JPH0839222A - 双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置 - Google Patents

双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置

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JPH0839222A
JPH0839222A JP19233694A JP19233694A JPH0839222A JP H0839222 A JPH0839222 A JP H0839222A JP 19233694 A JP19233694 A JP 19233694A JP 19233694 A JP19233694 A JP 19233694A JP H0839222 A JPH0839222 A JP H0839222A
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Japan
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cooling
slab
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cast slab
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JP19233694A
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Yoshikatsu Nohara
由勝 野原
Hiromitsu Haga
裕充 芳賀
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B1/00Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations
    • B21B1/46Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling metal immediately subsequent to continuous casting
    • B21B1/463Metal-rolling methods or mills for making semi-finished products of solid or profiled cross-section; Sequence of operations in milling trains; Layout of rolling-mill plant, e.g. grouping of stands; Succession of passes or of sectional pass alternations for rolling metal immediately subsequent to continuous casting in a continuous process, i.e. the cast not being cut before rolling

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  • Continuous Casting (AREA)
  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 双ロール連続鋳造機で製造される薄鋳片を、
特に、最も温度ムラの大きい鋳片端部を温度制御して鋳
片全体を均一温度にし、鋳片の割れ欠陥を防止し、高品
質な鋳片を製造することにある。 【構成】 双ロール連続鋳造機より出た鋳片の幅方向に
設けられた、鋳片2の温度分布を測定する板幅方向温度
分布検出部3、31と、板幅方向温度分布検出部3、3
1の検出データに基づき鋳片2端部の冷却量を演算する
冷却量演算部4と、演算された冷却量に基づき鋳片2端
部を冷却する可変冷却機構5とを備えることを特徴とす
る双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双ロール連続鋳造機鋳
片幅方向温度均一化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、双ロール式連続鋳造機はベッセ
マー式連続鋳造法を応用した装置として知られており、
水冷された一対のロール間に溶融金属を注入して凝固さ
せ、これを引き出すことにより、金属薄板を製造してい
る。
【0003】ところがこの種の双ロール式連続鋳造機に
よる薄板の製造においては、薄板の温度分布は図1に示
す如く、板のエッジ部に温度上昇が見られる。例えば6
0t/hrの処理能力の時、普通鋼では鋳片の両側10
0mm程度に0〜150℃程度、またステンレス鋼では
鋳片の両側50mm程度に0〜50℃程度の温度上昇が
