JP2643902B2 - ダイバーシティ受信装置 - Google Patents

ダイバーシティ受信装置

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JP2643902B2
JP2643902B2 JP7075095A JP7509595A JP2643902B2 JP 2643902 B2 JP2643902 B2 JP 2643902B2 JP 7075095 A JP7075095 A JP 7075095A JP 7509595 A JP7509595 A JP 7509595A JP 2643902 B2 JP2643902 B2 JP 2643902B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスペースダイバーシティ
方式用のダイバーシティ受信装置に関し、特に自乗合成
型のダイバーシティ受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のダイバーシティ受信装置
の一つが特開平1−171330号公報(発明の名称:
位相合成装置)に開示されている。このダイバーシティ
受信装置は、同位相の二つの入力信号をそれぞれ主信号
ならびに副信号に分岐し、これら二つの主信号を合成し
て出力する。このダイバーシティ受信装置では、上記二
つの副信号のレベル差を検出するための手段と、該レベ
ル差に応じた減衰量を前記主信号の一つに与えるための
手段とを備えている。
【0003】この自乗合成型のダイバーシティ受信装置
は、二つの入力信号のレベル比が大きい場合にも主信号
合成後の熱雑音を直線合成型のダイバーシティ受信装置
より改善できるように上記入力信号のレベル差に応じて
上記主信号の減衰量を変化させている。自乗合成型ダイ
バーシティ受信装置における熱雑音改善効果を図6に示
している。
【0004】図6において、二つの入力信号C1とC2
との間にレベル差のないC2/C1=0dBでは、直線
合成型と自乗合成型とに差はなく、合成信号では共に3
dBのC/N比改善が図られている。しかし、C2/C
1が大きくなるにつれてC/N比の改善が小さくなる。
特に直線合成型では、C2/C1が7.6dBで改善量
が0となり、C2/C1がさらに大きくなるとC/Nは
合成前よりかえって劣化する。これに対して自乗合成型
では、C2/C1が大きくなるにつれてC/N比の改善
が小さくなるものの、C2/C1が無限大でも合成前よ
りC/N比が劣化することがないという特徴を持ってい
る。
【0005】しかしながら、上述したダイバーシティ受
信装置は、帯域内に深いノッチがある等により、上記入
力信号の波形歪み量が大きいと、波形歪みの影響によっ
て十分に品質のよい合成信号を得ることができない。こ
の問題を解決するために、ダイバーシティ受信装置の別
の一つが、特開平2−233028号公報(発明の名
称:ダイバーシティ受信信号合成装置)に開示されてい
る。このダイバーシティ受信装置は、2つの無線受信信
号をそれぞれ一定レベルに調整したあと、このレベル調
整された信号の差をとり、その差信号を検波して検波信
号を出力し、該検波信号に応じて上記レベル調整された
信号のそれぞれをアッテネータで減衰させて同相状態で
合成させている。ここで、上記無線受信信号に波形歪み
があると、上記検波信号はこの波形歪み量を検出してい
ることになるので、このダイバーシティ受信装置は、上
記無線受信信号のレベルおよび上記無線受信信号の波形
歪み量に応じた信号合成ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の受信信号の波形
歪みも考慮して被合成信号のレベルを制御するダイバー
シティ受信装置は、どちらの受信信号の波形歪みが大き
いかを判断していないので、信号レベルの大きい受信信
号の波形歪みが大きい場合にも、信号レベルの小さくて
も波形歪みの少い,つまり信号品質が信号レベルで判断
されるよりよい品質の受信信号に対応する被合成信号を
必要以上に減衰させてしまう恐れがあるという欠点があ
った。
【0007】また、上記ダイバーシティ受信装置は、上
記受信信号の雑音レベルに対して何ら考慮していないの
で、雑音の多い受信信号を受けている場合にも、波形歪
みの影響を過大評価してしまう恐れがあるという欠点が
あった。
【0008】従って、本発明の目的は、上述した従来の
ダイバーシティ受信装置の欠点を解消し、受信信号の雑
音レベル,二つの受信信号のレベル比および波形歪み量
をさらに適切に考慮した,品質のよい合成信号を得るこ
とができるダイバーシティ受信装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるダイバーシ
ティ受信装置の一つは、第1の伝搬路から受けた第1の
受信信号に応答して第1の被合成信号を生じる第1の受
信手段と、第2の伝搬路から受けた前記第1の受信信号
に対して可干渉性の第2の受信信号に応答して第2の被
