JP3125741B2 - 適応ダイバーシティ受信機 - Google Patents

適応ダイバーシティ受信機

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JP3125741B2
JP3125741B2 JP10090644A JP9064498A JP3125741B2 JP 3125741 B2 JP3125741 B2 JP 3125741B2 JP 10090644 A JP10090644 A JP 10090644A JP 9064498 A JP9064498 A JP 9064498A JP 3125741 B2 JP3125741 B2 JP 3125741B2
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、適応ダイバーシテ
ィ受信機に関し、特にマルチパスフェージングが発生
し、遅延分散が大きい電波伝搬路を介しての通信に使用
される適応ダイバーシティ受信機のキャリア同期回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】適応ダイバーシティ受信機は、電波伝搬
路で発生するフェージング及びマルチパスを経由して到
来することによって生ずる符号間干渉による信号歪みを
除去し、S/N比が最大になるように、各ダイバーシテ
ィパスの信号を合成する。
【0003】図4は従来の適応ダイバーシティ受信機の
構成を示すブロック図であり、説明を簡単にするため、
2重ダイバーシティの例を示す。すなわち、ダイバーシ
ティパスは2パスであって、入力1、入力2の2個の信
号入力点501からそれぞれのダイバーシティパスに受
信信号が入力される。入力1、入力2の信号入力点50
1の両信号は同一の送信信号を受信して生成された信号
であるが、それぞれ異なる電波伝搬路を経由して受信さ
れるため、それぞれ異なる振幅及び位相(周波数)歪み
を受けている。
【0004】各ダイバーシティパスには、各受信信号の
キャリア周波数を基準周波数に一致させるキャリア同期
回路51と、キャリア同期した受信信号から進みエコー
波による符号間干渉を除去するための前方適応等化器5
2が設けられ、キャリア同期、シンボル同期のとられた
各受信信号は合成器508で合成され、復調回路53で
判定出力517に復調される。
【0005】この判定出力517は、複素乗算器514
でキャリア発振器516で生成される前記基準周波数で
変調判定信号に再変調され、キャリア同期回路51に供
給されると共に、遅れエコー波による符号間干渉を補償
するために設けられた後方適応等化器54を経て合成器
508にフィードバックされる。また復調回路53から
得られる誤差信号、すなわち復調信号と変調判定出力の
差信号が複素乗算器515で前記基準周波数で変調され
変調誤差信号として各前方適応等化器52及び後方適応
等化器54に供給される。各前方適応等化器52及び後
方適応等化器54ではこの誤差信号が最小となるようそ
れぞれの各タップ係数を修正適応させる。
【0006】以下、各回路の機能、構成について概説す
る。キャリア同期回路51は各ダイバーシティパスの受
信信号入力を、受信信号振幅にかかわらず一定の振幅に
増幅する自動利得制御増幅器503、自動利得制御増幅
器503の出力と前記変調判定信号との複素相関を取る
複素相関器504、フェージング等による周波数変動に
対して十分に短く、またシンボル周期に対して十分に長
い時定数で複素相関器504の出力を時間平均するロー
パスフィルタ(以下LPFと記す)505、及びLPF
505の出力と受信信号入力とを複素乗算し受信信号入
力をLPF505の出力で変調する複素乗算器502を
備えている。なお、受信信号入力は前記変調判定信号と
の比較のため前方適応等化器52の基準タップ位置等回
路設計上定まる一定時間だけ遅延させた後複素相関器5
04に供給されるが図示を省略してある。
【0007】各受信信号入力x1(n) 、x2(n) の角周
波数をω1t、ω2tとする時各受信信号x1(n) 、x2
(n) はそれぞれ、 x1(n) =u1(n)exp(jω1t) ・・・(1) x2(n) =u2(n)exp(jω2t) ・・・(2) で表される。但し、n はシンボル周期(順位)を示し、
u1(n) 、u2(n) は受信信号の信号成分(振幅及び位
相)である。また全角数字を含む記号はベクトル値(複
素数)を意味する(以下同様)。この時、各自動利得制
御増幅器503の出力X1(n) 、X2(n) は、 X1(n) =U1(n)exp(jω1t) ・・・(3) X2(n) =U2(n)exp(jω2t) ・・・(4) となる。但し、|U1(n) |=|U2(n) |=一定であ
