JP3185704B2 - 復調装置 - Google Patents

復調装置

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  • Radio Transmission System (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は復調装置に関し、特
に多値直交振幅変調方式を採用したディジタルマイクロ
波通信システムに使用され、伝送路における直接波と干
渉波との重畳による特定周波数成分の振幅の減衰を補償
等化する振幅等化器を有する復調装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の復調装置の例として、特
開平8−163005号公報に開示のものがあり、図5
にそのブロック図を引用して示す。図5において、50
はアンテナ、51は受信部、52は一次傾斜補償部、5
4は自動利得制御部、55は復調器、59は1次傾斜制
御部、57はトランスバーサル等化器(TRE)、56
A,56Bは夫々A/D変換器、53は二次傾斜補償
部、58は二次傾斜制御部である。
【0003】本装置は入力信号に含まれる一次歪みを一
次傾斜補償部52、二次歪みを二次傾斜補償部53によ
り夫々等化する機能を有している。これ等の等化器の制
御方法として、一次傾斜を補償する制御はA/D変換器
56A,56Bの各出力をデータクロック周期でサンプ
リングしたI,Qのデータと等化後のデータとの誤差が
最小になる様に、また、二次傾斜を補償する制御は前後
の信号の振幅と等化後の誤差信号とを基に、共振形等化
器を制御している。
【0004】振幅等化器の第二の例として、特開平8−
139655号公報に示すものがあり、図6にそのブロ
ック図を引用して示す。図6において、ディジタル変調
された無線信号をSD受信した主信号と副信号との2つ
の受信信号の位相差を位相検波器PDで検出して制御信
号Cを発生し、その制御信号Cを2つの受信信号の一方
の位相を移相して同相にする無限移相器(EPS,3
0)の制御信号Cとする。それと同時に、無限移相器
(EPS,30)の制御信号Cを入力し、受信の無線伝
送路の性質を表す特性として予め与えられる参照値Rと
比較し、制御信号Cの特性が、二次歪みの共振形等化器
を用いるべきミニマムフェイズの性質であるか、一次歪
等化器を用いるべきノンミニマムフェイズの性質である
かを判別するコンパレータ1を備えている。
【0005】コンパレータの出力(C1)により、2つ
の受信信号の同相合成器(H)の出力の振幅歪を等化す
る一次歪型等化器(10)の出力か二次歪の共振型等化
器(20)の出力の何れか一方を切替器(2)で切替え
て復調部DEMへの所要の等化出力とする様に構成され
ている。
【0006】本等化回路は、SD(スペースダイバシテ
ィ)構成において、2つのアンテナから受信した信号を
同相合成する際に移相制御する電圧により、一次歪等化
器(10)の出力か共振形等化器(20)の出力のいず
れかを選択し、復調器に入力することにより、波形劣化
状況により適切な等化器を選択するものである。
【0007】第3の例として特開平3−46829号公
報による復調装置の原理的構成を図7に示す。本復調装
置は復調器74において入力信号の信号断を検出する断
検出回路75を有し、信号断を検出した場合には、制御
信号発生手段73にて適応型等化手段72と、トランス
バーサル等化器76の等化作用をリセットする。伝搬路
において深いフェーディングが発生し、同期引込みを容
易にするためにこのリセットを行う様になっている。
【0008】第1、第2の従来例において、共振形等化
器のノンミニマムフェーズのフェーディング発生時の等
化作用が不可能な欠点を克服し、更に第3の従来例に述
べる様な復調器の同期引込み外れ等による復調出力異常
時に再引込み時における同期引込みを容易とするため
に、上記リセット操作を繰返し行う従来技術として、第
4の例として、特開平4−2227号公報の自動適応型
等化装置があげられる。図8にここで用いている自動適
応型等化装置の一例を示す。
【0009】本例では、可変振幅等化器の一例として特
開昭56−79513号公報で提案されている振幅等化
器を用いている。同図において、可変振幅等化器81
は、ディジタル無線通信の復調段における中間周波数帯
の受信信号を入力し、制御信号を用いて入力信号の振幅
