JPH09192493A - ビス(オキサラト)ボレート - Google Patents

ビス(オキサラト)ボレート

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JPH09192493A
JPH09192493A JP9001788A JP178897A JPH09192493A JP H09192493 A JPH09192493 A JP H09192493A JP 9001788 A JP9001788 A JP 9001788A JP 178897 A JP178897 A JP 178897A JP H09192493 A JPH09192493 A JP H09192493A
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condensation reaction
reaction
oxalato
borate
mmol
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Withdrawn
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JP9001788A
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English (en)
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Claude Fuerbringer
クラウデ・フュールブリンガー
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F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
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Publication date
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    • C07C67/28Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/293Preparation of carboxylic acid esters by modifying the hydroxylic moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B37/00Reactions without formation or introduction of functional groups containing hetero atoms, involving either the formation of a carbon-to-carbon bond between two carbon atoms not directly linked already or the disconnection of two directly linked carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/48Preparation of compounds having groups
    • C07C41/50Preparation of compounds having groups by reactions producing groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/51Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition
    • C07C45/511Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups
    • C07C45/513Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by pyrolysis, rearrangement or decomposition involving transformation of singly bound oxygen functional groups to >C = O groups the singly bound functional group being an etherified hydroxyl group
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腐食性、有毒性、廃水の汚染、要求純度への
不到達などの諸問題を有しない触媒系の提供。 【解決手段】 次式(I): 【化3】 で示されるビス(オキサラト)ボレートを含む縮合反応
におけるプロトン性酸触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フリーデル・クラ
フツ縮合反応、アセタール類とビニル−若しくはプロペ
ニルエーテル類とのビニルエーテル縮合反応(カロチノ
イド合成における中間体の製造用)、又はフェノール類
のアシル化反応である縮合反応における、次式(I):
【0002】
【化2】
【0003】で示されるビス(オキサラト)ボレートを
含む縮合反応用のプロトン性酸触媒に関する。
【0004】フリーデル・クラフツ縮合反応の例とし
て、4−ヒドロキシ−2−メチル−ナフタレン−1−イ
ル・ベンゾエートをイソフィトールと反応させて、4−
ヒドロキシ−2−メチル−3−(3,7,11,15−
