JPH09191330A - 複数バッファ付モデム収容コンピュータ及びモデム・コンピュータ間データ転送方法 - Google Patents

複数バッファ付モデム収容コンピュータ及びモデム・コンピュータ間データ転送方法

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JPH09191330A
JPH09191330A JP8002308A JP230896A JPH09191330A JP H09191330 A JPH09191330 A JP H09191330A JP 8002308 A JP8002308 A JP 8002308A JP 230896 A JP230896 A JP 230896A JP H09191330 A JPH09191330 A JP H09191330A
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JP
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modem
computer
data
protocol
transmission
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Application number
JP8002308A
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English (en)
Inventor
Jiro Tsuchiya
二朗 土屋
Hisashi Ozawa
久史 小澤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部回線と交信中にもモデムとコンピュータ
本体間のデータ転送が行え、また受信プロトコルに対応
したアプリケーションが起動されるモデム・コンピュー
タ間データ転送方法を得る。 【解決手段】 送受信バッファを設けたモデムを備え、
またコンピュータ本体内にアプリケーション・プログラ
ムとプロトコルとの対応表を設け、外部回線とはモデム
の選択された送受信バッファに対してデータ送受信を行
うステップと、選択された送受信バッファとコンピュー
タ本体間は選択に対応する所定の識別子を付して転送す
るステップと、コンピュータ本体ではモデムからのプロ
トコル対応の所定の識別子を検出するステップと、この
検出した識別子に基づいてアプリケーション・プログラ
ムを起動するステップとを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ本体と
モデムとの間で行われるデータ転送の方法、およびモデ
ムとコンピュータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一つのコンピュータに搭載された複
数の異なる種類の通信用アプリケーションを使う場合、
それぞれの通信アプリケーションが利用するプロトコル
による通信能力を持つ通信端末を複数台用意するのが一
般的であった。図14は、特開平6−224964に示
された通信端末とコンピュータとの従来の通信方式の構
成図である。
【0003】図14において、1は通信に用いるコンピ
ュータ、2はコンピュータ1に接続されるFAX通信専
用のモデム、62はコンピュータ1に接続されるデータ
通信専用のモデム、90はモデム2あるいはモデム62
のいずれか一方を選択してコンピュータ1と接続するラ
ンダムアクセスユニット、101はランダムアクセスユ
ニット90とモデム2とを接続するポート、102はラ
ンダムアクセスユニット90とモデム62とを接続する
ポート、3はモデム2またはモデム62が接続する網、
4は網3に接続するFAX装置、5は網3に接続するコ
ンピュータ、6はコンピュータ1の内部の主記憶装置、
10はコンピュータ1の内部に存在しモデム2またはモ
デム62との間でデータを送受信するRS232Cドラ
イバ、11はRS232Cドライバ10とランダムアク
セスユニット90とモデム2と網3を介してFAX装置
4とFAXデータの送受信を行うFAX用アプリケーシ
ョン、12はRS232Cドライバ10とモデム62と
網3を介してコンピュータ5と電子メールの送受信を行
うメールアプリケーション、18はモデム2の内部に存
在しランダムアクセスユニット90を介してコンピュー
タ1の内部のRS232Cドライバ10とFAXのデー
タの送受信を行うRS232Cドライバ、21はRS2
32Cドライバ18から送られてくるFAXのデータを
