JP3029282B2 - フレーム同期方式並びにこの方式を適用した受信装置 - Google Patents

フレーム同期方式並びにこの方式を適用した受信装置

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JP3029282B2
JP3029282B2 JP02251546A JP25154690A JP3029282B2 JP 3029282 B2 JP3029282 B2 JP 3029282B2 JP 02251546 A JP02251546 A JP 02251546A JP 25154690 A JP25154690 A JP 25154690A JP 3029282 B2 JP3029282 B2 JP 3029282B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば地上マイクロ波無線通信システムの
ように、多値直交振幅変調方式を採用したディジタルマ
イクロ波無線通信システムに係わり、特に伝送信号に対
し差動変換処理を施した状態で誤り訂正処理を行なう場
合に使用するフレーム同期方式並びにこの方式を適用し
た受信装置に関する。
(従来の技術) 近年、ディジタルマイクロ波通信の伝送方式の一つと
して、22m値(m=1,2,3,…)直交振幅変調(QAM:Quadr
ature Ampletude Modulation)方式が採用されている。
このQAM方式は、搬送波の振幅と位相の両方を変化させ
ることによりディジタルデータを伝送するもので、より
効果的な伝送を実現することができる。
ところで、最近この種の方式を適用したシステムで
は、16QAM変調方式から64QAM変調方式、256QAM変調方式
へと多値化が進んでおり、それに伴い通信装置の振幅特
性や遅延特性、直線性等のより一層の高精度化が要求さ
れている。しかし、ハードウエアの高精度化にはある程
度限界があり、通信装置の性能を表わすC/Nに対するBER
特性は、BERが一定値以下に小さくならず、残量BERが発
生している。
そこで、この残留BERを低減するための有効な手段と
して、従来より誤り訂正回路が用いられている。誤り訂
正符号としては、一般に例えばBCH符号やリード・ソロ
モン符号に代表されるブロック符号が用いられる。この
ブロック符号を用いて誤り訂正処理を行なう場合には、
各ブロックの区切りを知らなければならないため、受信
側の通信装置では受信信号に対しフレーム同期を確立す
る必要がある。
一方、ディジタルマイクロ波無線通信システムでは、
受信側の通信装置で生じる再生搬送波の位相不確定性を
除去するために、差動変換処理が行なわれている。差動
変換処理とは、送信側の通信装置において伝送符号に対
し和分演算を行なって伝送し、受信側の通信装置で受信
符号を差分演算するようにしたものである。しかし、こ
の差動変換処理を使用すると、伝送路上で伝送符号に発
生した誤りが受信側の通信装置で差分演算したときに2
倍になってしまうため、差分演算後に誤り訂正処理を行
なうと誤り訂正能力の低下を招く。このため、一般には
誤り訂正処理を、和分演算から差分演算までの間、つま
り差動論理の内側で行なうようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、この様に誤り訂正処理を差動論理の内
側で行なうと、次のような問題点を生じていた。すなわ
ち、先に述べたように誤り訂正符号としてブロック符号
を使用している場合には、そのブロックの区切りを知る
ために受信側の通信装置ではフレーム同期をとる必要が
ある。しかし、差分演算の前段でフレーム同期をとろう
とすると、再生搬送波の位相が0゜,90゜,180゜,270゜
のいずれであるかによって、フレーム同期信号の位相は
各々4通りのパターンをとり得る。このため、正しいパ
ターンを検出できなかった場合には、フレーム同期を確
立することができなくなり、これにより正確な誤り訂正
が行なえなくなるという問題を生じていた。
そこで本発明は上記事情に着目し、誤り訂正能力を低
下させることがなく、しかも再生搬送波の位相不確定性
による影響を受けることなく正確にフレーム同期をとる
ことを可能とするフレーム同期方式並びにこの方式を適
用した受信装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明のフレーム同期方式
