JPH09190233A - トランスミッション用液圧制御機構 - Google Patents

トランスミッション用液圧制御機構

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JPH09190233A
JPH09190233A JP233096A JP233096A JPH09190233A JP H09190233 A JPH09190233 A JP H09190233A JP 233096 A JP233096 A JP 233096A JP 233096 A JP233096 A JP 233096A JP H09190233 A JPH09190233 A JP H09190233A
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hydraulic
switching valve
hydraulic pressure
electromagnetic switching
pilot
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JP233096A
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Inventor
Hiroshi Fujikawa
洋 藤川
Kanetoki Hirayama
鉄登喜 平山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスミッションのクラッチの液圧制御機
構において、クラッチの異常磨耗を防止する制御を可能
とすること。 【解決手段】 三個の油圧シリンダA、B、Cと、該油
圧シリンダ毎に配設された電磁切替え弁14、15、1
6と、各油圧シリンダと対応する電磁切替え弁との間に
それぞれ接続された油圧切替え弁11、12、13とを
備え、任意の電磁切替え弁(たとえば14)が励磁され
て油圧シリンダAが駆動されているときに、他の電磁切
替え弁(たとえば15)が励磁されると、前記油圧シリ
ンダAの油圧が開放されるとともに、他の油圧シリンダ
B、C用も、対応する油圧切替え弁12、13はニュー
トラル位置に保持されて油圧が加わらないように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトランスミッションの液
圧制御機構に関する。さらに詳しくは、建設機械等のト
ランスミッションにおいて、変速操作等のためのクラッ
チの接続および切断等を液圧駆動によって行う、液圧制
御機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建設機械等において、液圧(たと
えば油圧)駆動によってトランスミッションのクラッチ
の接続および切断等を行う場合、クラッチ操作用シリン
ダへの作動油の圧送を切り換えるためにスプール弁を手
動で操作していた。しかしながら、最近では制御の多様
化および自動化等のためにかかる操作を電動によって行
うようになっている。すなわち、ソレノイドによって前
記スプール弁を押し引きすることによって作動油流路を
切り換えている。その場合、通常は一個のシリンダに対
して一個の電磁切替え弁が装備される。
【0003】図6に二個のクラッチ用油圧シリンダA、
Bを操作する従来の制御機構を例示する。ここでも各シ
リンダA、Bに一個の電磁切替え弁51、52が接続さ
れている。図6(a)ではいずれの電磁切替え弁51、
52も非励磁状態でいわゆるニュートラル位置となって
おり、両シリンダA、Bから作動油は電磁切替え弁5
1、52を通って逃がしタンク53に戻っている。すな
わち、A側クラッチおよびB側クラッチ(図示していな
い)ともに切れた状態で回転駆動力は伝達されない。そ
して、A側クラッチ用の電磁切替え弁51を励磁すれ
ば、作動油ポンプ54によって圧送される作動油はA側
シリンダAに圧入され(図6(b)参照)、A側クラッ
チが接続されて目的とするオペレーションがなされる。
【0004】つぎに、B側クラッチを接続するときに
は、前記A側クラッチ用の電磁切替え弁51を消磁して
A側クラッチを切り、その後にB側クラッチ用の電磁切
替え弁52を励磁すれば上述と同様にB側シリンダBが