受け取ってFAXのデータ通信処理を行うFAX通信処
理部、23はFAX通信処理部21からデータを受け取
って無線データとして網3に送出するためのRF部、7
8はモデム62の内部に位置しコンピュータ1内部のR
S232Cドライバ10とデータのやり取りを行うRS
232Cドライバ、20はRS232Cドライバに送ら
れてきたデータをパケット化してRF部23に送るデジ
タルパケットデータ通信処理部、そして83はデジタル
パケットデータ通信処理部20からデータを受け取って
無線データとして網3に送出するための処理を行うRF
部である。
【0004】次に図14を用いてコンピュータ1が網3
を介してFAX装置4と通信作業を行う際のコンピュー
タ1とモデム2との間の従来の通信の手順について説明
する。まずFAXアプリケーション11はRS232C
ドライバ10にFAX送信コマンドを送る。FAX送信
コマンドを受け取ったRS232Cドライバ10はラン
ダムアクセスユニット90に前記FAXコマンドを送
る。FAX送信コマンドを受け取ったランダムアクセス
ユニット90はポート101に接続されたモデム2の内
部RS232Cドライバ18に対して前記FAX送信コ
マンドを送る。RS232Cドライバ18は前記FAX
送信コマンドをFAX通信処理部21に渡す。FAX通
信処理部21は前記FAX送信コマンドを解読しこれに
対する応答信号をRS232Cドライバ18に送る。R
S232Cドライバ18は前記応答信号をランダムアク
セスユニット90に送る。ランダムアクセスユニット9
0は送られてきた信号がエラー信号でないことを確認し
てからコンピュータ1内部のRS232Cドライバ10
に送る。RS232Cドライバ10は前記応答信号をF
AXアプリケーション11に送る。以上の手順によりF
AXアプリケーション11とFAX通信処理部21との
間の回線が確立してFAXデータの送信作業が開始され
る。FAX送信作業中においてランダムアクセスユニッ
ト90はFAXデータの送信作業に占有される。このた
めユーザはこの間その他の通信作業を行うことができな
い。前記FAX送信作業が終了するとランダムアクセス
ユニット90は開放される。
【0005】次に図13を用いてコンピュータが網を介
して電子メール通信作業を行う際のモデムとコンピュー
タとの間の従来の通信の手順について説明する。まずメ
ールアプリケーション12はRS232Cドライバ10
に電子メール送信要求信号を送る。RS232Cドライ
バ10はランダムアクセスユニット90に前記電子メー
ル送信要求信号を送る。ランダムアクセスユニット90
はポート101に接続されたモデム2の内部のRS23
2Cドライバ18に対して前記電子メール送信要求信号
を送る。RS232Cドライバ18は前記電子メール送
信要求信号をFAX通信処理21に渡す。FAX通信処
理部21は前記電子メール送信要求信号の解読に失敗し
前記電子メール送信要求信号に対するエラー信号をRS
232Cドライバ18に送る。RS232Cドライバ1
8は前記エラー信号をランダムアクセスユニット90に
送る。ランダムアクセスユニット90は前記エラー信号
を受け取るとポート102に接続されたモデム62内部
のRS232Cドライバ78に対して前記電子メール送
信要求信号を送る。
【0006】RS232Cドライバ78は前記電子メー
ル送信要求信号をデジタルパケットデータ通信処理部2
0に送る。デジタルパケットデータ通信処理部20は前
記電子メール送信要求信号をを解読しこれに対する応答
信号をRS232Cドライバ78に送る。RS232C
ドライバ78は前記電子メール送信要求信号をランダム
アクセスユニット90に送る。ランダムアクセスユニッ
ト90は送られてきた信号がエラー信号でないことを確
認してからコンピュータ1内部のRS232Cドライバ
10に送る。RS232Cドライバ10は前記応答信号
をメールアプリケーション12に送る。以上の手順によ
りメールアプリケーション12とデジタルパケットデー
タ通信処理部21との間の回線が確立して電子メールデ
ータの送信作業が開始される。電子メール送信作業中に
おいてランダムアクセスユニット90は電子メール送信
作業に占有される。このためユーザはこの間その他の通
信作業を行うことができない。前記電子メール送信作業
が終了するとランダムアクセスユニット90は開放され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この従来の方式ではラ
ンダムアクセスユニット90を介してコンピュータ1と
