JPH09193423A - 感熱プリンタの定着装置 - Google Patents

感熱プリンタの定着装置

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JPH09193423A
JPH09193423A JP1038796A JP1038796A JPH09193423A JP H09193423 A JPH09193423 A JP H09193423A JP 1038796 A JP1038796 A JP 1038796A JP 1038796 A JP1038796 A JP 1038796A JP H09193423 A JPH09193423 A JP H09193423A
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武志 藤城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録紙の幅方向での紫外線照射量を均一
にする。 【解決手段】 紫外線ランプは、一端側の発光強度が高
く、他端に向かって小さくなる性質を有する。この発光
強度が高くなる端部は、紫外線ランプの種類によって決
まっている。イエロー用紫外線ランプ20a,20b
は、同じマークを有する同じ種類のものが用いられ、マ
ーク30,31が互い違いとなるように交互に並べられ
ている。この配置により、2本の紫外線ランプ20a,
20bは発光強度を相補して、感熱記録紙の幅方向にお
いて紫外線照射量を均一化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱プリンタに用
いられる定着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感熱プリンタでは、支持体上に感熱発色
層を形成した感熱記録紙が用いられ、サーマルヘッドと
感熱記録紙とを相対的に移動しながら、サーマルヘッド
で感熱記録紙を加熱して感熱発色層を発色させる。この
感熱記録紙に定着性を与え、発色記録後に紫外線を照射
して、未発色のままで残った発色成分の発色能力を消失
させて定着することも可能である。
【0003】また、支持体上に、シアン感熱発色層,マ
ゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発色層を順番に形成し
たカラー感熱記録紙も知られている。プリントに際して
は、カラー感熱記録紙を移動しながらサーマルヘッドで
押圧・加熱して、最初に熱感度が最も高いイエロー感熱
発色層にイエロー画像を1ラインずつ発色記録する。こ
のイエロー画像の記録後に、イエロー用定着装置から放
出された420nmの近紫外線をカラー感熱記録紙に照
射して定着する。この定着によって、未発色のイエロー
発色成分が光分解されて発色能力が消失する。
【0004】イエロー画像の定着後に、サーマルヘッド
から中程度の熱エネルギーを発生させ、マゼンタ感熱発
色層にマゼンタ画像を1ラインずつ発色記録する。この
記録後に、マゼンタ用定着装置から放出された365n
mの紫外線を照射して定着する。最後に、サーマルヘッ
ドから高い熱エネルギーを発生させ、熱感度が最も低い
シアン感熱発色層にシアン画像を1ラインずつ発色記録
する。この3色面順次記録によって、カラー感熱記録紙
にフルカラー画像が形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】定着装置としては、棒
状をした紫外線ランプが用いられ、感熱記録紙と平行を
保って幅方向に沿って配置される。この棒状をした紫外
線ランプを用いて定着する場合に、感熱記録紙の幅方向
で定着に違いがあることが確認された。この定着ムラ
は、図5に示すように、一方の端部側では紫外線の発光
強度が低く、他方の端部側では発光強度が高いという紫
外線ランプの発光特性に起因している。
【0006】紫外線ランプには、水銀が封入されている
が、この水銀は、両端が開口したガラス管を立てた状態
で、上方となる一端から注入される。注入された水銀
は、重力によって下方となる他端に向かって流れるか
ら、この他端側の水銀量が多くなって、発光強度が高く
なってしまう。
【0007】水銀を注入する端部は、紫外線ランプの製
造ラインによって定まっているから、同じ種類の紫外線
ランプでは発光強度が高くなる端部は決まっている。殆
どの紫外線ランプは、メーカー名,商品名,出力W数等
を印刷したマーク2がある端部を下にして水銀を注入し
ている。
【0008】定着ムラが発生すると、色々な不都合が生
じる。例えば、感熱発色層が1つだけのモノクロ感熱記
録紙では、定着不足になっている部分が保管中の熱で発
色することがある。また、カラー感熱記録紙では、イエ
ロー感熱発色層に定着ムラが発生すると、混色やマゼン
タ濃度の低下を招くことになる。すなわち、イエロー用
紫外線の照射量が少ないと、光分解されずに残っていた
イエロー発色成分がマゼンタ画像の記録中に発色する。
また、イエロー用紫外線は、僅かであるがマゼンタ感熱
