JPH09193651A - 車両窓構造 - Google Patents

車両窓構造

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JPH09193651A
JPH09193651A JP578496A JP578496A JPH09193651A JP H09193651 A JPH09193651 A JP H09193651A JP 578496 A JP578496 A JP 578496A JP 578496 A JP578496 A JP 578496A JP H09193651 A JPH09193651 A JP H09193651A
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JP
Japan
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transparent plate
bridge member
plate body
vehicle window
thickness
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Withdrawn
Application number
JP578496A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tanaka
洪 田中
Katsuyuki Funadokoro
勝行 舟所
Takehisa Okamoto
健久 岡本
Kozo Mizoguchi
耕三 溝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON ITA GLASS KANKYO AMENITY KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
NIPPON ITA GLASS KANKYO AMENITY KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板厚を増すこと無く共鳴透過の発生を抑える
ことのできる窓構造を提供する。 【解決手段】 車両窓1は、外側透明板体2と、一定厚
さの空気層3と、内側透明板体4と、前記透明板体2,
4間に掛け渡したブリッジ部材5とからなる。6,6は
接着剤である。 【効果】 ブリッジ部材で、外側透明板体と内側透明板
体とを局部的に繋いで、共鳴の発生を防止したので、効
果的に遮音性の低下を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両窓構造の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の中空2重窓の部分断面図で
あり、一部の鉄道車両では、外側透明板体101と一定
厚さの空気層102と内側透明板体103とからなる中
空2重構造の車両窓100を採用している。以下「中空
2重構造の車両窓」を「中空2重窓」と略記する。この
車両窓100は縦650〜700mm、横800〜10
00mmの矩形窓であり、例えば、外側透明板体101
は3mmの板を図示せぬ中間膜を介して2枚重ねた合せ
ガラス、空気層102は5〜6mmの隙間、内側透明板
体103は5mm又は6mmの強化ガラスである。
【0003】単板の窓では内面が結露するが、上記車両
窓100は空気層102を備えているので結露の心配が
無い。図7(a),(b)は従来の中空2重窓の作用説
明図である。(a)は低周波域での作用図であり、例え
ば外部から入射する音波によって外側透明板体101が
δだけ図右へ撓むと空気層102を介して内側透明板体
103も同方向へ撓む。(b)は高周波域での作用図で
あり、外側透明板体101が細かく多数の波で振動する
と、内側透明板体103も独自に細かく多数の波で振動
する。この結果、低周波域では単板窓と大差無いが、高
周波域では遮音効果は単板窓より大きくなる。この様
に、断熱、遮音作用を期待して中空2重窓が広く採用さ
れてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車両の高速
化にともなって車両騒音の低減技術の研究が進み、次に
述べる共鳴透過現象と称する共鳴が顕著になってきた。
この共鳴は、空気層102の空気の体積弾性率と外側・
内側透明板体101,103の質量に起因している。図
8(a),(b)は従来の中空2重窓の共鳴透過現象の
発生説明図である。低周波域と高周波域との中間(30
0Hz付近)で、(a),(b)に示すように外側透明
板体101の波形と、内側透明板体103の波形が丁度
反転して激しく振動する。その結果、内側透明板体10
3の振動振幅は外側透明板体101の振動振幅に近い値