接続できるモデムが1台に限定されるため、例えばFA
X通信中に別なデータ通信の要求が発生した場合には、
ユーザはまずFAX通信が終了するまで待ち、その後に
前記データ通信作業を行わなければならないといった課
題があった。また、データの受信時において受信するデ
ータの種類の選択やデータに適したアプリケーションの
起動をユーザがせねばならないので、ユーザの手間がか
かるといった課題もあった。
【0008】本発明は上記のような課題を解決するため
になされたもので、外部回線との通信中においても他の
アプリケーション・プログラムのデータ転送ができる通
信方法を得ることと、受信時におけるデータを識別して
対応アプリケーションの起動の手間を軽減することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る複数バッ
ファ付モデム収容コンピュータは、複数の送受信バッフ
ァと、この各送受信バッファを一時的に専用使用するた
めのデータ識別子を持ち、外部回線とは各送受信バッフ
ァのデータに対して所定のプロトコルで送受信を行うモ
デムと、このモデムの各送受信バッファに対して上記識
別子付で細分化された転送単位毎にデータ転送を行うコ
ンピュータ本体とを備えた。
【0010】また更に基本構成において、コンピュータ
本体内にアプリケーション・プログラムとプロトコルと
の対応表を設け、また所定の識別子を検出してアプリケ
ーション・プログラムは実行するようにし、モデム内の
送受信バッファとは上記対応表に基づき識別子を付して
データ転送するようにした。
【0011】この発明に係るモデム・コンピュータ間デ
ータ転送方法は、送受信バッファを設けたモデムを備
え、またコンピュータ本体内にアプリケーション・プロ
グラムとプロトコルとの対応表を設け、外部回線とはモ
デムの選択された送受信バッファに対してデータ送受信
を行うステップと、選択された送受信バッファとコンピ
ュータ本体間は選択に対応する所定の識別子を付して転
送するステップと、コンピュータ本体ではモデムからの
プロトコル対応の所定の識別子を検出するステップと、
この検出した識別子に基づいてアプリケーション・プロ
グラムを起動するステップとを備えた。
【0012】また更に基本構成において、送受信バッフ
ァは2個とした。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1の複数バッ
ファ付モデム収容コンピュータと、それが接続されるシ
ステムの構成図である。図において、7は主記憶装置6
上に記憶されたテーブルであってプロトコルの名称と整
数値との組からなるプロトコルリスト、8はコンピュー
タ本体1にインストールされている通信用アプリケーシ
ョンの名称とプロトコルの名称との組からなるアプリケ
ーションリストである。14はRS232Cドライバ1
0の内部に位置し、RS232Cドライバ10とモデム
側RS232Cドライバ18との間でパケット交換方式
によるデータ通信を実現するコンピュータ本体1側のパ
ケット化手段である。15はモデム2の内部に置かれる
記憶装置、24は記憶装置15上に記憶されたデータで
あって、プロトコルの名称と整数値との組からなるプロ
トコルリスト、16はコンピュータ本体1とモデム2と
が電気的に接続されたことを検出するための電気的接続
検出手段、19はRS232Cドライバ18の内部に位
置し、コンピュータ本体1側RS232Cドライバ18
との間でパケット交換方式によるデータ通信を実現する
ためのパケット化手段、22はデジタルパケットデータ
通信処理部20とFAX通信処理部21とが同時にRF
部23を使用しようとすることを避けるための排他制御
手段である。なおその他の従来のモデムとコンピュータ
本体と同一の構成要素は同一符号を付して説明を省略す
る。
【0014】なお、モデムは必ずしもコンピュータ内部
に収容されている必要はなく、図2に示される構成のよ
うに、コンピュータとRS232C経由の接続による外
付モデムであってもよい。また外部回線3とは無線接続
でなくて有線接続であってもよい。更に、図2の外付モ
デムとして図1で示される構成とし、図2のコンピュー
タ本体は既存のパーソナルコンピュータとして、それに
図1の要素を付加してもよい。
【0015】次に図1の構成においてコンピュータ本体
1が外部回線の網3を介して外部のFAX装置4とデー
タ通信を行う際のコンピュータ本体1とモデム2との間
の通信の手順について概要を説明する。コンピュータ本
体1とモデム2とが電気的に接続されると、電気的接続
