JPH09192704A - 熱間圧延ライン - Google Patents

熱間圧延ライン

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JPH09192704A
JPH09192704A JP654596A JP654596A JPH09192704A JP H09192704 A JPH09192704 A JP H09192704A JP 654596 A JP654596 A JP 654596A JP 654596 A JP654596 A JP 654596A JP H09192704 A JPH09192704 A JP H09192704A
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耕一 平田
Hiroshi Nakajima
宏 中嶋
Hironori Fujioka
宏規 藤岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳造運転中での板幅変更を可能とし、ライン
構成の短縮化、スペースの減少化を図る。 【解決手段】 ベルト式連続鋳造機1は、一対の水冷ベ
ルト5と一対のサイドダムによりモールド部8を形成し
ており、サイドダム位置を変えることにより、鋳造中で
あっても、成形排出するスラブ51の板幅を変更でき
る。よって板幅圧下装置が不要になり、ラインが短くな
り省スペースとなる。また、スラブ51はロール52,
53によりガイドされ、インライン圧延機2により、鋳
造速度とリンクした速度で圧延をする。これにより圧延
板厚範囲を拡大できる。そして仕上圧延機3により仕上
圧延される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱間圧延ラインに関
し、鋳造運転中での板幅変更を可能とし且つライン短縮
等ができるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】図10は連続鋳造機と直結して構成した
従来の連続板製造ラインの一例を側面図で示す概念図で
ある。同図において、50は振動ブロック式等の従来の
連続鋳造機、51は連続鋳造機50により成形排出され
るスラブ、52はガイドロール、53はスラブ送り用ピ
ンチロール、54はピンチロール53に連続して設けた
板幅圧下装置、55は板切断装置、56はコイル1個長
さ単位で板切断装置54により剪断されたスラブ51を
加熱するウォーキングビーム式の加熱炉(トンネル
炉)、57は加熱炉56に連続して設けた複数段の仕上
圧延機、58は仕上圧延機57に連続して設けた冷却用
ランアウトテーブル、59は巻取機である。
【0003】図11は、前記板幅圧下装置54(図10
参照)を拡大した斜視図である。板幅圧下装置54は、
スラブ51の板両側面に突部側を対向して配置し、図示
しない駆動装置により矢印Yのようにスラブ側面に圧下
される一対の台形金型54aと、この台形金型54aに
連続して設けた一対の圧下ロール54bとで構成されて
いる。
【0004】連続鋳造機50は、毎分0.6〜5mの速
さで一定厚さ・幅のスラブ51を成形排出し、排出され
たスラブ51はピンチロール53により板幅圧下装置5
4へ送られ、圧延スケジュールに応じて板幅圧下装置5
4で板幅を圧下し且つ板面を成形し、板切断装置55に
より1コイル分の単位長さに切断され、順次トンネル式
の加熱炉56内に貯留し保温・加熱される。加熱炉56
から出るスラブは毎分30mの速さに加速されて仕上圧
延機57の入側へ供給され、仕上圧延機57により圧延
され、冷却用ランアウトテーブル58を通り、巻上機5
9に巻取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置の振動ブ
ロック式の連続鋳造機50は、モールドの構造上、スラ