歪を等化し、次段に出力する。トランスバーサル型等化
器82は重み付け制御信号を用いて入力信号の符号間干
渉を除去し、次段に出力する。復調器83は波形等化後
のディジタル変調信号を入力し、復調ベースバンド信号
を出力し、同時に制御信号発生用ベースバンド信号を出
力する。
【0010】制御信号発生器84は復調器83より制御
信号発生用ベースバンド信号を入力し、可変振幅等化器
81の前記制御信号を出力する。また、制御信号発生器
85は、前記制御信号発生用ベース信号を入力し、トラ
ンスバーサル型等化器82に同相・直交制御信号からな
る前記重み付け制御信号を出力する。これ等、制御信号
発生器84と制御信号発生器85は、後述するリセット
信号が入力された場合に、夫々出力する制御信号及び重
み付け制御信号を予め定められた初期値に設定し、可変
振幅等化器81、トランスバーサル型等化器82の等化
作用を停止させる様に動作する。
【0011】また、同期はずれ検出器86,発振器8
7,リセット回路88でリセット手段を構成しており、
同期外れ検出器86は前記復調器83を常時監視し、復
調器83において搬送波同期外れが生じた場合に発振器
87を動作させ、この発振器87の出力に伴う所要の周
期で断続的にリセット回路88を動作させ、ここからリ
セット信号を制御信号発生器84,85に出力する。
【0012】本例では、振幅を変化させた場合でも、周
波数に対する遅延特性が常に一定となるため、伝搬路で
ミニマムフェーズ、すなわち2波干渉フェーディングで
主波より干渉波が遅れた形のフェーディング、あるいは
ノンミニマムフェーディングのいずれのフェーディング
が発生した場合でも夫々同様の等化特性を得ることがで
きる。
【0013】また、これ等の振幅歪等化回路の制御は特
開平6−197048号公報に示される復調識別後のア
イパターンに含まれる振幅歪み(一次、二次)を検出
し、これを最小にする制御手段を用いる。
【0014】更に第4の公知例におけるトランスバーサ
ル等化器として、波形等化回路が用いられているが、こ
の波形等化回路には回路構成が比較的簡単で大きな等化
能力が得られる判定帰還形等化器を用いている。判定帰
還形等化器はトランスバーサルフィルタの中央のタップ
により、時間的に前のタップについては等化器入力信号
を直接用いる代りにトランスバーサルフィルタ出力を判
定して得たリファレンス信号を用いるものであり(電子
通信学会編「ディジタル信号処理の応用」(昭56−5
−520)P.163参照)、特に二波干渉フェーディ
ングでミニマムフェーズのフェーディング発生時の等化
作用が極めて大きい。
【0015】本判定帰還形等化器は回路構成の実現性の
点で一般的にベースバンド、ディジタル処理型が用いら
れることにより、波形等化回路は第4の公知例とは異な
り、復調回路の後段に配置される。二次振幅歪み等化回
路、一次振幅歪み等化回路の制御信号入力部には、制御
信号のリセット回路が備えられ、復調回路の引込みを容
易にするためにリセット操作を繰返し行う様になってい
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、伝搬
路で振幅歪み等化回路の等化能力を越えたフェーディン
グが発生した場合、振幅歪み等化回路により、信号品質
を劣化させることがあることである。その詳細を以下に
示す。
【0017】伝搬路における振幅歪みとして一般的に2
波モデルの選択性フェーディングが言及されており、振
幅歪等化器あるいは波形等化器の性能を評価するパラメ
ータにもなっている。これは、通常シグネチャカーブ
(またはWカーブ)といい、横軸を共振周波数(ノッチ
周波数とも言う)、縦軸をその深さとし、規定されたB
ERの値となる深さを各周波数にて測定するものであ
る。
【0018】上記共振周波数及びその歪みにより発生す
る振幅波形が、振幅歪み等化器の補正する一次振幅歪み
等化器あるいは二次振幅歪み等化器の補正値と逆近似し
ている場合、適応するいずれかの振幅歪み等化器が主に
動作補償するが、特に両動作が行われる中間付近に共振
周波数がある場合、双方の振幅歪み等化器が動作する故
に一次振幅歪み等化器で補償できるものに二次振幅歪み
の補償が付加したことによる信号劣化、あるいは逆の動
作においての劣化が起こることがある。図2を使い、そ
れについて説明する。
【0019】送信信号の周波数スペクトラム(図2
(A)a)が伝搬路の周波数特性により図2(A)bの
様に受信された時、受信信号の振幅特性は一次、二次振
