JPH09191841A - しゃり玉製造装置 - Google Patents

しゃり玉製造装置

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JPH09191841A
JPH09191841A JP8007003A JP700396A JPH09191841A JP H09191841 A JPH09191841 A JP H09191841A JP 8007003 A JP8007003 A JP 8007003A JP 700396 A JP700396 A JP 700396A JP H09191841 A JPH09191841 A JP H09191841A
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molding
ball
forming
piece
cooked rice
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JP8007003A
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Inventor
Tadao Mashita
忠雄 真下
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Edogawa Kinzoku Seisakusho Kk
Original Assignee
Edogawa Kinzoku Seisakusho Kk
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 しゃり玉の米飯密度を内部を低密度、表面層
を高密度にして食感を向上し、その生産性を容易に向上
できる安価なしゃり玉製造装置の提供。 【解決手段】 ホッパからコンベア上に排出した米飯は
その上で成形ローラにより帯状に成形されてしゃり玉成
形具70上に供給される。成形部が設定距離移動する
と、成形部の移動方向後方に設けられた被検知部を検知
手段が検知して、コンベアが停止し、カッタが下降して
所定量の米飯に切断してしゃり玉成形具上に落下する。
駆動機構を駆動させると昇降杆が下降を開始してしゃり
玉成形具を直方体状の凹部内に引込み、しゃり玉成形具
の4個の成形片を断面略方形状に屈折し、各成形片の成
形面でしゃり玉の周囲全体から押圧され食感の高い一又
は複数のしゃり玉を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米飯を押圧してに
ぎり寿司や稲荷寿司等の寿司のしゃり玉を成形するため
のしゃり玉成形具に一定量の米飯を供給し、これを自動
的に押圧してしゃり玉を製造するためのしゃり玉製造装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のしゃり玉製造装置としては、原料
投入用ホッパ内に投入した米飯は、上から下方向に徐々
に狭くなる間隔をもって対面配設された左右一対の回転
する無端ベルト間に送られ、この無端ベルト間で押圧さ
れながら下方へ送られる。無端ベルトの下端の排出口に
はこの排出口を開閉するカッタが設けられ、無端ベルト
間で押圧された米飯は所定量で前記カッタで切断され、
下方のターンテーブルに複数個円陣状に列設した成形シ
リンダ内に落下する。前記カッタが間歇的に開閉するこ
とにより、所定量の米飯が間歇的に供給される。前記各
成形シリンダには下方からピストンが遊挿され、該ピス
トンは昇降自在に設けられ、例えばピストンの下端に設
けたローラを介して高低差のある無端状に形成されたエ
ンドレスレール状の案内路上を走行可能に設けられ、前
記ターンテーブルを駆動機構で間歇的に水平回転させる
ことにより、ピストンはエンドレスレール状の案内路上
を走行して所定の位置で周期的に上下動し、すなわち各
成形シリンダ内を上下動する。また、昇降するロッドの
下端に固定した押さえ部材を上方から成形シリンダ内に
挿脱自在に設け、この押さえ部材により、所定の位置で
成形シリンダ内の米飯を上方から押さえ付ける押さえ付
け機構を備えている。したがって、成形シリンダ内に上
部開口から所定量の米飯を供給した後、下方のピストン
を上昇させると同時に、上方の押さえ付け機構の押さえ
部材を下降して成形シリンダ内の米飯を押圧してしゃり
玉を成形するものである。その後、押さえ付け機構の押
さえ部材を上昇して成形シリンダから抜脱した後、ター
ンテーブルを回転することにより、ピストンがエンドレ
スレール状の案内路上を走行して上昇し、成形されたし
ゃり玉をターンテーブル上へ押し上げる(例えば、特公
昭59−15618号公報、特公平5−37615号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のしゃり玉製
造装置にあっては、成形シリンダ内に供給された米飯を
ピストンと押さえ付け機構の押さえ部材とで押し固めて
しゃり玉を成形するものであり、成形されたしゃり玉は
ピストンで成形シリンダ内の内周面を滑りながら押し上
げられる。この場合、しゃり玉が軟らかいと、成形シリ
ンダ内を滑りながら押し上げられるとき型崩れが生じて
美感を損なうのでピストンと押さえ付け機構との押圧力
を高めざる得ないものであった。しかし、ピストンと押
さえ付け機構との押圧力を高くしてしゃり玉を固くする
と、美味しくないという問題点があった。なぜなら、寿
司のしゃり玉の食感を高めるにはしゃり玉の表面層は型
崩れが生じないように所定の高密度が必要であるが、内
部は低密度の方が良いのであり、寿司のしゃり玉を型崩
れしない程度にしゃり玉の表面層を高密度にする適度な
押圧力でしゃり玉を成形する必要がある。この点、従来
のしゃり玉製造装置にあっては、成形シリンダ内の米飯
をピストンと押さえ付け機構で上下方向から押圧するの
で、上下からの押圧力はしゃり玉の米飯の内部を経て成
形シリンダの内周面に接するしゃり玉の表面層に伝わる
ことになるために、成形シリンダの内周面に接するしゃ
り玉の表面層を型崩れしないように固めるには大きな押
圧力を加えることになり、結果的にしゃり玉の内部をも
固めることになる。
【0004】さらに、上記のように成形されたしゃり玉
は既に内部まで固められているので、寿司タネを乗せて
寿司タネをしゃり玉に付着させるための二度握りをする
ことが難しく、また無理にすればしゃり玉はさらに固く
なり、益々食感が悪くなるという問題点があった。
【0005】また、従来のしゃり玉製造装置にあって
は、ターンテーブルに複数個の成形シリンダを設けるこ
とにより、一の成形シリンダ内へ米飯を供給する工程
と、他の成形シリンダ内に供給された米飯を押圧してし
ゃり玉を成形する工程とを同時に行うことにより生産性
を高めているが、実際にはしゃり玉を1個毎に間歇的に
成形するものであるので、しゃり玉の生産性の向上を図
るには限界があるという問題点があった。
【0006】また、複数個の各成形シリンダにはピスト
ンを設けているので、成形シリンダと同数のピストンを
必要とすることと、また通常の寿司のしゃり玉は楕円球
形、玉子形、変形した球形等の独特の形状を成している
のでこの独特な形状に成形するための成形シリンダの断
面形状は複雑になるゆえに、これらの通常の寿司のしゃ
り玉の独特な形状に対応するには成形シリンダとピスト
ンの加工費が高価であることなどの理由で従来のしゃり
玉製造装置は高価であった。また、上記の理由で、成形
シリンダとピストンの形状や大きさを容易に変えること
ができないので、種々の形状や大きさのしゃり玉に変更
することが難しいという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は叙上の問題点を解決する
ために開発されたもので、しゃり玉の各部の米飯密度を
寿司職人が握るしゃり玉に近いものにして食感の向上を
図ることを目的とし、また、しゃり玉の生産性を容易に
向上できることを目的とし、しゃり玉の形状や大きさを
容易に変向可能なしゃり玉製造装置を提供し、また、構
造が簡単で安価なしゃり玉製造装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるしゃり玉製造装置11は、米飯15
を投入するホッパ14と、このホッパ14より排出する
米飯を押圧して所定量の米飯15を供給する米飯供給部
12と、前記米飯供給部12より供給された米飯15を
しゃり玉に成形するしゃり玉成形具70を備える成形部
13から成り、前記しゃり玉成形具70は、しゃり玉の
外形を成形する成形面を形成した4個の成形片71,7
2,73,74を断面略方形状に屈折可能に連結すると
共に、前記4個の成形片のうち互いに対向する一対の成
形片(72,73)の対向面にしゃり玉の長手方向の横
断面形状を画定する略対称の凹面形状を成す成形面(7
2a,73a)をそれぞれ形成すると共に、前記しゃり
玉成形具70の各成形片を断面略方形状に屈折及び開放
する機構を備えた成形部13を設けたことを特徴とす
る。
【0009】また、前記しゃり玉成形具70は、しゃり
玉の外形を成形する成形面を形成した4個の成形片7
1,72,73,74を断面略方形状に屈折可能に連結
すると共に、前記4個の成形片のうち互いに対向する一
対の成形片(72,73)の対向面にしゃり玉の長手方
向の横断面形状を画定する略対称の凹面形状を成す成形
面(72a,73a)をそれぞれ形成し、他の対向する
一対の成形片(71,74)は当該一対の成形片(7
1,74)のうちの少なくとも一方の成形片に、平面又
は凹面を成す成形面(75a)を備えることもできる。
【0010】なお、前記成形部13は、前記しゃり玉成