作動し、B側クラッチが接続されて目的とするオペレー
ションがなされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来技術に
あっては、上述のごとくA側クラッチを切ってB側クラ
ッチを接続する場合、A側クラッチ用の電磁切替え弁5
1を消磁した後にB側クラッチ用の電磁切替え弁52を
励磁したとしても、A側クラッチ用の電磁切替え弁51
の作動不良等によってA側クラッチが接続されたままの
虞もある。
【0006】万が一かかる事態が生じた場合、いずれの
シリンダA、Bにも同一圧力の作動油が圧入され、両ク
ラッチともに接続されて異なるオペレーションが同時に
起動しようとする。そして、上述のとおりシリンダA、
Bへ圧入される作動油の圧力は同一である。したがっ
て、両シリンダA、Bのうちの受圧面積の大きい方の、
いわば接続力の大きい方のクラッチの接続が実現され、
接続力の小さい方のクラッチは滑って接続されない。そ
れがクラッチ滑りによるクラッチの異常磨耗の発生原因
ともなる。
【0007】さらに、汎用の電磁切替え弁では作動油通
路断面積が小さいため、たとえばストロークの大きいシ
リンダを駆動する場合には作動油の流量不足によってシ
リンダがフルストロークせずにクラッチの断続操作には
用いることができない場合が生じる。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、万が一作動不良が生じて複数個の電磁切替え弁が
励磁された状態に陥っても、作動油は駆動対象機器(た
とえばシリンダ等)に送られずに、たとえば作動油逃が
しタンクに戻る等して駆動対象機器の起動を停止するよ
うに構成された液圧制御機構を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液圧制御機構
は、複数個の駆動対象機器と、該駆動対象機器毎に配設
された制御用電磁切替え弁と、前記複数個の駆動対象機
器と複数個の制御用電磁切替え弁との間に接続された少
なくとも一個の液圧切替え弁とを備えており、該液圧切
替え弁が、任意の駆動対象機器を液圧によって駆動すべ
く対応する制御用電磁切替え弁を励磁することにより、
他の駆動対象機器から液圧を開放するように接続されて
いる。
【0010】かかる構成を有する本発明の液圧制御機構
によれば、たとえばある制御用電磁切替え弁が励磁され
て対応する駆動対象機器が駆動されている状態で、何ら
かの原因によって前記制御用電磁切替え弁の励磁が解除
されないままに他の駆動対象機器に対応する制御用電磁
切替え弁が励磁されたとしても、その励磁によって前記
液圧切替え弁が切り替わって、既に駆動されている駆動
対象機器から作動液が排出されて液圧が開放されるの
で、該駆動中の駆動対象機器はその駆動が停止される。
【0011】かかる液圧制御機構において、液圧切替え
弁を、任意の駆動対象機器を液圧によって駆動すべく対
応する制御用電磁切替え弁を励磁することにより、前記
任意の駆動対象機器からも液圧を開放するように接続す
るのが、たとえば、何らかの原因によって複数個の制御
用電磁切替え弁が励磁されようとも、駆動中の駆動対象
機器はもとより前記任意の駆動対象機器からも液圧が開
放されるため、全駆動対象機器はその駆動を禁止され
る。その結果、クラッチの異常磨耗が防止されることに
なる。
【0012】また、複数個の駆動対象機器と各駆動対象
機器と対応する制御用電磁切替え弁との間に液圧切替え
弁をそれぞれ接続し、該液圧切替え弁を、任意の駆動対
象機器を液圧によって駆動すべく対応する制御用電磁切
替え弁を励磁することにより、他の駆動対象機器から液
圧を開放するように接続するのが、駆動対象機器の個数
が三個以上になっても、前述の作用効果を奏しうる制御
機構が実現される点で好ましい。
【0013】または、二個の駆動対象機器と各駆動対象
機器と対応する制御用電磁切替え弁との間に共用の一個
の液圧切替え弁を接続し、該液圧切替え弁を、一方の駆
動対象機器を液圧によって駆動すべく対応する制御用電
磁切替え弁を励磁している状態において他方の制御用電
磁切替え弁を励磁することにより、ニュートラル位置に
切り替わって両駆動対象機器から液圧を開放するように
接続すれば、当該制御機構を構成する機器の点数を減少