となりW1とW2が等しくなって遮音効果が無くなる。
以上をまとめて次図で説明する。
【0005】図9は従来の窓構造における音響特性グラ
フであり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音響透過損失
(dB)であり、太線は中空2重窓、細線は単板窓の曲
線である。厚さがm1+m2である単板窓の場合は、周
波数にほぼ比例し音響透過損失が増加する。音響透過損
失が大きいほど、遮音性能が大きい。厚さがm1の外側
透明板体と空気層とm2の内側透明板体とを重ねた中空
2重窓の場合は、低周波域で単板窓と同等、高周波域で
単板窓より優れているが、共鳴透過域では単板窓より大
幅に劣る。このことは、窓の遮音性能が低下することを
意味し、内側透明板体が不都合に共鳴したために見掛け
上、音波が十分に減衰されずに透過してしまった訳であ
り、この現象を「共鳴透過」と呼ぶ。
【0006】前記の共鳴透過は振動現象の一つであるか
ら、透明板体101,103の厚さを変えることで発生
域を移動することはできる。しかし、透明板体101,
103を薄くすることは耐圧強度上不可であるから、厚
くするしかなく、厚くすると車体総重量が増大するので
実用的でない。そこで、本発明の目的は、板厚を増すこ
と無く共鳴透過の発生を抑えることのできる窓構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、外側透明板体と一定厚さの空気層と内側
透明板体とからなる中空2重構造の車両窓において、前
記外側・内側透明板体間に、共鳴を抑えるための透明な
ブリッジ部材を掛け渡したことを特徴とする車両窓構造
である。ブリッジ部材で、外側透明板体と内側透明板体
とを局部的に繋いで、両方の透明板体が同相で振動する
ようにして、共鳴の発生を防止し、遮音性を維持する。
【0008】請求項2は、ブリッジ部材のない状態で、
共鳴透過周波数の純音の音波を放射して外側・内側透明
板体を振動させ、この振動モードの腹となる位置を観測
し、その位置にブリッジ部材を配置したことを特徴とす
る。振動モードの腹となる位置にブリッジ部材を配置す
ることで、ブリッジ部材の数を少なくすることができ
る。
【0009】請求項3は、外側・内側透明板体及びブリ
ッジ部材はガラス若しくは透明樹脂であることを特徴と
する。ブリッジ部材をもガラス若しくは透明樹脂で構成
することにより、異物感を払拭することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る中空2重窓
の部分断面図であり、車両窓1は、外側透明板体2と、
一定厚さの空気層3と、内側透明板体4と、前記透明板
体2,4間に掛け渡したブリッジ部材5とからなる。
6,6は接着剤である。この車両窓1は縦650〜70
0mm、横800〜1000mmの矩形窓であり、例え
ば、外側透明板体2は3mmの板を図示せぬ中間膜を介
して2枚重ねた合せガラス、空気層3は5〜6mmの隙
間、内側透明板体4は5mm又は6mmの強化ガラス、
ブリッジ部材は5mm径のガラス円柱である。
【0011】図2は本発明に係る中空2重窓を外側から
見た図であり、相互に離れた位置にブリッジ部材5,5
を配置した状態を示す。
【0012】図3は本発明に係るブリッジ部材の配置要
領図であり、ブリッジ部材のない状態で、共鳴透過周波
数の純音の音波W5を放射して外側・内側透明板体2,
4を振動させ、この振動モードの腹2a,2b,2cの
位置を特定し、これらの腹2a,2b,2cの位置にブ
リッジ部材を配置すればよい。
【0013】以上の構成からなる中空2重窓の作用を次
に説明する。図4は本発明に係る2重窓の音響特性グラ
フであり、横軸は周波数(Hz)、縦軸は音響透過損失
(dB)であり、太線は本発明に係る中空2重窓、細線
は従来の中空2重窓の曲線である。従来の2重窓は、音
響透過損失が共鳴透過域で大きく下がる。これに対し
て、本発明に係る2重窓は、低周波域、共鳴透過域とも
にほぼ同じ音響透過損失を発生する。
【0014】ただし、高周波域ではブリッジ部材がマイ
ナス側に作用する。従来は、外側透明板体と内側透明板
体とが互いにほぼ独立して振動するのに対して、ブリッ
ジ部材が独立振動の一部を連動に変換するからである。
しかし、ブリッジ部材は局部的であり、ブリッジ部材か
らある程度は離れたところでは、自由に振動するために
全体としては独立振動性が保たれる。従って、本発明の
2重窓は高周波域で従来の2重窓より特性は若干落ちる
が、まだ十分な音響透過特性を維持しているので、実用
上は問題無い。
【0015】図5(a)〜(c)は本発明の中空2重窓
の別実施例図である。(a)は横長の外側透明板体2の
長手方向にブリッジ部材5,5を配置したものであり、
縦に対して横が大きい窓に好適である。(b)は縦横比
が1.0に近いものに好適であり、上下に2列、左右に