形具70と共に直方体状の凹部31内を上下移動せしめ
る昇降杆32をしゃり玉成形具70の中央に位置する成
形片の裏面に連結すると共に、前記直方体状の凹部31
内に、しゃり玉成形具70が下降時にしゃり玉成形具の
中央に位置する成形片以外の成形片を押圧して断面略方
形状に屈折せしめ、且つしゃり玉成形具70が上昇復帰
してしゃり玉成形具70の各成形片の屈折を開放せしめ
るガイド壁35を設けることができる。
【0011】本発明の他のしゃり玉製造装置11におい
ては、米飯15を投入するホッパ14と、このホッパ1
4より排出する米飯を搬送するコンベア20と該コンベ
ア20上の米飯15を所定厚さに押圧する成形ローラ
と、この成形ローラにより押圧された米飯15を所定量
で切断するカッタを備えてなる米飯供給部12と、前記
米飯供給部12のコンベア20より搬出された米飯15
を載置し、この米飯15をしゃり玉に成形するしゃり玉
成形具70とを備える成形部13から成り、前記しゃり
玉成形具70は、前述した4個の成形片を断面略方形状
に屈折可能に連結したものでなり、前記しゃり玉成形具
70と共に直方体状の凹部31内を上下移動せしめる昇
降杆32をしゃり玉成形具70の中央に位置する成形片
の裏面に連結すると共に、前記直方体状の凹部31内
に、しゃり玉成形具70が下降時にしゃり玉成形具70
の中央に位置する成形片以外の他の3の成形片を押圧し
て断面略方形状に屈折せしめ、且つしゃり玉成形具70
が上昇復帰してしゃり玉成形具70の各成形片の屈折を
開放せしめるガイド壁35を設け、前記米飯供給部12
のコンベア20の搬出端下方を水平移動自在の成形部1
3を設け、前記成形部13の上面に成形部13の移動方
向に適宜間隔を配して2の被検知部51(51a,51
b)を配置すると共に、前記2の被検知部51(51
a,51b)を検知する検知手段50(50a,50
b)をそれぞれ設け、前記被検知部51(51a,51
b)の1を検知する検知手段50(50a,50b)の
検知信号により、前記成形部13の水平移動と、米飯供
給部12のしゃり玉成形具70上への米飯15の供給を
開始せしめると共に、他の被検知部51(51a,51
b)を検知する検知手段50(50a,50b)の検知
信号により、前記米飯供給部12によるしゃり玉成形具
70上への米飯15の供給を停止せしめる制御手段を設
けたことを特徴とする。
【0012】また、前記米飯供給部12は、前記コンベ
ア20上を仕切り壁(19a,19b)で複数の米飯供
給路(28a,28b,28c)を形成し、各米飯供給
路の一端に前記しゃり玉成形具70の複数個のしゃり玉
の各成形面上に対応して搬出口(17a,17b,17
c)を設けることが望ましい。
【0013】また、前記しゃり玉成形具70は、該しゃ
り玉成形具70の中央に位置する中央成形片と、該中央
成形片の長手方向の両側端縁に位置する2の側縁成形片
と、該2の側縁成形片のうちのいずれか一方の側縁成形
片の長手方向の他側端縁に隣接する端部成形片とを断面
略方形状に屈折可能に連結し、前記4個の成形片の内面
にしゃり玉の外形を成形する成形面を形成することがで
きる。さらに、前記2の側縁成形片の対向面にしゃり玉
の長手方向の横断面形状を画定する略対称の凹面形状を
成す成形面をそれぞれ形成すると共に、前記端部成形片
及び中央成形片の少なくとも一方の成形片に平面又は凹
面を成す成形面を備えることができる。
【0014】なお、前記しゃり玉成形具70は、前記中
央成形片がしゃり玉の底面を成形する底面成形片71
で、前記2の側縁成形片がしゃり玉の側面を成形する2
の側面成形片72,73で、前記端部成形片がしゃり玉
の上面を成形する上面成形片74で構成することが望ま
しい。
【0015】なお、各成形片は互いに隣接する成形片の
側端縁で軸着して各成形片を断面略方形状に屈折可能に
設けることができる。
【0016】また、しゃり玉成形具70と共に直方体状
の凹部31内を上下移動せしめる昇降杆32をしゃり玉
成形具70の中央に位置する中央成形片の裏面に連結す
る。前記直方体状の凹部31内に、しゃり玉成形具70
が下降時にしゃり玉成形具70の端部成形片と2の側縁
成形片を押圧して断面略方形状に屈折せしめ、且つしゃ
り玉成形具70が上昇復帰して2の側縁成形片と端部成
形片の屈折を開放せしめるガイド壁35を設けことがで
きる。
【0017】前記昇降杆32上端にしゃり玉成形具70
を着脱自在となす連結部材は、しゃり玉成形具70の着
脱の際、しゃり玉成形具70の水平方向のみの移動を許
容する連結部材36(36a,36b)とすれば好適で
あり、より好適には、連結突起36aとこれに嵌合する
連結凹部36bからなる連結部材を前記昇降杆32の上
端に水平に載置された支持板38の裏面と、前記しゃり
玉成形具70裏面に、連結部材36(36a,36b)
の前記連結突起36a及び連結凹部36bをそれぞれ配
置して、前記昇降杆32の先端としゃり玉成形具70底
面とを前記支持板38を介して水平方向に着脱自在とな
し、板状の4枚の成形片を断面略方形状に屈折可能に連
結した海苔巻成形用の巻板と互換性を有するものであ
る。
【0018】また、前記2の被検知部51(51a,5
1b)の少なくとも一方を成形部13の移動方向に、位
置調整を可能に設けて成形部13の移動方向における前
記2の被検知部51(51a,51b)の配置間隔を可
変となし、前記2の被検知部51(51a,51b)を
側縁成形片に略垂直に屈折した位置で待機する端部成形
片の成形面の直近前方から前記側縁成形片の成形面及び
中央成形片の成形面上に所定量の米飯を載置するように
配置することが望ましい。
【0019】また、前記互いに対向する一対の成形片の
対向面に略対称の断面略楕円の円弧の凹面状を成す成形
面をそれぞれ形成することができる。
【0020】さらに、前記互いに対向する一対の成形片
(72,73)の成形面で形成したしゃり玉の長手方向
の横断面形状を画定する凹面に嵌合する成形体74を、
他の一対の成形片のうち少なくとも一方の成形片(7
1,74)の内面に発条又は弾性樹脂でなる弾性体77
を介して突設し、前記成形体74を成形片(71,7
4)の内面から離反する方向に付勢することが、米飯1
5の供給量の多少の変化があってもほぼ一定の押圧力で
押圧できるという点で望ましい。
【0021】また、前記しゃり玉成形具70の端部を成
す端部成形片(74)に隣接する側縁成形片(73)に
略垂直に屈折した端部成形片又は前記側縁成形片の裏面
であって、該端部成形片と前記側縁成形片とを連結する
側端より突出して前記側縁成形片(73)又は端部成形
片(74)の裏面に係止する規制片44を設けることが
できる。
【0022】さらに、前記しゃり玉成形具70の端部を
成す端部成形片(74)に、該端部成形片の裏面であっ
て、該端部成形片が他の成形片(73)と連結する側端
より突出する前記直方体状の凹部31の開口上端部に係
止する係止片39を設けることができる。
【0023】また、前記他の被検知部51(51a,5
1b)を検知する検知手段50(50a,50b)の検
知信号により、前記米飯供給部12のコンベア20を停
止し、且つ、前記カッタ27をコンベア20上に下降し
て、米飯15を切断する制御手段を設けることができ
る。
【0024】さらに、前記他の被検知部51(51a,
51b)を検知する検知手段50(50a,50b)の
検知信号により、前記米飯供給部12のコンベア20を
停止し、且つ、前記カッタ27をコンベア20上に下降
して、米飯15を切断し、次いで、前記成形部13の前
記直方体状凹部31内の下降を開始する制御手段を設け
ることもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明のしゃり玉製造装置は、米
飯を投入するホッパ14と、このホッパ14より排出す
る米飯を押圧して所定量の米飯15を供給する米飯供給
部12と、該米飯供給部12より供給された米飯15を
しゃり玉に成形するしゃり玉成形具70を備える成形部
13から成るものである。
【0026】前記米飯供給部12は既存の機構を用いる
ことができるが、ホッパ14より排出する米飯を米飯自
体の糊で粘着して互いに低密度で固まる程度に軽く押圧
して所定量の米飯を安定した状態で供給するものが望ま
しい。さらに、しゃり玉成形具70で成形するしゃり玉
の個数と同数の米飯の搬出口(17a,17b,17
c)を設けることが望ましい。
【0027】米飯供給部12の実施例は詳しくは後述す
るが、ホッパ14より落下する米飯を搬送するコンベア
20と該コンベア20上の米飯を所定厚さに押圧する成
形ローラ21と、この成形ローラ21により押圧された
米飯を所定量で切断するカッタ27を備えている。この
米飯供給部12のホッパ14内に投入された米飯は、ホ
ッパ14からコンベア20上に落下し、このコンベア2
0上に形成した米飯供給路28内を搬送され、成形ロー
ラ21とこの成形ローラ21にコンベア20のベルトを
介して対向する対向ローラ21a間で所定厚みで帯状に
成形される。なお、前記米飯供給路28はしゃり玉成形
具70で成形するしゃり玉の個数と同数の米飯供給路
(28a,28b,28c)を設けることが望ましく、
各米飯供給路の先端にしゃり玉成形具70の各しゃり玉
を成形する成形面上に米飯を供給する米飯の搬出口(1
7a,17b,17c)を形成しており、各米飯給路に
所定厚みの帯状の米飯15が成形される。カッタは、米
飯供給路28上に下降し、このカッタ27に米飯15の
先端が位置して停止している。
【0028】しゃり玉成形具70のしゃり玉の外形を成
形する成形面を形成した4個の成形片71,72,7
3,74を平板状に展開し、前記4個の成形片のうち中