生じていた。
【0004】これは、一つには、ロールの端部にロール
から溶融金属が流出する事を防止するため、サイド堰が
設けられる構成となっており、鋳造される鋳片の端部の
冷却が不十分な場合が生じやすいためである。また、連
続鋳造機に注入された溶融金属の保有熱により双ロール
が加熱され、ロールプロフィールが変わり、ロール間の
間隔がロール軸方向に関して経時的に均一でなくなるた
めである。すなわち、このようなロールギャップで凝固
シェルを圧下すると凝固シェルに加わる圧下力に偏差が
生じ板の幅方向に温度ムラが生じる。特に普通鋼では、
変態挙動を伴うため、温度変動・温度ムラは鋳片の割れ
欠陥につながり、連続鋳造機の下流の設備による鋳片・
圧延材のコイリングに影響を与える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の双ロール鋳造機
は、温度ムラが発生しやすかったが主に、ステンレス鋼
を対象としており、変態による悪影響は少なく、均一化
のための方策は必要性が無かった。しかし、特に普通鋼
では、変態挙動を伴うため、温度変動・温度ムラは鋳片
の割れ欠陥につながり、下流の設備による鋳片・圧延材
のコイリングに影響を与えるため、対策を講じる必要が
ある。
【0006】鋳造幅方向に温度の均一化を図る対策とし
て、まず誘導加熱を用いて均一化を図ることが考えら
れ。しかし、設備投資コストも大きく、かつ、昇温速度
応答性及び入熱効率も悪い。冷却水の噴射諸方式では、
水蒸気によるスケールの発生を伴い、鋳造後の雰囲気制
御が困難となるという欠点が考えられる。
【0007】そこで本発明は、双ロールによる連続鋳造
機でステンレス鋼および普通鋼の薄板を連続鋳造する際
に、製造される鋳片の温度変動・温度ムラを防止し、鋳
片の割れ欠陥を防止し、高品質な鋳片を製造することに
あり、具体的には、最大の温度ムラが生じる鋳片端部を
特に温度制御する事により鋳片全体を均一温度にしよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記に鑑み提
案されたもので、その要旨とするところは、双ロール連
続鋳造機より出た鋳片の幅方向に設けられた鋳片の温度
分布を測定する板幅方向温度分布検出部と、板幅方向温
度分布検出部の検出データに基づき鋳片端部の冷却量を
演算する冷却量演算部と、演算された冷却量に基づき鋳
片端部を冷却する可変冷却機構とを備えることを特徴と
する双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置であ
る。
【0009】上記可変冷却機構において、鋳片両端部よ
り鋳片に沿って鋳片中心に向かって駆動する駆動機構に
より、前記対の冷却パネルを進退可能としたものであ
り、またこの可変冷却機構を2個以上設けたものであ
り、更に前記2個以上設けている可変冷却機構の冷却効
率の異なる冷却パネルを使用する双ロール連続鋳造機鋳
片幅方向温度均一化装置である。
【0010】また、縦断面コ字形状の冷却パネルとし、
鋳片端部をコ字形内方に進退可能とした冷却パネルを用
いた双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置であ
る。
【0011】更に、鋳片端面と対抗する冷却パネル表面
を黒体化処理した双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均
一化装置である。
【0012】また、双ロール連続鋳造機より出た鋳片の
幅方向に設けている鋳片の温度分布を測定する板幅方向
温度分布検出機と、板幅方向温度分布検出機の検出デー
タに基づき鋳片端部の冷却量演算部と、鋳片に当接し鋳
片幅方向全体を冷却する冷却ロールよりなる可変冷却機
構とからなり、該冷却ロールのロール幅方向に分割形成
された複数の内部冷却水流路域を有し、該冷却水流路域
がロール幅中心に対し対称に形成すると共に、対称位置
の冷却水流路域を同一の冷却配管に接続し、前記冷却量
演算部に基づいて各冷却水流路域の冷却量を制御するこ
とを特徴とする双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一
化装置である。
【0013】更に、冷却域をロール幅方向に分割形成さ
れた複数の内部冷却水流路域が、ロール幅中心に対し対
称に形成すると共に、対称位置の冷却水流路域を同一の
冷却配管に接続する双ロールと、双ロール連続鋳造機よ
り出た鋳片の幅方向の温度分布を測定する板幅方向温度
分布検出機と、板幅方向温度分布検出機の検出データに
基づき鋳片幅方向の冷却量演算装置と、冷却量演算装置
に基づき各冷却水流路の冷却量を制御することを特徴と
する双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置であ
る。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、双ロール連続鋳造機
