JPH09189638A - 密封包装袋のピンホール検査装置およびピンホール検 査方法 - Google Patents

密封包装袋のピンホール検査装置およびピンホール検 査方法

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JPH09189638A
JPH09189638A JP1844696A JP1844696A JPH09189638A JP H09189638 A JPH09189638 A JP H09189638A JP 1844696 A JP1844696 A JP 1844696A JP 1844696 A JP1844696 A JP 1844696A JP H09189638 A JPH09189638 A JP H09189638A
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gas
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Kenji Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装箱内に充填された密封包装袋のピンホー
ル検査を、包装箱を開封しないで行い得るピンホール検
査装置とピンホール検査方法を提供する。 【解決手段】 包装箱20を収容し得る検査用真空室1
0を設け、かつ検査用真空室10内には減圧時包装箱2
0内の密封包装袋80が膨張することを規制するための
膨張規制部材22を包装箱20に減圧開始前もしくは開
始後接触可能に配置し、検査用真空室10内の負圧によ
り膨張する密封包装袋80の膨圧によって包装箱20が
膨張することを制限して、密封包装袋80に押圧力を加
え、洩れ出した検査用ガスをガス検知装置58に供給す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封包装袋から洩れ
出した検査用ガスを検知することによって密封包装袋の
ピンホールを検査する装置および方法に関するものであ
り、特に包装箱内に充填された密封包装袋のピンホール
を、包装箱を開封しないで検査し得るピンホール検査装
置およびピンホール検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、密封包装袋のピンホール検査
方法として、内容物と一緒に検査用ガスを封入した密封
包装袋に所定の押圧力を加え、ピンホールから洩れ出し
た検査用ガスをガス検知装置で検知することにより、ピ
ンホールの存在を検査する装置が提案されている。例え
ば、特願平5−280566号の密封包装袋のピンホー
ル検査装置等がこれである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
検査装置では密封包装袋を包装箱に収容する前に、密封
包装袋一つずつに所定の押圧力を加えねばならないの
で、手間が掛かる上に検査時間を長く要し、生産ライン
上に採用することが困難であり、またガスバリアーフィ
ルムによる密封包装を必要とする大容量の輸液製剤(例
えばアミノ酸輸液や脂肪乳剤等)では、検査装置が大型
化して採用することが困難であるという問題点があっ
た。
【0004】ところで、ピンホールの発生率は現実には
それ程高いものではないので、本願発明者は内容物と一
緒に検査用ガスを封入したガスバリアーフィルムからな
る密封包装袋を個々に検査し判断するのではなく、例え
ば包装箱に収容された密封包装袋全体を対象として洩れ
出した検査用ガスをまとめてガス検知装置に供給し、包
装箱を単位としてピンホールの有無を検査することを試
みた。しかし、包装箱を直接押圧することによって内部
の密封包装袋に押圧力を加えようとすれば、包装箱が破
損するので、密封包装袋を収容した包装箱を検査用真空
室に入れ、検査用真空室内の負圧により密封包装袋内の
検査用ガスをピンホールを通して吸引するようにし、洩
れ出した検査用ガスをガス検知装置に供給してピンホー
ルの有無を検査しようとしたが、負圧のみによる吸引で
は洩れ出す検査用ガスが少なくピンホーの有無を判断す
ることは実用困難であった。
【0005】そこで、本願発明者は種々研究を続けてい
るうちに、検査用真空室では包装箱内の密封包装袋は負
圧によりその前面側と後面側の方向に膨張し包装箱が変
形するので、膨張時包装箱と当接する部材を検査用真空
室内に設け、包装箱の膨張を制限すれば、包装箱を介し
て内部の密封包装袋に押圧力を加え得ること、および包
装箱の変形を防止し得ることを見い出し、本願発明を完
成したものである。本発明はこのような事情を背景とし
てなされたものであり、本発明の目的は、包装箱内に充
填された密封包装袋のピンホール検査を、包装箱を開封
することなく行い得るようにしたピンホール検査装置お
よびピンホール検査方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するためになされたものであり、本発明は下記の
ように構成される。 A 検査用ガスを封入した1または2以上の密封包装袋