央に位置する2個の成形片(71,73)の一又は複数
個の成形面上にそれぞれ、前記米飯供給部12から所定
量の米飯15を載置し、このしゃり玉成形具70の4個
の成形片を後述する成形部13により断面略方形状に屈
折する。このとき、互いに対向する一対の成形片(7
2,73)の成形面(72a,73a)でしゃり玉の長
手方向の横断面形状が画定され、他の対向する一対の成
形片(71,74)の成形面(71a,75a)でしゃ
り玉の長手方向の縦断面形状が画定される。4個の成形
片の成形面で形成される一又は複数個のしゃり玉成形室
(以下、本明細書では「しゃり玉成形室」という)内の
米飯は周囲から内部に向けて同時に押圧され、しゃり玉
が成形される。このしゃり玉の周囲に掛ける押圧力は基
本的にはしゃり玉成形室の容積と、このしゃり玉成形室
内への米飯15の供給量とに左右されるので、しゃり玉
に適度な押圧力が掛かるように米飯の所定量をあらかじ
め設定しておく。
【0029】したがって、しゃり玉成形室内の米飯には
周囲から全体的に均等な圧力が掛かるので、しゃり玉は
内部が低密度で表面層が型崩れをしない程度の高密度に
成形される。
【0030】なお、前記互いに対向する一対の成形片
(72,73)の対向面を当接して当該一対の成形片の
成形面で形成したしゃり玉の長手方向の横断面形状を画
定する凹面に嵌合する成形体74を、発条又はゴム、ウ
レタン等の弾性樹脂等の弾性体77を介してしゃり玉成
形室の米飯に押圧しているので、米飯の供給量に多少の
変動があったとしても、前記弾性体77の付勢力によっ
てしゃり玉成形室の米飯への押圧力はほぼ一定に制御さ
れる。
【0031】また、成形部により前記しゃり玉成形具の
各成形片を断面略方形状の屈折状態から展開して前記し
ゃり玉成形室を開放すると、しゃり玉の周囲から各成形
片がほぼ同時に離反してしゃり玉の周囲全体への押圧力
が同時に解除されるので、成形されたしゃり玉に余分な
力が加わらず、型崩れが生じることはない。
【0032】また、複数個のしゃり玉成形室を形成する
しゃり玉成形具70では、しゃり玉成形室の数と同数の
しゃり玉を同時に効率よく成形される。
【0033】なお、前記成形体の先端面は凹面を成す成
形面であるので、この凹面で成形されたしゃり玉の面は
丘状の形状になり、また前記しゃり玉成形室の断面が略
楕円形状を成す場合、成形されたしゃり玉は通常の握り
寿司のしゃり玉と同様の形状になる。
【0034】また、前述したしゃり玉成形具70の4個
の成形片とは、しゃり玉の上面を成形する上面成形面
と、側面を成形する2個の側面成形面と、底面を成形す
る底面成形面とからなるものであり、前述したように4
個の成形片が屈折して断面略方形状に形成されたとき
に、互いに対向する一対の成形片の成形面で両面開口の
筒状のしゃり玉成形室を形成する2の成形片が、2の側
面成形片72,73に該当する。必然的に他の対向する
一対の成形片とは、上面成形片74と底面成形片71に
該当することになる。したがって、しゃり玉成形具70
の4個の成形片の構成は各成形片を平板状に展開したと
き、底面成形片71と1の側面成形片72(又は73)
がしゃり玉成形具70の両端部に位置する場合と、上面
成形片74と1の側面成形片72(又は73)がしゃり
玉成形具70の両端部に位置する場合の2通りになる
が、基本的にはどちらでもよい。しかも、中央に位置す
る2個の成形片のうち一方の成形片を中央成形片と称
し、該中央成形片の長手方向の両側端縁に位置する2の
成形片を側縁成形片と称し、前記2の側縁成形片のうち
のいずれか一方の側縁成形片の長手方向の他側端縁に隣
接する成形片を端部成形片と称し、前記中央成形片の裏
面を後述する成形部の直方体状の凹部31内を上下移動
せしめる昇降杆32に連結する場合、前記中央成形片は
上面成形片74、側面成形片72,73、底面成形片7
1の何れであってもよい。したがって、しゃり玉成形具
70の構成によっては、昇降杆32が上昇してしゃり玉
成形具70の成形片が展開して開放した時のしゃり玉の
姿は様々で、しゃり玉の上面、側面、底面のいずれかが
下面に位置する場合がある。しかし、好ましくは前記中
央成形片は上面成形片74又は底面成形片71とし、よ
り好ましくは、しゃり玉を成形後、昇降杆32が上昇し
てしゃり玉成形具70の各成形片を展開したときに、成
形されたしゃり玉の底面が下面に位置する通常の姿で上
昇するという点で、前記中央成形片を底面成形片71と
することがよい。
【0035】なお、端部成形片に成形体を備えている場
合は、米飯を供給する前に端部成形片をあらかじめ屈折
して成形体の側面を端部成形片に隣接する側縁成形片の
半筒凹面状の成形面に当接又は係合した状態にすること
が、成形体の側面と半筒凹面状の成形面との間に米飯が
挟み込まれることを防止し、米飯を所定の位置に載置で
きる。
【0036】なお、しゃり玉成形具を展開したとき互い
に隣接する成形片の成形面間に段差が生じている場合、
特に各成形片が互いに隣接する成形片の側端縁でピン軸
40を介して軸着した場合は、前記段差あるいはピン軸
40の幅の分だけ各成形面の端縁間に間隙が生じ、この
状態で米飯を載置し各成形片を屈折することになるが、
米飯15は互いに粘着した状態にあるので成形片を屈折
しても米飯が前記隙間に挟み込まれることはない。
【0037】次に、しゃり玉製造装置の成形部13を水
平移動自在に設け、且つ成形部13と米飯供給部12と
の作動を制御する制御部を設けた場合について以下に説
明する。
【0038】前述したように、米飯供給部12のカッタ
27が米飯供給路28上に下降し、このカッタ27に米
飯15の先端が位置して停止している状態でしゃり玉製
造装置11を始動させると、成形部13が初期の水平移
動を開始する。そして、この成形部13の水平移動に伴
って、この成形部13上部に設けられた2の被検知部5
1a,51bが水平方向に移動して1の被検知部51a
を検知手段50aが検知すると成形部13は初期移動と
は逆方向に移動を始め、同時に米飯供給部12が始動す
る。
【0039】前記米飯供給部12の始動により、コンベ
ア20が回転し、カッタ27が上昇し、コンベア20の
先端から移動を続けるしゃり玉成形具70の中央の2の
成形片のうち一方の成形片上から他の成形片に供給され
る。このとき端部成形片が成形体を備えている場合は、
前述したように端部成形片をあらかじめ屈折して成形体
の側面を端部成形片に隣接する側縁成形片の半筒凹面状
の成形面に当接又は係合した状態にする。
【0040】前記成形部13の継続する水平移動によ
り、他の被検知部51bを検知手段50bが検知して、
検知信号を発生すると、この検知手段50bの検知信号
により、前記コンベア20及び成形ローラ21が停止す
ると共に、前記カッタ27が下降して、コンベア上の帯
状に押圧された米飯15が切断されてしゃり玉成形具7
0の中央の2の成形片の一又は複数個の各成形面上にそ
れぞれ、所望の量のしゃり玉1個分の米飯15が供給さ
れる。この間米飯供給部12が運転されており、ホッパ
14内に投入された所定の米飯は、ホッパ14からコン
ベア20上に落下し、成形ローラ21により所定厚み
で、帯状に成形され、前述のようにカッタ27は、コン
ベア20上に下降したままで、このカッタ27に米飯1
5の先端が位置している。
【0041】検知手段50bの検知信号と同時に成形部
13はその水平移動を停止し、しゃり玉成形具70の中
央部を形成する底面成形片71の裏面に連結された昇降
杆32が下降を開始してしゃり玉成形具70を該昇降杆
32が配設されている直方体状の凹部31内に引き込
み、該しゃり玉成形具70は前記凹部31の内壁に摺接
して下降すると、しゃり玉成形具70は端部成形片と2
の側縁成形片が屈折して中央成形片の成形面と2の側縁
成形片の成形面と端部成形片の成形面とで成るしゃり玉
成形室を形成する。このとき、しゃり玉成形具70の端
部成形片の裏面であって、この端部成形片に隣接する他
の側縁成形片との連結端近傍には、係止片39が突設さ
れており、この係止片39が前記直方体状の凹部31の
開口上端部に係止して、前記端部成形片が中央の側縁成
形片を中心として内側方向に回動し、又すでに端部成形
片が隣接する側縁成形片に対して屈折されている場合は
前記係止片39の作用により更に回動し、しゃり玉成形
具70の4個の成形片が確実に断面略方形状に押圧され
てしゃり玉成形室内の米飯を押圧してしゃり玉を成形す
る。また昇降杆32が上昇すると、復元して2の側縁成
形片と端部成形片の屈折が開放され、成形されたしゃり
玉を取り出せる。
【0042】なお、しゃり玉の形状又は大きさを変更す
る場合には、しゃり玉成形具70を水平方向に引っ張っ
て、このしゃり玉成形具70の裏面と昇降杆32を連結
する連結部材による連結を解除して取外し、しゃり玉成
形具70の各成形面の形状又は大きさの異なるものに取
り換えることにより、供給する米飯の所定量すなわち帯
状の米飯の長さが変更されると共に、このしゃり玉成形
具70の変更に伴って前記2の被検知部51a,51b
のいずれか一方又は双方を摺動させて前記2の被検知部
51a,51bの配置間隔を変えることにより米飯供給
部12及び成形部13の作動サイクルを変更することが
でき、取り換え後のしゃり玉成形具の各成形面の大きさ
あるいは、所望の米飯量にあわせて該しゃり玉成形具7
0上に供給される米飯15の量を調整することができ
る。
【0043】
【実施例】本発明のしゃり玉製造装置の実施例を以下図
面に基づき説明する。
【0044】本発明に係るしゃり玉製造装置の全体図を
図1及び図2に示す。このしゃり玉製造装置11は、一
定量の米飯15を成形部13のしゃり玉成形具70上に
供給する米飯供給部12と、該米飯供給部12のコンベ