より出た鋳片の幅方向の温度分布を測定する板幅方向温
度分布検出機によって鋳片幅方向の温度分布を検出する
ことにより鋳片の幅方向の温度分布を測定する。そして
この際、鋳片からはずれる位置では温度の下降が大きい
ため鋳片の幅方向端部を把握出来る。さらに、鋳片の端
部の温度分布を測定出来る他に、幅方向中心部まで正確
に温度分布を把握できる。従ってこの温度分布の測定デ
ータに基づいて、鋳片の幅方向端部位置の冷却幅および
冷却量を正確に冷却量演算部で演算できる。そして、こ
の演算された冷却量演算部のデータに基づき可変冷却機
構で鋳片幅方向端部を冷却する。従って鋳片の幅方向端
部と幅方向中心の温度分布を均一にする事が出来る。
【0015】請求項2記載の発明では、可変冷却機構と
して冷却パネルを鋳片端部より鋳片中央に向かって駆動
機構により進退可能となっており、鋳片端部の高温域の
部分のみに冷却パネルを進出させこの部分選択的に冷却
する事で鋳片の鋳片幅方向温度均一化を簡易に行うこと
が出来、鋳片全体の温度下降を防止出来るため、その後
に設けるインライン圧延機の入側温度確保が容易とな
る。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
可変冷却機構を複数設けることにより、鋳片端部の温度
制御を広範囲に行うことが出来る。例えば一方の冷却パ
ネルを鋳片端部の温度アップの位置全体を覆い、他の冷
却パネルを温度ピーク部分より外側を覆うように設定す
ることができ、より均一な鋳片温度分布を得ることが出
来、冷却不足或いは過冷却の部分の発生を防止する。
【0017】また各冷却パネルを請求項4記載に記載の
発明の如く、冷却効率を異なるように設定する。例えば
第1の冷却パネルの冷却効率を1とした場合に第2の冷
却パネルの冷却効率を1/2とする場合、或いは冷却パ
ネル自体の鋳片幅方向に冷却効率を変化させて設ける構
成とすることにより、より鋳片幅方向の温度を均一に制
御することが出来、フラットな鋳片温度分布を得ること
ができる。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項2記載の
可変冷却機構に用いる冷却パネルを断面コ字形状の冷却
パネルとしていることにより、鋳片端部を上下面より効
率よく吸熱する事が出来る。
【0019】また請求項6記載の発明では、冷却パネル
の鋳片端面と対抗する表面を黒体化処理することより効
率的に吸熱を図ることが出来る。
【0020】請求項7記載の発明では、鋳片の幅方向温
度の均一化は、鋳片に当接し鋳片幅方向全体を冷却する
冷却ロールよりなる可変冷却機構で行い、該冷却ロール
の冷却構造は、ロール幅方向に分割形成された複数の内
部冷却水流路域が、ロール幅中心に対し対称に形成する
と共に、対称位置の冷却水流路域を同一の冷却配管に接
続している。従って、ロール幅中心に対し対称の位置の
各冷却水流路域は同一の冷却水源に供給されほぼ鋳片の
端部は均一な温度を維持出来る。また各冷却水流路域に
供給する冷却水の流量、温度を制御することで鋳片の幅
方向に均一な温度分布を得ることが出来る。
【0021】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
ロールを双ロール連続鋳造機の冷却ロールに使用するも
のであり、鋳造され鋳片幅方向温度ムラを検知し、双ロ
ール連続鋳造機の冷却ロールの冷却量を変化させて、鋳
片幅方向温度の均一化を図るものである。また、冷却ロ
ールの冷却量を変化させることにより、冷却ロールの冷
却能力を高め、冷却ロールの熱膨張を制御し冷却ロール
の全幅に亘りロールクラウンを制御することが可能とな
り鋳片の形状精度向上とともに割れ、皺等の欠陥のない
良質な金属薄板を得ることが出来る。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図2は第1の実施例を示す概略図である。本発
明に係る双ロール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置
において、種々の演算、冷却パータンの決定等は、CP
U(中央演算装置),ROM(リードオンリーメモ
リ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、入出力制御
装置等を有するコンピュータ(図示せず)により行われ
る。
【0023】双ロール連続鋳造機の冷却ロール1で製造
された鋳片2の表裏面の温度を測定する入側の板幅方向
温度分布検出部3が設けられている。入側の板幅方向温
度分布検出部を出た鋳片2は、可変冷却機構5を経てピ
ンチロール6、出側の板幅方向温度分布検出部31を経
てインライン圧延機7に供給される。
【0024】鋳片の幅方向の温度均一化の機構を、図3
の平面図で説明すると、鋳片2の端部を冷却する可変冷
却機構5の前後の入側、出側にそれぞれ板幅方向温度分