を包装箱内に充填した状態で包装箱を開封しないで密封
包装袋のピンホールを検査する装置であって、前記包装
箱を収容し得る検査用真空室を設けると共に、該検査用
真空室内には包装箱に充填された密封包装袋の前面側も
しくは後面側と相対向する方向の位置に減圧時密封包装
袋が膨張することを規制するための膨張規制部材を包装
箱に接触可能に配置し、かつ該膨張規制部材は減圧開始
前から包装箱に接触して膨張を規制できるようにされ、
さらに密封包装袋から検査用真空室内に洩れ出した検査
用ガスを吸引してガス検知装置に供給するための吸引配
管を設けた密封包装袋のピンホール検査装置。 B 前記A項記載のピンホール検査装置において、包装
箱と膨張規制部材との間隔を移動調節可能とした駆動機
構を設け、検査用真空室内に包装箱を収容後減圧開始前
に膨張規制部材を包装箱に接触させ得ると共に、減圧後
の検査用真空室内のガスをガス検知装置に供給すること
が完了した後膨張規制部材を包装箱から離し得るように
した密封包装袋のピンホール検査装置。 C 前記B項記載のピンホール検知装置において、前記
膨張規制部材の駆動機構は、膨張規制部材に立設された
1または2以上のガイド部材が摺動可能な状態で検査用
真空室を貫通すると共に該ガイド部材は流体圧シリンダ
装置により直接移動可能もしくはピストンロッドの往復
運動をガイド部材の往復運動に変え得る変換機構を介し
てガイド部材を移動可能として膨張規制部材を所定位置
に停止させ得るようにしてなり、あるいは検査用真空室
を貫通した前記ガイド部材の先端部に直接もしくは他の
部材を介してねじ軸を回動可能に連結すると共に該ねじ
軸は検査用真空室の外側に取付けられたねじ軸取付台に
螺合させ、かつ各ねじ軸はチエン、歯車、ベルト等の回
転力伝達機構を介してモータにより同時に回動させてガ
イド部材を移動可能とし、膨張規制部材を所定位置に停
止させ得るようにしてなるものである密封包装袋のピン
ホール検知装置。 D 前記A項〜C項のいずれか1項に記載の密封包装袋
のピンホール検査装置において、前記吸引配管を検査用
真空室に設けた1もしくは2以上の吸引孔に連結し、か
つ各吸引孔と前記吸引配管とを連結する各管路にはそれ
ぞれ該管路を開閉するための第1のバルブ、第2のバル
ブ、第3のバルブ、……を設けると共に、前記吸引配管
による検査用ガスの吸引を容易にするために検査用真空
室内に大気を導入する大気導入孔を検査用真空室に1も
しくは2以上設け、かつ各大気導入孔は各管路を介して
一端が大気中に開放された大気開放管に連結し、さらに
該大気開放管には大気開放管自体を開閉するためのバル
ブを設けた密封包装袋のピンホール検査装置。 E 前記A項〜D記載のいずれか1項に記載の密封包装
袋のピンホール検査装置において、前記検査用真空室は
入口部と出口部の扉が開閉可能とされると共に入口部か
ら搬入された包装箱は横方向に移動可能とされて出口部
から搬出し得るようにされ、かつ前記膨張規制部材は検
査用真空室内の上面側もしくは側面側に包装箱との間隔
が移動調節可能に配置され、検査用真空室内の減圧開始
前から包装箱に接触して膨張を規制できるようにした密
封包装袋のピンホール検査装置。 F 検査用ガスを封入した1または2以上の密封包装袋
を包装箱内に充填した状態で包装箱を開封しないで密封
包装袋のピンホールを検査する方法であって、検査用真
空室内に包装箱を搬入する工程と、検査用真空室内の減
圧時に密封包装袋が膨張することを規制するための膨張
規制部材を減圧開始前に包装箱に接触させる工程と、包
装箱が搬入された検査用真空室内を減圧し負圧にする工
程と、減圧により密封包装袋から検査用真空室内に洩れ
出した検査用ガスを吸引配管で吸引してガス検知装置に
供給する工程とを含む密封包装袋のピンホール検査方
法。 G 前記B項記載のピンホール検査装置を使用したピン
ホール検査方法であって、包装箱と膨張規制部材との間
隔を移動調節可能とした駆動機構により膨張規制部材を
検査用真空室内の包装箱に接触させる工程と、膨張規制
部材を包装箱に接触させた後、検査用真空室内を減圧し
て負圧にする工程と、減圧により密封包装袋から検査用
真空室内に洩れ出した検査用ガスを吸引してガス検知装
置に供給する工程と、洩れ出した検査用ガスをガス検知
装置に供給すると共に前記駆動機構により膨張規制部材
を包装箱から離れさせる工程とを含む密封包装袋のピン
ホール検査方法。 H 前記D項記載のピンホール検査装置を使用したピン
ホール検査方法であつて、検査用真空室内に包装箱を搬
入する工程と、膨張規制部材を包装箱に接触させる工程
と、膨張規制部材を包装箱に接触させた後検査用真空室
内を減圧して負圧にする工程と、減圧により密封包装袋
から検査用真空室内に洩れ出した検査用ガスを吸引配管
で吸引する前に、大気開放管に設けたバルブを開いて検
査用真空室内を大気に開放する工程と、減圧により密封
包装袋から洩れ出した検査用ガスを検査用真空室内の大
気開放後に、吸引配管で吸引してガス検知装置に供給す
る工程を含む密封包装袋のピンホール検査方法。 I 前記H項記載の密封包装袋のピンホール検査方法に
おいて、減圧により密封包装袋から検査用真空室内に洩