せしめうるため、制御機構全体をコンパクトに構成しう
る点で好ましい。
【0014】さらに、叙上の制御機構のうちのいずれか
において、液圧切替え弁を液圧パイロット式のバネ復帰
型に形成し、制御用電磁切替え弁を前記液圧切替え弁の
パイロット弁として用い、液圧切替え弁と各駆動対象機
器とを、駆動用作動液ポンプと駆動用作動液逃がしタン
クとを備えた駆動用液圧ラインによって接続するととも
に、前記液圧切替え弁のパイロット部と制御用電磁切替
え弁とを、パイロット用作動液ポンプとパイロット用作
動液逃がしタンクとを備えたパイロット用液圧ラインに
よって接続するのが、比較的大量の作動液を用いること
ができるため、ストロークの大きい液圧シリンダ等の駆
動対象機器まで駆動対象としうる点で好ましい。
【0015】一方、叙上の制御機構のうちのいずれかに
おいて、液圧切替え弁を液圧パイロット式のバネ復帰型
に形成し、制御用電磁切替え弁を液圧切替え弁のパイロ
ット弁として用い、液圧切替え弁と各駆動対象機器と液
圧切替え弁のパイロット部と制御用電磁切替え弁とを、
共用の作動液ポンプおよび作動液逃がしタンクを備えた
液圧ラインによって接続すれば、比較的少量の作動液に
よって駆動しうる駆動対象機器の制御において、配管、
ポンプおよび作動液逃がしタンク等を小さくしうる点で
好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、添付の図面に示された実
施形態に基づいて本発明の液圧制御機構を説明する。
【0017】図1は本発明の液圧制御機構の一実施形態
を示す油圧回路図、図2は本発明の液圧制御機構の他の
実施形態を示す油圧回路図、図3は本発明の液圧制御機
構のさらに他の実施形態の概略を示す油圧回路図、図4
は本発明の液圧制御機構のさらに他の実施形態を示す油
圧回路図、図5は本発明の液圧制御機構のさらに他の実
施形態を示す油圧回路図である。
【0018】図1において、AはA側油圧シリンダを示
し、BはB側油圧シリンダを示している。1は油圧パイ
ロット式のバネ復帰型油圧切替え弁である。すなわち、
パイロット油圧によって切り替わり、パイロット油圧が
作用しないときには復帰バネによってニュートラル位置
(図1に示す)にもどされる油圧切替え弁である。該油
圧切替え弁1の油圧パイロット部1a、1bに対し、油
圧パイロット弁として用いられているA側電磁切替え弁
2およびB側電磁切替え弁3がそれぞれ接続されてい
る。そして、両電磁切替え弁2、3ともに非励磁状態で
あり、その結果、油圧切替え弁1に対する切替え信号は
送られず、油圧切替え弁1は復帰バネ1c、1dによっ
ていわばニュートラル状態にされている。したがって両
側油圧シリンダA、Bは、その作動油室中の作動油が油
圧切替え弁1を経由して作動油逃がしタンク4に戻って
いるため、駆動されていない。
【0019】つぎに、A側電磁切替え弁2を励磁すると
油圧切替え弁1が切り替わって作動油ポンプ5によって
A側油圧シリンダAが駆動される。一方、B側油圧シリ
ンダBの作動油室の作動油は油圧切替え弁1を経由して
作動油逃がしタンク4に戻っている。この場合に、万が
一B側電磁切替え弁3が励磁されておれば油圧切替え弁
1の両油圧パイロット部に作動油が同一圧力で圧入され
る。両油圧パイロットの圧力が相殺され、油圧切替え弁
1は復帰バネ1c、1dによってニュートラル状態に戻
される。その結果、両油圧シリンダA、Bともに駆動さ
れず、オペレーションがなされない状態となり、クラッ
チの異常磨耗による故障等を防止することができる。本
制御機構では油圧シリンダA、Bの駆動用作動油ライン
(図中に実線で示す)とパイロット用作動油ライン(図
中に破線で示す)とが別ラインにされており、パイロッ
ト用作動油ラインにも独自に作動油ポンプ6と作動油逃
がしタンク7とが配設されている。
【0020】図2には図1の制御機構と同様の作用効果
を奏する制御機構が示されている。すなわち、各油圧シ
リンダA、Bに対して一個の油圧パイロット式バネ復帰
型油圧切替え弁8、9がそれぞれ配設されている。かか
る方式、すなわち一個の油圧シリンダA、Bに対して一
個の油圧パイロット式バネ復帰型油圧切替え弁を配設す
る方式によれば、油圧シリンダの個数が三個以上に増加
