JPH09189988A - ハロゲン化銀カラー感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー感光材料Info
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- JPH09189988A JPH09189988A JP12771796A JP12771796A JPH09189988A JP H09189988 A JPH09189988 A JP H09189988A JP 12771796 A JP12771796 A JP 12771796A JP 12771796 A JP12771796 A JP 12771796A JP H09189988 A JPH09189988 A JP H09189988A
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Abstract
動による発色濃度変動を改良する。 【解決手段】支持体上の少なくとも一層に下記一般式で
表わされるカプラーを含有することを特徴とするハロゲ
ン化銀カラー感光材料。(式中、R1 、R2 は、それぞ
れ脂肪族基を表わし、Xは、ヘテロ環基、置換アミノ基
又はアリール基を表わし、Yは、水素原子又は置換基を
表わす。nは、1又は2を表わす。) 【化1】
Description
感光材料に関するものである。
て、露光されたハロゲン化銀を酸化剤として、酸化され
た芳香族第一級アミン系カラー現像主薬とカプラーが反
応して、インドフェノール、インドアニリン、インダミ
ン、アゾメチン、フェノキサジン、フェナジン等の色素
ができ、画像が形成されることは良く知られている。こ
の写真方式においては、減色法が用いられており、イエ
ロー、マゼンタ、シアン色素によって色画像が形成され
る。これらのうち、シアン色素画像を形成するために
は、従来、フェノール、又はナフトール系カプラーが用
いられている。しかしながら、これらのカプラーから生
成する色素は、緑色の領域において、好ましくない吸収
を持っているために、色再現性を悪化させる問題を有し
ており、これを解決することが切に望まれている。
第4,728,598 号、同4,873,183号、欧州特許第0249453A2
号等に記載のヘテロ環化合物が提案されている。しか
し、これらのカプラーは、カップリング活性が低かった
り、色素の堅牢性が悪い等の致命的欠陥を有している。
これらの問題を克服したカプラーとして、米国特許第5,
256,526号、欧州特許第545300号に記載のピロロトリア
ゾール系カプラーが提案されている。これらのカプラー
は、色相、カップリング活性という点で優れている。し
かしながら、生成色素の光堅牢性は、必ずしも十分でな
く、特に低発色濃度部での光堅牢性が劣り、処理時間中
でのカップリング活性や離脱基の離脱速度の点で十分な
ものではなかった。また、処理液組成や処理時間の変動
により、発色濃度が変動するという問題があった。
されており、米国特許第5,384,236号に記載のカプラー
が提案されている。米国特許第5,384,236号に記載され
ている化合物において、ピロロトリアゾール骨格の2位
が、アリール基のものは、概して、光堅牢性が悪く、ア
ルキル基のものは、光堅牢性は、アリール基に比べ、良
化するが、カップリング活性が足りないという問題点が
あった。さらに、2位のアリール基上の置換基効果をみ
ると、電子吸引性基の導入により、光堅牢性は良化され
るが、処理中にステインが生じる、カプラーの保存安定
性が悪い、といった問題点があった。これを改良する為
にアリール基のオルト位にアルコキシ基、あるいは、ジ
アルキルアミノ基を導入すると、光堅牢性が損なわれる
問題点があった。この様に、カップリング活性、処理中
のステイン、カプラーの保存安定性に有利な2位の置換
基として、アルコキシ基やジアルキルアミノ基の様な電
子供与性基を有するアリール基が、重要であるが、これ
らは、先に述べた様に、光堅牢性が劣るという問題をは
らんでいた。
ラーは、2位の置換基によらず、低発色濃度部の光堅牢
性が悪く、また、カプラーの安定性に問題があり、カプ
ラー自身の分解に起因する熱ステインを生じた。更に、
これらのカプラーは、一般に、製造コストが高く、実用
レベルではなかった。
は、色相、カップリング活性、ステイン、カプラーの保
存安定性、光堅牢性に優れたハロゲン化銀カラー感光材
料を提供することにある。
たピロロトリアゾール系カプラーについて、2位の置換
基及び離脱基を詳細に検討した所、下記一般式で表わさ
れるカプラーにより、上記課題を解決できることを見い
出すに至った。即ち、以下の手段により達成された。
一般式(I)で表わされるカプラーを少なくとも一種含
有することを特徴とするハロゲン化銀カラー感光材料。 一般式(I)
れ脂肪族基を表わし、Xは、ヘテロ環基、置換アミノ基
又はアリール基を表わし、Yは、水素原子又は置換基を
表わす。nは、1又は2を表わす。)
の効果を更に向上させることができることを見出した。 (2)該カプラーと、フェニル基とは異なる炭素−炭素
不飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化合物とを
共に親油性微粒子中に含有するハロゲン化銀乳剤層を有
することを特徴とする(1)のハロゲン化銀カラー感光
材料。
合物が、下記一般式(A)〜(H)で表わされる化合物
であることを特徴とする(2)記載のハロゲン化銀カラ
ー感光材料。
R33は各々、炭素原子数2〜40のアルケニル基または
アルキニル基を表し、R22、R23、R25、R27、R28、
R29、R30、R34、R35、R36、R37、R39、R40は各
々、水素原子、炭素原子数1〜40の脂肪族基、炭素原
子数6〜40のアリール基、または炭素原子数1〜40
のヘテロ環基のいずれかを表す。ただし、R35、R36、
R37のうち少なくともひとつは炭素原子数2〜40のア
ルケニル基またはアルキニル基である。R26、R38、R
41は置換基を表し、Aは酸素原子または硫黄原子のいず
れかを表し、Bは不飽和環を形成する非金属原子群を表
す。aは0〜4の整数を、pは0または1を、bは1〜
4の整数を、cは0または1を、dは0〜4の整数を、
eは0〜6の整数を表す。bが1のときは、R31は炭素
原子数1〜40の脂肪族基、炭素原子数6〜40のアリ
ール基、または炭素原子数1〜40のヘテロ環基を表
し、bが2〜4のときは、R31はb価の炭素原子数1〜
20の脂肪族基を表す。a、b、dおよびeがそれぞれ
2以上の時、複数のR26、−COOR32、R38、R41は
同一でも異なってもよい。一般式(A)におけるR21と
R22、R21とR23、一般式(B)におけるR24とR25、
R24とR26、R26同士、一般式(C)におけるR27とR
28、R27とR29、R27とR30、R29とR30、一般式
(D)におけるR31とR32、R32同士、一般式(E)に
おけるR33とR34、一般式(F)におけるR35とR36、
R36とR37、一般式(G)におけるR38同士、R38と