れ出した検査用ガスを吸引配管を介してガス検知装置に
供給するに際し、検査用真空室と吸引配管とを接続する
各管路に設けられたバルブを同時もしくは順次に開いて
検査用真空室内の検査用ガスをガス検知装置に供給する
工程を含む密封包装袋のピンホール検査方法。 J 前記F項〜I項のいずれか一項に記載の密封包装袋
のピンホール検査方法において、密封包装袋のピンホー
ルから検査用ガスを洩れ出させるために検査用真空室を
減圧して負圧にする工程前に検査用真空室内を掃気し
て、検査用真空室内のガス濃度を所定値以下にする工程
を含む密封包装袋のピンホール検査方法。 K 前記F項〜J項のいずれか一項に記載の密封包装袋
のピンホール検査方法において、ガス検知装置に供給さ
れた検査用ガスの濃度検査値が所定値以上のときにはガ
ス濃度検査後に検査用真空室内を掃気する工程を含む密
封包装袋のピンホール検査方法。 ここに、「ピンホール」とは微細な孔に限らず、シール
不良の部分等のように密封が完全でない部分も含むもの
であり、「包装箱」とはその内部に充填された密封包装
袋の減圧時発生する膨圧により変形可能な包装用の箱を
意味するものであり、例えば段ボール等が含まれる。ま
た、「包装箱に接触」とは膨張規制部材が単に包装箱に
接触する場合に限らず、当接する場合も含むものであ
り、「掃気」とは検査用真空室内のガス濃度を低くする
ために、検査用真空室内のガスを排出すると共に新しい
空気を導入することを意味する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を記載した図
面に基づいて、発明の実施の形態を詳細に説明する。図
1、図2において10は床12上に設置された検査用真
空室であり、その入口部と出口部にはそれぞれ扉14、
16が開閉可能に取付けられると共に、検査用真空室1
0内には電動機を内蔵し通電によって回動可能とされた
多数のモータローラ18が水平方向に配置され、その上
に複数の包装箱20を1列に載置した状態で収容できる
ようにされている。検査用真空室10内の上方位置に
は、図1〜図3に示すように膨張規制部材22が配置さ
れ、かつ該部材22は上下方向に移動調節可能とされて
いる。すなわち、検査用真空室10の上部外側には長方
形の枠状部材23が配置され、かつその四隅付近にはガ
イド部材としての吊下げ軸24が下向きに立設されると
共に各吊下げ軸24は検査用真空室10の上部壁面部を
貫通して検査用真空室10内に突入するようにされ、し
かも吊下げ軸24は該貫通部において摺動可能に嵌合さ
れ、さらに各吊下げ軸24の下端部が膨張規制部材22
の四隅付近に固定されており、後述する上下移動調節装
置により枠状部材23を上下方向に移動させることによ
って、膨張規制部材22を上下方向に移動調節すること
が可能とされている。この上下移動調節装置は膨張規制
部材と包装箱との間隔を移動調節可能とした「駆動機
構」をなしている。
【0008】上下移動調節装置は検査用真空室10の上
部外側に配置されており、枠状部材23の相対する二辺
の中間部でその外側位置に固定されたねじ軸取付台26
に、ねじ軸27が螺着され、かつねじ軸27の下端部は
回動可能な状態で枠状部材23に連結されると共に、各
ねじ軸27にはスプロケット28が固定され、かつ各ス
プロケット28にはチエン29が巻掛けられ、さらに一
方のねじ軸27に取付けられたスプロケット32とブレ
ーキ付きモータ34のスプロケット36とはチエン38
が巻掛けられて構成されている。スプロケット32はね
じ軸27の上端寄りに形成されたスプライン部(図示省
略)に嵌合しねじ軸27に回転力を伝え得るが、上下に
は移動しないようにされている。ブレーキ付きモータ3
4が回転すると、チエン38を介して一方のねじ軸27
が回転し、さらにチエン29を介して各ねじ軸27は同
じ角度だけ回転するので枠状部材23を常に一様に上下
させることができ、従って、吊下げ軸24を介して枠状
部材23に一体に結合された膨張規制部材22も常に一
様に上下させることができる。なお、検査用真空室10
上で枠状部材23付近には、高さ位置検出センサ(例え
ば光電スイッチ、リミットスイッチ、無接点スイッチ
等)(図示省略)が取付けられ、枠状部材23が所定高
さ位置に達したときブレーキ付きモータ34を停止させ
て、枠状部材23や膨張規制部材22を所定位置に停止
させ得るようにされている。また高さ位置検出センサを
作動させる部材は上下方向に調節可能とされ、膨張規制
部材22を任意位置に停止できるようされている。その
結果、膨張規制部材22を包装箱20に当接させたり、
包装箱20との間隔を調節したりすることができ、また
種々の大きさの包装箱についても対応できる。なお、膨
張規制部材22は、枠状の部材の下面側にパンチングプ
レート(図示省略)を取り付けたものであり、ピンホー
ル検査時に検査用ガスが上方に抜け易いようにされてい
る。なお、扉14、16や吊下げ軸24の突入部は検査
用真空室10の気密が充分保持できるようにされてい
る。
【0009】検査用真空室10には、その上面側に複数
の吸引孔(本実施例では3個)が形成され、各吸引孔に