しても、電磁切替え弁の作動不良時にいずれの油圧シリ
ンダも駆動しない制御機構を容易に適用することができ
る。
【0021】図2では両電磁切替え弁2、3ともに非励
磁状態であり、そのため、両油圧切替え弁8、9ともに
ニュートラル状態にされている。ここでA側電磁切替え
弁2を励磁するとA側油圧切替え弁8はパイロット油圧
によって切り替わり、A側油圧シリンダAが駆動され
る。一方、B側油圧切替え弁9はA側電磁切替え弁2か
らのパイロット油圧および復帰バネ9cの力によってニ
ュートラル状態にされている。
【0022】ついでこの状態においてB側電磁切替え弁
3が励磁されると、A側油圧切替え弁8およびB側油圧
切替え弁9ともに、その両側の油圧パイロット部8a、
8b、9a、9bそれぞれに同一圧力の油圧が加わる。
その結果、両油圧切替え弁8、9ともに油圧が相殺され
て復帰バネの力だけが作用する状態となり、両油圧切替
え弁8、9ともにニュートラル状態にされる。つまり、
いずれの油圧シリンダA、Bも駆動されない。
【0023】本制御機構でも油圧シリンダA、Bの駆動
用作動油ラインとパイロット用作動油ラインとが別ライ
ンにされており、パイロット用作動油ラインにも独自に
作動油ポンプ6と作動油逃がしタンク7とが配設されて
いる。
【0024】図3には、図2に示された方式を適用して
三個の油圧シリンダを制御する機構が示されている。す
なわち、A側油圧シリンダAに対して一個の油圧切替え
弁11と一個の電磁切替え弁14とが配設され、B側油
圧シリンダBに対して一個の油圧切替え弁12と一個の
電磁切替え弁15とが配設され、C側油圧シリンダCに
対して一個の油圧切替え弁13と一個の電磁切替え弁1
6とが配設されている。17はシャトル弁であり、二か
所の入口のうち高圧側入口が選択されて一か所の出口に
接続される弁である。図3でも全ての油圧切替え弁1
1、12、13がニュートラル状態にあり、全油圧シリ
ンダA、B、Cは駆動されていない。
【0025】ここで、A側電磁切替え弁14が励磁さ
れ、A側油圧切替え弁11はその切替え側パイロット部
11aにパイロット油圧が加えられて切り替わり、A側
油圧シリンダAが駆動される。一方、B側油圧切替え弁
12およびC側油圧切替え弁13には、A側電磁切替え
弁14からのパイロット油圧が両側油圧切替え弁12、
13のニュートラル復帰側パイロット部12b、13b
に加わるとともに、各復帰バネ12c、13cとによっ
てニュートラル位置に保持されるので、B側油圧シリン
ダBおよびC側油圧シリンダCはともに駆動されない。
【0026】ここで、他の電磁切替え弁(B側電磁切替
え弁15および/またはC側電磁切替え弁16)が励磁
されると、全油圧切替え弁11、12、13はニュート
ラル状態となってクラッチの異常磨耗を防止する。たと
えば、B側電磁切替え弁15が励磁されたとすると、そ
のパイロット油圧がB側油圧切替え弁12の切替え側パ
イロット部12aに加えられるが、A側油圧切替え弁1
1およびC側油圧切替え弁13のニュートラル復帰側パ
イロット部11b、13bにもそれぞれ加えられる。し
たがって全油圧切替え弁11、12、13を見れば、そ
れぞれの切替え側パイロット部11a、12aおよび/
または13aとそれぞれのニュートラル復帰側パイロッ
ト部11b、12b、13bにパイロット油圧が加えら
れた状態である。その結果、各油圧切替え弁11、12
および/または13においてパイロット油圧力は相殺さ
れ、復帰バネ11c、12c、13cのバネ力のみまた
はバネ力と復帰油圧力とが有効に働くので全油圧切替え
弁11、12、13がニュートラル位置に戻り、油圧シ
リンダA、B、Cは全て駆動されなくなる。
【0027】かかる手法によって、四個以上の駆動対象
機器に対しても異常時においては駆動がなされない、す
なわち、クラッチの異常磨耗を防止する制御機構が容易
に達成される。
【0028】叙上の各実施形態においては、作動油流路
断面積の大きい油圧切替え弁を用い、作動油流路断面積
の小さい電磁切替え弁は単にパイロット弁として用いた
だけであり、油圧シリンダ用の作動油ラインとパイロッ
ト弁用の作動油ラインとを別ラインとしているため、ス
トローク量の大きい油圧シリンダ等、必要作動油量が比
較的多い駆動対象機器の駆動も可能である。