ブ幅をオンラインで変えることが出来ないため、熱間圧
延ラインに板幅圧下装置54が必要になる。この板幅圧
下装置54を設けないときは、連続鋳造機50の振動ブ
ロック式モールドを圧延スケジュールに応じた幅・板圧
のモールドと取替えねばならない。
【0006】そして、鋳造速度に比較し圧延機運転速度
が速いため、バッファとしてコイル4〜5個分に相当す
る長さの直線状のトンネル炉でなる加熱炉56が必要に
なりライン長さが長くなる。
【0007】連続鋳造機50により成形するスラブ板厚
が薄肉化するに伴い、加熱炉(トンネル炉)56の長さ
が更に長くなり、不経済になる。
【0008】また、鋳造速度が遅く板温低下量が大きい
ため、加熱炉(トンネル炉)56等でスラブ51の全面
加熱が必要になる。
【0009】また、連続鋳造機50の鋳造速度範囲が狭
くスラブ板厚変更がオンラインで出来ないため、連続板
製造ラインの運転範囲が狭い等の問題点がある。
【0010】本発明は、上記従来の問題に対し、連続板
製造ラインにおいて、板幅変更を容易にすること、ライ
ンを短縮すること、製造する板厚範囲を拡大すること、
板温度を均一化すること、それによって低速から高速ま
で鋳造機の運転範囲を拡大し、圧延処理量を増加するこ
とのできる熱間圧延ラインを提供することを目的とし
た。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、スラブを連続して成形排出する連続鋳
造機と、この連続鋳造機の後段に設けられた仕上圧延機
を有する熱間圧延ラインにおいて、前記連続鋳造機を、
鋳造中に板幅を変更できる機構を持ったベルト式連続鋳
造機で構成すると共に、前記ベルト式連続鋳造機と前記
仕上圧延機との間に、インライン圧延機を設けた。ま
た、前記ベルト式連続鋳造機のスラブ排出口に連続して
未凝固圧下装置を設けた。また、前記インライン圧延機
の入口側に板エッジ加熱装置を設けた。また、前記イン
ライン圧延機の入口側に板エッジ加熱装置に換えて誘導
加熱式の板加熱装置を設けた。また、仕上圧延機のスタ
ンド間に板加熱装置を設けた。
【0012】本発明では、ベルト式の連続鋳造機が鋳造
中に板幅を変更できる機構を持ち、連続鋳造されたスラ
ブを鋳造直後にインライン圧延機により圧延する。この
ためライン内に板幅圧下装置を設ける必要がなくなり、
板幅圧下装置の設置長さ約20m分ラインを短縮でき
る。またインライン圧延機により圧延したシートバー
(スラブ)を一旦コイル化し、これをコイルボックスに
貯留して保温・加熱することが可能になり、中間加熱及
び貯留のためのスペースが著しく減少しコンパクト化し
ライン長さを短縮できる。
【0013】続いて、コイルボックスからシートバーを
巻戻し、仕上圧延機の入側に連続供給し、ベルト式連続
鋳造機の鋳造速度にリンクした低速度で仕上圧延を行
う。
【0014】このため、仕上圧延機の入側に供給するシ
ートバー板厚が定常的に薄くなり仕上圧延機の動力を低
減でき、同時に同じ仕上圧延機台数でもシートバー入側
板厚を薄くできるため、圧延最終板厚の範囲を薄物側に
拡大できる。
【0015】更にベルト式連続鋳造機の板幅調節可能な
範囲内では、モールド交換も不要なため、板幅変更が容
易になり、板生産を容易にする効果がある。
【0016】また、モールド出口部で未凝固圧下装置に
よりインライン圧下を行うことにより速い鋳造速度で板
形状のよいスラブ鋳造が可能になる。
【0017】また、鋳造速度が速くなるため、鋳造機か
ら排出されたスラブは、板エッジ加熱装置によりエッジ
部を加熱するだけで板温が均一化され、インライン圧延
機で板厚・板形状の良い圧延を行うことができる。
【0018】また、板エッジ加熱に換えて誘導加熱式の
板加熱装置を使用し、ライン中でスラブバー全幅を仕上
圧延機の入側必要板温まで板厚・板幅にマッチングした
加熱パターンで加熱することで、板温の均一化及び圧延
時の板形状が更に良くなり、低速度の鋳造領域まで薄板
