JPH09191234A - 回線切替装置 - Google Patents

回線切替装置

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JPH09191234A
JPH09191234A JP8002680A JP268096A JPH09191234A JP H09191234 A JPH09191234 A JP H09191234A JP 8002680 A JP8002680 A JP 8002680A JP 268096 A JP268096 A JP 268096A JP H09191234 A JPH09191234 A JP H09191234A
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数非選択性及び周波数選択性フェージン
グが発生したとき、データが断となる前に回線を切り替
えて、回線品質を一定の誤り率以下にする。 【解決手段】 現用側、予備側の復調装置21,22中
の判定帰還型等化器212,222が受信信号からデー
タを復調すると共に、タップ係数に重み付けを施し、か
つ、一定時間加算したフェージング量がしきい値を越え
る場合にタップ係数警報信号を出力する。判定帰還型等
化器212,222から出力される判定信号から現用
側、予備側の信号処理装置31,32が、データ及び誤
り率警報信号を切替制御器41bに出力する。切替制御
器41bは復調装置21,22が出力するタップ係数警
報信号及び信号処理装置31,32が出力する誤り率警
報信号に基づいた回線切替制御信号を無瞬断切替器42
に送出し、信号処理装置31,32からのデータの一方
を、周波数非選択性及び周波数選択性フェージングが発
生した際のデータが断となる前に無瞬断で切り替えて出
力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル無線通信
システムなどにおける現用回線と予備回線を回線品質に
基づいて切り替えるための回線切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時のデジタル無線信号システムは、フ
ェージングなどで現用回線の回線品質が劣化した際に予
備回線に切り替えて、そのデータ伝送を行っている。
【0003】図8は従来の予備回線、現用回線を切り替
える受信システムの構成例を示すブロック図である。図
8において、現用回線の電波がアンテナ51で受信され
ると、この受信信号が受信機61で中間周波(IF)帯
に周波数変換される。この後、復調装置21で現用側の
データを復調し、かつ、信号等化が行われ、さらに、信
号処理装置31で誤り訂正等が行われて無瞬断切替器4
2に入力される。
【0004】同様に予備回線の電波もアンテナ52で受
信され、受信機62、復調装置22及び信号処理装置3
2を通じて予備側のデータが生成されて、無瞬断切替器
42に入力される。無瞬断切替器42は切替制御器41
aからの回線切替制御信号に基づいて現用側又は予備側
のデータの一方を選択して出力する。
【0005】切替制御器41aは現用側及び予備側の信
号処理装置31,32からの誤り率警報信号Sf1 ,S
2 によって現用回線及び予備回線の回線品質の監視を
行い、その回線切替制御信号を無瞬断切替器42に出力
する。ここで、現用側及び予備側の信号処理装置31,
32のいずれも誤り率警報信号Sf1 ,Sf2 を出力し
ていない場合、復調装置21、信号処理装置31を通じ
た現用側のデータを出力するように切替制御器41aが
回線切替制御信号を無瞬断切替器42に出力して、その
切り替えを制御する。
【0006】この状態で現用側の信号処理装置31が誤
り率警報信号Sf1 を切替制御器41aに出力すると信
号処理装置32が出力する予備側のデータを出力するよ
うに、切替制御器41aが回線切替制御信号を無瞬断切
替器42に出力して、その切り替えを制御する。また、
現用側の信号処理装置31からの誤り率警報信号Sf1
の出力が停止した場合、すなわち、現用回線の回線品質
劣化が無くなると、信号処理装置32が出力する予備側
のデータから、信号処理装置31が出力する現用側のデ
ータを出力するように切替制御器41aが回線切替制御
信号を無瞬断切替器42に出力して、その切り替えを行
っている。
【0007】また、予備側の信号処理装置32から誤り
率警報信号Sf2 が出力された場合、切替制御器41a
が無瞬断切替器42の切り替え制御を行わず、信号処理