【0029】また、同様の制御機構であって、必要作動
油量が少ない制御機構が図4および図5に示されてい
る。これらの機構はともに油圧シリンダ用の作動油ライ
ンとパイロット弁用の作動油ラインとが同一ラインで賄
われている。
【0030】図4に示される制御機構は二個の油圧シリ
ンダA、Bに対して一個の油圧パイロット式のバネ復帰
型油圧切替え弁21が配設されたものであり、いわば、
図1の制御機構に対応するものである。図4において、
パイロット弁としてのA側電磁切替え弁22およびB側
電磁切替え弁23はともに非励磁状態であり、油圧切替
え弁21はニュートラル位置にある。油圧シリンダ用の
作動油ライン(実線)とパイロット弁用の作動油ライン
(破線)とは分岐する形でいわば同一ラインとして形成
され、共用の作動油ポンプ24と共用の作動油逃がしタ
ンク25とを有している。A側電磁切替え弁22を励磁
すれば作動油ポンプ24によってパイロット油圧が油圧
切替え弁21のA側パイロット部21aに加わって油圧
切替え弁21が切り替わるとともに、同じ作動油ポンプ
24によって作動油がA側油圧シリンダAに送られる。
そのとき、B側シリンダBには作動油が送られないので
駆動されない。
【0031】ここで、B側電磁切替え弁23が励磁され
ると、パイロット油圧が油圧切替え弁21のB側パイロ
ット部21bにも加わるため、パイロット油圧力は相殺
され、復帰バネ21dによって油圧切替え弁21はニュ
ートラル位置に戻される。その結果、両油圧シリンダ
A、Bは駆動されなくなり、クラッチの異常磨耗が防止
される。
【0032】図5に示される制御機構では、各油圧シリ
ンダA、Bに対して二個の油圧切替え弁26、27とパ
イロット弁としての二個の電磁切替え弁28、29とが
それぞれ配設されている。前述のとおり、油圧シリンダ
用の作動油ラインとパイロット弁用の作動油ラインとは
同一ラインである。両電磁切替え弁28、29はともに
非励磁状態であり、両油圧切替え弁26、27ともにニ
ュートラル位置にある。A側電磁切替え弁28を励磁す
れば作動油ポンプ30によって作動油がニュートラル位
置のままのA側油圧切替え弁26を経由してA側油圧シ
リンダAに送られる。一方、同じ作動油ポンプ30によ
ってパイロット油圧がB側油圧切替え弁27のパイロッ
ト部27aに加わり、B側油圧切替え弁27が切り替わ
る。B側油圧切替え弁27は切り替わってもB側油圧シ
リンダBには作動油が送られず、B側油圧シリンダBは
駆動されない。
【0033】すなわち、ここでB側電磁切替え弁29を
励磁したとしても、前述のA側電磁切替え弁28の励磁
によって切り替わっているB側油圧切替え弁27からは
B側油圧シリンダBには作動油が送られず、B側油圧シ
リンダBは駆動されない。一方、B側電磁切替え弁29
の励磁によって作動油ポンプ30によるパイロット油圧
がA側油圧切替え弁26のパイロット部26aに加わ
り、A側油圧切替え弁26は切り替わってしまうため、
A側油圧シリンダAも駆動されなくなる。したがって、
クラッチの異常磨耗が未然に防止される。
【0034】この図5に示すように、一個の駆動対象機
器に対して一個の油圧切替え弁と一個の電磁切替え弁と
を配設する手法によって、三個以上の駆動対象機器に対
しても異常時においては駆動がなされない、クラッチの
異常磨耗防止の制御機構が容易に達成される。
【0035】
【発明の効果】本発明の液圧制御機構は、たとえばある
制御用電磁切替え弁が励磁されて対応する駆動対象機器
が駆動されている状態で、何らかの原因によって前記制
御用電磁切替え弁の励磁が解除されないままに他の駆動
対象機器に対応する制御用電磁切替え弁が励磁されたと
しても、その励磁によって前記液圧切替え弁が切り替わ
って、既に駆動されている駆動対象機器から作動液が排
出されて液圧が開放されるので、該駆動中の駆動対象機
器はその駆動が停止される。したがって、クラッチの異
常磨耗が防止される制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液圧制御機構の一実施形態を示す油圧
回路図である。
【図2】本発明の液圧制御機構の他の実施形態を示す油
圧回路図である。
【図3】本発明の液圧制御機構のさらに他の実施形態の