検出手段16が接続を検出してネゴシエーションの処理
が開始される。ネゴシエーションの処理ではまずモデム
2からプロトコルリスト24がコンピュータ本体1に送
出される。コンピュータ本体1は前記プロトコルリスト
24の内容を読み出してこれをプロトコルリスト7とし
て記憶装置6の中に保持する。コンピュータ本体1から
モデム2に送られたプロトコルリスト7によってコンピ
ュータ本体1はモデム2が理解可能なプロトコルの種別
を把握することができる。
【0016】FAXアプリケーション11がRS232
Cドライバ10にFAXデータを送ると、FAXデータ
を受け取ったRS232Cドライバ10はパケット化手
段14によって受け取ったFAXデータをパケットデー
タに分割する。RS232Cドライバ10は分割された
パケットデータをモデム2の内部のRS232Cドライ
バ18に送る。RS232Cドライバ18は受け取った
パケットデータをパケット化手段19を用いてパケット
から元のFAXデータに組み立てる作業を行う。この時
記憶装置15上の特定バッファ領域がメモリ領域として
利用される。上記バッファ領域でFAXデータの組立が
完了すると、組み立てられたFAXデータはFAX通信
処理部21に送られる。FAX通信処理部21はFAX
データを受け取ると排他的制御手段22に対してRF部
23が利用可能であるか否かについて問い合わせる。排
他制御手段22はRF部23が現在利用されていなけれ
ば利用可能であるという情報をFAX送信処理部21に
通知し、RF部23が利用されていれば利用不可能であ
るという情報をFAX送信処理部21に通知する。
【0017】FAX通信処理部21は排他制御手段22
から利用可能である情報を通知されると、FR部を占有
してFAX送信コマンドの通信処理を占有しFAXの外
部とのデータ通信を開始する。この際にFAXの外部回
線への送信中においてもRS232Cドライバ18はコ
ンピュータ本体1側から送られてきたパケットデータを
組み立てることが可能であるので、ユーザはコンピュー
タ本体1に対して例えば外部コンピュータ5への別のデ
ータ通信を指示することができる。FAXデータはかな
り大量のデータが集積されないと送信できず、FAXの
送信完了までには多大の時間ロスがあり、これを救済で
きる。また、記憶装置15上でのFAX用の特定バッフ
ァ領域でFAXデータが記憶されている状態で自動的再
送にも失敗してRF部23が解放されると、すぐに記憶
装置15上の別のバッファ領域に外部コンピュータ5へ
の送信データの組み立てが完了していれば、こちらの組
み立て完了によるトリガでRF部23が利用されて回線
3経由での他のデータ通信が開始されて通信完了までの
時間が短縮されて、しかもFAXから外部コンピュータ
への通信手続きの手間が省ける。
【0018】図3はコンピュータ本体1とモデム2との
間を流れるデータパケットの構造を示す図である。図3
を用いてコンピュータ本体1とモデム2との間を流れる
データパケットの内部について説明する。図において、
31はデータパケットの先頭につけられるパケットヘッ
ダ、32はプロトコルの種別を示すプロトコルID値、
33はパケット化される前の元のデータの一部分を保持
するパケットボディである。パケット化手段14、19
はプロトコルID値を利用してデータパケットの種類を
選別する。
【0019】図4(a)はプロトコルリスト7およびプ
ロトコルリスト24の具体例を示す図である。図4
(a)を用いてプロトコルリスト7およびプロトコルリ
スト24について説明する。図において、41は図1に
示したプロトコルリスト7およびプロトコルリスト24
の内容をより詳細に図示したものである。表の右側はモ
デム2が通信可能なプロトコルの名称であり、表の左側
は各プロトコルの名称に対して一意に定められた連続し
た整数値で、パケット通信をする際にパケットの種別を
判定するために用いられるプロトコルID値である。な
お、図1におけるプロトコルリスト7はプロトコルリス
ト24を複写したものであり、両者はまったく同一の内
容を持つ。図4(a)が示すようにプロトコルの名称と
プロトコルID値とは一対一に対応している。図4
(b)はアプリケーションリスト8の内容を説明する図
である。この図を用いてアプリケーションリスト8の説
明をする。図において、51は図1に示したアプリケー
ションリスト8の内容をより詳細に図示したものであ
る。表の左側がコンピュータ本体1にインストールされ
ておりRS232Cドライバ10を利用して通信するア
プリケーションの名称であり、右側が各アプリケーショ