ア搬出端下方を水平移動し且つ米飯15をしゃり玉に成
形する成形部13、及びこの成形部13の水平移動に伴
って、前記米飯供給部12の作動を制御する被検知部5
1a,51b,51cと検知手段50を有する制御手段
とからなる。
【0045】1.米飯供給部12 14はホッパで、このホッパ14は、内部に投入された
米飯をほぐし、コンベア20上に供給する2の攪拌軸1
6a,16bを備える攪拌部16と、該攪拌部16に連
動するモータ、ギヤ等からなる駆動機構61を備える。
【0046】このホッパ14の下方には、ホッパ14か
ら落下した前記米飯を搬送するコンベア20と、このコ
ンベア20上に配置した成形ローラ21、及びこの成形
ローラ21とコンベア20を介して対向し、前記成形ロ
ーラ21と共にコンベア20及び米飯を挟圧して、米飯
を所定厚さの米飯15に成形する対向ローラ21aを備
える。この成形ローラ21は、粘着性を有する米飯に直
接当接するものであるため、米飯との接触面積を小さく
し、該成形ローラ21に対する米飯の付着を低減させて
米飯15の連続成形を可能とすべく、その表面に格子状
の溝が設けられている。
【0047】なお、成形ローラ21の材質としては、合
成樹脂、セラミックス等の非粘着性材料テフロン等をコ
ーテイングないしライニングしたものを使用することが
好ましい。
【0048】また、成形ローラ21の上方には、この成
形ローラ21を上下に移動して前記対向ローラ21aと
の間隔を調節して米飯15の厚みを変更するための米飯
量調整杆22、該米飯量調整杆22の回動運動をウォー
ムギヤを介して直角方向に回動するクランク軸23と、
該クランク軸23の回動運動を上下方向の垂直運動に換
え、前記成形ローラ21を上下に移動させるクランク2
4〔図6(A),図6(B)〕を備え、さらに、前記成
形ローラ21の下方には、前記コンベア20及び成形ロ
ーラ21を駆動するモータ及びギヤ等からなる駆動機構
62と該駆動機構62及び前記成形ローラ21のギヤと
の隙間をばね等を用いて調整して動力を正確に成形ロー
ラ21に伝達する補助ギヤ26が配備され、一定厚さに
して一定量の米飯15を供給できるように構成されてい
る。
【0049】また、攪拌部16bの下方のホッパ14の
下部には排出口17が形成される。この排出口17は本
実施例において、攪拌部16bの軸の軸線方向に順に3
つの搬出口17a,17b,17cを形成し、コンベア
20の上面に米飯搬出方向全長に及ぶ2つの仕切り壁1
9a,19bを設けてコンベア20の搬出方向に平行な
3つの米飯供給路28a,28b,28cに分割し、各
米飯供給路28a,28b,28cはそれぞれ順に延長
板18において前記3つの搬出口17a,17b,17
cに連通する。なお、前記仕切り壁19a,19bは前
記排出口17を形成する部材と一体にしたしゃりガイド
30を形成しており、このしゃりガイド30はホッパ1
4の下部とコンベア20間に着脱可能であり、他のしゃ
りガイドと交換可能である。例えば、仕切り壁19a,
19bを備えていないしゃりガイドは海苔巻の寿司を成
形するとき幅広の板状の米飯15を形成するのに好適で
あり、このようなしゃりガイドと交換することにより本
発明のしゃり玉製造装置から容易に海苔巻製造装置に変
更することができる。本実施例のしゃりガイド30は図
1の矢視II-II線の図示を部分拡大した図4に示すよう
な形状を成しており、仕切り壁19a,19bは各搬出
口17a,17b,17cが下方に向けて徐々に狭くな
るように形成している。すなわち、各仕切り壁19a,
19bは攪拌部16bの軸付近及び攪拌部16bより上
方の先端は板状に突出した形状を成し、攪拌部16bの
軸付近より下方へ向けて徐々に拡がるように形成されて
いる。さらに、各米飯供給路28a,28b,28c間
の仕切り壁19a,19bの部分は上記の拡がり幅を延
長した状態で形成されている。なお、米飯供給路28は
後述する成形部13のしゃり玉成形具70で成形するし
ゃり玉の数と同数を設ける。又、コンベア20の搬出端
には各米飯供給路28a,28b,28cを延長する延
長板18の一端縁をコンベア20の上面の延長平面上に
設けている。この延長板18の反対側の他端縁が米飯の
排出端となる。なお、前述した各米飯供給路28a,2
8b,28cはコンベア20の搬出方向の途中から形成
し延長板18における各搬出口17a,17b,17c
に連通するように設けてもよい。
【0050】さらに、前記コンベア20の搬出端上部に
は、前記成形ローラ21によって一定厚さに成形された
3つの帯状の米飯15をコンベア20の回転に伴い、所
定の長さで切断、分割して所定量の米飯を供給するカッ
タ27が配設されている。すなわち、カッタ27は前記
コンベア20から後述する成形部13のしゃり玉成形具
70上に所望量の米飯15を供給すべき所望の長さに切
断するよう、延長板18に対して接離するよう昇降自在
に構成されている。このカッタ27は、図示の実施例で
は、モータからなる駆動機構63の回転軸に軸承した偏
心軸に設けたクランクを介して昇降するように構成され
ており(図5)、このカッタ27が下降した際にカッタ
27の先端が延長板18の搬出端に当接して、コンベア
20及び延長板18上の各米飯供給路28a,28b,
28cに載置され搬送されている帯状の米飯15を所定
の長さに切断する。
【0051】なお、前記駆動機構63はモータに限定さ
れず、カッタ27両端あるいは前述したクランクをエア
シリンダあるいはソレノイドに連結したものでも良い。
【0052】なお、本実施例では各モータの伝達機構と
してギヤを用いた例を説明したが、この伝達機構は本実
施例の如くギヤを用いた構成に限定されるものではな
く、例えばプーリとVベルト、スプロケットとチェーン
ベルトを用いた構成とすることもできる。
【0053】前述のように構成された米飯供給部12の
作動状態を図2に基づいて説明すると、ホッパ14に投
入された米飯は、ホッパ14内で上下に対向する2の撹
拌軸16a,16bが相互に反対方向へ回転する攪拌部
16によってほぐされながら各搬出口17a,17b,
17cを通過してコンベア20上の各米飯供給路28
a,28b,28cの一方端に落下する。そして、該米
飯は各米飯供給路28a,28b,28cの他方端方向
へ搬送され、成形ローラ21とこの成形ローラ21とコ
ンベア20を介して対向する対向ローラ21aによって
挟圧されて一定の厚さを有する帯状の米飯15に成形さ
れ、該米飯15の先端が各米飯供給路28a,28b,
28cの一端すなわち延長板18の排出端から後述する
成形部13のしゃり玉成形具70上に落ちる。そして、
米飯15を所定の量を搬出した時にカッタ27が下降し
て3つの帯状の米飯15を切断、分割して所定量の米飯
が供給される。
【0054】2.成形部13 次に、成形部13の構成について説明する。図2に示す
如く、成形部13はその上方中央部に直方体状の凹部3
1が設けられており、この凹部31上には、後述4個の
成形片を断面略方形状に屈折可能に連結してなるしゃり
玉成形具70が載置されている。
【0055】〔しゃり玉成形具70の構造〕図8〜図1
2において、しゃり玉成形具70はしゃり玉の底面を成
形する底面成形片71と、しゃり玉の側面を成形する2
個の側面成形片72,73と、しゃり玉の上面を成形す
る上面成形片74との4個の成形片で構成される。
【0056】なお、しゃり玉成形具70の中央に位置す
る2個の成形片のうち一方の成形片を中央成形片と称
し、該中央成形片の裏面を後述する成形部の直方体状の
凹部31内を上下移動せしめる昇降杆32に連結し、該
中央成形片の長手方向の両側端縁に位置する2の成形片
を側縁成形片と称し、前記2の側縁成形片のうちのいず
れか一方の側縁成形片の長手方向の他側端縁に隣接する
成形片を端部成形片と称し、前記中央成形片は上面成形
片、側面成形片、底面成形片の何れであってもよいが、
本実施例ではしゃり玉成形具70の前記中央成形片に該
当する板状の底面成形片71と、該底面成形片71の両
側端縁にそれぞれピン軸40,40を介して軸着した前
記2の側縁成形片に該当する側面成形片72,73と、
前記側面成形片73の他側端縁にピン軸40を介して軸
着した前記端部成形片に該当する上面成形片74とから
構成したもので以下に説明する。
【0057】底面成形片71には平面を成す底面成形面
71aを備えた板状の底面成形体85を設けている。側
面成形片72及び側面成形片73は、屈折した時に互い
に対向する1対の成形片を成すものである。本実施例で
は、側面成形片72には断面略楕円の円弧状の凹面形状
を成す3つの側面成形面72a,72b,72cをピン
軸40の軸線方向に沿って順に形成した側面成形体86
を有している。なお、各側面成形面72a,72b,7
2c間には隔壁88を形成している。一方、側面成形片
73の内面には断面略楕円の円弧状の凹面形状を成す3
つの側面成形面73a,73b,73cをピン軸40の
軸線方向に沿って順に形成した側面成形体87を有し、
各側面成形面72a,72b,72c間には隔壁88を
形成している。各側面成形面はほぼ同一形状を成すもの
であり、側面成形片72と側面成形片73の各成形面は
底面成形片71を中央にして左右対称の形状を成し、ピ
ン軸40の軸線方向に沿って各側面成形面72a,72
b,72cと側面成形面73a,73b,73cはそれ
ぞれ順に相対向し、側面成形片72と側面成形片73が
底面成形片71にピン軸40を軸に断面略コ字状に回動
し側面成形片72の隔壁88と側面成形片73の隔壁8
9を当接したとき、側面成形面72aと側面成形面73
aとで一つの断面楕円状空洞に形成し、以下側面成形面