は、送信側装置で、送信ディジタル信号に対し差動論理
符号化手段により差動論理符号化を行なったのち誤り訂
正符号化を行ない、しかるのち直交振幅変調を行なって
送信し、一方受信側装置では、受信信号に対し直交振幅
復調を行なったのち誤り訂正復号手段により誤り訂正復
号化を行ない、しかるのち差動論理復号手段により差動
論理復号化処理を行なってディジタル信号を再生するデ
ィジタルマイクロ波無線通信システムにおいて、上記送
信側装置は、上記差動論理符号化手段の前にフレーム挿
入手段を配置して、差動論理符号化前の送信ディジタル
信号にフレーム同期信号を挿入し、上記受信側装置は、
上記差動論理復号手段の後ろにフレーム同期手段を配置
してフレーム同期を確立するための処理を行ない、かつ
上記誤り訂正復号手段と差動論理復号手段との間に信号
選択手段を設け、この信号選択手段により、フレーム同
期が未確立の状態では上記誤り訂正復号化を行なってい
ない受信ディジタル信号を選択して上記差動論理復号化
処理に供給し、一方フレーム同期が確立した状態では上
記誤り訂正復号化後の受信ディジタル信号を選択して上
記差動論理復号化処理に供給するようにしたものであ
る。
さらに他の本発明の受信装置は、受信信号に対し直交
振幅復調を行なって復調された受信信号を出力するため
の直交振幅復調手段と、この差動論理復号手段から出力
された受信信号に対し誤り訂正復号化処理を行なう誤り
訂正復号化手段と、この誤り訂正復号化手段により誤り
訂正復号化処理がなされた受信信号と、誤り訂正復号化
処理がなされていない状態の受信信号とを択一的に選択
するための信号選択手段と、この信号選択手段により選
択された受信信号に対し差動論理復号化処理を施す差動
論理復号化手段と、この差動論理復号化手段から出力さ
れた受信信号からフレーム同期信号を検出して同期を確
立するための処理を行なうフレーム同期手段と、このフ
レーム同期手段によるフレーム同期の確立動作に基づい
て前記信号選択手段を制御し、これによりフレーム同期
が未確立の状態では誤り訂正復号化を行なっていない受
信ディジタル信号を選択させ、一方フレーム同期が確立
した状態では前記誤り訂正復号化後の受信ディジタル信
号を選択させる信号選択制御手段とを備えたものであ
る。
(作 用) この結果本発明によれば、フレーム同期信号の挿入お
よびフレーム同期の確立動作がそれぞれ差動論理符号化
の前および差動論理復号化の後で行なわれることにな
る。すなわち、フレーム同期の確立に係わる処理が差動
論理の外側で行なわれることになる。このため、フレー
ム同期の確立は、再生搬送波の位相不確定性の影響を全
く受けずに行なわれることになり、これにより常に正確
なフレーム同期引き込みを行なうことができる。また、
フレーム同期が未確立の状態では、誤り訂正復号化を行
なっていない受信ディジタル信号が差動論理復号化処理
を経てフレーム同期の確立のために供されるので、誤っ
た誤り訂正処理の影響を受けずにフレーム同期を確立す
ることができる。
(実施例) 第1図は、本発明の一実施例におけるフレーム同期方
式を説明するためのもので、送信側無線装置の変調ユニ
ットおよび受信側無線装置の復調ユニットのブロック構
成を示す図である。
変調ユニットは、送信ディジタル信号に対し差動論理
符号化を行なう和分演算部2と、誤り訂正符号化を行な
う誤り訂正符号化部3と、直交振幅変調を行なう変調部
4とを有しており、和分演算部2の前段にはフレーム挿
入部1が配置されている。このフレーム挿入部1は、差
動論理符号化前の送信ディジタルデータに所定の信号パ
ターンからなるフレーム同期信号を挿入する。
一方、復調ユニットは、受信信号を直交振幅復調する
復調部5と、復調されたディジタル信号に対し誤り訂正
復号化を行なう誤り訂正復号化部6と、差動論理復号化
を行なう差分演算部9とを有し、上記誤り訂正復号化に
必要なフレーム同期検出信号SYNCを発生するフレーム同
期部10は上記差分演算部9の後段に配置されている。
すなわち、復調ユニットでは、差動論理復号化済みの
受信ディジタル信号に基づいてフレーム同期を確立する
ための処理が行なわれる。また、上記誤り訂正復号化部
6と差分演算部9との間には信号切換部8が介挿され、
かつ復調部5とこの信号切換部8との間には遅延回路部
7が設けられている。信号切換部8は、フレーム同期部
10からフレーム同期検出信号SYNCが供給されていない状