生産範囲を拡大できる。
【0019】また、コイルボックスは、巻取りの難しい
厚板(例えば40mm以上)の場合は、板のままでバイパ
ス通過させることができ、生産領域を厚板側に拡大する
ことができる。
【0020】また、仕上圧延機のスタンド間に板加熱装
置を設け、降下する板温度を補償することで圧延最終の
板厚・形状のばらつきが低下し、歩留りが向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0022】[第一実施例]図1〜図5は、本発明の第
一実施例を示し、図1は連続板製造ライン(熱間圧延ラ
イン)全体の概略側面図、図2は図1の平面図、図3は
図2のIII 〜III 矢視のベルト式モールド部の拡大斜視
図、図4は図3の部分拡大図、図5は図4のV〜V矢視
の水平断面図である。なお図中、従来と同一の要素は従
来と同一の符号で示し、重複する説明を省略する。
【0023】図1及び図2において、1はベルト式連続
鋳造機、2はベルト式連続鋳造機1に連続するガイドロ
ール52及びピンチロール53に続いて設けた1又は複
数段のインライン圧延機、3は前記インライン圧延機2
に連続して設けた仕上圧延機である。そして、仕上圧延
機3の出側に冷却用ランアウトテーブル58、板切断装
置55及び巻取機59を連続して配置している。
【0024】ベルト式連続鋳造機1では、対称に配置さ
れた2組のロール5aにそれぞれ無端状に卷回した一対
の金属製の水冷ベルト5を鉛直方向沿いに対向する間隙
部を形成して下向きに移動させるように構成している。
そして対向するベルト5の両端対向面で挾持されるよう
に同一速さで巡回するサイドダムブロックの連結体にな
る一対のサイドダム7と、一対の前記水冷ベルト5とに
よりモールド部8を形成している。なお、9はベルト式
連続鋳造機1の上部に配置したタンディッシュ、10は
モールド部8への注湯用ノズル、11はサイドダム7を
巡回させる循環駆動装置である。
【0025】図3において、一対のサイドダム7は、そ
れぞれ水冷ベルト5内のスラブ51との接触長さLより
も大きい長さを上下に巡回するように設けている。
【0026】図3及び図5において、12はモールド部
8の幅方向と平行方向に固定配置した相互に間隔をおい
て対向する2枚のサイドダム支持板、13及び14はサ
イドダム支持板12の内部にサイドダム支持板12を支
持体としてエヤシリンダ15を介しモールド幅方向へ移
動可能に支持した可動循環ガイドである。また、16は
可動循環ガイド13,14の上部位置に配置した移動軸
受で、前記サイドダム7の循環駆動装置11の駆動スプ
ロケットをこの移動軸受16上に設けている。
【0027】サイドダム7は、各々半周ずつ一列に並ん
で連続するサイドダムブロック7aと、サイドダムブロ
ック7a’との二群に分かれており、サイドダムブロッ
ク7aの群は可動循環ガイド13上に、又サイドダムブ
ロック7a’の群は可動循環ガイド14上に設けられて
いる。
【0028】図5に示すように、各サイドダムブロック
7a及びサイドダムブロック7a’は、後部側に突設し
たアームバー17の側部にガイドローラ18を備え、
又、可動循環ガイド13及び可動循環ガイド14のサイ
ドダムブロックを設けない各半周部分には、ガイドロー
ラ18’を有するガイドブロック17’を備え、サイド
ダムブロック7a及びサイドダムブロック7a’のアー
ムバー17とガイドブロック17’は、それぞれ可撓性
の金属帯又はリンクで無端状に接続され、各アームバー
17のガイドローラ18及びガイドブロック17’のガ
イドローラ18’が、それぞれ可動循環ガイド13及び
可動循環ガイド14のガイド溝20と係合して巡回可能
に保持されている。
【0029】図1及び図2において、ベルト式連続鋳造
機1で成形され下側へ成形排出される板厚75〜50mm
のスラブ51は、ガイドロール52及びピンチロール5
3を経てインライン圧延機2の入側に連続供給され、イ