B、一般式(H)におけるR39とR40、R40とR41、R
41同士、はそれぞれ連結して環を形成してもよい。
る。式中、R1 、R2 は、それぞれ脂肪族基を表し、例
えば炭素数1〜36の直鎖または分岐鎖の、アルキル
基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シク
ロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しくは、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
t-ブチル基、t-アミル基、t-オクチル基、トリデシル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基を表す。R1
として好ましくは、炭素数1〜10の直鎖または、分岐
鎖アルキル基で、更に好ましくは、炭素数1〜4の直鎖
または分岐鎖アルキル基である。R2 として好ましく
は、下記一般式(II)で表される脂肪族基である。 一般式(II)
基を表し、例えば炭素数1〜36の、直鎖または分岐鎖
アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、シクロアルキル基、シクロアルケニル基で、詳しく
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
t-ブチル、t-アミル、t-オクチル、トリデシル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルを表す。R3 ’、R4 ’、R
5 ’は、それぞれ水素原子または、脂肪族基を表す。脂
肪族基としては、先に挙げた基が挙げられる。R3 ’、
R4 ’及びR5 ’は好ましくは水素原子である。
要な炭素原子群を表し、この環は置換されていてもよい
し、飽和環であっても不飽和結合を有していてもよい。
ペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シ
クロオクタン環、シクロヘキサン環等が挙げられる。Z
で形成される環として好ましくは、置換されていても良
いシクロヘキサン環である。
もしくは、アリール基を表し、ヘテロ環基としては、窒
素原子、酸素原子、またはイオウ原子を有する5〜8員
環で炭素数1〜36のものが好ましい。更に好ましく
は、窒素原子で結合した5員または6員環で、そのうち
6員環が特に好ましい。Xの具体例として、イミダゾー
ル、ピラゾール、トリアゾール、ラクタム化合物、ピペ
リジン、ピロリジン、ピロール、モルホリン、ピラゾリ
ジン、チアゾリジン、ピラゾリンなどが挙げられ、好ま
しくは、モルホリン、ピペリジンが挙げられ、特にモル
ホリンが好ましい。
基、アリール基若しくはヘテロ環基が挙げられる。脂肪
族基としては、先に挙げたR1 、R2 の置換基が挙げら
れ、更にこれらは、シアノ基、アルコキシ基(例えばメ
トキシ)、アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシ
カルボニル)、クロル、水酸基、カルボキシル基等で置
換されていても良い。置換アミノ基としては、1置換よ
りも2置換の方が好ましい。
エチルアミノ基、ジメトキシエチルアミノ基、ジアリル
アミノ基等が挙げられる。Xのアリール基としては、炭
素数6〜36のものが好ましい。具体例としては、フェ
ニル、4−t−ブチルフェニル、2−メチルフェニル、
2,4,6−トリメチルフェニル、2ーメトキシフェニ
ル、4−メトキシフェニル、2,6−ジクロロフェニ
ル、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、
ナフチル等が挙げられる。
として好ましいものは、例えば、特開昭61ー2284
44号公報等に記載されている様なアルカリ条件下で、
離脱しうる基や特開昭56ー133734号公報に記載
されている様な現像主薬の酸化体との反応により、カッ
プリングオフする置換基が挙げられる。好ましくはY
は、水素原子の場合である。
トリアゾール環に対して、オルト位、パラ位置換が好ま
しく、パラ置換体が更に好ましい。
であって、R2 が上記一般式(II)で表わされる脂肪族
基である場合が好ましく、更には、Xが窒素原子で結合
した5員又は6員環であるヘテロ環基又は2置換アミノ
基である場合が好ましく、R1 が炭素数1〜10の直鎖
又は分岐鎖のアルキル基である場合がより好ましく、R
1 の置換位置がピロロトリアゾール母核に対して、オル
ト位又はパラ位に置換する場合が特に好ましい。以下に
本発明のカプラーの具体例を示すが、これらに限定され
るものではない。
ーは、公知の方法、例えば、特開平5ー255333
号、同5ー202004号、同7ー48376号に記載
の方法にて合成することができる。
示す。 合成例1. 例示化合物(1)の合成 下記ルートにより例示化合物(1)を合成した。
ル、17g(75mmol)のアセトニトリル200ml溶液
に、0℃にて無水トリフルオロ酢酸、10.6ml(75
mmol)を滴下し、引き続き、化合物(a)、15.6g
(60.4mmol)をゆっくり添加した。反応液を室温に
て2時間攪拌した後、水300ml、酢酸エチル300ml
を加え、抽出した。有機層を重曹水、水、食塩水で洗浄
した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧
留去し、アセトニトリルで再結晶することにより、
(b)を19.6g得た。
ジン5mlを加え、臭素を水冷下、滴下した。1時間攪拌
した後、水300ml、酢酸エチル300mlを加え、抽出
した。抽出後、酢酸エチル層を硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を留去し、残査にアセトニトリルを加え、再結
晶した。(c)を18.0g得た。
ml溶液に、0℃にて水素化ナトリウム0.8gをゆっく
り加え、室温にて30分攪拌した。(溶液S)ジメチル
アセトアミド50mlに溶解した10.0gの(c)を、
氷冷下、(溶液S)にゆっくり滴下した。1時間攪拌し
た後、反応液に、水20mlに溶解した水酸化ナトリウム
4g、メタノール20mlを添加し、反応温度を50℃に
保ち、1時間攪拌した。反応後、酢酸エチルを200ml
加え、塩酸水にて、中和した。水洗浄した後、酢酸エチ
ル層を硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去
し、粗化合物(d)を得た。
ド40ml、ピリジン6mlに溶解し、0℃にて、モルホリ
ノカルボニルクロリドを4.3g添加した。室温にて2
時間攪拌した後、希塩酸水200mlに注加し、酢酸エチ
ル200mlで抽出した。有機層を水洗し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した後、減圧下、溶媒を留去し、残査にヘキ
サンを加え、晶析することにより、例示化合物(1)を
6.0g得た。融点は、256℃〜257℃。
ロリドの代わりにジアリルカルバモイルクロリドを4.