72bと側面成形面73b、側面成形面72cと側面成
形面73cとで合計3つの断面楕円状空洞を形成する。
なお、各断面楕円状空洞の内面が製品のしゃり玉の長手
方向の横断面形状を画定する成形面となる。
【0058】上面成形片74はピン軸40の軸線方向に
3つの同一形状を成す断面楕円柱状の上面成形体74
a,74b,74cを突設し、各上面成形体74a,7
4b,74cは順に前記側面成形面72aと73a、側
面成形面72bと73b、側面成形面72cと73cと
で形成する3つの断面楕円状空洞と同一の断面形状を成
し、且つ上面成形片74をピン軸40を介して側面成形
片73に略直角を成す位置に回動したとき各断面楕円状
空洞に嵌合するよう配設している。なお、各上面成形体
74a,74b,74cはそれぞれ先端面に断面楕円弧
状の凹面を成す上面成形面75a,75b,75cを形
成している。なお、各上面成形面75a,75b,75
cが製品のしゃり玉の上面を成形する面となる。
【0059】上面成形体74aは図8及び図9に示すよ
うに該上面成形体74aの底面から上面成形面75aに
貫通する段付の貫通孔を上面成形体74aの長手方向に
2個設け、この2個の貫通孔にそれぞれ、頭付のガイド
ピン76,76の先端を挿通し、さらに上面成形片74
に設けた長穴83,83に挿通して各ガイドピン76,
76の先端を上面成形片74の裏面に当接したL字状を
成す支持板78の片78aに溶着して固定し、上面成形
体74aは上面成形片74の表面と上面成形体74aの
底面間に設けた4個の発条77で上面成形片74から離
反する方向に付勢され、この付勢力はガイドピン76の
頭で停止されている。なお、上面成形体74aは上面成
形面75aに圧力が加わるとガイドピン76,76に沿
って発条77の付勢力に抗して上面成形片74に接近し
当接するのに伴って、ガイドピン76の頭が上面成形面
75aの方向に近づくのであるが、ガイドピン76の頭
が上面成形片74の貫通孔の段付部内に収まって上面成
形面75aより突出しないように形成している。
【0060】他の上面成形体74b,74cはそれぞれ
上述した上面成形体74aと同様に構成されている。但
し、支持板78は共通である。なお、上面成形片74の
裏面にはピン軸40の軸線方向に平行にL字状を成す係
止板79の一片を溶着して固定し、この係止板79の他
片、すなわち上面成形片74の裏面に直角に立設する一
片に4個の係止ピン81を螺着し、上面成形片74の裏
面に直角をなす支持板78の片78bを前記4の係止ピ
ン81の先端に当接するように設けている。さらに、各
係止ピン81の周囲にコイル状の発条84を装着して各
発条84により支持板78の片78bを押圧し、この支
持板78に固定した各ガイドピン76を長穴83の長手
方向に沿って各ガイドピン76に連結した上面成形体7
4a,74b,74cを上面成形片74に隣接する側面
成形片73の各側面成形面73a,73b,73cの方
向へ常時付勢している。
【0061】したがって、上面成形体74a,74b,
74cの側面がそれぞれ側面成形面72aと側面成形面
73a、側面成形面72bと側面成形面73b、側面成
形面72cと側面成形面73cで押圧されたとき、各ガ
イドピン76が各長穴83内で自在に移動して各上面成
形体74a,74b,74cが側面成形面72aと73
a、側面成形面72bと73b、側面成形面72cと7
3cとで形成する3つの断面楕円状空洞にそれぞれ嵌合
し、各上面成形体74a,74b,74cは上面成形面
75a,75b,75cに圧力が加わると前記断面楕円
状空洞内を発条77の付勢力に抗して摺動する。
【0062】また、しゃり玉成形具70はスプリング4
1を介して底面成形片71及び側面成形片72,73の
内面の成形面が互いに接近する方向への回動方向と反対
方向に付勢するように設け、本実施例では、図10に示
すように、底面成形片71及び側面成形片72,73の
裏面に引張りスプリング41の軸線方向を各成形片の回
動軸であるピン軸40の軸線方向と直交する方向に成
し、スプリング41の両端をそれぞれ側面成形片72と
側面成形片73に固定し、前記3の成形片が常時へ平板
状を成す方向に付勢している。
【0063】なお、本実施例では、図10に示すよう
に、底面成形片71の裏面には裏面への反りを防止する
規制片43を、側面成形片72とピン軸40を介して連
結される側面成形片72にピン軸上で接合され、一方、
側面成形片73の裏面には裏面への反りを防止する規制
片43を、底面成形片71とピン軸40を介して連結さ
れる底面成形片71にピン軸上で接合され、側面成形片
72,73を底面成形片71と平板状に保持するように
設けられている。
【0064】また、図9から図11では上面成形片74
は側面成形片73と平面状を成すように図示している
が、本実施例で実際に使用するには図12に示すごと
く、上面成形片74の裏面には裏面への反りを防止する
規制片44,44を、側面成形片73とピン軸40を介
して連結される側面成形片73にピン軸上で接合され、
上面成形片74を側面成形片73と略直角を成すよう回
動した形状を保持するよう規制されている。この場合、
前述したように各上面成形体74a,74b,74cの
裏面に設けた4個の発条84の付勢力により各上面成形
体74a,74b,74cの側面が、常時側面成形片7
3の半筒凹面状の側面成形面73a,73b,73cへ
係合する方向に付勢されている。
【0065】以上のように、前記上面成形片74をあら
かじめ側面成形片73と略直角を成すように形成してお
くことにより、しゃり玉成形具70上へ落下する米飯が
上面成形片74と側面成形片73との間に挟み込まれな
いように防止することができ、製品のしゃり玉にバリが
でないので、しゃり玉の不良品の発生等を防止すること
ができる。
【0066】また、上面成形片74の裏面に1個の係止
片39を上面成形片74のピン軸40側の端縁から突設
する。
【0067】〔しゃり玉成形具70の作動装置〕図2に
示すように、成形部13の直方体状の凹部31内には、
昇降杆32が配設されており、該昇降杆32の上端に前
述したしゃり玉成形具70の底面成形片71の裏面を連
結する。また、図示の実施例では、昇降杆32の下端
は、駆動機構64のモータの出力軸に偏心軸承されたカ
ム34の外周に設けたカム溝内を摺動する転子に回動自
在に連結されており、従って前記昇降杆32は、駆動機
構64の駆動により前記凹部31内を昇降するように構
成されている。尚、上記駆動機構64は、これを昇降杆
32を直接上下動せしめるエアシリンダを用いて構成す
ることもできる。
【0068】さらに、前記しゃり玉成形具70の中央部
を形成する底面成形片71の裏面は、前述の昇降杆32
の上端に着脱自在に連結されており、このしゃり玉成形
具70は前記昇降杆32の昇降に伴って該凹部31のガ
イド壁35を摺接しながら昇降する。
【0069】前記しゃり玉成形具70と昇降杆32との
連結は、昇降杆32及びしゃり玉成形具70の垂直方向
には両者の連結の解除が不能であり、しゃり玉成形具7
0の水平方向のみ両者の着脱を可能に構成した連結突起
36a及び連結凹部36bよりなる連結部材36を介し
て行い、その具体的構成の一例を図9〜図14に示す。
【0070】図13及び図14に示すように、しゃり玉
成形具70の中央部を形成する底面成形片71の裏面に
は、例えばL字状の支持板37の一片37aを溶着、ネ
ジ止め等して固定し、他方の一片37bを底面成形片7
1より垂直に突出させて、この片37bに連結突起36
aを固着して、底面成形片71の裏面と適宜間隔を離て
てこの連結突起36aを支持板37より前記底面成形片
71と平行に突出させる。
【0071】一方、図11及び図12に示すように、2
の昇降杆32,32の上端部にL字状の支持板38の一
片38aを載架して固着し、他片38bを昇降杆32と
平行に下方に向かって垂下させて、この支持板38の他
片38bに連結凹部36bをネジ止め等にて固着する。
【0072】このようにしてL字状支持板38を介して
昇降杆32,32に固着された連結凹部36bに、しゃ
り玉成形具70の底面成形片71に設けられた連結突起
36aを嵌合すると、昇降杆32としゃり玉成形具70
は相互に連結されることになるが、この際、2の昇降杆
32,32に載架・固着されているL字状支持板38の
一片38aが連結突起36aとしゃり玉成形具70の底
面成形片71の裏面間に挿入されるので、昇降杆32,
32の上下移動に伴って昇降杆32,32としゃり玉成
形具70間に生じる縦方向の力に対しては、両者の係合
が解除されることはないが、しゃり玉成形具70の水平
方向に対する力に対しては、両者の係合は容易に解除し
得る。従って、本発明に係る装置を作動させ、製品であ
るしゃり玉を製造している時には昇降杆32の先端部と
しゃり玉成形具70の連結が解かれることはないが、し
ゃり玉の製造の完了後、しゃり玉成形具70を掃除する
場合や、しゃり玉の大きさを変更するためにしゃり玉成
形具70を交換するような場合には、しゃり玉成形具7
0を水平方向に引っ張ることにより該しゃり玉成形具7
0は容易に昇降杆32,32先端より着脱することがで
きる。
【0073】なお、上記の連結部材は前述したしゃり玉
成形具70に代えて、板状の4枚の成形片を断面略方形
状に屈折可能に連結した海苔巻用の巻板を装着できるよ
うに互換性を有するものにすることが望ましい。これに
よって、本発明のしゃり玉製造装置を容易に海苔巻製造
装置に変更することができる。但し、海苔巻を製造する
には前述した米飯供給部12のしゃりガイド30は仕切
り壁19a,19bを備えてないしゃりガイドに交換し
て前記巻板に載置した海苔上に板状の米飯を供給する必
要がある。