幅歪み等化器で夫々図2(A)c,図2(A)dの様な
振幅特性を相加し、その結果図2(A)eに示すスペク
トラムが出力される。
【0020】ここで示す伝搬路の周波数特性の共振周波
数は一次,二次振幅歪み等化器のいずれの特性にも近似
していない故、双方が動作し、また発生しているフェー
ディングの量が振幅歪み等化回路の等化能力を上回って
いる状態であることを表している。一次,二次振幅歪み
等化器を制御する制御信号発生回路が復調器の復調信号
の振幅歪み成分を検出して二次振幅歪み、一次振幅歪み
を夫々最小となる様に制御するが、等化能力を上回る振
幅歪みの場合、両振幅歪み等化回路が各々制御できる振
幅補正をした状態との差が残留歪みとして残ることにな
る。
【0021】振幅歪み等化器の最大の振幅補正量をどの
位に設定するかにより一次振幅歪み等化器で補償できる
ものに二次振幅歪みの補償が付加したことによる信号劣
化、あるいは逆の動作による劣化が起こることがある。
【0022】特に、判定帰還形等化器を波形等化器とし
て用いた場合に顕著に見られる。その理由は、判定帰還
形等化器の等化作用が極めて大きいため、振幅歪み等化
回路の能力を越えたフェーディングが生じ、振幅歪み等
化器の出力で残留歪みが生じている場合でも後段の波形
等化器の波形等化作用により、送信信号が再生・識別可
能であるが、振幅歪み等化回路の補正特性が後段の波形
等化回路において再生・識別不可能となる波形相加を与
えた場合に関しては、等化能力が減り、受信信号の品質
を劣化させることになる。
【0023】第2の問題点は、上記第1の問題点におけ
る解決方法として、波形等化回路が再生・識別不可能と
なる波形相加をしない様に振幅歪み等化回路の最大振幅
補正量を小さくする方法をとった場合、深いフェーディ
ングからの再引込み特性が劣化することである。
【0024】その理由は、復調器の再同期引込み動作を
容易にするために波形等化回路内トランスバーサルフィ
ルタの動作に関し繰返しリセット操作を挿入する方法を
とっているが、振幅歪み等化回路の最大振幅補正量を小
さくした場合、波形等化回路による再引込み動作補償量
が大きくなるため、再引込みまでの時間が長くなった
り、あるいは再引込みできるフェーディングの深さがよ
り浅くなることになるためである。
【0025】本発明の目的は、伝搬路における深いフェ
ーディングが発生した場合において、発生量を検出して
その結果に基づき振幅歪み等化回路の一次、二次いずれ
かの最大振幅量を制限することで振幅歪み等化器が起因
となる信号品質の劣化を防ぎ、波形等化器の等化能力を
最大限出すことが可能な復調装置を提供することであ
る。
【0026】本発明の他の目的は、フェーディング波形
等化器の等化能力をも超え、復調器が非同期となった状
態からの再引込み動作においてはこの制限を解除するこ
とで、再引込み時における判定帰還形等化器のリセット
操作を繰返し行う動作量を少なくし、再引込み動作を良
好にすることが可能な復調装置を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、多値直
交振幅変調波を受信して復調する復調装置であって、受
信信号の周波数軸上での振幅等化をなす自動振幅等化手
段と、この自動振幅等化手段の出力を復調する復調手段
と、この復調出力の時間軸上での波形等化をなす波形等
化手段と、前記復調出力に応じて前記自動振幅等化手段
の制御を行う制御手段とを含む復調装置であって、受信
信号の所定周波数領域のレベルを検出する検出手段と、
この検出レベルに応じて前記自動振幅等化手段の振幅補
正量の制限をなす制限手段とを含むことを特徴とする復
調装置が得られる。
【0028】そして、前記検出手段は、前記受信信号の
特定周波数領域を抽出する手段と、この抽出出力のレベ
ルを検出する手段とを有し、前記制限手段は、当該検出
されたレベルと所定基準レベルとを比較する比較手段
と、この比較結果に応じて前記制御手段の制御信号の制
限制御をなす手段とを有することを特徴とする。
【0029】また、前記自動振幅等化手段は、一次及び
二次振幅歪みを夫々等化する一次及び二次振幅歪み等化
手段を有し、前記制限手段は、前記比較結果に応じて前
記一次及び二次振幅歪み等化手段の制御信号を互いに相
補的に制限制御をなすよう構成されていることを特徴と
する。
【0030】そして、前記周波数領域は前記二次振幅歪
み等化手段の等化中心周波数近傍であり、前記検出レベ