は図1に示すように管路40、42、44が連結され、
さらに各管路にはそれぞれ第1のバルブ、第2のバル
ブ、第3のバルブとしての電磁弁46、48、50が接
続されている。管路42の電磁弁48と吸引孔との中間
部に管路52が連結され、さらに管路52には電磁弁5
4を介して真空ポンプ56が接続され、検査用真空室1
0内を減圧できるようにされている。検査用真空室10
内の真空度は、ゲージ圧で300〜700mmHg程度
である(以下真空度はすべてゲージ圧で示す)。さら
に、検査用真空室10の上面側に接続された管路40、
42、44は、ガス検知装置58に連結する吸引配管6
0に接続され、検査用真空室10内に洩れ出した検査用
ガスを、ガス検知装置58に内蔵された真空ポンプ(図
示省略)によりガス検知装置58内に供給できるように
されている。
【0010】また、検査用真空室10内の下面側には、
複数の大気導入孔(本実施例では3個)が形成され、各
大気導入孔に連結された各管路は図1に示すようにひと
つにまとめられて、一端が大気中に開放された大気開放
管64に連結されると共に、該大気開放管64の中間部
には電磁弁66が接続され、吸引配管60により検査用
真空室10内のガスを吸引する際、外部から検査用真空
室10内に大気が入り込むようにされている。これによ
り、検査用真空室10内のガスを吸引することが容易に
なる。さらに、吸引配管60の中間部に、先端部が大気
中に開放された管路68が電磁弁70を介して接続され
ている。ガス検知装置58で検査用ガスを吸引しないと
きには、電磁弁46、48、50を閉じると共に電磁弁
70を開いた状態にしておく。なお、すべての電磁弁は
非通電時には閉じている。
【0011】検査用真空室10に形成された3つの吸引
孔には、前述のように管路40、42、44が接続され
るが、吸引孔はそれぞれ検査用真空室10の上面側の両
端部寄りと中間部に設けられ、それぞれ各部付近のガス
を吸引し、ガス検知装置58に供給できるようにされて
いる。そして、上記各管路に接続された電磁弁46、4
8、50は、全部同時に開くことも、順次開くこともで
きるようにされている。また、検査用真空室10内に形
成された3つの大気導入孔に連結された各管路は、さら
に大気開放管64に接続されるが、各大気導入孔は検査
用真空室10内の下面側の両端部寄りと中間部に設けら
れ、それぞれ各部から検査用真空室10内に大気を導入
できるようにされている。
【0012】検査用真空室10の入口部と出口部の側方
には、それぞれ前記モータローラ18と同様な構成の複
数のローラを取り付けたローラコンベア74、76が配
置され、ローラコンベア74上に載置された包装箱20
は、入口部の扉14を開いた状態で検査用真空室10内
に搬入することができるようにされ、さらに包装箱20
はモータローラ18により出口部側方向に移送できるよ
うにされている。そして、ピンホール検査終了後は出口
部側の扉16を開き、包装箱20をローラコンベア76
上に搬出できるようにされている。
【0013】以上のように構成された実施例装置の使用
方法は例えば次の通りである。まず、検査用真空室10
内に検査対象である包装箱20を複数個(1個でもよ
い)入れ、扉14、16を密閉する。なお、包装箱20
は図4(イ)に示すように内部の密封包装袋80の前後
面が水平方向に向くように載置する。ついで、ブレーキ
付きモータ34が起動されると膨張規制部材22が下降
し、高さ位置検出センサ(図示省略)により予め決めら
れた位置、すなわち膨張規制部材22が包装箱20に当
接する位置でブレーキ付きモータ34が停止すると共に
膨張規制部材22もその位置で停止する。その後検査用
真空室10内の前掃気を行なう。前掃気は、本来のガス
洩れ検査前に、検査用真空室10内や包装箱20内に存
在するHeガス等の検査用ガスを予め除去するもので、
真空ポンプ56を起動状態にしたままで電磁弁54を開
き、検査用真空室10内を減圧した後、電磁弁66を開
き、大気開放管64から大気を導入して行なう。前掃気
後、電磁弁66を閉じると共に電磁弁54を開き、真空
ポンプ56により検査用真空室10内を所定真空度(本
実施例では約600mmHg)に減圧させ、電磁弁54
を閉じて所定時間減圧状態を保持させる。減圧状態にお
かれた密封包装袋80は、図4(ロ)に示すようにその
前後面と直角方向すなわち鉛直方向に膨張し、包装箱2
0の上面側を押し上げることになるが、膨張規制部材2
2は包装箱20に当接しているので、包装箱20の上面
が圧迫され、内部に充填された密封包装袋80も所定の
押圧力を受けることになる。密封包装袋80が押圧され
るとピンホールがあれば、密封包装袋80内の検査用ガ
スがそこから洩れ、包装箱20の隙間を通り、さらに主
に膨張規制部材22のパンチングプレート(図示省略)
の孔を経て、検査用真空室10の上方の空間部に洩れ出
すことになる。減圧状態を所定時間保持させた後、電磁
弁54を閉じたままで電磁弁66を開くと、大気開放管
64により検査用真空室10の内部が大気圧に開放され
る。ついで、電磁弁46、48、50を開くと、検査用
真空室10内のガスはガス検知装置58内に吸い込まれ