5g添加し、室温にて、2時間攪拌した。反応後、希塩
酸水200mlに注加し、酢酸エチル200mlで抽出し
た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下、
溶媒を留去し、残査にヘキサンを加え、晶析することに
より目的の例示化合物を5.5g得た。融点は、219
℃〜220℃。他の化合物も同様に合成できる。
−炭素不飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化合
物について詳しく述べる。なお、本発明の含炭素−炭素
不飽和結合化合物が幾何異性体を有するとき(例えばシ
ス−トランス体)、単一成分でも、混合物でもよい。本
発明の炭素−炭素不飽和結合を有する化合物は、好まし
くは下記一般式(A)〜(H)にて表わされる。
32、R33は、C数2〜40のアルケニル基またはアルキ
ニル基を表し、好ましくはC数2〜40のアルケニル基
を表し、より好ましくは以下に示したa)〜v)のアル
ケニル基であり、
d),e),g),h),l),o),p),q),
r),s),v)のアルケニル基である。なかでも、R
21、R24、R32、R33は、下記一般式(J)で表わされ
るアルケニル基であるときより好ましく、下記一般式
(J−1)で表わされるアルケニル基であるとき特に好
ましい。
30のアルキレン基又はC数2〜30のアルケニレン基
を表す。D′は単結合、C数1〜29のアルキレン基又
はC数2〜29のアルケニレン基を表す。R42は水素原
子、C数1〜30のアルキル基又はC数2〜30のアル
ケニル基を表し、好ましくは水素原子又はメチル基であ
る。R43、R44は水素原子、C数1〜4のアルキル基又
はC数2〜4のアルケニル基を表す。R21、R24、
R32、R33としては、a),c),d),e),h),
l),p),q),r)のアルケニル基であることがよ
り好ましく、a),d),e)のアルケニル基であるこ
とが特に好ましい。
25、R27、R28、R29、R30、R34、R35、R36、
R37、R39、R40はそれぞれ独立に水素原子、C数1〜
40の脂肪族基(例えば、メチル、エチル、i−プロピ
ル、t−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ベ
ンジル、クロロメチル、トリフルオロメチル、ブトキシ
エチル、アリル、ビニル、オレイル、3−メチル−3−
ブテニル、2,7−オクタジエニル、2−エチルヘキシ
ル、オクチル、i−デシル、3,5,5−トリメチルヘ
キシル、i−トリデシル、ドデシル、2−ヘキシルデシ
ル)、C数6〜40のアリール基(例えば、フェニル、
2−ナフチル、4−メトキシフェニル、3−メチルフェ
ニル、2−クロロフェニル)、またはC数1〜40のヘ
テロ環基(例えば、ピロリジル、ピペリジル、ピリジ
ル、テトラゾリル、イミダゾリル)を表し、好ましく
は、水素原子、脂肪族基、またはアリール基であり、よ
り好ましくは水素原子または脂肪族基である。このう
ち、R22、R23、R25、R34、R35はさらに好ましくは
アルケニル基またはアルキニル基であり、特に好ましく
はアルケニル基である。アルケニル基のなかでさらに好
ましいものとしては、R21、R24、R32、R33に示した
ものと同様である。なお、R35、R36、R37のうち少な
くとも1つはC数2〜40のアルケニル基またはアルキ
ニル基である。
くはC数1〜30の脂肪族基(好ましい例は、R22等と
同じ)、C数6〜36のアリール基(好ましい例はR22
等と同じ)、C数1〜30のアルコキシ基(例えば、メ
トキシ、2−エチルヘキシルオキシ)、C数6〜36の
アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素)、シアノ基、C数1〜
30のカルバモイル基(例えば、N,N−ジブチルカル
バモイル、N−オクチルカルバモイル)、C数1〜30
のアシルアミノ基(例えばアセトアミノ、ベンゾイルア
ミノ)、アシルオキシ基(例えばアセチルオキシ、ベン
ゾイルオキシ)、脂肪族オキシカルボニル基(例えばメ
トキシカルボニル、アリルオキシカルボニル)であり、
より好ましくは脂肪族基、アリール基、アルコキシ基、
ハロゲン原子、カルバモイル基、アシルアミノ基、アシ
ルオキシ基、脂肪族オキシカルボニル基である。
R22、R23共にC数2〜30のアルケニル基またはアル
キニル基であり、より好ましくは、C数3〜20のアル
ケニル基であり、更に好ましくは前述の一般式(J)で
表されるアルケニル基であり、特に好ましくは前述の一
般式(J−1)で表されるアルケニル基である。R21、
R22、R23は同じであることが好ましく、R21〜R23の
総炭素原子数の和は15〜54であることが好ましく、
18〜33であることがより好ましい。R21とR22、R
21とR23は互いに連結して環を形成してもよいが、形成
しない方が好ましい。
共にC数2〜30のアルケニル基またはアルキニル基で
あり、より好ましくはC数3〜11のアルケニル基であ
り、更に好ましくは前述の一般式(J)で表されるアル
ケニル基であり、特に好ましくは前述の一般式(J−
1)で表されるアルケニル基である。pは0又は1を表
す。pが1のとき−COOR25は−COOR24のパラ位
又はオルト位が好ましく、オルト位が特に好ましい。R
26はより好ましくは、脂肪族オキシカルボニル基、アル
コキシ基、ハロゲン原子、カルバモイル基であり、さら
に好ましくは、脂肪族オキシカルボニル基である。a
は、0〜4の整数を表し、好ましくは0〜2であり、よ
り好ましくは0または1であり、特に好ましくは1であ
る。aが4のときはR26はすべてハロゲン原子であるこ
とが好ましく、aが1,2であるときは、脂肪族オキシ