ルが前記基準レベルより大の場合に、前記二次振幅歪み
等化手段のみの制御信号に対して制限を与えるよう構成
されていることを特徴とし、更に、前記検出レベルが前
記基準レベルより小の場合に、前記一次振幅歪み等化手
段のみの制御信号に対して制限を与えるよう構成されて
いることを特徴とする。
【0031】また、前記波形等化手段の出力により復調
データが正常かどうかを検出するフレーム同期検出手段
を更に含み、非同期状態のときに前記制限手段の制限動
作を解除するようにしたことを特徴とする。
【0032】本発明の作用を述べる。受信信号の周波数
軸上での振幅等化をなす自動振幅等化器を、復調出力の
時間軸上での波形等化をなす波形等化器の出力にて自動
制御する場合、受信信号の所定周波数領域のレベルを検
出してこの検出レベルに応じて自動振幅等化器の振幅補
正量の制限を行うようにする。
【0033】いま、自動振幅等化器が一次及び二次振幅
歪み等化器の場合、二次振幅歪み等化器の等化能力が高
い中心周波数近傍の受信信号レベルを検出して、この検
出レベルに従って上記振幅補正量の制限を行うものであ
るが、例えば、フェーディングがない状態、またはフェ
ーディングにおける共振周波数がスペクトラム波形外に
あるフェーディング状態においては、当該受信信号レベ
ルは大となる。よって、この場合には、一次振幅歪みの
補正量には制限を与えず、二次振幅歪みの補償量には制
限を与える。
【0034】逆に、フェーディングが発生した状態また
は、フェーディングにおける共振周波数がスペクトラム
波形内になった状態において、上記受信信号のレベルが
大となった時には、一次振幅歪みの補正量には制限を与
え、二次振幅歪みの補償量には制限を与えないようにし
て、互いに相補的な制限制御を行うのである。これによ
り、振幅歪み等化器が原因となる信号品質の劣化を防止
し、波形等化器の等化能力を最大限に引出すことができ
る。
【0035】また、復調出力が正常かどうかを示すフレ
ーム同期検出器の検出出力が非同期状態を示す時には、
上記制限動作を解除することで、波形等化器の引込み動
作を早くすることが可能となり、良好な引込み特性を得
ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の実施例を説明する。
【0037】図1は本発明の実施例のブロック図であ
る。図1においては、前述した特開昭56−79513
号公報開示の回路を遅延線の遅延量を変えることによ
り、夫々二次及び一次振幅歪み等化回路1及び2として
使用する。入信号101は各振幅歪み等化回路1及び2
で周波数軸上の振幅特性の等化作用を受けた後、復調回
路3へ入力される。
【0038】復調回路3では振幅等化を受けた受信信号
に対して搬送波同期,復調,識別を行う。復調及び識別
された受信信号は波形等化回路4に入力され、波形整
形,符号間干渉の除去が行われる。波形等化された信号
はフレーム同期検出回路5に入力され、予め設定された
フレーム構成に基づき同期がとれているかを検出する。
二次振幅歪み等化回路1及び一次振幅歪み等化回路2の
等化動作の制御は制御信号発生回路7にて行われ、受信
信号101に相加された二次振幅歪み,一次振幅歪みを
最小にする様な制御信号を制御回路8,制御回路9に夫
々出力する。
【0039】制御回路8,9においては前記二次振幅歪
み等化回路1,一次振幅歪み等化回路2の振幅量を夫々
制限する回路を有している。尚、本制御回路8,9の振
幅補正量の制限をする信号として非同期アラーム情報
09及び制御器12の出力がある。制御器12の出力1
02a,102bは入力端子101に入力されるスペク
トラムのうち、特定の周波数成分を抽出する帯域通過ろ
波器10とその出力レベルを検出する検波器11の結果
108から得られる。
【0040】次に本発明の実施の形態の動作について説
明する。図2は送信信号及び二波合成のフェーディング
を受けた受信信号、更に各振幅歪み等化器の等化動作、
復調回路入力におけるスペクトラム波形と各等化器にて
動作した周波数特性を示している。尚、本説明として二
次振幅歪み等化器の等化成分が一次振幅歪み等化器の等
化成分より能力があるフェーディングを一例として示
す。
【0041】また、図2(A)が従来技術、図2(B)
が本発明による効果を示すものである。送信信号の周波
数スペクトラム(図2(B)a)が伝搬路の周波数特性
により図2(B)bの様に受信された時、入力端子10
1から入力された受信信号は帯域通過ろ波器10及び二