り信号成分の周波数情報のみを含む。
【0008】一方、基準(角)周波数をω0t、判定出力
をa0(n) とするとき、変調判定信号Z0(n) は、 Z0(n) =a0(n)exp(jω0t) ・・・(5) となる。従って各LPF505の出力、すなわちX1
(n) 、X2(n) とZ(n) の相関の時間平均w1(n) 、w
2(n) は、 w1(n) =E〔U1(n)*a0(n) 〕exp(j(ω0 −ω1)t) ・・・(6) w2(n) =E〔U2(n)*a0(n) 〕exp(j(ω0 −ω2)t) ・・・(7) となる。ここでE〔 〕は時間平均、* は複素共役を表
す。従って各複素乗算器502の出力y1(n) 、y2
(n) は、 y1(n) =u1(n) E〔U1(n)*a0(n) 〕exp(j ω0t) ・・・(8) y2(n) =u2(n) E〔U2(n)*a0(n) 〕exp(j ω0t) ・・・(9) となり、一定のシンボル同期がとれている場合、U1
(n) 、U2(n) とa0(n)は共に一定振幅であり互いに
共役関係にあるので(8)、(9)式のそれぞれの時間
平均E〔 〕は一定値となり、各複素乗算器502から
はキャリア発振器516の生成する基準周波数をキャリ
ア周波数とし、各受信信号と同一の信号成分を持つ信号
が得られる。このことにより、合成器508においてダ
イバーシティ合成が可能となり、また復調回路53にお
いて基準周波数を用いた同期検波が可能となる。
【0009】各複素乗算器502の出力は前方適応等化
器52に入力される。前方等化器52は判定帰還型等化
器であり、タップ間隔τ(=シンボル長Tの整数分の
1)のトランスバーサル構成の前方フィルタ506とそ
のタップ係数をLMS(最少二乗平均)方により修正す
る前方タップ修正器507から構成される。図5は、前
方タップ修正器507の一例を示すブロック図であり、
前方フィルタの各タップ係数ci(i=1〜M)に対応
してM組の複素相関器604、積分器605及び固定利
得増幅器606と、M−1個の遅延器603から構成さ
れている。入力信号601(y1(n) 、y2(n) )は各
遅延器603で前方フィルタのタップ間隔τづつ順次遅
延され、それぞれの複素相関器604に入力され、端子
602に供給される前記変調誤差信号ε(n) との相関が
とられ、この相関を用いて積分器605に保持されてい
るそれまでの各タップ係数ci(n) が下式のように新し
いタップ係数ci(n+1) に修正される。 ci(n+1) =ci(n) −με(n) *ri(n) (i=1〜M) ・・(10) ここでμはタップ修正係数、ri(n) は各複素相関器に
入力される信号であり前方フィルタ506の各タップ上
の信号に対応する。また*は相関演算(畳み込み演算)
を示す。前方適応等化器52では、このようにして復調
回路53の出力する誤差信号を最小にするよう前方フィ
ルタ506の各タップ係数を順次適応させることによ
り、進みエコー波による符号間干渉が等化され、シンボ
ル同期がとられる。
【0010】このようにしてキャリア同期、シンボル同
期のとられた各ダイバーシティパスの出力は合成器50
8で合成され復調回路53で復調される。復調回路53
は複素乗算器511、データ判定器512、及び減算器
513を有し、複素乗算器511は合成器508の出力
にキャリア発振器516の生成する基準周波数を複素乗
算しベースバンド信号に変換し、データ判定器512は
このベースバンド信号を量子化し判定出力517を得
る。減算器513はこのベースバンド信号と判定出力5
17との差を前記誤差信号として出力する。
【0011】また、前記したように判定出力517を複
素乗算器514で変調した変調判定信号は、遅れエコー
波による符号間干渉を等化するため、シンボル長Tをタ
ップ間隔とするトランスバーサル構成の後方フィルタ5
09と後方タップ修正器510からなる後方適応等化器
54をへて合成器508に帰還される。後方タップ修正
器510は、入力信号が後方フィルタのタップ間隔Tに
等しい遅延時間の遅延器に逆方向に順次遅延され複素相
関器に供給される点を除き図5の前方タップ修正器50
7と類似の構成を持ち、各タップ係数dk(k=1〜
L:後方フィルタ509のタップ数)は下式に従って順
次適応される。 dk(n+1) =dk(n) −νε(n) *a0(n-k) (k=1〜L) ・・(11) 図4の従来の適応ダイバーシティ受信機ではこのように
して各ダイバーシティパスの受信信号を合成し、マルチ
パスフェージングによる符号間干渉を除去している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