合成信号を生じる第2の受信手段と、前記第1の被合成
信号と前記第2の被合成信号とを同相合成して合成信号
を生じる同相合成手段と、前記第1の受信信号のレベル
と前記第2の受信信号のレベルと前記第1の受信信号の
レベルに対する前記第2の受信信号のレベルの比と前記
第1の受信信号の波形歪み量と前記第2の受信信号の波
形歪み量とに応答して前記第1の被合成信号のレベルお
よび前記第2の被合成信号のレベルを制御する被合成信
号レベル制御手段とを備える。
【0010】前記ダイバーシティ受信装置は、前記第1
の受信手段が、前記第1の受信信号を一定レベルの第1
の中間周波数信号に変換する第1の受信回路と、前記第
1の中間周波数信号と第1の減衰器制御信号とに応答し
て前記第1の被合成信号を生じる第1の減衰器とを備
え、前記第2の受信手段が、前記第2受信信号を前記第
1の中間周波数信号とほぼ同レベルの第2の中間周波数
信号に変換する第2の受信回路と、前記第2の中間周波
数信号と第2の減衰器制御信号とに応答して前記第2の
被合成信号を生じる第2の減衰器を備え、前記同相合成
手段が、前記第2の中間周波数信号の位相と前記第2の
中間周波数信号の位相とを比較して移相器制御信号を生
じる位相検出器と、前記第1の被合成信号と前記第2の
被合成信号とを合成する合成器と、前記第1の受信回路
の後段または前記第2の受信回路の後段のいずれかに接
続されるとともに前記移相器制御信号に制御されて前記
第1の被合成信号と前記第2の被合成信号とが前記合成
器によって同相合成されるように移相量を変化させる移
相器とを備え、前記被合成信号レベル制御手段が、前記
第1の受信信号のレベルを前記第1の受信回路の所定の
信号回路から検出する第1の検波器と、前記第2の受信
信号のレベルを前記第2の受信回路の所定の信号回路か
ら検出する第2の検波器と、前記第1の受信信号の波形
歪み量を前記第1の中間周波数信号から抽出する第1の
歪検出器と、前記第2の受信信号の波形歪み量を前記第
2の中間周波数信号から抽出する第2の歪検出器と、検
出された前記第1および第2の受信信号のレベルと抽出
された前記第1および第2の受信信号の波形歪み量とに
応答して前記第1および第2の減衰器制御信号を生じる
減衰器制御部とを備える構成をとることができる。
【0011】また、前記ダイバーシティ受信装置は、前
記第1および第2の減衰器制御信号が、前記受信信号の
レベルが低い方の受信回路に接続された減衰器の減衰量
を別の減衰器の減衰量より大きくすることがあり、レベ
ルが高くても波形歪み量が大きい受信信号に応答して生
成された前記被合成信号は前記受信信号よりレベルが低
くても前記受信信号より波形歪み量が少ない受信信号に
応答して生成された前記被合成信号を前記合成器による
合成から排除することがあり、前記第1および第2の受
信信号の波形歪み量が所定の値より大きい場合には前記
第1および第2の減衰器の減衰量を等しくすることがあ
る構成をとることができる。
【0012】さらに、前記ダイバーシティ受信装置は、
前記第1および第2の歪検出器の各各が、前記第1およ
び第2の中間周波数信号のほぼスペクトラム中心周波数
付近およびスペクトラム両端付近のレベルをそれぞれ測
定しこれらのレベルから前記波形歪み量をそれぞれ演算
する構成をとることができる。
【0013】本発明のダイバーシティ受信装置の別の一
つは、第1の伝搬路から受けた第1の受信信号に応答し
て第1の被合成信号を生じる第1の受信手段と、第2の
伝搬路から受けた前記第1の受信信号に対して可干渉性
の第2の受信信号に応答して第2の被合成信号を生じる
第2の受信手段と、前記第1の被合成信号と前記第2の
被合成信号とを同相合成して合成信号を生じる同相合成
手段とを備えるダイバーシティ受信装置において、前記
第1の受信信号のレベルおよび前記第2の受信信号のレ
ベルを検出するレベル検出手段と、検出された前記第1
の受信信号のレベルと前記第2の受信信号のレベルとか
ら前記第1の受信信号のレベルに対する前記第2の受信
信号のレベルの比である受信信号レベル比を演算する受
信信号レベル比演算手段と、前記第1の受信信号の波形
歪み量および前記第2の受信信号の波形歪み量を検出す
る波形歪検出手段と、前記第1の受信信号のレベルと前
記第2の受信信号のレベルと前記受信信号レベル比と前
記第1の受信信号の波形歪み量と前記第2の受信信号の
波形歪み量とに応答して前記第1の被合成信号のレベル
および前記第2の被合成信号のレベルを制御する被合成
信号レベル制御手段とをさらに備える。
【0014】前記ダイバーシティ受信装置は、前記被合
成信号レベル制御手段が、前記第1および第2の受信信
号のレベルが所定の受信レベルより大きく,且つ受信信
号のレベルが大きい方の前記受信信号の波形歪み量が所
定の波形歪み量より大きく,しかも受信信号のレベルが
小さい方の前記受信信号の波形歪み量が所定の波形歪み
量より小さい第1の場合には、受信信号のレベルの大き