発色層も定着するため、イエロー用紫外線の照射量が多
すぎると、マゼンタ感熱発色層の発色濃度が低下してし
まう。
【0009】本発明は、定着ムラの発生を防止した感熱
プリンタの定着装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の定着装置では、棒状の紫外線ランプ
を複数個用い、各紫外線ランプは、その端部に付された
マークの位置が互い違いになるように配置している。
【0011】請求項2記載の定着装置では、棒状をした
少なくとも1本の紫外線ランプを用い、マークが付され
た端部側は感熱記録紙までの距離が長くなるように紫外
線ランプを傾けて配置している。
【0012】請求項3記載の定着装置では、各紫外線ラ
ンプの発光強度が高い方の端部が互い違いとなるように
配置している。
【0013】請求項4記載の定着装置では、紫外線ラン
プの発光強度が高い方の端部が感熱記録紙から離れるよ
うに傾けて配置している。
【0014】
【作用】発光強度が高いマークのある端部と、発光強度
が低いマークがない端部とが互い違いとなるように、複
数の紫外線ランプを配置するから、感熱記録紙の幅方向
での紫外線照射量が同じになり、均一な定着をすること
ができる。紫外線ランプの個数は偶数がよいが、奇数の
場合でもマークのある端部が揃うように配置する場合に
比べて定着ムラを少なくすることができる。また、奇数
の場合には、マーク付き端部の個数が多い側が感熱記録
紙から離れるように、全体を傾けて配置するとよい。
【0015】紫外線ランプが1本の場合には、発光強度
が高いマークのある端部が感熱記録紙から離れるように
傾けて配置することで、幅方向での紫外線照射量を同じ
にすることができる。
【0016】マークの位置によって、発光強度の高い端
部が特定できない場合には、測定によって発光強度が高
い端部を特定し、この端部が互い違いとなるように、複
数の紫外線ランプを配置して、紫外線照射量の均一化を
図る。また、1本の紫外線ランプ使用する場合や、奇数
本の場合には、各紫外線ランプを発光強度が高い端部が
感熱記録紙から離れるように傾けて配置する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1及び図2において、サーマル
ヘッド10には、多数の発熱素子をライン状に配列した
発熱素子アレイ10aが形成されている。このサーマル
ヘッド10は、軸11を支点にして揺動自在であり、プ
ラテンローラ13上のカラー感熱記録紙12を押圧する
プリント位置と、プラテンローラ13から離れた退避位
置との間で揺動する。
【0018】カラー感熱記録紙12は、周知のように、
支持体上に、シアン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,
イエロー感熱発色層が順次層設されている。最上層とな
るイエロー感熱発色層は熱感度が最も高く、小さな熱エ
ネルギーでイエローに発色する。最下層となるシアン感
熱発色層は熱感度が最も低く、大きな熱エネルギーでシ
アンに発色する。また、イエロー感熱発色層は、420
nmの近紫外線が照射されたときに、発色能力が消失す
る。マゼンタ感熱発色層は、365nmの紫外線が照射
されたときに発色能力が消失する。カラー感熱記録紙1
2に、例えばブラック感熱発色層を設けて4層構造にし
てもよい。
【0019】サーマルヘッド10の下流に、搬送ローラ
対15が配置されており、パルスモータ16によって正
逆両方向に回転する。この搬送ローラ対15は、カラー
感熱記録紙12をニップして搬送路に沿って往復動させ
る。センサー24は、カラー感熱記録紙12の先端の検
知に用いられる。
【0020】カラー感熱記録紙12の搬送路に定着装置
17が配置されている。この定着装置17は、イエロー
用定着部17aとマゼンタ用定着部17bとを備えてお
り、アーム18で連結されている。このアーム18は、
上下動と回転とを行う軸19に固定されている。
【0021】イエロー用定着部17aは、発光ピークが
420nmの近紫外線を発生する2本のイエロー用紫外
線ランプ20a,20bとリフレクタ21とから構成さ
れている。これらのイエロー用紫外線ランプ20a,2
0bは、カラー感熱記録紙12の幅方向に伸びた棒状を
しており、近接して平行に配置されている。同様に、マ
ゼンタ用定着部17bは、発光ピークが365nmの近
紫外線を発生する2本のマゼンタ用紫外線ランプ22
a,22bとリフレクタ23とから構成されている。
【0022】カラー感熱記録紙12は、一定速度で排紙
方向に搬送されている間に紫外線が照射されて定着が行
われる。そして、カラー感熱記録紙12の後端が搬送ロ
ーラ対15に達すると、カラー感熱記録紙12の搬送が
停止する。この場合に、定着装置17に対面している部
分は、搬送ローラ対15からの距離に応じた量の紫外線
が照射される。したがって、搬送ローラ対15に近い部
分ほど紫外線照射量が少なくなり定着不足となる。そこ
で、カラー加熱記録紙12の搬送が停止したときに、一
定速度で矢線方向に移動するシャッタ25が設けられて
