23の直径サイズ
D2 を拡大し、ブレーキマスタバック23を非タンデム
型にしても、フロントサイドメンバ16の後端部22と
干渉しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のブレーキ
マスタバック取付構造に関するものである。
マスタバック取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のブレーキマスタバック取
付構造としては、例えば図3及び図4に示すようなもの
が知られている(類似技術として、特開平3−1670
79号公報参照)。
付構造としては、例えば図3及び図4に示すようなもの
が知られている(類似技術として、特開平3−1670
79号公報参照)。
【0003】1は自動車のエンジンルームで、2は「後
壁部」としてのダッシュロアである。ダッシュロア2の
下部は傾斜部2aが形成されており、そこにフロアパネ
ル3が接続されている。一方、ダッシュロア2の上部に
はエアボックス4が形成されている。エアボックス4は
ダッシュアッパ5、カウルトップフロント6、カウルト
ップアッパ7とから形成されている。カウルトップアッ
パ7には前方のストラットハウジング8にまで達する延
長部7が形成されている。また、ダッシュロア2の上
端、ダッシュアッパ5の前端、カウルトップフロント6
の下端は、互いに上下方向で重合接続され、接続フラン
ジ9として前方へ突出している。尚、10はウインドシ
ールドを示している。
壁部」としてのダッシュロアである。ダッシュロア2の
下部は傾斜部2aが形成されており、そこにフロアパネ
ル3が接続されている。一方、ダッシュロア2の上部に
はエアボックス4が形成されている。エアボックス4は
ダッシュアッパ5、カウルトップフロント6、カウルト
ップアッパ7とから形成されている。カウルトップアッ
パ7には前方のストラットハウジング8にまで達する延
長部7が形成されている。また、ダッシュロア2の上
端、ダッシュアッパ5の前端、カウルトップフロント6
の下端は、互いに上下方向で重合接続され、接続フラン
ジ9として前方へ突出している。尚、10はウインドシ
ールドを示している。
【0004】11はフロントサイドメンバで、車体前部
に左右一対配されている(図3では右側だけを代表して
図示している)。このフロントサイドメンバ11は後端
部12を前記ダッシュロア2へ付き当てた状態で接続し
ており、該後端部11にはそれぞれフロアパネル3の下
面に接続されるエクステンションメンバ13が連続的に
接続されている。
に左右一対配されている(図3では右側だけを代表して
図示している)。このフロントサイドメンバ11は後端
部12を前記ダッシュロア2へ付き当てた状態で接続し
ており、該後端部11にはそれぞれフロアパネル3の下
面に接続されるエクステンションメンバ13が連続的に
接続されている。
【0005】そして、運転席に対応する右側のフロント
サイドメンバ11の上方のダッシュロア2にはブレーキ
マスタバック14が取付けられている。このブレーキマ
スタバック14は前方へ突出するマスタシリンダ14a
を一体的に備えている。このブレーキマスタバック14
は、いわゆる「タンデム型」と称される二段円盤形状を
している。このようなタンデム形状にしているのは、ブ
レーキマスタバック14の直径サイズD1 が小さくて
も、大きな容量を確保するためである。つまり、接続フ
ランジ9やフロントサイドメンバ11の上面との干渉問
題のため、ブレーキマスタバック14自体の直径サイズ
D1 を大きくできないため、全体形状を前方へ突出した
タンデム型にすることにより、容量の拡大を図ってい
る。
サイドメンバ11の上方のダッシュロア2にはブレーキ
マスタバック14が取付けられている。このブレーキマ
スタバック14は前方へ突出するマスタシリンダ14a
を一体的に備えている。このブレーキマスタバック14
は、いわゆる「タンデム型」と称される二段円盤形状を
している。このようなタンデム形状にしているのは、ブ
レーキマスタバック14の直径サイズD1 が小さくて
も、大きな容量を確保するためである。つまり、接続フ
ランジ9やフロントサイドメンバ11の上面との干渉問
題のため、ブレーキマスタバック14自体の直径サイズ
D1 を大きくできないため、全体形状を前方へ突出した
タンデム型にすることにより、容量の拡大を図ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ブレーキマスタバック14
をタンデム型にしているため、その分、ブレーキマスタ
バック14の前方への突出量L1 が大きくなり、ブレー
キマスタバック14の先端のマスタシリンダ14aとエ
ンジンEとのスペースS1 が狭くなり、エンジンEを整
備する際に十分な作業スペースを確保できない。
うな従来の技術にあっては、ブレーキマスタバック14
をタンデム型にしているため、その分、ブレーキマスタ
バック14の前方への突出量L1 が大きくなり、ブレー
キマスタバック14の先端のマスタシリンダ14aとエ
ンジンEとのスペースS1 が狭くなり、エンジンEを整