概略を示す油圧回路図である。
【図4】本発明の液圧制御機構のさらに他の実施形態を
示す油圧回路図である。
【図5】本発明の液圧制御機構のさらに他の実施形態を
示す油圧回路図である。
【図6】従来の液圧制御機構の一例を示す油圧回路図で
あり、図6(a)はニュートラル状態を示し、図6
(b)はA側作動状態を示している。
【符号の説明】 1、8、9、11、12、13、21 26、27・・
・・・油圧切替え弁 2、3、14、15、16、22、23、28、29・
・・・・電磁切替え弁 A、B、C・・・・・油圧シリンダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の駆動対象機器と、該駆動対象機
    器毎に配設された制御用電磁切替え弁と、前記複数個の
    駆動対象機器と複数個の制御用電磁切替え弁との間に接
    続された少なくとも一個の液圧切替え弁とを備えてお
    り、該液圧切替え弁が、任意の駆動対象機器を液圧によ
    って駆動すべく対応する制御用電磁切替え弁を励磁する
    ことにより、他の駆動対象機器から液圧を開放するよう
    に接続されてなるトランスミッション用液圧制御機構。
  2. 【請求項2】 前記液圧切替え弁が、任意の駆動対象機
    器を液圧によって駆動すべく対応する制御用電磁切替え
    弁を励磁することにより、前記任意の駆動対象機器から
    も液圧を開放するように接続されてなる請求項1記載の
    トランスミッション用液圧制御機構。
  3. 【請求項3】 複数個の駆動対象機器と、該駆動対象機
    器毎に配設された制御用電磁切替え弁と、各駆動対象機
    器と対応する制御用電磁切替え弁との間にそれぞれ接続
    された液圧切替え弁とを備えており、該液圧切替え弁
    が、任意の駆動対象機器を液圧によって駆動すべく対応
    する制御用電磁切替え弁を励磁することにより、他の駆
    動対象機器から液圧を開放するように接続されてなる請
    求項1記載のトランスミッション用液圧制御機構。
  4. 【請求項4】 二個の駆動対象機器と、該駆動対象機器
    毎に配設された制御用電磁切替え弁と、各駆動対象機器
    と対応する制御用電磁切替え弁との間に接続された一個
    の液圧切替え弁とを備えており、該液圧切替え弁が、一
    方の駆動対象機器を液圧によって駆動すべく対応する制
    御用電磁切替え弁が励磁されている状態において他方の
    制御用電磁切替え弁が励磁されることにより、ニュート
    ラル位置に切り替わり、両駆動対象機器から液圧を開放
    するように接続されてなる請求項1記載のトランスミッ
    ション用液圧制御機構。
  5. 【請求項5】 前記液圧切替え弁が液圧パイロット式の
    バネ復帰型に形成されており、前記制御用電磁切替え弁
    が前記液圧切替え弁のパイロット弁として用いられてお
    り、前記液圧切替え弁と各駆動対象機器とが、駆動用作
    動液ポンプと駆動用作動液逃がしタンクとを備えた駆動
    用液圧ラインによって接続されており、前記液圧切替え
    弁のパイロット部と制御用電磁切替え弁とが、パイロッ
    ト用作動液ポンプとパイロット用作動液逃がしタンクと
    を備えたパイロット用液圧ラインによって接続されてな
    る請求項1〜4のうちのいずれか一の項に記載のトラン
    スミッション用液圧制御機構。
  6. 【請求項6】 前記液圧切替え弁が液圧パイロット式の
    バネ復帰型に形成されており、前記制御用電磁切替え弁
    が前記液圧切替え弁のパイロット弁として用いられてお
    り、前記液圧切替え弁と各駆動対象機器と前記液圧切替
    え弁のパイロット部と制御用電磁切替え弁とが、共用の
    作動液ポンプおよび作動液逃がしタンクを備えた液圧ラ
    インによって接続されてなる請求項1〜4のうちのいず
    れか一の項に記載のトランスミッション用液圧制御機
    構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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