装置31が出力する現用側のデータを出力し続けるよう
に切替制御器41aが無瞬断切替器42を制御する。
【0008】ところで、通常、このような装置には判定
帰還型等化器が設けられており、例えば、特開平3−2
84012号公報で提案されているような「判定帰還型
等化器」が知られている。以下、この判定帰還型等化器
を用いた回線切替制御について説明する。なお、現用側
と予備側とは同一構成である。
【0009】図8において、復調装置21,22は、復
調器211,221及び判定帰還型等化器212,22
2で構成されている。復調器211,221は、受信機
61,62から出力されるIF信号が入力され、ベース
バンド帯へ復調し、かつ、アナログ/デジタル変換を行
った復調データを出力する。判定帰還型等化器212,
222は、等化器213,223、フィルター部21
5,225、判定器214,224及びタップ係数発生
器216,226を有しており、入力復調データに含ま
れる符号間干渉成分をトランスバーサルフィルタを用い
て等化し、さらに判定した後に、その判定信号を出力す
る。
【0010】信号処理装置31,32は、判定信号に対
してフレーム同期確立、冗長ビットの挿入抽出、及び、
誤り訂正等の処理を行い、送信側から送られた伝送デー
タを再生して、無瞬断切替器42に送出する。この誤り
訂正の過程では、データの誤り数に応じたシンドローム
パルスやパリティパルスを発生する。このため、これら
パルスを計測して、回線上で発生した誤り個数を測定
し、予め定められた誤り率以上の際に誤り率警報信号S
1 ,Sf2 を切替制御器41aに出力する。
【0011】次に、判定帰還型等化器212,222に
ついて説明する。図9は、判定帰還型等化器212,2
22の処理形態の構成を示す図である。図9の判定帰還
型等化器212,222は、N個の前方タップからなる
前方等化器11aと、送信シンボル長Tの遅延時間を有
するN−1個の遅延回路12aと、N個の乗算回路13
aと、M個の後方タップからなる後方等化器11bとを
有している。
【0012】また、送信シンボル長Tの遅延時間を有す
るM個の遅延回路12bと、M個の乗算回路13bと、
合成回路14と、主信号判定回路15と、差分回路16
と、タップ係数発生回路17とを有している。なお、中
央タップは前方タップの最終タップに設定されている。
【0013】次に、この判定帰還型等化器212,22
2の処理動作を説明する。図9において、タップ係数発
生回路17は前方等化器11aのN個の前方タップと、
後方等化器11bのM個の後方タップのタップ入力のX
N−1, XN−2…X0及びan,an−1…an−M
と誤差信号の相関値を検出し、乗算回路13a,13b
でタップ入力に相関値に応じた重み付けを施している。
この相関値がタップ係数である。タップ係数発生回路1
7は前方タップにタップ係数cN−1,cN−2…c1
を算出して与えている。また、中央タップにタップ係数
c0を算出して与えている。さらに、後方タップにタッ
プ係数d1, d2…dM を算出して与えている。
【0014】前方等化器11aのN個の前方タップで
は、遅延回路12aを通り各タップ上にXN−1, XN
−2…X0の等化前信号を、誤差信号Eとの相関値に応
じたタップ係数を合成回路14に出力する。中央タップ
では、前方タップの遅延回路12aからの信号を、前方
タップと同様の処理によって誤差信号との相関値に応じ
たタップ係数信号を合成回路14に出力する。また、後
方タップでは、符号間干渉を除去し、さらに、判定を受
けた判定信号anから、遅延回路12bでタイミングを
合わせた判定信号an,an−1…an−Mを前方タッ
プと同様に処理し、その誤差信号との相関値に応じた信
号を合成回路14に出力する。
【0015】合成回路14は前方、中央、後方の各タッ
プ出力を加算して、前方等化器11aへの入力データに
含まれる符号間干渉成分を除去した等化後の信号を出力
する。主信号判定回路15は、等化後の信号と送信信号
の信号点を比較して最も確実な値を推定し、この推定に
よる判定信号を出力する。差分回路16は、等化後信号
と判定信号の差分を除去した残差である誤差信号を出力
する。
【0016】空間上で周波数非選択性フェージングが発
生した際に、受信電界強度が低下して伝送データに誤り
が発生する。受信電界強度の低下が大きいほど、誤り率
が悪化し、ある値を越えた時点で、図8に示す復調器2
11,221の図示しないキャリア再生回路や等化器の