い前記受信信号に対応する前記被合成信号を前記前記合
成器による合成から排除し、少なくとも一方の前記受信
信号のレベルが所定の受信レベルより小さく,且つ前記
受信信号レベル比が所定の受信信号レベル比より大き
く,しかも受信信号のレベルが大きい方の前記受信信号
の波形歪み量が所定の波形歪み量より大きい第2の場
合,および前記第1および第2の受信信号のレベルが前
記所定の受信レベルより大きく,且つ前記受信信号レベ
ル比が前記所定の受信信号レベル比より大きく,しかも
前記第1および第2の受信信号の波形歪み量が共に前記
所定の波形歪み量より大きい第3の場合には、前記第1
および第2の被合成信号のレベルを等しくし、前記第
1,第2および第3の場合を除く第4の場合には、前記
第1および第2の被合成信号のレベル比を前記受信信号
レベル比と等しくなるように制御する構成をとることが
できる。
【0015】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
る。
【0017】このダイバーシティ受信装置は、デジタル
マイクロ波通信システムの送信装置が送信した無線電波
信号をスペースダイバーシティ受信する装置である。受
信回路2aは、上記送信装置が送信した無線電波信号を
第1の伝搬路およびアンテナ1aを介して受け、これを
受信信号S1aとする。また、受信回路2bは、上記無
線電波信号を第2の伝搬路およびアンテナ1bを介して
受け、これを受信信号S1bとする。ここで、上記無線
電波信号,つまり受信信号S1aおよびS1bは、例え
ば64QAM(多値振幅変調)変調された搬送波周波数
5GHz帯の信号であり、上記第1および第2の伝搬路
でそれぞれ異なったフェージングを受けて受信レベル低
下および波形歪みを受けている。このダイバーシティ受
信装置は、受信信号S1aに対応する被合成信号S6a
とこの信号S6aに可干渉性である受信信号S1bに対
応する被合成信号S6bとを同相合成し、上記受信レベ
ル低下および波形歪みを軽減した品質のよい合成信号S
12,S13を得るための装置である。
【0018】以下、受信信号S1aおよびこれに対応す
る信号が通る側の構成要素および信号の符号にはaを付
して表わし、受信信号S1bおよびこれに対応する信号
が通る側の構成要素および信号の符号にはbを付して表
わすことにする。なお、符号aおよびbで区別される同
数字符号の構成要素は、ほぼ同一の信号処理特性を有す
る。
【0019】受信回路2aは、受信信号S1aと局部発
振器7からの局部発振信号S7aとを周波数混合し、受
信信号S1aとレベルが比例関係にある,例えば70M
Hz帯の中間周波数信号S2aを生じる。なお、この受
信回路2aはヘッドに低雑音増幅器を設けてよい。中間
周波数信号S2aは可変増幅器4aに供給され、可変増
幅器4aはAGC動作により一定レベルの中間周波数信
号S4aを得る。この可変増幅器4aは、中間周波数信
号S2aのレベル,つまり受信信号S1aのレベルに対
応するAGC電圧S41aを検波器8aに供給してい
る。また、中間周波数信号S4aは、一部が歪検出器9
aに供給され、別の一部がハイブリッド等を用いる分波
器5aに供給される。
【0020】一方、受信回路2bは、受信信号S1bと
局部発振器7からの局部発振信号S7bとを周波数混合
し、受信信号S1bとレベルが比例関係にある中間周波
数信号S2bを生じる。中間周波数信号S2bは、無限
移相器3により位相補償を受けて中間周波数信号S3と
なり、さらに可変増幅器4bに供給される。可変増幅器
4bは中間周波数信号S3をAGC動作により一定レベ
ルの中間周波数信号S4bとする。なお、無限移相器3
は受信回路2aの出力端と可変増幅器4aとの間に挿入
されてもよい。可変増幅器4bは、無限移相器3に利得
または減衰がない場合には、中間周波数信号S2bのレ
ベル,つまり受信信号S1bのレベルに対応するAGC
電圧S41bを検波器8bに供給している。また、中間
周波数信号S4bは、一部が歪検出器9bに供給され、
別の一部が分波器5bに供給される。
【0021】分波器5aは中間周波数信号S4aを合成
用信号S5aと比較用信号S51aとに分波する。合成
用信号S5aは可変減衰器6aに供給され、可変減衰器
6aは減衰器制御信号S11aに従って合成用信号S5
aを減衰させた被合成信号S6aを生じる。また、分波
器5bは中間周波数信号S4bを合成用信号S5bと比
較用信号S51bとに分波する。合成用信号S5bは可
変減衰器6bに供給され、可変減衰器6bは減衰器制御
信号S11bに従って合成用信号S5bを減衰させた被
合成信号S6bを生じる。なお、可変減衰器6aおよび
6bは、減衰量が変化しても出力位相が変化しないもの
を用いることとする。
【0022】また、比較用信号S51aとS51aとは
位相検出器10により位相比較され、位相検出器10は
これら信号S51aとS51bの位相差に対応するレベ
ルの移相器制御信号S10を出力する。移相器制御信号
S10は無限移相器3の移相量を信号S51aとS51