【0074】前記成形部13の駆動機構65を始動する
と、昇降杆32に連結する前記しゃり玉成形具70を徐
々に下降させ、該しゃり玉成形具70の底面成形片71
に隣接する2個の側面成形片72,73の裏面に突設し
た合計4個の押圧部材82の先端が凹部31のガイド壁
35により押圧されて側面成形片72,73を内側に屈
折し、側面成形片72,73の対向面が互いに当接す
る。上面成形片74の上面成形体74a,74b,74
cはそれぞれ、その側面方向から側面成形面72aと側
面成形面73a、側面成形面72bと側面成形面73
b、側面成形面72cと側面成形面73cで押圧され、
各ガイドピン76が各長穴83内で自在に移動して各上
面成形体74a,74b,74cが側面成形面72aと
73a、側面成形面72bと73b、側面成形面72c
と73cとで形成する3つのしゃり玉成形室内にそれぞ
れ嵌合する。この過程で米飯15が前記しゃり玉成形室
内に収納され底面成形片71及び上面成形体74a,7
4b,74c及び側面成形片72,73の各成形面で徐
々に押圧される。
【0075】そして、下降最終段階に至ると該しゃり玉
成形具70の端部を成す上面成形片74に設けられた係
止片39が前記直方体状の凹部31の上部開口端に当接
し、該上面成形片74がこれを側面成形片73に連結す
るピン軸40を中心として内側にさらに回動して底面成
形片71、側面成形片72,73、上面成形片74が断
面略方形状に屈折して押圧され、各上面成形体74a,
74b,74c及び底面成形片71、側面成形片72,
73の各成形面でしゃり玉成形室を形成し、このしゃり
玉成形室内に納められた米飯15が各成形面で押圧さ
れ、しゃり玉が成形される。なお、各上面成形体74
a,74b,74cは前記各しゃり玉成形室内に納めら
れた米飯15の量に応じて各上面成形体の上面成形面7
5a,75b,75cに圧力が加わり、各上面成形体は
しゃり玉成形室内を発条77の付勢力に抗して摺動す
る。
【0076】また、成形部13は、モータ、ギヤ等より
なる駆動機構65を備えており、該成形部13はこの駆
動機構65に接続されたギヤを介してこのギヤに噛合す
るラツク46上に載置されている。従って、この成形部
13は、前記駆動機構65の駆動によりラツク46上を
水平方向に移動する。
【0077】3.米飯供給部の制御 このように構成された成形部13上には、摺動板54,
54上に被検知部51(51a,51b,51c)が突
設されており、本実施例では、しゃり玉成形具70の幅
方向の両側端にそれぞれ被検知部51a,51b,51
cが成形部13の移動方向に所定間隔を配して配置され
ている。また、この各被検知部51(51a,51b,
51c)の通過を検知する近接センサ等の検知手段50
a,50b,50cは、成形部13と共に水平移動する
前記被検知部51a,51b,51cの水平線上に臨ま
せて配置されている。
【0078】本実施例では、図1に示すように、検知手
段50a,50b,50cを米飯供給部12のコンベア
20の延長板18の排出端下方にしゃり玉成形具70を
介して対向して配置している。
【0079】被検知部51a,51b,51cは、成形
部13がその水平移動に伴って、図1紙面左方ついで右
方に移動すると、各検知手段50a,50b,50c
が、この被検知部51a,51b,51cを検知した検
知信号を発し、この検知信号により、米飯供給部12に
よる米飯の供給開始、停止を制御すると共に、成形部1
3の昇降移動及び水平移動の開始及び停止を制御する。
【0080】すなわち、成形部13の初期の水平移動に
伴って、被検知部51a,51b,51cが移動する
と、先ず成形部13の初期の移動方向と反対方向の前方
に設けられた被検知部51aが検知手段50aに検知さ
れて検知信号を発し、この検知信号によって成形部13
が一端停止し、次いで、米飯供給部が始動してしゃり玉
成形具70上に米飯の供給が開始すると共に、成形部1
3が初期移動方向とは反対方向へ移動を開始される。
【0081】なお、米飯供給部12の始動の際には、前
述のカッタ27は上方に上がった開放状態となってお
り、従って、米飯供給部12の始動により帯状に成形さ
れた米飯はコンベア20によってしゃり玉成形具70上
に供給される。
【0082】そして、成形部13が水平移動を継続して
おり、しゃり玉成形具70上に対する米飯の供給が継続
され、成形部13の移動方向後方に設けられた被検知部
51bが検知手段50bによって検知され、この検知手
段50bが被検知部51bを検知した検知信号により、
成形部13および米飯供給部12が一旦停止し、且つ、
カッタ27が下降して、コンベア上の帯状の米飯15が
切断されてしゃり玉成形具70の側面成形面73a,7
3b,73c及び底面成形片71上にしゃり玉3個分の
米飯15が供給されて、しゃり玉成形具70上に対する
米飯の供給は停止する。すなわち、本発明にかかるしゃ
り玉製造装置11の操作者は、しゃり玉成形具70上の
米飯を載置したい部分の始点と終点位置に前記被検知部
51a,51bを摺動させて配置することにより、該被
検知部51a,51bの配置された間のしゃり玉成形具
70上に確実に米飯を載置することができる。
【0083】しゃり玉成形具70上に米飯の供給の完了
と同時に、例えば、前記カッタ27がコンベア20上に
下降したことを検知するリミットスイッチ等の検知手段
による検知信号で、あるいは前記検知部50bの信号出
力回路にタイマーを介して検知部50bの検知信号から
タイマーの設定時間経過後、成形部13が再び図1右方
へ水平移動を開始し、成形部13の移動方向後方に設け
られた被検知部51cが検知手段50cによって検知さ
れ、この検知手段50cが被検知部51cを検知した検
知信号により、成形部13が初期位置で停止し、同時に
駆動機構64が始動して昇降杆32の昇降に伴う前述の
しゃり玉成形具70によるしゃり玉の成形が行われる。
【0084】なお、前述したように成形部13が初期位
置で停止した後に、操作パネル上の操作スイッチを操作
して昇降杆32を昇降させる駆動機構64を駆動させて
昇降杆32の昇降に伴う前述のしゃり玉成形具70によ
るしゃり玉の成形を行うこともできる。
【0085】また、前記成形部13の初期位置を米飯供
給部12からの米飯15の供給開始位置に設定、操作パ
ネル状の操作スイッチを操作して米飯供給部12が始動
してしゃり玉成形具70上に米飯の供給が開始すると共
に、成形部13が図1紙面上右方へ移動を開始するよう
に設け、前記検知部50bの信号出力により、駆動機構
64が始動して昇降杆32の昇降に伴う前述のしゃり玉
成形具70によるしゃり玉の成形が行われるように構成
することもできる。このときは、コンベア20の延長板
18の排出端としゃり玉成形具70との間隔を大きくし
てしゃり玉成形具70によるしゃり玉成形に支障をきた
さないようにする必要がある。
【0086】〔成形部13のしゃり玉の成形工程〕図7
の(1)〜(6)は、成形部13によるしゃり玉の成形
の工程を示すものであり、(1)から(6)の順序を経
てしゃり玉の成形が完了する。
【0087】まず、成形部13は図2に示す初期位置に
停止しており、操作パネルの操作スイッチを操作して駆
動機構65を駆動し、成形部13を図2紙面上左方へ水
平移動する。
【0088】(1)は、図1紙面上左方へ水平移動した
成形部13の被検知部51aが検知手段50aによって
検知した検知信号により始動したコンベア20の始動時
の状態とカッタ27が上方に上がった開放状態、及び成
形部13が図7(1)紙面上右方へ水平移動を開始し、
前記米飯15の端部を前記しゃり玉成形具70の上面成
形体74a,74b,74cの直近の側面成形片73の
側面成形面73a,73b,73c上に落着させる直前
の状態を示す。(2)は、該米飯15がコンベア20の
延長板18の排出端より離れて、該米飯15をしゃり玉
成形具70の側面成形片73及び底面成形片71上に載
置し終わる直前の状態を示す。このとき、ホッパの駆動
機構61、コンベア及び成形ローラの駆動機構62、及
び成形部13を水平移動させる駆動機構65は正転し稼
動している。(3)は、被検知部51bが検知手段50
bにより検知された検知信号により、ホッパの駆動機構
61及びコンベアの駆動機構62が停止し、また、成形
部13を水平移動させていた駆動機構65が一旦停止
し、コンベア20及び成形部13の水平移動が停止す
る。成形部13の水平移動が停止している間、カッタ2
7を駆動する駆動機構63が逆回転して下降し、米飯1
5を切断して該米飯15の所定量が該しゃり玉成形具7
0上に載置される。この米飯15のしゃり玉成形具70
上へ供給完了後、駆動機構65が再び正転開始し成形部
13が右方へ水平移動した直後の状態を示す。(4)
は、成形部13が初期位置へ水平移動して停止した後
に、前記昇降杆32に連結された駆動機構64が作動し
て昇降杆32が凹部31内を下降して、しゃり玉成形具
70の底面成形片71両側端に連結された側面成形片7
2,73の裏面が凹部31内のガイド壁35を摺動して
側面成形片72,73の屈折を開始して米飯15を各成
形片の成形面間で形成するしゃり玉成形室内に収納する
ときの状態を示す。このとき、駆動機構は昇降杆の駆動
機構64が稼動している。(5)は、しゃり玉成形具7
0の上面成形片74に設けられた係止片39が凹部31
の上部開口端に圧接されて係止し、この係止片39が接
続されている上面成形片74がピン軸40を中心にして
さらに左方向に回動屈折し、該しゃり玉成形具70の4
個の成形片を強制的に断面略方形状に閉口して米飯15
をしゃり玉成形室内に押圧した状態を示す。このとき、
偏芯カム34に連結した昇降杆32は最底部に移動した