タップ制御回路が発散して復調器211が221が非同
期状態となり、データも断状態となる。
【0017】図8に示す受信システムでは信号処理装置
31,32からの誤り率警報信号Sf1 ,Sf2 を回線
切替用として用いており、データが断状態となる前に、
誤り率に対するしきい値を越えた時点で現用側のデータ
(現用回線)又は予備側のデータ(予備回線)を選択す
るように切替制御器41aが回線切替制御信号を無瞬断
切替器42に出力して、その切り替えを行っている。こ
の誤り率に対するしきい値はフェージングが深くなる速
度や、データ伝送上で求められる品質を考慮して決定し
ている。
【0018】その結果、周波数非選択性フェージングに
より現用側のデータに誤りが発生した場合、データ断と
なる前に予備回線を通じた予備側のデータを選択する回
線切り替えを行って、その回線品質が一定の誤り率以下
に維持される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、急激な周波数選択性フェージングが発生した
際に回線切り替えが間に合わずに伝送データが断となる
ことがある。すなわち、空間上で発生するフェージング
には、前記の受信電界強度の低下が生じる周波数非選択
性フェージングの他に、符号間干渉が発生する周波数選
択性フェージングがある。この周波数選択性フェージン
グが発生した場合、等化器の各タップは符号間干渉の大
きさに応じてタップ係数を調整して符号間干渉を打ち消
すように動作する。
【0020】ところで、判定帰還型等化器の後方タップ
は、その入力に判定信号を用いている。この判定信号は
等化後信号を、さらに判定したものであり、等化前信号
に符号間干渉があっても等化残差が小さい間はもとの信
号を忠実に再生する。ところが、後方タップが動作する
大きな符号間干渉が発生した際には、後方タップ係数が
大きな値となる。その場合に判定誤りが発生すると、誤
った値が後方タップの出力に影響を与え、またその値が
帰還される、いわゆる誤伝搬が発生する。
【0021】この誤伝搬では誤りが連続的に発生し、等
化器のタップ制御回路等が直ちに発散してしまう。この
誤伝搬による等化器の発散は、前記の受信電界強度の低
下による復調器や等化器の発散に比較して速い速度で発
生する。そのため誤り率警報信号の出力と、ほぼ同時に
データ断となってしまい、回線切替を通じた伝送データ
の取り込み、すなわち、切り替えによるデータ保護が間
に合わない場合が発生してしまう。
【0022】さらに、データ断が発生する大きな選択性
フェージングによる符号間干渉を処理しない場合も、出
力データにデータ誤りが残留するという欠点がある。す
なわち、フェージングにより受信機の入力電界強度が低
下して相対的にノイズレベルが増大し、信号/雑音(S
/N)比が悪化し、復調器によって復調されるデータに
誤りが発生する。
【0023】本発明は、このような従来の技術における
課題を解決するものであり、周波数非選択性フェージン
グや周波数選択性フェージングが発生した際に、データ
が断となる前に回線切替制御信号を無瞬断切替器に送出
して、回線の切り替えを行い、回線品質を一定の誤り率
以下に維持できる回線切替装置を提供する。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、請求項1記載の発明は、現用回線の回線品質が劣化
した際に予備回線に切り替えて、データ伝送を行うため
の回線切替装置において、判定帰還型等化器を備え、受
信信号からデータを復調すると共に、タップ係数に重み
付けを施し、かつ、一定時間加算したフェージング量が
しきい値を越える場合にタップ係数警報信号を出力する
2系統の復調装置と、データ復調装置の判定帰還型等化
器から出力される判定信号からデータ及び誤り率警報信
号を生成して出力する2系統の信号処理装置と、2系統
の復調装置からのタップ係数警報信号及び2系統の信号
処理装置が出力する誤り率警報信号に基づいて、復調デ
ータが断となる前に回線切替制御信号を出力する切替制
御器と、回線切替制御信号に基づいて2系統の信号処理
装置からのデータの一方を無瞬断で切り替えて選択する
無瞬断切替器とを備えるものである。
【0025】請求項2記載の回線切替装置は、前記判定
帰還型等化器として、復調データ及び誤差信号から前方
等化信号及び前方タップ係数を出力する前方タップと、
前方タップ内で遅延された復調データ及び誤差信号から
中央等化信号を出力する中央タップと、判定信号及び誤