テトラメチル−ヘキサデカ−2−エニル)−ナフタレン
−1−イル・ベンゾエート(ジヒドロ−ビタミンK1
ノベンゾエート)を得る反応、及びトリメチルヒドロキ
ノンをイソフィトールと反応させて、d,l−α−トコ
フェロール(ビタミンE)を得る反応を挙げることがで
き、カロチノイド合成における中間体の製造のための、
アセタール類とビニル−又はプロペニルエーテル類のビ
ニルエーテル縮合反応の例として、アセトアルデヒドジ
メチルアセタール又は(E)−1,1,4,4,−テト
ラメトキシ−ブタ−2−エンとメチルプロペニルエーテ
ルの反応、又は13−(2,6,6−トリメチル−シク
ロヘキセン−1−イル)−2,7,11−トリメチル−
トリデカ−2,6,8,10,12−ペンタエン−2−
イン−1−アル ジエチルアセタールとエチルビニルエ
ーテルの反応を挙げることができ、そしてフェノール類
のアシル化反応の例として、d,l−α−トコフェロー
ルからの酢酸d,l−α−トコフェロールの製造を挙げ
ることができる。
【0005】
【従来の技術】種々のフリーデル・クラフツ縮合反応を
行う方法が文献に既に記述されており、触媒として、ハ
ロゲン化水素酸(例えば、塩酸及びトリクロロ酢酸な
ど)のようなプロトン酸、塩化アルミニウム、三フッ化
ホウ素、塩化鉄及び塩化亜鉛などのルイス酸、又は塩化
亜鉛と強プロトン酸の混合物などのこれらの2種の酸の
混合物を用いて実施している。
【0006】既知のこれらの方法は、すべて重大な欠点
を有する:すなわち、すべての方法で腐食問題が起こ
る。三フッ化ホウ素を使用する場合はそのフッ化ホウ素
付加物の更に加えた毒性問題があり、鉄又は亜鉛を使用
する場合は、鉄又は亜鉛イオンに伴う、今日もはや許容
されない廃水の汚染問題がある。
【0007】ビニルエーテル縮合反応は通常ルイス酸で
実施するため、ルイス酸でのフリーデル・クラフツ縮合
反応の上記の欠点は、この種の反応の際にも起こる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、既知の方法の欠点を有しない、前述の縮合反応
用の触媒系の提供である。すなわち、このような触媒系
は、腐食性を示さず、毒性を示さず、環境を汚染せず、
そして可能な限り選択的にかつ高収率で目的とする反応
に触媒作用を及ぼすことが必要である。更に、該触媒系
は、ほんのわずかな触媒量で活性を示し、容易に分離で
きなければならない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の範囲では、本目
的は、上記の式(I)のビス(オキサラト)ボレートを
含む縮合反応用のプロトン酸触媒を用いることにより達
成する。
【0010】
【発明の実施の形態】縮合反応は、反応の種類(フリー
デル・クラフツ縮合反応、ビニルエーテル縮合反応又は
フェノール類のアシル化反応)及び出発物質の種類に依
存して、約0〜140℃の間の温度で、溶媒の存在又は
不在下で、実施し得る。フリーデル・クラフツ縮合反応
は、約80〜140℃、好ましくは約85〜120℃の
間、特に該反応混合物の還流温度で実施することが好都
合である。一方、ビニルエーテル縮合反応は、約0〜4
0℃、好ましくは約15〜25℃の間、特に室温付近で
溶媒の不在下で実施することが好都合である。
【0011】本発明の範囲の適切な溶媒として、芳香族
炭化水素(例えば、トルエン及びキシレンなど)、ハロ
ゲン化芳香族炭化水素(例えば、クロロベンゼンな
ど)、脂肪族カルボン酸エステル類(例えば、酢酸エチ
ル及び酢酸イソプロピルなど)、脂肪族エーテル類(例
えば、メチルt−ブチルエーテル及びジイソブチルエー
テルなど)が挙げられ、同様に、約80〜140度の間
の沸点を有する脂肪族ケトン類及び環状ケトン類(例え
ば、ジエチルケトン、メチルイソプロピルケトン及びシ
クロペンタノンなど)を挙げることができる。トルエン
及び酢酸イソプロピルが、好ましい。
【0012】本発明によると、該縮合反応は、触媒とし
てビス(オキサラト)ボレート約0.1〜6、好ましく
は約0.2〜4、特に約0.3〜3mol %の(それぞ
れ、出発物質ごとのモル量に基づく)存在下で実施する
ことができる。
【0013】本発明によると、該縮合反応において、4
−ヒドロキシ−2−メチル−ナフタレン−1−イル・ベ
ンゾエートをイソフィトールと反応させることが好まし
い。
【0014】更に、本発明によると、該縮合反応におい
て、トリメチルヒドロキノンをイソフィトールと反応さ
せることが好ましい。
【0015】加えて、本発明によると、該縮合反応にお
いて、13−(2,6,6−トリメチル−シクロヘキセ
ン−1−イル)−2,7,11−トリメチル−トリデカ
−2,6,8,10,12−ペンタエン−2−イン−1
−アル ジエチルアセタールをエチルビニルエーテルと
反応させることが好ましい。
【0016】上記の式(I)のビス(オキサラト)ボレ
ートは、Journal of Organometallic Chemistry, 329,
1-29(1987)から既知である。ビス(オキサラト)ボレー
トは、実施例1記載のようにして調製することができ、
それにより系内で調製をせず、単離した形態で用いるの
が有利である。
【0017】以下の実施例は、本発明を詳細に説明する
が、いかなる形においても制限しない。温度は、すべて
摂氏である。
【0018】
【実施例】
実施例1 1L フラスコ内のトルエン450mlに、シュウ酸13.
96g(150.36mmol)及び三酸化二ホウ素2.6
2g(37.59mmol)〔又はホウ酸トリメチル8.4
ml(75.2mmol)若しくはトリメトキシボロキシン
3.7ml(25.1mmol)〕を懸濁し、反応の生成水を
水分離器により連続的に分離しつつ、還流下に6時間撹
