JPH09189474A - 低温ショーケースの制御装置及び低温ショーケースの制御方法 - Google Patents

低温ショーケースの制御装置及び低温ショーケースの制御方法

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JPH09189474A
JPH09189474A JP2048496A JP2048496A JPH09189474A JP H09189474 A JPH09189474 A JP H09189474A JP 2048496 A JP2048496 A JP 2048496A JP 2048496 A JP2048496 A JP 2048496A JP H09189474 A JPH09189474 A JP H09189474A
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JP
Japan
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defrosting
evaporator
low temperature
refrigerator
temperature showcase
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Application number
JP2048496A
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Inventor
Tetsuya Saigo
徹也 西郷
Masatoshi Oi
雅敏 大井
Toshio Sagara
寿夫 相良
Megumi Otani
恵 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Sanyo Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/22Refrigeration systems for supermarkets

Abstract

(57)【要約】 【課題】 需要電力の平準化に寄与できる低温ショーケ
ースの制御装置を提供する。 【解決手段】 系統毎に冷凍機から蒸発器46に冷媒を
供給し、この蒸発器46と熱交換した冷気を貯蔵室内に
循環させることによって貯蔵室を冷却すると共に、所定
の除霜手段により蒸発器46の除霜を実行する低温ショ
ーケース1において、蒸発器46の除霜を、系統毎に異
なるタイミングで開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーマーケッ
トやコンビニエンスストアなどの店舗に設置される低温
ショーケースの制御装置及び低温ショーケースの制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種スーパーマーケットなど
の店舗内には、例えば特公平7−1135号公報(F2
5B47/02)或いは特公平7−6713号公報(F
25B47/02)に示される如く、複数台の低温ショ
ーケース(オープンショーケース)が据え付けられると
共に、各低温ショーケースの蒸発器には店舗外の機械室
に別置きされた冷凍機から冷媒を供給している。
【0003】また、低温ショーケースはその使用目的・
温度帯毎に、例えば、精肉・鮮魚、乳製品・練り物、青
果・加工肉(以上、冷蔵ショーケース)、冷凍食品(冷
凍ショーケース)などの各系統に分けられ、系統毎に冷
凍機から各系統の低温ショーケースの蒸発器に冷媒を供
給しいる。この冷媒供給を弁によって制御すると共に、
蒸発器と熱交換した冷気を低温ショーケースの貯蔵室内
に循環させて所定の温度に冷却するものであった。
【0004】更に、冷却運転によって各低温ショーケー
スの蒸発器には着霜が成長する。この着霜は所定の除霜
手段によって除去するものであるが、この場合、前記精
肉・鮮魚系統及び冷凍食品系統では冷凍機を停止し、除
霜ヒータ(電気ヒータ)により蒸発器を加熱するヒータ