備する際に十分な作業スペースを確保できない。
【0007】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、ブレーキマスタバックをタンデ
ム型にすることなくその容量拡大を図ることができる自
動車のブレーキマスタバック取付構造を提供するもので
ある。
てなされたものであり、ブレーキマスタバックをタンデ
ム型にすることなくその容量拡大を図ることができる自
動車のブレーキマスタバック取付構造を提供するもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジンルームの後壁部に接続されるフロントサイドメ
ンバの後端部が、その上方に取付けられるブレーキマス
タバックと干渉しづらい形状になっている。
エンジンルームの後壁部に接続されるフロントサイドメ
ンバの後端部が、その上方に取付けられるブレーキマス
タバックと干渉しづらい形状になっている。
【0009】請求項2記載の発明は、エアボックスとフ
ロアパネルとの間に形成されたエンジンルーム後壁部
に、左右一対のフロントサイドメンバの後端部を接続す
ると共に、運転席側のフロントサイドメンバの上方に位
置するエンジンルーム後壁部にブレーキマスタバックを
取付けた自動車のブレーキマスタバック取付構造におい
て、前記フロントサイドメンバの後端部の少なくとも上
面が、後方へ向けて漸次下がった形状になっている。
ロアパネルとの間に形成されたエンジンルーム後壁部
に、左右一対のフロントサイドメンバの後端部を接続す
ると共に、運転席側のフロントサイドメンバの上方に位
置するエンジンルーム後壁部にブレーキマスタバックを
取付けた自動車のブレーキマスタバック取付構造におい
て、前記フロントサイドメンバの後端部の少なくとも上
面が、後方へ向けて漸次下がった形状になっている。
【0010】請求項3記載の発明は、エアボックスが、
カウルトップアッパ、カウルトップフロント、ダッシュ
アッパにより区画形成されており、且つカウルトップフ
ロントの下端と、ダッシュアッパの下端とが、互いに前
後方向で重合接続されている。
カウルトップアッパ、カウルトップフロント、ダッシュ
アッパにより区画形成されており、且つカウルトップフ
ロントの下端と、ダッシュアッパの下端とが、互いに前
後方向で重合接続されている。
【0011】請求項4記載の発明は、エンジンルームの
後壁部が、ダッシュアッパの下端に接続され且つブレー
キマスタバックの取付部位に切欠部を有するダッシュロ
アと、ダッシュアッパの下端から前記切欠部を閉塞すべ
く更に下向きに連続形成されたブレーキマスタバック取
付用の延設部とから成り、該延設部の下端と切欠部の対
応端とが互いに前後方向で重合接続されている。
後壁部が、ダッシュアッパの下端に接続され且つブレー
キマスタバックの取付部位に切欠部を有するダッシュロ
アと、ダッシュアッパの下端から前記切欠部を閉塞すべ
く更に下向きに連続形成されたブレーキマスタバック取
付用の延設部とから成り、該延設部の下端と切欠部の対
応端とが互いに前後方向で重合接続されている。
【0012】請求項5記載の発明は、フロントサイドメ
ンバの後端部にエクステンションメンバを連続して接続
したものである。
ンバの後端部にエクステンションメンバを連続して接続
したものである。
【0013】請求項1記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端部がブレーキマスタバックと干渉しづ
らい形状になっているため、ブレーキマスタバックの直
径サイズを拡大して容量を増加することができる。従っ
て、ブレーキマスタバックをタンデム型にする必要がな
く、ブレーキマスタバックが前方へ突出しない。
イドメンバの後端部がブレーキマスタバックと干渉しづ
らい形状になっているため、ブレーキマスタバックの直
径サイズを拡大して容量を増加することができる。従っ
て、ブレーキマスタバックをタンデム型にする必要がな
く、ブレーキマスタバックが前方へ突出しない。
【0014】請求項2記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端部の少なくとも上面が後方へ向けて漸
次下がった形状になっているため、ブレーキマスタバッ
クの直径サイズを拡大しても、フロントサイドメンバの
後端部と干渉しない。
イドメンバの後端部の少なくとも上面が後方へ向けて漸
次下がった形状になっているため、ブレーキマスタバッ
クの直径サイズを拡大しても、フロントサイドメンバの
後端部と干渉しない。
【0015】請求項3記載の発明によれば、エアボック
スを形成するカウルトップフロントの下端と、ダッシュ
アッパの下端とが、互いに前後方向で重合接続されてい
るため、その接続部が前方へ突出せず、直径サイズを拡
大したブレーキマスタバックと干渉しない。
スを形成するカウルトップフロントの下端と、ダッシュ
アッパの下端とが、互いに前後方向で重合接続されてい
るため、その接続部が前方へ突出せず、直径サイズを拡
大したブレーキマスタバックと干渉しない。