カルボニル基であることが好ましい。さらに、R26がア
リルオキシカルボニル基であるとき、aは1または2が
好ましく、1がより好ましく、そのとき、R24、R25共
アリル基であることが好ましい。R24とR25、R24とR
26、R26同士は連結して環を形成してもよいが、形成し
ない方が好ましい。
ことが好ましく、R27、R28が共に水素原子であること
がより好ましい。R29は水素原子、メチル基または−CH
2COOR45(R45は脂肪族基)であることが好ましく、メ
チル基であることがより好ましい。R30は脂肪族基であ
ることが好ましく、アルキル基またはアルケニル基であ
ることが好ましい。R27、R28、R29、R30の炭素原子
数の総和は8〜30であることが好ましく、12〜20
であることがより好ましい。R27とR28、R27とR29、
R27とR30、R29とR30は互いに連結して環を形成して
もよいが、形成しない方が好ましい。
し、好ましくは1または2を表す。bが1のときR31は
C数1〜40の脂肪族基、C数6〜40のアリール基、
C数1〜40のヘテロ環基を表し(いずれも好ましい例
はR22等と同様)、好ましくは脂肪族基またはアリール
基である。bが2〜4のとき、R31はb価のC数1〜2
0の脂肪族基を表し、好ましくはb価の、C数1〜20
のアルキレン基、C数2〜20のアルケニレン基または
C数3〜20のシクロアルキレン基を表し、より好まし
くはb価のC数1〜20のアルキレン基である。R31と
R32、R32同士は環を形成してもよいが、形成しない方
が好ましい。一般式(D)で表わされる化合物の総炭素
原子数は8〜80であり、好ましくは12〜60であ
り、より好ましくは16〜50である。
原子を表し、好ましくは酸素原子である。cは0または
1を表す。R33とR34は連結して環を形成してもよく、
フラン環、ジヒドロフラン環、チオフェン環、シクロヘ
キセン環、シクロヘキサジエン環等を形成するのが好ま
しい。R33とR34の炭素原子数の和は8〜80であり、
好ましくは12〜60であり、より好ましくは16〜5
0である。
少なくとも1つはC数2〜40のアルケニル基またはア
ルキニル基であるが、R35がC数2〜40のアルケニル
基であることが好ましい。R36、R37は脂肪族基である
ことが好ましく、アルキル基またはオレイル基、アリル
基であることがより好ましい。R36、R37は同じである
ことが好ましい。R35とR36、R36とR37は互いに連結
して環を形成してもよい。R35、R36、R37の炭素原子
数の総和は9〜50であり、好ましくは15〜40であ
る。
和環を形成し得る非金属原子群を表し、Bとベンゼン環
により形成される環としては好ましくは、ナフタレン
環、アントラセン環、ベンゾイソフラン環、ジヒドロベ
ンゾイソフラン環、ベンゾイソチオフェン環、インドー
ル環等が挙げられる。R38としては好ましくは脂肪族
基、アリール基、脂肪族オキシ基、アシルオキシ基であ
る。dは0〜4の整数を表し、好ましくは0〜2であ
る。R38同士及びR38とBとで連結して環を形成しても
よい。一般式(G)で表わされる化合物の炭素原子数の
総和は10〜60であり、好ましくは14〜50であ
る。
族基であることが好ましく、共にアルキル基またはアル
ケニル基であることがより好ましく、共にアルケニル基
であることがさらに好ましい。R39とR40は同じである
ことが好ましい。R41は好ましくは脂肪族基またはハロ
ゲン原子であり、より好ましくはメチル基である。eは
0〜6の整数を示し、好ましくは0または2であり、よ
り好ましくは0である。R39とR40、R40とR41、R41
同士は互いに連結して環を形成してもよい。なお、一般
式(H)で表わされる化合物の炭素原子数の総和は好ま
しくは12〜60であり、より好ましくは14〜50で
あり、さらに好ましくは15〜40である。
合物としては、一般式(A),(B),(C),
(D),(E),(F),(H)で表わされる化合物が
より好ましく、一般式(A),(B),(C),
(D),(H)で表わされる化合物がさらに好ましく、
一般式(A),(B),(C)で表わされる化合物が特
に好ましい。以下に本発明の炭素−炭素不飽和結合を有
する化合物の具体例を示すが、本発明はこれに限定され
るものではない。
含有する層を支持体上に少なくとも1層有すればよく、
本発明のカプラーを含有する層としては、支持体上の親
水性コロイド層であればよい。一般的な感光材料は、支
持体上に青感性ハロゲン化銀乳剤層、緑感性ハロゲン化
銀乳剤層および赤感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも
一層ずつこの順で塗設して構成することができるが、こ
れと異なる順序であっても良い。また、赤外感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層を前記の感光性乳剤層の少なくとも一つ
の代わりに用いることもできる。これらの感光性乳剤層
には、それぞれの波長域に感度を有するハロゲン化銀乳
剤と、感光する光と補色の関係にある色素を形成するカ
ラーカプラーを含有させることで減色法の色再現を行う
ことができる。但し、感光性乳剤層とカラーカプラーの
発色色相とは、上記のような対応を持たない構成として
も良い。本発明においては特に赤感性ハロゲン化銀乳剤
層にシアンカプラーとして使用することが好ましい。本
発明のカプラーの感光材料中の含有量は、同一層中のハ
ロゲン化銀1モル当り1×10-3モル〜1モルが適当で
あり、好ましくは、2×10-3モル〜5×10-1モルで
ある。
により感光材料に導入でき、高沸点有機溶媒(必要に応
じて低沸点有機溶媒を併用)に溶解し、ゼラチン水溶液
に乳化分散してハロゲン化銀乳剤に添加する水中油滴分