bとの位相差が最少となるように制御する。この移相量
制御の結果、分波器5a,5bおよび減衰器6aおよび
6bには位相特性がないので、被合成信号S6aと被合
成信号S6bの位相は同相となる。ハイブリッド等を用
いる合成器12は、被合成信号S6aと被合成信号S6
bとを同相合成して合成信号S12を生じる。合成信号
S12はAGC動作をする可変増幅器13によって一定
レベルの合成信号S13とされ、この合成信号S13は
IF出力端子20からデジタル復調回路(図示せず)に
さらに供給される。
【0023】さて、本実施例のダイバーシティ受信装置
は、受信信号S1aのレベルC1と受信信号S1bのレ
ベルC2と受信信号S1aのレベルC1に対する受信信
号S1bのレベルC2の比C2/C1と受信信号S1a
の波形歪み量C1dと受信信号S1bの波形歪み量C2
dとに応答して被合成信号S6aのレベルおよび被合成
信号S6bのレベルを制御する被合成信号レベル制御部
を備えている。この被合成信号レベル制御部は、検波器
8aおよび8bと歪検出器9aおよび9bと減衰器6a
および6bと減衰器制御部11とを含んでいる。
【0024】検波器8aは、可変増幅器4aが出力する
AGC電圧S41aから受信信号S1aのレベルC1を
検出し、このレベルC1をレベル検出信号S8aとして
減衰器制御部11に送る。検波器8aは、受信回路2a
および可変増幅器4aが線形動作をしている限り、この
レベルC1検出用の信号をこれら回路のいずれの信号回
路から受けてもよいことは明らかである。検波器8b
も、検波器8aと同様に、可変増幅器4bが出力するA
GC電圧S41bから受信信号S1bのレベルC2を検
出し、レベルC2をレベル検出信号S8bとして減衰器
制御部11に供給する。
【0025】歪検出器9aは、中間周波数信号S4aか
ら受信信号S1aの波形歪み量C1dを抽出し、この波
形歪み量C1dを波形歪み量信号S9aとして減衰器制
御部11に送る。歪検出器9bも、歪検出器9aと同様
に、中間周波数信号S4bから受信信号S1bの波形歪
み量C2dを抽出し、この波形歪み量C2dを波形歪み
量信号S9bとして減衰器制御部11に送る。
【0026】ここで、波形歪み量C1dおよびC2dに
ついて、図2に示す歪検出器9aのブロック図および図
3に示す波形歪み量C1dの決定方法の説明図を参照し
て説明しておく。
【0027】いま、受信信号1aにフェージングによる
波形歪みがない場合には、中間周波数信号S4aが70
MHz±10MHzの帯域内においてほぼ平坦な振幅ス
ペクトラムを有するものとする(S4a(N)参照)。
一方、無線電波信号の伝搬路にフェージングがあると、
中間周波数信号S4aが上記帯域内にノッチ状の波形歪
みC1dを生じることがある(S4a(F)参照)。
【0028】検波器9aは上述のような中間周波数信号
S4aの波形歪み量C1dを簡便に決定するものであ
る。検波器9aは、中間周波数信号S4aを3つの狭帯
域フィルタ91A,91Bおよび91Cに分岐して供給
する。狭帯域フィルタ9Aは中間周波数信号S4aの帯
域の下端,60MHz付近の信号スペクトラムを狭帯域
で通過させ第1の選択信号S91Aを生じる。狭帯域フ
ィルタ9Bは中間周波数信号S4aの帯域の中心,70
MHz付近の信号スペクトラムを狭帯域で通過させ第2
の選択信号S91Bを生じる。また、狭帯域フィルタ9
Cは中間周波数信号S4aの帯域の上端,80MHz付
近の信号スペクトラムを狭帯域で通過させ第3の選択信
号S91Cを生じる。選択信号S91A,91Bおよび
91Cの各各は、レベル検出器92A,92Bおよび9
2Cによりそれぞれレベル検出され、検出レベルLa,
LbおよびLcが検出される(図3参照)。演算器93
は、これら検出レベルLa,LbおよびLcに応答して
最大の検出レベルと最小の検出レベルとの差を演算し、
この演算結果を波形歪み量C1dとして波形歪み量信号
S9aを減衰器制御部11に送出する。図3において
は、検出レベルLaが最大レベルを示し、検出レベルL
cが最小レベルを示すので、(La−Lb)が波形歪み
量C1dとされる。歪検出器9bも同様にして波形歪み
量C2dを演算する。
【0029】再び図1を参照すると、減衰器制御部11
は、供給されたレベルC1およびC2と波形歪み量C1
dおよびC2dとに応答して減衰器制御信号S11aお
よびS11bを生じる。減衰器制御信号S11aとS1
1bの制御内容は、大きく分けて3通りになる。
【0030】制御の第1は、受信信号S1aおよびS1
bのレベルC1およびC2が所定の受信レベルLrより
大きく,且つ受信信号のレベルが大きい方(S1aまた
はS1bのいずれか)の受信信号の波形歪み量(C1d
またはC2dのいずれか)が所定の波形歪み量D0より
大きく,しかも受信信号のレベルが小さい方(S1bま
たはS1aのいずれか)の受信信号の波形歪み量(C2
dまたはC1dのいずれか)が所定の波形歪み量D0よ
り小さい第1の場合には、受信信号のレベルの大きい受