状態にあり、その後、該昇降杆32は上昇に移る。
(6)は、該昇降杆32が上昇し終わり、しゃり玉成形
具70の4個の成形片が展開されてしゃり玉成形室内の
しゃり玉を開放し、成形したしゃり玉3個を取り出せる
状態を示す。
【0089】〔駆動機構61〜65のタイムサイクル〕
次に、前記米飯供給部12と成形部13を自動的に制御
するように構成した前記しゃり玉製造装置11の駆動機
構61〜65のタイムサイクルを説明する。
【0090】本発明に係るしゃり玉製造装置11の始動
スイッチの操作により、しゃり玉製造装置を始動させる
と、成形部13を水平移動させる駆動機構65が駆動し
て、成形部13が初期の水平移動を開始し、被検知部5
1aが検知部50aに到達する〔図7において
(1)〕。
【0091】米飯供給部12の駆動機構61〜63の稼
働は、成形部13の水平移動に連動して稼働するように
なっている。すなわち、装置の操作者によって予め設定
されたしゃり玉成形具70上の米飯の載置を開始する位
置に配置された前記被検知部51aが、前記成形部13
の水平移動に伴ってこの被検知部51aを検知した検知
手段50aの検知信号により駆動機構61〜63を同時
に稼動させる。そして、成形部13の初期移動とは反対
方向への移動に伴って、しゃり玉成形具70上の米飯の
載置を終了する位置に配置された被検知部51bが検知
手段50bにより検知され、この検知信号により、駆動
機構61、62及び65を停止させ、そして、駆動機構
63が駆動して、前記米飯15が切断されてしゃり玉成
形具70上に所望量の米飯15が載置され停止する。こ
の状態でしゃり玉成形具70の中央に位置する側面成形
片73及び底面成形片71上に所定量の米飯が載置され
る〔図7において(3)〕。駆動機構63が駆動して米
飯15を切断した時、駆動機構65が再び駆動して、成
形部13が再び水平移動を開始し、被検知部51cが検
知部50cに到達して駆動機構63の駆動が停止する。
〔図7において(4)〕。
【0092】次に、前記検知部50cの検知信号によ
り、駆動機構64を駆動するとしゃり玉の成形が行わ
れ、係るしゃり玉の成形終了によりしゃり玉の製造が完
了する。〔図7において(5)及び(6)〕。
【0093】なお、米飯供給部12の駆動機構61〜6
3は前記検知手段50(50a,50b,50c)の検
知信号に連動して稼動(正転)し、駆動機構63にあっ
ては、前記駆動機構61及び62の停止後は反転してカ
ット状態(米飯8を分割、停止している状態にある)を
維持して停止する。また、昇降杆32の駆動機構64は
所定周期の回転を昇降の上下限でリミットスイッチ等の
信号で停止するように構成されている。
【0094】
【発明の効果】以上説明した本発明のしゃり玉製造装置
は、上記構成から以下のような効果を有する。 (1)
しゃり玉成形具への所定量の米飯の供給工程と、しゃり
玉成形具を上下動の一往復のしゃり玉成形工程とを行う
ことで同時に複数個のしゃり玉を成形可能であるので、
しゃり玉の生産性を向上することができた。
【0095】(2)本発明のしゃり玉製造装置は、しゃ
り玉成形具内の米飯を、成形されるしゃり玉の上下面及
び側面、つまりしゃり玉の全表面の外方から内部に向け
て同時に満遍なく押圧力を加えるので、しゃり玉の表面
層を程よく高密度にし且つ内部を低密度にする程度に押
圧力を加えることができ、職人のにぎり寿司のしゃり玉
に近いしゃり玉を成形できた。なお、本発明のしゃり玉
成形は一回の成形工程で十分であり、型崩れを直すため
に再度握り直すこと、つまり修正工程は不要である。
【0096】(3)しゃり玉の上下面及び側面への押圧
力を同時に開放したときに、しゃり玉を取り出すことが
できるので、従来のように成形したしゃり玉の表面層を
他の物体の表面に擦ることがないために、成形したしゃ
り玉を型崩れさせるような外的圧力を加えることはな
い。
【0097】(4)しゃり玉成形具はしゃり玉の上面、
下面、側面を成形する成形面を備えた4個の成形片を屈
成形片可能に設けたものであるので、簡単な装置であ
り、設備費が安価であるしゃり玉製造装置を提供でき
た。
【0098】(5)しゃり玉成形具を容易に交換できる
ので、しゃり玉の大きさや形状を容易に変向できるしゃ
り玉製造装置を提供できた。
【0099】(6)しゃり玉成形具上に対する米飯の供
給量は、成形部上面に配置された2の被検知部を検知し
た2の検知手段の検知信号により、米飯供給部の始動・
停止を制御することにより行うので、被検知部の配置間
隔によりしゃり玉成形具上に対する米飯の供給量を所望
の量に調整することができ、従って、操作が簡単であ
り、取扱いに特別の知識、経験、ないし熟練を必要とし
ないしゃり玉製造装置を提供することができた。
【0100】(7)しゃり玉成形具は成形体を発条又は
ゴム、ウレタン等の弾性樹脂等の弾性体を介してしゃり
玉成形室の米飯を押圧しているので、米飯の供給量に多
少の変動があったとしても、前記弾性体の付勢力によっ
てしゃり玉成形室の米飯への押圧力はほぼ一定に制御で
き、安定した品質のしゃり玉を製造できるしゃり玉製造
装置を提供できた。
【0101】(8)端部成形片に成形体を備えているし
ゃり玉成形具は、端部成形片をあらかじめ屈折して成形
体の側面を端部成形片に隣接する側縁成形片の半筒凹面
状の成形面に当接又は係合した状態にしたので、成形体
の側面と半筒凹面状の成形面との間に米飯が挟み込まれ
ることを防止し、米飯を所定の位置に容易に載置でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すしゃり玉製造装置の平
面図である。
【図2】図1の矢視II-II線におけるしゃり玉製造装置
の正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示すしゃり玉製造装置の側
面図である。
【図4】図4(A)は、図1の矢視II-II線におけるし
ゃりガイド30の部分断面図である。図4(B)は、図
4(A)のIII-III線における仕切り壁19bの部分断
面図である。図4(C)は、図4(A)のIV-IV線にお
ける仕切り壁19bの部分断面図である。
【図5】成形ローラ部分付近の拡大断面図である。
【図6】図5のローラ部分の拡大図であり、(A)は右
側面図である。(B)は正面図である。
【図7】米飯が米飯供給部から成形部へ供給された後、
しゃり玉が成形するまでの工程図である。
【図8】しゃり玉成形具の上面図である。
【図9】図8の矢視IX−IX線におけるしゃり玉成形具の
正面図である。
【図10】しゃり玉成形具の底面図である。
【図11】図8の矢視XI−XI線におけるしゃり玉成形具
の右側面図である。
【図12】しゃり玉成形具の斜視図である。
【図13】昇降杆上端部の拡大図である。
【図14】図13の矢視XIII−XIII線の断面図である。
【符号の説明】
11 しゃり玉製造装置 12 米飯供給部 13 成形部 14 ホッパ 15 米飯 16 攪拌部 17 排出口 17a,17b,17c 搬出口 18 延長板 19a,19b 仕切り壁 20 コンベア 21 成形ローラ 21a対向ローラ 22 米飯量調整杆 23 クランク軸 24 クランク 26 補助ギヤ 27 カッタ 28,28a,28b,28c 米飯供給路 30 しゃりガイド 31 凹部(直方体状の) 32 昇降杆 34 カム 35 ガイド壁 36 連結部材 36a 連結突起 36b 連結凹部 37 支持板(連結突起の) 37a 片(支持板37の) 37b 片(支持板37の) 38 支持板(連結凹部の) 38a 片(支持板38の) 38b 片(支持板38の) 39 係止片 40 ピン軸 41 スプリング 42 ピン 43 規制片 44 規制片 46 ラック 50(50a,50b,50c) 検知手段 51(51a,51b,51c) 被検知部 54 摺動板 61 駆動機構(ホッパの) 62 駆動機構(コンベア及び成形ローラの) 63 駆動機構(カッタの) 64 駆動機構(昇降杆の) 65 駆動機構(成形部の水平移動用) 70 しゃり玉成形具 71 底面成形片 71a 底面成形面 72,73 側面成形片(底面成形片に隣接した) 72a,72b,72c 側面成形面 73a,73b,73c 側面成形面 74 上面成形片 74a,74b,74c 上面成形体 75a,75b,75c 上面成形面 76 ガイドピン 77 発条 78 支持板 78a,78b 片(支持板78の) 79 係止板 81 係止ピン 82 押圧部材 83 長穴 84 発条 85 底面成形体(底面成形片71の) 86 側面成形体(側面成形片72の) 87 側面成形体(側面成形片73の) 88,89 隔壁

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米飯を投入するホッパと、このホッパよ
    り排出する米飯を押圧して所定量の米飯を供給する米飯
    供給部と、前記米飯供給部より供給された米飯をしゃり
    玉に成形するしゃり玉成形具を備える成形部から成り、 前記しゃり玉成形具は、しゃり玉の外形を成形する成形
    面を形成した4個の成形片を断面略方形状に屈折可能に
    連結すると共に、前記4個の成形片のうち互いに対向す
    る一対の成形片の対向面にしゃり玉の長手方向の横断面
    形状を画定する略対称の凹面形状を成す成形面をそれぞ
    れ形成すると共に、 前記しゃり玉成形具の各成形片を断面略方形状に屈折及
    び開放する機構を備えた成形部を設けたことを特徴とす
    るしゃり玉製造装置。
  2. 【請求項2】 前記しゃり玉成形具は、しゃり玉の外形