次振幅歪み等化器1に夫々入力される。帯域通過ろ波器
10ではスペクトラム波形のうち二次振幅歪み等化器1
が等化する帯域成分(等化能力が高い中心周波数近傍の
成分)を抽出し、検波器11にてそのレベルを検出す
る。
【0042】フェーディングが発生していない状態及び
一次振幅歪み等化器2の等化成分が多い領域に共振周波
数がある場合、あるいは共振周波数が帯域内にあっても
その深さが少ない場合、制御器12出力から二次振幅歪
み等化器1の等化量を制限する制御を制御回路8に行
い、また共振周波数が帯域内にありその成分が規定した
レベル以下の場合には制御器12出力として二次振幅歪
み等化器1の等化量の制限を解除する制御を制御回路8
に行い、一次振幅歪み等化器2の等化量の制限をする制
御を制御回路9に行う。
【0043】ここで制御器12の出力の動作閾値は予め
相互の歪み等化器により信号劣化が生じないレベルを設
定したものである。この動作を行うことで、図2(B)
eに示すスペクトラム波形が復調回路3に入力される、
本波形は従来技術の図2(A)eに比べると一次振幅歪
み等化量が少ない故、本振幅歪み等化器が起因となる信
号劣化を防ぐことができる。
【0044】本現象は、判定帰還形等化器を波形等化器
4に組込まれている時の特にミニマムフェーズといわれ
る状態の波形等化器の等化作用が極めて大きい時に顕著
に見られ、その効果を図3のシグネチャーカーブ(振幅
歪み等化特性カーブ)として示す。本発明と従来技術と
の差がこのカーブに示されており、深さの値が大きいほ
ど等化能力があることを示している。
【0045】尚、波形等化回路が再生・識別不可能とな
る波形相加をしない様に振幅歪み等化回路の最大振幅補
正量を小さくすると深いフェーディングからの再引込み
特性が劣化する故、再引込み動作時においては補償量は
制限を解除する様、フレーム同期検出回路5の非同期ア
ラーム情報109により制御回路8,9を制御すること
で、再引込み時における判定帰還形等化器のリセット操
作を繰返し行う動作量を少なくし、再引込み動作を良好
にする。
【0046】図4(A)に制御回路8,9、図4(B)
に制御器12の各具体例を夫々示す。尚、振幅歪み等化
器1,2、復調器3,波形等化器4及び制御信号発生回
路7は従来技術にて紹介しているので省略する。
【0047】図4(A)において、図1の制御信号発生
回路7から入力される夫々の振幅のずれを検出した制御
信号104,105に基づきその信号を制御電圧に変換
し、制御電圧106,107として出力される。この変
換する際のゲインを制御器12の出力102a,102
bにより切替えるスイッチ41を有する。
【0048】このスイッチ41を切替えることによりア
ンプ40のゲインを下げ、各々の振幅補正量に制限を与
えるが、非同期アラーム情報109が非同期を示す状態
においては、ゲインを下げない様、強制的にスイッチ4
1を固定するAND回路42を有する。
【0049】図4(B)の制御器は検波回路11から入
力される検波電圧108を予め規定された基準電圧43
と比較する比較器44及びその結果を制御回路8,9に
対し、相反する制御信号102a,102bとして入力
するための反転回路45を有している。
【0050】上記実施例に対してわずかに異なる他の実
施例について、変形例,応用例として記載する。図1の
制御器11から制御回路8,9に出力される信号はLO
W/HIGHのデジタル信号ではなく、アナログ電圧,
つまり図4(B)の比較器44の代わりにオペアンプを
用い、反転回路45の代わりに同じくオペアンプで構成
した反転回路、並びに制御回路8,9内の図4(A)に
示すスイッチ41の代わりに、PINダイオードを用
い、またAND回路42の代わりにオペアンプによる加
算回路とすることで、一次,二次振幅歪み等化回路の等
化量をリニアに制限することも可能である。
【0051】
【発明の効果】第1の効果は、伝搬路で振幅歪み等化回
路の等化能力を越えたフェーディングが発生した場合、
振幅歪み等化回路による信号品質を劣化させないことで
ある。その理由は、帯域通過ろ波器にてスペクトラム波
形をモニタ及びレベルを検出することで一次歪み等化器
の等化成分が多い領域に共振周波数がある、あるいは共
振周波数が帯域内でも深さが少ない場合と、共振周波数
が帯域内にあり規定したレベル以下のフェーディングの
場合とで二次振幅歪み等化器の等化量と一次振幅歪み等
化器の等化量の補正量を調整することで振幅歪み等化器