除霜が行われると共に、乳製品・練り物系統及び青果・
加工肉系統では、冷凍機を停止して蒸発器への冷媒供給
を断つ所謂オフサイクル除霜が行われていた。
【0005】図9及び図10を用いて例えばスーパーマ
ーケットにおける従来の低温ショーケースの除霜方式を
説明する。図9は上記各系統毎の需要電力(kW)と、
それらの合計値(kW)の時間毎の数値(kW)を示
し、図10はその推移を折れ線グラフで示したものであ
る。
【0006】前記精肉・鮮魚系統の冷凍機は25HPの
コンプレッサを用いており、通常の冷却運転時の標準入
力はこの場合18.6kWであった。除霜時間は30分
であり、この時間中に蒸発器が所定の除霜終了温度に達
した時点(約20分程)で除霜ヒータの通電を停止し、
残りは水切り時間(約10分程)となる。この除霜中の
入力(除霜ヒータの消費電力)は比較的小さく19.8
kWであり、また、除霜終了後のプルダウン時(約30
分程)の入力は22.3kWである。
【0007】前記乳製品・練り物系統の冷凍機は45H
Pのコンプレッサを用いており、通常の冷却運転時の標
準入力はこの場合32.4kWであった。除霜時間は3
0分であり、その間の入力は0kW(オフサイクル)と
なる。また、除霜終了後のプルダウン時(約30分程)
の入力は38.9kWである。
【0008】前記青果・加工肉系統の冷凍機は30HP
のコンプレッサを用いており、通常の冷却運転時の標準
入力はこの場合21.6kWであった。除霜時間は30
分であり、その間の入力は0kWとなる。また、除霜終
了後のプルダウン時(約30分程)の入力は25.9k
Wである。
【0009】前記冷凍食品系統の冷凍機は35HPのコ
ンプレッサを用いており、通常の冷却運転時の標準入力
はこの場合15.2kWであった。除霜時間は40分で
あり、この時間中に蒸発器が所定の除霜終了温度に達し
た時点(約30分程)で除霜ヒータの通電を停止し、残
りは水切り時間(約10分程)となる。この除霜中の入
力(除霜ヒータの消費電力)は比較的大きく22.2k
Wであり、また、除霜終了後のプルダウン時(約30分
程)の入力は18.2kWである。
【0010】上記精肉・鮮魚系統、乳製品・練り物系統
及び冷凍食品系統の入力(需要電力)の除霜時の変化を
図6に折れ線グラフで示す。プロットは30分間隔とな
っているため、水切りが含まれる精肉・鮮魚各系統の入
力の変化は除霜開始から減少する。そして、プルダウン
開始と同時に大きく上昇するかたちとなる。また、乳製
品・練り物系統はオフサイクル除霜であるために、除霜
中から入力は0kWとなる。
【0011】尚、冷凍食品系統において除霜開始から入
力が逆に上昇するのは、除霜ヒータの消費電力が大きい
ことと、30分間通電しているからであり、30分経過
後に入力が一旦減少するのは、水切りが含まれるからで
ある。このように除霜中の入力特性は系統によって異な
ってくる。
【0012】また、各図中冷蔵庫、冷凍庫とあるのは上
記に示した以外の系統であり、上記した如き冷凍機別置
式の場合と内蔵式の場合がある。冷蔵庫系統は15HP
のコンプレッサを使用し、また、冷凍庫系統は8HPの
コンプレッサを使用しており、何れも入力は小さいもの
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このようなスーパーマ
ーケットにおいて、従来では図9より明らかな如く閉店
中、或いは、営業中でも特に顧客の空く時刻(例えば2
時、8時、14時、20時)に各系統において一斉に蒸
発器の除霜を開始していた。そのため、冷凍食品以外の
各系統においては入力が上昇するプルダウンが重なり、
図10に示す如く需要電力の合計値がピーク時で117
kWに達していた。
【0014】しかしながら、近年特に需要電力がピーク
となる期間(例えば13時〜15時など)、効率的な電
力消費を目的とした需要電力の平準化が叫ばれており、
閉店から営業中に渡って常時運転される低温ショーケー
スにおいても、その電力消費の平準化が課題となってい
た。
【0015】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、需要電力の平準化に寄与
