JP3094422B2 - 自動適応型等化装置 - Google Patents

自動適応型等化装置

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JP3094422B2 JP02103412A JP10341290A JP3094422B2 JP 3094422 B2 JP3094422 B2 JP 3094422B2 JP 02103412 A JP02103412 A JP 02103412A JP 10341290 A JP10341290 A JP 10341290A JP 3094422 B2 JP3094422 B2 JP 3094422B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はディジタル無線伝送方式に関し、特にディジ
タル無線伝送における伝送歪等化特性を改良した自動適
応型等化装置に関する。
〔従来の技術〕
ディジタル無線伝送方式では、伝送路において発生す
る周波数軸上の振幅歪等の波形歪を等化するために、可
変振幅等化器が用いられており、例えば、その一つとし
て特願昭58−68635号で提案されているものがある。ま
た、復調信号の符号間干渉を除去するために、トランス
バーサル型等化器が用いられており、例えばその一つと
して特願昭56−215271号で提案されているものがある。
これら可変振幅等化器およびトランスバーサル型等化
器では、その制御信号および重み付け制御信号は、通常
受信信号を復調したベースバンド信号を基にして発生さ
れる。このため、受信信号の品質が劣化し、復調器の搬
送波同期が外れる等によってベースバンド信号が異常に
なると、可変振幅等化器の制御信号やトランスバーサル
型等化器の重み付け制御信号も異常になり、これらの等
化器が正常に動作しなくなる。そして、これらの等化器
を異常動作のままに放置すると、受信信号の劣化が回復
したときの復調器の同期引き込みに支障をきたす。
そのため、従来では復調ベースバンド信号の異常時に
可変振幅等化器の制御信号と、トランスバーサル型等化
器の重み付け制御信号をそれぞれリセットすることが考
えられている。また、このリセットを継続的には行わ
ず、断続的に行って復調器の同期引き込みを促進させる
ことも考えられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の自動適応型等化装置では、ベースバン
ド信号の異常時にリセットさせる可変振幅等化器および
トランスバーサル型等化器をそれぞれ個別にリセットさ
せる構成となっている。このため、各等化器におけるリ
セットのタイミングがずれているときにはいずれか一方
の等化器がリセットされていない状態が継続することに
なり、このような場合リセットの断続のために復調器の
同期引き込みがかえって妨害されるという問題がある。
本発明の目的はこのような復調器の同期引き込みの妨
害を防止した自動適応型等化装置を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の自動適応型等化装置は、制御信号に基づいて
受信信号の周波数軸上の振幅歪特性を等化する可変振幅
等化器と、この可変振幅等化器に縦続して接続され、重
み付け制御信号に基づいて符号間干渉を除去するトラン
スバーサル型等化器と、等化された信号を復調してベー
スバンド信号を得る復調器と、復調されたベースバンド
信号を用いて前記制御信号及び重み付け制御信号をそれ
ぞれ発生させる2つの信号発生回路と、復調器における
同期外れを検出して前記各信号発生回路に同時にかつ断
続的にリセット信号を送出するリセット手段とを備えて
いる。
このリセット手段は、例えば、復調器における同期外
れを検出する同期外れ検出器と、この同期外れ検出器の
検出出力により動作される発振器と、この発振器の出力
により所要の周期で断続的に動作されてリセット信号を
出力するリセット回路とで構成される。
また、2つの信号発生回路は、リセット時に制御信号
及び重み付け制御信号をあらかじめ定められた初期値に
設定して可変振幅等化器とトランスバーサル型等化器の
動作を停止させるように構成している。
〔作用〕
本発明によれば、復調器において搬送波同期が外れた
場合には、リセット手段から出力されるリセット信号に
より可変振幅等化器とトランスバーサル型等化器を同一
タイミングで断続的にリセットし、可変振幅等化器とト
ランスバーサル型等化器のいずれか一方がリセットされ
ていない状態が継続することを回避する。
〔実施例〕
次に、本発明を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例のブロック図である。同図
において、可変振幅等化器11は、ディジタル無線通信の
復調段における中間周波数帯の受信信号101を入力し、
制御信号103を用いて入力信号の振幅歪を等化し、次段
に出力する。トランスバーサル型等化器12は重み付け制
御信号104を用いて入力信号の符号間干渉を除去し、次
段に出力する。復調器13は波形等化後のディジタル変調
信号を入力し、復調ベースバンド信号102を出力し、同
時に制御信号発生用ベースバンド信号105を出力する。
制御信号発生器14は復調器13より制御信号発生用ベー
スバンド信号105を入力し、可変振幅等化器11の前記制
御信号103を出力する。また、制御信号発生器15は、前
記制御信号発生用ベース信号105を入力し、トランスバ
ーサル型等化器12に同相・直交制御信号からなる前記重
み付け制御信号104を出力する。これら、制御信号発生
器14と制御信号発生器15は、後述するリセット信号106
または107が入力された場合に、それぞれ出力する制御