【0016】請求項4記載の発明によれば、ダッシュア
ッパの延設部の下端とダッシュロアの切欠部の対応端と
が互いに前後方向で重合接続されているため、その接続
部が前方へ突出せず、直径サイズを拡大したブレーキマ
スタバックと干渉しない。
ッパの延設部の下端とダッシュロアの切欠部の対応端と
が互いに前後方向で重合接続されているため、その接続
部が前方へ突出せず、直径サイズを拡大したブレーキマ
スタバックと干渉しない。
【0017】請求項5記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端部にエクステンションメンバの前端部
を連続して接続したため、フロントサイドメンバとエク
ステンションメンバとで概略S字形に曲折した骨格部材
を形成でき、フロントサイドメンバの前端に加わった荷
重を効率良くエクステンションメンバに伝達することが
できる。
イドメンバの後端部にエクステンションメンバの前端部
を連続して接続したため、フロントサイドメンバとエク
ステンションメンバとで概略S字形に曲折した骨格部材
を形成でき、フロントサイドメンバの前端に加わった荷
重を効率良くエクステンションメンバに伝達することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1及び図2に基づいて説明する。尚、従来と共通す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
を図1及び図2に基づいて説明する。尚、従来と共通す
る部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0019】この実施形態では、ダッシュロア15にお
けるフロントサイドメンバ16の上方部位に切欠部17
を形成すると共に、エアボックス18を形成するダッシ
ュアッパ19の下端19aから前記切欠部17を閉塞す
る延設部20が形成されている。そして、ダッシュロア
15と延設部20とで、この実施形態におけるエンジン
ルーム1の「後壁部」が形成される。
けるフロントサイドメンバ16の上方部位に切欠部17
を形成すると共に、エアボックス18を形成するダッシ
ュアッパ19の下端19aから前記切欠部17を閉塞す
る延設部20が形成されている。そして、ダッシュロア
15と延設部20とで、この実施形態におけるエンジン
ルーム1の「後壁部」が形成される。
【0020】この延設部20付近においては、カウルト
ップフロント21の下端21aと、ダッシュアッパ19
の下端19aとが、互いに前後方向で重合接続されてい
る。つまり、互いに上下方向に沿ったパネルであるカウ
ルトップフロント21の下端21aと、ダッシュアッパ
19の下端19aとを、そのままの状態で前後方向で重
ね合わせて接続している。以下、「前後方向で重合接
続」という説明は前記と同じ意味である。そして、延設
部20以外の部分においては、カウルトップフロント2
1の下端21aと、ダッシュロア15の上端15aが、
前後方向で重合接続されている(図1参照)。更に、延
設部20の下端20aと、切欠部17の対応端17a同
士も、前後方向で重合接続されている。
ップフロント21の下端21aと、ダッシュアッパ19
の下端19aとが、互いに前後方向で重合接続されてい
る。つまり、互いに上下方向に沿ったパネルであるカウ
ルトップフロント21の下端21aと、ダッシュアッパ
19の下端19aとを、そのままの状態で前後方向で重
ね合わせて接続している。以下、「前後方向で重合接
続」という説明は前記と同じ意味である。そして、延設
部20以外の部分においては、カウルトップフロント2
1の下端21aと、ダッシュロア15の上端15aが、
前後方向で重合接続されている(図1参照)。更に、延
設部20の下端20aと、切欠部17の対応端17a同
士も、前後方向で重合接続されている。
【0021】一方、フロントサイドメンバ16の後端部
22は、その上面が後方へ向けて漸次下がった湾曲形状
になっている。そして、この後端部22にはエクステン
ションメンバ13が連続して接続されている。
22は、その上面が後方へ向けて漸次下がった湾曲形状
になっている。そして、この後端部22にはエクステン
ションメンバ13が連続して接続されている。
【0022】23はブレーキマスタバックで、従来より
も直径サイズD2 が拡大されたシングル型(非タンデム
型)の形状をしている。従って、ブレーキマスタバック
23の容量が大きく、ブレーキ性能が良い。このブレー
キマスタバック23は前記延設部20に取付けられてい
る。ブレーキマスタバック23の直径サイズD2 をこの
ように拡大しても、カウルトップフロント21の下端2
1aとダッシュアッパ19の下端19a同士、延設部2
0の下端20aと切欠部17の対応端17a同士がそれ
ぞれ前後方向で重合接続されており、接続部が前方へ突
出しないため、ブレーキマスタバック23と干渉問題を
起こす心配がない。
も直径サイズD2 が拡大されたシングル型(非タンデム
型)の形状をしている。従って、ブレーキマスタバック
23の容量が大きく、ブレーキ性能が良い。このブレー