散法が好ましい。水中油滴分散法に用いられる高沸点溶
媒の例は,特開平5−313327号、同5−3235
39号、同5−323541号、特願平5−17836
号、同7−67471号、米国特許第2,322,02
7号などに記載されている。また、ポリマー分散法の1
つとしてのラテックス分散法の工程、効果、含浸用のラ
テックスの具体例は、米国特許第4,199,363
号、西独特許出願第(OLS)2,541,274号、
同2,541,230号、特公昭53−41091号及
び欧州特許公開第029104号等に記載されており、
また有機溶媒可溶性ポリマーによる分散についてPCT
国際公開第WO88/00723号及び特開平5−15
0420号等に記載されている。メタクリレート系ある
いはアクリルアミド系ポリマーが好ましく、特に画像堅
牢性の点でアクリルアミド系ポリマーが好ましい。
主として高沸点有機溶媒として機能するものである。こ
こで、高沸点とは常圧で175℃以上の沸点をいう。本
発明の含炭素−炭素不飽和結合化合物の使用量は、目的
に応じて変化させることができ、特に限定されない。使
用量としては、感光材料1m2当たり、0.0002g
〜20gが好ましく、0.001g〜5gがより好まし
く、一般式(I)で表されるカプラーに対して、重量比
で、0.1〜9の範囲が好ましく、0.2〜8の範囲が
より好ましく、0.3〜7の範囲がさらに好ましい。
合化合物とからなる親油性微粒子分散物の分散媒体に対
する使用量は、好ましくは重量比で分散媒体1に対して
2〜0.1、更に好ましくは、1.0〜0.2の範囲で
ある。ここで分散媒体としては、例えばゼラチンが代表
的であり、ポリビニルアルコール等の親水性ポリマーが
挙げられる。親油性微粒子分散物は、本発明のカプラー
および含炭素−炭素不飽和結合化合物及び写真有用試薬
の他、目的に応じて種々の化合物を含有することができ
る。
本発明のカプラーと同一親油性微粒子中に存在するが、
本発明の含炭素−炭素不飽和結合化合物を用いて本発明
のカプラーを溶解し、分散媒体と乳化分散させることで
達成される。親油性微粒子の大きさは,0.001〜
1.0μmが好ましく、更に好ましくは0.05〜0.
30μmである。微粒子のサイズが大きいとカプラーの
発色効率が低下したり、感光材料の表面の光沢性が悪化
するなどの問題を起こしやすく、サイズが小さすぎると
分散物の粘度が上昇し,製造時に取扱いにくくなる。本
発明の含炭素−炭素不飽和結合化合物は、従来公知の高
沸点有機溶媒と併用しうる。これら公知の高沸点有機溶
媒を併用する場合、高沸点有機溶媒の全量に対して、本
発明の含炭素−炭素不飽和結合化合物は、重量比で、好
ましくは10%以上100%以下、さらに好ましくは3
0%以上100%以下使用する。併用するのに好ましい
高沸点有機溶媒は誘電率が2.0以上7.0以下、更に
好ましくは3.0以上6.0以下のものである。
併用しうる高沸点溶媒の例は、米国特許第2,322,027号
等に記載されている。常圧での沸点が175℃以上の高
沸点有機溶媒の具体例としては、フタル酸エステル類
〔例えば、ジブチルフタレート、ジシクロヘキシルフタ
レート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシルフ
タレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニル)
フタレート、ビス(2,4−ジ−tert−アミルフェニ
ル)イソフタレート、ビス(1,1−ジエチルプロピ
ル)フタレート〕、リン酸又はホスホン酸のエステル類
(例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホ
スフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェー
ト、トリキクロヘキシルホスフェート、トリ−2−エチ
ルヘキシルホスフェート、トリドデシルホスフェート、
トリブトキシエチルホスフェート、トリクロロプロピル
ホスフェート、ジ−2−エチルヘキシルフェニルホスホ
ネート)、安息香酸エステル類(例えば、2−エチルヘ
キシルベンゾエート、ドデシルベンゾエート、2−エチ
ルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエート)、アミド類
(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド、N,N−
ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシルピロリド
ン)、スルホンアミド類(例えば、N−ブチルベンゼン
スルホンアミド)、アルコール類又はフェノール類(イ
ソステアリルアルコール、2,4−ジ−tert−アミルフ
ェノール)、脂肪族カルボン酸エステル類(例えば、ビ
ス(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼ
レート、グリセロールトリブチレート、イソステアリル
ラクテート、トリオクチルシトレート)、アニリン誘導
体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オク
チルアニリン等)、炭化水素類(例えば、パラフィン、
ドデシルベンゼン、ジイソプロピルナフタレン)、塩素
化パラフィン類等が挙げられる。特にリン酸エステル類
や特願平5−17836号、同7−67471号に記載
の水素供与性化合物が色相の点で優れており、好ましく
用いることができる。
上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤等
が使用でき、典型例としては、例えば、酢酸エチル、酢