布検出部3,31が設けられており、可変冷却機構の前
後の鋳片2の幅方向の温度分布を測定している。この板
幅方向温度分布検出部3,31は、例えばサーモビュア
等の公知の温度計測器を用いるが、温度データを得るこ
とが出来れば良く特に種類等は限定しない。
【0025】また、板幅方向温度分布検出部3、31で
検出した検出データは、例えば鋳片の位置と鋳片中心部
と鋳片2端部の温度差を検出する。次いで冷却量演算部
4で、前述の検出データに基づき鋳片2端部位置の冷却
量を決定し、この冷却量を後述する可変冷却機構5の冷
却能力を比較演算し、可変冷却機構5による抜熱冷却量
等の冷却パターンを決定する。例えば可変冷却機構5と
して図3に示す如く冷却パネル50、51を用いた場合
には、冷却パネル50、51の移動量の変更などのパタ
ーンを決定するが、各冷却パネル50、51の冷却水の
量の増減等の冷却能力の変更をも併せて行えば更に良好
な制御が可能となる。
【0026】次に可変冷却機構5について述べる。可変
冷却機構5は、鋳片の脇部に位置する2対の冷却パネル
50、51と、冷却パネル50、51を鋳片両端部よ
り、鋳片に沿って鋳片幅中心に向かって駆動する駆動機
構53、54と、2対の冷却パネル50、51を冷却す
る冷却装置55、56よりなる。
【0027】冷却パネル50、51の形状は、幅断面コ
字形状に形成し、冷却パネル50、51を鋳片に向かっ
て進出させたとき、コ字形状の内方の空間内に鋳片端部
を挿入可能としている。また冷却パネル50、51は、
例えば銅製により製造し、コ字形状の内面の鋳片に対向
する表面部分について、酸化、炭化等適宜手段により黒
体化処理57を施して抜熱性能を向上させている。
【0028】なお、冷却パネルの抜熱能力は、上述の実
施例に示す如く2対の冷却パネル50、51を用いた場
合、複数対の抜熱性能が同一の冷却パネルを用いること
はもちろん、異なる抜熱性能のものを用いることもで
き、例えば冷却パネル50を冷却パネル51の倍に設計
することもできる。この場合、大まかな抜熱を冷却パネ
ル50で行い、細かな微調整を冷却パネル51で行い、
よりフラットな温度分布を得ることが出来る。従って冷
却パネルは1対に限らず2対以上設ける方がより鋳片の
温度の均一化がはかれることはいうまでもない。また鋳
片の両端部がほぼ同様の温度上昇が生じる場合がほとん
どであるが、一方の鋳片端部の温度上昇が大きい場合、
対の冷却パネルをそれぞれ別に制御し、鋳片全体の温度
の均一化を図ることも出来る。
【0029】また冷却パネルの抜熱能力を変化させる方
法として、上述の他、図4に示す冷却パネル52の如く
冷却面積を変化させる構造のもの、或いは冷却パネル自
体に供給する冷却装置55、56のいずれかまたは両方
の冷却水の温度或いは水量を変化させ冷却能力を変化さ
せて、鋳片の温度の均一化を図れる抜熱能力を得ること
ができる。
【0030】冷却パネル50、51を駆動する駆動機構
53、54は、例えば油圧、エアのシリンダ、或いはモ
ータ等の電気源の駆動装置等より製作され、前述した冷
却量演算部4で得た冷却パターンに基づき駆動機構5
3、54を駆動制御する駆動制御装置58、59により
制御されている。
【0031】第1の実施例は上述のように構成し、双ロ
ール連続鋳造機の冷却ロール1で製造された鋳片2の端
部表面に温度異常を入側の板幅方向温度分布検出部3で
検知した場合、鋳片の位置と鋳片中心部と鋳片2端部の
温度差を検出データとして検出する。次いでこの検出デ
ータを冷却量演算部4で、鋳片2端部位置の冷却量を決
定し、鋳片の進行速度を考慮して、可変冷却機構5によ
る抜熱冷却量等の冷却パターンを決定する。
【0032】この冷却パターンに基づき、鋳片2の移動
速度を考慮に入れながら駆動制御装置58、59により
制御された駆動機構53、54で冷却パネル50、51
で鋳片2の端部を冷却する。冷却された鋳片2は出側の
板幅方向温度分布検出部31で再度表面温度分布を測定
され冷却が不足している場合には、冷却パネル50、5
1の冷却量の修正を行い、より温度の均一化を図ること
が出来る。
【0033】なお上述実施例では、板幅方向温度分布検
出部は入側、出側の両方に設けているが必ずしも両方を
設ける必要が無く、一方のみで十分温度の均一化が可能
である。但し入側の板幅方向温度分布検出部を設ける方
が鋳片2の移動に伴ってより正確な温度の均一化が図れ
ることはいうまでもない。
【0034】図5は第2の実施例を示すものであり、図
2の可変冷却機構5として冷却ロールを用いるものであ
る。この冷却ロール8は、ロール幅方向に5個の内部冷
却水流路域801、802、803、804、805が
形成されており、ロール幅中心に対し対称に位置する内
部冷却水流路域801、805、内部冷却水流路域80
2、804および内部冷却水流路域803がそれぞれ独
立した同一の冷却配管に接続されている。
【0035】また、各内部冷却水流路域801、80