信信号(S1aまたはS1bのいずれか)に対応する被
合成信号(S6aまたはS6bのいずれか)を合成器1
2による合成から排除する,つまり減衰器制御信号(S
11aまたはS11bのいずれか)は減衰器(6aまた
は6bのいずれか)の減衰量を被合成信号(S6aまた
はS6b)が無視しうる程度に制御する。この減衰量
は、経験的に、30dB程度あれば十分である。
【0031】制御の第2は、少なくとも一方の受信信号
(S1aおよびS1bのいずれか)のレベル(C1また
はC2のいずれか)が所定の受信レベルLrより小さ
く,且つ受信信号レベル比(C2/C1またはC1/C
2のいずれか)が所定の受信信号レベル比R0より大き
く,しかも受信信号のレベルが大きい方(S1aおよび
S1bのいずれか)の受信信号の波形歪み量(C1dま
たはC2dのいずれか)が所定の波形歪み量D0より大
きい第2の場合,および受信信号のレベルC1およびC
2が所定の受信レベルLrより大きく,且つ受信信号レ
ベル比が(C2/C1またはC1/C2のいずれか)所
定の受信信号レベル比R0より大きく,しかも受信信号
S1aおよびS1bの波形歪み量C1dまたはC2dが
共に所定の波形歪み量D0より大きい第3の場合には、
減衰器制御信号S11aおよびS11bは被合成信号S
6aおよびS6bのレベルを等しくするように減衰器6
aおよび6bの減衰量を制御する。
【0032】制御の第3は、上記第1,第2および第3
の場合を除く第4の場合であり、減衰器制御信号S11
aおよびS11bは被合成信号S6aおよびS6bのレ
ベル比が受信信号S1aとS1bとのレベル比に等しく
なるように減衰器6aおよび6bを制御する。なお、こ
の減衰器制御は、特開平1−171330号公報に開示
されたダイバーシティ受信装置と同じ制御である。
【0033】ここで、所定の受信信号レベルLr,所定
の受信信号レベル比R0,および所定の波形歪み量D0
の設定方法について説明する。
【0034】所定の受信信号レベルLrは、このダイバ
ーシティ受信装置に接続される復調回路が復調する符号
の符号誤り率をもとに設定するのがよい。例えば、受信
信号S1aおよびS1bにフェージングがないとき,つ
まり定常状態で規定される残留符号誤り率10-13 を越
えないときの受信信号S1aおよびS1bのレベルであ
る,例えば−60dBm程度を所定の受信信号レベルL
rとするのが適切である。
【0035】所定の受信信号レベル比R0=C2/C1
(またはC1/C2)は、波形歪み量(C1dまたはC
2d)が大きい方の被合成信号(S6aまたはS6b)
を排除しても、合成信号S12のC/N比の劣化が少な
い受信信号レベル比である約7.6dB程度(図6参
照)が適切である。
【0036】所定の波形歪み量D0は、信号の波形歪み
により、上記復調回路が復調する符号に生じる符号誤り
を基に決定するのが妥当である。例えば、符号誤り率1
-3を生じる波形歪み量であるD0≒10dBをめやす
とする。合成信号S12(S13)の波形歪みが符号誤
りに与える影響はノッチが信号帯域の中心付近にあると
大きく,両端付近にあると少ないので、波形歪み量D0
はこれらのノッチ中心周波数情報を加味して決定しても
よい。
【0037】以上説明した通り、本実施例の制御の第1
では、受信信号S1aおよびS1bのレベルC1および
C2が十分大きく,且つ信号レベルの大きい受信信号の
波形歪みが大きく,且つ信号レベルが小さい方の波形歪
みが少い場合に、波形歪みの大きい被合成信号を合成器
12による信号合成から排除するので、合成信号S12
の波形歪みによる信号品質劣化を減少させることができ
る。
【0038】また、本実施例の制御の第2では、受信信
号レベル比C2/C1またはC1/C2が大きく,且つ
両方の受信信号の波形歪みが大きい場合に、受信信号の
レベルに関係なく両方の合成用信号S5aおよびS5b
を同等に扱って合成するので、合成信号S12における
波形歪み量を減少できる効果がある。
【0039】図4は減衰器制御部11のブロック図であ
る。以下、図4を参照して減衰器制御部11の機能およ
び動作を説明する。なお、受信信号S1bのレベルC2
が受信信号S1aのレベルC1より大きいものとする。
【0040】検波器8aより供給されたレベル検出信号
S8aの受信信号レベルC1はコンパレータ111aに
よって所定の受信信号レベルLrと比較される。コンパ
レータ111aは、レベルC1がレベルLrより大きい
と“1”,小さいと“0”の論理信号S111aを制御
部115に送る。コンパレータ111bは、レベル検出
信号S8bの受信信号レベルC2を受信信号レベルLr
と比較し、レベルC2がレベルLrより大きいと
“1”,小さいと“0”の論理信号S111bを制御部
115に送る。コンパレータ112は、レベル検出信号
S8aのレベルC1とレベル検出信号S8bのレベルC
2とを比較し、レベルC1がレベルC2より大きいと
“1”,小さいと“0”の論理信号S112を制御部1