ンライン圧延機2により板厚30mm程度に圧延され、次
いで仕上圧延機3により所定板厚に圧延され、冷却用ラ
ンアウトテーブル58を経て巻取機59の手前位置で板
切断装置55により1コイル分長さに切断され、巻取部
21に巻取られる。
【0030】前記インライン圧延機2及び仕上圧延機3
は、ベルト式連続鋳造機1の鋳造速度とリンクした速度
で運転し所定の板厚に圧延する。
【0031】そしてこのとき、ベルト式連続鋳造機1
は、次に述べる方法でベルト式連続鋳造機1の鋳造運転
を続けながら鋳造するモールド部8の幅を変更操作する
ことができる。
【0032】すなわち、図3〜図5において、ベルト式
連続鋳造機1のモールド部8は、2列の可動循環ガイド
13,14を同一長さの最大引込み位置に保持すると、
二群のサイドダムブロック7aと、サイドダムブロック
7a’が最も反モールド8側寄りの同一位置を巡回し、
一定の広幅のスラブ鋳造が行われる。
【0033】この状態から、何れか一方のサイドダムブ
ロック7a’群の先端がモールド部8の上方位置に達し
た時、このサイドダムブロック7a’を支持する可動循
環ガイド14をエヤシリンダ15の伸し駆動でモールド
部8側へ移動させると、図3及び図4で示すようにこの
サイドダムブロック7a’群が下方のサイドダムブロッ
ク7a群よりもモールド部8側へ移動してモールド幅が
狭まる。そのまま下方向へ循環移動すると、モールド部
8内の湯面51aは上下変動することなくモールド部8
の狭幅部分が下方へ広がる。
【0034】他のサイドダムブロック7a群が下側へ巡
回し先端がモールド部8の上方位置に達した時、このサ
イドダムブロック7a群を支持する可動循環ガイド13
をエヤシリンダ15の伸し駆動でモールド部8側へ移動
させ、サイドダムブロック7aを下方のサイドダムブロ
ック7a’と同じ位置まで前進移動させると、サイドダ
ムブロック7a,7a’の両方が同一幅に狭まり、一定
の狭幅スラブ鋳造を連続して行えるようになる。
【0035】モールド部8の幅を狭幅から広幅へ変更す
る場合は、同様にモールド内のスラブ鋳片に接していな
いサイドダムブロック群側の可動循環ガイドを、順にモ
ールド部8の上方位置でモールド部8の幅方向にエヤシ
リンダ15の縮め駆動で引込み移動させることにより行
うことができる。
【0036】この結果、圧延スケジュールに応じ板幅を
変更するために従来必要とされた、板幅圧下装置は不要
になり、この装置の長さ約20m分ライン長さを短縮す
ることができる。
【0037】また、圧延スケジュールに応じ板幅を変更
する場合、ベルト式連続鋳造機1の板幅調節可能な範囲
内では、モールド交換は不要になり、鋳造運転を続けな
がら容易に板幅変更ができることになる。
【0038】また、ベルト式連続鋳造機1から排出され
る薄スラブ51を直結したインライン圧延機2及び仕上
圧延機3により圧延し、切断、巻取りを行うから、ライ
ン長さが短縮し、設備スペースを著しくコンパクトにす
ることができる。
【0039】また、インライン圧延機2及び仕上圧延機
3の入側に供給するスラブ(シートバー)51の板厚が
定常的に薄くなるため、インライン圧延機2及び仕上圧
延機3の動力を低減でき、同時に同じ仕上圧延機台数で
も入側板厚を薄くできるため、圧延最終板厚の範囲が薄
物側に拡大され、薄板生産が容易になる。
【0040】[第二実施例]次に、本発明による連続板
製造ライン(熱間圧延ライン)の第二実施例を概略側面
図である図6を参照して説明する。この実施例は、図1
の第一実施例装置のベルト式連続鋳造機1のスラブ排出
口に連続して未凝固圧下装置25を追加配置した構成で
ある。26は未凝固圧下装置25の圧下駆動装置であ
る。
【0041】この実施例では、ベルト式連続鋳造機1に
より排出される内部が未凝固のスラブ51を未凝固圧下
装置25で圧下し、この段階でベルト式連続鋳造機1の
モールド部8の厚さよりも薄厚のスラブ51を連続成形