2、803、804、805は、図に示すように筒状の
ロールスリーブ81と、冷却水配管82を内蔵している
ロール軸83間を、スペーサ84および仕切板85より
構成している。
【0036】仕切板85内に流路86を確保し、冷却水
配管82の冷却水をそれぞれの内部冷却水流路域80
1、802、803、804、805と接続している。
この仕切板85はパッキン、ボルト、キーで固定し、回
転力を伝達しながら、各水流路域を区画し、ロールスリ
ーブ81の熱変形にもフレシキブルな構造となってい
る。
【0037】冷却ロール8のロール軸83は軸受87で
支持されており冷却ロール8を回転可能としている。ロ
ール軸83内の冷却水配管82は、入側、出側のそれぞ
れスイベルジョイント88、および出口側に流量調整弁
89を介し、外部の上述した第一の実施例と同様の冷却
装置55(56)に接続されている。ここで、流量調整
弁89を冷却配管の出口側に設けているのは、内部冷却
水流路域801、805、および内部冷却水流路域80
2、804の各流量を同一とし、ほぼ対の各内部冷却水
流路域で同一の抜熱効果を得る目的のもとに設けられた
ものである。
【0038】なお、上述の実施例では、内部冷却水流路
域を5つ設けているが3つ、或いは7つ等鋳片の幅に応
じて適宜数設ける構成でも良い。また仕切板85は、隣
合する内部冷却水流路域の冷却水を仕切るものであり、
仕切板85の表面をテフロン樹脂で被覆することによ
り、内部冷却水流路域間の断熱効率を高め、各内部冷却
水流路域ごとの冷却能力制御をより確実にすることがで
きる。
【0039】更に、ロールスリーブ81の内部冷却水流
路域を設けている位置は、図5に示す如く、中心側の内
部冷却水流路域程、冷却ロール表面から深い位置となっ
ている。これは鋳片中央部側は温度上昇は少なく、あま
り冷却の制御の必要性がなく、その後のインライン圧延
機7の入側温度確保のため、マイルドなコントロールを
図るためである。
【0040】この第2の実施例を用いた可変冷却機構を
用いると、鋳片2の中心から対称の位置の部分は同一冷
却量となり確実に鋳片端部を冷却できる。また冷却ロー
ル8は、直接鋳片2に接触するため抜熱効率が向上し、
温度が高い鋳片端部分を同一の内部冷却水流路域に接触
抜熱することにより、ほぼ均一な鋳片温度状態を得るこ
とができる。更に鋳片2の中心から対称の位置の部分の
冷却水量を制御でき、出側の温度分布をフィードバック
した温度制御が可能であり、板幅方向の温度の均一分布
をより確実に行うことが出来る。
【0041】なお第2の実施例に示すロールを双ロール
連続鋳造機の冷却ロール1に使用し金属薄板を連続鋳造
をすることもできる。この場合、冷却ロール1の直下
(鋳片引き出し側)に板幅方向温度分布検出部を設け、
この板幅方向温度分布検出部の検出データに基づき冷却
ロールの内部冷却水流路域の冷却量を制御しながら鋳片
を製造する。従って、冷却ロールの冷却量を制御するこ
とにより、ロールの熱膨張を制御し冷却ロールの全幅に
亘りロール間の間隔を均一に制御することが可能となり
鋳片の形状精度向上とともに割れ、皺当の欠陥のない良
質な金属薄板を得ることができる。
【0042】なお、双ロール連続鋳造機には、上述の冷
却ロールでは、中心側の内部冷却水流路域程、冷却ロー
ル表面から深い位置となっているが、双ロール連続鋳造
機の冷却ロールでは大きな冷却能力が必要であることよ
り、各内部冷却水流路域は、冷却ロール表面から一定の
深さに形成することが効率的である。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述のように構成し、双ロール
連続鋳造機を出た鋳片に幅方向に温度ムラが生じていた
場合であっても、鋳片の温度を板幅方向温度分布検出部
で検出し、温度ムラ部分の鋳片部分を冷却し、鋳片の温
度を均一化することが出来ることより、組織変態挙動に
よる割れの発生を防止出来、特に普通鋼の製造に有益で
ある。
【0044】また、鋳片の温度を均一化出来るため、そ
の後の圧延の際の、圧延変形抵抗分布を吸収でき、形状
の乱れを防止できる。更に、鋳片の端部の冷却遅れの影
響を回避でき、鋳造組織の均質性を確保でき高品質の鋳
片を製造できる。
【0045】可変冷却機構として冷却パネルを用いたも
のにあっては、簡易な構成で鋳片端部の温度変化に対し
迅速にかつ効率的に冷却でき、従来の連続鋳造装置を容
易に改造することが出来る。また冷却ロールを使用した
ものにあっては、接触による吸熱であり効率的に抜熱が
行え、温度の均一化がより確実に行える。
【0046】双ロールに本発明の冷却ロールを使用し、
連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化を図った場合には、連
続鋳造機を出た鋳片の温度変化を即座に冷却ロールにフ
ィードバックし、より最適な冷却状態を得ることが出来
ることより、鋳片幅方向温度を均一化した高品質な鋳片