キマスタバック23は前記延設部20に取付けられてい
る。ブレーキマスタバック23の直径サイズD2 をこの
ように拡大しても、カウルトップフロント21の下端2
1aとダッシュアッパ19の下端19a同士、延設部2
0の下端20aと切欠部17の対応端17a同士がそれ
ぞれ前後方向で重合接続されており、接続部が前方へ突
出しないため、ブレーキマスタバック23と干渉問題を
起こす心配がない。
【0023】また、フロントサイドメンバ16の後端部
22の上面を後方へ向けて漸次下げた形状にしたため、
ブレーキマスタバック23の下端とフロントサイドメン
バ16とが干渉する心配もない。このように、周辺構造
との干渉問題を起こすことなく、ブレーキマスタバック
23の直径サイズD2 を拡大することができたため、ブ
レーキマスタバック23をタンデム型にする必要がな
く、ブレーキマスタバック23の前方への突出量L2 が
小さくなる。従って、ブレーキマスタバック23とエン
ジンEとのスペースS2 が大きくなり、その分、エンジ
ンEの整備のためのスペースを十分に確保することがで
きる。また、このスペースS2 が大きいということは、
ブレーキマスタバック23自体の整備(例えば、マスタ
シリンダ23aの脱着作業)の面でも有利である。以
下、それ以外の優位点を述べる。
22の上面を後方へ向けて漸次下げた形状にしたため、
ブレーキマスタバック23の下端とフロントサイドメン
バ16とが干渉する心配もない。このように、周辺構造
との干渉問題を起こすことなく、ブレーキマスタバック
23の直径サイズD2 を拡大することができたため、ブ
レーキマスタバック23をタンデム型にする必要がな
く、ブレーキマスタバック23の前方への突出量L2 が
小さくなる。従って、ブレーキマスタバック23とエン
ジンEとのスペースS2 が大きくなり、その分、エンジ
ンEの整備のためのスペースを十分に確保することがで
きる。また、このスペースS2 が大きいということは、
ブレーキマスタバック23自体の整備(例えば、マスタ
シリンダ23aの脱着作業)の面でも有利である。以
下、それ以外の優位点を述べる。
【0024】フロントサイドメンバ16の荷重伝達性:
フロントサイドメンバ16の後端部22の上面を漸次下
げた形状にしたため、そこにエクステンションメンバ1
3を連続して接続することにより、フロントサイドメン
バ16とエクステンションメンバ13とで概略S字形
(図2では見る方向により逆S字になっている)の骨格
部材が形成できる。従って、車両衝突等により、フロン
トサイドメンバ16の前端に荷重Fが加わっても、その
荷重Fがフロントサイドメンバ16の後端部22を介し
て下向きに変換され、エクステンションメンバ13へ効
率的に伝達される。エクステンションメンバ13へ伝達
された荷重Fはフロアパネル3へ分散され、フロントサ
イドメンバ16やエクステンションメンバ13の変形を
防止することができる。従って、荷重Fを受けた際にお
ける変形防止のために、フロントサイドメンバ16やエ
クステンションメンバ13の板厚を特別に増す必要がな
く、車体重量の軽減に寄与できる。
フロントサイドメンバ16の後端部22の上面を漸次下
げた形状にしたため、そこにエクステンションメンバ1
3を連続して接続することにより、フロントサイドメン
バ16とエクステンションメンバ13とで概略S字形
(図2では見る方向により逆S字になっている)の骨格
部材が形成できる。従って、車両衝突等により、フロン
トサイドメンバ16の前端に荷重Fが加わっても、その
荷重Fがフロントサイドメンバ16の後端部22を介し
て下向きに変換され、エクステンションメンバ13へ効
率的に伝達される。エクステンションメンバ13へ伝達
された荷重Fはフロアパネル3へ分散され、フロントサ
イドメンバ16やエクステンションメンバ13の変形を
防止することができる。従って、荷重Fを受けた際にお
ける変形防止のために、フロントサイドメンバ16やエ
クステンションメンバ13の板厚を特別に増す必要がな
く、車体重量の軽減に寄与できる。
【0025】各種パイプPの配管容易性:ブレーキマス
タバック23の上方において、延設部20部分において
は、カウルトップフロント21の下端21aとダッシュ
アッパ19の下端19a同士が、また延設部20以外の
部分においては、カウルトップフロント21の下端21
aとダッシュロア15の上端15a同士が、それぞれ前
後方向で重合接続されており、その接続部が前方へ突出
しないため、ブレーキ関係やエアコン関係の各種パイプ
Pの配管が行い易い。
タバック23の上方において、延設部20部分において
は、カウルトップフロント21の下端21aとダッシュ
アッパ19の下端19a同士が、また延設部20以外の
部分においては、カウルトップフロント21の下端21
aとダッシュロア15の上端15a同士が、それぞれ前
後方向で重合接続されており、その接続部が前方へ突出
しないため、ブレーキ関係やエアコン関係の各種パイプ
Pの配管が行い易い。
【0026】ウインドシールド10の前出し造形可能:
ブレーキマスタバック23とエンジンEとのスペースS