態、つまりフレーム同期が未確立の状態では、遅延回路
部7側に切換わって誤り訂正復号化が行なわれていない
受信ディジタル信号を差分演算部9に供給する。一方、
フレーム同期部10からフレーム同期検出信号SYNCが供給
されている状態、つまりフレーム同期が確立した状態で
は、誤り訂正復号か部6側に切換わって誤り訂正復号化
済みの受信ディジタル信号を差分演算部9に供給する。
第2図は、本実施例におけるフレーム同期方式を適用
したディジタルマイクロ波無線通信システムの具体的な
構成の一例を示すもので、Aは送信側の無線装置、Bは
受信側の無線装置をそれぞれ示している。
送信側の無線装置Aは、図示しない端末装置から出力
された送信ディジタル信号に対し所定の信号処理を施す
送信ディジタル信号処理ユニット(T−DPU)11と、変
調ユニット20と、この変調ユニット20から出力された送
信ディジタル信号をマイクロ波に変換して送信アンテナ
31から無線送信するための送信ユニット(TX)30とを備
えている。
このうち変調ユニット20は、速度変換回路(SPDCON
V)21と、フレーム挿入回路(FRMINS)22と、和分演算
回路(SUMLOG)23と、誤り訂正回路符号器(FECENC)24
と、64値直交振幅変調回路(64QAMMOD)25とから構成さ
れる。上記フレーム挿入回路23は、例えば第3図に示す
如く和分演算前の送信ディジタル信号の先頭位置にフレ
ーム同期信号を挿入する。
一方受信側の無線装置Bは、上記送信側の無線装置A
から無線回線を介して送られたマイクロ波信号を受信ア
ンテナ41,42を介して受信する受信ユニット(RX)40
と、スペースダイバーシティ合成ユニット(SDCOMB)50
と、フェージング自動等化ユニット(EQL)60と、復調
ユニット70と、受信ディジタル信号処理ユニット(R−
DPU)80とを備えている。
このうち復調ユニット70は、64値直交振幅復調回路
(64QAMDEM)71と、ハイブリッド回路(HYB)72と、誤
り訂正回路復号器(FECDEC)73と、セレクタ(SELECT)
74と、差分演算回路(DIFLOG)75と、フレーム同期回路
(FRMREC)76と、速度変換回路(SPDCONV)77と、遅延
回路(DELAY)78とから構成される。
上記ハイブリッド回路72は、64値直交振幅復調回路71
から出力された復調ディジタル信号を2分岐し、一方を
誤り訂正回路復号器73に供給し、他方を遅延回路78を経
てセレクタ74に供給する。
セレクタ74は、フレーム同期回路76からのフレーム同
期検出信号SYNCの発生の有無に応じて動作するもので、
フレーム同期検出信号SYNCが発生されていない期間には
遅延回路78を経て供給される復調ディジタル信号を選択
して差分回路75へ出力する。一方、フレーム同期検出信
号SYNCが発生されている期間には、誤り訂正回路復号器
73から出力された誤り訂正復号化済みの復調ディジタル
信号を選択して差分演算回路75へ出力する。
フレーム同期回路76は、予め設定された比較信号パタ
ーンを記憶保持しており、差分演算処理後の復調フレー
ム同期信号の信号パターンをこの比較信号パターンと比
較することによりフレーム同期を確立する。そして、フ
レーム同期が確立した状態においてフレーム同期検出信
号SYNCを発生する。
尚、遅延回路78は、誤り訂正回路復号器73の信号処理
時間に相当する遅延時間を有し、復調ディジタル信号を
この遅延時間だけ遅延するものである。
次に、以上のように構成されたシステムの動作を説明
する。
先ず、本実施例のシステムが採用している64QAMの差
動変換方式について説明する。すなち、一般に64QAMで
は、第2図に示すように6系列の2値パルスのうち最上
位2系列(a1,a2)を第1パス、その下の2系列(a3,
a4)を第2パス、さらに最下位の2系列(a5,a6)を第
3パスとそれぞれ呼んでいる。そして、ビット誤り率特
性を良好にするための一方式として、回転対称配置形差
動変換方式が採用されている。第4図はこの方式の信号
点配置を示すもので、{ }は第1パス、( )は第2
パス、カッコ無しは第3パスをそれぞれ表わしている。
同図に示されるように、回転対称配置形の信号点配置
は、第1パスの信号を象限を表わす信号に対応させて和
分差分演算を行ない、第2パス以下の信号をグレイ符号
化した後に第1象限内の2ビットで表わされる第2パス