適応ダイバーシティ受信機では、各ダイバーシティパス
に設けられたそれぞれのキャリア同期回路51において
同一の変調判定信号を用いてキャリア同期を行っている
ため、複数のダイバーシティパスの間で伝搬路のインパ
ルス応答の主応答が1シンボル長以上離れる伝搬遅延が
生じた場合、受信信号と変調判定信号との相関が取れな
くなり、例えば前述の(6)、(7)式で表されるキャ
リア同期回路51のLFP505の出力において相関出
力の時間平均E〔 〕の値が0となるパスが生じ、これ
が当該パスの受信信号に乗算されるため当該パスの出力
が抑圧され、合成器の出力が減衰してしまう問題点があ
った。
【0013】特に、抑圧されるパスの受信レベルが複数
のダイバーシティパス中で最も高くS/N比が最も良好
であった場合にも、これがキャリア同期回路51の複素
乗算器502で切り捨てられ、他のS/N比の低いパス
の信号のみが合成器508でダイバーシティ合成される
ことになり、結果として通信系の伝送品質が劣化するこ
と問題点があった。
【0014】本発明は、上述の問題点を解決し、インパ
ルス応答の主応答が1シンボル長以上離れたダイバーシ
ティパスが生じた場合にもダイバーシティ次数を縮退す
ることのない、信頼性の高い適応ダイバーシティ受信機
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る適応ダイバ
ーシティ受信機は、複数のダイバーシティパスを有し、
この複数のダイバーシティパスの受信信号を合成して復
調し、判定出力を得るダイバーシティ受信機であって、
この複数のダイバーシティパスのそれぞれに、前記判定
出力を基準周波数で変調した変調判定信号を参照し、当
該ダイバーシティパスの受信信号のキャリア周波数を前
記基準周波数に同期させるキャリア同期回路と、このキ
ャリア同期回路の出力を前記判定出力の誤差が最小とな
るよう等化する前方適応等化器を備えた適応ダイバーシ
ティ受信機において、前記複数のダイバーシティパスの
それぞれに、当該前方適応等化器のタップ係数を参照し
て、前記判定出力を時間的にシフトさせることにより当
該受信信号とシンボル同期させるデータ切替手段と、こ
の時間的にシフトされた前記判定出力を変調して前記変
調判定信号を生成する変調手段とを備えたことを特徴と
する。
【0016】従って、各ダイバーシティパスにおいてそ
れぞれシンボル同期された変調判定信号を参照してキャ
リア同期が行われるので、インパルス応答の主応答が1
シンボル長以上他と異なるダイバーシティパスが生じて
も正しくキャリア同期を行うことが出来ダイバーシティ
次数の縮退を防止できる。
【0017】また、前記データ切替手段は、前記当該前
適応等化器のタップ係数の最大となるタップ位置を検
出し、そのタップ位置情報を示すデータ切り換え信号を
出力する主応答位置検出手段と、このデータ切り換え信
号に従って前記判定出力を該当時間シフトさせる判定出
力シフト手段とを備えたことを特徴とする。
【0018】さらに、前記判定出力シフト手段は、前記
判定出力を1段づつシフトし保持出力するシフトレジス
タと、このシフトレジスタの出力の内、前記データ切り
換え信号の示す前記タップ係数の最大となるタップ位置
に最も対応する段の出力を選択するセレクタとを備えた
ことを特徴とする。
【0019】従って、ベースバンド領域で容易にインパ
ルス応答の主応答位置を検出できるので簡単な回路構成
で各ダイバーシティパスの受信信号のキャリア同期を正
しく行うことができる。
【0020】なお、前記変調手段は前記データ切替手段
の出力に前記基準周波数を複素乗算することにより前記
変調判定信号を生成し、前記キャリア同期回路は、当該
ダイバーシティパスの受信信号を一定振幅に増幅した受
信信号周波数成分と前記変調判定信号の複素相関の時間
平均を、この受信信号に複素乗算することにより、この
受信信号のキャリア周波数を前記基準周波数に同期させ
ることを特徴とする。
【0021】従って、この受信信号と変調判定信号のシ
ンボル同期がとれていれば、受信信号を縮退させること
なくキャリア周波数を基準周波数に同期させることがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の一実
施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態を示すブ
ロック図であり、図4の従来例と同様に、キャリア同期
回路11と前方適応等化器12を備えた複数のダイバー
シティパスと、各ダイバーシティパスの出力を合成する
合成器108と、合成器の出力を復調し判定出力117
を出力する復調回路13と、後方適応等化器14と、復