できる。
【0042】鋳造厚さの変更に際しても、モールド部8
の交換なしに未凝固圧下装置25の操作で対応でき、同
じ台数のインライン圧延機2で仕上圧延機3の入側へよ
り薄い板厚のスラブ(シートバー)51を供給でき、同
じ台数の仕上圧延機3で、最終板厚の範囲を薄物側に拡
大して生産できるようになる。その他の作用効果は第一
実施例装置と同様である。
【0043】[第三実施例]次に、本発明による連続板
製造ライン(熱間圧延ライン)の第三実施例を概略側面
図である図7を参照して説明する。この実施例は、図6
に示した第二実施例装置のインライン圧延機2の入側に
板エッジ加熱装置27を追加配置した構成である。
【0044】図6に示した第二実施例の装置が高速鋳造
運転すると、未凝固圧下装置25を経由してインライン
圧延機2に達するまでの間にスラブ51の両側縁部だけ
に温度降下が発生する傾向がある。
【0045】この第三実施例(図7の実施例)では、板
エッジ加熱装置27によりスラブ51の両側縁部のみを
加熱することで、板温を均一化しインライン圧延機2の
入側に供給でき、スラブ51の板温不均一によるインラ
イン圧延機2での板厚・形状のバラツキの発生を減少さ
せた。その他の作用効果は第二実施例装置と同様であ
る。
【0046】[第四実施例]次に、本発明による連続板
製造ライン(熱間圧延ライン)の第四実施例を概略側面
図である図8を参照して説明する。この実施例は、図7
に示した第三実施例装置の板エッジ加熱装置27に換え
て、インライン圧延機2の入側に誘導加熱式の板加熱装
置28を配置した構成である。
【0047】この実施例では、誘導加熱式の板加熱装置
28によりスラブ51の板温を仕上圧延機3の入側の必
要板温まで板厚・板幅にマッチングした加熱パターンで
加熱することで低速度の鋳造運転領域までインライン下
での板生産範囲を拡大でき、且つ板厚・板形状の優れた
板を生産できる。その他の作用効果は、第二実施例装置
と同様である。
【0048】[第五実施例]次に、本発明による連続板
製造ライン(熱間圧延ライン)の第五実施例を概略側面
図である図9を参照して説明する。この実施例は、図8
に示した第四実施例装置の仕上圧延機3のスタンド間に
加熱装置29を追加配置した構成である。板加熱装置2
9は仕上圧延機4の間に複数個配置しても良い。
【0049】この実施例では、インライン圧延機2から
仕上圧延機3に供給されるスラブ(シートバー)51の
板温を図示しない計測装置で計測し、板温の降下に応
じ、スタンド間に1又は複数個の板加熱装置29で必要
仕上げ温度までスラブ(シートバー)51を加熱する。
この結果、圧延最終の板厚・形状のばらつきが減少し、
歩留りが向上する効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】以上要するに本発明の熱間圧延ライン
は、スラブを連続して成形排出する連続鋳造機と、この
連続鋳造機の後段に設けられた仕上圧延機を有する熱間
圧延ラインにおいて、前記連続鋳造機を、鋳造中に板幅
を変更できる機構を持ったベルト式連続鋳造機で構成す
ると共に、前記ベルト式連続鋳造機と前記仕上圧延機と
の間に、インライン圧延機を設けた構成とすることによ
って、ベルト式連続鋳造機の板幅変更機構で鋳造運転中
に板幅変更を可能にし、従来必要とした板幅圧下装置を
省略し、ライン構成を短縮し、設備スペースを大幅に減
少させる効果を奏した。
【0051】また、インライン圧延機及び仕上圧延機の
入側に供給するシートバー板厚を定常的に薄くし、圧延
機の動力を低減し、同時に同じ台数の仕上圧延機で圧延
最終板厚の範囲を薄物側に拡大する効果を奏した。
【0052】また、前記ベルト式連続鋳造機のスラブ排
出口に連続して未凝固圧下装置を設けたことによって、
速い鋳造速度で板形状のよいスラブ鋳造を可能にし、板
圧調節に対応可能にする効果を奏した。