15に送る。いまC2<C1としたので、コンパレータ
112は“0”を送出する。差動アンプ113aはレベ
ルC2がレベルC1より大きい場合に(C2/C1)に
対応するレベル比信号S113aを制御部115に送出
し、差動アンプ113bはレベルC1がレベルC2より
大きい場合に(C1/C2)に対応するレベル比信号S
113aを制御部115に送出する。なお、レベル比信
号S113aおよび113bはデジタル信号に変換され
ている。
【0041】歪検出器9aからの波形歪み量信号S9a
の波形歪み量C1dはコンパレータ114aによって所
定の波形歪み量D0と比較される。コンパレータ114
aは、波形歪み量C1dが波形歪み量D0より大きいと
“1”,小さいと“0”の論理信号S114aを制御部
115に送る。コンパレータ114bは、波形歪み量信
号S9bの波形歪み量C2dを波形歪み量D0と比較
し、波形歪み量C2dが波形歪み量D0より大きいと
“1”,小さいと“0”の論理信号S114bを制御部
115に送る。
【0042】制御部115は、マイクロプロセッサを含
む演算回路で構成されており、受信信号S1aおよびS
1bのレベルC1およびC2に対応する論理信号S11
1aおよびS111bと、レベルC1とC2の大小を比
較する信号である論理信号S112と、レベルC1とC
2との比に対応するレベル比信号S113aおよび11
3bと、受信信号S1aおよびS1bの波形歪み量C1
dおよびC2dに対応する論理信号S114aおよびS
114bとに応答して、減衰器制御信号S11aおよび
S11bを出力する。
【0043】図5は減衰器11内蔵の制御部115の動
作を示すフローチャートである。以下、図4および図5
を併せ参照して制御部115の動作を説明する。
【0044】制御部115は、まず、論理信号S112
のデータから受信信号レベルC2がレベルC1より大き
いと判断すると、論理信号S111aからレベルC2が
所定の受信信号レベルLrより大きいかどうかを判断す
る(ステップ11)。レベルC2がレベルLrより大き
いと(ステップ12のY)、制御部115はレベル比信
号S113aのデータ(受信信号レベル比)C2/C1
が内蔵の所定のレベル比R0より大きいかどうかを判断
する(ステップ13)。レベル比C2/C1がレベル比
R0より小さいと(ステップ13のY)、制御部115
は論理信号S114bから波形歪み量C2dが所定の波
形歪み量D0より大きいかどうかを判断する(ステップ
14)。波形歪み量C2dが波形歪み量D0より小さい
と(ステップ14のY)、制御部115は、合成用信号
S5aを受信信号レベル比C2/C1だけ減衰させた被
合成信号S6aを生じさせる減衰器制御信号S11a
と、被合成信号S6bのレベルを合成用信号S5aのま
まに留める制御信号S11bとを生じる(ステップ1
5)。
【0045】ステップ14において、波形歪み量C2d
が波形歪み量D0より大きいと(ステップ14のN)、
制御部115は論理信号S114aから波形歪み量C1
dが所定の波形歪み量D0より大きいかどうかを判断す
る(ステップ16)。波形歪み量C1dが波形歪み量D
0より大きいと(ステップ16のN)、制御フローはス
テップ15に移行する。一方、波形歪み量C1dが波形
歪み量D0より小さいと(ステップ16のY)、制御部
115は、可変減衰器6bの減衰量を最大にして被合成
信号S6bが合成信号S12に占める割合を無視できる
程度に小さくする減衰器制御信号S11bと、被合成信
号S6aのレベルを合成用信号S5aのままに留める減
衰器制御信号S11aとを生じる(ステップ17)。
【0046】ステップ13において、レベル比C2/C
1がレベル比R0より大きいと(ステップ13のN)、
制御部115は波形歪み量C2dが波形歪み量D0より
大きいかどうかを判断する(ステップ18)。波形歪み
量C2dが波形歪み量D0より小さいと(ステップ18
のY)、制御部115の制御フローはステップ15に移
行する。一方、波形歪み量C2dが波形歪み量D0より
大きいと(ステップ18のN)、制御部115は波形歪
み量C1dが波形歪み量D0より大きいかどうかを判断
する(ステップ19)。波形歪み量C1dが波形歪み量
D0より小さいと(ステップ19のY)、制御フローは
ステップ17に移行する。一方、波形歪み量C1dが波
形歪み量D0より大きいと(ステップ19のN)、制御
部115は、可変減衰器6aおよび6bの減衰量を等し
くして被合成信号S6aのレベルと被合成信号S6bの
レベルとを等しくする減衰器制御信号S11aとS11
bとを生じる(ステップ20)。
【0047】ステップ11において受信信号レベルC2
が受信信号レベルより小さい場合(ステップ11の
N),およびステップ12において受信信号レベルC1
が受信信号レベルより小さい場合(ステップ12のN)
には、制御部115は受信信号レベル比C2/C1がレ
ベル比R0より大きいかどうかを判断する(ステップ2
1)。レベル比C2/C1がレベル比R0より小さいと