いる。このシャッタ25によって、カラー感熱記録紙1
2の後端は、定着装置17を一定速度で通過したときと
同じ量の紫外線が照射される。
【0023】図3は、紫外線ランプの配置を示すもので
ある。紫外線ランプには、メーカー名,商品名,出力W
等を印刷したマークが設けられており、このマークの内
容から種類が特定される。イエロー用紫外線ランプ20
a,20bは、同じ種類のもの、すなわち同じマークの
ものが用いられ、このマークが同じ側に揃わないよう
に、互い違いに平行に配置されている。
【0024】これらのイエロー用紫外線ランプ20a,
20bは、マーク側を下にして水銀を注入するために、
マーク側の発光強度が高い。したがって、イエロー用紫
外線ランプ20aは、図3において右側の発光強度が小
さいが、イエロー用紫外線ランプ20bでは右側の発光
強度が高い。このために、2本のイエロー用紫外線ラン
プ20a,20bは発光強度を相補するから、カラー感
熱記録紙12の幅方向において均一な照明を行うことが
できる。マゼンタ用定着部17bの紫外線ランプ22
a,22bも同様に配置されている。
【0025】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。プリント待機状態では、イエロー用定着部17aが
カラー感熱記録紙12の搬送路にセットされている。プ
リントキー(図示せず)を操作すると、まず給紙工程が
開始される。カラー感熱記録紙12は、給紙カセット
(図示せず)から送り出されてサーマルヘッド10に向
けて搬送される。この給紙中には、サーマルヘッド10
がプラテンローラ13から離れた退避位置にセットされ
ている。カラー感熱記録紙12がサーマルヘッド10と
プラテンローラ13との間を通過すると、その先端が位
置センサー24で検出される。
【0026】カラー感熱記録紙12の先端が検知される
と給紙工程が終了する。この検知後に、搬送ローラ対1
5の一方が他方に向かって移動してカラー感熱記録紙1
2をニップする。また、サーマルヘッド10が時計方向
に揺動して、カラー感熱記録紙12を押圧したプリント
位置へ移動する。
【0027】次に、イエロー画像の記録工程が開始され
る。このイエロー画像の記録工程では、イエロー用紫外
線ランプ20a,20bが点灯するとともに、パルスモ
ータ16が回転する。このパルスモータ16は搬送ロー
ラ対15を回転させ、ニップされたカラー感熱記録紙1
2を排紙方向に一定速度V1で搬送する。
【0028】カラー感熱記録紙12の搬送中に、サーマ
ルヘッド10の各発熱素子は、イエロー画像データに応
じた熱エネルギーを発生し、カラー感熱記録紙12上の
記録エリア内にイエロー画像を1ラインずつ発色記録す
る。記録エリアがサーマルヘッド10を通過したとき
に、サーマルヘッド10が反時計方向に回転して退避位
置へ移動する。
【0029】サーマルヘッド10で記録された部分がイ
エロー用定着部17aを通過する間に、イエロー用紫外
線ランプ20a,20bからの近紫外線が照射されて定
着される。この際に、イエロー用紫外線ランプ20a,
20bはマーク30,31が逆になるように配置されて
いるから、カラー感熱記録紙12には均一な近紫外線が
照射される。
【0030】カラー感熱記録紙12の後端がイエロー用
定着部17aに対面したときに、パルスモータ16の回
転が停止する。カラー感熱記録紙12の搬送が停止した
直後に、シャッタ25が左側に向かって一定速度V1で
移動し、イエロー用定着部17aを徐々に遮光する。カ
ラー感熱記録紙12のうちイエロー用定着部17aと対
面する部分は、搬送ローラ対15から遠いほど停止中の
照射時間が短くなり、逆に近いほど長くなる。これによ
り、カラー感熱記録紙12の後端部は、イエロー用定着
部17aを一定速度V1で通過したときと同じようにイ
エロー用紫外線が照射される。
【0031】シャッタ25がイエロー用定着部17aを
遮蔽すると、イエロー用紫外線ランプ20a,20bは
消灯し、またシャッタ25が初期位置へ戻る。次に、軸
19がカラー感熱記録紙12から離れる方向に少し移動
して、イエロー用定着部17aをカラー感熱記録紙12
から離してから、軸19が180度回転する。これによ
り、定着装置17が半回転してマゼンタ用定着部17b
をカラー感熱記録紙12に対面させる。その後、軸19
が初期の位置へ戻り、マゼンタ用定着部17bをカラー
感熱記録紙12に近接させる。
【0032】定着装置17の切換え中又はその後、パル
スモータ16が高速回転してカラー感熱記録紙12を図
1に示す初期位置へ戻す。このカラー感熱記録紙12の
先端がセンサー24で検知されると、パルスモータ16
が停止する。
【0033】次に、マゼンタ記録工程が開始される。ま
ず、サーマルヘッド10が時計方向に回転して、発熱素
子アレイ10aがカラー感熱記録紙12に圧接したプリ
ント位置にセットされる。これとともに、マゼンタ用紫
外線ランプ22a,22bが点灯する。
【0034】マゼンタ用紫外線ランプ22a,22bの
点灯後に、パルスモータ16が回転する。このパルスモ