2列の計4個のブリッジ部材5・・・を配置したものであ
る。(c)も縦横比が1.0に近いものに好適であり、
菱形の頂点に計4個のブリッジ部材5・・・を配置したも
のである。
【0016】尚、図1の外側透明板体2の最外面は、ポ
リカーボネィトなどの透明樹脂であってもよい。即ち、
本発明の技術は、ガラス構造物、透明樹脂構造物又はガ
ラス/樹脂混合構造物のいずれにも適用できる。また、
ブリッジ部材5は、円柱の他、角柱、三角柱、楕円柱の
何れでもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、外側透明板体と一定厚さの空気層と
内側透明板体とからなる中空2重構造の車両窓におい
て、前記外側・内側透明板体間に、共鳴を抑えるための
透明なブリッジ部材を掛け渡したことを特徴とする。ブ
リッジ部材で、外側透明板体と内側透明板体とを局部的
に繋いで、共鳴の発生を防止したので、効果的に遮音性
の低下を防ぐことができる。
【0018】請求項2は、ブリッジ部材のない状態で、
共鳴透過周波数の純音の音波を放射して外側・内側透明
板体を振動させ、この振動モードの腹となる位置を観測
し、その位置にブリッジ部材を配置したことを特徴とす
る。振動モードの腹となる位置にブリッジ部材を配置す
ることで、ブリッジ部材の数を少なくすることができ
る。
【0019】請求項3は、外側・内側透明板体及びブリ
ッジ部材はガラス若しくは透明樹脂であることを特徴と
する。ブリッジ部材をもガラス若しくは透明樹脂で構成
することにより、異物感を払拭することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空2重窓の部分断面図
【図2】本発明に係る中空2重窓を外側から見た図
【図3】本発明に係るブリッジ部材の配置要領図
【図4】本発明に係る2重窓の音響特性グラフ
【図5】本発明の中空2重窓の別実施例図
【図6】従来の中空2重窓の部分断面図
【図7】従来の中空2重窓の作用説明図
【図8】従来の中空2重窓の共鳴透過現象の発生説明図
【図9】従来の窓構造における音響特性グラフ
【符号の説明】
1…車両窓、2…外側透明板体、2a,2b,2c…
腹、3…空気層、4…内側透明板体、5…ブリッジ部
材、6…接着剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 健久 東京都港区芝1丁目11番11号 日本板硝子 環境アメニティ株式会社内 (72)発明者 溝口 耕三 東京都港区芝1丁目11番11号 日本板硝子 環境アメニティ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側透明板体と一定厚さの空気層と内側
    透明板体とからなる中空2重構造の車両窓において、前
    記外側・内側透明板体間に、共鳴を抑えるための透明な
    ブリッジ部材を掛け渡したことを特徴とする車両窓構
    造。
  2. 【請求項2】 ブリッジ部材のない状態で、共鳴透過周
    波数の純音の音波を放射して外側・内側透明板体を振動
    させ、この振動モードの腹となる位置を観測し、その位
    置に前記ブリッジ部材を配置したことを特徴とする請求
    項1記載の車両窓構造。
  3. 【請求項3】 前記外側・内側透明板体及びブリッジ部
    材はガラス若しくは透明樹脂であることを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の車両窓構造。
JP578496A 1996-01-17 1996-01-17 車両窓構造 Withdrawn JPH09193651A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2769398A1 (fr) * 1997-10-06 1999-04-09 Saint Gobain Vitrage Vitrage mobile de protection acoustique amelioree en contact avec un joint peripherique
FR2769397A1 (fr) * 1997-10-06 1999-04-09 Saint Gobain Vitrage Vitrage fixe de protection acoustique amelioree en contact avec un joint peripherique
KR101522618B1 (ko) * 2013-10-14 2015-05-22 한국공항공사 이중 창문의 방음 개선 장치

Cited By (5)

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Effective date: 20030401