信号103および重み付け制御信号104をあらかじめ定めら
れた初期値に設定し、可変振幅等化器11,トランスバー
サル型等化器12の等化作用を停止させるように動作す
る。
また、同期外れ検出器16,発振器17,リセット回路18で
リセット手段を構成しており、同期外れ検出器16は前記
復調器13を常時監視し、復調器13において搬送波同期外
れが生じた場合に発振器17を動作させ、この発振器17の
出力に伴う所要の周期で断続的にリセット回路18を動作
させ、ここからリセット信号106および107を同一タイミ
ングでかつ断続的に前記各制御信号発生器14,15に出力
させる。
なお、前記可変振幅等化器11の動作原理に関連する事
項は、例えば自動適応型等化器(特願昭58−68635号に
周波数軸上の1次または2次の振幅歪を等化する手段と
して詳細に述べられているので、ここではその説明は省
略する。
この構成によれば、受信信号101の品質が劣化して復
調器13の搬送波同期が外れると、ベースバンド信号102,
105が異常となり、制御信号発生器14,15が可変振幅等化
器11,トランスバーサル型等化器12に対して異常な制御
信号を発生する。この結果、可変振幅等化器11,トラン
スバーサル型等化器12が正常動作しなくなり、受信信号
101の劣化回復時における復調器13の同期引き込みに支
障をきたす。
しかし、このとき同期外れ検出器16が復調器13の搬送
波同期外れを検出し、リセット信号106,107を同一タイ
ミングで制御信号発生器14,15に出力し、制御信号103,1
04によって可変振幅等化器11およびトランスバーサル型
等化器12を同一タイミングで断続的にリセットする。
これら可変振幅等化器11およびトランスバーサル型等
化器12が内蔵のリセット回路動作によりリセットされる
と、受信信号101の等化作用は停止され、受信信号101は
同一タイミングで断続的にリセットされる。したがっ
て、可変振幅等化器11およびトランスバーサル型等化器
12のいずれか一方がリセットされていない状態が継続す
ることは回避され、リセットの断続により復調器13の同
期引き込みが妨害される事態が起こることはない。
以上、可変振幅等化器とトランスバーサル等化器を中
間周波帯で用いたときに復調器の搬送波同期外れにより
ベースバンド信号の異常を検出する場合について説明し
たが、トランスバーサル等化器をベースバンド帯で用い
る場合も同様に本発明を適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、復調器において搬送波
同期が外れた場合に、周波数領域での等化作用を行う可
変振幅等化器と、時間領域での等化作用を行うトランス
バーサル型等化器を同一タイミングで断続的にリセット
することにより、可変振幅等化器とトランスバーサル型
等化器のいずれか一方がリセットされていない状態が断
続しないようにし、搬送波同期が回復したときリセット
の断続によって復調器の同期引き込みが妨害されるのを
防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動適応型等化装置の一実施例のブロ
ック図である。 11……可変振幅等化器、12……トランスバーサル型等化
器、13……復調器、14……制御信号発生器、15……制御
信号発生器、16……同期外れ検出器、17……発振器、18
……リセット回路、101……受信信号、102……ベースバ
ンド信号、103,104……制御信号、105……制御信号発生
用ベースバンド信号、106,107……リセット信号。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号に基づいて受信信号の周波数軸上
    の振幅歪特性を等化する可変振幅等化器と、この可変振
    幅等化器に縦続して接続され、重み付け制御信号に基づ
    いて符号間干渉を除去するトランスバーサル型等化器
    と、等化された信号を復調してベースバンド信号を得る
    復調器と、復調されたベースバンド信号を用いて前記制
    御信号及び重み付け制御信号をそれぞれ発生させる2つ
    の信号発生回路と、前記復調器における同期外れを検出
    して前記各信号発生回路に同時にかつ断続的にリセット
    信号を送出するリセット手段とを備えることを特徴とす
    る自動適応型等化装置。
  2. 【請求項2】前記リセット手段は、前記復調器における
    同期外れを検出する同期外れ検出器と、この同期外れ検
    出器の検出出力により動作される発振器と、この発振器
    の出力により所要の周期で断続的に動作されてリセット
    信号を出力するリセット回路とで構成される特許請求の
    範囲第1項記載の自動適応型等化装置。
  3. 【請求項3】前記2つの信号発生回路は、リセット時に
    制御信号及び重み付け制御信号をあらかじめ定められた
    初期値に設定するように構成してなる特許請求の範囲第
    1項または第2項記載の自動適応型等化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101750179B1 (ko) * 2015-12-03 2017-07-03 최영옥 케이크 장식용 꽃꽂이 틀

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KR101750179B1 (ko) * 2015-12-03 2017-07-03 최영옥 케이크 장식용 꽃꽂이 틀

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