の符号をその他の象限に回転対称に割り当てている。こ
のような信号点配置にすると、第4図からも分かるよう
に第2パスおよび第3パスの信号は各象限とも同一であ
り、各象限において第1パスのみが異なっている。した
がって、差動変換を行なう場合には第1パスのみに行な
えばよく、第2パスおよび第3パスに対しては不要であ
る。
尚、第5図はこの様な回転対称配置形差動変換を用い
た場合に、受信側において再生搬送波の位相不確定性の
影響により発生する受信ディジタル信号の信号パターン
の変化を示すものである。したがって、差動論理の内側
でフレーム同期を確立しようとすれば、上記再生搬送波
の位相不確実性な影響を考慮して信号パターンの比較を
行なう必要がある。
さて、このような構成において、先ず送信側の無線装
置Aでは次のような動作が行われる。すなわち、送信デ
ィジタル信号処理ユニット11から出力された送信ディジ
タル信号a1〜a6は、先ず速度変換回路21で速度変換が行
なわれたのちフレーム挿入回路22でフレーム同期信号が
付加される。次に、このフレーム同期信号が挿入された
送信ディジタル信号は、和分演算回路23で回転対称配置
形差分変換方式による和分演算が行なわれたのち、誤り
訂正回路符号器24でブロック符号による誤り訂正符号化
処理が施され、しかるのち64値直交振幅変調回路25で変
調され、さらに送信ユニット30でマイクロ波に周波数変
換されて送信アンテナ31から無線送信される。
すなわち、送信側の無線装置Aでは、送信ディジタル
信号に対し差動論理処理前の状態でフレーム同期信号が
挿入され、かつ差動論理処理後の状態で誤り訂正符号化
が行なわれる。
一方受信側の無線装置Bでは次のような動作が行なわ
れる。すなわち、送信側の無線装置Aから無線回線を介
して到来したマイクロ波信号は、スペースダイバーシテ
ィ用に設けられた2台の受信アンテナ41,42を介して受
信ユニット40でそれぞれ受信されたのち、スペースダイ
バーシティ合成ユニット50で合成され、さらにフェージ
ング自動等化ユニット60でフェージング補正処理が行な
われたのち、復調ユニット70に入力される。
この復調ユニット70では、先ず64値直交振幅復調回路
71で受信ディジタル信号の復調が行なわれ、しかるのち
ハイブリッド回路72により二分されて誤り訂正回路復号
器73および遅延回路78にそれぞれ供給される。そして、
これらの誤り訂正回路復号器73から出力された誤り訂正
処理後の復調ディジタル信号および遅延回路78で遅延さ
れた復調ディジタル信号は、セレクタ74で択一的に選択
されたのち差分演算回路75に供給され、この差分演算回
路75で差分演算処理されたのちフレーム同期回路76に供
給されてフレーム同期の引込み処理が行なわれる。
ところで、まだフレーム同期が確立されていない状態
では、フレーム同期回路76からはフレーム同期検出信号
SYNCが発生されていない。このため、セレクタ74では遅
延回路78から出力された誤り訂正復号化が行なわれてい
ない復調ディジタル信号が選択されて差分演算回路75に
供給される。そして、この回路75で差分演算処理が行な
われたのちフレーム同期回路76に供給される。したがっ
て、フレーム同期回路76では、誤り訂正復号化が行なわ
れていない復調フレーム同期信号に基づいてフレーム同
期の引込みが行なわれる。すなわち、フレーム同期回路
76では差動論理処理済みの復調ディジタル信号に対して
フレーム同期引き込みが行なわれる。したがって、フレ
ーム同期引込みを行なうに際し、再生搬送波の位相不確
定性による影響を考慮する必要はなくなる。
さて、そうしてフレーム同期が確立されると、誤り訂
正回路復号器73では、フレーム同期回路76から出力され
るフレーム信号FRMに同期して正しい誤り訂正処理が開
始される。また同時にセレクタ74では、フレーム同期回
路76から出力されるフレーム同期検出信号SYNCに従っ
て、それまで選択されていた誤り未訂正の復調ディジタ
ル信号に代わって、上記誤り訂正回路復号器73により正
しい誤り訂正復号化が行なわれた復調ディジタル信号が
選択され、差分演算回路75に供給される。そして、この
誤り訂正処理された復調ディジタル信号は、上記差分演
算回路75で差分演算されたのちフレーム同期回路76でフ
レーム同期の監視が行なわれ、しかるのち速度変換回路
77で速度変換が行なわれて受信ディジタル信号処理ユニ
ット80に供給され、ここでディジタルデータが再生され