できる低温ショーケースの制御装置及び低温ショーケー
スの制御方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の制御装置は、
系統毎に冷凍機から蒸発器に冷媒を供給し、この蒸発器
と熱交換した冷気を貯蔵室内に循環させることによって
貯蔵室を冷却すると共に、所定の除霜手段により蒸発器
の除霜を実行する低温ショーケースに適用され、蒸発器
の除霜を、系統毎に異なるタイミングで開始するもので
ある。
【0017】請求項2の低温ショーケースの制御方法
は、系統毎に冷凍機から各低温ショーケースの蒸発器に
冷媒を供給することによって、低温ショーケースの貯蔵
室を冷却し、且つ、系統毎に異なるタイミングで蒸発器
の除霜を開始するものである。
【0018】請求項1又は請求項2の発明によれば、蒸
発器の除霜が系統毎に異なるタイミングで開始されるの
で、プルダウン時の入力上昇が重ならなくなる。従っ
て、合計としての需要電力のピークが低減され、平準化
に有効に寄与することができるようになるものである。
【0019】請求項3の制御装置は、系統毎に冷凍機か
ら蒸発器に冷媒を供給し、この蒸発器と熱交換した冷気
を貯蔵室内に循環させることによって貯蔵室を冷却する
と共に、所定の除霜手段により蒸発器の除霜を実行する
低温ショーケースに適用され、需要電力がピークとなる
期間、蒸発器の除霜を系統毎に異なるタイミングで開始
するものである。
【0020】請求項4の低温ショーケースの制御方法
は、系統毎に冷凍機から各低温ショーケースの蒸発器に
冷媒を供給することによって、低温ショーケースの貯蔵
室を冷却し、且つ、需要電力がピークとなる期間、系統
毎に異なるタイミングで蒸発器の除霜を開始するもので
ある。
【0021】請求項3又は請求項4の発明によれば、上
記に加えて特に需要電力がピークとなる期間において、
合計としての低温ショーケースの需要電力のピークが低
減されるので、需要電力の平準化に顕著に寄与すること
ができるようになるものである。
【0022】請求項5の発明は、上記に加えて複数の系
統のうち、冷凍機の入力が大なる系統の除霜開始タイミ
ングを異ならせるものである。
【0023】請求項5の発明によれば、上記に加えて複
数の系統のうち、冷凍機の入力が大なる系統の除霜開始
タイミングを異ならせるようにしたので、合計としての
需要電力を効果的に平準化することができるようになる
ものである。
【0024】請求項6の発明は、請求項1、請求項2、
請求項3又は請求項4の発明に加えて蒸発器の除霜中に
おける当該系統の入力特性に応じて除霜開始タイミング
を異ならせるものである。
【0025】請求項6の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて蒸発器の除
霜中における当該系統の入力特性に応じて除霜開始タイ
ミングを異ならるようにしたので、除霜中の入力変化が
系統によって異なる場合に、例えば一方の上昇期間と他
方の下降期間とを対応させることによって、合計として
の需要電力をより一層効果的に平準化することができる
ようになるものである。
【0026】請求項7の発明は、請求項1、請求項2、
請求項3又は請求項4の発明に加えて温度管理の最も厳
格な系統を基準として、除霜開始タイミングを異ならせ
るものである。
【0027】請求項7の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて温度管理の
最も厳格な系統を基準として、除霜開始タイミングを異
ならせるようにしたので、顧客に除霜中の温度変化を示
すべきでない温度管理の最も厳格な系統は、従来同様の
タイミングで除霜を開始することができる。従って、顧
客に無用な危惧を与えること無く、需要電力の平準化を
実現することが可能となるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用する実施例の低温
ショーケース1の縦断側面図、図2は低温ショーケース
1が据え付けられたスーパーマーケットの店舗内の配管
