JPH09188640A - m−置換スチレン類の製造方法 - Google Patents

m−置換スチレン類の製造方法

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JPH09188640A
JPH09188640A JP8002173A JP217396A JPH09188640A JP H09188640 A JPH09188640 A JP H09188640A JP 8002173 A JP8002173 A JP 8002173A JP 217396 A JP217396 A JP 217396A JP H09188640 A JPH09188640 A JP H09188640A
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JP
Japan
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substituted
reaction
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dehalogenation
general formula
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JP8002173A
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English (en)
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Takeshi Tanaka
健 田中
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 医薬及び農薬の中間体であるm−置換スチレ
ン類の製造方法の提供。 【解決手段】下記一般式(I) 【化1】 (式中、XはF、Cl、Br又はトリフルオロメチル基
を示し、YはCl及びBrを示す。但し、XがBrであ
り、YがClの場合を除く。)で表されるm−置換−α
−ハロスチレン類を脱ハロゲン化して下記一般式(II) 【化2】 (式中、Xは既に定義したとおりである。)で表される
m−置換スチレン類を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬、農薬の中間体
として有用なm−置換スチレン類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、m−置換スチレン類の製造方法と
しては、1−(3−クロロフェニル)エタノールの酸触
媒を用いた脱水蒸留による製造方法(J.Am.Che
m.Soc.,65,2054(1943))等が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記製
造方法は1−(3−クロロフェニル)エタノールの製造
に工程の複雑となるグリニャール反応を使用すること
や、脱水蒸留に200℃以上の高温が必要であるなどの
問題点があり、他の工業的に有用な製造法の開発が望ま
れていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するために鋭意検討した結果、m−ハロ−α−ハロ
スチレン類を脱ハロゲン化するとα位が選択的に脱ハロ
ゲン化して、高収率でm−置換スチレン類が得られるこ
と、更にm位の置換基がトリフルオロメチル基の場合に
もこの反応が適用できることを見い出し本発明に到達し
た。
【0005】即ち、本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0006】
【化3】
【0007】(式中、Xはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子又はトリフルオロメチル基を示し、Yは塩素原子又
は臭素原子を示す。但し、Xが臭素原子であり、Yが塩
素原子の場合を除く。)で表されるm−置換−α−ハロ
スチレン類を脱ハロゲン化して下記一般式(II)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、Xは既に定義したとおりであ
る。)で表されるm−置換スチレン類を得ることを特徴
とするm−置換スチレン類の製造方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい具体的実
施態様について説明する。本発明では、上記一般式(I
I)のm−置換−スチレン類は、上記一般式(I)のm
−置換−α−ハロスチレン類を脱ハロゲン化することに
より製造できる。本発明に用いられる上記一般式(I)
のm−置換−α−ハロスチレン類としては、具体的にm
−クロロ−α−ブロモスチレン、m−クロロ−α−クロ
ロスチレン、m−ブロモ−α−ブロモスチレン、m−ト
リフルオロメチル−α−ブロモスチレン等が挙げられ
る。
【0011】本発明に用いられる上記一般式(I)のm
−置換−α−ハロスチレンは、例えばm−置換エチルベ
ンゼンに臭素あるいは塩素を作用させm−置換−α、β
−ジハロスチレンとし、これに塩基を作用させて脱ハロ
ゲン化水素化することにより、容易に合成することがで
きる。本発明の生成物である上記一般式(II)のm−置
換−スチレン類としては、具体的にm−クロロスチレ
ン、m−ブロモスチレン、m−トリフルオロメチルスチ
レン等が挙げられる。
【0012】本発明において、脱ハロゲン化反応は金属
による還元あるいは接触水素化により実施される。金属
による脱ハロゲン化反応に用いられる金属としては、リ
チウム、ナトリウム、カリウム等の1族金属;マグネシ
ウム、カルシウム等の2族金属;鉄等の8族金属;銅等
の11族金属;亜鉛、カドミウム、水銀等の12族金属
が挙げられるが、反応収率の点から、マグネシウム、
鉄、銅、亜鉛等が好適に用いられる。金属の使用量は、
上記一般式(I)のm−置換−α−ハロスチレン類に対
し0.5〜2当量、好ましくは0.8〜1.5当量用い
るのが良い。
【0013】本反応は無溶媒又は溶媒中にて行われ、本
反応に用いられる溶媒としては、還元反応に不活性な溶
媒であれば特に制限されるものではないが、メタノー
ル、エタノール、プロパノール等のアルコール溶媒;テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジ
エトキシエタン等のエーテル溶媒;ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド等の
極性溶媒が好ましい。溶媒の使用量は、特に制限される
ものではないが、上記一般式(I)のm−置換−α−ハ
ロスチレン類に対して0〜100重量倍量、好ましくは
2〜50重量倍量が良い。
【0014】反応温度は−100〜200℃、好ましく
は−80〜120℃の範囲で、10分〜5時間反応させ
て反応を完結させる。反応終了後は、酸性水溶液を加え
反応を停止した後、有機溶媒で抽出し濃縮することによ
り上記一般式(II)のm−置換スチレン類を単離するこ