調回路13に供給される基準周波数を生成するキャリア
発振器116と、判定出力117を再度この基準周波数
変調し、後方適応等化器14に供給される変調判定信
号を生成する複素乗算器114と、復調回路の出力する
誤差信号を上記基準周波数で変調し、各前方適応等化器
12と後方適応等化器14に供給される変調誤差信号を
生成する複素乗算器115とを備えている。
【0023】図4の従来の適応ダイバーシティ受信機と
異なる点は、各ダイバーシティパスに、前方適応等化器
のタップ係数の内最もレベルの高いタップ係数のタップ
位置を検出し、復調回路13の出力する判定出力117
をそのタップ位置に該当するシンボル長だけシフトして
出力するデータ切替手段106と、図4の従来の適応ダ
イバーシティ受信機でキャリア同期回路51に供給され
ていた前記変調判定信号に代えて、このシフトされた判
定出力をキャリア発振器116の生成する基準周波数で
変調し、キャリア同期回路11に供給する変調手段10
7とが設けられている点である。
【0024】以下、本実施形態の構成と動作について説
明する。キャリア同期回路11は、基準となる変調信号
と各受信信号との相関値の時間平均を用いて各受信信号
のキャリア周波数の同期を取る回路であれば従来の適当
な回路で良く、また前方適応等化器も最も高いタップ係
数のタップ位置を検出できるものであれば従来の適当な
判定帰還型等化器を用いることができる。ここでは、図
4また図5を用いて説明した従来の適応ダイバーシティ
受信機と同様の構成を持つものとして説明する。また、
合成器108、復調回路13、後方適応等化器14等そ
の他の構成も当該機能を果たすものであれば良く、例え
ば図4で説明したと同様の構成とすることもできるので
重複した機能の説明は省略する。
【0025】以下、本実施形態のデータ切替手段106
の一実施例について説明する。本実施例は図2のブロッ
ク図に示すM個のレベル検出器307と最大タップ検出
器308からなる主応答位置検出手段と、図3のブロッ
ク図に示すシフトレジスタ403及びセレクタ404と
からなる判定出力シフト手段で構成される。M個のレベ
ル検出器307のそれぞれは、図5と同様の構成を持つ
前方タップ修正器の各M個の積分器605のそれぞれの
出力端に接続され各積分器605の出力レベルを検出
し、最大タップ検出器308はM個のレベル検出器30
の出力を比較して最もレベルの高いタップを検出し、
そのタップ位置情報を示すデータ切り換え信号310を
セレクタ404に出力する。
【0026】シフトレジスタ403の入力端401には
判定出力117が入力され、シンボル長毎に1段づづシ
フトされ保持される。セレクタ404はデータ切り換え
信号310に従って、最もレベルの高いタップ位置に該
当するシフト位置にシフトされた判定出力117を選択
してシフト判定出力405として変調手段107に出力
する。すなわち、例えば前方適応等化器11のタップ間
隔τ=T/N(N:整数)でi番目のタップ係数が最大
であったとするとi/Nに最も近いシンボル長だけシフ
トされた段のレジスタ出力をシフト判定出力405とし
て選択する。
【0027】変調手段107はこのシフト判定出力40
5をキャリア発振器116の生成する基準周波数で変調
して、変調判定出力としてキャリア同期回路11に供給
する。キャリア同期回路11は図4のキャリア同期回路
51と同様に受信信号の周波数成分とこの変調判定出力
の相関の時間平均を用いて受信信号のキャリア同期を行
う。
【0028】各ダイバーシティパスの前方適応等化器1
2のタップ係数は、当該受信信号の伝搬路のインパルス
応答の主応答位置で最も高くなるよう適応される。従っ
て、それぞれのダイバーシティパスにおいて、上記のよ
うに、最大タップ位置に対応して判定出力をシフトする
ことにより、他のダイバーシティパスとインパルス応答
の主応答が1シンボル以上離れたパスが生じた場合にも
必ず、受信信号と変調判定信号のシンボル同期をとるこ
とができるため、伝搬路の状態に影響されることなくキ
ャリア同期を行うことが可能となり、ダイバーシティ次
数の縮退を防止し、高品質の伝送特性を維持することが
できる。
【0029】以上本実施形態のデータ切替手段106の
一実施例について説明したが、本発明はこれに限られる
ものではなく、前方適応等化器12の最大タップ係数の
タップ位置に該当して判定出力117をシフトする手段
が構成できれば、従来のどのような回路を組み合わせる
こととしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る適応
ダイバーシティ受信機によれば、マルチパス伝搬の伝搬
路における分散が大きく、複数のダイバーシティパス間