ンが利用するプロトコルの名称である。アプリケーショ
ンリスト8によりコンピュータ本体1に搭載された通信
用アプリケーションに対して、前記通信用アプリケーシ
ョンが通信の際利用するプロトコルを少なくとも一つ定
めることができる。
【0020】上記の記憶装置等を利用して複数のバッフ
ァ領域を持つモデムと接続したコンピュータによるデー
タ通信の方法を主としてモデムコンピュータ本体間に着
目して述べる。次に上記装置の動作の説明を行う。図5
はコンピュータ本体1がデータ通信を行う際のコンピュ
ータ本体1とモデム2間の動作を示すフローチャートで
ある。その動作の概要は以下の通りである。まずモデム
2がコンピュータ本体1との電気的な接続を検出すると
(ステップS1)、ネゴシエーション処理が行われる
(S2)。ネゴシエーション処理2の後に、コンピュー
タ本体1上でFAXや電子メールなどの通信要求が発生
すると(S3)、コンピュータ本体1からモデム2にパ
ケット化された通信データが送られる(S4)。モデム
2上でパケットが組み上げられてデータが送信可能にな
ると(S5)、モデム2は外部回線の網3にデータを送
出し(S6)一連の処理を終了する。
【0021】次に各段階における詳細な動作について説
明する。図6はモデム2がコンピュータ本体1との電気
的な接続を検出した時のネゴシエーション処理を説明す
るフローチャートである。この図を用いて電気的接続検
出手段16がコンピュータ本体1とモデム2との電気的
な接続を検出したとき(S8)の動作について説明す
る。モデム2からコンピュータ本体1に向けて接続要求
信号が送られる(S9)。前記接続要求信号に対する応
答としてコンピュータ本体1が送出した接続許可信号を
検出することができなければ、接続許可信号を検出する
まで繰り返し接続要求信号を送信する(S10)。接続
許可信号を検出すると、モデム2はコンピュータ本体1
に対してプロトコルリスト24を送信する(S11)。
コンピュータ本体1側では受信に成功すると主記憶装置
6上にプロトコルリスト24と同じ内容を持つプロトコ
ルリスト7を作成した上で、受信成功信号をモデム2側
に送信する。モデム2では前記受信信号を検出すること
ができなければ再びプロトコルリスト24を送信し、前
記受信信号を検出することができれば(S12)、ネゴ
シエーション処理を終了する(S13)。
【0022】図7はコンピュータ本体1からモデム2に
対してデータを送る際のコンピュータ本体側での送信の
動作を説明するフローチャートである。この図を用いて
RS232Cドライバ10が送信用のデータをFAXア
プリケーション11もしくはデータ通信用プロトコルソ
フトウェア13から通信用データを受け取ったとき(S
14)の送信側の動作を説明する。RS232Cドライ
バ10は受け取った送信用のデータを作成したアプリケ
ーションの名称をアプリケーションリスト8の中から探
し出した上で、プロトコルリストを参照して(S15)
パケットヘッダに入れるべき値を決定する。例えばRS
232Cドライバ10が受け取ったデータが”MEL−
FAX”という名称のアプリケーションからのデータで
あれば、RS232Cドライバ10は図4(b)で説明
したアプリケーションリスト51のアプリケーション名
称の欄から”MEL−FAX”という文字列を探しこれ
と同じ行にあるプロトコルの名称の”G3FAX”とい
う文字列を得る(S16)。さらに図4(a)で説明し
たプロトコルリスト41の中から”G3FAX”という
文字列を探しこれと同じ行にある”0”という値をプロ
トコルID値として決定する(S18)。
【0023】また例えば上位アプリケーションが”ME
L−MAIL”という名称であれば、RS232Cドラ
イバ10はアプリケーションリスト51のアプリケーシ
ョン名称の欄から”MEL−MAIL”という文字列と
を探しこれと同じ行にあるプロトコルの名称の”CDP
D”という文字列を得る(S17)。さらにプロトコル
リスト41の中から”CDPD”という文字列を探しこ
れと同じ行にある”1”という値をプロトコルID値と
して決定する(S19)。次にRS232Cドライバ1
0は上位アプリケーションから送られてきたデータをパ
ケットに分割する(S20)。パケットに分割する際パ
ケットヘッダにS18またはS19で決定したプロトコ
ルID値32を入れてゆく。RS232Cドライバ10
はできあがったパケットを順次RS232Cドライバ1
8へと送出し、一連の処理を終了する(S21)。
【0024】図8はコンピュータ本体1内部のRS23
2Cドライバ10からモデム2のRS232Cドライバ