ータ16によって搬送ローラ対15が回転されると、カ
ラー感熱記録紙12が一定速度V2で排紙方向に搬送さ
れる。カラー感熱記録紙12の搬送中に、プリント位置
にセットされたサーマルヘッド10は、マゼンタ画像を
1ラインずつ発色記録する。
【0035】マゼンタ画像が記録された部分がマゼンタ
用定着部17bに到達すると、マゼンタ用紫外線ランプ
22a,22bから放出された365nmの紫外線が照
射されて定着される。記録エリアがサーマルヘッド10
を通過すると、マゼンタ画像の記録が終了し、サーマル
ヘッド10は退避位置へ移動する。
【0036】記録エリアの後端がマゼンタ用定着部17
bに対面する位置まで移動すると、パルスモータ16が
停止する。この停止状態を所定の時間維持して、記録エ
リアの端部を充分に定着する。その後パルスモータ16
を逆転してカラー感熱記録紙12を戻す。
【0037】マゼンタ感熱発色層では、定着不足が発生
すると、光分解されずに残っていたマゼンタ発色成分が
シアン画像の記録時に発色するが、適正照射量を越えた
過定着に対しては支障がない。そこで、カラー感熱記録
紙12の戻しでも、マゼンタ用紫外線ランプ19を点灯
したままにしてマゼンタ用紫外線を照射する。
【0038】カラー感熱記録紙12の先端が位置センサ
ー21で検知されると、パルスモータ16の逆転が停止
する。次に、パルスモータ16を回転させ、カラー感熱
記録紙12を一定速度V3で排紙方向に搬送しながらサ
ーマルヘッド10でシアン画像を1ラインずつ発色記録
する。
【0039】各画像の記録では、発色熱エネルギーをバ
イアス加熱と階調加熱とに分けて行っている。このバイ
アス加熱は全ての発熱素子が行うものであり、感熱発色
層が発色する手前の熱エネルギーを発生する。階調加熱
は発色すべき画素に対応した発熱素子だけが行う。シア
ン加熱では、パイアス加熱での熱エネルギーが大きいた
めに、白地となる部分が薄黄色に変色する。この薄黄色
を漂白するために、シアン画像の記録中も、マゼンタ用
紫外線ランプ22a,22bが発光する。
【0040】カラー感熱記録紙12は、シアン画像の発
色記録と、漂白とが行われてから、排紙トレイ(図示せ
ず)へ排出される。このカラー感熱記録紙12には、3
色面順次でフルカラー画像が記録されている。
【0041】カラー感熱記録紙12の排紙が終了する
と、パルスモータ16が停止し、またマゼンタ用紫外線
ランプ22a,22bが消灯する。この直後に、定着装
置17が回転して、イエロー用定着部17aを図1に示
す位置にセットする。
【0042】紫外線ランプの本数は、2本以上であって
もよい。紫外線照射量を均一にするには、偶数本がよ
い。勿論、奇数本の場合でも、マークを揃えて配置する
よりも、紫外線照射量を均一にすることができる。な
お、奇数の場合には、定着部の一端側ではマークの個数
が1つ多くなるから、このマークが多い方がカラー感熱
記録紙から離れるように定着部を傾けるとよい。
【0043】図4は、1本の紫外線ランプを用いた例を
示す。この場合には、マーク35がカラー感熱記録紙1
2から離れるように、紫外線ランプ36を傾けて配置す
る。これにより、マーク35側の発光強度が見掛け上小
さくなるから、カラー感熱記録紙12の幅方向での紫外
線照射量を均一にすることができる。
【0044】前記実施形態の紫外線ランプは、マークが
ある端部を下にして水銀を注入したものである。製造ラ
インによっては、マークのある端部を上にした状態で水
銀が注入されるが、この場合にはマークがない方の端部
の発光強度が高い。しかし、この場合でも、マークが互
い違いとなるように複数の紫外線ランプを配置すれば、
紫外線照射量の均一化を図ることができる。したがっ
て、同じマークの場合には、発光強度が高い方の端部が
いずれであるかを知らなくても、マークが互い違いとな
るように配置するだけでよい。
【0045】しかし、図4に示すように傾けて配置する
場合には、マークのない端部が感熱記録紙から離れるよ
うに傾けることが必要である。したがって、水銀の注入
口が不明の紫外線ランプでは、発光強度の高い端部がど
ちら側かを測定で調べ、高い方の端部が感熱記録紙から
離れるようにすることが必要となる。
【0046】また、複数の紫外線ランプのマークが違っ
ている場合、すなわち出力Wは同じであるが、メーカー
や商品名が違ったものを複数個使用する場合には、紫外
線ランプの強度分布をマーク毎に調べ、発光強度が高い
端部が互い違いとなるように配置する。勿論、同じマー
クの紫外線ランプを複数個使用する場合でも、測定によ
って発光強度が高い方の端部を調べ、発光強度が高い端
部が互い違いとなるように配置してもよい。
【0047】上記実施形態では、カラー感熱記録紙12
を往復動させているが、直径の大きなプラテンドラムを
用いてその外周にカラー感熱記録紙を巻き付けて3回転
させてもよい。また、1つの感熱発色層が形成された紫
外線定着性を有するモノクロ感熱記録紙に対しても本発
明を利用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、マークが互い違いとなるように、複数の紫外線ラ