ることになる。吸引時にも電磁弁66を開いておくと吸
引に応じた大気が大気開放管64から流入するので、吸
引が容易、かつ速やかに行い得る。
【0014】本実施例では、検査用真空室10内に3つ
の吸引孔が設けられ、それぞれ管路40、42、44を
介して吸引配管60に接続され、さらにガス検知装置5
8に連結されているが、各包装箱ごとのガス検査精度は
通常吸引孔付近の包装箱で最もよく、吸引孔から離れる
程、悪くなるので、検査用真空室10内に収容される包
装箱の数に見合った吸引孔を設けることが望ましい。ま
た、ガスの吸引を容易かつ迅速に行なうため、大気導入
孔の数も吸引孔に見合ったものとすることが望ましい。
検査用真空室10内のガスをガス検知装置58に供給す
る際、電磁弁46、48、50の全部を開くと、各部の
ガス濃度が平均化され検査精度が低下するが、前記各電
磁弁を順次開くようにすれば、平均化しない各部のガス
濃度を検知できるので、検査精度が向上する利点があ
る。
【0015】なお、前述の前掃気は下記の効果を奏す
る。すなわち、密封包装袋80を包装箱20内に充填す
る作業が、密封包装用袋内に検査用ガスを注入しガス置
換後密封するガス置換包装機付近で行なわれるときに
は、周りに漂っている検査用ガスが密封包装袋と一緒に
包装箱20内に包み込まれ、ピンホール検査精度が悪く
なるおそれがあり、またピンホール検査装置の近くで何
等かの理由によりHeガスが多少発散されたような場
合、Heガスが包装箱20と一緒に検査用真空室10内
に入り、同様にピンホール検査精度を悪くするおそれが
ある。前掃気はこのような悪影響をなくし、ピンホール
検査精度の維持、向上に役立つ。
【0016】検査の結果、検査用ガスが検知されないと
きには、すべての密封包装袋80にピンホールがなく、
包装箱20を開封しないで一度に包装箱20内の密封包
装袋80の検査が完了する。検査終了後、電磁弁70を
開くと共に、電磁弁46、48、50を閉じてガス検知
装置58を検査用真空室10から切り離す。ガス洩れし
た包装箱(不良品)が存在するときには、検査用真空室
10内はHeガスが充満し、以後の検査が困難になるの
で、ガス洩れ検知後検査用真空室10内のHeガス濃度
が一定値以下になるまで、真空吸引、大気開放、検査用
ガス吸引をくり返す、いわゆる後掃気を行なう。
【0017】一方、検査用ガスが検知されたときには、
複数個の包装箱内のいずれかの密封包装袋にピンホール
が存在するので、密封包装袋を各包装箱ごとに小さいグ
ループに分けて検査したり、例えば、減圧法によるピン
ホールの有無検査法(密封包装袋を真空デシケータ等の
減圧可能な容器中に水没させ、真空ポンプを作動させて
容器内を600mmHgにしてピンホールの有無を気泡
の発生によって判断する方法)に準拠して各密封包装袋
ごとに検査すれば、いずれの密封包装袋にピンホールが
あるか追求できる。前述のように、各電磁弁を順次開い
てガスを吸引して検査する場合には、検査用ガスが検知
されたとき、どの吸引孔付近の包装箱によるものか、見
当がつくので包装箱の個別検査が容易になるという利点
がある。
【0018】検査サイクルの具体例を図5に示す。包装
箱の検査用真空室への搬入、いわゆる製品搬入が8秒、
搬入後入口部の扉を閉めるのが2.5秒、つぎに検査用
真空室10内の雰囲気を清浄にするため真空ポンプによ
り減圧させる真空吸引15秒と、その後の大気開放1秒
とからなる前掃気が16秒、さらに真空度を600mm
Hgに減圧させる真空吸引が7秒、その減圧状態を保持
させる、いわゆる減圧保持が30秒、減圧保持終了後電
磁弁66を開いて検査用真空室内に大気を導入する、い
わゆる大気開放が3秒、つぎに検査用真空室内のガスを
ガス検知装置に送って検査用ガスを検知する検査用ガス
吸引が10秒、入口部出口部の扉を開くのが2.5秒、
製品(包装箱)の搬出が9秒、出口部の扉を閉じるのが
2.5秒、従って、1検査サイクルに要する合計時間は
90.5秒である。なお、ガス検知装置により検査用ガ
スが検知された時(不良品検知時)にはガス洩れ検知
後、検査用真空室内の真空吸引、大気開放、検査用ガス
吸引をガス濃度が所定値以下になるまでくり返す、いわ
ゆる後掃気を行なう。なお、上記検査の具体例におい
て、検査用ガスとしてHeガスを使用した。Heガスは
窒素ガスと混合して密封包装袋に封入するが、Heガス
の割合は通常1〜20%、好ましくは2〜10%、特に
好ましくは5%である。上記具体例ではHeガスは5%
とした。
【0019】図6(イ)〜(ハ)は、上記実施例の上下
移動調節装置、すなわち膨張規制部材22を上下に移動
調節する駆動機構の他の例を示す。膨張規制部材22の
四隅付近に立設されたガイド部材82は、検査用真空室
10の上部壁面部84を貫通すると共に摺動可能に嵌合
し、かつ左右両端側の2つのガイド部材82同士はその
上端部で連結板86により結合され、同時に上下するよ
うにされている。一方、上部壁面部84上の各連結板8
6の側方には揺動軸88、90が揺動可能に取付けられ
ると共に、揺動軸88に設けられた揺動アーム92は、
ピストンロッドを任意の中間位置で停止し得るトラニオ