酸ブチル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、
シクロヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジ
メチルホルムアミドが挙げられる。
を改良するためには、特開平5−150426号、同5
−150424号、同5−150423号に記載の化合
物を用いることができる。特に、特開平5−15042
4号に記載の化合物と同5−150423号に記載の化
合物を併用して用いるとその効果が著しい。また、特に
低発色濃度部の光堅牢性や白地の光ステイン改良に対し
ては、特開平5−204110号に記載のシアンカプラ
ーを併用したり、米国特許第4,797,350号等に
記載の化合物を用いると改良効果が著しい。
剤やその他の素材(添加剤など)および写真構成層(層
配置など)、並びにこの感光材料を処理するために適用
される処理法や処理用添加剤としては、特開昭62−2
15272号、特開平2−33144号、欧州特許EP
0,355,660A2号に記載されているもの、特に
欧州特許EP0,355,660A2号に記載されてい
るものが好ましく用いられる。
359249号、同4−313753号、同4−270
344号、同5−66527号、同4−34548号、
同4−145433号、同2−854号、同1−158
431号、同2−90145号、同3−194539
号、同2−93641号、欧州特許公開第052045
7A2号等に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料や
その処理方法も好ましい。
は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃塩臭化銀、沃臭化銀
などを用いることができるが、特に迅速処理の目的には
沃化銀を実質的に含まない塩化銀含有率が90モル%以
上100モル%以下、更には95%モル以上100モル
%以下、特に98%モル以上100モル%以下の塩臭化
銀又は純塩化銀乳剤の使用が好ましい。
のシャープネス等を向上させる目的で親水性コロイド層
に、欧州特許EP0,337,490A2号の第27〜
76頁に記載の、処理により脱色可能な染料(なかでも
オキソノール系染料)を感光材料の680nmに於ける光
学反射濃度が0.70以上になるように添加したり、支
持体の耐水性樹脂層中に2〜4価のアルコール類(例え
ばトリメチロールエタン)等で表面処理された酸化チタ
ンを12重量%以上(より好ましくは14重量%以上)
含有させるのが好ましい。
ーと共に欧州特許EP0,277,589A2号に記載
のような色像保存性改良化合物を使用するのが好まし
い。特にピラゾロアゾール系マゼンタカプラーとの併用
が好ましい。
ミン系現像主薬と化学結合して、化学的に不活性でかつ
実質的に無色の化合物を生成する化合物(F)および/
又は発色現像処理後に残存する芳香族アミン系発色現像
主薬の酸化体と化学結合して、化学的に不活性でかつ実
質的に無色の化合物を生成する化合物(G)を同時又は
単独に用いることが、例えば処理後の保存における膜中
残存発色現像主薬ないしその酸化体とカプラーの反応に
よる発色色素生成によるステイン発生その他の副作用を
防止する上で好ましい。
性コロイド層中に繁殖して画像を劣化させる各種の黴や
細菌を防ぐために、特開昭63−271247号に記載
のような防黴剤を添加するのが好ましい。
る支持体としては、ディスプレイ用に白色ポリエステル
系支持体又は白色顔料を含む層がハロゲン化銀乳剤層を
有する側の支持体上に設けられた支持体を用いてもよ
い。更に鮮鋭性を改良するために、アンチハレーション
層を支持体のハロゲン化銀乳剤層塗布側又は裏面に塗設
するのが好ましい。特に反射光でも透過光でもディスプ
レイが観賞できるように、支持体の透過濃度を0.35
〜0.8の範囲に設定するのが好ましい。
れても赤外光で露光されてもよい。露光方法としては低
照度露光でも高照度短時間露光でもよく、特に後者の場
合には一画素当りの露光時間が10-4秒より短いレーザ
ー走査露光方式が好ましい。また、露光に際して、米国
特許第4,880,726号に記載のバンド・ストップ
フィルターを用いるのが好ましい。これによって光混色
が取り除かれ、色再現性が著しく向上する。
明するが、もちろん本発明はこれに限定されるものでは
ない。
て、以下に示す層構成の評価用の単層感光材料101を
作製した。 (乳剤層塗布液調製)カプラー1.85mmol、酢酸エチ
ル10ml及びジブチルフタレート(溶媒)、トリクレジ
ルホスフェート(溶媒)をカプラーに対してそれぞれ1
00重量%加えて溶解した。この溶液を10%ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム3mlを含む14%ゼラチ
ン水溶液33gに乳化分散させた。一方、塩臭化銀乳剤
(立方体、平均粒子サイズ0.65μmの大サイズ乳剤
と0.55μmの小サイズ乳剤との3:7混合物(銀モ
ル比)。粒子サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.08
と0.10。各サイズ乳剤とも臭化銀0.3モル%を粒
子表面の一部に局在含有)を調製した。この乳剤の化学
熟成は硫黄増感剤と金増感剤が添加して行われた。前記
乳化分散物とこの乳剤とを混合溶解し、以下に示す組成
となるように乳剤層塗布液を調製した。なお、硬膜剤と
して1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−トリアジン酸
ナトリウムを用いた。 (層構成)以下に、本実験に用いた試料の層構成を示
す。(数字はm2当たりの塗布量を示す。)
ー及び本発明のカプラーの構造を示す。