18に対してパケットが送られてきた場合のデータ受信
側の動作を説明するフローチャートである。この図を用
いてRS232Cドライバ18がコンピュータ1から送
られてきたパケットを受け取ったとき(S22)の動作
を説明する。RS232Cドライバ18の内部のパケッ
ト化手段19は、受け取ったパケットヘッダ31の中の
プロトコルID値32の情報を取得してプロトコルリス
トと比較し(S23)、値が0ならばG3FAXという
名称のプロトコル用データとしてデータを組み上げ(S
24)、値が0でないならばCDPDというプロトコル
用のデータとしてデータを組み上げ(S25)、一連の
処理を終了する(S26)。
【0025】図9はモデム2が網3に向けてデジタルパ
ケットデータ通信用のデータを送信するときの動作を説
明するフローチャートである。この図を用いてデジタル
パケットデータ通信処理部20がパケットの組み上げを
終え、データが送信可能であることを検出したとき(S
27)の処理について説明する。RF部23が他の通信
処理部によって使用中であれば、通信終了を待つための
ループ処理に入る(S28)。RF部が利用可能である
場合もしくはループ処理の間にRF部が解放されて利用
可能となった場合は、デジタルパケットデータとして網
3を介して送信先に送信する(S29)。送信が終了す
ると、送信済みデータを記憶装置15上の占有していた
特定バッファから削除して(S30)、一連の作業を終
了する(S31)。
【0026】図10はモデム2が網3に向けてFAX通
信用のデータを送信する場合の動作を説明するフローチ
ャートである。この図を用いてFAX通信処理部21が
パケットを組み上げを終え、FAXデータが送信可能で
あることを検出したとき(S32)の動作について説明
する。基本的なアルゴリズムの流れは図9に説明したデ
ジタルパケットデータ通信の場合と同様である。RF部
23が他の通信処理部によって使用中であれば通信終了
を待つ(S33)。RF部が利用可能である場合、FA
Xデータとして網3を介して送信先に送信する(S3
4)。送信が終了すると、送信済みFAXデータを記憶
装置15の上の特定バッファから削除して(S35)、
一連の作業を終了する(S36)。
【0027】この実施の形態によれば、コンピュータが
同時に複数種類の通信アプリケーションを利用して少な
くともデータ通信とその並行準備をすることができるの
で、コンピュータの利用者がコンピュータの操作を行う
手間を省き、拘束される時間を短縮する効果がある。
【0028】実施の形態2.図11は本発明の実施の形
態2の複数バッファ付モデム収容コンピュータの構成を
示す図である。図において、30はコンピュータ本体1
側に設けた通信端末2から送られてきたデータの種類に
応じて適切なアプリケーションを選択するアプリケーシ
ョン選択手段である。その他の要素で図1に示したモデ
ムと同一の構成要素は同一符号を付して説明を省略す
る。この図を用いてモデム2が網3を介してFAX装置
4からのデータの受信作業を行う際のコンピュータ本体
1とモデム2とのデータ転送の手順について、外部のF
AX装置4とモデム2との通信回線が確立して後のFA
Xデータの受信の場合を例として説明する。
【0029】まずコンピュータ1と通信端末2とが電気
的に接続されると、電気的接続検出手段16が接続を検
出してネゴシエーション処理が開始される。ネゴシエー
ション処理は実施の形態1におけるネゴシエーション処
理と同様のものであるので説明を省略する。また、コン
ピュータ1とモデム2との間を流れるパケットデータの
構造は、実施の形態1で説明したパケットデータの構造
と同様のもので説明を省略する。
【0030】図12はFAX通信処理部21とFAX装
置4との間の通信回線が確立して、FAX装置4から送
られてきたFAXデータをFAX通信処理部21が解析
した後、FAX通信処理部21がRS232Cドライバ
18にFAXのデータを解析した結果を送り始めた時
の、RS232Cドライバ18の動作を示すフローチャ
ートである。この図を用いてRS232Cドライバ18
の上記動作を説明する。RS232Cドライバ18はF
AXのデータを受け取ると(S41)、現在モデム2が
FAX装置4との通信に利用している通信方式をプロト
コルリスト24の中から探し出し、探し出した通信方式
と同じ行にある数値をプロトコルID値32としてパケ
ットヘッダに入れる準備をする(S42)。例えばG3
FAX方式で通信が行われていると仮定すれば、RS2
32Cドライバ18が取得するプロトコルID値32