を提供することが出来る他、適正な冷却量を確保出来る
ことより、ロールクラウン量をコントロールすることが
出来る等優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】双ロール連続鋳造機よりでた鋳片の幅方向の温
度分布を示す図。
【図2】第1の実施例の全体を示す概略正面図。
【図3】第1の実施例の全体を示す平面説明図。
【図4】第1の実施例に用いる冷却パネル部分の斜視
図。
【図5】第2の実施例に用いる冷却ローラの断面図。
【符号の説明】
1 冷却ロール 2 鋳片 3、31 板幅方向温度分布検出部 4 冷却量演算部 5 可変冷却機構 50、51、52 冷却パネル 53、54 駆動機構 55、56 冷却装置 57 黒体化処理 58、59 駆動制御装置 6 ピンチロール 7 インライン圧延機 8 冷却ロール 801〜805 内部冷却水流路域 81 ロールスリーブ 82 冷却水配管 83 ロール軸 84 スペーサ 85 仕切板 86 流路 87 軸受 88 スイベルジョイント 89 流量調整弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B22D 11/16 104 V C21D 9/00 101 W 9352−4K 9/573 101 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双ロール連続鋳造機より出た鋳片の幅方向
    に設けられた、鋳片の温度分布を測定する板幅方向温度
    分布検出部と、 板幅方向温度分布検出部の検出データに基づき鋳片端部
    の冷却量を演算する冷却量演算部と、 演算された冷却量に基づき鋳片端部を冷却する可変冷却
    機構と、備えることを特徴とする双ロール連続鋳造機鋳
    片幅方向温度均一化装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の可変冷却機構において、
    鋳片両端部より鋳片に沿って鋳片中心に向かって駆動す
    る駆動機構により進退する対の冷却パネルにより構成し
    ていることを特徴とする双ロール連続鋳造機鋳片幅方向
    温度均一化装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の可変冷却機構を2個以上
    設けたことを特徴とする双ロール連続鋳造機鋳片幅方向
    温度均一化装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の可変冷却機構として冷却効
    率の異なる冷却パネルを使用することを特徴とする双ロ
    ール連続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置。
  5. 【請求項5】縦断面コ字形状の冷却パネルとし、鋳片端
    部をコ字形内方に進退可能とした冷却パネルを用いたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の双ロール連続鋳造機鋳
    片幅方向温度均一化装置。
  6. 【請求項6】鋳片端面と対抗する冷却パネル表面を黒体
    化処理したことを特徴とする請求項2記載の双ロール連
    続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置。
  7. 【請求項7】双ロール連続鋳造機より出た鋳片の幅方向
    に設けられた、鋳片の温度分布を測定する板幅方向温度
    分布検出機と、 板幅方向温度分布検出機の検出データに基づき鋳片端部
    の冷却量演算部と、 鋳片に当接し鋳片全体を冷却する冷却ロールよりなる可
    変冷却機構とからなり、 該冷却ロールのロール幅方向
    に分割形成された複数の内部冷却水流路域を有し、該冷
    却水流路域がロール幅中心に対し対称に形成すると共
    に、対称位置の冷却水流路域を同一の冷却配管に接続
    し、前記冷却量演算部に基づいて各冷却水流路域の冷却
    量を制御することを特徴とする双ロール連続鋳造機鋳片
    幅方向温度均一化装置。
  8. 【請求項8】冷却域をロール幅方向に分割形成された複
    数の内部冷却水流路域が、ロール幅中心に対し対称に形
    成すると共に、対称位置の冷却水流路域を同一の冷却配
    管に接続する双ロールと、 双ロール連続鋳造機より出た鋳片の幅方向に設けられ
    た、鋳片の温度分布を測定する板幅方向温度分布検出機
    と、 板幅方向温度分布検出機の検出データに基づき鋳片幅方
    向の冷却量演算装置と、冷却量演算装置に基づき各冷却
    水流路の冷却量を制御することを特徴とする双ロール連
    続鋳造機鋳片幅方向温度均一化装置。
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