構成を説明する図である。
【0029】実施例の低温ショーケース1は縦型オープ
ンショーケースであり、断面略コ字状の断熱壁32と、
据え付け現場においてこの断熱壁32の両側に取り付け
られる側板(図示せず)とから構成されている。断熱壁
32の内側にはそれぞれ間隔を存して外層仕切板34と
内層仕切板36が取り付けられており、断熱壁32と外
層仕切板34間が外層ダクト37、内外層仕切板36、
34間が内層ダクト38とされ、内層仕切板36の内側
が貯蔵室39とされている。
【0030】この貯蔵室39内には複数段の棚41・・
が架設されると共に、各棚41・・の下面前部と貯蔵室
39の天井部、及び、庇37内には蛍光灯40・・が取
り付けられている。貯蔵室39の底部にはデックパン4
2が取り付けられ、このデックパン42の下方は前記両
ダクト37、38に連通した底部ダクト43とされてい
る。そして、この底部ダクト43内には送風機45を内
蔵したファンケース44が設置される。また、貯蔵室3
9の背方に位置する内層ダクト38内の下部には蒸発器
46が縦設されている。
【0031】貯蔵室39の前面開口部51の上縁には外
層吐出口52と内層吐出口53が前後に並設されてお
り、外層吐出口52は外層ダクト37に内層吐出口53
は内層ダクト38にそれぞれ連通している。また、開口
部51の下縁には吸込口54が形成され、前記底部ダク
ト43に連通している。
【0032】そして、前記ファンケース44内の送風機
45が運転されると、底部ダクト43内の空気は後方の
内外層ダクト37、38に向けて吹き出され、外層ダク
ト37においてはそのまま吹き上げられると共に、内層
ダクト38においては蒸発器46と熱交換した後吹き上
げられ、開口部51上縁の内外層吐出口52、53か
ら、下縁の吸込口54に向けてそれぞれ吹き出される。
【0033】これによって、貯蔵室39の開口部51に
は内側の冷気エアーカーテンとそれを保護する外側のエ
アーカーテンとが形成され、開口部51からの外気の侵
入が阻止若しくは抑制されると共に、内側の冷気エアー
カーテンの一部が貯蔵室39内に循環して貯蔵室39内
は冷却される。そして、これらの冷気などは吸込口54
から底部ダクト43に帰還し、送風機45に再び吸い込
まれることになる。
【0034】次に、図2において、1a・・で示すのは
最も温度管理の厳格な精肉・鮮魚(商品)を収納陳列す
る低温ショーケース(冷蔵ショーケース。精肉・鮮魚ケ
ース)であり、三台並設されている。また、1b・・・
で示すのは乳製品・練り物(商品)を収納陳列する低温
ショーケース(冷蔵ショーケース。乳製品・練り物ケー
ス)であり、3台並設されている。更に、1c・・・で
示すのは冷凍食品(商品)を収納陳列する低温ショーケ
ース(冷凍ショーケース。冷凍食品ケース)であり、2
台並設されている。
【0035】尚、実際には店舗内に青果・加工肉を収納
する冷蔵ショーケース(青果・加工肉ケース)、冷蔵庫
及び冷凍庫が設置されているが、他のショーケースと構
造的には同様であるので説明を省略する。
【0036】上記各低温ショーケース1a・・、1b・
・、1c・他はスーパーマーケットの店舗の壁面に沿っ
て図2に示す如く据え付けられる。一方、11A乃至1
1Fは店舗外に構成された機械室13内に設置(別置)
された別置型の精肉・鮮魚用冷凍機(コンデンシングユ
ニット)、乳製品・練り物用冷凍機(コンデンシングユ
ニット)、冷凍食品用冷凍機(コンデンシングユニッ
ト)、青果・加工肉用冷凍機(コンデンシングユニッ
ト)、冷蔵庫用冷凍機(コンデンシングユニット)及び
冷凍庫用冷凍機(コンデンシングユニット)である。
【0037】各冷凍機11A乃至11Fは図示しない圧
縮機や凝縮器によりそれぞれ構成されており、低温ショ
ーケース1a(精肉・鮮魚ケース)・・の蒸発器46・
・の入口側はそれぞれ電磁弁14及び膨張弁16を介し
て精肉・鮮魚用冷凍機11Aの液冷媒配管17に並列接
続されると共に、蒸発器46の出口側はそれぞれ精肉・
鮮魚用冷凍機11Aのガス冷媒配管18に並列接続され
ている。