ン形のブレーキ付きシリンダ装置(ロックアップシリン
ダ)94のピストンロッド95に連結され、揺動軸88
を揺動し得るようにされている。さらに、揺動軸88の
他端側に設けられた揺動アーム93は、リンク96を介
して、他の揺動軸90に設けられた揺動アーム98に連
結されている。各揺動軸88、90の中間部に設けられ
た揺動アーム100、102の先端部にはローラが取付
けられると共に、各ローラは各連結板86の下面側に設
けられた係合部99に回動可能、かつ水平方向に滑動可
能に係合されている。ブレーキ付きシリンダ装置94の
ロッド95が前進もしくは後退すれば揺動アーム10
0、102は同位相で等距離下降もしくは上昇する。従
って、両連結板86は各ガイド部材82と共に下降もし
くは上昇し、膨張規制部材22が下降もしくは上昇す
る。
【0020】さらに、連結板86には、高さ位置検出セ
ンサとしての光電スイッチ(門形)(図示省略)が取付
けらると共に、上部壁面部84上には光電スイッチを作
動させる作動部材(図示省略)が高さ位置調節可能に取
付けられている。作動部材は、光電スイッチの発光部と
受光部との間に位置したとき光を遮り光電スイッチを作
動させるもので棒状をなしている。連結板86が所定高
さ位置に達したときに、光電スイッチの発光部と受光部
の間に前記作動部材が位置し、ブレーキ付きシリンダ装
置94を停止させ、ガイド部材82の下端部に取付けら
れた膨張規制部材22を所定位置に停止させ得るように
されている。前記作動部材の高さ位置を調節し、光電ス
イッチの作動位置を変えることにより、検査用真空室1
0内の減圧開始前に膨張規制部材22を包装箱20に当
接させたり、包装箱20との間隔を隔てて膨張規制部材
22を停止させたり、あるいはガス洩れ検査終了後膨張
規制部材22を包装箱20から離したりすることが可能
である。この上下移動調節装置によれば、上下位置の調
節が簡単かつ迅速に行い得ると共に、装置自体の高さを
低くコンパクトにできる利点がある。なお、膨張規制部
材の駆動機構の変形例として、ガイド部材に流体圧シリ
ンダ装置のロッドを直結し、かつ分流弁等を介して各流
体圧シリンダ装置を同時に作動させるようにすることも
可能である。
【0021】上記実施例では、膨張規制部材22は検査
用真空室10内の上方に配置したが、これに代えて検査
用真空室10内の側方に鉛直方向に配置してもよい。但
し、この場合は包装箱20内の密封包装袋80の向き
が、上記実施例の場合より90度異なり、鉛直方向であ
る。密封包装袋80および包装箱20は、検査用真空室
10内の負圧により横方向に膨張するが、前記鉛直方向
の膨張規制部材に当接しているので、膨張が制限される
ことになる。また、検査用ガスとしてHeガスに代え
て、フロンガス、炭酸ガス、窒素ガス、その他各種のガ
スを使用することも可能である。以上本発明の実施例に
ついて説明したが、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々なる態様で実施し得ることはもちろんであ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1〜請求項8記
載の密封包装袋のピンホール検置装置、方法によれば、
包装箱を開封しなくても、包装箱内に充填された密封包
装袋のピンホール検査ができるので、既述のピンホール
検査装置(特願平5−280566号)のように包装箱
充填前に密封包装袋の一つずつに押圧力を加えて、検査
用ガスの洩れを検知しなくてもよいことから、取扱が簡
単で検査時間を短縮でき、検査の作業能率の向上を図る
ことができる。従って、製造ライン上のピンホール検査
装置として採用し得る利点がある。特に膨張規制部材は
検査用真空室内の減圧前から包装箱に接触可能とされて
いるので、減圧時、包装箱の膨張が制限されて包装箱内
の密封包装袋に加えられる押圧力が強くなり、その結果
ガス洩れ検査、ひいてはピンホール検査精度が向上する
と共に、検査時間が短縮できる。請求項2、請求項3、
請求項7記載のピンホール検査装置、方法によれば、駆
動機構により包装箱と膨張規制部材との間隔を調節でき
るので、種々の大きさの異なる包装箱についても使用で
き、また検査用真空室内の減圧前から膨張規制部材を接
触させることによって、ピンホール検査精度の向上を図
ると共に、検査後には膨張規制部材を包装箱から離し、
包装箱の搬出を容易にできる。さらに、請求項5記載の
ピンホール検査装置によれば、包装箱を横方向に移動し
て検査用真空室に出し入れできるので、包装箱の搬入、
搬出が容易である。請求項4、請求項9記載のピンホー
ル検査装置、方法によれば、検査用真空室のガスを吸引
してガス検知装置に供給する吸引孔が1もしくは2以上
設けられ、かつこれ等に連結された各管路には、バルブ
が設けられているので、各バルブを順次開くことによっ
て、検査用真空室内の各部分域ごとの検査が可能とな
り、検査精度が向上する。なお、各バルブを同時に開き
ガス検知装置にガスを供給すれば、各部の検査精度は平
均化するが、検査時間を短縮できる。また、検査用真空
室に連結した大気開放管にバルブが設けられているの