る。
この様に本実施例のフレーム同期方式は、差動論理の
内側に誤り訂正回路符号器24および誤り訂正回路復号器
73を配置する一方、フレーム挿入回路22およびフレーム
同期回路76については差動論理の外側に配置し、かつ受
信側の無線装置Bにはセレクタ74を設けてフレーム同期
が未確立のときにはこのセレクタ74により誤り訂正復号
化を行なわない復調ディジタル信号を選択してフレーム
同期の引込み処理に供するようにしたものである。
したがって、誤り訂正処理は差動論理の内側で行なわ
れるので、誤り訂正能力の低下を起こすことなく伝送路
で発生した誤りの訂正を行なうことができる。また、こ
の誤り訂正処理に必要なフレーム同期は差動論理の外側
で行なわれるので、差動論理の内側でフレーム同期を確
立する場合のように再生搬送波の位相不確定性の影響に
よりフレーム同期を正しく確立することができなくなる
心配はなく、常に正しくフレーム同期を確立することが
できる。さらに、フレーム同期を差動論理の外側で確立
するために、フレーム同期が未確立の状態では誤り訂正
復号化を行なわない復調ディジタル信号をセレクタ74に
より選択してフレーム同期に供しているので、フレーム
同期がとれていない状態で誤り訂正処理された信頼性の
低い復調ディジタル信号に基づいてフレーム同期の引込
みが行なわれる不具合はなく、これにより正しくフレー
ム同期をとることができる。
尚、本発明は上記各実施例に限定されるものではな
い。例えば、受信側の無線装置Bにおいて、誤り訂正復
号化部は第6図に示す如く誤り訂正復号化回路61と、遅
延回路62と、これらの回路61,62の出力信号を排他的論
理和処理する排他的論理和回路63とから構成される。す
なわち、誤り訂正復号化部6′は自身に既に遅延回路62
を持っている。したがって、この点に着目し、第1図で
は誤り訂正復号化部6とは別に設けていた遅延回路部7
を、上記誤り訂正復号化部6′内の遅延回路62により兼
用するようにしてもよい。この様にすれば、復調ユニッ
トの回路構成を簡単かつ安価にすることができる。
その他、送信側の無線装置および受信側の無線装置の
構成、差動変換方式の種類等についても、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、送信側装置では、上記
差動論理符号化手段の前にフレーム挿入手段を配置し
て、差動論理符号化前の送信ディジタル信号にフレーム
同期信号を挿入し、受信側装置では、差動論理復号手段
の後ろにフレーム同期手段を配置してフレーム同期を確
立するための処理を行ない、かつ誤り訂正復号手段と差
動論理復号手段との間に信号選択手段を設け、この信号
選択手段により、フレーム同期が未確立の状態では上記
誤り訂正復号化を行なっていない受信ディジタル信号を
選択して上記差動論理復号化処理に供し、一方フレーム
同期が確立した状態では上記誤り訂正復号化後の受信デ
ィジタル信号を選択して上記差動論理復号化処理に供す
るようにしたものである。
したがって本発明によれば、誤り訂正能力を低下させ
ることがなく、しかも再生搬送波の位相不確定性による
影響を受けることなく正確にフレーム同期をとることが
できるフレーム同期方式とこの方式を適用した受信装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるフレーム同期方式を
適用したディジタルマイクロ波無線通信システムの概略
構成を示す回路ブロック図、第2図は第1図に示したシ
ステムの具体的な構成の一例を示す回路ブロック図、第
3図はフレーム同期信号の挿入位置を示す図、第4図は
回転対称配置形差動変換方式の場合の信号点配置を示す
図、第5図は回転対称配置形差動変換方式の場合の再生
搬送波の位相不確定性による受信パターンの変化を示す
図、第6図は本発明の他の実施例における復調ユニット
の要部構成を示す回路ブロック図である。 A……送信側の無線装置、B……受信側の無線装置、1
……フレーム挿入部、2……和分演算部、3……誤り訂
正符号化化部、4……変調部、5……復調部、6,6′…
…誤り訂正復号部、7……遅延回路部、8……信号切換
部、9……差分演算部、10……フレーム同期部、11……
送信ディジタル信号処理ユニット(T−DPU)、20……
変調ユニット、21……速度変換回路(SPDCONV)、22…
…フレーム挿入回路(FRMINS)、23……和分演算回路