による劣化を防ぐからである。
【0052】第2の効果は、上記第1の効果の解決方法
として、波形等化回路が再生・識別不可能となる波形相
加をしない様に振幅歪み等化回路の最大振幅補正量を小
さくする方法をとる必要がない故、深いフェーディング
からの再引込み特性が劣化することがないことである。
【0053】その理由は復調器の再同期引込み動作を容
易にするために波形等化回路内トランスバーサルフィル
タの動作に関し繰返しリセット操作を挿入する方法をと
っているが、非同期アラーム情報が出力されている間
は、振幅歪み等化回路の最大振幅補正量を制限しない
故、波形等化回路による再引込み動作補償量が大きくな
らないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】(A)は従来技術における振幅等化特性を示す
図、(B)は本発明における振幅等化特性を示す図であ
る。
【図3】本発明の効果を示すシグネチャーカーブであ
る。
【図4】(A)は図1の制御回路8,9の例を示す図、
(B)は同じく制御器12の例を示す図である。
【図5】従来技術の一例を示すブロック図である。
【図6】従来技術の他の例を示すブロック図である。
【図7】従来技術の更に他の例を示すブロック図であ
る。
【図8】従来技術の別の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 一次振幅歪み等化回路 2 二次振幅歪み等化回路 3 復調回路 4 波形等化回路 5 フレーム同期検出回路 7 制御信号発生回路 8,9 制御回路 10 帯域通過ろ波器 11 検波器 12 制御器

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値直交振幅変調波を受信して復調する
    復調装置であって、受信信号の周波数軸上での振幅等化
    をなす自動振幅等化手段と、この自動振幅等化手段の出
    力を復調する復調手段と、この復調出力の時間軸上での
    波形等化をなす波形等化手段と、前記復調出力に応じて
    前記自動振幅等化手段の制御を行う制御手段とを含む復
    調装置であって、受信信号の所定周波数領域のレベルを
    検出する検出手段と、この検出レベルに応じて前記自動
    振幅等化手段の振幅補正量の制限をなす制限手段とを含
    むことを特徴とする復調装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記受信信号の特定周
    波数領域を抽出する手段と、この抽出出力のレベルを検
    出する手段とを有し、前記制限手段は、当該検出された
    レベルと所定基準レベルとを比較する比較手段と、この
    比較結果に応じて前記制御手段の制御信号の制限制御を
    なす手段とを有することを特徴とする請求項1記載の復
    調装置。
  3. 【請求項3】 前記自動振幅等化手段は、一次及び二次
    振幅歪みを夫々等化する一次及び二次振幅歪み等化手段
    を有し、前記制限手段は、前記比較結果に応じて前記一
    次及び二次振幅歪み等化手段の制御信号を互いに相補的
    に制限制御をなすよう構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の復調装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数領域は前記二次振幅歪み等化
    手段の等化中心周波数近傍であり、前記検出レベルが前
    記基準レベルより大の場合に、前記二次振幅歪み等化手
    段のみの制御信号に対して制限を与えるよう構成されて
    いることを特徴とする請求項3記載の復調装置。
  5. 【請求項5】 前記検出レベルが前記基準レベルより小
    の場合に、前記一次振幅歪み等化手段のみの制御信号に
    対して制限を与えるよう構成されていることを特徴とす
    る請求項3または4記載の復調装置。
  6. 【請求項6】 前記波形等化手段の出力により復調デー
    タが正常かどうかを検出するフレーム同期検出手段を更
    に含み、非同期状態のときに前記制限手段の制限動作を
    解除するようにしたことを特徴とする請求項1〜5いず
    れか記載の復調装置。
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