で、このバルブを開くことにより検査用真空室内のガス
を吸引してガス検知装置に供給することが容易となる。
さらに、前記吸引孔とガス検知装置とを連結し、かつバ
ルブを有する管路と、ガスの吸引を容易にする一端が大
気中に開放された管路とを、検査用真空室内の包装箱の
数や、検査用真空室内の大きさに見合った数とすること
により、検査精度の維持、向上を図ることができる。請
求項10記載のピンホール検査方法によれば、本来のピ
ンホール検査前に検査用真空室内のガスを除去する前掃
気により、検査精度を向上させることができる。請求項
11記載のピンホール検査方法によれば、検査用真空室
内ガスの濃度検査値が一定値以上のときには、ガス濃度
検査後に検査用真空室内のガスを除去する掃気を行なう
ので、次の包装箱のピンホール検査の精度が悪くなるこ
とを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略説明図(断面図)
である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図1におけるB視図である。
【図4】(イ)、(ロ)は同実施例の検査対象である包
装箱の模式的説明図である。
【図5】同実施例を使用した検査サイクルの具体例を示
す検査サイクル図である。
【図6】(イ)、(ロ)、(ハ)は同実施例に適用し得
る膨張規制部材の駆動機構の他の例を示す部分断面図、
部分平面図、作動状態を模式的に表わした説明図であ
る。
【符号の説明】
10 検査用真空室 14 扉 16 扉 20 包装箱 22 膨張規制部材 24 吊下げ軸(ガイド部材) 27 ねじ軸 46 電磁弁(第1のバルブ) 48 電磁弁(第2のバルブ) 50 電磁弁(第3のバルブ) 56 真空ポンプ 58 ガス検知装置 60 吸引配管 64 大気開放管 66 電磁弁(バルブ) 80 密封包装袋 82 ガイド部材 94 流体圧シリンダ装置 95 ピストンロッド
フロントページの続き (72)発明者 竹内 和成 徳島県板野郡松茂町中喜来字中瀬西の越36 ー9 (72)発明者 松本 賢二 徳島県鳴門市撫養町黒崎字宮津128の7

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査用ガスを封入した1または2以上の
    密封包装袋を包装箱内に充填した状態で包装箱を開封し
    ないで密封包装袋のピンホールを検査する装置であっ
    て、 前記包装箱を収容し得る検査用真空室を設けると共に、
    該検査用真空室内には包装箱に充填された密封包装袋の
    前面側もしくは後面側と相対向する方向の位置に減圧時
    密封包装袋が膨張することを規制するための膨張規制部
    材を包装箱に接触可能に配置し、かつ該膨張規制部材は
    減圧開始前から包装箱に接触して膨張を規制できるよう
    にされ、さらに密封包装袋から検査用真空室内に洩れ出
    した検査用ガスを吸引してガス検知装置に供給するため
    の吸引配管を設けた密封包装袋のピンホール検査装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のピンホール検査装置にお
    いて、包装箱と膨張規制部材との間隔を移動調節可能と
    した駆動機構を設け、検査用真空室内に包装箱を収容後
    減圧開始前に膨張規制部材を包装箱に接触させ得ると共
    に、減圧後の検査用真空室内のガスをガス検知装置に供
    給することが完了した後膨張規制部材を包装箱から離し
    得るようにした密封包装袋のピンホール検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のピンホール検知装置にお
    いて、前記膨張規制部材の駆動機構は、膨張規制部材に
    立設された1または2以上のガイド部材が摺動可能な状
    態で検査用真空室を貫通すると共に該ガイド部材は流体
    圧シリンダ装置により直接移動可能もしくはピストンロ
    ッドの往復運動をガイド部材の往復運動に変え得る変換
    機構を介してガイド部材を移動可能として膨張規制部材
    を所定位置に停止させ得るようにしてなり、あるいは検
    査用真空室を貫通した前記ガイド部材の先端部に直接も
    しくは他の部材を介してねじ軸を回動可能に連結すると
    共に該ねじ軸は検査用真空室の外側に取付けられたねじ
    軸取付台に螺合させ、かつ各ねじ軸はチエン、歯車、ベ
    ルト等の回転力伝達機構を介してモータにより同時に回
    動させてガイド部材を移動可能とし、膨張規制部材を所
    定位置に停止させ得るようにしてなるものである密封包
    装袋のピンホール検知装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載の密封包装袋のピンホール検査装置において、前記吸
    引配管を検査用真空室に設けた1もしくは2以上の吸引
    孔に連結し、かつ各吸引孔と前記吸引配管とを連結する
    各管路にはそれぞれ該管路を開閉するための第1のバル