拌した。続いて、冷却した反応混合物をろ過し、固体残
渣を真空乾燥して、ビス(オキサラト)ボレートを70
%の収率で得た。
【0019】実施例2 500mlのスルホン化用フラスコ内のトルエン170ml
に、4−ヒドロキシ−2−メチル−ナフタレン−1−イ
ル・ベンゾエート28.398g(100mmol)及びビ
ス(オキサラト)ボレート127.4mg(0.569mm
ol)を入れた。反応混合物を98℃まで加熱し、続い
て、イソフィトール17.76g(56.9mmol)で1
5秒以内に処理した。
【0020】添加終了後、該反応混合物を、更に30分
間98℃で撹拌した。4−ヒドロキシ−2−メチル−3
−〔(E)−3,7,11,15−テトラメチル−ヘキ
サデカ−2−エニル〕−ナフタレン−1−イル・ベンゾ
エートの収率は、80%であった(イソフィトールでの
計算値;標準曲線に基づく反応混合物の直接的液体クロ
マトグラフィー(LC)同定による)。
【0021】実施例3 200mlのスルホン化用フラスコに、(E)−1,1,
4,4−テトラメトキシ−ブタ−2−エン35.240
g(200mmol)及びビス(オキサラト)ボレート1.
343g(6mmol)を、撹拌しながら入れた。メチルプ
ロペニルエーテル28.840g(400mmol)を、続
いて、4時間以内に室温で滴下し、滴下終了後、混合物
を更に30分間放置して反応させた。
【0022】反応混合物を、その後、水300ml及び1
5%塩酸2mlで処理し、得られたメタノールを蒸留し
た。15%水酸化ナトリウムの溶液12mlを15分以内
に添加し、次いで該混合物を更に30分間80℃で撹拌
した。冷却した反応混合物を、その後、ろ過し、乾燥さ
せて、2,7−ジメチル−2,4,6−(E,E,E)
オクタトリエンジアールを67%の収率で得た(LC分
析)。
【0023】実施例4 100mlのスルホン化用フラスコに、アセトアルデヒド
ジメチルアセタール27.04g(300mmol)及びビ
ス(オキサラト)ボレート282mg(1.26mmol)を
入れ、その後メチルプロペニルエーテル7.21g(1
00mmol)を2時間以内に室温で滴下した。反応混合物
を1時間かけて40℃まで温めた後、室温まで放置冷却
して、1,1,3−トリメトキシ−2−メチル−ブタン
を得た;ガスクロマトグラフィー(GC)分析による
と、1,1,3−トリメトキシ−2−メチル−ブタンの
含量は70%であった。
【0024】実施例5 100mlのスルホン化用フラスコに、13−(2,6,
6−トリメチル−シクロヘキセン−1−イル)−2,
7,11−トリメチル−トリデカ−2,6,8,10,
12−ペンタエン−2−イン−1−アル5.0g(1
4.3mmol)、オルトギ酸トリエチル3.1ml(18.
2mmol)及びビス(オキサラト)ボレート89.5mg
(0.4mmol)の混合物を入れた。反応混合物を、15
℃で1時間撹拌し、続いてこの温度でエチルビニルエー
テル1.9ml(19.7mmol)を滴下し、次いで更に1
5分間撹拌した。13,15,15−トリエトキシ−
3,7,12−トリメチル−1−(2,6,6−トリメ
チル−シクロヘキサ−1−エニル)−ペンタデカ−1,
3,5,7,11−ペンタエン−9−インの収率は、8
0%であった。
【0025】実施例6 750mlのスルホン化用フラスコ内のトルエン180ml
に、トリメチルヒドロキノン60.88g(400mmo
l)及びビス(オキサラト)ボレート2.81g(1
2.53mmol)を入れた。反応混合物を、続いて、アル
ゴン零囲気下に還流して加熱し、その後イソフィトール
147.76ml(400mmol)を、2時間、連続して滴
下した。その添加終了後、該反応混合物を更に30分間
還流下で加熱し、次いで、冷却後に、ヘキサン200ml
を添加した。該反応混合物を続いてメタノール/水で抽
出し、GC分析にかけると、溶媒蒸留後に88.0%の
含有量を有する粗d,l−α−トコフェロール104.
5gが残留した。収率は、92%であった。
【0026】実施例7 100mlのスルホン化用フラスコ内に、トコフェロール
43.00g(100mmol)、無水酢酸11.40g
(110mmol)及びビス(オキサラト)ボレート94mg
(0.5mmol)の混合物を入れ、反応混合物をアルゴン
零囲気下に還流して1時間加熱した。ロータリーエバポ
レーターを用いて濃縮した後に、含有量87%を有する
粗酢酸d,l−α−トコフェロール47.2gが残留し
た。収率は、92%であった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式(I): 【化1】 で示されるビス(オキサラト)ボレートを含む縮合反応
    用のプロトン性酸触媒。
  2. 【請求項2】 該縮合反応が、フリーデル・クラフツ縮
    合反応、アセタール類とビニル−若しくはプロペニルエ
    ーテル類とのビニルエーテル縮合反応、又はフェノール
    類のアシル化反応である、請求項1記載の化合物。
JP9001788A 1996-01-12 1997-01-09 ビス(オキサラト)ボレート Withdrawn JPH09192493A (ja)

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CH00096/96 1996-01-12
CH9696 1996-01-12

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DE59713008D1 (de) 2009-07-09

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