してシアンカプラーおよび高沸点有機溶媒を表Aに示す
ように変更した他は試料101とまったく同様にして試
料102〜110を作製した。但し、カプラーは1/2
モル量で置き換え、かつハロゲン化銀量も1/2になる
ように変更した。上記の試料に対して光学ウエッジを使
って階調露光を与えた後、以下の処理工程、処理液を使
って処理を行なった。
最大発色濃度Dmax を求めた。また、シアン濃度1.0
を与える点のイエロー濃度をX−Rite310濃度計(X
−Rite Company製)で測定した。このイエロー濃度が低
い程、副吸収が少なく、色相的に優れることを示す。次
にこれらの試料を20万ルックスのXe光源(5時間明
/1時間暗の間欠照射)下で、380nmで約50%を
カットできるシャープカットフィルターを通して5日間
光照射を行なった。光照射後の試料の赤色光光学濃度を
再び測定し光照射後の色像残存率を求めた。色像残存率
はDmax 部とDmax の1/5の発色濃度を示す低濃度部
の2点について評価し、初濃度を100%としたときの
百分率で表Aに示した。
試料102〜116は色相が優れている。しかしなが
ら、試料102〜104は低濃度部での光堅牢性が著し
く悪く、比較試料101に対して明らかに劣っている。
一方、本発明のカプラーを使用した試料105〜116
は色相が優れているのはもちろんであるが、低濃度部の
光堅牢性が改良され、高濃度部の残存率とほとんど変わ
らなくなっていることがわかる。本発明のカプラーは、
色相および光堅牢性の点で明らかに優れていると言え
る。そのなかでも炭素−炭素不飽和結合を有する本発明
の化合物を併用すると低発色濃度部の光堅牢性が更に改
良されることもわかる。
光、処理した後、100℃の条件下で10日間保管し、
最大発色濃度における色像残存率を評価した。その結果
を表Bに示した。
105〜110は比較カプラーEx−1を使用した試料
101に対して熱堅牢性が優れているのはもちろんであ
るが本発明外のピロロトリアゾールカプラーを使用した
試料102〜104に対してもさらに堅牢性が改良され
ていることが分かる。
ロナ放電処理を施した後ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウムを含むゼラチン下塗層を設け、さらに種々の写
真構成層を塗布して、以下に示す層構成の多層カラー印
画紙(201)を作製した。塗布液は下記のようにして
調製した。
d−1)100g、色像安定剤(Cpd−5)100
g、色像安定剤(Cpd−6)10g、色像安定剤(C
pd−8)10g、色像安定剤(Cpd−9)100
g、色像安定剤(Cpd−10)100g、紫外線吸収
剤(UV−2)100g、溶媒(Solv−2)250
g、溶媒(Solv−4)250gを酢酸エチル360
mlに溶解し、この溶液を10%ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム60ml及びアスコルビン酸5gを含む1
6%ゼラチン水溶液2000gに乳化分散させて乳化分
散物Cを調製した。乳化物の平均粒子サイズは0.15
μmであった。一方、塩臭化銀乳剤C(立方体、平均粒
子サイズ0.50μmの大サイズ乳剤Cと0.41μm
の小サイズ乳剤Cとの1:4混合物(銀モル比)。粒子
サイズ分布の変動係数はそれぞれ0.09と0.11。
各サイズ乳剤とも臭化銀0.8モル%を粒子表面の一部
に局在含有させ、残りが塩化銀であるハロゲン化銀粒子
からなる)が調製された。この乳剤には下記に示す赤感
性増感色素GおよびHが銀1モル当り大サイズ乳剤Cに
対しては、それぞれ1.0×10-4、5.0×10-5モ
ル、また小サイズ乳剤Cに対しては、それぞれ1.2×
10-4、6.0×10-5モル添加されている。また、こ
の乳剤の化学熟成は硫黄増感剤と金増感剤が添加され最
適に行われた。前記の乳化分散物Cとこの塩臭化銀乳剤
Cと混合溶解し、以下に示す組成となるように第五層塗
布液を調製した。
も第五層塗布液と同様の方法で調製した。各層のゼラチ
ン硬化剤としては1−オキシ−3,5−ジクロロ−s−
トリアジンナトリウム塩を用いた。また、各層にCpd
−14とCpd−15をそれぞれ全量が25.0mg/m2
と50.0mg/m2となるように添加した。
分光増感色素をそれぞれ用いた。
性乳剤層に対し、1−(5−メチルウレイドフェニル)
−5−メルカプトテトラゾールをそれぞれハロゲン化銀
1モル当たり8.5×10-5モル、7.7×10-4モル
及び2.5×10-4モル添加した。また、青感性乳剤層
と緑感性乳剤層に対し、4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a,7−テトラザインデンをそれぞれハロゲ
ン化銀1モル当たり、1×10-4モルと2×10-4モル
添加した。また、イラジエーション防止のために乳剤層
に下記の染料(カッコ内は塗布量を表す)を添加した。
字は塗布量(g/m2)を表す。ハロゲン化銀乳剤は銀換
算塗布量を表す。
ンカプラーを1/2モル量になる様に置き換えかつハロ
ゲン化銀乳剤の塗布量を1/2とした他は試料201と
まったく同様にして試料202〜210を作製した。ま
ず、試料201を127mm巾のロールに加工し、感光計
(富士写真フイルム株式会社製FWH型、光源の色温度
3200°K)を使用して塗布銀量の約35%が現像さ
れ、グレイを与える様な露光を行った。
(株)製プリンタープロセサー PP1820Vを用い
て下記処理工程にてカラー現像のタンク容量の2倍補充