【0038】また、低温ショーケース1b(乳製品・練
り物ケース)・・・の蒸発器46・・・の入口側はそれ
ぞれ電磁弁19及び膨張弁21を介して乳製品・練り物
用冷凍機11Bの液冷媒配管22に並列接続されると共
に、蒸発器46の出口側はそれぞれ乳製品・練り物用冷
凍機11Bのガス冷媒配管23に並列接続されている。
【0039】更に、低温ショーケース1c(冷凍食品ケ
ース)・・・の蒸発器46・・・の入口側はそれぞれ電
磁弁26及び膨張弁27を介して冷凍食品用冷凍機11
Cの液冷媒配管28に並列接続されると共に、蒸発器4
6の出口側はそれぞれ冷凍食品用冷凍機11Cのガス冷
媒配管29に並列接続されている。
【0040】このように各低温ショーケース1a・・、
1b・・、1c・他は夫々の冷凍機11A乃至11Fに
並列に配管接続され、前述の如きそれぞれ別個の精肉・
鮮魚系統、乳製品・練り物系統、青果・加工肉系統、冷
凍食品系統、冷蔵庫系統、冷凍庫系統を構成する。
【0041】また、精肉・鮮魚系統及び冷凍食品系統で
は冷凍機11A、11Cのコンプレッサを停止し、除霜
ヒータ(電気ヒータ)により蒸発器46を加熱するヒー
タ除霜が行われると共に、乳製品・練り物系統及び青果
・加工肉系統では、冷凍機11B、11Dのコンプレッ
サを停止して蒸発器46への冷媒供給を断つ所謂オフサ
イクル除霜が行われる。
【0042】前記精肉・鮮魚系統の精肉・鮮魚用冷凍機
11Aは前述同様25HPのコンプレッサを用いてお
り、通常の冷却運転時の標準入力はこの場合18.6k
Wである。設定される除霜時間は通常30分であり、こ
の時間中に蒸発器46が所定の除霜終了温度に達した時
点(約20分程)で除霜ヒータの通電を停止し、残りは
水切り時間(約10分程)となる。この除霜中の入力
(除霜ヒータの消費電力)は比較的小さく19.8kW
であり、また、除霜終了後のプルダウン時(約30分
程)の入力は22.3kWである。
【0043】前記乳製品・練り物系統の乳製品・練り物
用冷凍機11Bは45HPのコンプレッサを用いてお
り、通常の冷却運転時の標準入力はこの場合32.4k
Wである。設定される除霜時間は通常30分であり、そ
の間の入力は0kW(オフサイクル)となる。また、除
霜終了後のプルダウン時(約30分程)の入力は38.
9kWである。
【0044】前記青果・加工肉系統の青果・加工肉用冷
凍機11Dは30HPのコンプレッサを用いており、通
常の冷却運転時の標準入力はこの場合21.6kWであ
る。設定される除霜時間は通常30分であり、その間の
入力は0kWとなる。また、除霜終了後のプルダウン時
(約30分程)の入力は25.9kWである。
【0045】前記冷凍食品系統の冷凍食品用冷凍機11
Cは35HPのコンプレッサを用いており、通常の冷却
運転時の標準入力はこの場合15.2kWである。設定
される除霜時間は通常40分であり、この時間中に蒸発
器46が所定の除霜終了温度に達した時点(約30分
程)で除霜ヒータの通電を停止し、残りは水切り時間
(約10分程)となる。この除霜中の入力(除霜ヒータ
の消費電力)は比較的大きく22.2kWであり、ま
た、除霜終了後のプルダウン時(約30分程)の入力は
18.2kWである。
【0046】上記精肉・鮮魚系統、乳製品・練り物系統
及び冷凍食品系統の入力(需要電力)の除霜時の変化は
前述同様に図6の如くなる。また、冷蔵庫系統の冷凍機
11Eは15HPのコンプレッサを使用し、また、冷凍
庫系統の冷凍機11Fは8HPのコンプレッサを使用し
ており、何れも入力は小さいものである。
【0047】次に、図3は本発明の制御装置10の電気
回路のブロック図を示している。制御装置10は店舗の
管理室などに設置されており、汎用マイクロコンピュー
タ12にて構成されている。マイクロコンピュータ12
の入力にはキーボード30とディスプレイ31が接続さ
れると共に、マイクロコンピュータ12は前記各系統用
冷凍機11A乃至11Fに搭載された制御用のマイクロ
コンピュータが通信線を介して接続されている。
【0048】以上の構成で、図4及び図5を参照しなが
ら動作を説明する。尚、キーボード30からはディスプ