差信号から後方等化信号と後方タップ係数を出力する後
方タップと、前方タップからの前方等化信号及び中央タ
ップからの中央等化信号及び後方タップからの後方等化
信号を加算して符号間干渉を除去した等化後信号を出力
する加算器と、加算器が出力する等化後信号から判定信
号を出力する主信号判定回路と、加算器が出力する等化
後信号と主信号判定回路が出力する判定信号との差分で
ある誤差信号を出力する差分回路と、前方タップからの
前方タップ係数、中央タップからの中央タップ係数及び
後方タップからの後方タップ係数の各タップにそれぞれ
重み付けを施し、かつ、加算する重み付け・加算器と、
重み付け・加算器の出力信号がしきい値を越えた場合に
タップ係数警報信号を出力するしきい値判定回路とを備
えるものである。
【0026】請求項3記載の回線切替装置は、前記切替
制御器が、タップ係数警報信号及び誤り率警報信号に基
づいて、周波数非選択性及び周波数選択性フェージング
が発生した場合の復調データの断となる前に回線切替制
御信号を無瞬断切替器に出力するものである。
【0027】このような構成の回線切替装置は、信号処
理装置が判定帰還型等化器が出力する判定信号からデー
タ及び誤り率警報信号を生成して出力する。また、判定
帰還型等化器のタップ係数に一定の重み付けを施し、一
定時間加算することによって復調装置への入力信号に生
じたフェージング量を算出し、このフェージング量がし
きい値判定回路で設定された、しきい値を越えた際に、
タップ係数警報信号を切替制御器に出力している。現用
回線と予備回線のタップ係数警報信号及び誤り率警報信
号の両方を切替制御器が監視し、復調データが断となる
前に回線切替制御信号を無瞬断回線切替器に出力して、
その回線切り替えを行っている。
【0028】したがって、周波数非選択性フェージング
や周波数選択性フェージングが発生した際に、そのデー
タが断となる前に回線切替制御信号が無瞬断切替器に送
出されて、回線の切り替えを行い、回線品質が一定の誤
り率以下に維持される。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の回線切替装置の実
施の形態を図面を参照して詳細に説明する。以下の文及
び図にあって、従来の図8及び図9に示す構成と同一の
構成要素には同一の符号を付し、かつ、その重複する詳
細な説明を省略した。図1は、本発明の回線切替装置の
実施形態における構成を示すブロック図である。図1の
例は、現用回線用のアンテナ51と、受信機61と、復
調装置21と、信号処理装置31とを有している。さら
に、予備回線用のアンテナ52と、受信機62と、復調
装置22と、信号処理装置32とを有している。また、
無瞬断切替器42と、切替制御器41bとが設けられて
いる。
【0030】復調装置21,22は、受信機61,62
から出力されるIF信号に対して、ベースバンド帯に復
調し、かつ、アナログ/デジタル変換を行った復調デー
タを出力する復調器211,221と、判定帰還型等化
器212,222とを有している。この判定帰還型等化
器212,222には等化器213,223と、フィル
ター部215,225と、判定器214,224と、タ
ップ係数発生器216,226とが設けられている。
【0031】次に、図1に示す構成の動作について説明
する。図1において、現用回線の電波がアンテナ51で
受信されると、この受信信号が受信機61で中間周波
(IF)に帯に周波数変換される。さらに、復調装置2
1で現用側のデータを復調し、かつ、信号等化が行わ
れ、信号処理装置31で誤り訂正等が行われて無瞬断切
替器42に入力される。
【0032】同様に予備回線の電波もアンテナ52で受
信され、受信機62、復調装置22及び信号処理装置3
2を通じて予備側のデータに復調され、無瞬断切替器4
2に入力される。無瞬断切替器42は切替制御器41b
からの回線切替制御信号に基づいて現用側又は予備側の
データの一方を選択して出力する。
【0033】復調装置21,22の復調器211,22
1は、受信機61,62から出力されるIF信号が入力
され、ベースバンド帯への復調及びアナログデジタル変
換を行って復調データを出力する。判定帰還型等化器2
12,222は、等化器213,223、フィルター部
215,225、判定器214,224及びタップ係数
発生器216,226を有しており、入力復調データに
含まれる符号間干渉成分をトランスバーサルフィルタを
用いて等化し、さらに判定した後の判定信号を出力す
る。