するまで、連続処理(ランニングテスト)を行った。 処理工程 温度 時間 補充量* カラー現像 38.5℃ 45秒 73ミリリットル 漂白定着 35℃ 45秒 60ミリリットル** リンス(1) 35℃ 30秒 − リンス(2) 35℃ 30秒 − リンス(3) 35℃ 30秒 360ミリリットル 乾 燥 80℃ 60秒 *感光材料1m2当たりの補充量 **上記60ミリリットルに加えて、リンス(1)より感光材料1m2当たり 120ミリリットルを流し込んだ。 (リンスは(3)から(1)への3タンク向流方式とした)
ッジを使って赤色光で階調露光し、前記処理液で現像処
理を行なった。各試料に対し、10万ルックスXe光源
(5時間明/1時間暗の間欠照射)下14日間および1
00℃14日間の条件で色像堅牢性の評価を行なった。
光堅牢性の評価は初濃度2.0および0.5の2点で熱
堅牢性は初濃度2.0で行なった。その結果を表Cに示
した。また熱堅牢性については白地部の着色量の変化を
青色光学濃度で測定し、ΔDmin として合わせて表Cに
示した。
205〜210は試料201に対しては特に熱堅牢性の
点で、また、試料202に対しては特に低濃度部の光堅
牢性及び熱ステインの点で優れておりトータル性能で明
らかに優位にあることがわかる。
写真性能の変化を調べるために前記工程において、処理
機のラインスピードを早くし,各工程ともに30%時間
を短くした迅速処理を行なった。写真性能の評価は前記
標準処理で濃度2.3を与える露光量に対する迅速処理
時の濃度の百分率で行なった。結果を表Dに示す。
205〜210は迅速処理を行なっても発色濃度が高
く、優れた感光材料であることが判る。また、ピロロト
リアゾールの母核を有していても本発明の置換基を有し
ない比較用カプラーを使用した感材試料202〜204
は,迅速処理での発色濃度が低いことがわかる。
色相、光堅牢性、熱堅牢性に優れ、かつ処理変動の小さ
い優れた写真感光材料を提供することが可能となる。
ように変更した他は試料201〜210とまったく同様
にして試料301〜310を作製した。
同様の評価を行なったところ、本発明のカプラーを使用
した感材は実施例2で示したのと同様に色相、光堅牢
性、熱堅牢性の点で優れていることが明らかになった。
ように変更した他は試料201〜210とまったく同様
にして試料401〜410を作製した。
同様の評価を行なったところ、本発明のカプラーを使用
した感材は実施例2で示したのと同様に色相、光堅牢
性、熱堅牢性の点で優れていることが明らかになった。
のカプラー以外の添加剤の組成を以下のように変更した
他は試料205〜210と全く同様にして試料505〜
510を作成した。
評価を行なったところ,本発明のカプラーを使用した感
光材料は、色相、光堅牢性、熱堅牢性、処理安定性の
点,特に光堅牢性が優れていることが確認された。
性、熱堅牢性、光堅牢性(特に低濃度部)に優れ、しか
も安価に製造可能なシアンカプラーを含有するハロゲン
化銀写真感光材料を提供することが可能となった。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上の少なくとも一層に下記一般式
(I)で表わされるカプラーを含有することを特徴とす
るハロゲン化銀カラー感光材料。 一般式(I) 【化1】 (一般式(I)中、R1 及びR2 は、それぞれ脂肪族基
を表わし、Xは、ヘテロ環基、置換アミノ基又はアリー
ル基を表わし、Yは、水素原子又は置換基を表わす。n
は、1又は2を表わす。) - 【請求項2】 該カプラーと、フェニル基とは異なる炭
素−炭素不飽和結合を分子内に少なくとも1つ有する化
合物とを共に親油性微粒子中に含有するハロゲン化銀乳
剤層を有することを特徴とする請求項1に記載のハロゲ
ン化銀カラー感光材料。 - 【請求項3】 該炭素−炭素不飽和結合を有する化合物
が、下記一般式(A)〜(H)で表わされる化合物であ
ることを特徴とする請求項2記載のハロゲン化銀カラー
感光材料。 【化2】 式(A)〜(H)中、R21、R24、R32、R33は各々、
炭素原子数2〜40のアルケニル基またはアルキニル基
を表し、R22、R23、R25、R27、R28、R29、R30、
R34、R35、R36、R37、R39、R40は各々、水素原
子、炭素原子数1〜40の脂肪族基、炭素原子数6〜4
0のアリール基、または炭素原子数1〜40のヘテロ環
基のいずれかを表す。ただし、R35、R36、R37のうち
少なくともひとつは炭素原子数2〜40のアルケニル基
またはアルキニル基である。R26、R38、R41は置換基
を表し、Aは酸素原子または硫黄原子のいずれかを表
し、Bは不飽和環を形成する非金属原子群を表す。aは
0〜4の整数を、pは0または1を、bは1〜4の整数
を、cは0または1を、dは0〜4の整数を、eは0〜
6の整数を表す。bが1のときは、R31は炭素原子数1
〜40の脂肪族基、炭素原子数6〜40のアリール基、
または炭素原子数1〜40のヘテロ環基を表し、bが2
〜4のときは、R31はb価の炭素原子数1〜20の脂肪
族基を表す。a、b、dおよびeがそれぞれ2以上の
時、複数のR26、−COOR32、R38、R41は同一でも
異なってもよい。一般式(A)におけるR21とR22、R
21とR23、一般式(B)におけるR24とR25、R24とR
26、R26同士、一般式(C)におけるR27とR28、R27
とR29、R27とR30、R29とR30、一般式(D)におけ
るR31とR32、R32同士、一般式(E)におけるR33と
R34、一般式(F)におけるR35とR36、R36とR37、
一般式(G)におけるR38同士、R38とB、一般式
(H)におけるR39とR40、R40とR41、R41同士、は
それぞれ連結して環を形成してもよい。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
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