【0053】また、前記インライン圧延機の入口部に板
エッジ加熱装置を設けたことによって、板エッジ部のみ
の加熱で板温を均一化し、インライン圧延段階で板厚・
板形状の良いシートバーを得る効果を奏した。
【0054】また、前記インライン圧延機の入口部に板
エッジ加熱装置に換えて誘導加熱式の板加熱装置を設け
たことによって、ライン中で仕上圧延機の入側板温まで
誘導加熱により板厚・板幅にマッチングした加熱パター
ンでシートバー全体を加熱し、板温の均一化及び圧延時
の板形状を更に良くし、低速度の鋳造領域まで板生産範
囲を拡大する効果を奏した。
【0055】また、仕上圧延機のスタンド間に板加熱装
置を設けたことによって、仕上圧延段階でシートバーの
温度降下に応じて板温度を必要仕上げ温度に加熱補償で
きるようにし、圧延最終の板厚・形状のばらつきを減少
し、歩留りを向上させる効果を奏した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例にかかる熱間圧延ラインを
示す概略側面図。
【図2】本発明の第一実施例を示す平面図。
【図3】図2のIII 〜III 矢視方向で見た拡大斜視図。
【図4】連続鋳造機の一部を拡大して示す斜視図。
【図5】図4のV〜V矢視方向で見た水平断面図。
【図6】本発明の第二実施例を示す概略側面図。
【図7】本発明の第三実施例を示す概略側面図。
【図8】本発明の第四実施例を示す概略側面図。
【図9】本発明の第五実施例を示す概略側面図。
【図10】従来の連続鋳造機直結型の連続板製造ライン
を示す概略側面図。
【図11】板幅圧下装置を拡大して示す斜視図。
【符号の説明】
1 ベルト式連続鋳造機 2 インライン圧延機 3 仕上圧延機 5 水冷ベルト 5a ロール 7 サイドダム 7a,7a’ サイドダムブロック 8 モールド部 9 タンディッシュ 10 注湯ノズル 11 循環駆動装置 13,14 可動循環ガイド 15 エヤシリンダ 16 移動軸受 17 アームバー 17’ ガイドブロック 18,18’ ガイドローラ 20 ガイド溝 25 未凝固圧下装置 26 圧下駆動装置 27 板エッジ加熱装置 28 板加熱装置 29 板加熱装置 51 スラブ 51a 湯面 52 ガイドロール 53 ピンチロール 55 板切断装置 58 冷却用ランアウトテーブル 59 巻取機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/12 B22D 11/12 A 11/128 350 11/128 350A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スラブを連続して成形排出する連続鋳造
    機と、この連続鋳造機の後段に設けられた仕上圧延機を
    有する熱間圧延ラインにおいて、 前記連続鋳造機を、鋳造中に板幅を変更できる機構を持
    ったベルト式連続鋳造機で構成すると共に、 前記ベルト式連続鋳造機と前記仕上圧延機との間に、イ
    ンライン圧延機を設けたことを特徴とする熱間圧延ライ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記ベルト式連続鋳造機のスラブ排出口
    に連続して未凝固圧下装置を設けたことを特徴とする請
    求項1の熱間圧延ライン。
  3. 【請求項3】 前記インライン圧延機の入口側に板エッ
    ジ加熱装置を設けたことを特徴とする請求項2の熱間圧
    延ライン。
  4. 【請求項4】 前記インライン圧延機の入口側に誘導加
    熱式の板加熱装置を設けたことを特徴とする請求項2の
    熱間圧延ライン。
  5. 【請求項5】 前記仕上圧延機のスタンド間に板加熱装
    置を設けたことを特徴とする請求項4の熱間圧延ライ
    ン。
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