(ステップ21のY)、制御フローはステップ15に移
行する。レベル比C2/C1がレベル比R0より大きい
と(ステップ21のN)、制御部115は波形歪み量C
2dが波形歪み量D0より大きいかどうかを判断する
(ステップ22)。波形歪み量C2dが波形歪み量D0
より小さいと(ステップ22のY)、制御部115の制
御フローはステップ15に移行する。一方、波形歪み量
C2dが波形歪み量D0より大きいと制御フローはステ
ップ20に移行する。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、第1の伝
搬路から受けた第1の受信信号に応答する第1の被合成
信号と第2の伝搬路から受けた前記第1の受信信号に対
して可干渉性の第2の受信信号に応答する第2の被合成
信号とを同相合成して合成信号を生じる同相合成手段
と、前記第1の受信信号のレベルと前記第2の受信信号
のレベルと前記第1の受信信号のレベルに対する前記第
2の受信信号のレベルの比と前記第1の受信信号の波形
歪み量と前記第2の受信信号の波形歪み量とに応答して
前記第1の被合成信号のレベルおよび前記第2の被合成
信号のレベルを制御する被合成信号レベル制御手段とを
備えるので、上記受信信号の雑音レベル,二つの受信信
号のレベル比および波形歪み量を適切に考慮した,信号
品質のよい上記合成信号を得ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本実施例に用いた歪検出器9aのブロック図で
ある。
【図3】歪検出器9aにおける波形歪み量C1dの決定
方法を説明するための図である。
【図4】本実施例に用いた減衰器制御部11のブロック
図である。
【図5】減衰器制御部11の制御部115の動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1a,1b アンテナ 2a,2b 受信回路 3 無限移相器 4a,4b,13 可変増幅器 5a,5b 分波器 6a,6b 可変減衰器 7 局部発振器 8a,8b 検波器 9a,9b 歪検出器 10 位相検出器 11 減衰器制御部 12 合成器 20 IF出力端子 91A,91B,91C 狭帯域フィルタ 92A,92B,92C レベル検出器 93 演算器 111a,111b,112,114a,114b
コンパレータ 113a,113b 差動アンプ 115 制御部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の伝搬路から受けた第1の受信信号
    に応答して第1の被合成信号を生じる第1の受信手段
    と、第2の伝搬路から受けた前記第1の受信信号に対し
    て可干渉性の第2の受信信号に応答して第2の被合成信
    号を生じる第2の受信手段と、前記第1の被合成信号と
    前記第2の被合成信号とを同相合成して合成信号を生じ
    る同相合成手段と、前記第1の受信信号のレベルと前記
    第2の受信信号のレベルと前記第1の受信信号のレベル
    に対する前記第2の受信信号のレベルの比と前記第1の
    受信信号の波形歪み量と前記第2の受信信号の波形歪み
    量とに応答して前記第1の被合成信号のレベルおよび前
    記第2の被合成信号のレベルを制御する被合成信号レベ
    ル制御手段とを備えることを特徴とするダイバーシティ
    受信装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の受信手段が、前記第1の受信
    信号を一定レベルの第1の中間周波数信号に変換する第
    1の受信回路と、前記第1の中間周波数信号と第1の減
    衰器制御信号とに応答して前記第1の被合成信号を生じ
    る第1の減衰器とを備え、 前記第2の受信手段が、前記第2受信信号を前記第1の
    中間周波数信号とほぼ同レベルの第2の中間周波数信号
    に変換する第2の受信回路と、前記第2の中間周波数信
    号と第2の減衰器制御信号とに応答して前記第2の被合
    成信号を生じる第2の減衰器を備え、 前記同相合成手段が、前記第2の中間周波数信号の位相
    と前記第2の中間周波数信号の位相とを比較して移相器
    制御信号を生じる位相検出器と、前記第1の被合成信号
    と前記第2の被合成信号とを合成する合成器と、前記第
    1の受信回路の後段または前記第2の受信回路の後段の
    いずれかに接続されるとともに前記移相器制御信号に制
    御されて前記第1の被合成信号と前記第2の被合成信号
    とが前記合成器によって同相合成されるように移相量を
    変化させる移相器とを備え、 前記被合成信号レベル制御手段が、前記第1の受信信号
    のレベルを前記第1の受信回路の所定の信号回路から検
    出する第1の検波器と、前記第2の受信信号のレベルを
    前記第2の受信回路の所定の信号回路から検出する第2