2 が十分に大きいため、ブレーキマスタバック23及び
エアボックス18の位置を前側に移動して、そのスペー
スS2 を若干小さくしてもしても問題ない。従って、エ
アボックス18の位置を若干前方に移動させることによ
り、ウインドシールド10の前出しが可能となり、車体
の造形自由度が向上する。
ブレーキマスタバック23とエンジンEとのスペースS
2 が十分に大きいため、ブレーキマスタバック23及び
エアボックス18の位置を前側に移動して、そのスペー
スS2 を若干小さくしてもしても問題ない。従って、エ
アボックス18の位置を若干前方に移動させることによ
り、ウインドシールド10の前出しが可能となり、車体
の造形自由度が向上する。
【0027】尚、以上の実施形態では、フロントサイド
メンバ16の後端部22の上面だけを漸次下げる形状に
したが、上面だけでなく後端部22の全体を下げた形状
にしても良い。また、フロントサイドメンバ16の後端
部22の下げ方は、上記実施形態のように湾曲状に下げ
ても良いし、またブレーキマスタバック23との干渉を
回避するだけであれば、直線傾斜状に下げても良い。
メンバ16の後端部22の上面だけを漸次下げる形状に
したが、上面だけでなく後端部22の全体を下げた形状
にしても良い。また、フロントサイドメンバ16の後端
部22の下げ方は、上記実施形態のように湾曲状に下げ
ても良いし、またブレーキマスタバック23との干渉を
回避するだけであれば、直線傾斜状に下げても良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フロント
サイドメンバの後端部がブレーキマスタバックと干渉し
づらい形状になっているため、ブレーキマスタバックの
直径サイズを拡大して容量を増加することができる。従
って、ブレーキマスタバックをタンデム型にする必要が
なく、ブレーキマスタバックが前方へ突出しない。
サイドメンバの後端部がブレーキマスタバックと干渉し
づらい形状になっているため、ブレーキマスタバックの
直径サイズを拡大して容量を増加することができる。従
って、ブレーキマスタバックをタンデム型にする必要が
なく、ブレーキマスタバックが前方へ突出しない。
【0029】請求項2記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端部の少なくとも上面が後方へ向けて漸
次下がった形状になっているため、ブレーキマスタバッ
クの直径サイズを拡大しても、フロントサイドメンバの
後端部と干渉しない。
イドメンバの後端部の少なくとも上面が後方へ向けて漸
次下がった形状になっているため、ブレーキマスタバッ
クの直径サイズを拡大しても、フロントサイドメンバの
後端部と干渉しない。
【0030】請求項3記載の発明によれば、エアボック
スを形成するカウルトップフロントの下端と、ダッシュ
アッパの下端とが、互いに前後方向で重合接続されてい
るため、その接続部が前方へ突出せず、直径サイズを拡
大したブレーキマスタバックと干渉しない。
スを形成するカウルトップフロントの下端と、ダッシュ
アッパの下端とが、互いに前後方向で重合接続されてい
るため、その接続部が前方へ突出せず、直径サイズを拡
大したブレーキマスタバックと干渉しない。
【0031】請求項4記載の発明によれば、ダッシュア
ッパの延設部の下端とダッシュロアの切欠部の対応端と
が互いに前後方向で重合接続されているため、その接続
部が前方へ突出せず、直径サイズを拡大したブレーキマ
スタバックと干渉しない。
ッパの延設部の下端とダッシュロアの切欠部の対応端と
が互いに前後方向で重合接続されているため、その接続
部が前方へ突出せず、直径サイズを拡大したブレーキマ
スタバックと干渉しない。
【0032】請求項5記載の発明によれば、フロントサ
イドメンバの後端部にエクステンションメンバの前端部
を連続して接続したため、フロントサイドメンバとエク
ステンションメンバとで概略S字形に曲折した骨格部材
を形成でき、フロントサイドメンバの前端に加わった荷
重を効率良くエクステンションメンバに伝達することが
できる。
イドメンバの後端部にエクステンションメンバの前端部
を連続して接続したため、フロントサイドメンバとエク
ステンションメンバとで概略S字形に曲折した骨格部材
を形成でき、フロントサイドメンバの前端に加わった荷
重を効率良くエクステンションメンバに伝達することが
できる。
【図1】この発明の一実施形態に係る自動車のブレーキ
マスタバック取付構造を示す斜視図。
マスタバック取付構造を示す斜視図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】従来の自動車のブレーキマスタバック取付構造
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図4】図3中矢示SB−SB線に沿う断面図。
1 エンジンルーム 3 フロアパネル 7 カウルトップアッパ 13 エクステンションメンバ 15 ダッシュロア(後壁部) 16 フロントサイドメンバ 18 エアボックス 19 ダッシュアッパ 20 延設部(後壁部) 22 後端部 21 カウルトップフロント 23 ブレーキマスタバック