(SUMLOG)、24……誤り訂正回路符号器(FECENC)、25
……64値直交振幅変調回路(64QAMMOD)、30……送信ユ
ニット(TX)、31……送信アンテナ、40……受信ユニッ
ト(RX)、41,42……受信アンテナ、50……スペースダ
イバーシティ合成ユニット(SDCOMB)、60……フェージ
ング自動等化ユニット(EQL)、70……復調ユニット、7
1……64値直交振幅復調回路(64QAMDEM)、72……ハイ
ブリッド回路(HYB)、73……誤り訂正回路復号器(FEC
DEC)、74……セレクタ、75……差分演算回路(DIFLO
G)、76……フレーム同期回路(FRMREC)、77……速度
変換回路(SPDCONV)、80……受信ディジタル信号処理
ユニット(R−DPU)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−71738(JP,A) 特開 平4−65946(JP,A) 特開 平4−132346(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/34 H04L 1/00 H04L 7/00 H04L 27/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側装置で、送信ディジタル信号に対し
    差動論理符号化手段により差動論理符号化を行ったのち
    誤り訂正符号化を行い、しかるのち直交振幅変調を行っ
    て送信し、一方受信側装置では、受信信号に対し直交振
    幅復調を行ったのち誤り訂正復号手段により誤り訂正復
    号化を行い、しかるのち差動論理復号手段により差動論
    理復号化処理を行ってディジタル信号を再生するディジ
    タルマイクロ波無線通信システムにおいて、 前記送信側装置は、前記差動論理符号化手段の前にフレ
    ーム挿入手段を配置して、差動論理符号化前の送信ディ
    ジタル信号にフレーム同期信号を挿入し、 前記受信側装置は、前記差動論理復号手段の後ろにフレ
    ーム同期手段を配置してフレーム同期を確立するための
    処理を行い、かつ前記誤り訂正復号手段と差動論理復号
    手段との間に信号選択手段を設け、この信号選択手段に
    より、フレーム同期が末確立の状態では前記誤り訂正符
    号化を行っていない受信ディジタル信号を選択して前記
    差動論理復号化処理に供し、一方フレーム同期が確立し
    た状態では前記誤り訂正復号化後の受信ディジタル信号
    を選択して前記差動論理復号化処理に供することを特徴
    とするフレーム同期方式。
  2. 【請求項2】送信側で、送信ディジタル信号に対し差動
    論理符号化を行ったのち誤り訂正符号化を行い、しかる
    のち直交振幅変調を行って送信し、一方受信側では受信
    信号に対し直交振幅復調を行ったのち誤り訂正復号化を
    行い、しかるのち差動論理復号化処理を行ってディジタ
    ル信号を再生するディジタルマイクロ波無線通信システ
    ムで使用される受信装置において、 受信信号に対し直交振幅復調を行って復調された受信信
    号を出力するための直交振幅復調手段と、 この直交振幅復調手段から出力された受信信号に対し誤
    り訂正復号化処理を行う誤り訂正復号化手段と、 この誤り訂正復号化手段により誤り訂正復号化処理がな
    された受信信号と、誤り訂正復号化処理がなされていな
    い状態の受信信号とを択一的に選択するための信号選択
    手段と、 この信号選択手段により選択された受信信号に対し差動
    論理復号化処理を施す差動論理復号化手段と、 この差動論理復号化手段から出力された受信信号からフ
    レーム同期信号を検出して同期を確立するための処理を
    行うフレーム同期手段と、 このフレーム同期手段によるフレーム同期の確立動作に
    基づいて前記信号選択手段を制御し、これによりフレー
    ム同期が未確立の状態では誤り訂正復号化を行っていな
    い受信ディジタル信号を選択させ、一方フレーム同期が
    確立した状態では前記誤り訂正復号化後の受信ディジタ
    ル信号を選択させる信号選択制御手段とを具備したこと
    を特徴とする受信装置。
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