【0034】信号処理装置31,32は、判定信号に対
してフレーム同期擁立、冗長ビットの挿入抽出及び誤り
訂正等の処理を行い、送信側から送られた伝送データを
再生する。再生されたデータが無瞬断切替器42に送出
される。この誤り訂正の過程では、データの誤り数に応
じたシンドロームパルスやパリティパルスが発生する。
そこでこれらパルスを計測して、回線上で発生した誤り
の個数を測定し、予め定めた誤り率以上の場合に誤り率
警報信号Sf1 ,Sf2 を切替制御器41bに出力す
る。
【0035】また、現用回線の復調装置21中の判定帰
還型等化器212では、タップ係数に一定の重み付けを
施し、一定時間加算することによって復調装置21への
入力信号に生じたフェージング量を算出する。このフェ
ージング量が、設定しきい値以上であるとしきい値判定
回路が判定した際に、判定部217からタップ係数警報
信号Sg1 を切替制御器41bに出力する。
【0036】同様に予備回線の復調装置22中の判定帰
還型等化器222が、タップ係数に一定の重み付けを施
し、一定時間加算することによって復調装置21への入
力信号に生じたフェージング量を算出し、しきい値判定
回路で設定しきい値以上であると判定した際に、判定部
227からタップ係数警報信号Sg2 を切替制御器41
bに出力している。
【0037】切替制御器41bは、現用回線の信号処理
装置31から出力される誤り率警報信号Sf1 及び復調
装置21中の判定帰還型等化器212の判定部217か
ら出力されるタップ係数警報信号Sg1 と、予備回線の
信号処理装置32から出力される誤り率警報信号Sf2
及び判定帰還型等化器222の判定部227から出力さ
れるタップ係数警報信号Sg2 とから、図3に示す真理
値表に基づいて処理し、無瞬断切替器42への回線切替
制御信号を出力して、無瞬断切替器42の切り替えを制
御する。
【0038】以下、判定帰還型等化器212,222の
処理形態について説明する。図2は復調装置21,22
内の判定帰還型等化器212,222の処理形態の構成
を示すブロック図である。図2において、この判定帰還
型等化器212,222の処理形態では、N個の前方タ
ップからなる前方等化器11aと、送信シンボル長Tの
遅延時間を有するN−1個の遅延回路12aと、N個の
乗算回路13aと、M個の後方タップからなる後方等化
器11bとを有している。
【0039】さらに、送信シンボル長Tの遅延時間を有
するM個の遅延回路12bと、M個の乗算回路13b
と、合成回路14と、主信号判定回路15と、差分回路
16と、中央タップが前方タップの最終タップに設定さ
れるタップ係数発生回路17と重み付け・加算回路18
と、タップ係数警報信号g(Sg1 ,Sg2 )を出力す
るしきい値判定回路19を有している。
【0040】次に、復調装置21,22内の判定帰還型
等化器212,222の処理について説明する。タップ
係数発生回路17は前方等化器11aのN個の前方タッ
プと後方等化器11bのM個の後方タップのタップ入力
のXN−1, XN−2…X0及びan,an−1…an
−Mと誤差信号Eの相関値を検出し、タップ係数cN−
1, cN−2…c1を算出して前方タップに与えてい
る。また、中央タップにタップ係数c0を算出して与え
ている。さらに、後方タップにタップ係数d1,d2…
dMを算出して与えている。
【0041】図1中の判定部217,227は、重み付
け・加算回路18としきい値判定回路19で構成されて
おり、この重み付け・加算回路17はフェージングで大
きく変動するタップ係数に対して、大きな重み付けを施
した後に、各タップ係数を一定時間加算して、しきい値
判定回路19に出力する。しきい値判定回路19はその
平均値がしきい値を越えた際にタップ係数警報信号g
(Sg1 ,Sg2 )を図1に示す切替制御器41bに出
力する。
【0042】周波数選択性フェージングによる大きい符
号間干渉が発生した場合は、トランスバーサルフィルタ
が動作して前方又は後方タップ係数は大きい値となる。
しかし符号間干渉の等化が十分に行われている場合は、
等化残差である誤差信号が小さい値である。ところが、
符号間干渉がさらに大きくなり等化処理が限界に近くな
ると、タップ係数に加えて誤差信号も大きな値になる。
すなわち、等化処理の限界能力は、タップ係数を監視す
ることによって検出できる。したがって、しきい値判定
回路19は、前方タップ係数、後方タップ係数がともに
しきい値より大きくなる状態を、タップ係数警報信号g
(Sg1 ,Sg2 )として検出する。