    ブ、第2のバルブ、第3のバルブ、……を設けると共
    に、前記吸引配管による検査用ガスの吸引を容易にする
    ために検査用真空室内に大気を導入する大気導入孔を検
    査用真空室に1もしくは2以上設け、かつ各大気導入孔
    は各管路を介して一端が大気中に開放された大気開放管
    に連結し、さらに該大気開放管には大気開放管自体を開
    閉するためのバルブを設けた密封包装袋のピンホール検
    査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4記載のいずれか1項
    に記載の密封包装袋のピンホール検査装置において、前
    記検査用真空室は入口部と出口部の扉が開閉可能とされ
    ると共に入口部から搬入された包装箱は横方向に移動可
    能とされて出口部から搬出し得るようにされ、かつ前記
    膨張規制部材は検査用真空室内の上面側もしくは側面側
    に包装箱との間隔が移動調節可能に配置され、検査用真
    空室内の減圧開始前から包装箱に接触して膨張を規制で
    きるようにした密封包装袋のピンホール検査装置。
  6. 【請求項6】 検査用ガスを封入した1または2以上の
    密封包装袋を包装箱内に充填した状態で包装箱を開封し
    ないで密封包装袋のピンホールを検査する方法であっ
    て、検査用真空室内に包装箱を搬入する工程と、検査用
    真空室内の減圧時に密封包装袋が膨張することを規制す
    るための膨張規制部材を減圧開始前に包装箱に接触させ
    る工程と、包装箱が搬入された検査用真空室内を減圧し
    負圧にする工程と、減圧により密封包装袋から検査用真
    空室内に洩れ出した検査用ガスを吸引配管で吸引してガ
    ス検知装置に供給する工程とを含む密封包装袋のピンホ
    ール検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のピンホール検査装置を使
    用したピンホール検査方法であって、包装箱と膨張規制
    部材との間隔を移動調節可能とした駆動機構により膨張
    規制部材を検査用真空室内の包装箱に接触させる工程
    と、膨張規制部材を包装箱に接触させた後、検査用真空
    室内を減圧して負圧にする工程と、減圧により密封包装
    袋から検査用真空室内に洩れ出した検査用ガスを吸引し
    てガス検知装置に供給する工程と、洩れ出した検査用ガ
    スをガス検知装置に供給すると共に前記駆動機構により
    膨張規制部材を包装箱から離れさせる工程とを含む密封
    包装袋のピンホール検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項4記載のピンホール検査装置を使
    用したピンホール検査方法であつて、検査用真空室内に
    包装箱を搬入する工程と、膨張規制部材を包装箱に接触
    させる工程と、膨張規制部材を包装箱に接触させた後検
    査用真空室内を減圧して負圧にする工程と、減圧により
    密封包装袋から検査用真空室内に洩れ出した検査用ガス
    を吸引配管で吸引する前に、大気開放管に設けたバルブ
    を開いて検査用真空室内を大気に開放する工程と、減圧
    により密封包装袋から洩れ出した検査用ガスを検査用真
    空室内の大気開放後に、吸引配管で吸引してガス検知装
    置に供給する工程を含む密封包装袋のピンホール検査方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の密封包装袋のピンホール
    検査方法において、減圧により密封包装袋から検査用真
    空室内に洩れ出した検査用ガスを吸引配管を介してガス
    検知装置に供給するに際し、検査用真空室と吸引配管と
    を接続する各管路に設けられたバルブを同時もしくは順
    次に開いて検査用真空室内の検査用ガスをガス検知装置
    に供給する工程を含む密封包装袋のピンホール検査方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜請求項9のいずれか一項に
    記載の密封包装袋のピンホール検査方法において、密封
    包装袋のピンホールから検査用ガスを洩れ出させるため
    に検査用真空室を減圧して負圧にする工程前に検査用真
    空室内を掃気して、検査用真空室内のガス濃度を所定値
    以下にする工程を含む密封包装袋のピンホール検査方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項6〜請求項10のいずれか一項
    に記載の密封包装袋のピンホール検査方法において、ガ
    ス検知装置に供給された検査用ガスの濃度検査値が所定
    値以上のときにはガス濃度検査後に検査用真空室内を掃
    気する工程を含む密封包装袋のピンホール検査方法。
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