レイ31を見ながら、マイクロコンピュータ12に接続
されている各系統の制御上のアドレス、各系統の除霜時
間(前記)や、後述する如く除霜開始の基準となる精肉
・鮮魚系統の除霜開始時刻(例えば2時、8時、14
時、20時)を設定する。
【0049】マイクロコンピュータ12は係る設定に基
づき、2時、8時、14時、20時になると、精肉・鮮
魚系統の冷凍機11Aに除霜開始信号を送信し、当該系
統の低温ショーケース1a・・の蒸発器46の除霜を開
始する。この除霜は前述の如く除霜ヒータにて行われ、
約20分間通電された後、10分間の水切りが行われ
る。尚、入力の小さい冷蔵庫系統及び冷凍庫系統の冷凍
機11E、11Fにも同時に除霜開始信号が送信され、
蒸発器の除霜が開始される。
【0050】マイクロコンピュータ12はこの精肉・鮮
魚系統の除霜開始(例えば14時)から1時間30分経
過した15時30分になると、今度は乳製品・練り物系
統の冷凍機11Bに除霜開始信号を送信し、当該系統の
低温ショーケース1b・・の蒸発器46の除霜を開始す
る。この除霜は前述の如くオフサイクルにて30分行わ
れる。
【0051】マイクロコンピュータ12はこの乳製品・
練り物系統の除霜開始(15時30分)から1時間30
分経過した17時になると、今度は青果・加工肉系統の
冷凍機11Dに除霜開始信号を送信し、当該系統の低温
ショーケース1・・の蒸発器46の除霜を開始する。こ
の除霜も前述の如くオフサイクルにて30分行われる。
【0052】マイクロコンピュータ12はこの青果・加
工肉系統の除霜開始(17時)から1時間30分経過し
た18時30分になると、今度は冷凍食品系統の冷凍機
11Cに除霜開始信号を送信し、当該系統の低温ショー
ケース1c・の蒸発器46の除霜を開始する。この除霜
は前述の如く除霜ヒータにて行われ、約30分間通電さ
れた後、10分間の水切りが行われる。
【0053】図4は上記各系統毎の需要電力(kW)
と、それらの合計値(kW)の時間毎の数値(kW)を
示し、図5はその推移を折れ線グラフで示している。
尚、各図では説明のため、24時間中に最も重要となる
9時〜19時までの期間を示している。
【0054】本発明では冷凍機のコンプレッサの入力の
大きい精肉・鮮魚系統、乳製品・練り物系統、青果・加
工肉系統及び冷凍食品系統の低温ショーケース1の蒸発
器46の除霜開始を、精肉・鮮魚系統を基準として、1
時間30分づつずらし、異なるタイミングで除霜が開始
されるようにしたので、プルダウン時の入力上昇が各系
統において重ならなくなる。そのため、合計としての需
要電力のピークは111kWと、実施例では従来のもの
(図10の117kW)よりも6kW低減され、需要電
力の平準化に有効に寄与することができた。
【0055】特に、複数の系統のうち、冷凍機の入力が
大なる系統の除霜開始タイミングを異ならせるようにし
たので、合計としての需要電力を効果的に平準化するこ
とができた。また、温度管理の最も厳格な精肉・鮮魚系
統を基準として、除霜開始タイミングを異ならせるよう
にしたので、顧客に除霜中の温度変化を示すべきでない
温度管理の最も厳格な精肉・鮮魚系統は、従来同様のタ
イミング(2時、8時、14時、20時)で除霜を開始
することができ、顧客に無用な危惧を与えること無く、
需要電力の平準化を実現することが可能となった。
【0056】ここで、前述した図6の如く精肉・鮮魚系
統、乳製品・練り物系統(青果・加工肉系統も同様の特
性)、冷凍食品系統の入力(需要電力)の除霜時の特性
は大きく異なる。
【0057】図7及び図8に示す実施例ではマイクロコ
ンピュータ12がこの各系統の除霜中の入力特性に対応
して、除霜開始タイミングの調整を行うものである。即
ち、基準となる精肉・鮮魚系統(及び冷蔵庫系統、冷凍
庫系統)は前述同様に2時、8時、14時、20時に除
霜を開始する(尚、以下は14時のタイミングについて
説明する)。
【0058】一方、乳製品・練り物系統は精肉・鮮魚系
統の除霜開始から30分遅れた14時30分に除霜を開
始する。また、精肉・加工肉系統及び冷凍食品系統は、