    を成形する成形面を形成した4個の成形片を断面略方形
    状に屈折可能に連結すると共に、前記4個の成形片のう
    ち互いに対向する一対の成形片の対向面にしゃり玉の長
    手方向の横断面形状を画定する略対称の凹面形状を成す
    成形面をそれぞれ形成し、他の対向する一対の成形片は
    当該一対の成形片のうちの少なくとも一方の成形片に、
    平面又は凹面を成す成形面を備えた請求項1記載のしゃ
    り玉製造装置。
  3. 【請求項3】 前記成形部は、前記しゃり玉成形具と共
    に直方体状の凹部内を上下移動せしめる昇降杆をしゃり
    玉成形具の中央に位置する成形片の裏面に連結すると共
    に、前記直方体状の凹部内に、しゃり玉成形具が下降時
    にしゃり玉成形具の中央に位置する成形片以外の成形片
    を押圧して断面略方形状に屈折せしめ、且つしゃり玉成
    形具が上昇復帰してしゃり玉成形具の各成形片の屈折を
    開放せしめるガイド壁を設けた請求項1又は2記載のし
    ゃり玉製造装置。
  4. 【請求項4】 米飯を投入するホッパと、このホッパよ
    り排出する米飯を搬送するコンベアと該コンベア上の米
    飯を所定厚さに押圧する成形ローラと、この成形ローラ
    により押圧された米飯を所定量で切断するカッタを備え
    てなる米飯供給部と、前記米飯供給部のコンベアより搬
    出された米飯を載置し、この米飯をしゃり玉に成形する
    しゃり玉成形具とを備える成形部から成り、 前記しゃり玉成形具は、しゃり玉の外形を成形する成形
    面を形成した4個の成形片を断面略方形状に屈折可能に
    連結すると共に、前記4個の成形片のうち互いに対向す
    る一対の成形片の対向面にしゃり玉の長手方向の横断面
    形状を画定する略対称の凹面形状を成す成形面をそれぞ
    れ形成すると共に、 前記しゃり玉成形具と共に直方体状の凹部内を上下移動
    せしめる昇降杆をしゃり玉成形具の中央に位置する成形
    片の裏面に連結すると共に、前記直方体状の凹部内に、
    しゃり玉成形具が下降時にしゃり玉成形具の中央に位置
    する成形片以外の他の3の成形片を押圧して断面略方形
    状に屈折せしめ、且つしゃり玉成形具が上昇復帰してし
    ゃり玉成形具の各成形片の屈折を開放せしめるガイド壁
    を設け、前記米飯供給部のコンベアの搬出端下方を水平
    移動自在の成形部を設け、 前記成形部の上面に成形部の移動方向に適宜間隔を配し
    て2の被検知部を配置すると共に、前記2の被検知部を
    検知する検知手段をそれぞれ設け、前記被検知部の1を
    検知する検知手段の検知信号により、前記成形部の水平
    移動と、米飯供給部のしゃり玉成形具上への米飯の供給
    を開始せしめると共に、他の被検知部を検知する検知手
    段の検知信号により、前記米飯供給部によるしゃり玉成
    形具上への米飯の供給を停止せしめる制御手段を設けた
    ことを特徴とするしゃり玉製造装置。
  5. 【請求項5】 前記米飯供給部が、前記コンベア上を仕
    切り壁で複数の米飯供給路を形成し、各米飯供給路の一
    端に前記しゃり玉成形具の複数個のしゃり玉の各成形面
    上に対応して搬出口を設けた請求項1,2,3又は4記
    載のしゃり玉製造装置。
  6. 【請求項6】 前記しゃり玉成形具は、該しゃり玉成形
    具の中央に位置する中央成形片と、該中央成形片の長手
    方向の両側端縁に位置する2の側縁成形片と、該2の側
    縁成形片のうちのいずれか一方の側縁成形片の長手方向
    の他側端縁に隣接する端部成形片とを断面略方形状に屈
    折可能に連結し、前記4個の成形片の内面にしゃり玉の
    外形を成形する成形面を形成すると共に、 前記2の側縁成形片の対向面にしゃり玉の長手方向の横
    断面形状を画定する略対称の凹面形状を成す成形面をそ
    れぞれ形成すると共に、 前記端部成形片及び中央成形片の少なくとも一方の成形
    片に平面又は凹面を成す成形面を備えた請求項1,2,
    3,4又は5記載のしゃり玉製造装置。
  7. 【請求項7】 前記しゃり玉成形具は、該しゃり玉成形
    具の中央に位置する中央成形片を備え、該中央成形片の
    長手方向の両側端縁に2の側縁成形片を軸着し、該2の
    側縁成形片のうちのいずれか一方の側縁成形片の長手方
    向の他側端縁に端部成形片を軸着して前記各成形片を断
    面略方形状に屈折可能に設けた請求項6記載のしゃり玉
    製造装置。
  8. 【請求項8】 前記昇降杆上端としゃり玉成形具を連結
    部材によって着脱自在に連結し、前記連結部材はしゃり
    玉成形具の着脱の際、しゃり玉成形具の水平方向のみの
    移動を許容し、板状の4枚の成形片を断面略方形状に屈
    折可能に連結した海苔巻成形用の巻板と互換性を有する
    連結部材である請求項3又は4記載のしゃり玉製造装
    置。
  9. 【請求項9】 前記昇降杆上端としゃり玉成形具を連結
    部材によって着脱自在に連結し、前記連結部材は連結突
    起とこれに嵌合する連結凹部からなり、前記昇降杆の上
    端に水平に載置された支持板の裏面と、前記しゃり玉成
    形具裏面に、連結部材の前記連結突起及び連結凹部それ
    ぞれ配置して、前記昇降杆の先端としゃり玉成形具底面
    とを前記支持板を介して水平方向に着脱自在となし、板
    状の4枚の成形片を断面略方形状に屈折可能に連結した
    海苔巻成形用の巻板と互換性を有する連結部材である請
    求項2又は3記載のしゃり玉製造装置。
  10. 【請求項10】 前記2の被検知部の少なくとも一方を
    成形部の移動方向に、位置調整を可能に設けて成形部の
    移動方向における前記2の被検知部の配置間隔を可変と
    なし、前記2の被検知部を側縁成形片に略垂直に屈折し
    た位置で待機する端部成形片の成形面の直近前方から前
    記側縁成形片の成形面及び中央成形片の成形面上に所定
    量の米飯を載置するように配置した請求項3記載のしゃ
    り玉製造装置。
  11. 【請求項11】 前記互いに対向する一対の成形片の対
    向面に略対称の断面略楕円の円弧の凹面形状を成す成形
    面をそれぞれ形成した請求項1〜10のいずれか一つに
    記載のしゃり玉製造装置。
  12. 【請求項12】 前記互いに対向する一対の成形片の成
    形面で形成したしゃり玉の長手方向の横断面形状を画定
    する凹面に嵌合する成形体を、他の一対の成形片のうち
    少なくとも一方の成形片の内面に発条又は弾性樹脂でな
    る弾性体を介して突設し、前記成形体を成形片の内面か
    ら離反する方向に付勢した請求項1〜11のいずれか一
    つに記載のしゃり玉製造装置。
  13. 【請求項13】 前記しゃり玉成形具の端部を成す端部
    成形片に隣接する側縁成形片に略垂直に屈折した端部成
    形片又は前記側縁成形片の裏面であって、該端部成形片
    と前記側縁成形片とを連結する側端より突出して前記側
    縁成形片又は端部成形片の裏面に係止する規制片を設け
    た請求項1〜12のいずれか一つに記載のしゃり玉製造
    装置。
  14. 【請求項14】 前記しゃり玉成形具の端部を成す端部
    成形片に、該端部成形片の裏面であって、該端部成形片
    が他の成形片と連結する側端より突出する前記直方体状
    の凹部の開口上端部に係止する係止片を設けた請求項1
    〜13のいずれか一つに記載のしゃり玉製造装置。
  15. 【請求項15】 前記しゃり玉成形具は、前記中央成形
    片がしゃり玉の底面を成形する底面成形片で、前記2の
    側縁成形片がしゃり玉の側面を成形する2の側面成形片
    で、前記端部成形片がしゃり玉の上面を成形する上面成
    形片で成る請求項6〜14のいずれか一つに記載のしゃ
    り玉製造装置。
  16. 【請求項16】 前記他の被検知部を検知する検知手段
    の検知信号により、前記米飯供給部のコンベアを停止
    し、且つ、前記カッタをコンベア上に下降して、米飯を
    切断する制御手段を設けたことを特徴とする請求項4〜
    15のいずれか一つに記載のしゃり玉製造装置。
  17. 【請求項17】 前記他の被検知部を検知する検知手段
    の検知信号により、前記米飯供給部のコンベアを停止
    し、且つ、前記カッタをコンベア上に下降して、米飯を
    切断し、次いで、前記成形部の前記直方体状凹部内の下
    降を開始する制御手段を設けたことを特徴とする請求項
    4〜16のいずれか一つに記載のしゃり玉製造装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014082950A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Suzumo Machinery Co Ltd 米飯成形機構および米飯成形方法
JP2015029445A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 鈴茂器工株式会社 米飯成形装置
JP2015029446A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 鈴茂器工株式会社 米飯成形装置

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