で各インパルス応答の主応答位置が1シンボル長離れた
場合でも、ダイバーシティ次数の縮退を防止し、高品質
の伝送特性を維持することが、簡単にまたほぼ同等の回
路規模で具現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ切替手段106の一実施例の主応
答位置検出手段を示すブロック図である。
【図3】図1のデータ切替手段106の一実施例の判定
出力シフト手段を示すブロック図である。
【図4】従来の適応ダイバーシティ受信機の一例を示す
ブロック図である。
【図5】図4の前方タップ修正器507を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11、51 キャリア同期回路 12、52 前方適応等化器 13、53 復調回路 14、54 後方適応等化器 106 データ切替手段 107 変調手段 108、508 合成器 114、115、502、511、514、515 複
素乗算器 116、516 キャリア発振器 117、517 判定出力 307 レベル検出器 308 最大タップ検出器 310 データ切り換え信号 403 シフトレジスタ 404 セレクタ 405 シフト判定出力 504、604 複素相関器 501 信号入力点 503 自動利得制御増幅器 505 LPF 506 前方フィルタ 507 前方タップ修正器 509 後方フィルタ 510 後方タップ修正器 512 データ判定器 513 減算器 601 入力信号 602 端子 603 遅延器 605 積分器 606 固定利得増幅器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/76 - 3/44 H04B 3/50 - 3/60 H04B 7/00 - 7/12 H04B 7/24 - 7/26 113 H04L 1/02 - 1/06 H04Q 7/00 - 7/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のダイバーシティパスを有し、この
    複数のダイバーシティパスの受信信号を合成して復調
    し、判定出力を得るダイバーシティ受信機であって、こ
    の複数のダイバーシティパスのそれぞれに、前記判定出
    力を基準周波数で変調した変調判定信号を参照し、当該
    ダイバーシティパスの受信信号のキャリア周波数を前記
    基準周波数に同期させるキャリア同期回路と、このキャ
    リア同期回路の出力を前記判定出力の誤差が最小となる
    よう等化する前方適応等化器を備えた適応ダイバーシテ
    ィ受信機において、前記複数のダイバーシティパスのそ
    れぞれに、 当該前方適応等化器のタップ係数を参照して、前記判定
    出力を時間的にシフトさせることにより当該受信信号と
    シンボル同期させるデータ切替手段と、 この時間的にシフトされた前記判定出力を変調して前記
    変調判定信号を生成する変調手段とを備えたことを特徴
    とする適応ダイバーシティ受信機。
  2. 【請求項2】 前記データ切替手段は、 前記当該前方適応等化器のタップ係数の最大となるタッ
    プ位置を検出し、そのタップ位置情報を示すデータ切り
    換え信号を出力する主応答位置検出手段と、 このデータ切り換え信号に従って前記判定出力を該当時
    間シフトさせる判定出力シフト手段とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の適応ダイバーシティ受信機。
  3. 【請求項3】 前記判定出力シフト手段は、 前記判定出力を1段づつシフトし保持、出力するシフト
    レジスタと、 このシフトレジスタの出力の内、前記データ切り換え信
    号の示す前記タップ係数の最大となるタップ位置に最も
    対応する段の出力を選択するセレクタとを備えたことを
    特徴とする請求項2に記載の適応ダイバーシティ受信
    機。
  4. 【請求項4】 前記変調手段は前記データ切替手段の出
    力に前記基準周波数を複素乗算することにより前記変調
    判定信号を生成し、 前記キャリア同期回路は、当該ダイバーシティパスの受
    信信号を一定振幅に増幅した受信信号周波数成分と前記
    変調判定信号の複素相関の時間平均を、この受信信号に
    複素乗算することにより、この受信信号のキャリア周波
    数を前記基準周波数に同期させることを特徴とする請求
    項1に記載の適応ダイバーシティ受信機。
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