更に30分遅れた15時に除霜を開始する。
【0059】係るタイミングにて各系統の除霜を開始す
ることにより、図8から明らかな如く精肉・鮮魚系統の
低温ショーケース1a・・のプルダウン時に合わせて乳
製品・練り物系統の入力が0kWに降下する。また、乳
製品・練り物系統の低温ショーケース1b・・のプルダ
ウン時と冷凍食品系統の低温ショーケース1c・・の蒸
発器46の除霜開始時の入力上昇に合わせて、青果・加
工肉系統の入力が0kWに降下する。
【0060】そして、青果・加工肉系統の低温ショーケ
ース1のプルダウン時と、冷凍食品系統の入力降下タイ
ミングが合致する。これによって、合計としての需要電
力のピークは105kWと、従来のもの(図10の11
7kW)よりも12kW低減され、需要電力の平準化に
一層効果的に寄与することができた。
【0061】特に、上記各実施例に示した如く、本発明
では一日のうちで需要電力がピークとなる13時〜15
時を含む期間で除霜開始タイミングを異ならせているの
で、需要電力の平準化に顕著に寄与することが期待でき
る。
【0062】尚、実施例に示した各系統及び数値はそれ
に限られるものでは無く、開始タイミングの時間差や特
性の組み合わせも、実際の低温ショーケースに合わせて
適宜選定するものとする。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1又は請求項2
の発明によれば、蒸発器の除霜が系統毎に異なるタイミ
ングで開始されるので、プルダウン時の入力上昇が重な
らなくなる。従って、合計としての需要電力のピークが
低減され、平準化に有効に寄与することができるように
なるものである。
【0064】また、請求項3又は請求項4の発明によれ
ば、上記に加えて特に需要電力がピークとなる期間にお
いて、合計としての低温ショーケースの需要電力のピー
クが低減されるので、需要電力の平準化に顕著に寄与す
ることができるようになるものである。
【0065】請求項5の発明によれば、上記に加えて複
数の系統のうち、冷凍機の入力が大なる系統の除霜開始
タイミングを異ならせるようにしたので、合計としての
需要電力を効果的に平準化することができるようになる
ものである。
【0066】請求項6の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて蒸発器の除
霜中における当該系統の入力特性に応じて除霜開始タイ
ミングを異ならるようにしたので、除霜中の入力変化が
系統によって異なる場合に、例えば一方の上昇期間と他
方の下降期間とを対応させることによって、合計として
の需要電力をより一層効果的に平準化することができる
ようになるものである。
【0067】請求項7の発明によれば、請求項1、請求
項2、請求項3又は請求項4の発明に加えて温度管理の
最も厳格な系統を基準として、除霜開始タイミングを異
ならせるようにしたので、顧客に除霜中の温度変化を示
すべきでない温度管理の最も厳格な系統は、従来同様の
タイミングで除霜を開始することができる。従って、顧
客に無用な危惧を与えること無く、需要電力の平準化を
実現することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する実施例としての低温ショーケ
ースの縦断側面図である。
【図2】各系統の低温ショーケースの店舗内の配管構成
を説明する図である。
【図3】本発明の低温ショーケースの制御装置の電気回
路のブロック図である。
【図4】本発明による各系統の時刻毎の入力を示す図で
ある。
【図5】図4における各系統の入力の推移を示す図であ
る。
【図6】精肉・鮮魚系統、乳製品・練り物系統及び冷凍
食品系統の除霜中における入力の推移を示す図である。
【図7】もう一つの本発明による各系統の時刻毎の入力
を示す図である。
【図8】図7における各系統の入力の推移を示す図であ
る。
【図9】従来の各系統の時刻毎の入力を示す図である。
【図10】従来の各系統の入力の推移を示す図である。
【符号の説明】