【0043】また、周波数非選択性フェージングによっ
て受信電界強度が低下した場合は、誤りが発生し、この
誤り率がしきい値を越えると誤り率警報信号Sf1 ,S
2を出力する。切替制御器41bは、入力される誤り
率警報信号Sf1 ,Sf2 、及び、タップ係数警報信号
Sg1 ,Sg2 の論理処理を行い、いずれか一方の信号
が入力された際に回線切替制御信号を無瞬断切替器42
に出力する。無瞬断切替器42は図3に示す真理値表の
切替条件に基づいて切り替え動作を行う。
【0044】以下、図3の真理値表に示した切替条件に
よる動作例を説明する。まず、切替条件4の場合、現用
側及び予備側ともに誤り率警報信号Sf1 ,Sf2 が出
力されておらず、現用側のタップ係数警報信号Sg1
みが出力されている。この場合、現用側を選択するよう
に、切替制御器41bからの回線切替制御信号に基づい
て無瞬断切替器42が切り替えられる。このようにフェ
ージングが発生して現用回線に障害が発生した場合に、
現用側の復調装置21からタップ係数警報信号Sg1
出力され、切替制御器41bからの回線切替制御信号に
基づいて無瞬断切替器42が切り替わって現用側から予
備側のデータを選択して出力する。
【0045】この場合、選択性フェージングはデータ断
となる状態が発生する程度に大きくなるとは限らない
が、図4に示すように選択性フェージングによって、そ
のフェージングと同時に受信電界強度が低下するため、
図1に示す判定帰還型等化器212,222が等化でき
る符号間干渉であっても、受信機61,62及び復調器
211,221等のアナログ信号部分でのS/N比が悪
化して、復調データに誤りが発生し、図5に示すよう
に、誤り率警報信号Sf1 ,Sf2 のしきい値を越える
までには到達しない。すなわち、残留誤りが生じるよう
な、回線品質が良好ではない状態になる。このため回線
品質が良好な予備回線を選択するように、切替制御器4
1bからの回線切替制御信号に基づいて無瞬断切替器4
2を切り替える制御を行う。
【0046】次に図3の真理値表に示す切替条件1のよ
うに、フェージングがなくなり、タップ係数警報信号S
1 ,Sg2 及び誤り率警報信号Sf1 ,Sf2 の出力
が停止すると、回線品質劣化が無くなり、予備側のデー
タから現用側のデータを選択するように切替制御器41
bからの回線切替制御信号に基づいて無瞬断切替器42
が切り替わる。また、図3の真理値表に示す切替条件2
に示すように、予備側のデータの誤り率警報信号Sf2
が出力された際には予備側のデータを選択する切り替え
は行われない。
【0047】この場合の動作を図6を用いて説明をす
る。図6に示すように、現用回線に選択性フェージング
が発生して、タップ係数警報信号が出力され、かつ、予
備回線に非選択性フェージングが発生して誤り率警報信
号Sf2 が出力された場合、タップ係数警報信号Sg
1 ,Sg2 と無関係に回線切替が行われる。これは、こ
の時点でフェージングが現用回線に発生していた場合、
直ちに復調データが断状態になるとは限らず、より回線
劣化が顕著な現用側又は予備側のデータを選択するため
である。次の時点で切替条件4のように、予備側データ
の誤り率警報信号Sf2 の出力が停止し、現用側のタッ
プ係数警報信号Sg1 の出力が継続している状態に推移
した場合は、切替制御器41bからの回線切替制御信号
に基づいて無瞬断切替器42が切り替わり、現用側から
予備側のデータを選択して出力する制御が行われる。
【0048】また、図3の真理値表に示す切替条件10
のように現用側及び予備側の両方からタップ係数警報信
号Sg1 ,Sg2 が出力されている際にも図7に示すよ
うに、しきい値の異なる二つのしきい値判定回路19
a,19bを設けることによってフェージングの少ない
現用側又は予備側のデータ、すなわち、良好な回線品質
の現用回線又は予備回線を選択できるようになる。同様
なことが図3の真理値表に示す切替条件8,9にも適用
できる。この場合も回線品質の良い回線を選択できるよ
うになる。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の回線切替装置によれば、誤り率警報信号とフェージン
グ量がしきい値越えた際のタップ係数警報信号を切替制
御器に出力して監視して、復調データの断となる前に回
線切替制御信号を無瞬断回線切替器に出力して、その回
線切り替えを行っているため、周波数非選択性フェージ
ングや周波数選択性フェージングが発生した場合に、そ