ンプを配置したから、感熱記録紙の幅方向での紫外線照
射量を均一にして、定着ムラの発生を防止することがで
きる。
【0049】紫外線ランプが1本の場合には、マークが
付された一方の端部が感熱記録紙から離れるように、紫
外線ランプを傾けて配置したから、感熱記録紙の幅方向
での紫外線照射量を均一化することができる。
【0050】また、発光強度の高い端部が互い違いとな
るように配置するから、紫外線照射量の均一化を図るこ
とができる。更に、発光強度の高い端部を調べ、この端
部が感熱記録紙から離れるように傾けるから、紫外線照
射量を均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー感熱プリンタの概略図であり、
イエロー画像の記録開始状態を示す。
【図2】イエロー画像の定着終了の状態を示す概略図で
ある。
【図3】2本のイエロー用紫外線ランプの配置を示す説
明図である。
【図4】1本の紫外線ランプを傾けて配置した状態を示
す説明図である。
【図5】紫外線ランプと、その各部の発光強度を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 サーマルヘッド 12 カラー感熱記録紙 15 搬送ローラ対 17 定着装置 17a イエロー用定着部 17b マゼンタ用定着部 20a,20b イエロー用紫外線ランプ 22a,22b マゼンタ用紫外線ランプ 31,32,35 マーク 36 紫外線ランプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの感熱発色層を層設した
    感熱記録紙を用い、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱
    して発色記録してから、紫外線を照射して定着する感熱
    プリンタにおいて、 前記紫外線を放出する棒状の紫外線ランプを複数個用
    い、各紫外線ランプは、その端部に付されたマークの位
    置が互い違いになるように配置したことを特徴とする定
    着装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの感熱発色層を層設した
    感熱記録紙を用い、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱
    して発色記録してから、紫外線を照射して定着する感熱
    プリンタにおいて、 前記紫外線を放出する棒状をした少なくとも1本の紫外
    線ランプを用い、マークが付された端部側は感熱記録紙
    までの距離が長くなるように紫外線ランプを傾けて配置
    したことを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの感熱発色層を層設した
    感熱記録紙を用い、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱
    して発色記録してから、紫外線を照射して定着する感熱
    プリンタにおいて、 前記紫外線を放出する棒状の紫外線ランプを複数個用
    い、各紫外線ランプは、発光強度が高い端部が互い違い
    になるように配置したことを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの感熱発色層を層設した
    感熱記録紙を用い、サーマルヘッドで感熱記録紙を加熱
    して発色記録してから、紫外線を照射して定着する感熱
    プリンタにおいて、 前記紫外線を放出する棒状をした少なくとも1本の紫外
    線ランプを用い、発光強度が高い端部は感熱記録紙まで
    の距離が長くなるように紫外線ランプを傾けて配置した
    ことを特徴とする定着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6949890B2 (en) * 2003-02-06 2005-09-27 Zippy Technology Corp. LCD back light panel lamp connecting structure
US7436133B2 (en) 2003-02-06 2008-10-14 Zippy Technology Corp. LCD back light panel lamp connecting structure
US7479745B2 (en) 2003-02-06 2009-01-20 Zippy Technology Corp. LCD back light panel lamp connecting structure
JP2014081582A (ja) * 2012-10-18 2014-05-08 Casio Comput Co Ltd 立体画像形成装置及び立体画像形成方法

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