1 低温ショーケース 10 制御装置 11A 精肉・鮮魚用冷凍機 11B 乳製品・練り物用冷凍機 11C 冷凍食品用冷凍機 11D 青果・加工肉用冷凍機 12 マイクロコンピュータ 46 蒸発器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相良 寿夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大谷 恵 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 系統毎に冷凍機から蒸発器に冷媒を供給
    し、この蒸発器と熱交換した冷気を貯蔵室内に循環させ
    ることによって前記貯蔵室を冷却すると共に、所定の除
    霜手段により前記蒸発器の除霜を実行する低温ショーケ
    ースにおいて、 前記蒸発器の除霜を、系統毎に異なるタイミングで開始
    することを特徴とする低温ショーケースの制御装置。
  2. 【請求項2】 系統毎に冷凍機から各低温ショーケース
    の蒸発器に冷媒を供給することによって、前記低温ショ
    ーケースの貯蔵室を冷却し、且つ、系統毎に異なるタイ
    ミングで前記蒸発器の除霜を開始することを特徴とする
    低温ショーケースの制御方法。
  3. 【請求項3】 系統毎に冷凍機から蒸発器に冷媒を供給
    し、この蒸発器と熱交換した冷気を貯蔵室内に循環させ
    ることによって前記貯蔵室を冷却すると共に、所定の除
    霜手段により前記蒸発器の除霜を実行する低温ショーケ
    ースにおいて、 需要電力がピークとなる期間、前記蒸発器の除霜を系統
    毎に異なるタイミングで開始することを特徴とする低温
    ショーケースの制御装置。
  4. 【請求項4】 系統毎に冷凍機から各低温ショーケース
    の蒸発器に冷媒を供給することによって、前記低温ショ
    ーケースの貯蔵室を冷却し、且つ、需要電力がピークと
    なる期間、系統毎に異なるタイミングで前記蒸発器の除
    霜を開始することを特徴とする低温ショーケースの制御
    方法。
  5. 【請求項5】 複数の系統のうち、冷凍機の入力が大な
    る系統の除霜開始タイミングを異ならせることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の低温
    ショーケースの制御装置、又は、低温ショーケースの制
    御方法。
  6. 【請求項6】 蒸発器の除霜中における当該系統の入力
    特性に応じて除霜開始タイミングを異ならせることを特
    徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の
    低温ショーケースの制御装置、又は、低温ショーケース
    の制御方法。
  7. 【請求項7】 温度管理の最も厳格な系統を基準とし
    て、除霜開始タイミングを異ならせることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の低温ショ
    ーケースの制御装置、又は、低温ショーケースの制御方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001306134A (ja) * 2000-02-15 2001-11-02 Mitsubishi Electric Corp 設備管理装置、設備管理方法
JP2006023045A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 冷却器システム
WO2006123687A1 (ja) * 2005-05-17 2006-11-23 Daikin Industries, Ltd. デフロスト制御システム、デフロスト制御装置、及びデフロスト制御方法
CN109737660A (zh) * 2018-12-07 2019-05-10 长虹美菱股份有限公司 一种基于功能冰箱的肉类快速解冻方法

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