は”0”となる。次にRS232Cドライバ18は送ら
れてきたFAXのデータをパケット化手段19を用いて
パケットに分割する(S43)。パケットに分割する際
にパケットヘッダにS145で取得したプロトコルID
値32を入れていく。RS232Cドライバ18はでき
上がったパケットをRS232Cドライバ10へと送出
して一連の作業を終了する。(S44)。
【0031】図13はコンピュータ本体1の内部のRS
232Cドライバ10がモデム2の内部のRS232C
ドライバからパケットデータを受け取った際の、RS2
32Cドライバ10の動作を示すフローチャートであ
る。この図を用いてRS232Cドライバ10がパケッ
トデータを受け取った時(S45)の動作について説明
する。RS232Cドライバ10は受け取ったパケット
のパケットヘッダ31の中のプロトコルID値32の情
報を取得してプロトコルリスト7と比較する(S46)
ことで、モデム2が通信に利用したプロトコルの名称を
示す文字列を得る。例えば、パケットヘッダ31のプロ
トコルIDに”0”という値が入っていれば、プロトコ
ルリスト41でプロトコルID値が”0”である行を探
し、これと同じ行に存在する”G3FAX”という文字
列を取得する(S47)。またプロトコルID値に”
1”が入っていれば、プロトコルリスト41でプロトコ
ルID値が”1”である行を探し、これと同じ行に存在
する”CDPD”という文字列を取得する(S49)。
【0032】次にRS232Cドライバ10はアプリケ
ーション判別手段30を用いてプロトコルリストから得
られた文字列とアプリケーションリスト8とを比較して
アプリケーションの名称を示す文字列を取得する。例え
ば”G3FAX”という文字列を得ていれば、アプリケ
ーションリスト51中で”G3FAX”と同じ行にあ
る”MEL−FAX”という文字列を起動すべきアプリ
ケーションの名称として取得する(S48)。一方”C
DPD”という文字列を得ていれば、アプリケーション
リスト51の中で”CDPD”と同じ行にあるMEL−
MAIL”という文字列を起動すべきアプリケーション
の名称として取得する(S50)。起動するべきアプリ
ケーションの名称を取得すると、RS232Cドライバ
10は取得した名称を持つアプリケーションが既に動作
しているかを調べ(S51)、動作していない場合には
取得した名称を持つアプリケーションを起動する(S5
2)。次にRS232Cドライバ10はパケット化手段
14を用いてパケットデータを組み立ててゆく(S5
3)。データが完成すると完成したデータを(S52)
で起動したアプリケーションに渡して(S54)、一連
の処理を終了する(S55)。
【0033】この実施例によれば、モデムが受信したデ
ータをコンピュータ本体が自動的に判別して適切なアプ
リケーションを起動するので、コンピュータの利用者が
アプリケーションを起動しデータを読み込む手間を省け
る効果がある。
【0034】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、識別子
毎に別に使用する複数のバッファ付のモデムと、識別子
毎にバッファと転送するコンピュータ本体を備えたの
で、モデムが交信中でも他のデータ通信のモデムへの転
送が可能になり、データ通信のための待機時間を減少さ
せる効果がある。
【0035】また、コンピュータ本体内に識別子とプロ
グラム起動との対応表を備えたので、本来はコンピュー
タの利用者が行うデータの種類の判定や、アプリケーシ
ョン・プログラムの起動とデータのアプリケーションへ
の読み込み作業を行うので、利用者の手間が省ける効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の複数バッファ付きモ
デム収容コンピュータと、それが接続されるシステムの
構成図である。
【図2】 実施の形態1での他の複数バッファ付モデム
接続コンピュータの構成図である。
【図3】 実施の形態1においてコンピュータとモデム
との間を流れるパケットデータを示す図である。
【図4】 実施の形態1においてプロトコルの名称とI
D番号からなるプロトコルリストと、アプリケーション
とプロトコルとの組からなるアプリケーションリストの
例を示した図である。
【図5】 実施の形態1の装置においてコンピュータ本
体とモデム間のデータ転送の概要を示すフローチャート
図である。
【図6】 図5におけるネゴシエーション処理の詳細を
説明するフローチャート図である。
【図7】 図5におけるコンピュータ本体とモデム間の