のデータが断となる前に回線切替制御信号が無瞬断切替
器に送出でき、その回線の切り替えが行われて回線品質
を一定の誤り率以下に維持できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回線切替装置の実施形態における構成
を示すブロック図である。
【図2】図1中の判定帰還型等化器の処理形態の構成を
示すブロック図である。
【図3】実施形態にあって無瞬断切替器が行う切替条件
の真理値表を示す図である。
【図4】実施形態にあって選択性フェージングによる受
信電界強度の低下を説明するための図である。
【図5】実施形態にあってフェージングによる受信電界
強度に対するビットエラーの発生状態を説明するための
図である。
【図6】実施形態にあって現用回線及び予備回線に選択
性及び非選択性のフェージングが発生した際の処理を説
明するための図である。
【図7】実施形態にあって判定帰還型等化器が二つのし
きい値の判定を行う場合を説明するための図である。
【図8】従来の予備回線、現用回線を切り替える受信シ
ステムの構成例を示すブロック図である。
【図9】従来例の判定帰還型等化器の処理形態の構成を
示す図である。
【符号の説明】
21,22 復調装置 31,32 信号処理装置 41a,41b 切替制御器 42 無瞬断切替器 211,221 復調器 212,222 判定帰還型等化器 213,223 等化器 214,224 判定器 215,225 フィルター部 216,226 タップ係数発生器 217,227 判定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用回線の回線品質が劣化した際に予備
    回線に切り替えて、データ伝送を行うための回線切替装
    置において、 判定帰還型等化器を備え、受信信号からデータを復調す
    ると共に、タップ係数に重み付けを施し、かつ、一定時
    間加算したフェージング量がしきい値を越える場合にタ
    ップ係数警報信号を出力する2系統の復調装置と、 前記データ復調装置の判定帰還型等化器から出力される
    判定信号からデータ及び誤り率警報信号を生成して出力
    する2系統の信号処理装置と、 前記2系統の復調装置からのタップ係数警報信号及び2
    系統の信号処理装置が出力する誤り率警報信号に基づい
    て、復調データが断となる前に回線切替制御信号を出力
    する切替制御器と、 前記回線切替制御信号に基づいて2系統の信号処理装置
    からのデータの一方を無瞬断で切り替えて選択する無瞬
    断切替器と、 を備えることを特徴とする回線切替装置。
  2. 【請求項2】 前記判定帰還型等化器は、 復調データ及び誤差信号から前方等化信号及び前方タッ
    プ係数を出力する前方タップと、 前記前方タップ内で遅延された復調データ及び誤差信号
    から中央等化信号を出力する中央タップと、 判定信号及び誤差信号から後方等化信号と後方タップ係
    数を出力する後方タップと、 前記前方タップからの前方等化信号及び前記中央タップ
    からの中央等化信号及び前記後方タップからの後方等化
    信号を加算して符号間干渉を除去した等化後信号を出力
    する加算器と、 前記加算器が出力する等化後信号から判定信号を出力す
    る主信号判定回路と、 前記加算器が出力する等化後信号と前記主信号判定回路
    が出力する判定信号との差分である誤差信号を出力する
    差分回路と、 前記前方タップからの前方タップ係数、前記中央タップ
    からの中央タップ係数及び前記後方タップからの後方タ
    ップ係数の各タップにそれぞれ重み付けを施し、かつ、
    加算する重み付け・加算器と、 前記重み付け・加算器の出力信号がしきい値を越えた場
    合にタップ係数警報信号を出力するしきい値判定回路
    と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の回線切替装
    置。
  3. 【請求項3】 前記切替制御器が、タップ係数警報信号
    及び誤り率警報信号に基づいて、周波数非選択性及び周
    波数選択性フェージングが発生した場合の復調データの
    断前に回線切替制御信号を無瞬断切替器に出力すること
    を特徴とする請求項1記載の回線切替装置。
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