とができる。更に必要に応じ、カラムクロマトグラフィ
ー、蒸留等の操作を行うことにより精製することもでき
る。
【0015】また、脱ハロゲン化反応は塩基の存在下、
接触水素化により実施することもできる。本発明の接触
水素化に用いられる触媒としては、入手容易なPd/
C、Pt/C、Pd/アルミナ、Pt/アルミナ、Rh
/アルミナ、ラネーニッケル、ラネーコバルト、ラネー
銅等の一般的な固体触媒が使用可能であるが、好ましく
はラネーニッケル、Pd/C等が用いられる。使用量
は、上記一般式(I)のm−置換−α−ハロスチレン類
に対し金属として0.01〜100モル%、好ましくは
0.1〜30モル%である。水素圧力は1〜100気
圧、好ましくは1〜30気圧の範囲が良好な結果を与え
る。反応温度は−50〜150℃、好ましくは0〜10
0℃の範囲で、30分〜10時間反応させて反応を完結
させる。
【0016】本反応は無溶媒又は溶媒中にて行われ、本
反応に用いられる溶媒としては、還元反応に不活性な溶
媒であれば特に制限されるものではないが、水溶媒;メ
タノール、エタノール、プロパノール等のアルコール溶
媒;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエトキシ
エタン等のエーテル溶媒;ベンゼン、トルエン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン等の炭化水素溶媒;酢酸メチル、酢
酸エチル、プロピオン酸メチル等のエステル溶媒;アセ
トン、メチルエチルケトン、アセチルアセトン等のケト
ン溶媒;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸;ジ
メチルホルムアミド;N−メチルピロリドン;ジメチル
スルホキシド等が挙げられるが、特にアルコール溶媒、
エーテル溶媒、エステル溶媒、ケトン溶媒、カルボン
酸、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、ジ
メチルスルホキシド等の極性溶媒が好ましい。溶媒の使
用量は、特に制限されるものではないが、上記一般式
(I)のm−置換−α−ハロスチレン類に対して0〜1
00重量倍量、好ましくは5〜50重量倍量が良い。
【0017】本反応に用いられる塩基としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム等の無
機塩基及び、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルア
ミノピリジン、コリジン、DBU(1,8−ジアザビシ
クロ(5,4,0)ウンデカ−7−エン)、DBN
(1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノナ−5−エ
ン)等の有機塩基等が挙げられる。塩基の使用量は、特
に制限されるものではないが、上記一般式(I)のm−
置換−α−ハロスチレン類に対して0.5〜1.5当
量、好ましくは0.8〜1.2当量用いるのが良い。
【0018】反応終了後は、反応液から触媒を濾別し、
溶媒を留去することにより上記一般式(II)のm−置換
−スチレン類を単離することができる。更に必要に応
じ、カラムクロマトグラフィー、蒸留等の操作を行うこ
とにより精製することもできる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。 〈参考例1〉 m−クロロ−α,β−ジブロモエチルベ
ンゼンの合成 3−クロロ−エチルベンゼン5.0gに室温で臭素6.
0gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、室温でさら
に1時間反応させた。次いで反応液にテトラエチルアン
モニウムブロミド300mgを溶解させ、80℃に昇温
し臭素6.5gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、
80℃でさらに1時間反応させ、反応を完結させた。室
温まで冷却後、エーテルで希釈し10%水酸化ナトリウ
ム水溶液及び飽和食塩水で洗浄し、エーテル層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ濃縮したところ、3−クロロ−
α,β−ジブロモエチルベンゼンの結晶10.6g(純
度90%)を得た。 〈参考例2〉 m−クロロ−α−ブロモスチレンの合成 参考例1の方法で得られたm−クロロ−α、β−ジブロ
モエチルベンゼン20gに水酸化カリウム20gのエタ
ノール溶液200mlを室温で滴下し、滴下終了後、さ
らに室温で1時間撹拌した。反応終了後、反応液を氷冷
水300mlに注ぎ、エーテル200mlで抽出を行
い、抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し濃縮したとこ
ろ、m−クロロ−α−ブロモスチレン3.5gを得た。 〈実施例1〉 m−クロロスチレンの合成 参考例2の方法で得られたm−クロロ−α−ブロモスチ
レン4.0gのテトラヒドロフラン10ml溶液に、室
温でマグネシウム0.49gを加え、穏やかに還流する
ように1時間加熱撹拌した。その後、加熱をやめそのま
まさらに1時間撹拌した。10%塩酸水20mlを加え
反応を停止した後、エーテル30mlで抽出し、エーテ
ル層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ濃縮したところ、m−クロロスチレン2.4g(純
分として)を得た。その収率は、m−クロロ−α−ブロ
モスチレンに対し96%であった。
【0020】
【発明の効果】m−置換−α−ハロスチレン類を脱ハロ
ゲン化すると、α位が選択的に脱ハロゲン化され、m−
置換スチレン類が高収率で得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、Xはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はトリ
    フルオロメチル基を示し、Yは塩素原子又は臭素原子を
    示す。但し、Xが臭素原子であり、Yが塩素原子の場合
    を除く。)で表されるm−置換−α−ハロスチレン類を
    脱ハロゲン化して下記一般式(II) 【化2】 (式中、Xは既に定義したとおりである。)で表される
    m−置換スチレン類を得ることを特徴とするm−置換ス
    チレン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 脱ハロゲン化を1、2、8、11又は1
    2族金属を用いて行うことを特徴とする請求項1記載の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 脱ハロゲン化を塩基の存在下、接触水素
    化により行うことを特徴とする請求項1記載の製造方
    法。
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