    の検波器と、前記第1の受信信号の波形歪み量を前記第
    1の中間周波数信号から抽出する第1の歪検出器と、前
    記第2の受信信号の波形歪み量を前記第2の中間周波数
    信号から抽出する第2の歪検出器と、検出された前記第
    1および第2の受信信号のレベルと抽出された前記第1
    および第2の受信信号の波形歪み量とに応答して前記第
    1および第2の減衰器制御信号を生じる減衰器制御部と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のダイバーシテ
    ィ受信装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の減衰器制御信号
    が、 前記受信信号のレベルが低い方の受信回路に接続された
    減衰器の減衰量を別の減衰器の減衰量より大きくするこ
    とがあり、 レベルが高くても波形歪み量が大きい受信信号に応答し
    て生成された前記被合成信号は前記受信信号よりレベル
    が低くても前記受信信号より波形歪み量が少ない受信信
    号に応答して生成された前記被合成信号を前記合成器に
    よる合成から排除することがあり、 前記第1および第2の受信信号の波形歪み量が所定の値
    より大きい場合には前記第1および第2の減衰器の減衰
    量を等しくすることがあることを特徴とする請求項2記
    載のダイバーシティ受信装置。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の歪検出器の各各
    が、前記第1および第2の中間周波数信号のほぼスペク
    トラム中心周波数付近およびスペクトラム両端付近のレ
    ベルをそれぞれ測定しこれらのレベルから前記波形歪み
    量をそれぞれ演算することを特徴とする請求項2記載の
    ダイバーシティ受信装置。
  5. 【請求項5】 第1の伝搬路から受けた第1の受信信号
    に応答して第1の被合成信号を生じる第1の受信手段
    と、第2の伝搬路から受けた前記第1の受信信号に対し
    て可干渉性の第2の受信信号に応答して第2の被合成信
    号を生じる第2の受信手段と、前記第1の被合成信号と
    前記第2の被合成信号とを同相合成して合成信号を生じ
    る同相合成手段とを備えるダイバーシティ受信装置にお
    いて、 前記第1の受信信号のレベルおよび前記第2の受信信号
    のレベルを検出するレベル検出手段と、検出された前記
    第1の受信信号のレベルと前記第2の受信信号のレベル
    とから前記第1の受信信号のレベルに対する前記第2の
    受信信号のレベルの比である受信信号レベル比を演算す
    る受信信号レベル比演算手段と、前記第1の受信信号の
    波形歪み量および前記第2の受信信号の波形歪み量を検
    出する波形歪検出手段と、前記第1の受信信号のレベル
    と前記第2の受信信号のレベルと前記受信信号レベル比
    と前記第1の受信信号の波形歪み量と前記第2の受信信
    号の波形歪み量とに応答して前記第1の被合成信号のレ
    ベルおよび前記第2の被合成信号のレベルを制御する被
    合成信号レベル制御手段とをさらに備えることを特徴と
    するダイバーシティ受信装置。
  6. 【請求項6】 前記被合成信号レベル制御手段が、 前記第1および第2の受信信号のレベルが所定の受信レ
    ベルより大きく,且つ受信信号のレベルが大きい方の前
    記受信信号の波形歪み量が所定の波形歪み量より大き
    く,しかも受信信号のレベルが小さい方の前記受信信号
    の波形歪み量が所定の波形歪み量より小さい第1の場合
    には、受信信号のレベルの大きい前記受信信号に対応す
    る前記被合成信号を前記前記合成器による合成から排除
    し、 少なくとも一方の前記受信信号のレベルが所定の受信レ
    ベルより小さく,且つ前記受信信号レベル比が所定の受
    信信号レベル比より大きく,しかも受信信号のレベルが
    大きい方の前記受信信号の波形歪み量が所定の波形歪み
    量より大きい第2の場合,および前記第1および第2の
    受信信号のレベルが前記所定の受信レベルより大きく,
    且つ前記受信信号レベル比が前記所定の受信信号レベル
    比より大きく,しかも前記第1および第2の受信信号の
    波形歪み量が共に前記所定の波形歪み量より大きい第3
    の場合には、前記第1および第2の被合成信号のレベル
    を等しくし、 前記第1,第2および第3の場合を除く第4の場合に
    は、前記第1および第2の被合成信号のレベル比を前記
    受信信号レベル比と等しくなるように制御することを特
    徴とする請求項5記載のダイバーシティ受信装置。
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