Claims (5)
- 【請求項1】 エンジンルームの後壁部に接続されるフ
ロントサイドメンバの後端部が、その上方に取付けられ
るブレーキマスタバックと干渉しづらい形状になってい
ることを特徴とする自動車のブレーキマスタバック取付
構造。 - 【請求項2】 エアボックスとフロアパネルとの間に形
成されたエンジンルーム後壁部に、左右一対のフロント
サイドメンバの後端部を接続すると共に、運転席側のフ
ロントサイドメンバの上方に位置するエンジンルーム後
壁部にブレーキマスタバックを取付けた自動車のブレー
キマスタバック取付構造において、 前記フロントサイドメンバの後端部の少なくとも上面
が、後方へ向けて漸次下がった形状になっていることを
特徴とする自動車のブレーキマスタバック取付構造。 - 【請求項3】 エアボックスが、カウルトップアッパ、
カウルトップフロント、ダッシュアッパにより区画形成
されており、且つカウルトップフロントの下端と、ダッ
シュアッパの下端とが、互いに前後方向で重合接続され
ている請求項2記載の自動車のブレーキマスタバック取
付構造。 - 【請求項4】 エンジンルームの後壁部が、ダッシュア
ッパの下端に接続され且つブレーキマスタバックの取付
部位に切欠部を有するダッシュロアと、ダッシュアッパ
の下端から前記切欠部を閉塞すべく更に下向きに連続形
成されたブレーキマスタバック取付用の延設部とから成
り、該延設部の下端と切欠部の対応端とが互いに前後方
向で重合接続されている請求項2又は請求項3記載の自
動車のブレーキマスタバック取付構造。 - 【請求項5】 フロントサイドメンバの後端部にエクス
テンションメンバを連続して接続した請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の自動車のブレーキマスタバック取付
構造。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8006639A JPH09193834A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 自動車のブレーキマスタバック取付構造 |
KR1019970000746A KR100257127B1 (ko) | 1996-01-18 | 1997-01-14 | 자동차의 브레이크 마스터 백 장착구조 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8006639A JPH09193834A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 自動車のブレーキマスタバック取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09193834A true JPH09193834A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11643947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8006639A Pending JPH09193834A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 自動車のブレーキマスタバック取付構造 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09193834A (ja) |
KR (1) | KR100257127B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248405A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP8006639A patent/JPH09193834A/ja active Pending
-
1997
- 1997-01-14 KR KR1019970000746A patent/KR100257127B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248405A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Nissan Motor Co Ltd | 車体前部構造 |
JP4635656B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2011-02-23 | 日産自動車株式会社 | 車体前部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100257127B1 (ko) | 2000-06-01 |
KR970059021A (ko) | 1997-08-12 |
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