データ転送時のコンピュータ本体側の処理の詳細を示す
フローチャート図である。
【図8】 図5におけるコンピュータ本体とモデム間の
データ転送時のモデム側の処理の詳細を示すフローチャ
ート図である。
【図9】 図5におけるモデムが網へ電子メールデータ
を発信する際の処理の詳細を示すフローチャート図であ
る。
【図10】 図5におけるモデムが網へFAXデータを
発信する際の処理の詳細を示すフローチャート図であ
る。
【図11】 本発明の実施の形態2の複数バッファ付モ
デム収容コンピュータとそれが接続されるシステムの構
成図である。
【図12】 実施の形態2においてモデムが受信したF
AXデータをコンピュータ本体に転送する動作を示すフ
ローチャート図である。
【図13】 実施の形態2においてコンピュータ本体が
モデムから送られてきたデータを処理する動作を示すフ
ローチャート図である。
【図14】 従来のコンピュータがモデムと網経由で外
部の複数種類の機器と通信を行うシステム構成図であ
る。
【符号の説明】
1 コンピュータ、2 通信端末、3 網、4 FAX
装置、5 コンピュータ、6 主記憶装置、7 プロト
コルリスト、8 アプリケーションリスト、10 RS
232Cドライバ、11 FAXアプリケーション、1
2 メールアプリケーション、14 パケット化手段、
16 電気的接続検出手段、18 RS232Cドライ
バ、19 パケット化手段、20 デジタルパケットデ
ータ通信処理部、21 FAX通信処理部、22 排他
制御手段、23 RF部、24プロトコルリスト、30
アプリケーション判別手段、31 パケットヘッダ、
32 プロトコルID値、33 パケットボディ、41
プロトコルリスト、51 アプリケーションリスト、
62 通信端末、78 RS232Cドライバ、83
RF部、90 ランダムアクセスユニット、101 ポ
ート、102 ポート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送受信バッファと、上記各送受信
    バッファを一時的に専用使用するためのデータ識別子を
    持ち、外部回線とは上記各送受信バッファのデータに対
    して所定のプロトコルで送受信を行うモデムと、 上記モデムの上記各送受信バッファに対して上記識別子
    付で細分化された転送単位毎にデータ転送を行うコンピ
    ュータ本体とを備えた複数バッファ付モデム収容コンピ
    ュータ。
  2. 【請求項2】 コンピュータ本体内にアプリケーション
    ・プログラムとプロトコルとの対応表を設け、また所定
    の識別子を検出して上記アプリケーション・プログラム
    は実行するようにし、 モデム内の送受信バッファとは上記対応表に基づき上記
    識別子を付してデータ転送するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の複数バッファ付モデム収容コンピュ
    ータ。
  3. 【請求項3】 複数の送受信バッファを設けたモデムを
    備え、またコンピュータ本体内にアプリケーション・プ
    ログラムとプロトコルとの対応表を設け、 外部回線とは上記モデムの選択された上記送受信バッフ
    ァに対してデータ送受信を行うステップと、 上記選択された送受信バッファとコンピュータ本体間は
    選択に対応する所定の識別子を付して転送するステップ
    と、 コンピュータ本体では上記モデムからのプロトコル対応
    の所定の識別子を検出するステップと、 上記検出した識別子に基づいてアプリケーション・プロ
    グラムを起動するステップとを備えたモデム・コンピュ
    ータ間データ転送方法。
  4. 【請求項4】 送受信バッファは2個としたことを特徴
    とする請求項1記載の複数バッファ付モデム収容コンピ
    ュータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016200419A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社日立製作所 放射線測定システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016200419A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社日立製作所 放射線測定システム

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